JP2012077455A - ログハウスの外壁を構成するための木質壁材 - Google Patents

ログハウスの外壁を構成するための木質壁材 Download PDF

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Abstract

【課題】ログハウス20の外壁21を構成するために有効であって、建築当初は勿論、長期間使用後の乾燥があっても、水30の浸み込みを確実に防止することができ、従来から使用されている工作機械でも容易に形成できる木質壁材10を、簡単な構成によって提供すること。
【解決手段】木質壁材10の外側面11の前記長尺方向に、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より突出する突出部14を連続的に形成して、この突出部14を伝ってきた水30が、当該木質壁材10と下側の木質壁材10との境界部分に浸み込み得ないようにしたこと。
【選択図】図2

Description

本発明は、ログハウスの外壁を構成するための材料に関し、特に間伐材を利用した木質壁材に関するものである。
近年、日本の山林は荒れてきているが、その最大の原因は木材価格が低迷していることであり、切り出した木材が安い価格でしか取引されないから、山林から木を切り出すための林道建設もままならない状況である。発明者は、この山林の荒廃や低迷している木材価格を何とかしようとして、それ程手間を掛けないで済むログハウス用の材料として、間伐材の有効利用を検討した。
このようなログハウス用の材料としては、特許文献1にも提案がなされている。この特許文献1には、「ログハウス用木材」に関する発明が提案されており、この発明では、図8にも示すように、「長尺の木材からなり、その長手方向を水平方向に沿わせて複数積み上げられてログハウスの壁面を構成するとともに、積み上げられた状態で上面部および下面部となる一対の部分に、互いに連結可能な一対の連結部を設けているログハウス用木材において、上記一対の連結部のうちの一方が長手方向に沿って延びる複数の溝からなるとともに、他方が上記溝に嵌まり合うことのできる複数の突条からなり、且つ全体が一体の木材によって形成されていること」を構成としているものである。
特開平05−25868号公報、要約、代表図
この特許文献1にて提案されている「ログハウス用木材」は、「長期の使用においても突条3と溝4とのなじみが良く、積み上げられたログハウス用木材A同士の間に、隙間やがたつきが生じない。複数組みの突条3および溝4により雨の侵入を防止でき、したがって、コーキング処理等を不要として組立コストを安くできる。」ものであるが、「全体を一体の木材によって形成した」ものであるため、以下の問題を生ずることがあると考えられる。
つまり、このログハウス用木材は、「複数組みの突条3および溝4により雨の侵入を防止でき」るとはしているものの、その長手方向を水平方向に沿わせて複数積み上げられてログハウスの壁面を構成するものであるため、図7に示すように、上下のログハウス用木材の間に雨水の一部が「毛細管現象」によって浸み込むことになり、この浸透水が外面とは異なってなかなか乾燥しないのである。また、このログハウスを長期間使用すると、各ログハウス用木材自体が乾燥して小さくなるから、「複数組みの突条3および溝4」の間は除々に開くことになって、より一層雨水の浸み込みを可能にすると考えられる。
そして、ログハウス用木材の間に浸み込んでなかなか乾燥しない雨水は、当該ログハウス用木材をだんだん腐れさせることになり、ログハウス用木材間の隙間を大きくして雨水の浸み込みをより促進することになる。要するに、「複数組みの突条3および溝4により雨の侵入を防止でき」るのは、当該ログハウスの建築当初だけであると考えられる。
そこで、本発明者等は、ログハウスの材料として間伐材を有効利用しながら、(雨)水の浸み込みを確実に防止するにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、ログハウスの外壁を構成するために有効であって、建築当初は勿論、長期間使用後の乾燥があっても、水の浸み込みを確実に防止することができ、従来から使用されている工作機械でも容易に形成できる木質壁材を、簡単な構成によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「外界と部屋とを区画するために、長尺方向を水平にしながら上下に複数積み重ねられて、ログハウス20の外壁21を構成することになる木質壁材10であって、
この木質壁材10の外側面11の前記長尺方向に、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より突出する突出部14を連続的に形成して、この突出部14を伝ってきた水30が、当該木質壁材10と下側の木質壁材10との境界部分に浸み込み得ないようにしたことを特徴とする木質壁材10」
である。
すなわち、この請求項1に係る木質壁材10は、上記特許文献1のそれと同様に、外界と部屋とを区画するために、長尺方向を水平にしながら上下に複数積み重ねられて、図1に示すログハウス20の外壁21を構成することになるものであるが、特に、この木質壁材10の外部、つまり水30と直接接することになる外側面11にだけ次のような加工を施したものである。
この木質壁材10では、図2〜図6に示すように、外側面11の下部外側に突出部14を連続的に形成したものである。この突出部14は、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より突出するものであり、図2〜図6に示すような種々な態様が考えられるものである。
この突出部14のもっとも簡単な態様は、図2の(a)及び(b)に示すように、木質壁材10の外側垂直面である外側面11の下端部外側に、外側に向けて突出して、断面が長方形(図2の実線で示した形状)または三角形状(図2の(b)中の仮想線で示した形状)のものとすることである。このような形状に形成した突出部14は、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より長尺方向に連続して突出することになるから、雨などの水30が各外側面11を伝って流れ落ちれば、この突出部14に到達した水30は、図2の(b)に示すように、この突出部14の最外端から落下することになる。
この突出部14の最外端は、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より長尺方向に連続して突出しているのであるから、各木質壁材10の外側面11が鉛直方向に配置されていたとしても、この突出部14の突出量Lは、図2の(b)に示すように、突出部14の大きさ分だけとなる。従って、この突出部14から落下する水30は、少なくとも当該木質壁材10及び下側の木質壁材10との境界部分に流れたり浸み込んだりすることはなく、図7に示したような現象は発生しない。勿論、上下の木質壁材10が乾燥して、その境界部分に隙間が生じた場合であっても、各突出部14の存在によって、これら木質壁材10間の隙間に水30は到達し得ないのであるから、図7に示した従来壁材とは異なって、水30の浸み込みによる各木質壁材10の腐食が早まることはないのである。
図2に示すような、各木質壁材10の外側面11下端に位置する四角または三角形状の突出部14は、間伐材をその長尺方向に向けて連続的に加工するモールダーであって「10軸」以上のものであれば簡単に形成できる。そのような、言わば大型なモールダーがなければ、図3〜図6に示すような形状で、突出部14を形成すればよい。
図3及び図5に示す木質壁材10では、裁置上面13も裁置下面15も設置後水平となるようにしたものであり、その場合の垂直線は、図2中の仮想線に示したようになる。そして、各木質壁材10の外側面11について、その下端部が垂直線に対して突出量Lだけ突出するように傾斜させてあり、これにより、各外側面11の下端部が突出部14となるのである。この場合も、上下両木質壁材10の境界部分に水30が浸み込むことはない。
図4及び図6に示す木質壁材10では、外側面11が下方外側に向けて傾斜してあることは図3に示す例と同様であるが、さらに、裁置上面13と裁置下面15との外側部分が、内側上方に向けて傾斜させてある。これにより、外側面11の下端部に突出部14が鋭角断面で突出形成されているのであり、その突出量Lは、図4中の仮想線で引き出したものとなる。この場合も、上下両木質壁材10の境界部分に水30が浸み込むことはない。なお、この突出部14の下端は、当該木質壁材10の裁置下面15または下側木質壁材10の裁置上面13の各内側部分と同一位置になっている。
従って、この請求項1に係る木質壁材10は、ログハウス20の外壁21を構成するために有効であって、建築当初は勿論、長期間使用後の乾燥があっても、水30の浸み込みを確実に防止することができ、従来から使用されている工作機械でも容易に形成できるものとなっているのである。
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の木質壁材10について、
「突出部14は、外側面11を下方外側に向かう傾斜面とすることにより形成したこと」
である。
すなわち、この請求項2に係る木質壁材10では、上下両木質壁材10間の隙間への水30の浸み込みを阻止する突出部14は、外側面11を下方外側に向かう傾斜面とすることにより形成したものであり、上記請求項1の木質壁材10について説明した図3〜図6にその具体的例が示してある。
図3及び図5に示す木質壁材10では、裁置上面13も裁置下面15も設置後水平となるようにしたものであり、その場合の垂直線は、図2中の仮想線に示したようになる。そして、各木質壁材10の外側面11について、その下端部が垂直線に対して突出量Lだけ突出するように傾斜させてあり、これにより、各外側面11の下端部が突出部14となるのである。このような突出部14であれば、複雑で大型のモールダーを使用しなくても形成できるのであり、かつ、間伐材の大部分を有効活用し得るのである。この場合も、上下両木質壁材10の境界部分に水30が浸み込むことはない。
図4及び図6に示す木質壁材10では、外側面11が下方外側に向けて傾斜してあることは図3に示す例と同様であるが、さらに、裁置上面13と裁置下面15との外側部分が、内側上方に向けて傾斜させてある。これにより、外側面11の下端部に突出部14が鋭角断面で突出形成されているのであり、その突出量Lは、図4中の仮想線で引き出したものとなる。このような突出部14であれば、複雑で大型のモールダーを使用しなくても形成できるのであり、かつ、間伐材の大部分を有効活用し得ることは、上記図3及び図5に示した木質壁材10と同様である。この場合も、上下両木質壁材10の境界部分に水30が浸み込むことはない。なお、この突出部14の下端は、当該木質壁材10の裁置下面15または下側木質壁材10の裁置上面13の各内側部分と同一位置になっている。
従って、この請求項2に係る木質壁材10は、上記請求項1に係るそれと同様な機能を発揮する他、大型のモールダーがなくても、水30の浸み込みを確実に防止する突出部14の形成を容易にしているのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の木質壁材10について、
「木質壁材10の裁置下面15の、突出部14が露出している部分に、隔離溝18を長尺方向に形成したこと」
である。
この請求項3に係る木質壁材10では、図5及び図6に示した木質壁材10のように、木質壁材10の裁置下面15の、突出部14が露出している部分に、隔離溝18を長尺方向に形成したものであり、この隔離溝18によって、水30の、上下両木質壁材10間の隙間に浸み込み得ないようにしたものである。
木質壁材10の裁置下面15に隔離溝18が存在することによって、外側面11の表面を流れ落ちてきた水30は、仮に外壁21全体が部屋側に傾斜していたとしても、この隔離溝18を飛び越えて上下両木質壁材10間の隙間に入ることはできない。勿論、その前に、水30は突出部14の下端から垂れ落ち、上下両木質壁材10間の隙間に浸み込むことはない。
従って、この請求項3の木質壁材10は、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮する他、仮に外壁21全体が部屋側に傾斜していたとしても、水30の上下両木質壁材10間の隙間への浸み込みを防止し得るものとなっているのである。
以上、説明した通り、本発明においては、
「外界と部屋とを区画するために、長尺方向を水平にしながら上下に複数積み重ねられて、ログハウス20の外壁21を構成することになる木質壁材10であって、
この木質壁材10の外側面11の前記長尺方向に、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より突出する突出部14を連続的に形成して、この突出部14を伝ってきた水30が、当該木質壁材10と下側の木質壁材10との境界部分に浸み込み得ないようにしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、ログハウス20の外壁21を構成するために有効であって、建築当初は勿論、長期間使用後の乾燥があっても、水30の浸み込みを確実に防止することができ、従来から使用されている工作機械(モールダー)でも容易に形成できる木質壁材10を、簡単な構成によって提供することができるのである。
本発明に係る木質壁材10を使用して構成したログハウス20の斜視図である。 同ログハウス20の外壁21を構成している木質壁材10の第1例を示すもので、(a)は複数の木質壁材10を水平状に積み上げた状態を示した拡大縦断面図、(b)は(a)の部分拡大断面図である。 同木質壁材10の第2例を示す部分縦断面図である。 同木質壁材10の第3例を示す部分縦断面図である。 同木質壁材10の第4例を示すもので、(a)は複数の木質壁材10を水平状に積み上げた状態を示した拡大縦断面図、(b)は(a)の部分拡大断面図である。 同木質壁材10の第5例を示す部分縦断面図である。 従来技術を示す部分縦断面図である。 特許文献1に示された壁材の部分拡大斜視図である。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である木質壁材10について説明すると、図1には、本発明に係る木質壁材10を使用して外壁21を形成したログハウス20の斜視図が示してある。
この木質壁材10は、間伐材を利用しなくても形成できるものではあるが、この実施形態では、間伐材を利用して形成したものである。つまり、この木質壁材10は、間伐材をモールダーに掛けて、その長尺方向に連続して加工することにより形成したもので、図2〜図6に示したように、第1例から第5例のものが考えられる。
なお、この木質壁材10は、図2〜図6に示したように、略中央に切り込み16を形成し、この切り込み16の開口端は密閉材17によって覆われ、この密閉材17の外側が嵌合凹所15aとなっている。このような切り込み16をわざわざ形成するのは、間伐材を使用するにせよ、大きな木を分割して使用するにせよ、当該木質壁材10が長年の使用によって乾燥したときに、内部に「割れ」が発生して、木質壁材10全体が使用できなくなる場合があるが、この切り込み16を予め形成しておくことによって、そのような致命的な割れを防止するものである。
さて、図2には、本実施形態の木質壁材10の第1例が示してあるが、各木質壁材10の裁置上面13には嵌合突起13aが形成してあり、この嵌合突起13aは、上側の木質壁材10の上記嵌合凹所15a内に嵌合されることになり、これによって、複数の木質壁材10を積み上げたときの安定性が確保できるようにしてある。この点は、図8に示した特許文献1に示された壁材においても同様である。なお、図2に示した木質壁材10における裁置上面13は、嵌合突起13aの両側において、土台上面と平行となるようになっている。
また、この木質壁材10の外側面11は、内側面12と同様に、これらの木質壁材10を積み上げて外壁21としたときに、鉛直方向になるように加工してある。つまり、この外側面11は内側面12と平行になっているのであり、これにより、これらの外側面11及び内側面12のモールダーによる加工が容易に行えるようになっている。
そして、この外側面11の下端部には、外方に突出する突出部14が一体的に形成してある。この突出部14は、図2の(b)の実線または仮想線にて示したように、端面形状が長方形状(実線部分)または三角形状(仮想線部分)となるように形成したもので、その先端から水30が滴り落ち易い形状にしてある。
なお、これらの木質壁材10は、図示しない土台上に順に積み重ね、組み込まれるものであり、最上段の木質壁材10上には、ログハウス20の梁22等が乗せられる。
以上の突出部14は、図2にも示したように、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より長尺方向に連続して突出するものであり、雨などの水30が各外側面11を伝って流れ落ちれば、この突出部14に到達した水30は、図2の(b)に示したように、この突出部14の最外端から落下することになる。
この突出部14の最外端は、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より長尺方向に連続して突出しているのであるから、各木質壁材10の外側面11が鉛直方向に配置されていたとしても、この突出部14の突出量Lは、図2の(b)に示すように、突出部14の大きさ分だけとなる。従って、この突出部14から落下する水30は、少なくとも当該木質壁材10及び下側の木質壁材10との境界部分に流れたり浸み込んだりすることはなく、図7に示したような現象は発生しない。勿論、上下の木質壁材10が乾燥して、その境界部分に隙間が生じた場合であっても、各突出部14の存在によって、これら木質壁材10間の隙間に水30は到達し得ないのであるから、図7に示した従来壁材とは異なって、水30の浸み込みによる各木質壁材10の腐食が早まることもないのである。
図3には、本実施形態の第2例に係る木質壁材10が示してあるが、この木質壁材10では、各外側面11を外側下方に傾斜させることにより、突出部14を形成するようにしたこと以外は、上記図2に示した木質壁材10と同様である。つまり、この木質壁材10では、各外側面11が図3中の仮想線にて示した鉛直線に対して、その下部外面が順に下方外側に向かって傾斜するのであり、これによってできた突出部14は、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より突出量Lで突出することになるのである。
このように、各外側面11を外側下方に傾斜させて突出部14を形成する場合は、端面形状が複雑な第1例における突出部14の場合とは異なって、間伐材の加工が簡単に済む。なお、この第2例及び上記第1例の木質壁材10では、裁置上面13も裁置下面15も設置後水平となるようにしたものである。
図4には、木質壁材10の第3例が示してあるが、この木質壁材10では、外側面11が下方外側に向けて傾斜してあることは図3に示す例と同様であるが、さらに、裁置上面13と裁置下面15との外側部分が、内側上方に向けて傾斜させてある。これにより、外側面11の下端部に突出部14が鋭角断面で突出形成されているのであり、その突出量Lは、図4中の仮想線で引き出したものとなる。この場合も、上下両木質壁材10の境界部分に水30が浸み込むことはない。なお、この突出部14の下端は、当該木質壁材10の裁置下面15または下側木質壁材10の裁置上面13の各内側部分と同一位置になるようにしてある。
図5には、第4例である木質壁材10が示してあるが、この木質壁材10では、上記第2例(図3)で述べた突出部14の下面に隔離溝18が形成してある。この隔離溝18は、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より外側に位置させたものであり、突出部14の先端から滴り落ちた水30が、図5の(b)にて示したように、両木質壁材10の間の隙間に入るのを完全に阻止するものである。
図6には、第5例である木質壁材10が示してあるが、この木質壁材10では、上記第4例で述べた隔離溝18が形成してあるが、この隔離溝18は、下方に傾斜させた各裁置下面15の外側部分に形成したものである。また、この第5例の実施形態に係る木質壁材10では、外側面11も外側下方に向けて傾斜させたものである。従って、この隔離溝18は、下側の木質壁材10における裁置上面13の外側端縁より外側に傾斜状態で位置されており、この隔離溝18の内側部分は外側部分より上方に位置するから、突出部14の先端から滴り落ちた水30が、両木質壁材10の間の隙間に入ることは殆どない。
この木質壁材10は、間伐材を無駄なく消費することができるだけでなく、間伐材の利用分野を拡大することにもなるから、間伐材の商品としての価格を上げることができる。このため、間伐材の販売を促進することができて、現在荒れている日本の山林での林道建設も促進できることになり、結果的に、山林の利用価値を高めることもできるのである。
10 木質壁材
11 外側面
12 内側面
13 裁置上面
13a 嵌合突起
14 突出部
15 裁置下面
15a 嵌合凹所
16 切り込み
17 密閉材
18 隔離溝
20 ログハウス
21 外壁
22 梁
30 水
L 突出量

Claims (3)

  1. 外界と部屋とを区画するために、長尺方向を水平にしながら上下に複数積み重ねられて、ログハウスの外壁を構成することになる木質壁材であって、
    この木質壁材の外側面の前記長尺方向に、下側の木質壁材における裁置上面の外側端縁より突出する突出部を連続的に形成して、この突出部を伝ってきた水が、当該木質壁材と前記下側の木質壁材との境界部分に浸み込み得ないようにしたことを特徴とする木質壁材。
  2. 前記突出部は、前記外側面を下方外側に向かう傾斜面とすることにより形成したことを特徴とする請求項1に記載の木質壁材。
  3. 前記木質壁材の裁置下面の、前記突出部が露出している部分に、隔離溝を前記長尺方向に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の木質壁材。
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