JP4570279B2 - 載荷試験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は載荷試験装置に係り、特に、地盤に打設されたり埋め込まれたりする杭の特性を調べるための載荷試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、鉄道構造物として、橋脚や高架橋等があるが、それらには鉄筋コンクリート杭が多く使用されている。このような多くの場所に使用される鉄筋コンクリート杭においては、弾性域を越えた領域、即ち、亀裂,ひび割れ等が発生する塑性域の特性を知ることが重要となっている。
【0003】
ところが、今日数多く行われている載荷試験装置にあっては、気中で行われた実験値に基づいて鉄筋コンクリート杭の特性が判定されているのが実状であり、地盤中で杭が、実際どのような挙動を示すのか、その挙動を把握することが困難である。
【0004】
また、地盤中における杭の水平載荷試験も行われてきているが、それらの大部分が鋼管杭等のような弾性杭を対象としたものである。そして、地盤中での試験では、杭の変形状態を直接目で確認したり変位センサにより計測したりできないので、歪みゲージのような測定装置を用いて間接的に測定することで変形状態を推定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように歪みゲージを用いた載荷試験装置は、杭のような構造物が降伏点を大きく越えると測定不能となってしまうので、塑性域について考察することができず、したがって、塑性域が重要となる鉄筋コンクリートの載荷を地盤中で行っても、塑性域での特性までも調べることができなかった。
しかも、地盤中で試験を実施した場合、締固め等の要因によって地盤の土質定数(変形係数等)にばらつきが多いことから、試験結果が土質の影響を受けることもあり、杭そのものの特性を正確に把握することが困難であった。
このような問題は、杭のような構造体のみに関わらず、地盤に埋設される他の構造体にもあてはまる。
【0006】
本発明は、上記従来技術の事情に鑑み、構造体を目視により試験することができ、しかも地盤のばらつきに拘わることなく構造体の特性を正確に把握することができる載荷試験装置を提供することを課題とする。
【0007】
上記課題を解決するために本発明においては、以下の手段を採用した。本発明では、構造体に荷重を加えてその構造体の特性を試験する載荷試験装置であって、構造体を、地盤などの弾塑性体の物理定数に合わせて構造体の一方の面より支持する支持機構と、構造体の他方の面に対し略直交方向に荷重を加える加圧機構と、前記加圧機構が構造体に荷重をかけたとき、構造体が荷重のかかっている方向から逃げないように支持するパンタ部とを備えており、前記パンタ部は、前記構造体を支持する支持ブラケットと、前記支持ブラケットに軸支されて構造体の延伸方向に沿って配置された第1アームと、前記第1アームに軸支されて構造体の延伸方向に沿って配置された第2アームと、前記支持ブラケットと向き合って配置されて前記第2アームに軸支された取付ブラケットとを備え、前記第1アームが、前記支持ブラケットと前記取付ブラケットとの中間位置で前記第2アームに軸支されており、前記支持ブラケット側の端部を構造体の一端部側に向けて傾斜させて配置されることを特徴とする。
そして、前記支持機構は、地盤などの弾塑性体の物理定数に合わせた模擬手段からなっていることを特徴とする。
さらに、前記支持機構は、前記模擬手段における構造体側の先端部に、構造体を荷重の作用方向に沿い変位可能に支持する球面支持部を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図17に基づいて説明する。
図1は本発明の基本原理を示しており、同図において、構造体としての長尺状の杭Aが支持機構Bによって横設されている。この場合の支持機構Bとしては、ばね定数を地盤中の所望の土質に合わせて構成された模擬手段としての圧縮ばねからなっており、杭Aに対しその長さ方向に沿い所定の間隔をもって支持することにより、杭Aをあたかも地盤中に埋め込んだ状態として想定している。また、杭Aの一端部が支承機構Cによって支承されており、杭Aがその一端部の中心部を中心として水平軸周りの矢印方向に回動できるようになっている。
【0009】
そして、杭Aの他端部に加圧機構Dが杭Aの上方から下方に荷重を加えたとき、つまり、杭Aの他端部に対し鉛直方向に沿い上方から下方に荷重を加えたとき、杭Aがその荷重の大きさに伴い、どのように変形するのか、どの程度まで耐えるのか等を目視でも確認することができるようになっている。
このように、杭Aを支持機構Bによって横設することにより、地盤中に埋め込んだときと類似の状態にしておき、その状態の杭Aに荷重を作用させて変形を起こさせると、杭Aを塑性域まで試験したときの、杭Aの変形状態を目視により確認することができ、さらには性能が把握済みの圧縮ばねを模擬地盤として用いているので、杭Aがばらつきのある地盤の影響を受けることがなくなり、杭Aそのものの特性を正確に得ることができるものとなっている。
【0010】
次に、本発明の一実施形態の載荷試験装置について詳述する前に、本実施形態で取り扱う杭Aについて述べると、この杭Aは、図10に示すように、コンクリートEの内部に鉄筋Fが組み込まれたいわゆるRC杭からなっており、高架橋等の杭として用いられる。
【0011】
そして、上記杭Aを試験する本実施形態の載荷試験装置を図2〜図9に示している。即ち、この載荷試験装置は、図2に示すように、第1ベース1上の一部(図2の左半部)に第2ベース2が設置され、その第2ベース2および第1ベース1の上にPC鋼棒4(図6〜図9参照)を介し第3ベース3が対向して設置されている。これら第1〜第3ベース1〜3の各々は、H鋼に補強材等が組み付けられて形成されている。
また、第1ベース1,第2ベース2および第3ベース3と、それらの間に配置される杭Aとの間に支持機構Bが複数設けられ、支持機構Bの各々が、杭Aを上下方向から挟み付けることにより、杭Aをその長さ方向に沿い所定間隔で支持している。
【0012】
支持機構Bは、模擬手段として圧縮コイルばね5からなっており、そのばね定数が地盤の所望の土質定数(変形係数)と同様に選定されている。つまり、この圧縮コイルばね5は、図2に示すように、杭Aの下面と第1,第2ベース1,2との間に縮設されると共に、杭Aの上面と第3ベース3との間に縮設され、そのばね力で杭Aを地盤中に埋め込んだ状態とほぼ同じような状態で支持している。
これら圧縮コイルばね5は、図6〜図8に示すように線径が異なるように図示されており、本例では何れも同様のばね定数に設定されている。なお、圧縮コイルばね5は、線径,ばねの高さ,ばねの数を任意に変えることにより、各種のばね定数とすることができ、また同様のばね定数であってもその可動量を変えることもできるように構成されている。
【0013】
さらに、支持機構Bにおいて、圧縮コイルばね5の杭A側の一端部に荷重計6が装着されると共に、その荷重計6を介して球面支持部7を有している。
球面支持部7は、図4および図5に示すように、荷重計6の先端に取り付けられ、かつ円弧形状に凹んで形成された球面座7aと、その球面座7aと対応する円弧形状に膨出して形成され、かつ杭Aの上下両側面と当接する当て板7bに取り付けられた球部7cとからなっている。そして、球面支持部7は、杭Aの部材中心位置O′を中心として、球面座7aに沿い反時計方向もしくは時計方向に杭Aと共に回動できるようになっている。
【0014】
一方、杭Aの一端部(図2において左側)は支承機構Cによって水平軸周りに回動できるように支承されている。支承機構Cは、基本的には前述した球面支持部7を二個組み合わせることによって構成したものであり、図5に示すように、杭Aの一端部の上下両側面と接する当て板8aに取り付けられた球部8bと、球部8bと略対応する大きさの円弧に凹んで形成され、かつ上下方向に沿い荷重計6およびブラケット9を介し第2ベース2,第3ベース3にそれぞれ取り付けられた球面座8cとからなっている。
【0015】
この支承機構Cは、後述する加圧機構Dによって杭に荷重が加わったとき、両球部8bが杭Aの一端部の中心位置Oを中心として両球面座8cに沿い反時計方向もしくは時計方向に杭Aと共に一体的に回動できるようになっている。なお、荷重計6は、圧縮コイルばね5により杭Aに作用する荷重を測定する。
【0016】
さらに、杭Aの他端部の上下両側面には、杭Aに対し荷重を杭Aの長手方向と直交するよう下方に向けて加える加圧機構Dと、その加圧機構Dが荷重を加えたとき、杭Aが加圧機構Dによる加圧方向以外にずれないように支持するためのパンタ部10とが設けられている。
加圧機構Dは、図2及び図4に示すように、上方に横設された横架体15の底部に吊持された油圧シリンダ11と、油圧シリンダ11のロッド12の先端部にピン14によって軸支され、杭Aの他端部の上面と当接する加圧体13とを有し、油圧シリンダ11の駆動によってロッド12が前進(降下)することにより、加圧体13が油圧シリンダ11の加圧力を杭Aに伝え、杭Aに荷重を作用させるようになっている。本例では油圧シリンダ11として、例えば500kN程度仕様のものが採用されている。
【0017】
パンタ部10は、図2〜図4に示すように、第1ベース1上に固定された取付ブラケット16と、その取付ブラケット16に一端部が軸支された第1アーム17と、第1アーム17の他端部に一端部が軸支された第2アーム18と、第2アーム18の他端部に軸支され、かつ杭Aの他端部の下側面と当接する支持ブラケット19とを有している。このパンタ部10は、加圧機構Dが杭Aに荷重をかけたとき、杭Aの下面を支持することにより、杭Aが荷重のかかっている方向から逃げることがないよう支持するようにしている。
したがって、本実施形態の載荷試験装置は、杭Aを、その長さ方向に沿い地盤の土質定数に合わせて支持する支持機構Bと、杭Aの一端部を回動可能に支承する支承機構Cと、杭Aの他端部に杭Aの回動方向に沿い荷重を加える加圧機構Dと、杭Aの荷重が作用している面と反対側の面を支持するパンタ部10とを備えて構成されている。
【0018】
なお、横架体15は、図2および図3に示すように、二本ずつ立設された支柱20間にそれぞれ設けられた胴差体21と21との間に杭Aの長さ方向に沿って取付けられている。
【0019】
また、試験に際しては、予め図11もしくは図12に示すように、杭Aの表面部,内部に各種試験を実施し得るよう、各種試験内容に応じたそれぞれ種類のセンサ22,23が設けられており、試験目的に応じた杭Aが使用されることとなっている。これら各センサ22,23は杭Aの長さ方向に沿い所望の間隔で複数配設されている。そして、各センサ22,23をそれぞれ有する杭Aが、支持機構Bにセットされると、センサ22,23は図示しないモニタ装置に接続され、また荷重計6も接続されていることにより、モニタ装置によって変形状況をモニタできるようになっている。
【0020】
モニタ装置は、荷重計6の出力データに基づき、ばね反力を計測してせん断力分布を求めることにより、曲げモーメントを算出したり、またセンサ22,23の検出に基づき、杭の平均曲率を求めたり、また軸方向鉄筋の歪みや降伏判定,帯鉄筋の歪みなどを計測したりすることができるように構成されている。
【0021】
本実施形態の載荷試験装置は、上記のように構成されているので、次にこれを用いた試験の作用効果を以下に述べる。
まず、予め、杭Aが上述したように支持機構Bによって支持されると共に、その杭Aの一端部が支承機構Cによって水平軸周りに回動可能に支承されることにより、横置き状態にセットされているものとする。
この状態にあるとき、加圧機構Dの油圧シリンダ11を駆動し、そのロッド12を次第に下降させることにより、加圧体13が杭Aに徐々に荷重をかける。
すると、杭Aは、荷重が次第に大きくなるに伴い、下方に撓むように変形することとなり、この変形状況が杭Aに予め設けられているセンサと接続されたモニタ装置により観察される。
【0022】
その後、杭Aに対する荷重が大きくなり、杭Aのもっている弾性域を越えて塑性域に達するまで荷重をかけていくと、やがて杭Aは、図13に示すように、表面のコンクリートEにひび割れや亀裂Gが発生し、その状況を周囲から明確に観察することができる。つまり、杭Aの表面にひび割れや亀裂が発生した時点では、モニタ装置では杭Aの表面の状態がわからないが、その試験状況を観察していることから、明確に視認することができる。
【0023】
この場合、実際の試験時には、その変形が確認された時点で、杭Aに対する加圧を停止させ、杭Aに生じたひびや亀裂等がどこに発生しているのか、またどの程度の大きさなのかを確認することができる。そうして、確認した後、杭Aに対する加圧を再開して試験を継続することにより、杭Aの塑性域でどのように変形するのか等を目で確認しながら行うことができるものとなる。
【0024】
つまり、杭Aに対し塑性域に達する荷重をかけていった場合、モニタではその表面がどのように変化しているか否か観察することができないものの、本実施形態では、その変形状態を外部から明確に視認することができる。そのため、杭Aの試験結果に基づき、杭Aの今後の課題に対処すること等が可能となる。
【0025】
その結果、本実施形態によれば、支持機構Bと支承機構Cと加圧機構Dとにより、杭Aを塑性域まで試験できると共に、塑性域であるにも拘わらず、杭Aの変形状態を目視により確認することができる。さらには性能が把握済みの支持機構Bにより杭Aを支持することにより、杭Aを擬似的に地盤に埋設している状態にさせることができるので、実際の地盤のようにばらついたりする土質によって影響を受けることがなくなり、杭Aそのものの特性を正確に得ることができる。
【0026】
また、この載荷試験装置は、図示実施形態のように、杭A杭が水平方向となるよう横置きの状態で支持していると、杭Aの長さ方向に渡り常に任意の位置から容易に観察することができる。そのため、杭Aを起立して縦置きで支持した場合に比較すると、杭Aの状況を確認しやすいばかりでなく、塑性変形させたときに杭Aが破壊したときのような危険性を回避することもできる。
【0027】
さらに、支持機構Bが地盤の土質定数に合わせたばね定数を有する圧縮コイルばね5からなっているので、杭Aを長さ方向に沿い安定した状態で支持することができ、ばらつきの多い地盤で試験する場合に比較すると、杭Aそのものの特性を的確に得ることができ、試験精度を高めることができる。
【0028】
これに加え、支持機構Bが、圧縮コイルばね5における杭A側の先端部に、杭Aを荷重の作用方向に沿い変位可能に支持する球面支持部7を有しているので、杭Aに荷重を加えると、球面支持部7により杭Aが荷重の作用方向に沿い変位し、それと異なる方向に変位するのを防げるので、即ち、球面支持部7が杭Aの荷重の作用方向に対する動きを滑らかにして、支持機構Bによる支持を正確に行わせることにより、荷重を受けたときの杭Aに対し適切な変形を与えることができ、試験装置としての精度をいっそう高めることができる。
【0029】
なお、図示実施形態においては、杭Aとして、全て鉄筋コンクリート製のものを使用した例を示したが、それ以外のもの、例えば、鋼管杭,H鋼杭は勿論、プレストレストコンクリート(PS)杭にも、さらには鉄筋と鉄骨とを組み合わせた鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)等の杭にも適用し、塑性域での変形特性を確実にかつ良好に試験することができる。また、図示実施形態では、杭Aに対し、加圧機構Dが一方向から徐々に荷重をかける静的載荷の場合について説明したが、加圧機構Dの動きを速くすることによって動的載荷を行うこともできる。
さらに、支持機構Bが杭Aの両側に設けられた例を示したが、杭Aに対し何れか一方の片側に設けるだけでも、同様の作用効果を得ることもでき、また杭Aを水平方向に支持した例を示したが、これに限らず、縦方向に支持しても同様の作用効果を得ることができるのは勿論である。
【0030】
またさらに、構造体として杭Aを用いた例を示したが、これに限らず、図14〜図17に示すように他の構造体にも同様に適用することができる。図14〜図17は本発明による他の実施形態をそれぞれ示している。
【0031】
図14に示す載荷試験装置は、構造体として、図15に示すような地盤中内のボックスカルバートHの床版Iを構成する床スラブA1に適用したものである。即ち、この載荷試験装置は、図15に示すボックスカルバートHの床版Iを構成するため、コンクリートによって適宜の大きさの板状に形成された床スラブA1を用い、この床スラブA1の底面が支持機構Bによって支持されている。この支持機構Bは、例えば縦列および横列に所望の間隔をもって複数配設された圧縮コイルばね5によって床スラブAの底面を支持しており、詳細には図示していないが、前述した一実施形態の場合と同様であり、したがって、床スラブA1側の一端部に図4および図5にて前述した場合と同様、荷重計,球面支持部を有している。
【0032】
そして、床スラブA1に対し図14に示す矢印のように、加圧機構Dによって上面から鉛直方向に沿い荷重を加えるようになっている。この加圧機構Dも基本的には前述した一実施形態と同様であり、床スラブA1の上面に対し直交する下方向に荷重を加えることにより、床スラブA1の塑性域での変化を観察するようになっている。
【0033】
図16に示す実施形態においては、構造体として、例えば図17に示すように列車などの車両Jが走行するレールKを支持するコンクリート製の枕木A2に適用したものであり、その枕木A2の底面が支持機構Bによって支持され、加圧機構Dが枕木A2の上面の両側に鉛直方向に沿い下方に荷重を加えることにより、枕木A2の塑性域の特性を観察できるようになっている。この場合の加圧機構Dおよび支持機構Bも、基本的には前述した実施形態と同様の構成である。
したがって、本実施形態の載荷試験装置は、構造体として、杭Aのみならず、床スラブA1,枕木A2のようなものにも適用することができる。
【0034】
なお、本実施形態では、支持機構Bが地盤の土質定数に合わせるよう圧縮コイルばねからなる模擬手段で構成した例を示したが、地盤そのものは、土質定数のみならず、弾塑性体の特性をも有しているので、その弾塑性体の特性に合わせるようダンパ等で構成することもでき、したがって、本発明においては、支持機構Bとして、少なくとも地盤などの弾塑性体の物理定数に合わせた模擬手段で構成すればよい。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、構造体を支持機構によって支持すると共に、その構造体に対し荷重をかけることにより、構造体を目視により試験することができるように構成したので、構造体の塑性域の変化を目視で確認することができ、しかも地盤のばらつきに拘わることなく構造体の特性を正確に把握することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による載荷試験装置の基本原理を示す説明図である。
【図2】本発明による載荷試験装置の一実施形態を示す全体の正面図である。
【図3】図2のa−a線断面に相当する図である。
【図4】図2における杭の右端部を示す拡大図である。
【図5】図2における杭の左端部を示す拡大図である。
【図6】図2のb−b線断面に相当する図である。
【図7】図2のc−c線断面に相当する図である。
【図8】図2のd−d線断面に相当する図である。
【図9】図2のe−e線断面に相当する図である。
【図10】試験体としての杭を示す縦断面図(a),そのf−f線断面図(b)およびg−g線断面図(c)である。
【図11】杭に試験目的に応じて設置されたセンサを示す正面図(a)および側面図(b)である。
【図12】同じく杭に他の試験目的に応じて設置されたセンサを示す正面図(a)および側面図(b)である。
【図13】杭の表面にひび割れや亀裂が発生した状態を示す要部の拡大正面図である。
【図14】本発明による載荷試験装置の他の実施形態を示す概略説明図である。
【図15】図14の載荷試験装置で用いる構造体としての床スラブを使用したボックスカルバートを示す説明図である。
【図16】同じく本発明による載荷試験装置のさらに他の実施形態を示す概略説明図である。
【図17】図16の載荷試験装置で用いる構造体としての枕木を使用したレールを示す説明図である。
【符号の説明】
A 構造体としての杭
A1 構造体としての床スラブ
A2 枕木
B 支持機構
C 支承機構
D 加圧機構
E コンクリート
F 鉄筋
G ひび割れや亀裂
H ボックスカルバート
I 床版
J 車両
K レール
1 第1ベース
2 第2ベース
3 第3ベース
4 PC鋼棒
5 模擬手段としての圧縮コイルばね
6 荷重計
7 球面支持部
7a 球面座
7b 当て板
7c 球部
8a 当て板
8b 球部
8c 球面座
9 ブラケット
10 パンタ部
11 油圧シリンダ
12 ロッド
13 加圧体
14 ピン
15 横架体
16 取付ブラケット
17 第1アーム
18 第2アーム
19 支持ブラケット
20 支柱
21 胴差体
22,23 センサ
Claims (3)
- 構造体に荷重を加えてその構造体の特性を試験する載荷試験装置であって、
構造体を、その長さ方向に沿い地盤などの弾塑性体の物理定数に合わせて支持する支持機構と、
構造体の一端部を回動可能に支承する支承機構と、
構造体の他端部に略直交方向に荷重を加える加圧機構と、
前記加圧機構が構造体に荷重をかけたとき、構造体が荷重のかかっている方向から逃げないように支持するパンタ部とを備えており、
前記パンタ部は、
前記構造体を支持する支持ブラケットと、
前記支持ブラケットに軸支されて構造体の延伸方向に沿って配置された第1アームと、
前記第1アームに軸支されて構造体の延伸方向に沿って配置された第2アームと、
前記支持ブラケットと向き合って配置されて前記第2アームに軸支された取付ブラケットとを備え、
前記第1アームは、前記支持ブラケットと前記取付ブラケットとの中間位置で前記第2アームに軸支されており、前記支持ブラケット側の端部を構造体の一端部側に向けて傾斜させて配置されることを特徴とする載荷試験装置。 - 前記支持機構は、地盤などの弾塑性体の物理定数に合わせた模擬手段からなっていることを特徴とする請求項1記載の載荷試験装置。
- 前記支持機構は、前記模擬手段における構造体側の先端部に、構造体を荷重の作用方向に沿い変位可能に支持する球面支持部を有することを特徴とする請求項2記載の載荷試験装置。
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