JP4569867B2 - ログハウス用ログ、柱及びその組立方法 - Google Patents

ログハウス用ログ、柱及びその組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4569867B2
JP4569867B2 JP2004319626A JP2004319626A JP4569867B2 JP 4569867 B2 JP4569867 B2 JP 4569867B2 JP 2004319626 A JP2004319626 A JP 2004319626A JP 2004319626 A JP2004319626 A JP 2004319626A JP 4569867 B2 JP4569867 B2 JP 4569867B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
log
pillar
logs
bolt
house
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004319626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006132106A (ja
Inventor
勇 上畠
Original Assignee
勇 上畠
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 勇 上畠 filed Critical 勇 上畠
Priority to JP2004319626A priority Critical patent/JP4569867B2/ja
Publication of JP2006132106A publication Critical patent/JP2006132106A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4569867B2 publication Critical patent/JP4569867B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

本発明は、ログハウスの壁面を構成するログ及び、柱に関する改良発明である。
従来、ログハウスを建築はその壁材として、長尺の角ログや丸ログを使用し、各形状のログを交互に積み重ね、住宅の四隅を形成するコーナー部分で交互に交わるようにすることで柱等を使用することなく壁面を形成していた。
また前記ログハウスの壁面は、予め施工現場でログを1本づつ積み上げ1枚のパネル状の壁面を形成すると共に、前記パネルの上部にある挿通孔に対し、垂直方向に通しボルトを通すことで各ログの緊結を行っている。なお1段目のログは、コーチボルト等により土台に緊結していた。
また従来の発明である「ログハウス用ログ壁の組み上げ方法及びログ緊結用ボルト」において、土台に1段目のログ材をコーチボルトで固着し、その上に2段目以降のログ材を載置し緊結ボルトで緊結してログ壁を組み上げる方法において、コーチボルト並びに緊結ボルトは一本のログ材の高さに相応する長さを有し下端にネジ若しくは木ネジを有するボルト部と、該ボルト部の上端に一体化されたネジ孔を有するナット部並びにボルト部とナット部の間に一体化された受け座金とを有し、ログ材に穿孔されたボルト挿入孔に緊結ボルト若しくはコーチボルトを挿入し、下段のナット部ネジ孔に上段のボルト部のネジを螺合してボルトを互いに連結しつつ上段のログ材を下段のボルトの受け座金で支持し、下段のログ材を受け座金で締め付けて組み上げるようにしたことを特徴とするログハウス用ログ壁の組み上げ方法であった。
しかしながら、ログハウス用のログは長尺のログを多く使用するため、熟練した技術を持つ職人によって交互に積み重ねていかなければ、強固な壁面を形成することができず、また柱を使用しないため、ログとログの交差する接合部分では隙間等を生じやすく、ログ自体が乾燥度が高く収縮し易いため、特にログの上下面のみならず前記ログの左右側面又はログと柱との間に隙間を生じ、その隙間から雨風が吹き込む等の問題を生じていた。
また従来の発明である「ログハウス用ログ壁の組み上げ方法及びログ緊結用ボルト」は、
ログ同士を垂直方向に重ね、複数の緊結ボルトで連結しているため、ログの締め付けが弱い場合には緊結ボルトが外れる場合もあり、かつ、風雨や雨水でログ自体が劣化することでログ同士の緊結していた通しボルトの緊結が緩くなるという問題も生じていた。
特開平9−209478号公報
解決しようとする問題点は、ログ材とログ材又は、ログ材と柱との間に生じた隙間や上下左右方向に積み重ねたログ材の隙間から雨風が吹き込む等の問題、風雨や雨水により生じたログの劣化や収縮に伴う緊結ボルト等の緊結が緩くなる問題を解決することを目的とする。
本発明は、複数の柱、コーナー柱の間に複数のログからなるパネルを差込み、壁面を形成するログハウスで使用する建築部材において、間仕切用のパネルとなる各ログの切欠溝に埋込座ナットを埋設する窪みを有し、前記窪みに隣接し外壁用のパネルとなる各ログから横通しボルトを貫通できる貫通孔を複数設けた柱と、前記各パネルを構成するログの内部に、前記柱を介して横通しボルトを貫通できるナット締付孔を設けたログとからなることを特徴とするログハウス用ログ、柱とした。
第1に本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法は、ログと柱との間に縦通しボルト、横通しボルトのそれぞれを挿通し、各ボルト毎に緊結を行うため、各ログ、柱との連結部分にあった隙間をなくすことができる。
第2に本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法は、積み重ねたログの間、若しくはログと柱との間に雨風が吹き込む等の問題も各ログを重ね併せるシーリング面にコーキング材等を施すことができるため、よりログの強度が増し、木造建築に用いる筋交い以上の強度を有したログハウスを提供することができる。
第3に本発明を構成するログはサネからサネ溝にかけて半円状で且つ階段状に設けた雨水受、水切突起を設け、かつ、ログの内部に対し、予め防腐剤、防蟻剤を浸漬処理しているため、風雨や雨水により生じるログの劣化や収縮を大幅に防止することができる。
第4に本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法で、防腐処理が施された複数のログ等からなるパネルを柱と柱の間に差し込み、前記パネルの水平方向に対し横通しボルト及び、前記パネルの垂直方向に対しパネル上面及び下面と接合する桁から土台まで縦通しボルトを挿通しボルトを通し各々のボルトをナット等で締めつければよいため、極めて短時間にログハウスを組み立てることができる。
複数の柱3、コーナー柱3eの各間に複数のログからなるパネル12を差込み、壁面を形成するログハウスで使用する建築部材において、
間仕切用のパネル12bとなる各ログ1h、2jの切欠溝3bに埋込座ナット5bを埋設する窪み3dを有し、前記窪み3dに隣接し外壁用のパネル12、12aとなる各ログ2、2iから横通しボルト5を貫通できる貫通孔3cを複数設けた柱3と、前記各パネル12を構成するログ1、2の内部に、前記柱3と横通しボルト5で貫通できるナット締付孔2gを設け、前記ナット締付孔2gを覆い隠す貼付板2kを有したログとからなることを特徴とするログハウス用ログ、柱及びその組立方法の構成とした。
図1は本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法を構成するログ材及び柱の斜視図、図2は本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法を構成するログの右側面図である。
図1及び図2に示したように本発明であるログハウス用ログは、ログ2は、複数の柱3、コーナー柱3eの各間に複数のログからなるパネル12を差込み、壁面を形成するログハウスのプレハブ工法で使用する建築部材において、
正面に間仕切用のパネル12bとなる各ログ1h、2jのうち前記ログ2jの切欠溝3bに埋込座ナット5bを埋設する窪み3dを有し、柱3と前記間仕切面との間に切欠溝3b備え、前記柱3の窪み3dに隣接することで前記窪み3dと柱3は平面形状が略T字状を形成し、柱3の中心から左右両側面の外壁用のパネル12、12aとなる各ログ1、2、1g、2iのうち、前記ログ2、2iから横通しボルト5を貫通できる貫通孔3cを複数設けた柱3又はコーナー柱3eと、
前記各パネル12を構成するログ1、2の内部で上下のログに連結する桁9方向から基礎6方向にかけて縦挿通孔1e、2eを設け、前記縦挿通孔2eに隣接し、前記柱3を介し横通しボルト5を貫通できるナット締付孔2gを設け、前記横通しボルト5を緊結した後に前記ナット締付孔2gを覆い隠すようログ2、2i及び2jの接着面となるサネ溝2bの垂直方向にかけて、木工用ボンド等で貼付できる略長方形状の貼付板2kと、パネル12、12a、12b同士に柱3等を介して互いに強固に連結できるログ2、2jとからなることを特徴とするログハウス用ログ、柱及びその組立方法の構成とした。
水平方向に横通しボルト5を挿通するナット締付孔2gを設けたログ2と、前記ログ2の上面又は下面に嵌合するログ1を垂直に重ね垂直方向から縦通しボルト4を各々のログに挿通した1組のログ2と、前記ログの側面と嵌合し前記ログ2のナット締付孔2gから反対側のログ2のナット締付孔2gまで前記横通しボルト5を挿通できる貫通孔3cを複数内設した柱3とからなることを特徴とする。
前記柱3は、左右両側面となるログ2の外壁面及び中央のログの間仕切面の3面それぞれに略台形状の凹んだ切欠溝3bを設け、前記切欠溝3bのうち少なくとも1つに間仕切面となるログ2jと柱3との接合面である切欠溝3bに埋込座ナット5bを埋設できる窪み3dを設けている。なお、埋込座ナット5bの数及び取り付け位置は、柱3の切欠溝3bの面に設ければ限定しない。
コーナー柱3eは、ログハウスの四隅を形成するコーナー等で前記ログを固定し、ログの左右端部に接続する柱であり、主に外壁面をL字状の2面にを形成し、略台形状の凹んだ切欠溝3bを設けていることを特徴とする。
ログハウス用ログ1はDログ形状を使用している。本発明で使用するログ1は垂直方向に対し、縦通しボルト4を挿通できる縦挿通孔1eを設けたことを特徴とする。なお、本発明で使用するログの形状は前記Dログに限定せす、角ログ、集成ログ等のようにログハウスに用いるログであればよい。
またログ1は、上面に略凸状の2重のサネ1aを設け、下面に前記サネ2aを受けるための凹状態のサネ溝1bを設け、左右側面に柱3の切欠溝3bに密着するための凸状に突出した差込部1fを設けている。
また前記ログ1は、サネ1aからサネ溝1bにかけて半円状で且つ階段状に設けた雨水受1d、水切突起1cを設けていることを特徴とする。なお、ログ1g、1hは前記ログ1と同様の構造としナット締付孔2gを有していない。
ログハウス用ログ2は、貼付板2kを貼付けた後の前記ログ1等と断面形状及び外観構造を同一としたDログ形状で、ログ2は、垂直方向に対し縦通しボルト4を挿通でき、前記ログ1の上面から下面に挿通するように内設した縦挿通孔2eと、ログ2で建物の内面となり、前記柱3との接合面となる切欠溝3bからの長手方向の距離を5cmから10cm、好ましくは6cmとしたナット締付孔2gと、前記ナット締付孔2gから柱3方向に水平方向に横通しボルト5を通すことができる横挿通孔2f、そして左右側面に柱3の切欠溝3bに密着するための差込部2hを備え、前記ナット締付孔2g全体を覆い隠すようにログ2、2i及び2jの接着面となるサネ溝2bの垂直方向にかけて、木工用ボンド等で貼付できる略長方形状の貼付板2kとからなることを特徴とする。
なお、ログ2i及び2jは同一の構造とし、前記ナット締付孔2gは、外観形状が略長方形状で縦×横×奥行の長さが5cmから15cmの間、好ましくは6cmの縦×横×奥行の長さとする。また、貼付板2kは建物の内面を構成するため、ログ1、1g、1hの内壁面と同様の模様とし、長手方向がログ長と同じ長さとし、板の厚さを5mmから8mm、好ましくは6mmとした。
またナット締付孔2gを有していないログ1と、ナット締付孔2gを有したログ2の積み重ねる方法は、前記ログ1を4段積み重ねた後にログ2を1段毎に積み重ね、再度ログ1を4段積み重ねまたログ2を積み重ねるように、ログ1及びログ2を交互に積み重ねて、各パネル12、12a、12b等を工場等で生産することができる。
図1に示したパネル12、12a、12bの相違点は、前記パネル12、12aは、ログハウスの外壁面を構成すると共に、ログの上面及び下面に水切り加工となる雨水受1d、2d、水切突起1c、2cのそれぞれを設けているのに対し、パネル12bは、ログハウスの間仕切面を構成すると共に、ログの上面及び下面に水切り加工である水切突起1c、2cを施していないことを特徴とする。
なお、ナット締付孔2gに隣接して、前記ログ1の縦挿通孔1eから縦通しボルト4を挿通できる縦挿通孔2eを設けている。前記縦通しボルト4は、桁(図示せず)の上面から土台7又は基礎8の上面までの高さとなり、前記高さは2400cmから3000cmあればよく、前記横通しボルト5は、直径13φ、60cm〜80cmの長さのものが好ましい。なお、本発明で使用する各縦通しボルト4及び横通しボルト5の長さは上述した長さに限定しない。
本発明の特徴は、左右両壁面を構成する前記ログ1とログ1gそして、間仕切壁となるログ2jを挟み込む柱3にも特徴がある。柱3は、左右両側面及び内壁面を構成する各面に対し略台形状の凹んだ切欠溝3bを設け、ログ2iと柱3の接合面に対し埋込座ナット5bを埋め込める窪み3dを設け、ログ1の左側面と、ログ1gの右側面を挿通し、左右両側面から横通しボルト5を挿通できる貫通孔3cを設けている。
前記ログ1は、垂直方向に対し縦通しボルト4を縦挿通孔1eに挿通し、前記ログ1と上下方向で密着したログ2も同様に、垂直方向に対し前記縦通しボルト4を縦挿通孔2eに挿通することで、上下方向にしっかりと緊結することができる。
そして、ログ2に示したように、右壁面を構成するログ2、左壁面を構成するログ2iの
中心に柱3を設け、前記ログ2、ログ2iで柱3を挟み込むことで、ログ2、2i、そして柱3を挟みこんだ場合でも隙間を無くしたことを特徴とする。
本発明を構成するログ1、1g等及び、柱3、コーナー柱3eは、予め防腐処理、防蟻処理を行ったログ1、1g等及び柱3、コーナー柱3eとする。具体的には、乾燥させ含水率が15%から20%以下のログ等に対し、液体状の防腐剤、防蟻剤を浸漬タンク等を使用して浸漬し、自然乾燥又は機械乾燥することで図1に示したログ1、1g、2、2i、2jの表面から内部まで防腐剤、防蟻剤を施す仕組みである。
本発明で使用する前記防腐剤、防蟻剤は、(株)ケミホルツ(登録商標)社製品の木材表面用の溶剤等であるヘキサイド(乳剤)を使用し、主成分は、4−ブロモ−2、5−ジクロロフェノール(BDCP)、1,1,1,2,6、7,7,7−オクタクロロ−4オキサヘブタン(S−421)、3−ブロモ−2,3−時ヨード−2,プロベニル=エチル=カルボナート(サンプラス)、外観を淡黄色透明液体とし、色相:ガードーナー、No.13以下、比重/25℃:1.151±0.05、引火点:83℃、動粘度:41.4cstの危険物:第四類第三石油類とからなる。
また前記浸漬処理方法によるログ1、1g、1h、2、2i、2j等及び柱3等の防腐等の加工のみならず、ログ1、1g、1h、2、2i、2j等の表面だけ防腐剤等の塗料を塗布することもできる。よって本発明で使用する前記ログ1、1g、1h、2、2i、2jに対し、防腐処理及び防蟻処理を行うことでログの長寿を図ることができる。
なお、本発明で使用する柱3は、正面に切欠溝がない平面3a形状の柱とし、前記ログ1、1g、1h、2、2i、2jと密着する面に切欠溝3bを設けたことを特徴とする。次に図2では、ログ1、ログ2の上部の構造及び、ログの最下部となる土台7の詳細について説明をする。
図2に示したように、右壁面を構成するログ1、ログ2及び間仕切壁面を構成するログ2jは、Dログ材を使用し、内側となる内壁面に横通しボルト5を取り付け、ナット5a止めした後に、屋内側のサネ溝2bの外面から垂直方向にかけて貼付板2kを木工用ボンド等で貼付けていることを特徴とする。そして、ログ1の上面である外壁部分となる右側面の上部は、外方である外壁面側に3段の階段を構成し、略半月状で勾配角30°から60°を有した雨水受1dを設けている。
またログ1、ログ2の下部は、ログ1、ログ2の外壁が内方から外方に向かって略平行四辺形状になった雨水をよけるためのガイドとなる水切突起1cを設けている。なお、ログ1の底面とログ2の上面の間は凹状態のサネ溝2bを設け、前記サネ溝2bの底面は、雨水等の浸入を防ぐための節着剤等を塗布するシーリング面11となっている。なお、ログ1に設けたログ1のサネ溝1bの底面も前記サネ溝2bと同一のシーリング面11とする。
前記シーリング面11には、雨水の浸入を防ぐための市販されているシリコンコーキング材等を使用する。また、シーリング面11に対し、市販のボンドを使用することにより、ログ同士のズレを完全に無くし、木造建築で用いる筋交い以上の強度があるため、ログ1、ログ2の横揺れを極めて減少することができる。
また柱3、コーナー柱3eとの間に設けるログ1、ログ2の積み重ねからなるパネル12、12aを設置する前に、コンクリート等で基礎8を固めると共に、前記縦通しボルト4をナット4c等で螺合することができる切欠孔7bと、前記切欠孔7bの反対の位置に対し雨水をログ壁の外方向に導くことができ、水切り鉄板等からなるガイド7aを設けた土台7を有したことを特徴とする。そして前記土台7のガイド7aに隣接して水切台木6を設けた。
前記水切台木6とは、基礎8の上面に設け、ログ1及びログ2に設けた雨水受1d、2dから落下する雨水を受けると共に、基礎8以上に雨水等が浸水してきた場合に前記ログ1及びログ2の防腐を防止するための台木である。水切台木6は、その形状に併せて防水加工等が施されたガイド7aで覆われている。
また土台7は、土台7の垂直する縦挿通孔1eに併せて上から順に、桁(図示せず)から、ログ1、ログ2、土台7、基礎8の順に縦通しボルト4を通すことで一体形成することができる。
図3は本発明であるログハウス用ログの組立方法を構成するログの縦断面図、図4は本発明であるログハウス用ログの組立方法を構成するログと柱の平面図、図5は、本発明であるログハウス用ログの組立方法を構成するログ及び柱の正面図である。
図3に示した本発明を構成するログ1及びログ2の内部は、柱3の切欠溝3bの幅に合わせて、内部に縦通しボルト4を挿通するための縦挿通孔1e、2eを設けている。前記縦挿通孔1eの経に併せて縦通しボルト4の経となるφを決め、前記縦挿通孔1e、2eに隙間を生じさせないよう前記コーキング材等で隙間を埋めることができる。次に図4で間仕切面を構成するログ2iと、柱3の切欠溝3bとの接合について詳細を説明する。
図4に示したように、従来工法である垂直方向にボルト等の連結をしただけではログ同士が高い強度を得ることができなかったが、本発明のように、柱3を介して設けた左右壁面を構成するログ1、ログ1gのように、柱3の内部を横通しボルト5で連結し、ナット締付孔2gから埋込座ナット5b等で強固に締め付けることで左右壁面を構成するログ1、1gに対しても強度を得ることができる。
また、間仕切壁を構成するパネル12bのログ2jは、ナット締付孔2gから、横通しボルト5を柱3の切欠溝3bに埋め込むと共に予め柱3の内部に埋め込んでいた埋込座ナット5bで、前記ボルト5を埋込、更に複数の木ネジ等からなるビス5cで柱3の内部に固定したことを特徴とする。
よって、本発明は、ログ1、ログ2の短手方向で高さとなる垂直方向に対し、縦通しボルト4を挿通し、複数のログ1、ログ2を固定するため、桁9と土台7との間に固定するのみならず、柱3の中心にある貫通孔3cを経て、ログ1、ログ2の長手方向の長さとなる水平方向に対し、横通しボルト5を挿通することでログ1、2の左右方向に対する強度を向上することができる。
また図5に示したように、柱3と柱3との間には、左壁面を構成する複数のログ1g、2iを予め積み上げて形成するパネル12と、同様に右壁面を構成する複数のログ1、2を予め積み上げて形成するパネル12aとを差し込み、各パネル12、12aの上部に長方形状の桁9で押さえたものである。また間仕切面も複数のログ1h、2jを予め積み上げて形成したパネル12bである。
パネル12、12a、12bは、桁9の上面から、基礎8に密着し土台7の下部に設けた略長方形状の切欠孔7bまで複数の縦通しボルト4を通し、それぞれ緊結すると共に、前記土台7の上から、アンカーボルト10等でコンクリート等からなる基礎8まで緊結したことを特徴とする。
各パネル12、12a、12bに通す縦通しボルト4は、1パネル当り、2本から3本、好ましくは、縦通しボルトの経が1Mの時2本、2Mの時3本のように状況に応じて挿通し、パネル12、12a、12bの長手方向の1/3、2/3の位置に対し挿通することが好ましい。
横通しボルト5は、各パネルの柱3の挿通するように複数本設けることが好ましく、本発明の場合、ログ1、1gを5段毎に重ねる毎にログ2、2iを設け、ログ2の数に従って横通しボルト5を設けることが好ましい。
パネル12、12a、12bは、前記ログ1、1g、1h、2、2i、2jを縦方向に対し25段から30段、横方向に対し3段から4段の長方形状に形成し、ナット締付孔2g付きのログ2、2i、2jが柱3等に密接すると共に前記パネル12、12a、12bの端部になるように設ける。次に本発明を構成する組立方法について詳細を説明する。
図1から図5に示したように、本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法は、
前記横通しボルト5を柱3の横挿通孔2fに挿通すると共に、ログ1とログ1g、ログ2i、2jと柱3を挟み込むように取り付ける挟み込み工程と、前記ログ2、2iの内壁面に設けたナット締付孔2g等から挿通した前記横通しボルト5を出し、ナット5a等でしっかり締め付け固定をする締付固定工程と、横通しボルト5の先端に取り付けた埋込座ナット5bを柱3の切欠溝3bに埋め込む埋込工程とからなることを特徴とするログハウス用ログ、柱及びその組立方法である。
本発明を構成するログハウス用ログ、柱及びその組立方法は、
(A)横通しボルト5を準備し、前記横通しボルト5を柱3の貫通孔3cに挿通すると共に、横通しボルト5を挿通した柱3を左右壁面を構成するログ1とログ1g、ログ2とログ2iのように挟み込むように取り付ける挟み込み工程と、
(B)そしてログ2、2iの内壁面に設けたナット締付孔2gから挿通した前記横通しボルト5を出しナット5a等でしっかり締め付けた後に、前記ナット締付孔2gで貼付板2kを覆い固定をする締付固定工程と、
(C)左右壁面のみならず、間仕切面に関しても同様に、ログ2jの上部に設けた横横挿通孔2fから横通しボルト5を通し、横通しボルト5の先端に取り付けた埋込座ナット5bを柱3の切欠溝3bに埋め込む埋込工程と、
(D)各ログ1、1g、2、2iを垂直方法に積み重ねる際、サネ1a、2aとサネ1a、2aとの間とからなるサネ溝1b、2bの底面を構成するシーリング面11、11にシリコン又は接着剤を予め塗布するシーリング工程と、
(E)前記シーリング手段が終了した後に、パネル12、12aとなった所で、縦通しボルト4を通し、桁9の上部からナット4aで締めつけ固定すると共に、土台7の下部でもナット4bで締めつけ、更に前記土台7の上部からアンカーボルト10をコンクリート等からなる基礎8に打ち込んで、完成するナット緊結工程とからなることを特徴とする。
よって本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法は、防腐処理が施された複数のログ等からなるパネルを柱と柱の間に差し込み、前記パネルの水平方向に対し横通しボルト5及び、前記パネル12、12aの垂直方向に対しパネル上面及び下面と接合する桁から土台まで縦通しボルトを挿通し、各々の通しボルトをナット等で締めつけ、更に
前記ログ2、2i等の内壁面に設けたナット締付孔2gを貼付板2kで接着すればよいため、極めて短時間にかつ、内壁面、外壁面共に外観形状も美しいログハウスを提供することができる。
本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法を構成するログ材及び柱の斜視図である。 本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法を構成するログの右側面図である。 本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法を構成するログの縦断面図である。 本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法を構成するログと柱の平面図である。 本発明であるログハウス用ログ、柱及びその組立方法を構成するログ及び柱の正面図である。
符号の説明
1 ログ
1a サネ
1b サネ溝
1c 水切突起
1d 雨水受
1e 縦挿通孔
1f 差込部
1g ログ
2 ログ
2a サネ
2b サネ溝
2c 水切突起
2d 雨水受
2e 縦挿通孔
2f 横挿通孔
2g ナット締付孔
2h 差込部
2i ログ
2j ログ
2k 貼付板
3 柱
3a 平面
3b 切欠溝
3c 貫通孔
3d 窪み
3e コーナー柱
4 縦通しボルト
4a ナット
4b ナット
4c ナット
5 横通しボルト
5a ナット
5b 埋込座ナット
5c ビス
6 水切台木
7 土台
7a ガイド
7b 切欠孔
8 基礎
9 桁
10 アンカーボルト
11 シーリング面
12 パネル
12a パネル
12b パネル


Claims (3)

  1. 複数の柱、コーナー柱の間に複数のログからなるパネルを差込み、壁面を形成するログハウスで使用する建築部材において、間仕切用のパネルとなる各ログの切欠溝に埋込座ナットを埋設する窪みを有し、前記窪みに隣接し外壁用のパネルとなる各ログから横通しボルトを貫通できる貫通孔を複数設けた柱と、前記各パネルを構成するログの内部に前記柱を介して横通しボルトを貫通できるナット締付孔を設けたログとからなることを特徴とするログハウス用ログ、柱。
  2. 上面に略凸状の2重のサネを設け、下面に前記サネを受けるための凹状態のサネ溝を設け、前記サネからサネ溝にかけて階段状に設けた雨水受と、水切突起を設けていることを特徴とする請求項1項に記載のログハウス用ログ。
  3. 前記ナット締付孔全体を覆い隠すようログの垂直方向にかけて、木工用ボンド等で貼付できる貼付板を備えたことを特徴とする請求項1項又は、請求項2項に記載のログハウス用ログ。

































JP2004319626A 2004-11-02 2004-11-02 ログハウス用ログ、柱及びその組立方法 Expired - Fee Related JP4569867B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004319626A JP4569867B2 (ja) 2004-11-02 2004-11-02 ログハウス用ログ、柱及びその組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004319626A JP4569867B2 (ja) 2004-11-02 2004-11-02 ログハウス用ログ、柱及びその組立方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006132106A JP2006132106A (ja) 2006-05-25
JP4569867B2 true JP4569867B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=36725904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004319626A Expired - Fee Related JP4569867B2 (ja) 2004-11-02 2004-11-02 ログハウス用ログ、柱及びその組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4569867B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101122815B1 (ko) * 2009-03-12 2012-03-21 서우원 통나무 조립식 목조주택의 벽체 및 그 목조주택의 수축 변형 방지방법
US8973320B2 (en) 2010-08-17 2015-03-10 Trinity Post And Panel Inc. Post and panel construction
JP2012077455A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Hajime Furuta ログハウスの外壁を構成するための木質壁材
KR101235249B1 (ko) 2010-10-05 2013-02-20 서우원 통나무 목조주택의 조립구조
JP5920748B1 (ja) * 2015-04-13 2016-05-18 仁 尾形 木造建築構造
JP6651216B2 (ja) * 2015-11-04 2020-02-19 好光 大橋 丸太組耐力壁工法による建築物
JP7081129B2 (ja) 2017-12-06 2022-06-07 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置及びプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10196012A (ja) * 1997-01-14 1998-07-28 Yoshihiro Tokai 木造建築物の壁構造
JP2003184207A (ja) * 2001-12-21 2003-07-03 Log Cabin Tsurugi:Kk ログハウスのグルーブ及びノッチ部分をプレート及びボルトナットで接続する工法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10196012A (ja) * 1997-01-14 1998-07-28 Yoshihiro Tokai 木造建築物の壁構造
JP2003184207A (ja) * 2001-12-21 2003-07-03 Log Cabin Tsurugi:Kk ログハウスのグルーブ及びノッチ部分をプレート及びボルトナットで接続する工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006132106A (ja) 2006-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8161697B1 (en) Studless load bearing panel wall system
US6588161B2 (en) Laminated construction elements and method for constructing an earthquake-resistant building
US20070227095A1 (en) Separated Member Wood Framing
US20050072097A1 (en) Building panel
WO2000061885A1 (en) Modular building construction and components thereof
JP2012241482A (ja) 組立家屋及びその組立方法
US5058343A (en) Modular log structures and methods of constructing same
JP4569867B2 (ja) ログハウス用ログ、柱及びその組立方法
US20080263988A1 (en) Building System for Constructing Walls
US4464873A (en) Wall panel system
CA2081651A1 (en) Modular prefabricated building panels
FR2528470A1 (fr) Procede de construction de batiments a partir d'elements modulaires d'ossature bois avec isolation incorporee, et elements modulaires pour la mise en oeuvre de ce procede
US11168478B1 (en) Artificial insulated log
JPH02292438A (ja) 木造家屋の建築構造
JP2006322205A (ja) 壁式木造建築物
JP2688877B2 (ja) 木造建築物の建築工法
JP2002256636A (ja) 軸組建築物の集成材真壁パネル構造
JP4019166B2 (ja) 建造物の新規な壁構造材及び該壁構造材を使用した壁建造方法
EP0125936A1 (fr) Procédé de construction d'un bâtiment à ossature et structure en bois, ainsi que les bâtiments obtenus par ce procédé
JP2836448B2 (ja) 木造建築物
RU2774367C1 (ru) Деревянная многослойная конструкция
JP3749920B2 (ja) 木造家屋の建築方法
FR2626595A1 (fr) Systeme d'elements legers prefabriques s'assemblant entre eux et formant ossature pour tous types de constructions dont la structure en bois reste vue en facade
JPH04209229A (ja) ログハウスの建築工法とその建築用木材
FR2559518A1 (fr) Structure a ossature porteuse en bois

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100729

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees