JP4794219B2 - 磁気アレイセンサ回路およびこれを用いた回転検出装置 - Google Patents

磁気アレイセンサ回路およびこれを用いた回転検出装置 Download PDF

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この発明は、磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイの出力を処理する磁気アレイセンサ回路、およびこれを用いた回転検出装置に関する。
従来、磁気センサアレイの出力から、磁石の回転角度を求めるものが提案されている(例えば、特許文献1,2)。これには、回転検出装置のセンサ部として、磁気センサ素子を多数並べてセンサアレイを構成し、信号増幅回路、AD変換回路、デジタル信号処理回路とともに半導体チップに集積したものが提案されている。磁気センサ素子として何を用いるかは開示されていない。
非特許文献1は、磁気センサ素子MAGFETの基本特性を示し、線形領域動作での若干の磁気感度低下があることを提示している。オフセットばらつきについては言及していない。
非特許文献2は、磁気センサ素子MAGFETをマトリクス状に並べて、磁界分布を検出する方法を提示している。また、単純な電圧変換回路による読み出し回路を使用し、センサ出力のオフセットばらつきが大きいことを述べている。
特開2004−037133号公報 特開2005−043070号公報 シンユー・シェンおよびスージ・ウー(Xinyu Zheng and Suzhi Wu) 著, 「MOSフィールドセンサの一般的特徴と電流出力モード」(General characteristics and current output mode of a MOS field sensor) 」, センサとアクチュエータ(Sensors and Actuators) A28(1991),pp-5 ジェームス・ジェイ・クラーク(James J.Clark) 著, 「分割ドレインMOSFET磁気センサアレイ(Split-drain MOSFET Magnetic Sensor Arrays),」「センサとアクチュエータ(Sesors and Actuators)」 A24(1990),pp107-116 .
磁気センサアレイの出力から、磁石の回転角度を求める場合、各磁気センサ素子の出力にオフセットばらつきが存在するため、回転角度検出の精度を悪化させるという問題がある。この問題を解決するものとして、本出願人は、磁気センサ素子MAGFETを用いた磁気センサアレイにおいて、磁気センサ素子を並列接続することでオフセットばらつきを低減するものを提案した(特願2004−361740号)。
上記したオフセットばらつき低減技術の場合、4〜8個の磁気センサ素子を並列接続することで、オフセットばらつきを1/2〜1/3程度に低減可能であるが、十分な回転角度検出精度を得るためには、さらにオフセットばらつきを低減することが必要である。
一方、半導体で構成されたセンサチップでは、温度等の環境変化によって特性が変動することは避けられない。すなわち、上記した構成のセンサ部の場合、環境変化に伴ってセンサ出力信号がドリフトし、さらに信号の読み出し回路も環境変化の影響を受けるため、最終的に得られる回転角度の検出精度が環境変化によって悪化してしまうという問題がある。
この発明の目的は、磁気センサ素子のオフセットばらつきの少ない精度の良い検出が行え、センサアレイの出力信号の品質を高めることができる磁気アレイセンサ回路を提供することである。
この発明の他の目的は、環境変化による影響を受けないでセンサ信号を読み出す回路構成を実現することである。
この発明のさらに他の目的は、上記オフセットばらつきを低減でき、またセンサ信号への環境変化の影響を無くして、精度のよい検出信号を得ることのできる回転検出回路を提供することである。
この発明にかかる磁気アレイセンサ回路は、磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイの出力を処理する磁気アレイセンサ回路であって、前記磁気センサ素子を線形領域で動作させる手段を設けることにより、アレイ状に並べた磁気センサ素子の出力のオフセットばらつきを低減させることを特徴とする。
磁気センサ素子は、線形領域で動作させると、飽和領域で動作させる場合に比べてオフセットばらつきが減少するという特性がある。この発明は、磁気センサ素子を線形領域で動作させるようにしたので、アレイ状に並べられた多数の磁気センサ素子のオフセットばらつきを低減することができる。このため、オフセットバラツキの少ない精度の良い検出が行え、センサアレイの出力信号の品質を高めることができる。例えば、この磁気アレイセンサ回路を回転検出装置に適用した場合には、磁気センサアレイの出力信号の品質を高めて、回転角度検出計算の精度を確保することが可能となる。
記磁気センサ素子2つのドレイン端子を有する磁気トランジスタであって、前記磁気センサ素子における前記2つのドレイン端子を流れる電流の差を抽出する差電流検出回路と、この差電流検出回路によって抽出された差電流を電圧信号に変換してセンサ信号として出力する電流・電圧変換回路とを設け、前記線形領域で動作させる手段として、磁気センサ素子の2つのドレイン端子の電圧を同電位とする制御回路を設ける。前記磁気トランジスタは、電界効果型の磁気トランジタ(MAGFET)とする。
この種の磁気トランジタは、例えば、ゲート電圧を固定した状態で、ドレイン電圧を下げて磁気トランジスタの動作状態を飽和領域動作から線形領域動作にして行くと、オフセットばらつきが減少して行く。この現象を実現するには、磁気トランジスタの2つのドレイン端子の電圧をできる限り同じ電圧に保つ必要がある。したがって、流れる電流に依存せずに、ドレイン端子電圧を同電位に保つ機能を持つ制御回路を装備することで、オフセットばらつきを抑えつつ信号を読み出す回路が実現できる。
2つのドレイン端子電圧を同電位とする制御回路は、例えば2つのドレイン端子電圧を検出し、両ドレイン端子が同電位となるようにフィードバックを行う回路構成のものが使用できる。
このような制御回路として、全差動増幅回路で構成されたものや、シングルエンド増幅回路で構成されたものが採用できる。全差動増幅回路とシングルエンド増幅回路のいずれにおいても、上記フィードバックにより、両ドレイン端子を同電位とすることができる。前記制御回路をシングルエンド増幅回路で構成されたものとする場合、前記制御回路は、スイッチとキャパシタを用いたオフセット補償回路によって、増幅回路の内部オフセットを補償する構成のものであっても良い。
この発明の回転検出装置は、磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイと、この磁気センサアレイに対向して回転する磁石と、前記磁気センサアレイの出力からこの磁気センサアレイに対する前記磁石の回転角度を算出する磁気アレイセンサ回路とを備え、この磁気アレイセンサ回路として、この発明の上記いずれかの構成の磁気アレイセンサ回路を設けたものである。
この構成によると、磁気センサアレイを構成する磁気センサ素子を線形領域で動作させることで、磁気センサ素子のオフセットばらつきを低減することができる。あるいは、磁気アレイセンサ回路でのオフセットや環境変化の影響も除去することが可能になる。その結果、回転検出装置の角度検出精度が向上し、ロータリエンコーダとしての分解能・精度を向上させることができる。
この発明にかかる磁気アレイセンサ回路は、磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイの出力を処理する磁気アレイセンサ回路であって、前記磁気センサ素子を線形領域で動作させる手段を設けたため、アレイ状に並べた磁気センサ素子の出力のオフセットばらつきの少ない精度の良い検出が行え、センサアレイの出力信号の品質を高めることができる。
この発明の回転検出装置は、磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイと、この磁気センサアレイに対向して回転する磁石と、前記磁気センサアレイの出力からこの磁気センサアレイに対する前記磁石の回転角度を算出する磁気アレイセンサ回路とを備え、この磁気アレイセンサ回路として、この発明の磁気アレイセンサ回路を設けたため、角度検出精度が向上し、ロータリエンコーダとしての分解能・精度を向上させることができる。
この発明の第1の実施形態を図1〜図7と共に説明する。この磁気アレイセンサ回路11は、図1のように複数の磁気センサ素子51 〜5n をアレイ状に並べた磁気センサアレイ5の出力を処理する回路であって、差電流検出回路16および電流・電圧変換回路17のほかに、各磁気センサ素子51 〜5n を線形領域動作で動作させる手段である制御回路18を備える。各磁気センサ素子51 〜5n は、センサ選択回路19によって配列順序に選択されて動作可能にされる。
磁気センサ素子51 〜5n としては電界効果型の磁気トランジスタ(MAGFET)を用いる。図2(A)〜(C)に、前記磁気センサ素子51 〜5n となる磁気トランジスタTの構造を、平面図、断面図、および斜視図で示している。この磁気トランジスタTは、p−Si基板32の表層に形成されたソース領域33とドレイン領域34の間に酸化膜35を介してゲート電極36を形成して構成される。ドレイン領域34は、互いに離れた2つの領域341 ,342 に分割されていて、それぞれの分割領域341 ,342 にドレイン端子D1,D2が設けられている。
この磁気トランジスタTでは、ソース領域33からドレイン領域34に向かって流れる電子e- にローレンツ力が働き、素子面に垂直な磁界Bz が印加されたとき、その磁界Bz の強さに応じて2つのドレイン端子D1,D2に流れる電流I1 ,I2 が変化することから、磁気トランジスタTに印加される磁界Bz の強さを検出する。すなわち、磁気トランジスタTは、素子面に垂直な磁界Bz が印加されたときに生じる回路電流のアンバランスを検出する。
図1では、2つのドレイン端子D1,D2に電流I1 +ΔI,I2 +ΔIが流れている場合を示している。
差電流検出回路16は、前記磁気センサ素子51 〜5n における2つの電流の差2ΔIを抽出する回路である。電流・電圧変換回路17は、前記差電流検出回路16によって抽出された差電流を電圧信号Vout に変換してセンサ信号として出力する回路である。
このように、差電流検出回路16および電流・電圧変換回路17により、磁気センサ素子51 〜5n に磁界が印加されたときの差電流が抽出され、電圧信号に増幅されてセンサ信号が電圧信号として得られる。
図2と共に説明した磁気トランジスタTは、図3(B)に示す回路図で表現することができ、2つのドレイン端子D1,D2を流れる電流I1 ,I2 の差が磁界Bz の強さを示す磁界信号となる。同図(A)は、この同磁気トランジスタTの平面図を示す。
この磁気トランジスタTからなる磁気センサ素子51 〜5n を図1のように多数並べて磁気センサアレイ5を構成すると、個々の素子特性のばらつきによってセンサ出力がばらつき、オフセットばらつきが現れる。
図4は、この磁気センサアレイ5における、磁界の無い状態での各磁気センサ素子51 〜5n のセンサ出力信号(オフセット信号)の例を示している。この磁気センサアレイ5に磁界Bz を印加すると出力信号が変化するが、その信号にはオフセット信号が重畳しており、磁気センサアレイ5が担う磁界分布計測の障害となる。
試験によれば、磁気トランジスタの出力を測定すると、トランジスタの動作状態によってオフセットばらつきの大きさが変化することが確かめられた。具体的には、図3(B)の回路図において、トランジスタのゲートGに印加する電圧をVg として固定し、ドレイン端子D1,D2の電圧をVd とすると、Vd とオフセットばらつきの関係は図5に示すグラフのようになる。すなわち、ゲート電圧Vg を固定した状態で、ドレイン電圧Vd を下げてトランジスタの動作状態を飽和領域動作から線形領域動作にしていくと、オフセットばらつきは減少していく。
この現象を利用してオフセットばらつきを小さく抑え、センサ信号を読み出すことができれば都合が良い。ただし、この状態を実現するには、流れる電流に依存せずに磁気トランジスタTの2つのドレイン端子D1,D2の電圧Vd を同電位に保つ必要がある。 図1における制御回路18は、この同電位に保つ機能を担うものであり、これにより、この磁気アレイセンサ回路ではオフセットばらつきを抑えつつセンサ信号を読み出すようにされている。
図6は、前記制御回路18の一例を示す。この制御回路18は、2つのドレイン端子D1,D2の端子電圧を検出し、それらを同電位に保つ回路である。具体的には、この制御回路18は、2つのドレイン端子D1,D2に対応するトランジスタTr1,Tr2と、全差動増幅回路37とでなるフィードバック回路として構成される。この制御回路18では、2つのドレイン端子電圧Vd1,Vd2を検出し、これらの電圧が同電位(Vd1=Vd2)となるように制御する。
図7は、前記制御回路18として、シングルエンド増幅回路とキャパシタとを用いた例を示す。同図の制御回路18は、2つのドレイン端子D1,D2に対応するトランジスタTr1,Tr2およびシングルエンド増幅回路38と、キャパシタCと、スイッチS1,S2とでなるフィードバック回路とし、増幅回路38のオフセットをキャパシタCで除去する構成とされている。この回路では、両側にそれぞれシングルエンド増幅回路38を配置しているが、この増幅回路38のオフセットをキャパシタCでキャンセルする構成となっているので、両ドレイン端子電圧Vd1, Vd2を、高い精度で基準電圧Vdに一致させるように制御できる。
この制御回路18におけるスイッチS1,S2は次のように動作させる。
(1)スイッチS1をオンにした状態で、センサ電流が安定するまで待つ。
(2)すると、キャパシタCには、基準電圧Vd と実際のドレイン端子電圧Vd1,Vd2との差Vosが記憶される。
(3)このとき、フィードバック端子(−端子)にはVd +Vosが入力されている。
(4)つぎにスイッチS1をオフにする。
(5)さらにスイッチS2をオンにすると、フィードバック端子(−端子)にはVosを蓄えたキャパシタCが接続されているので、センサのドレイン端子電圧がVd になり、オフセットがキャンセルされる。
このようにして、両ドレイン端子電圧Vd1,Vd2を、高い精度で基準電圧Vd に一致するように制御できる。
このように、この磁気アレイセンサ回路11では、制御回路18で磁気センサ素子51 〜5n である磁気トンジスタTのドレイン端子電圧を制御して、磁気トランジスタTを線形領域で動作させるようにしているので、多数の磁気センサ素子51 〜5n のオフセットばらつきを低減することができる。このため、この磁気アレイセンサ回路を例えば回転検出装置に適用した場合には、磁気センサアレイ5の出力信号の品質を高めて回転角度検出計算の精度を確保することが可能となる。
図8および図9は、提案例を示す。この提案例の磁気アレイセンサ回路11は、図1に示す実施形態において磁気センサ素子51 〜5n を線形領域動作で動作させる制御回路18を設けた構成に替えて、基準センサ素子5ref を設けたものである。
この磁気アレイセンサ回路11では、磁気センサ素子の2つの出力端子(ドレイン端子)を短絡させた基準センサ素子5ref と、この基準センサ素子5ref を選択して読み出されたセンサ信号を基準オフセット値として記憶するオフセット出力記憶素子30と、この記憶された基準オフセット値の他の磁気センサ素子51 〜5n の出力から減算するアナログ減算回路31(図9)とを設けている。オフセット出力記憶素子30は、キャパシタ等のアナログ素子でも良いし、オフセット誤差をAD変換したデジタル値として記憶する素子であっても良い。また、アナログ減算回路31に替えて、減算をデジタル値で行う回路を用いても良い。
ところで、回転検出装置に適用される一般的な磁気アレイセンサ回路において、磁気センサアレイを構成するホール素子や磁気トランジスタなどの磁気センサ素子、および信号読み出し回路はシリコンチップ上に形成されているので、温度や歪みなどの環境変化によって特性が変化する。この変化によって磁気センサアレイから読み出される信号が変動すると、最終的な回転角度検出結果にも影響が出てしまう。
この実施形態の磁気アレイセンサ回路11は、上記環境変化の影響を受け難くする手段として、上記基準センサ素子5ref 、オフセット出力記憶素子30、およびアナログ減算回路31を設けたものである。
基準センサ素子5ref は、磁気センサアレイ5の一部として、各磁気センサ素子51 〜5n と共に並べて配置し、センサ選択回路19によって選択して動作可能とされる。その他の構成は図1の実施形態の場合と同じである。
なお、図8はセンサ選択回路19が基準センサ素子5ref を選択した状態を、図9は他の磁気センサ素子51 〜5n の一部(ここでは51 )を選択した状態をそれぞれ示す。
この磁気アレイセンサ回路11での出力信号の処理は以下のように行われる。
(1)図8のように、センサ選択回路19が基準センサ素子5ref を選択して、基準センサ素子5ref のセンサ信号を読み出すと、基準センサ素子5ref は2出力端子が短絡されていてオフセットがない状態にあるので、増幅回路などで構成された磁気アレイセンサ回路11の内部で発生するオフセット誤差だけが抽出されて出力に現れる。すなわち、差電流検出回路16の誤差はIoffsetとして出力され、その値が電流・電圧変換回路17で電圧に変換されてVoffsetとして出力される。
(2)このオフセット誤差(オフセット電圧Voffset)をオフセット出力記憶素子30で記憶しておき、実際の各磁気センサ素子51 〜5n の出力信号からは、図9のようにアナログ減算回路31でオフセット誤差分を減算する。すなわち、図9において選択された磁気センサ素子51 の電流は磁界によってバランスを崩し、I0 −ΔI,I0 +ΔIの電流になり、その差が差電流検出回路16によって検出される。検出された差電流には検出回路16のオフセットが重畳し、2ΔI+Ioffsetが出力されている。これが電流・電圧変換回路17で電圧に変換されたところで、オフセット出力記憶素子30に記憶されたオフセット誤差Voffsetがアナログ減算回路31で減算されるので、オフセット成分がキャンセルされ、磁気センサ素子の出力の信号線分Vout だけを取り出すことができる。これにより、磁気アレイセンサ回路11でのオフセット誤差がキャンセルされる。
上記動作において、オフセット誤差の記憶は、1ラインの磁気センサアレイ5の読み出し動作の最初に行われる。これにより、毎回の回路状態に応じたオフセットキャンセルが可能となる。なお、基準センサ素子5ref は、磁気センサアレイ5の1ラインの先頭に配置しても、末尾に配置しても良い。
このように、この実施形態の磁気アレイセンサ回路11では、温度変化などによって磁気センサアレイ5を構成する磁気センサ素子51 〜5n および磁気アレイセンサ回路11の回路状態が変化しても、その都度回路のオフセット誤差を測定して、実際のセンサ信号を補正するようにしているので、環境の影響を受け難い安定した出力信号を得ることができる。
図10は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、図8および図9に示す提案例の磁気アレイセンサ回路11において、図1の実施形態における制御回路18を加えたものである。
この磁気アレイセンサ回路11の場合、制御回路18の機能により、磁気センサ素子51 〜5n のオフセットばらつきが十分に低減できるだけでなく、基準センサ素子5ref 、オフセット出力記憶素子30、およびアナログ減算回路31の機能によって、磁気アレイセンサ回路11でのオフセットや環境変化の影響も除去することが可能になる。したがって、この磁気アレイセンサ回路11を例えば回転検出装置に適用した場合、磁気センサアレイ5の出力信号のばらつきが抑えられて回転角度検出精度が向上すると共に、環境変化による回転角度検出性能の悪化も低く抑えることができる。
図11〜図15は、この発明にかかる磁気アレイセンサ回路(例えば図10の実施形態)11を用いた回転検出装置の実施形態を示す。この回転検出装置の原理構成を図1に示す。回転側部材1および非回転側部材2は、相対的に回転する回転側および非回転側の部材のことである。この回転検出装置3は、回転側部材1に配置された磁気発生手段である磁石4と、非回転側部材2に配置された磁気センサアレイ5と、この磁気センサアレイ5の出力から磁石4の回転角度を算出する角度算出手段6とを備える。磁気センサアレイ5は、磁石4に対して僅かな隙間を隔てて配置される。
磁石4は、発生する磁気が回転側部材1の回転中心Oの回りの円周方向異方性を有するものであり、永久磁石の単体、あるいは永久磁石と磁性材の複合体からなる。ここでは、磁石4は、1つの永久磁石7を2つの磁性体ヨーク8,8で挟んで一体化したものとされて、概形が二叉のフォーク状とされ、一方の磁性体ヨーク8の一端がN磁極、他方の磁性体ヨーク8の一端がS磁極となる。この磁石4は、回転側部材1の回転中心Oが磁石4の中心と一致するように回転側部材1に取付けられ、回転側部材1の回転によって上記回転中心Oの回りをN磁極およびS磁極が旋回移動する。
磁気センサアレイ5は磁石4の磁気を検出するセンサであって、回転側部材1の回転中心Oの軸方向に向けて磁石4と対向するように、非回転側部材2に配置される。ここでは、磁気センサアレイ5は、図12のように1つの半導体チップ9の面上に、仮想の矩形の4辺における各辺に沿って配置される。矩形の中心O’は、回転側部材1の回転中心Oに一致する。このように磁気センサアレイ5が形成された半導体チップ9は、その素子形成面が前記磁石4と対向するように非回転側部材2に取付けられる。半導体チップ9はシリコンチップである。
図11,図12における角度算出手段6は集積回路からなり、半導体チップ上に、磁気センサアレイ5とともに集積されている。角度算出手段6は、磁気センサアレイ5の矩形配置の内部に配置される。これにより、磁気センサアレイ5および角度算出手段6をコンパクトに配置することができる。
図13は、角度算出手段6からアブソリュート出力を得るものとした場合の、上記半導体チップ9上での回路の概念構成例を示す。各センサ列5A〜5Dは、磁気センサ素子51 〜5n (図10の基準センサ素子5ref を含む)と読み出し部11を備えたこの発明の磁気アレイセンサ回路によって構成される。また、各センサ列5A〜5Dと角度算出手段6との間には、磁気アレイセンサ回路11から出力されるアナログ信号をデジタル化するA/D変換部12がそれぞれ配置される。角度算出手段6は、前記各A/D変換部12のデジタル出力からノイズを除去する空間フィルタ部13と、この空間フィルタ部13の出力から磁界分布のゼロクロスを検出するゼロ検出部14と、このゼロ検出部14の出力から磁石4の回転角度を算出する角度算出部15とを有する。前記空間フィルタ部13は、磁気センサアレイ5の出力に対してデジタルフィルタを掛けることでセンサばらつきによるノイズを低減する機能を有するものであり、例えばくし形フィルタが用いられる。
図14および図15は、角度算出部15による角度算出処理の説明図である。図14(A)〜(D)は、回転側部材1が回転している時の磁気センサアレイ5の各センサ列5A〜5Dによる出力波形図を示し、それらの横軸は各センサ列5A〜5Dの磁気センサ素子51 〜5n を、縦軸は検出磁界の強度をそれぞれ示す。
いま、図15に示す位置X1とX2に磁気センサアレイ5の検出磁界のN磁極とS磁極の境界であるゼロクロス位置があるとする。この状態で、磁気センサアレイ5の各センサ列5A〜5Dの出力が、図14(A)〜(D)に示す信号波形となる。したがって、ゼロクロス位置X1,X2は、センサ列5A,5Cの出力から直線近似することで算出することができる。
角度計算は、次式(1)で行うことができる。
θ=tan-1(2L/b) ……(1)
ここで、θは、磁石4の回転角度θを絶対角度(アブソリュート値)で示した値である。2Lは、矩形に並べられる各磁気センサアレイ5の1辺の長さである。bは、ゼロクロス位置X1,X2間の横方向長さである。
ゼロクロス位置X1,X2がセンサ列5B,5Dにある場合には、それらの出力から得られるゼロクロス位置データにより、上記と同様にして回転角度θが算出される。
このように、この回転検出装置3によると、上記発明の磁気アレイセンサ回路11を用いているので、磁気センサアレイ5を構成する磁気センサ素子51 〜5n を線形領域で動作させることで、磁気センサ素子51 〜5n のオフセットばらつきを低減することができる。また、磁気アレイセンサ回路11でのオフセットや環境変化の影響も除去することが可能になる。その結果、回転検出装置3の角度検出精度が向上し、ロータリエンコーダとしての分解能・精度を向上させることができる。
図16は、この実施形態の回転検出装置3を転がり軸受に組み込んだ例を示す。この転がり軸受20は、内輪21と外輪22の転走面間に、保持器23に保持された転動体24を介在させたものである。転動体24はボールからなり、この転がり軸受20は深溝玉軸受とされている。また、軸受空間の一端を覆うシール25が、外輪22に取付けられている。回転軸10が嵌合する内輪21は、転動体24を介して外輪23に支持されている。外輪23は、軸受使用機器のハウジング(図示せず)に設置されている。
内輪21には、磁石取付部材26が取付けられ、この磁石取付部材26に磁石4が取付けられている。磁石取付部材26は、内輪21の一端の内径孔を覆うように設けられ、外周縁に設けられた円筒部26aを、内輪21の肩部外周面に嵌合させることにより、内輪21に取付けられている。また、円筒部26aの近傍の側板部が内輪21の幅面に係合して軸方向の位置決めがなされている。
外輪22にはセンサ取付部材27が取付けられ、このセンサ取付部材27に、図11の磁気センサアレイ5および角度算出手段6の集積された半導体チップ9が取付けられている。また、このセンサ取付部材27に、角度算出手段6の出力を取り出すための出力ケーブル29も取付けられている。センサ取付部材27は、外周部の先端円筒部27aを外輪22の内径面に嵌合させ、この先端円筒部27aの近傍に形成した鍔部27bを外輪22の幅面に係合させて軸方向の位置決めがなされている。
このように、転がり軸受20に回転検出装置3を一体化した回転装置付き軸受とすることで、軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化が図れる。その場合に、回転検出装置3は上記のように小型で高精度な回転角度出力が可能であるため、小径軸受等の小型の軸受においても、満足できる回転角度出力を得ることができる。
この発明の一実施形態にかかる磁気アレイセンサ回路の回路構成を示すブロック図である。 (A),(B),(C)はそれぞれ同磁気アレイセンサ回路における磁気センサ素子の平面図、断面図、および斜視図である。 (A)は磁気トランジスタの平面図、(B)は同磁気トランジスタの回路図である。 磁気センサアレイにおける各磁気センサ素子のオフセット出力を示すグラフである。 磁気トランジスタにおけるドレイン端子電圧とオフセットばらつきとの関係を示すグラフである。 磁気アレイセンサ回路における制御回路の構成例を示す回路図である。 磁気アレイセンサ回路における制御回路の他の構成例を示す回路図である。 提案例にかかる磁気アレイセンサ回路における基準センサ素子の選択状態を示すブロック図である。 同磁気アレイセンサ回路における磁気センサ素子の選択状態を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態にかかる磁気アレイセンサ回路の回路構成を示すブロックである。 同磁気アレイセンサ回路を備えた回転検出装置の概念構成を示す斜視図である。 同回転検出装置における半導体チップを示す斜視図である。 同回転検出装置における半導体チップ上の回路構成例を示すブロック図である。 磁気センサアレイの出力を示す波形図である。 角度算出手段による角度算出処理の説明図である。 同回転検出装置を備えた転がり軸受の一例を示す断面図である。
符号の説明
3…回転検出装置
4…磁石
5…磁気センサアレイ
1 〜5n …磁気センサ素子
5ref …基準センサ素子
11…磁気アレイセンサ回路
18…制御回路
30…オフセット出力記憶素子
31…アナログ減算回路
37…全差動増幅回路
38…シングルエンド増幅回路
D1,D2…ドレイン端子
C…キャパシタ
S1,S2…スイッチ

Claims (3)

  1. 磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイの出力を処理する磁気アレイセンサ回路であって、前記磁気センサ素子が2つのドレイン端子を有する電界効果型の磁気トランジスタであり、前記磁気センサ素子における前記2つのドレイン端子を流れる電流の差を抽出する差電流検出回路と、この差電流検出回路によって抽出された差電流を電圧信号に変換してセンサ信号として出力する電流・電圧変換回路とを設け、前記磁気センサ素子を線形領域で動作させる手段として、前記磁気センサ素子の2つのドレイン端子の電圧を同電位とする制御回路を設けることにより、アレイ状に並べた磁気センサ素子の出力のオフセットばらつきを低減させることを特徴とする磁気アレイセンサ回路。
  2. 請求項1において、前記制御回路が、シングルエンド増幅回路で構成され、スイッチとキャパシタを用いたオフセット補償回路によって、増幅回路の内部オフセットを補償する構成のものである磁気アレイセンサ回路。
  3. 磁気センサ素子をアレイ状に並べた磁気センサアレイと、この磁気センサアレイに対向して回転する磁石と、前記磁気センサアレイの出力からこの磁気センサアレイに対する前記磁石の回転角度を算出する磁気アレイセンサ回路とを備え、この磁気アレイセンサ回路として、請求項1または請求項2に記載の磁気アレイセンサ回路を用いた回転検出装置。
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