JP4568975B2 - Capacitor manufacturing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極の表面にAuSnロウ材が形成された平行平板単板コンデンサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
平行平板単板コンデンサは一般に、セラミック板とその両主面に形成された一対の電極から構成されており、配線基板上に半田等のロウ材を介して実装される。この際、実装の容易化を図るために、コンデンサの電極表面にあらかじめロウ材を被着する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
コンデンサの電極表面にAuSnロウ材を被着するには、例えば、電極表面にAuSn合金めっき層を形成する方法がある。しかし、この方法ではAuとSnの組成の制御が難しく、安定性に欠けるという問題がある。
【0004】
また、特開平8−148374号公報に記載のように、スパッタリング法やイオンプレーティング法等の薄膜プロセスを用いて、AuSn合金層を形成する方法が提案されている。しかし、この方法では、接合に必要な合金層の厚みを得るためには長時間を要すること、成膜設備が非常に高価なことなどから、コストアップにつながるという問題がある。
【0005】
さらに、Au薄膜層とSn薄膜層を繰り返し積層してロウ材を形成する方法が提案されているが、共晶温度よりも高い温度で加熱しながら実装を行う必要があり、熱に弱い部材を使用する場合には特性劣化を招く恐れがある。
【0006】
そこで本発明は、作製が容易で安価であり、高温での実装を必要としないAuSnロウ材の被着されたコンデンサの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンデンサの製造方法は、セラミック板と、セラミック板の両主面に形成された電極と、電極の少なくとも一方の表面に被着されたロウ材とを有するコンデンサの製造方法であって、ロウ材は、前記電極の表面に湿式めっきによりAu層とSn層を積層形成する工程と、加熱によりAu層とSn層を相互に拡散させて、AuSn拡散層を形成する工程とを用いて形成されることを特徴とする。
【0008】
また、電極の最外層はAu層からなり、ロウ材は、前記電極の表面に湿式めっきによりSn層を形成する工程と、加熱により前記電極の最外層のAu層とSn層を相互に拡散させて、AuSn拡散層を形成する工程とを用いて形成されてもよい。
【0009】
また、前記Au層とSn層を積層形成する工程は、Au層とSn層の合計重量に対して、Au層の割合が63wt%以上となるようにAu層とSn層を積層形成することが望ましく、前記Sn層を形成する工程は、前記電極の最外層のAu層と前記Sn層の合計重量に対して、Au層の割合が63wt%以上となるようにSn層を形成することが望ましい。さらに、AuSn拡散層を形成する工程は、共晶温度よりも低い温度で相互拡散を行うことが望ましい。
【0010】
共晶温度よりも低い温度で相互拡散を行うと、AuSn拡散層はSn、AuSn、AuSn2、AuSn4、Au5Sn等の種々の金属間化合物相の組成比をとることになる。
【0011】
これらの金属間化合物相のなかでもAuSnの組成比を持つもの(AuSn=37:63wt%)は、はんだ濡れ性の良好さ等からロウ材として最も好ましいと考えられるが、本発明はAuの含有量を63wt%以上とすることで、Sn組成比の大きな他の相に優先してAuSnを形成させることができるものである。
【0012】
このように、本発明は湿式めっきを用いてAuSn積層金属層を形成するため、スパッタリング法やイオンプレーティング法等の薄膜プロセスを用いる場合と比較して、安価で容易なロウ材の形成が可能になる。また、Auめっき層とSnめっき層を交互に形成後、加熱によりAuとSnを拡散させるため、AuSn合金めっき層を形成する場合のように組成の制御が困難になることもない。
【0013】
AuSn拡散層を形成する工程は、中性雰囲気中または還元雰囲気中で相互拡散を行うことが望ましい。Snは加熱により容易に酸化されるという性質を持つため、酸化防止のためのAu層を最外層に形成する構成がしばしば用いられるが、このように中性雰囲気中や還元雰囲気中で相互拡散を行うことで、Au層を最外層に形成することなくAuSn拡散層の表面に酸化膜が形成されるのを抑制することができるものである。
【0014】
また、大気中で相互拡散を行った場合のようにAuSn拡散層の表面に酸化膜が形成された場合は、AuSn拡散層を形成する工程の後、さらにAuSn拡散層の表面の酸化膜を除去する工程を行ってもよい。このように酸化膜を除去することで、AuSnロウ材のはんだ濡れ性を向上させることができることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1を用いて説明する。
【0016】
(実施例1)チタン酸バリウム等からなるセラミック基板1を用意し、厚み0.65mm、表面粗さ1μm以下となるように鏡面研磨を施す。続いて、図1(a)に示すように、このセラミック基板1の両主面に、蒸着、イオンプレーティング、湿式めっき等のプロセスによりTi層2a、2b(膜厚80nm)、Pd層3a、3b(膜厚150nm)、Au層4a、4b(膜厚8μm)を順次積層して電極5a、5bを形成する。次に、図1(b)に示すように、一方の電極5aの表面に、厚さ2μmのAu層6を湿式めっきにより形成した後、該Au層6表面に厚さ3μmのSn層7aを湿式めっきにより形成する。この際、同時に他方の電極5b表面にもSn層7bを湿式めっきにより形成する。最後に、大気中200℃で8時間加熱してAuとSnを相互に拡散させ、図1(c)に示すようなAuSn拡散層8a、8bが形成される。ここで、AuSn拡散層8aは、Au層6とSn層7aの相互拡散により形成されたものであり、AuSn拡散層8bは、電極5bの最外層であるAu層4bの一部とSn層7bの相互拡散により形成されたものである。
【0017】
以上の工程で、電極表面にロウ材(AuSn拡散層8a、8b)が被着された平行平板単板コンデンサが形成される。ロウ材(AuSn拡散層8a、8b)は膜厚が5μmで、AuSn(Sn:37wt%、Au:63wt%)の均一組成のものが得られた。
【0018】
このように本実施例では、湿式めっきを用いてAuSn積層金属層を形成するため、スパッタリング法やイオンプレーティング法等の薄膜プロセスを用いる場合と比較して、安価で容易なロウ材の形成が可能になる。
【0019】
さらに本実施例では、Au層とSn層を適当な組成比で順次形成後、加熱によりAuとSnを拡散させることで、所望の組成を有するAuSnロウ材を容易に形成することができる。すなわち本実施例では、一方の電極5aの表面に厚さ2μmのAu層6と厚さ3μmのSn層7aを積層形成したが、このAu層6とSn層7aの割合を重量比に換算すると、Auが63wt%以上に該当する。すなわち、このような比率のAu層とSn層を相互拡散させることで均一な組成比を有するAuSn(Sn:37wt%、Au:63wt%)層が得られるものである。また、他方の電極5b最外層のAu層4bとSn層7bの割合も、当然ながらAuが63wt%以上という条件を満たしている。
【0020】
また、本実施例では、共晶温度(AuSn系合金の最低融点)よりも低い温度で相互拡散を行うため、固溶体相ではなく金属間化合物相が形成される。すなわち、本実施例では、AuSnの共晶温度である278℃よりも少し低温の200℃で相互拡散を行うため、AuSn金属間化合物相を安定して得ることができる。表1に、加熱時間を変化させたときに存在する金属間化合物相の種類を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
AuSn系金属間化合物には、AuSn以外にもSn、AuSn2、AuSn4、Au5Sn等の組成比を有するものが存在するが、長時間の加熱を行うことによって、このようなSn含有比の大きな層は拡散により消滅し、AuSn層のみが残ることがわかる。
【0023】
また、本実施例では、AuSnの共晶温度よりも低温で加熱するため、AuSn層の表面状態や形状に変化が生じることもない。
【0024】
さらに、本実施例で形成されたロウ材はAuSn合金となっているため、表面にウイスカーが発生することもなく、隣接する回路や電子部品との短絡の原因ともならない。
【0025】
このようにして形成されたAuSnロウ材の下層にはAu層が存在するため、実装時においてAuSnロウ材はAuSn共晶(Sn:20wt%、Au:80wt%)と同様の278℃という比較的低い温度で瞬時に溶解し、良好な接合性、通電性および機械特性を示す。
【0026】
(実施例2)本実施例では、実施例1と同様、電極表面にロウ材が被着された平行平板単板コンデンサを形成した。詳しくは、AuとSnを相互に拡散させる工程においてN2雰囲気中で加熱を行う以外は、実施例1と同一の工程を用いた。
【0027】
本実施例において形成したAuSn積層金属層は、酸化反応を起しやすいSn層が表面に露出した構成となっている。しかし、本実施例では、N2中性雰囲気中で加熱を行うため、Au層等の酸化保護膜を最外層に形成することなく、AuSn拡散層の表面に酸化膜が形成されるのを抑制することができる。
【0028】
具体的には、実施例1において最終的に形成されたAuSnロウ材表面の酸化膜の膜厚を1.0とした場合、実施例1および本実施例で加熱を行う前のAuSn積層金属層表面の酸化膜の膜厚は0.50であり、本実施例加熱後のAuSnロウ材表面の酸化膜の膜厚は0.67であることから、N2中性雰囲気中で加熱を行ったことにより酸化膜の形成が抑制されたことが確認できる。
【0029】
(実施例3)本実施例では、実施例1と同様、電極表面にロウ材が被着された平行平板単板コンデンサを形成した。詳しくは、実施例1において平行平板単板コンデンサを形成した後、さらに50倍希釈した希塩酸で3分間エッチングするという工程を加えた。
【0030】
上述の通り、本実施例のAuSn積層金属層は、酸化反応を起しやすいSn層が表面に露出した構成となっている。したがって、大気中で加熱を行ってAuSn拡散層を形成した後のAuSnロウ材表面には酸化膜が形成されているが、本実施例では最終工程においてエッチングにより表面の酸化膜を除去するものである。
【0031】
具体的には、加熱後のAuSnロウ材表面の酸化膜の膜厚を1.0とした場合、エッチング処理後のAuSnロウ材表面の酸化膜の膜厚は0.35であることから、エッチングにより酸化膜の大部分が除去されたことが確認できる。また、黒色〜紫色を呈していたロウ材表面が、エッチング処理後には白銀色に変化したことが観察された。すなわち、Sn酸化物(SnO)は、ほぼ全ての酸とアルカリに溶解するが、AuSn合金は酸に溶解しにくいため、酸によるエッチングを行うことによって黒色のSn酸化物が溶解してAuSn合金が表面に現れたものであると考えられる。
【0032】
以上のように、本発明により形成された平行平板単版コンデンサは、あらかじめ電極表面にAuSnロウ材が被着されているため、新たにロウ材を用意する工程を必要とすることなく、加熱をするのみで配線基板上に容易に実装することができる。
【0033】
なお、上記実施例では、AuSnロウ材の膜厚が5μmの場合について示したが、ロウ材の膜厚は3〜25μmの間で適宜変更することができる。例えば、厚さ8μmのAu層と厚さ12μmのSn層からなるAuSn積層金属層を形成した場合には、大気中200℃で16時間の加熱を行うことにより、膜厚が20μmで、AuSn(Sn:37wt%、Au:63wt%)の均一組成を有するロウ材が得られた。このように膜厚の比較的大きなロウ材が電極表面に被着されている場合には、表面のソリや表面粗さの大きな基板上にも安定して実装することができるようになる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、あらかじめ電極にAuSn金属間化合物からなるロウ材の被着されたコンデンサを容易な方法で安価に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す工程断面図である。
【符号の説明】
1 セラミック基板
5a、5b 電極
6 Au層
7a、7b Sn層
8a、8b AuSn拡散層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a parallel plate single plate capacitor in which an AuSn brazing material is formed on the surface of an electrode.
[0002]
[Prior art]
A parallel plate single plate capacitor is generally composed of a ceramic plate and a pair of electrodes formed on both main surfaces thereof, and is mounted on a wiring board via a brazing material such as solder. At this time, in order to facilitate mounting, a method of previously applying a brazing material to the electrode surface of the capacitor has been proposed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In order to deposit the AuSn brazing material on the electrode surface of the capacitor, for example, there is a method of forming an AuSn alloy plating layer on the electrode surface. However, this method has a problem that the composition of Au and Sn is difficult to control and lacks stability.
[0004]
Further, as described in JP-A-8-148374, a method of forming an AuSn alloy layer using a thin film process such as a sputtering method or an ion plating method has been proposed. However, this method has a problem in that it takes a long time to obtain the thickness of the alloy layer necessary for bonding, and the film forming equipment is very expensive.
[0005]
Furthermore, a method of repeatedly laminating an Au thin film layer and an Sn thin film layer to form a brazing material has been proposed. However, it is necessary to perform mounting while heating at a temperature higher than the eutectic temperature. When used, there is a risk of deteriorating characteristics.
[0006]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a method for manufacturing a capacitor coated with an AuSn brazing material that is easy and inexpensive to manufacture and does not require mounting at a high temperature.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The method for producing a capacitor of the present invention is a method for producing a capacitor comprising a ceramic plate, electrodes formed on both main surfaces of the ceramic plate, and a brazing material deposited on at least one surface of the electrode, The brazing material is formed using a process in which an Au layer and an Sn layer are laminated on the surface of the electrode by wet plating, and a process in which the Au layer and the Sn layer are diffused mutually by heating to form an AuSn diffusion layer. It is characterized by being.
[0008]
Further, the outermost layer of the electrode is composed of an Au layer, and the brazing material diffuses the Au layer and the Sn layer of the outermost layer of the electrode by a process of forming a Sn layer on the surface of the electrode by wet plating and heating. And the step of forming the AuSn diffusion layer.
[0009]
In the step of forming the Au layer and the Sn layer, the Au layer and the Sn layer may be formed so that the ratio of the Au layer is 63 wt% or more with respect to the total weight of the Au layer and the Sn layer. Desirably, the step of forming the Sn layer preferably forms the Sn layer such that the ratio of the Au layer is 63 wt% or more with respect to the total weight of the outermost Au layer and the Sn layer of the electrode. . Furthermore, it is desirable that the step of forming the AuSn diffusion layer performs interdiffusion at a temperature lower than the eutectic temperature.
[0010]
When interdiffusion is performed at a temperature lower than the eutectic temperature, the AuSn diffusion layer takes a composition ratio of various intermetallic compound phases such as Sn, AuSn, AuSn 2 , AuSn 4 , and Au 5 Sn.
[0011]
Among these intermetallic compound phases, those having a composition ratio of AuSn (AuSn = 37: 63 wt%) are considered to be most preferable as a brazing material from the viewpoint of good solder wettability. By setting the amount to 63 wt% or more, AuSn can be formed in preference to other phases having a large Sn composition ratio.
[0012]
In this way, since the AuSn laminated metal layer is formed by wet plating in the present invention, it is possible to easily form a brazing material at a lower cost than when using a thin film process such as a sputtering method or an ion plating method. become. Further, since Au and Sn are diffused by heating after alternately forming the Au plating layer and the Sn plating layer, it is not difficult to control the composition as in the case of forming the AuSn alloy plating layer.
[0013]
In the step of forming the AuSn diffusion layer, it is desirable to perform interdiffusion in a neutral atmosphere or a reducing atmosphere. Since Sn has the property of being easily oxidized by heating, a structure in which an Au layer for preventing oxidation is formed in the outermost layer is often used. In this way, mutual diffusion is performed in a neutral atmosphere or a reducing atmosphere. By doing so, it is possible to suppress the formation of an oxide film on the surface of the AuSn diffusion layer without forming the Au layer as the outermost layer.
[0014]
In addition, when an oxide film is formed on the surface of the AuSn diffusion layer as in the case of mutual diffusion in the atmosphere, the oxide film on the surface of the AuSn diffusion layer is further removed after the step of forming the AuSn diffusion layer. You may perform the process to do. By removing the oxide film in this way, the solder wettability of the AuSn brazing material can be improved.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
[0016]
(Example 1) A
[0017]
Through the above steps, a parallel plate single plate capacitor having a brazing material (AuSn diffusion layers 8a and 8b) deposited on the electrode surface is formed. The brazing material (AuSn diffusion layers 8a and 8b) had a film thickness of 5 μm and a uniform composition of AuSn (Sn: 37 wt%, Au: 63 wt%).
[0018]
As described above, in this embodiment, since the AuSn laminated metal layer is formed by wet plating, it is possible to form a brazing material that is cheaper and easier than using a thin film process such as a sputtering method or an ion plating method. It becomes possible.
[0019]
Furthermore, in this embodiment, an AuSn brazing material having a desired composition can be easily formed by sequentially forming an Au layer and an Sn layer at an appropriate composition ratio and then diffusing Au and Sn by heating. That is, in this embodiment, the Au layer 6 having a thickness of 2 μm and the Sn layer 7 a having a thickness of 3 μm are laminated on the surface of one of the
[0020]
In this example, since interdiffusion is performed at a temperature lower than the eutectic temperature (the lowest melting point of the AuSn alloy), an intermetallic compound phase is formed instead of a solid solution phase. That is, in this example, since mutual diffusion is performed at 200 ° C., which is slightly lower than 278 ° C. which is the eutectic temperature of AuSn, an AuSn intermetallic compound phase can be obtained stably. Table 1 shows the types of intermetallic compound phases that exist when the heating time is changed.
[0021]
[Table 1]
[0022]
Some AuSn-based intermetallic compounds have composition ratios such as Sn, AuSn 2 , AuSn 4 , and Au 5 Sn in addition to AuSn. By performing heating for a long time, such Sn content ratio It can be seen that the large layer disappears by diffusion and only the AuSn layer remains.
[0023]
In this embodiment, since the heating is performed at a temperature lower than the eutectic temperature of AuSn, the surface state and shape of the AuSn layer do not change.
[0024]
Furthermore, since the brazing material formed in this embodiment is an AuSn alloy, whiskers are not generated on the surface, and it does not cause a short circuit with an adjacent circuit or electronic component.
[0025]
Since the Au layer exists in the lower layer of the AuSn brazing material thus formed, the AuSn brazing material is relatively 278 ° C., which is similar to AuSn eutectic (Sn: 20 wt%, Au: 80 wt%) at the time of mounting. Dissolves instantly at low temperatures and exhibits good bondability, electrical conductivity and mechanical properties.
[0026]
(Embodiment 2) In this embodiment, as in
[0027]
The AuSn multilayer metal layer formed in this example has a structure in which an Sn layer that easily causes an oxidation reaction is exposed on the surface. However, in this example, since heating is performed in a N 2 neutral atmosphere, the formation of an oxide film on the surface of the AuSn diffusion layer is suppressed without forming an oxidation protective film such as an Au layer on the outermost layer. can do.
[0028]
Specifically, when the thickness of the oxide film on the surface of the AuSn brazing material finally formed in Example 1 is 1.0, the AuSn laminated metal layer before heating in Example 1 and this example Since the thickness of the oxide film on the surface is 0.50 and the thickness of the oxide film on the surface of the AuSn brazing material after heating in this example is 0.67, heating was performed in a N 2 neutral atmosphere. This confirms that the formation of the oxide film is suppressed.
[0029]
(Embodiment 3) In this embodiment, as in
[0030]
As described above, the AuSn laminated metal layer of this example has a configuration in which the Sn layer that easily causes an oxidation reaction is exposed on the surface. Therefore, an oxide film is formed on the surface of the AuSn brazing material after heating in the atmosphere to form the AuSn diffusion layer. In this embodiment, however, the oxide film on the surface is removed by etching in the final step. is there.
[0031]
Specifically, when the thickness of the oxide film on the surface of the AuSn brazing material after heating is 1.0, the thickness of the oxide film on the surface of the AuSn brazing material after the etching process is 0.35. This confirms that most of the oxide film has been removed. In addition, it was observed that the surface of the brazing material exhibiting black to purple changed to white silver after the etching treatment. That is, Sn oxide (SnO) dissolves in almost all acids and alkalis, but AuSn alloy is difficult to dissolve in acid. Therefore, by etching with acid, black Sn oxide is dissolved and AuSn alloy is dissolved. It is thought that it appeared on the surface.
[0032]
As described above, the parallel plate single plate capacitor formed according to the present invention is pre-coated with AuSn brazing material on the electrode surface, so that heating is not required without newly preparing a brazing material. It can be easily mounted on the wiring board only by doing.
[0033]
In the above embodiment, the case where the film thickness of the AuSn brazing material is 5 μm is shown, but the film thickness of the brazing material can be appropriately changed between 3 and 25 μm. For example, when an AuSn laminated metal layer composed of an Au layer having a thickness of 8 μm and a Sn layer having a thickness of 12 μm is formed, heating is performed in the atmosphere at 200 ° C. for 16 hours, so that the film thickness becomes 20 μm and AuSn ( A brazing material having a uniform composition of Sn: 37 wt% and Au: 63 wt% was obtained. When the brazing material having a relatively large film thickness is deposited on the electrode surface in this way, it can be stably mounted on a substrate having a large surface warp or surface roughness.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a capacitor in which a brazing material made of an AuSn intermetallic compound is previously applied to an electrode can be formed at a low cost by an easy method.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a process sectional view showing an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1
Claims (7)
前記ロウ材は、前記電極の表面に湿式めっきによりAu層とSn層を積層形成する工程と、加熱によりAu層とSn層を相互に拡散させて、AuSn拡散層を形成する工程とを用いて形成されることを特徴とするコンデンサの製造方法。A capacitor manufacturing method comprising a ceramic plate, electrodes formed on both main surfaces of the ceramic plate, and a brazing material deposited on at least one surface of the electrode,
The brazing material includes a step of laminating and forming an Au layer and an Sn layer by wet plating on the surface of the electrode, and a step of forming an AuSn diffusion layer by diffusing the Au layer and the Sn layer mutually by heating. A method of manufacturing a capacitor, wherein the capacitor is formed.
前記電極の最外層はAu層からなり、前記ロウ材は、前記電極の表面に湿式めっきによりSn層を形成する工程と、加熱により前記電極の最外層のAu層とSn層を相互に拡散させて、AuSn拡散層を形成する工程とを用いて形成されることを特徴とするコンデンサの製造方法。A capacitor manufacturing method comprising a ceramic plate, electrodes formed on both main surfaces of the ceramic plate, and a brazing material deposited on at least one surface of the electrode,
The outermost layer of the electrode is composed of an Au layer, and the brazing material diffuses the Au layer and the Sn layer of the outermost layer of the electrode by a process of forming an Sn layer on the surface of the electrode by wet plating and heating. And a step of forming an AuSn diffusion layer.
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