JP4569213B2 - 表示装置および表示装置の駆動方法 - Google Patents

表示装置および表示装置の駆動方法 Download PDF

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本発明は、表示装置および表示装置の駆動方法に関し、特に電気光学素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる表示装置および当該表示装置の駆動方法に関する。
アクティブマトリクス型の表示装置、例えば、液晶セルを含む画素が行列状に2次元配置されてなる液晶表示装置などでは、高精細化に伴い画素数が増加する傾向にある。このように画素数が増加した場合、映像信号を画素単位で順次書き込む点順次駆動では、1画素当たりの映像信号の書き込み時間が不足してしまうことから、外部から液晶パネルへ映像信号を供給する映像信号入力ラインを複数にし、この複数の映像信号入力ラインから供給される映像信号を同時にサンプリングして複数の画素に供給する複数画素同時サンプリング方式が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
複数画素同時サンプリング方式を採用することで、1画素当たりの映像信号の書き込み時間を十分に確保することができる。したがって、XGA(eXtended Graphic Array:1024×768)、WXGA(Wide eXtended Graphic Array:1386×768)、SXGA(Super eXtended Graphic Array:1400×1500)といった比較的高精細なアクティブマトリクス型の表示パネル、さらには、SXGA+(Super eXtended Graphic Array PLUS:1400×1050)、UXGA(Ultra eXtended Graphic Array:1600×1200)、Full HD(Full High Definition:1920×1080)といった高精細なアクティブマトリクス型の表示装置では、複数画素同時サンプリング方式を採用することで映像信号の書き込みを良好に行うことができる。
図20および図21を用いて、複数画素同時サンプリング方式の概念について説明をする。
図20は、複数画素同時サンプリング方式で駆動される、それぞれ赤色用、緑色用、青色用の液晶パネル60R,60B,60Gを備えた3板式プロジェクション液晶表示装置50である。液晶パネル60R,60G,60Bは、XGAフォーマットに対応した液晶パネルであり、複数画素同時サンプリング方式によって水平方向の画素に対して映像信号が6画素ずつ同時に書き込まれていく。
3板式プロジェクション液晶表示装置50は、外部から供給される赤色用のデジタル映像信号R、緑色用のデジタル映像信号Gおよび青色用のデジタル映像信号Bに対してガンマ補正や、色むら補正などを施すDSDコア51aを有するDSD(Digital Signal Driver)51と、DSD51によって補正処理されたデジタル映像信号をアナログの映像信号に変換し、各液晶パネル60R,60B,60Gに供給するLCDドライバ52,53,54とを備えている。各液晶パネル60R,60B,60Gは、それぞれ図示しない水平駆動回路、垂直駆動回路と共に液晶パネルモジュール61R,61G,61Bに搭載されている。
LCDドライバ52,53,54は、DSD51から供給されるデジタル映像信号を同時サンプリングするサンプリング数に応じた複数系統のアナログ映像信号に変換する。XGAフォーマットに対応した液晶パネル60R,60G,60Bでは、同時サンプリング数を6画素としているため、LCDドライバ52,53,54は、供給されるデジタル映像信号を、6並列のアナログ映像信号に変換する。
なお、各液晶パネル60R,60G,60Bを駆動するタイミングパルスは、DSD51のTG(Timing Generator)51bによって生成される。
続いて、図21に示す液晶パネルモジュール61Rを用いて、複数画素同時サンプリング方式について詳細に説明をする。なお、液晶パネル61R,61G,61Bにおいて、複数画素同時サンプリング方式はいずれも全く同一となるため、代表して液晶パネル60Rを搭載した液晶パネルモジュール61Rを用いて説明をする。
図21に示すように、液晶パネルモジュール61Rには、LCDドライバ52で変換された6並列のアナログ信号が、映像信号供給ラインVSIG1〜SIG6を介して供給される。
液晶パネルモジュール61Rは、映像信号供給ラインVSIG1〜VSIG6を介して供給される映像信号を、液晶パネル60Rが備える信号ライン63のうち6本の信号ライン63に同時にサンプリングする6個のサンプリングスイッチからなるサンプリングスイッチ群SW1〜SWNを備えている。
サンプリングスイッチ群SW1〜SWNは、水平駆動回路62から供給されるスイッチパルスに応じて、サンプリングスイッチ群SW1,SW2,・・・,SWN-1,スイッチ群SWNという順に駆動される。これにより、信号ライン63には、6本単位で映像信号が同時にサンプリングされ、図示しない垂直駆動回路によって選択された行方向の画素64に映像信号が書き込まれていくことになる。
特開2003−122322号公報
一般に、同時サンプリングする画素数は、映像信号の書き込み時間を十分確保する必要があることから、液晶パネルのトランジスタ特性、スイッチ特性などを考慮して、液晶パネルの解像度が高くなるほど多くする必要がある。例えば、SXGAでは、同時サンプリング数を12画素とする必要があり、UXGAでは、同時サンプリング数を24画素とする必要がある。
このように、従来の複数画素同時サンプリング方式の液晶表示装置では、表示フォーマットの違いに応じて同時サンプリング数を変える必要があるため、液晶パネルに供給する映像信号の系統数、つまり、図20、図21において、LCDドライバ52,53,54で変換する並列のアナログ映像信号の系統数も表示フォーマットに応じて変える必要がある。したがって、液晶パネル駆動回路50を様々な表示フォーマットの液晶パネルに対応させるためには、LCDドライバ52,53,54が表示フォーマットの数だけ必要になり、コストの増大、装置の大型化といった問題が発生してしまうことになる。
また、複数画素同時サンプリング方式の液晶表示装置では、映像信号とタイミングパルスとの位相関係によってゴーストが発生してしまうといった問題がある。ここに、ゴーストとは、本来表示される画像から重複するようにずれて、同じ画像が表示される現象のことを言う。
ここで、複数画素同時サンプリング方式の液晶表示装置において、左右反転駆動を行う場合を考えると、図22に示すように、液晶パネル61R,61G,61Bでのサンプリングスイッチ群SW1〜SWNを通常駆動の場合とは逆に開いていく必要がある。また同時に、LCDドライバ52,53,54でも左右反転駆動に対応した出力制御が必要になる。そのため、DSD51では、LCDドライバ52,53,54と液晶パネル61R,61G,61Bとを同時に制御して左右反転駆動に対応する必要があり、回路構成が複雑化する。しかも、SVGA(Super Video Graphic Array:800×600)からFull HDまでの表示フォーマットへの対応を考慮すると、回路規模は膨大なものとなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡単な構成で様々な表示フォーマットや左右反転駆動に対応できる表示装置および表示装置の駆動方法を提供することにある。
本発明による表示装置は、列方向に配されたx(xは自然数)本の信号ラインと、行方向に配されたy(yは自然数)本のゲートラインとの交差部に、電気光学素子を含むx×y個の画素が行列配置されてなる表示パネルを有する表示装置であって、m(mは自然数)ビットのデジタル映像信号を前記表示パネルの表示フォーマットに準じたデータ配列に変換するデータ配列変換手段と、前記データ配列変換手段によって前記表示フォーマットに準じたデータ配列に変換された前記mビットのデジタル映像信号を、並列なp(pは自然数)相のアナログ映像信号に変換する第1の信号処理手段と、前記第1の信号処理手段によって変換された前記p相のアナログ映像信号をx/k(kは自然数)相のアナログ映像信号に展開し、この展開したアナログ映像信号をN(NはN≧(x/k)を満たす自然数)本の映像信号供給ラインから選択されたx/k本の前記映像信号供給ラインに供給する第2の信号処理手段と、前記x本の信号ラインを、重複することなく隣り合うk本の前記信号ラインに分割してなるx/k個の信号ライン群のそれぞれから、所望の信号ラインを同一タイミングで1本ずつ順次選択し、この選択した前記信号ラインに、前記x/k本の映像信号供給ラインで供給される前記アナログ映像信号をサンプリングする信号ライン選択手段とを備え、前記データ配列変換手段が、複数の表示フォーマットに対応したアドレス情報をあらかじめ格納する外部メモリと、前記mビットのデジタル映像信号を一旦格納する内部メモリとを有し、前記外部メモリに格納されている前記複数の表示フォーマットに対応したアドレス情報の内、前記表示パネルの表示フォーマットに対応したアドレス情報に基づいて、前記内部メモリに格納されている前記mビットのデジタル映像信号を読み出すことによってデータ配列の変換を行うことを特徴とする。
本発明による表示装置の駆動方法は、列方向に配されたx(xは自然数)本の信号ラインと、行方向に配されたy(yは自然数)本のゲートラインとの交差部に、電気光学素子を含むx×y個の画素が行列配置されてなる表示パネルを有する表示装置であって、m(mは自然数)ビットのデジタル映像信号を前記表示パネルの表示フォーマットに準じたデータ配列に変換する第1のステップと、前記第1のステップで前記表示フォーマットに準じたデータ配列に変換された前記mビットのデジタル映像信号を、並列なp(pは自然数)相のアナログ映像信号に変換する第2のステップと、前記第1のステップで変換された前記p相のアナログ映像信号をx/k(kは自然数)相のアナログ映像信号に展開し、この展開したアナログ映像信号をN(NはN≧(x/k)を満たす自然数)本の映像信号供給ラインから選択されたx/k本の前記映像信号供給ラインに供給する第3のステップと、前記x本の信号ラインを、重複することなく隣り合うk本の前記信号ラインに分割してなるx/k個の信号ライン群のそれぞれから、所望の信号ラインを同一タイミングで1本ずつ順次選択し、この選択した前記信号ラインに、前記x/k本の映像信号供給ラインで供給される前記アナログ映像信号をサンプリングする第3のステップとを含み、前記第1のステップでは、複数の表示フォーマットに対応したアドレス情報をあらかじめ外部メモリに格納しておき、前記mビットのデジタル映像信号を一旦内部メモリに格納する一方、前記外部メモリに格納されている前記複数の表示フォーマットに対応したアドレス情報の内、前記表示パネルの表示フォーマットに対応したアドレス情報に基づいて、前記内部メモリに格納されている前記mビットのデジタル映像信号を読み出すことによってデータ配列の変換を行うことを特徴とする。
本発明によれば、一度に書き込める画素数が、例えば100個以上というように、従来方式の複数画素同時サンプリング方式と比較して大幅に増えることになり、十分な書き込み時間を確保することができるため、安定した書き込みを実現することが可能になるとともに、表示パネルモジュールを最も高精細な表示フォーマット、例えば、Full HDに対応するように設計しておくことで、アナログ映像信号の展開数の調整、サンプリングのタイミングなどを適宜、変更するといった簡便な調整のみで、どのような表示フォーマットの表示パネルにも柔軟に対応することができる。
また、複数の表示フォーマットに対応したアドレス情報をあらかじめ外部メモリに格納しておき、この外部メモリに格納されているアドレス情報を用いて、表示パネルの表示フォーマットに準じたデータ配列へ変換(並び替え)を行うことで、DSDのみでの制御となるため、回路構成を非常に簡素化することができるとともに、表示パネルでの回路変更にも柔軟に対応することができる。これにより、ロジックで構成する場合よりも、データ配列(並び替え)に必要な回路を大幅に簡素化することができ、SVGA〜Ful HDの各表示フォーマットにも対応できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置、例えば高温ポリシリコンを用いた3板式プロジェクション型液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る3板式プロジェクション型液晶表示装置1は、赤色用の液晶パネル9R、緑色用の液晶パネル9G、青色用の液晶パネル9Gに加えて、外部から供給されるデジタル映像信号に所定の信号処理を施すDSD(Digital Signal Driver) 2と、液晶パネル9Rを駆動するプリドライバ(Pre Driver)3およびポストドライバ(Post Driver) 4と、液晶パネル9Gを駆動するプリドライバ5およびポストドライバ6と、液晶パネル9Bを駆動するプリドライバ7およびポストドライバ8とを備えた構成となっている。
液晶パネル9Rとポストドライバ4とは、図示しない垂直駆動回路等と共に液晶パネルモジュール10Rとしてモジュール化されている。同様に、液晶パネル9Gとポストドライバ6とは、図示しない垂直駆動回路等と共に液晶パネルモジュール10Gとしてモジュール化され、液晶パネル9Bとポストドライバ8とは、図示しない垂直駆動回路等と共に液晶パネルモジュール10Bとしてモジュール化されている。
DSD2は、DSDコア2aと、データ並び替え部2bと、タイミングジェネレータ(Timing Generator;TG)2cとを有する構成となっている。
DSDコア2aは、外部から供給されるRGBの各デジタル映像信号に対して、ガンマ補正や、色むら補正などのデジタル信号処理を施す。RGBの各デジタル映像信号は、m(mは自然数)ビット、例えば12ビットのパラレルデータとして外部から供給される。この12ビットという数値は、従来例に係る3板式プロジェクション液晶表示装置50において、映像信号を12ビットで扱っていたことに基づいたものであり、設計上流用したにすぎない値である。したがって、この値は12ビットでなくてもよい。
データ並び替え部2bは、DSDコア2aでデジタル信号処理されたRGBの各デジタル映像信号を、SVGA、XGA、WXGA、SXGA、SXGA+、UXGA、Full HDといった各表示フォーマットに対応したデータ配列に変換(並び替え)する。また、SVGA〜Full HDのドットクロック40〜162MHzの広帯域に対応するために12ビットのデジタル映像信号としてパラレルで出力し、プリドライバ3,5,7に供給する。
これにより、プリドライバ3には、12ビットのデジタル映像信号がデジタル映像信号R1,R2としてパラレルに供給され、プリドライバ5には、12ビットのデジタル映像信号がデジタル映像信号G1,G2としてパラレルに供給され、プリドライバ7には、12ビットのデジタル映像信号がデジタル映像信号B1,B2としてパラレルに入力されることになる。なお、データ並び替え部2bは本発明の特徴部分の一つであり、その詳細については後述する。
タイミングジェネレータ2cは、プリドライバ3,5,7に供給するタイミングパルスS2と、液晶パネルモジュール10R,10G,10Bに供給するタイミングパルスS1とを生成する。プリドライバ3,5,7および液晶パネルモジュール10R,10G,10Bは、このタイミングパルスS1又はS2に同期して制御される。
プリドライバ3,5,7は、DSD2からパラレル入力されたデジタル映像信号を、それぞれ、映像信号に同期したタイミングパルスS2に基づいてp(pは自然数)相のアナログの映像信号に変換し、それぞれポストドライバ4,6,8に供給する。例えば、プリドライバ3,5,7は、p=12として12相のアナログ映像信号に変換する。なお、以下においては、プリドライバ3,5,7が、DSD2から入力されたデジタル映像信号を12相のアナログ映像信号に変換したものとして説明をする。
また、プリドライバ3,5,7は、それぞれ、液晶パネル9R,9G,9Bに供給するプリチャージ信号PSIGおよびパネル共通DC電圧VCOMも生成する。
次に、液晶パネルモジュール10R,10G,10Bについて説明をする。各液晶パネルモジュール10R,10G,10Bは、それぞれが備える液晶パネル9R,9G,9Bの出力波長領域が異なる以外、全て同じ構成となっているため、代表して液晶パネルモジュール10Rについて説明をする。
図2に示すように、液晶パネルモジュール10Rは、ポストドライバ4と、液晶パネル9Rと、垂直駆動回路12A,12Bと、プリチャージ駆動回路13と、信号ライン選択スイッチ群14とを備えている。
ポストドライバ4は、映像信号に同期したタイミングパルスS1に基づいて、プリドライバ3から供給される12相のアナログ映像信号を、SVGA、XGA、WXGA、SXGA、SXGA+、UXGA、Full HDといった各表示フォーマットに対応した出力数分の映像信号に展開し、N本(Nは自然数)の映像信号供給ラインVSIG1〜VSIGNおよび信号ライン選択スイッチ群14を介して液晶パネル9Rに供給する。
ポストドライバ4における12相のアナログ映像信号から、上述した各表示フォーマットに対応した出力数分の映像信号への展開処理は、当該3板式プロジェクション型液晶表示装置1において実行するサンプリング方式に基づく処理である。
3板式プロジェクション型液晶表示装置1のサンプリング方式は、まず、ポストドライバ4で展開された映像信号の出力数分だけ、液晶パネル9Rが備える後述する信号ラインを選択し、続いて、選択された信号ラインに対して展開した映像信号を、同一タイミングで1度に書き込むことを数回繰り返して、全ての信号ラインに対してサンプリングを行うといった方式である。以下、このサンプリング方式を信号ライン選択サンプリング方式と呼ぶ。
この信号ライン選択サンプリング方式に基づいて、ポストドライバ4によって展開される映像信号の数(展開数)は、液晶パネル9Rの表示フォーマットと、液晶パネル9Rの全ての信号ラインに映像信号を書き込む書き込み回数とによって相対的に決定されることになる。
例えば、液晶パネル9Rの表示フォーマットが画素数の高い、高精細な表示フォーマットであると、映像信号の展開数を増加させる必要がある。また、液晶パネル9Rの全ての信号ラインに映像信号を書き込む回数を減らすと、一度に映像信号を書き込む信号ラインを増やさなくてはいけないため映像信号の展開数も増加させる必要がある。この信号ライン選択サンプリング方式については、後で詳細に説明をする。
液晶パネル9Rは、行状に配線された複数のゲートライン(走査ライン)21と、列状に配線された複数の信号ライン22と、両ライン21,22が交差する箇所に行列状に2次元配置された画素23とを備えている。
画素23は、図3に示すように、画素トランジスタ、例えばTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)231と、このTFT231のドレイン電極に画素電極が接続された液晶セル232と、TFT231のドレイン電極に一方の電極が接続された保持容量233とで構成されている。ここで、液晶セル232は、画素電極とこれに対向して形成される対向電極との間で発生する液晶容量を意味する。TFT211としては、移動度が高いポリシリコンTFTが用いられる。
TFT231は、ゲート電極がゲートライン21に接続され、ソース電極が信号ライン22に接続されている。また、例えば、液晶セル232の対向電極および保持容量233の他方の電極がコモンライン24に対して各画素共通に接続されている。そして、液晶セル232の対向電極には、プリドライバ3で生成されるパネル共通DC電圧VCOMが所定の対向電位として各画素共通に与えられる。
垂直駆動回路12A,12Bは、画素23が行列状に配列されてなる液晶パネル9Rに対して左右に分けて配置されており、各行に対応した出力端がゲートライン21に接続され、接続された各ゲートライン21を両側から線順次駆動し、液晶パネル9Rの各画素23を行単位で選択する。
プリチャージ駆動回路13は、映像信号の書き込みに先立って、あらかじめ、図示しないプリチャージラインを介して、プリドライバ3から供給されたプリチャージ信号PSIGを、各信号ライン22に印加してプリチャージを行う。このプリチャージは、各画素23に対する映像信号の書き込みに先行する形で行われる。
信号ライン選択スイッチ群14は、映像信号供給ラインVSIG1〜VSIGNを介してポストドライバ4から供給される映像信号を、信号ライン22にサンプリングするための複数のスイッチからなる。この信号ライン選択スイッチ群14が備える複数のスイッチは、DSD2のタイミングジェネレータ2cから供給されるタイミングパルスS1に基づいて同一タイミングで切り替えられ、これを複数回繰り返すことで、液晶パネル9Rが備える全ての信号ライン22に対して映像信号をサンプリングする。信号ライン22にサンプリングされた映像信号は、垂直駆動回路12A,12Bによって選択された行の画素23に書き込まれる。
続いて、図4を用いて、信号ライン選択サンプリング方式を実施するにあたって、要求される液晶パネルモジュールの構成を、液晶パネルモジュール10Rを例に採って詳細に説明をする。
図4に示すように、ポストドライバ4に接続されたN(Nは自然数)本の映像信号供給ラインVSIG1〜VSIGNは、それぞれ信号ライン選択スイッチ群14が備えるスイッチSW1〜SWNを介して信号ライン22に接続されている。スイッチSW1〜SWNは、信号ライン22の重複することなく隣り合う6本の信号ライン22に1つずつ設けられており、この6本の信号ライン22を単位とする信号ライン群の中から、タイミングパルスS1が供給される毎に1本の信号ライン22を選択することになる。
例えば、スイッチSW1では、最初のタイミングパルスS1によるタイミングで信号ライン群の左端にある信号ライン22が選択され、次のタイミングで右隣にある信号ラインが選択され、順次、残り4本の信号ライン22が選択されていくことになる。同様に、スイッチSW1以外のスイッチSW2〜SWNにおいても、6本の信号ライン群の左端から順にスイッチSW1と同じタイミングで信号ライン22が選択されていく。
上述したように、各スイッチSW1〜SWNは、タイミングパルスS1によって同時に動作し、それぞれ、1本の信号ライン22を選択する。したがって、液晶パネル9Rが備える全ての信号ライン22への書き込み回数は、スイッチSW1〜SWNによる信号ライン22の選択回数、ここでは6回となる。
スイッチSW1〜SWNは、液晶パネル9Rが備える信号ライン22に対して、上述したような6本単位で設けてもよいし、例えば、4本単位や、8本単位のように何本単位で設けてもよい。スイッチSW1〜SWNによる信号ライン22の選択数を少なくし、設置するスイッチSW1〜SWNの数を増やすほど、一度にサンプリングできる信号ライン22の数が多くなるため、信号ライン22への書き込み時間を十分確保することができるようになる。
図5に、従来方式、つまり複数画素同時サンプリング方式による書き込み時間(6画素を同時サンプリングした場合に必要とされる書き込み時間)Aに対する、信号ライン選択サンプリング方式において確保可能な書き込み時間Bの比を、信号ライン22の選択数を1,2,4,6,8とした場合のそれぞれについて示す。
図5に示すように、信号ライン選択サンプリング方式では、スイッチSW1〜SWNによる信号ラインの選択数が少ないほど、従来方式より、多くの書き込み時間を確保できることが分かる。
信号ライン選択スイッチ群14を構成するスイッチSW1〜SWNの数Nは、液晶パネル9Rが同一の表示フォーマットであれば信号ライン22の選択数によって決定される。例えば、信号ライン22の選択数が少なくなれば、必要となるスイッチSW1〜SWNの数は増加し、信号ライン22の選択数が多くなれば、必要となるスイッチSW1〜SWNの数は減少することになる。
また、スイッチSW1〜SWNの数Nは、信号ライン22の選択数が同一であれば液晶パネル9Rの表示フォーマットによって決定される。例えば、信号ライン22の選択数を6本とすると、表示フォーマットがWXGAの液晶パネル9Rでは、行方向の画素数が1386個となることから信号ライン22も1386本あり、1386/6=231で、N=231となる。同じく信号ライン22の選択数を6本とし、表示フォーマットをFull HDとした場合には、1920/6=320となり、N=320となる。図6に、信号ライン22の選択数を6本に固定した場合の、表示フォーマット毎に必要となるスイッチSW1〜SWNの数Nを示す。
ところで、図6に示すように、液晶パネル9Rの表示フォーマットが、SVGA、XGA、SXGA、SXGA+、UXGAの場合、それぞれの信号ライン22の数は、スイッチSW1〜SWNによる信号ライン22の選択数を6とした場合、割り切れないことになる。
したがって、6本未満で、スイッチSW1〜SWNの選択数6に満たない信号ライン22が生じてしまうが、この信号ライン22に対してもスイッチSWを1つ割り当てる。例えば、SVGAでは、800/6=133.33・・・となるため、必要とするスイッチSW1〜SWNの数を134個として対応する。
このとき、液晶パネル9Rには、増加させた1個のスイッチSW134に対応させるため、ダミーの信号ライン22とダミーの画素とを付加させる。SVGAでは、スイッチSW1〜SW133までで、133×6=798本の信号ライン22が対応しており、スイッチSW134により6本追加されるため、804本の信号ライン22が必要となっている。SVGAの表示フォーマットでは、800本の信号ライン22があるため、新たに4本のダミーの信号ライン22が必要となる。
そこで、新たに追加する4本のダミーの信号ライン22に対応してダミー画素数Dも行方向に4個だけ付加する。図6に示す水平画素数は、ダミー画素数Dを加味した水平画素数Haである。他の表示フォーマット、XGA、SXGA、SXGA+、UXGAに関しても全く同様に液晶パネル9Rにダミーの信号ライン22と、ダミー画素とを追加して、図6に示すように水平画素数を水平画素数Haとすることで、スイッチSW1〜SWNの数と整合性を取ることが可能となる。
続いて、映像信号供給ラインVSIG1〜VSIGNを介してポストドライバ4からスイッチSW1〜SWNに供給される映像信号について説明をする。ポストドライバ4から映像信号供給ラインVSIG1〜VSIGNを介してスイッチSW1〜SWNに供給される映像信号は、ポストドライバ4において、12相のアナログ映像信号から展開された映像信号である。
上述したように、本実施形態に係る3板式プロジェクション型液晶表示装置1で実施される信号ライン選択サンプリング方式では、液晶パネル9Rの信号ライン22に対してスイッチSW1〜SWNによる切り替え操作によって映像信号をサンプリングしている。したがって、スイッチSW1〜SWNの数だけ、ポストドライバ4から映像信号供給ラインVSIG1〜VSIGNを介して供給される映像信号も必要となる。
そこで、ポストドライバ4は、プリドライバ3から供給される12相の映像信号を、液晶パネル9Rの表示フォーマットと、液晶パネル9Rが備える信号ライン22への書き込み回数とによって決定されるスイッチSW1〜SWNの数だけ展開し、出力することになる。
図7に、スイッチSW1〜SWNによる信号ライン22の選択数を6本とした場合の、表示フォーマット、SVGA、XGA、WXGA、SXGA、SXGA+、UXGA、Full HD毎のポストドライバ4からの映像信号の出力数、つまり展開数を示す。このように、ポストドライバ4からの映像信号の展開数は、液晶パネル9Rの表示フォーマットと、スイッチSW1〜SWNの信号ライン22の選択数とによって決定されることになる。
このことから、液晶パネル9Rの信号ライン22の数をx本とし、スイッチSW1〜SWN1個あたりの信号ライン22の選択数をkとすると、スイッチSW1〜SWNは、重複することなく隣り合ったk本の信号ラインからなるx/k個の信号ライン群、各々に対して必要となるため、ポストドライバ4による展開数もx/k相となる。
また、図7に示した総展開数とは、プリドライバ3からポストドライバ4に供給されるp相のアナログ映像信号、1相あたりの展開数を示したものである。例えば、p=12とすると、Full HDにおいては、ポストドライバ4が、図8(a)に示すように12相のアナログ映像信号をそれぞれ27相のアナログ映像信号に展開することになる。
このとき、27相に展開された映像信号は、合計12×27=324本となるが、表示フォーマットがFull HD、信号ライン22の選択数が6本の場合に必要となるスイッチSW1〜SWNの数から、ポストドライバ4による出力数は320本となるため、4本の映像信号はダミー端子等に供給し、出力しないようにする。それ以外の320本の映像信号は、ポストドライバ4に接続されている320本の映像信号供給ラインVSIG1〜VSIG320に供給されることになる。
同様に、液晶パネル9Rの表示フォーマットがUXGA、SXGA+、SXGA、WXGA、XGA、SVGAである場合、ポストドライバ4は、12相の映像信号を、図7で示した総展開数で展開し、展開した映像信号を、図8(b),(c),(d),(e),(f),(g)に示すように、映像信号供給ラインVSIG1〜VSIGNを間引くようにして出力する。
したがって、3板式プロジェクション型液晶表示装置1では、液晶パネルモジュール9Rのポストドライブ4の出力ピン数、さらに物理的に配線する映像信号供給ラインVSIG1〜VSIGNの本数N、信号ライン選択スイッチ群14に用意するスイッチSW1〜SWNの数Nを、最も高精細な表示フォーマット、例えば、Full HDに対応するように設計しておくことにより、どのような表示フォーマットの液晶パネルを使用した場合でも、ポストドライバ4によってプリドライバ3から供給されるp相のアナログ映像信号の展開数を調整し、DSD2によってタイミングパルスなどを適宜、変更するといった簡便な調整のみで柔軟に対応することができる。
また、ポストドライバ4で展開され、映像信号供給ラインVSIG1〜VSIGNに供給された映像信号は、信号ライン選択スイッチ群14が有する各スイッチSW1〜SWNに供給され、タイミングパルスS1が供給される毎に、各スイッチSW1〜SWNが選択する信号ライン22に供給され、垂直駆動回路12A,12Bで選択されたゲートライン21上の画素23に書き込まれていくことになる。
例えば、スイッチSW1〜SWNの信号ライン22の選択数が6本であるとすると、最初のタイミングで、図9(a)に示すように左端の画素から5画素間隔に配列されている画素に対して映像信号が同時に書き込まれ、続くタイミングでは、図9(b),(c),(d),(e),(f)に示すように右隣の画素に順次、映像信号が書き込まれていくことになる。
したがって、信号ライン選択サンプリング方式では、同じタイミングで書き込まれる画素が、隣り合っておらず常に所定の画素間隔を保っているため、例え、映像信号とタイミングパルスとの位相関係がずれた場合でも他の画素に影響を与えることがない。つまり、複数画素同時サンプリング方式のように、映像信号とタイミングパルスの位相関係がずれた場合に、本来書き込まれるはずの映像信号以外にも、映像信号が入り込んでしまうことで生ずるゴーストの発生要因を完全に除去することができる。
上述の説明では、プリドライバ3、ポストドライバ4、液晶パネル9Rを用いて説明をしたが、プリドライバ5,ポストドライバ6で駆動する液晶パネル9Gや、プリドライバ7、ポストドライバ8で駆動する液晶パネル9Bの場合も全く同様に信号ライン選択サンプリング方式が実行される。
このように、3板式プロジェクション型液晶表示装置1によって実行される信号ライン選択サンプリング方式では、従来技術として実施されている複数画素同時サンプリング方式に比べ、一度に書き込める画素数が、例えば、6個から100個以上というように大幅に増加しており、倍以上の書き込み時間を確保することができるため、安定した書き込み動作を行うことができる。また、様々な表示フォーマットの液晶パネルに対して、ICの変更などをすることなく同一のシステム構成で対応することができる。特に、高解像度のSXGA+、UXGA、Full HDにおいてはシステム構成を大幅に簡略化することができるようになる。
続いて、本発明の特徴部分の一つである、DSD2内のデータ並び替え部2bの詳細について説明する。
図10は、データ並び替え部2bの構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、データ並び替え部2bは、デジタル映像データを一旦蓄えておくための内部メモリ31と、この内部メモリ31を制御するための制御信号を生成する制御信号生成部32と、読み出し用のメモリ33と、アドレス情報を格納する外部メモリ34とを有する構成となっている。内部メモリ31および外部メモリ34は、使用するプロセスやデバイスによって異なる。
内部メモリ31は、デジタル映像データの書き込み動作と読み出し動作とを交互に行うためにRGBそれぞれ2つずつ設けられている。すなわち、R用に内部メモリ31R1,31R2が、G用に内部メモリ31G1,31G2が、B用に内部メモリ31B1,31R2がそれぞれ設けられている。そして、一方の内部メモリにデータを書き込んでいるときに、他方の内部メモリからデータを読み出し、次に一方の内部メモリからデータを読み出しているときに、他方の内部メモリにデータを書き込むという動作を繰り返して行うようにする。
制御信号生成部32は、内部メモリ31に供給する制御信号、例えば書き込みアドレス信号waddr、書き込みイネーブル信号wenbおよび読み出しイネーブル信号renbと、読み出し用のメモリ33に供給する制御信号、例えば読み出しイネーブル信号renbおよび左右反転/通常駆動切替用信号rgtを生成する。
読み出し用のメモリ33は、正像画像を表示するときに用いる通常駆動用のメモリと、鏡像画像を表示するときに用いる左右反転用のメモリとからなり、データの読み出し時に内部メモリ31R1,31R2,31G1,31G2,31B1,31R2に対してアドレス信号raddrに供給する。
このアドレス信号raddrの基になるアドレス情報は、外部メモリ34に各表示フォーマットに対応したアドレス情報と、左右反転に対応したアドレス情報との2つの情報としてあらかじめ格納されている。そして、この外部メモリ34に格納されているアドレス情報を読み出し用のメモリ33に転送することで、常に外部メモリ34のアドレス情報を適用する状態で内部メモリ31からのデータの読み出しが行われる。
すなわち、本例に係るデータ並び替え部2bは、外部メモリ34を用いたLUT(ルックアップテーブル)方式によるアドレス制御でのデータの並び替えを行う構成となっている。
上記構成のデータ並び替え部2bにおける一連の動作を説明するために、図11を用いて説明する。なお、図11には、図10の構成を簡略化して示しており、図中、図10と同等部分には同一符号を付して示している。
図11に示すように、内部メモリ31は、内部メモリ31R1,31G1,31B1に相当するメモリ(RAM1)311と、内部メモリ31R2,31G2,31B2に相当するメモリ(RAM2)312とから構成されている。読み出し用のメモリ33は、正像画像を表示するときに用いる通常駆動用のアドレスメモリ331と、鏡像画像を表示するときに用いる左右反転用のアドレスメモリ332とから構成されている。
ここでは、説明のために、図12に示すように、入力されるデジタル映像データが18個入力で、信号ラインの選択数が3本選択とする。実際には、SVGA以上の表示フォーマットとなるため、信号ラインは800本以上となる。
液晶パネル9R,9G,9Bでは、信号ラインの選択数が3本であるため、スイッチSW1〜SWNを1,2,3の順に開閉して画素23に映像信号を書き込むことになる。このとき、スイッチSW1〜SWNの開閉方向は常に一定のため、通常駆動時には図13に示す順番でデータを書き込む必要があり、左右反転時には図14に示す順番でデータを書き込む必要がある。
データ並び替え部2bでは、この通常駆動時と左右反転時とのデータの並び替えが行われる。すなわち、データ並び替え部2bにおいて、入力されたデジタル映像データは、一旦内部メモリ31に書き込まれる。この内部メモリ31へのデータ書き込み時のタイミング関係を図15に示す。
次に、各表示フォーマットおよび左右反転に対応して外部メモリ34にあらかじめ格納されているアドレス情報の中から、液晶パネル9R,9G,9Bの表示フォーマットに対応したアドレス情報を、外部メモリ34からデータ並び替え部2b内の読み出し用のメモリ33に転送し、当該メモリ33に格納する。
このとき、液晶パネル9R,9G,9Bの表示フォーマットに対応した通常駆動用のアドレス情報が通常駆動用のメモリ331に、左右反転用のアドレス情報が左右反転用のメモリ332にそれぞれ格納される。このメモリ331/332に格納されたアドレス情報が読み出し時のアドレスとなる。内部メモリ31からのデータ読み出し時のタイミング関係を図16に示す。
読み出し時には、読み出し用のメモリ33(331/332)を順次参照することで、データ並び替えに必要なアドレスデータを読み出し用のメモリ33から読み出し、当該アドレスデータに対応したアドレス位置に格納されている映像データを内部メモリ311,312から読み出して出力することになる。
左右反転の場合には、制御信号生成部32から左右反転/通常駆動切替用信号rgtが出力され、読み出し用のメモリ33(331/332)に供給されることで、データ並び替えに必要なアドレスデータを参照するメモリ33を、図17に示すように、通常駆動用のメモリ331から左右反転用のメモリ332に変更することで簡単に対応することができる。
また、図18に示すように、液晶パネル9R,9G,9BでのスイッチSW1〜SWNの開閉順が(1→2→3)から(2→1→3)に変更されることによって書き込み順が変更される場合、外部メモリ34にあらかじめ格納するスイッチSW1〜SWNの開閉順に対応したアドレス情報を図19に示すように変更することで簡単に対応が可能になる。これにより、外部メモリ34のアドレス情報を任意に設定(変更)するだけで、液晶パネル9R,9G,9Bの内部構成にも柔軟に対応することができる。
上述したように、信号ライン選択サンプリング方式を採用する3板式プロジェクション型液晶表示装置1において、データ並び替え部2bでの映像データの並び替えを、外部メモリ34を用いたLUT方式によるアドレス制御によって行うようにしたことで、DSD2のみでの制御となるため、回路構成を非常に簡素化することができるとともに、各表示フォーマットに対応した通常駆動、左右反転駆動のアドレス情報を外部メモリ34にあらかじめ格納しておくことで、液晶パネル9R,9G,9Bでの回路変更にも柔軟に対応することができる。これにより、ロジックで構成する場合よりも、データ配列(並び替え)に必要な回路を大幅に簡素化することができ、SVGA〜Ful HDの各表示フォーマットと左右反転に対応できるとともに、どのような書込み順にも対応できる。
すなわち、特に信号ライン選択サンプリング方式では、1ラインの各画素に対するデータの書き込みが順番に行われるのではなく、飛び飛びに行われることから、表示フォーマットの変更に対してロジックの変更で対応する構成を採るものとすると、左右反転にも対応する必要があるため回路規模が膨大なものになる。これに対して、外部メモリ34を用いたLUT方式によるアドレス制御によってデータの並び替えを行う構成を採ることで、各表示フォーマットや左右反転に対応した回路構成を採る必要がないため、データ並び替えに必要な回路を大幅に簡素化できるとともに、外部メモリ34のアドレス情報を変更するだけで済むことになる。
しかも、従来技術の場合には、LCDドライバと液晶パネルとを同時に制御して左右反転表示に対応することになることから、DSDに対して外部からアドレス変更のための制御信号を入力する端子ピンを必要とし、また3板式プロジェクション型液晶表示装置にあっては、液晶パネル9R,9G,9Bを通過した光を合成するダイクロイックプリズムに対して、当該プリズムを透過する側の光路に配されるパネルと、反射する側の光路に配されるパネルとでは走査方向が逆であることから、DSDに対してアドレス変更のための制御信号を2系統入力する必要があるため計2個の端子ピンが必要となる。これに対して、外部メモリ34を用いたLUT方式によるアドレス制御によってデータの並び替えを行う構成を採ることで、アドレス変更のための制御信号をDSD2に与える必要がないため、計2個の端子ピンが不要になるという利点もある。
なお、上記実施形態では、外部メモリ34には、複数の表示フォーマット毎に、各表示フォーマットに対応した通常駆動のアドレス情報と左右反転駆動のアドレス情報とをあらかじめ格納しておくとしたが、各表示フォーマットに対応した通常駆動のアドレス情報のみを格納しておくようにしても、左右反転駆動には対応できないが、外部メモリ34を用いたLUT方式によるアドレス制御によってデータの並び替えを行うことで、それ相応の作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、
画素の電気光学素子として液晶セルを用いた液晶表示装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこの適用例に限定されるものではなく、電気光学素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる表示装置全般に適用することが可能である。例えば、3板式プロジェクション型の液晶表示装置以外にも、2板式プロジェクション型の液晶表示装置、単板式プロジェクション型の液晶表示装置、カムコーダーに使用されるビュウファインダー(VF)にも適用可能である。さらには、画素の電気光学素子として有機EL(electro luminescence) 素子を用いた有機EL表示装置にも適用可能である。
本発明の一実施形態に係る3板式プロジェクション型液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 表示パネルモジュールの構成を示すブロック図である。 画素の構成の一例を示す回路図である。 表示パネルモジュールの詳細な説明図である。 従来方式による映像信号の書き込み時間と、本信号ライン選択方式において確保可能な書き込み時間との比を示した図である。 各表示フォーマットに必要となるスイッチ数Nを示した図である。 ポストドライブによる映像信号の展開数について説明するための図である。 ポストドライブによって映像信号が展開される様子を表示フォーマット毎に示した図である。 信号ライン選択サンプリング方式にて画素に映像信号を書き込んだ様子を示した図である。 データ並び替え部の構成の一例を示すブロック図である。 データ並び替え部の構成を簡略化して示したブロック図である。 デジタル映像データが18個入力で、信号ラインの選択数が3本選択の場合について説明するための図である。 通常駆動時にデータを書き込む順番を示す図である。 左右反転時にデータを書き込む順番を示す図である。 内部メモリへのデータ書き込み時のタイミング関係を示すタイミングチャートである。 内部メモリからのデータ読み出し時のタイミング関係を示すタイミングチャートである。 左右反転の場合に通常駆動用のメモリから左右反転用のメモリに変更する様子を示す図である。 液晶パネルのスイッチの開閉順が変更された場合の様子を示す図である。 スイッチの開閉順の変更に対応したアドレス情報の変更について説明する図である。 従来技術として示す複数画素同時サンプリング方式を適用した3板式プロジェクション型液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 複数画素同時サンプリング方式について説明するための図である。 従来技術の課題を説明するための図である。
符号の説明
1…3板式プロジェクション型液晶表示装置、2…DSD(Digital Signal Driver)、2a…DSDコア、2b…データ並び替え部、2c…タイミングジェネレータ(TG)、3,5,6…プリドライバ、4,6,8…ポストドライバ、9R,9G,9B…液晶パネル、10R,10G,10B…液晶パネルモジュール、14…信号ライン選択スイッチ群、21…ゲートライン、22…信号ライン、23…画素、SW1〜SWN…スイッチ

Claims (4)

  1. 列方向に配されたx(xは自然数)本の信号ラインと、行方向に配されたy(yは自然数)本のゲートラインとの交差部に、電気光学素子を含むx×y個の画素が行列配置されてなる表示パネルを有する表示装置であって、
    m(mは自然数)ビットのデジタル映像信号を前記表示パネルの表示フォーマットに準じたデータ配列に変換するデータ配列変換手段と、
    前記データ配列変換手段によって前記表示フォーマットに準じたデータ配列に変換された前記mビットのデジタル映像信号を、並列なp(pは自然数)相のアナログ映像信号に変換する第1の信号処理手段と、
    前記第1の信号処理手段によって変換された前記p相のアナログ映像信号をx/k(kは自然数)相のアナログ映像信号に展開し、この展開したアナログ映像信号をN(NはN≧(x/k)を満たす自然数)本の映像信号供給ラインから選択されたx/k本の前記映像信号供給ラインに供給する第2の信号処理手段と、
    前記x本の信号ラインを、重複することなく隣り合うk本の前記信号ラインに分割してなるx/k個の信号ライン群のそれぞれから、所望の信号ラインを同一タイミングで1本ずつ順次選択し、この選択した前記信号ラインに、前記x/k本の映像信号供給ラインで供給される前記アナログ映像信号をサンプリングする信号ライン選択手段とを備え、
    前記データ配列変換手段は、
    複数の表示フォーマットに対応したアドレス情報をあらかじめ格納する外部メモリと、
    前記mビットのデジタル映像信号を一旦格納する内部メモリとを有し、
    前記外部メモリに格納されている前記複数の表示フォーマットに対応したアドレス情報の内、前記表示パネルの表示フォーマットに対応したアドレス情報に基づいて、前記内部メモリに格納されている前記mビットのデジタル映像信号を読み出すことによってデータ配列の変換を行う
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記外部メモリには、前記複数の表示フォーマット毎に、正像表示時の通常駆動に用いるアドレス情報と鏡像表示時の左右反転駆動に用いるアドレス情報とが格納されている
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 列方向に配されたx(xは自然数)本の信号ラインと、行方向に配されたy(yは自然数)本のゲートラインとの交差部に、電気光学素子を含むx×y個の画素が行列配置されてなる表示パネルを有する表示装置であって、
    m(mは自然数)ビットのデジタル映像信号を前記表示パネルの表示フォーマットに準じたデータ配列に変換する第1のステップと、
    前記第1のステップで前記表示フォーマットに準じたデータ配列に変換された前記mビットのデジタル映像信号を、並列なp(pは自然数)相のアナログ映像信号に変換する第2のステップと、
    前記第1のステップで変換された前記p相のアナログ映像信号をx/k(kは自然数)相のアナログ映像信号に展開し、この展開したアナログ映像信号をN(NはN≧(x/k)を満たす自然数)本の映像信号供給ラインから選択されたx/k本の前記映像信号供給ラインに供給する第3のステップと、
    前記x本の信号ラインを、重複することなく隣り合うk本の前記信号ラインに分割してなるx/k個の信号ライン群のそれぞれから、所望の信号ラインを同一タイミングで1本ずつ順次選択し、この選択した前記信号ラインに、前記x/k本の映像信号供給ラインで供給される前記アナログ映像信号をサンプリングする第3のステップとを含み、
    前記第1のステップでは、
    複数の表示フォーマットに対応したアドレス情報をあらかじめ外部メモリに格納しておき、前記mビットのデジタル映像信号を一旦内部メモリに格納する一方、前記外部メモリに格納されている前記複数の表示フォーマットに対応したアドレス情報の内、前記表示パネルの表示フォーマットに対応したアドレス情報に基づいて、前記内部メモリに格納されている前記mビットのデジタル映像信号を読み出すことによってデータ配列の変換を行う
    ことを特徴とする表示装置の駆動方法。
  4. 前記外部メモリには、前記複数の表示フォーマット毎に、正像表示時の通常駆動に用いるアドレス情報と鏡像表示時の左右反転駆動に用いるアドレス情報とが格納されている
    ことを特徴とする請求項3記載の表示装置の駆動方法。
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