JP4568482B2 - 太陽電池に蓄電池を組合せたシステムの蓄電池容量・メリット算出方法と蓄電池充放電運用方法 - Google Patents

太陽電池に蓄電池を組合せたシステムの蓄電池容量・メリット算出方法と蓄電池充放電運用方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
太陽電池は太陽の光エネルギーを電気エネルギーに直接変換するものである。すなわち光電効果の一種である光起電力効果を応用しており、太陽電池中に適当なエネルギー(光子)が入射すると自由な電子と正孔が発生し、それぞれ半導体のn型p型半導体側に拡散し、両電極部に集まるので電力が取り出せ、電圧および電流が発生するというわけである。本発明は住宅における太陽電池を使った太陽光発電システムに蓄電池を組合せたシステムに関する。
電力供給側である電力会社においては、近年夏場の冷房需要の増加などによって電力需要の負荷率が低下している(全国平均で、昭和6年59.1%、平成10年58.3%)。負荷率の低下は電力コストを押し上げる要因になっており、電力コストを低減し、低価格の電気料金を達成するため、負荷率改善のため、電力各社では種々の負荷平準化方策に取り組んでいる。たとえば、ほとんどの電力会社では深夜電力料金と昼間電力料金に格差を設けた「時間帯別料金」を設けて電力料金面からの負荷平準化をはかっている。一方、近年一般住宅への太陽光発電の普及は顕著であり、電力負荷のピーク時間帯と太陽光発電電力発生の時間帯の間にはかなり共通な部分がみられるため、太陽光発電システムの普及は負荷平準化に寄与しているとされている。そして、蓄電池性能向上・価格低下により、太陽光発電システムや太陽光発電と蓄電池を組合せたシステムを使って、ピーク時間帯の電力を押さえようとしている。すなわち太陽光発電電力や深夜の充電電力を使いピーク時間帯の電力を賄おうとしている。
一方、一般の住宅にも太陽光発電とともに蓄電池を設置する需要家(電気の使用者)が増加している。住宅に太陽電池・蓄電池の組合せシステムの普及促進をはかるには需要家にとっての経済性向上(メリット)が必須条件である。また、最適蓄電池容量の決定の為にも個々の住宅の正確なメリットの把握が重要である。すなわち、太陽光発電も蓄電池もない「一般住宅」に対して諸条件(太陽電池容量・価格、蓄電池容量・価格、需要電力曲線、電気料金など)の変化により、どの程度経済性が向上するかを正確に把握できることが重要である。そして、メリットの正確な把握のためには月ごと時刻別の太陽光発電量と月ごと(季節ごと)時刻別需要電力量(需要電力曲線)を正確かつ一般的に把握できることが必要である。
本発明はこれらの技術分野における、太陽電池に蓄電池を組合せたシステムの最適な太陽電池・蓄電池容量の算出と運用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、蓄電池を使い、深夜などのオフピーク時間帯の電力のみで蓄電池を充電し、ピーク時間帯に放電することにより負荷平準化を達成しようという方法が検討されている。この方法は直接的で効果も大きいため、電力会社などが中心になって実用化に向けた検討を実施している。また、需要家の立場に立って、設置した蓄電池を割安の深夜電力で充電した電力により、昼間の高い電力料金の時間帯の需要電力を賄い、場合によっては電力会社に売り(逆潮流)、需要家メリットを得ようとする考え方も検討されている(ただ現状では、各電力会社の料金制度の中では電力会社にこのような電力を売る方法は認められていない)。一方、太陽光発電システムの設置された需要家では太陽光発電電力で需要電力を賄い、余剰電力を電力会社に売電する方法が一般化している。
一般の住宅における、太陽光発電と蓄電池の組合せシステムは、その目的と重点の置き方により次の2つに大別される。すなわち電力会社の立場に立ち、(1)負荷平準化などを目指すシステムと、需要家の立場に立ち、(2)需要家の経済性向上(メリット)に重点を置くシステムである。しかしこれらシステムは相反するものとは必ずしも限らない。
ここでは、これら2つのシステムに大別して現状の技術を述べる
(1)電力負荷平準化に重点を置くシステム
組合せシステムではその負荷平準化効果を増すため、オフピーク時間帯の太陽光発電電力を蓄電池に充電し、ピーク時間帯(14時〜17時頃)に放電することを基本にしており、その具体的な方法は前述のように午前中の発電量を蓄電池に充電し、ピーク時間帯に放電する方法や、太陽光発電電力のピークを電力需要のピーク時間帯にシフトするよう蓄電池の充放電を実施する方法が提案されている。しかし太陽電池と組合せる蓄電池容量をどのくらいにし、どのように充放電運用を実施すれば負荷平準化効果が大きく、また需要家にとってもメリットがあるのかが具体的に明らかでなかった。
また蓄電池に前日深夜にどの程度充電しておくのがよいかも明らかでなかった。また需要電力を太陽光発電電力とその蓄電池深夜充電電力の放電電力により賄うが、系統への逆潮流は実施しないシステムにおいても必要な蓄電池容量とその経済的な運用方法も明らかでなかった。
ただこのシステムに関する発明は既に出願している(特願2001‐214762)ため、本願では詳細は述べないこととする。
(2)需要家の経済性向上(メリット)に重点を置くシステム
現在の電力会社の料金制度のもとで、需要家メリットに重点を置くシステムを考えると、このシステムは需用電力を深夜電力と太陽光発電の直接電力で賄い、太陽光発電電力の蓄電池への充放電を実施しないことが基本である。さらにこの方法は需要電力を太陽光発電電力と蓄電池放電電力のどちらに重点をおいて賄うかにより、2つの運用方法に分類できる。それぞれの方法において、太陽電池と組合せる蓄電池容量はどの程度が最適であるか、そしてその具体的な運用方法はどうか、またそのメリットの大きさはどのくらいかなど従来明確でなかった。すなわち組合せシステムの経済性について曖昧で定量的で厳密かつ正確な評価が実施されていなかった。このように組合せシステムの経済性、運用方法などが具体的に明らかでなかったのは、その基本である月ごと時刻別の太陽光発電量と需要電力が正確かつ汎用的に把握できなかったことが要因である。そこで発明者はこれらの点に関して、今までに開発した技術を使い課題の解決にあたった
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題について具体的に述べる
上記「需要家の経済性向上に重点を置くシステム」では、組合せシステムの「一般住宅」に対するメリットを厳密・正確に計算することが中心となる。そしてこのメリット計算が正確に実施できれば最適な蓄電池容量はメリット最大となる蓄電池容量などとして決まる。そこで個々の組合せシステム、「一般住宅」などの月間・年間電気料金を厳密・正確に把握する方法として、月ごと時刻別に電気料金を計算し、月間・年間集計計算する必要がある。しかしこの月ごと時刻別の電気料金を計算するには、正確な月ごと時刻別の需要電力と太陽光発電電力が必要である。またこれらの値を使いどのようメリット計算に結びつけるかが課題であった。本発明では2つの運用方法(「蓄電池優先」、「太陽光優先」)により解決した。ここでは、メリット計算に必要な「月ごと時刻別太陽光発電量」と「月ごと時刻別需要電力量」の技術的な課題について述べる。
まず、「月ごと時刻別太陽光発電量」を得るのに必要な技術について述べる。
(1)月ごと1日合計日射量から時刻別の日射量(傾斜面日射量)を求める技術
(2)水平面日射量から太陽電池受光面日射量を求める技術
(3)太陽電池の温度を外気温、太陽電池受光面日射量などから予測する技術
(4)太陽電池受光面日射量(日射強度)、太陽電池温度および太陽電池特性値からその発電電力を求める技術
また、「月ごと時刻別の需要電力量」を得るためには次の技術が必要である。個々の住宅では需要電力曲線がそれぞれ異なっておりそれぞれの住宅の需要曲線を得ることは難しい。そのため個々の住宅の需要電力曲線を想定することが大きい課題である。一般には、住宅の平均的な需要曲線ですらほとんど得られないのが現状で、まして、個々の需要曲線をその住宅のデータから想定する技術は確立していない。
さらに、太陽光発電量の算出方法が明らかとなっても、日射量は月ごと各日により変化するため、太陽光発電と組合せる蓄電池容量が年間を通じて不足しないように決定することも必要な技術である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
「組合せシステム」は需要電力を蓄電池放電電力と太陽光発電電力のどちらで優先的に賄うかの運用方法によりメリットなどは大きく変わってくる。そこで、それぞれについて解決するための手段について述べる。なお、月ごと時刻別の太陽光発電電力と需用電力は発明者がこれまでに開発してきた技術を適用して課題を解決した。
請求項1の方法は、太陽光発電、蓄電池を組合せた住宅システム(「組合せシステム」)の、これら設備のない「一般住宅」に対する経済性向上(メリット)の算出・評価、最適蓄電池容量決定などに関するもので、
本発明の「蓄電池優先」運用方法は、月ごと時刻別の需要電力量を、まず深夜に充電した蓄電池電力の放電で賄い、次に太陽光発電電力でこれを補うことを基本とした最も需要家メリットの大きい運用方法で、具体的には
第1処理過程では
まず、予めコンピュータのメモリに入力・記憶させている月ごと時刻別の代表的な需要電力量(需要曲線)から、季節・地域ごとに時刻別電力量比率(%)を算出して作成した表をメモリに記憶し、計算対象住宅の月ごと1日合計需要電力量が入力されると、該当季節・地域の時刻別電力量比率の表を選択し、該電力量比率により計算対象住宅の需要電力量を按分して月ごと時刻別の需要電力量を算出し、結果の表をメモリに記憶させ、
次に、計算対象住宅の太陽光発電設備による発電量を、設置地域・条件、太陽光・太陽電池の特性・効率などの諸条件のもとで月ごと時刻別に算出し、結果の表をメモリに記憶させ、
次に、月ごと時刻別の需要電力量をまず深夜充電した蓄電池電力の放電(蓄電池の特性による効率を考慮)で賄い、次に太陽光発電電力そして一般電力で賄う場合(「蓄電池優先」運用方法)の月ごと時刻別の電気料金を、予めメモリに入力・記憶させている適用電力料金単価を使い、時刻別電力量によりよる電力料金の結果の表をメモリに記憶すると共に、月・年間電力料金を算出してメモリに記憶し、
第2処理過程では、
計算対象住宅が「一般住宅」の場合の計算で、月ごと時刻別の需要電力を第1処理過程の方法で算出した結果の表をメモリに記憶し、予め入力されている該住宅の通常の電力料単価を使い、月ごと時間帯別の電力料金を算出し、月・年間電力料金を算出してメモリに記憶し、
次に、該住宅の第2処理過程で算出した月・年間電力料金から、第1処理過程で算出した月・年間電力料金を減じることにより、月・年間電力料金のメリットを算出してメモリに記憶し、
第3処理過程では、
予め入力されメモリに記憶されている該住宅の太陽電池、蓄電池、インバータなどの価格と償却年数を使い年間償却費を算出し,第2処理過程で算出しメモリに記憶している年間メリットから減じることにより、年間総合メリットを算出しメモリに記憶し、出力し、
第4処理過程では、
システムの設置地域、太陽電池容量・価格・償却年数、太陽電池特性・設置条件(方位・傾斜角)、蓄電池容量・価格・特性(充放電効率・放電深度)、インバータ容量・価格・特性、、適用電気料金単価(従量電灯、時間帯別料金)などの諸条件を変化させた場合に、上記処理過程1から3を実施し、その条件における年間総合メリットを算出しメモリに記憶し、出力すると共に、それぞれの条件の値をパラメータとして年間総合メリットの値を示した評価図表を作成し出力することにより、最大メリットの値の条件などを検討でき、経済性評価、最適蓄電池容量(日射変動・放電深度の考慮を含む)の検討ができることを特徴とする。
【0005】
請求項2の方法は、太陽光発電、蓄電池を組合せた住宅システム(「組合せシステム」)の、これら設備のない「一般住宅」に対する経済性向上(メリット)の算出・評価、最適蓄電池容量決定などに関するもので、
本発明の「太陽光優先」運用方法は、月ごと時刻別の需要電力量を、まず太陽光発電電力で賄い、次にでこれを深夜に充電した蓄電池電力の放電で補うことを基本とした最も実用的な運用方法で、具体的には
第1処理過程では
まず、予めコンピュータのメモリに入力・記憶させている月ごと時刻別の代表的な需要電力量(需要曲線)から、季節・地域ごとに時刻別電力量比率(%)を算出して作成した表をメモリに記憶し、計算対象住宅の月ごと1日合計需要電力量が入力されると、該当季節・地域の時刻別電力量比率の表を選択し、該電力量比率により計算対象住宅の需要電力量を按分して月ごと時刻別の需要電力量を算出し、結果の表をメモリに記憶させ、
次に、計算対象住宅の太陽光発電設備による発電量を、設置地域・条件、太陽光・太陽電池の特性・効率などの諸条件のもとで月ごと時刻別に算出し、結果の表をメモリに記憶させ、
次に、計算対象住宅の太陽光発電設備による発電量を、設置地域・条件、太陽光・太陽電池の特性・効率などの諸条件のもとで算出し、結果の表をメモリに記憶させ、
次に、月ごと時刻別の需要電力量をまず太陽光発電電力で賄い、次に深夜充電した蓄電池電力の放電(蓄電池の特性による効率を考慮)そして一般電力で賄う場合(「太陽光優先」運用方法)の月ごと時刻別の電気料金を、予めメモリに入力・記憶している適用電力料金単価を使い、月ごと時刻別に算出した電力料金結果の表をメモリに記憶すると共に、月・年間電力料金を算出してメモリに記憶し、
第2処理過程では、
計算対象住宅が「一般住宅」の場合の計算で、月ごと時刻別の需要電力を第1処理過程の方法で算出した結果の表をメモリに記憶し、予め入力されている該住宅の通常の電力料単価を使い、月ごと時間帯別の電力料金を算出し、月・年間電力料金を算出してメモリに記憶し、
次に、該住宅の第2処理過程で算出した月・年間電力料金から、第1処理過程で算出した月・年間電力料金を減じることにより、月・年間電力料金のメリットを算出してメモリに記憶し、
第3処理過程では、
予め入力されメモリに記憶されている該住宅の太陽電池、蓄電池、インバータなどの価格と償却年数を使い年間償却費を算出し,第2処理過程で算出しメモリに記憶している年間メリットから減じることにより、年間総合メリットを算出しメモリに記憶し、出力し、
第4処理過程では、
システムの設置地域、太陽電池容量・価格・償却年数、太陽電池特性・設置条件(方位・傾斜角)、蓄電池容量・価格・特性(充放電効率・放電深度)、インバータ容量・価格・特性、、適用電気料金単価(従量電灯、時間帯別料金)などの諸条件を変化させた場合に、上記処理過程1から3を実施し、その条件における年間総合メリットを算出しメモリに記憶し、出力すると共に、それぞれの条件の値をパラメータとして年間総合メリットの値を示した評価図表を作成し出力することにより、最大メリットの値の条件などを検討でき、経済性評価、最適蓄電池容量(日射変動・放電深度の考慮を含む)の検討ができることを特徴とする。
【0006】
ここで本発明に適用している基本技術について説明する。
(1)「太陽光発電量シミュレーションプログラム」
ここで月ごと時刻別太陽光発電量を算出できる、発明者が開発した「太陽光発電量シミュレーションプログラム」について説明する。
図3は既に開発し、各地の月・年間発電量などの計算に使っている「太陽光発電量シミュレーションプログラム」のブロック図である。プログラムは3つのサブプログラム(「受光面日射エネルギー算出サブプログラム」、「太陽電池モジュール温度算出サブプログラム」、「太陽電池出力算出サブプログラム」)より構成されている。本発明においては、「太陽電池出力算出サブプログラム」における月ごと時刻別(実際は30分ごと…以下同様)の太陽電池発電量(途中計算結果データ)を活用している。
「受光面日射エネルギー算出サブプログラム」の月ごと時刻別の日射強度算出は、各地の月平均1日当り日射量(ここでは「平均+標準偏差(σ)」)の日射量(図1など)を使い、時刻別の日射強度を複合サインカーブ(周期の異なるサインカーブを組合せ、実際の1日の日射強度の動きに近づけたカーブ(図4))を使い求めている。そして算出したそれぞれの時刻の水平面日射強度から太陽電池受光面の日射強度を求める(図5)。
「太陽電池モジュール温度算出サブプログラム」では、その時刻の太陽電池温度の算出に日射強度、外気温(月平均最高・最低気温から算出)、風速を使って次の重回帰式で求める。
Y = AX1 + BX2 + CX3 + D……………(1)
ここに、Y:太陽電池温度(℃)、X1:日射強度(kW/m)、X2:風速(m/s)、
X3:外気温度(℃)、A,B,C,D:重回帰係数
このようにして求めた時刻ごとの受光面日射強度、太陽電池温度と太陽電池特性値(Isc,Iop,Vop,Voc,α,β,Rs,K)から、「実用的I−Vカーブ作成法」(図6) (論文1(伊賀他;「I−Vカーブ作成法を用いた太陽光発電量シミュレーション計算プログラムの開発」、電学論D、115巻6号、1995))、又は「理論的I−Vカーブ作成法」(図7)(論文2(伊賀;「太陽電池の光照射状態での電圧―電流特性を用いたI−Vカーブ作成法とその活用」、電学論116巻10号、1996))、「理論的I−Vカーブ作成法(改)」によりそれぞれの時刻の太陽電池出力を計算する。
【0007】
(2)「理論的I−Vカーブ作成法(改)」
従来から使用している「理論的I−Vカーブ作成法」(図7)(論文2参照)とは次の点で異なる新しい機能を持った方法である。ただ。請求項1,請求項2においては「理論的I−Vカーブ作成法」、「実用的I−Vカーブ作成法」を使用しても目的は達成できるが、精度、汎用性などの点で本方法が特に優れている。
・ 任意温度の太陽電池基本特性値を計算するのに従来は、25℃と55℃の基本特性値から直線補間により求めていたが、ここでは、25℃、40℃、55℃の基本特性値から曲線補間により精度のさらに高い基本特性値を求め、そしてより精度の高い発電量を算出している。
・ 基本式(図7の(3)、(4)式)を適用するにあたっては、本発明では太陽電モジュールについて適用することを基本とする。そして太陽電池アレイなどにおいては、太陽電池モジュールの直並列接続として計算する。そのため、この(4)式においては()内の式すなわち(−q*Eg/(n*k0*T))にはm(太陽電池モジュールを構成する、セル数)が掛かる。
・ 太陽電池特性値として基準状態の特性値(Isc,Iop,Vop,Voc,α,β,Rs,K)の代わりに、日射強度1kw/mで25℃、40℃、55℃のそれぞれの特性値(Isc,Iop,Vop,Voc)を使い算出する。
【0008】
(3)一般需要電力曲線
請求項1、請求項2において個々の住宅の需要電力曲線(「測定需要電力曲線」)は通常得難い。そこで代表的な需要家負荷パターンを月ごと(又は季節ごと)に決めておき、次に個々の住宅の月ごとの1日合計需要電力量を按分した需要曲線(「一般化需要電力曲線」)を使う。
すなわち、需要電力曲線の作成方法は、例えば季節ごと平均需要電力曲線を調査・確定し、この需要電力曲線の1日合計需要電力量を100%として各時間帯(1時間ごと)の需要電力量の比率を季節ごとに算出し(「時間帯別需要電力比率」)、この季節ごとの比率により個々の住宅の月ごと1日合計需要(使用)電力量を按分して時間帯別の需要電力量を算出して季節別の需要電力曲線(「一般化需要電力曲線」)を作成する。個々の住宅の「時間帯別需要電力比率」の適用にあったては地域,生活様式・レベルなどを考慮して選択する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は各日の水平面日射量の月間平均値と標準偏差を示したものである。各月ごとの毎日の水平面日射量はほぼ正規分布していることを確かめているため、蓄電池設備容量を決定するときは[平均]日射量でなく、[平均±標準偏差(σ)]の日射量で決めることを示している。
図2は水平面日射量が[平均]と[平均+標準偏差(σ)]の場合の7月の時刻別太陽光発電量を示したものである。
【0010】
需要家のメリットに重点を置いた組合せシステムの需要化メリット計算方法、最適蓄電池容量の決定方法について述べる。本システムでは経済性を考慮して太陽光発電電力の蓄電池の充放電は実施しないこととしている。本システムでは昼間の需要電力を深夜充電電力(「蓄電池優先」)と太陽光発電電力(「太陽光優先」)のどちらの電力で優先的に賄うかという運用方法の違いにより、メリットと最適な蓄電池容量は変わってくる。
まず、蓄電池容量を求める場合に留意すべき点について述べる。図8は高松における1月の平均需要電力曲線、および太陽光発電量を,日射の[平均]と[平均−標準偏差(σ)]について描いたものである。図8では斜線を施した部分の電力量が必要になる。そして、太陽光発電量の曲線は、太陽光発電量が少ない(天気が悪く,日射量が少ない)日にも賄える蓄電池容量が必要となる。そのために太陽光発電の曲線は日射量が[平均]でなく[平均−標準偏差(σ)]の場合の曲線を使うことになる。なお、この斜線部分がこの月に必要な需要電力量であるため、この値が蓄電池の深夜充電電力の放電量になるように蓄電池充放電効率・放電深度を考慮して蓄電池容量を決める必要がある。同様にして4月と8月についても算出したのが、図9である。このようにして各月の平均カーブから蓄電池の必要容量を算出し整理したのが図10である。各月の蓄電池に必要な容量は太陽電池設備容量と月により異なるが、それぞれの太陽電池容量について最大の月の容量(太枠)が必要な蓄電池容量(放電深度70%の場合)となる。
【0011】
次に、上記「蓄電池優先」と「太陽光優先」について、請求項1および請求項2の方法で蓄電池容量別のメリットを計算する。すなわち図11図、図12は太陽電池が3kw、5kwの場合に蓄電池を組合せたシステムについて、「一般住宅」に対するメリット(設備費を含む)を示したものである。図13、図14は「蓄電池優先」、「太陽電池優先」のそれぞれの場合について電気料金面のみでのメリットの内訳を示したものである。また図15は、図16は「蓄電池優先」、「太陽光優先」のそれぞれの場合について、太陽電池価格をパラメータとして評価した図である。
【0012】
次にこれらの図を使い、需要家メリットのあるシステムの需要化メリット、最適蓄電池容量などについて説明する。図11、図12は太陽電池設備が3kwと5kwの場合で太陽電池価格が30万円/kw、50万円/kw、80万円/kwの場合において、運用方法(「蓄電池優先」、「太陽光優先」)別に蓄電池容量によるメリットを算出した例である。この図から次のことがわかる。
・組合せる蓄電池容量が大きくなるにつれ、「蓄電池優先」のほうが「太陽光優先」よりメリットが大きくなる。また、太陽電池価格が低下すれば、太陽電池容量が大きくなるほどメリットは増し、価格が上昇すれば逆となる。
・「蓄電池優先」の場合、蓄電池容量が11kw付近から太陽光発電がない場合に必要な蓄電池容量(18.8kwh)までは蓄電池容量にかかわらずメリットはあまり変わらない。すなわち、蓄電池容量を半分程度に小さくしてもメリットはあまりかわらない。これは、月ごと時刻別需要電力量が異なることによる蓄電池の利用率に起因する。すなわち、蓄電池容量が大きくなるにつれて太陽光充電電力(太陽光発電電力から、需要家電力のうち夜間電力で賄えない部分を除いた電力)の増加割合が影響を受けてくる(図13参照)。そのため、蓄電池容量が大きくなってもメリットはあまり向上しなくなるためである。このため、蓄電池容量が18.8kwhの半分程度でも同様のメリットが得られる。
・また、「太陽光優先」では上記蓄電池容量(9〜11kwh)より少し低いところにメリットのピークがあり,それ以上の蓄電池容量ではメリットは低下する。これは蓄電池容量が小さくなると安価な夜間電力料金の利用が次第に少なくなること,および蓄電池容量が大きくなると蓄電池の利用率が低下し、設備償却費が多くなることに起因する(図14)。このため蓄電池容量を18.8kwの半分より少し小さくすれば、最大のメリットが得られる。
なお,図13,図14は「蓄電池優先」、「太陽光優先」のそれぞれの運用方法について、上記メリットの原因を分析した図である。
【0013】
図15は、「蓄電池優先」における太陽電池価格をパラメータとした請求項1の方法で算出したメリットを示したものである。また図16は「太陽光優先」における太陽電池価格をパラメータとしたメリットを請求項2の方法で算出して示したものである。図15、図16の経済性評価図から次のことがわかる。
まず図15の「蓄電池優先」運用により次のことが明らかとなった。
・太陽電池価格が65〜70万円/kw程度であれば、太陽電池がない場合の蓄電池容量(18.8kwh)の半分程度の容量の蓄電池との組合せシステムで、同様のメリットが得られる。そして、太陽電池価格がそれより安くなると、価格の低下に比例して組合せシステムのメリットが向上する。また、太陽光発電のみの場合には、太陽電池設備容量には関係なく65万円/kwが採算の分岐点となっている。蓄電池との組合せシステムでも、太陽電池価格65万円/kwを境にそれより安ければ太陽電池設備容量が大きいほど有利になり、それより高ければ逆になる。これらシステムの設計・運用上の有利な知見が得られた。
・蓄電池との組合せシステムでは、太陽光発電のみのシステムの場合より、全般に年間2万円程度以上のメリットがある。また、採算の分岐点も太陽電池価格75〜80万円/kw程度と太陽光発電のみの場合の65万円/kwに対して高い。すなわち、組合せシステムにすることにより太陽電池価格が高くても採算があうことを示している。また,図16の「太陽光優先」は図15の「蓄電池優先」とよく似た傾向があることがわかった。
【0014】
図17は「太陽光優先」で、全国各地の代表的需要家のメリット計算を実施した結果を蓄電池容量別に示したものである。なお太陽電池設備容量は3KWであり、年間需要電力量については秋田・大阪は平均より特に大きく、東京は少し小さく、高松はかなり小さい。この図から、年間需要電力量が大きいほど蓄電池容量の大きい方向にメリットのピークが移ることが分かる。すなわち図11,図12とあわせて考察すると、需要電力量が大きくなると、「太陽光優先」と「蓄電池優先」には最大メリットに差が少なくなり、「太陽光優先」の有利な面が強くあらわれてくる。
【0015】
図18の(a)は西日本のある地域の住宅数百件の需要電力量を測定し、季節別に平均需要電力曲線を作成したものである。また、図18の(b)は同様に全国の18件の需要電力曲線の平均である。これらのグラフによると、夏季の夜間において(b)の曲線が(a)の曲線より低く抑えられている以外は、ほぼ同じ傾向の需要電力曲線といえる。
【0016】
図19は図18(a)の1日の需要電力量を100%とした場合の比率(%)(「時間帯別需要電力比率」)を示したもので、夏の曲線が他の季節と異なった傾向があることがわかる。
【0017】
図20,図21は実際に測定した需要曲線(「測定需要電力曲線」という)および作成した需要電力曲線(「一般化需要電力曲線」)の両曲線を使い算出したメリット計算結果を図および一覧表で示したものである。これらの図・表から両曲線によるメリット差は最大でも9000円/年程度であり、またそのメリットに対する比率も最大で10%程度であり全般的にも小さいといえる。すなわち,季節ごとの需要電力曲線として「一般化需要電力曲線」は「測定需要電力曲線」により代替できる。すなわち、季節ごとの需要電力曲線として「一般化需要電力曲線」を使ったメリット等計算をしても実用上問題がないことがわかった。
【0018】
図22は実際の需要家について測定需要電力曲線から一般化需要電力曲線を作成した例(東京)である。一見、測定・一般化需要電力曲線には大きい差があるようにみえるが、両需要電力曲線により算出したメリット差は図20、図21、図23で示すように3千円/年程度であり、この場合でも一般化需要電力曲線がさしつかえないことがわかる。
【0019】
【発明の効果】
最近,太陽光発電システムは性能向上と価格低下、国・県・市町などの助成措置により普及が著しい。一方,蓄電池関係の技術の進展も顕著であり、その性能向上と価格低下が進んでいる。このような状況もとで、一般住宅に太陽光発電設備とともに蓄電池を設置したシステムが注目されている。組合せシステムとすることにより、太陽光発電のみのシステムに比較して、電力会社にとってのピーク電力カット・負荷平準化、需要化にとってのメリット(経済性)向上などがはかれることがわかった。ここでは,本発明の主要な効果について述べる。
【0020】
「月ごと時刻別太陽光発電量」の正確なシミュレーション計算のため図3で示したしシミュレーションプログラムを活用したため、正確かつ汎用的に太陽光発電量が算出でき、本発明の評価などが的確にでき、本発明の内容の充実に結びついている。特に本プログラムでは、図4の時刻別日射量の正確な算出、図5の受光面日射量の正確な算出、図6および図7の発電電力の正確な算出が効果的に働いている.
【0021】
需要家の経済性向上(メリット)を目指したシステムの基本は太陽光発電電力の蓄電池への充放電を実施しないことにある。そのため太陽光発電電力の充放電ロスによる損失は発生しない。そしてこのシステムは前述のように「蓄電池優先」と「太陽光優先」に大別される。「蓄電池優先」は需要電力を蓄電池の深夜充電電力の放電で優先的に賄うためメリットが大きく現れる傾向にある。一方、「太陽光優先」は「蓄電池優先」に比べて一般にはメリットが少ない面もあるが、需要電力が大きくなるとほとんど同じ大きさになるとともに、実用的なシステムである。
請求項1、2の発明では、需要化メリット計算のシミュレーション計算により需要化メリットに加え太陽電池と蓄電池の組合せシステムの最適な蓄電池容量が決定できる。
【0022】
運用方式(「太陽光優先」、「蓄電池優先」)と各種パラメータ(太陽電池容量・価格、蓄電池容量・価格、設置地域、需要曲線など)により正確にメリット計算ができ、評価ができるため、例えば,(1)どの程度の太陽電池や蓄電池を組合せて設置すれば年間どのくらいのメリットがあり、(2)太陽電池や蓄電池の価格がどの程度ならメリットがどの程度あり、(3)どのような需要家ならどの程度の程度のメリットがあり、(4)どの地域に設置すればどの程度のメリットがあるなどが正確に示され評価できる。
【0023】
各需要家で実際に測定した需要電力曲線(「測定需要電力曲線」)が得られなくても、月ごとの需要電力量(すなわち月間使用電力量)が分かれば「一般化需要電力曲線」が得られ、実用上あまり影響のない誤差範囲内で最適蓄電池容量・メリット計算が実施できる。なお、本発明で使用している「時間帯別需要電力比率」は数100件のデータと全国的な負荷曲線を考慮したもので信頼性が高い。
本方法によると、地域による気象条件の差による需要電力曲線への影響などを含んでいるため、より精度の高いメリット計算に結びつく。
また、各需要家曲線をさらに深夜・日中・夜間需要タイプまで含んで分類することにより、さらに実態にあった「一般需要電力曲線」設定できるので、より精度の高い的確なメリット計算に結びつく。
【図面の簡単な説明】
【図1】月発電量の平均値と標準偏差(σ)を示している。
【図2】時刻別太陽光発電量(7月)である。
【図3】太陽光発電シミュレーション計算プログラムのブロック図(文献1参照)である。
【図4】月ごと時刻別日射量のカーブを示している。
【図5】水平面日射より受光面(傾斜面)日射の算出概要
【図6】「実用的I−Vカーブ作成法」(任意の日射強度・太陽電池温度条件のI−Vカーブの作成方法のうち、基準状態のI−Vカーブの作成部分)である。
【図7】「理論的なI−Vカーブ作成法」(太陽電池の電圧−電流基本特性式を使ったI−Vカーブ作成方法)である。
【図8】太陽光発電電力と需要電力量(1日)の関係図である。
【図9】月別の太陽光発電量と需要電力量(4月、8月)の関係図である。
【図10】需要家メリット重点システムのおける蓄電池容量の算出結果の例である。
【図11】太陽光・蓄電池組合せシステムの経済性評価図(太陽電池設備3kW)(「太陽電池優先」・「蓄電池優先」運用の場合)である。
【図12】太陽光・蓄電池組合せシステムの経済性評価図(太陽電池設備5kW)(「太陽電池優先」・「蓄電池優先」運用の場合)
【図13】蓄電池容量と年間電気料金の関係(太陽電池3kW)(「蓄電池優先」運用の場合)である。
【図14】蓄電池容量と年間電気料金の関係(太陽電池3kW)(「太陽光優先」運用の場合)である。
【図15】太陽電池価格による経済性評価(「蓄電池優先」運用の場合)である。
【図16】太陽電池価格による経済性評価(「太陽光優先」運用の場合)である。
【図17】各地における、「太陽光優先」運用の場合の蓄電池容量とメリットの関係である。
【図18】住宅の季節別平均需要曲線である。
【図19】時間帯別需要電力比率である。
【図20】測定・一般需要電力曲線によるメリット差の図である。
【図21】測定・一般需要電力曲線によるメリットの値を示した表である。
【図22】測定・一般需要電力曲線の例(東京)である。
【図23】蓄電池容量別の測定・一般需要電力曲線によるメリット例(東京)である。

Claims (2)

  1. 太陽光発電、蓄電池を組合せた住宅システム(「組合せシステム」)の、これら設備のない「一般住宅」に対する経済性向上(メリット)の算出・評価、最適蓄電池容量決定などに関するもので、
    本発明の「蓄電池優先」運用方法は、月ごと時刻別の需要電力量を、まず深夜に充電した蓄電池電力の放電で賄い、次に太陽光発電電力でこれを補うことを基本とした最も需要家メリットの大きい運用方法で、具体的には
    第1処理過程では
    まず、予めコンピュータのメモリに入力・記憶させている月ごと時刻別の代表的な需要電力量(需要曲線)から、季節・地域ごとに時刻別電力量比率(%)を算出して作成した表をメモリに記憶し、計算対象住宅の月ごと1日合計需要電力量が入力されると、該当季節・地域の時刻別電力量比率の表を選択し、該電力量比率により計算対象住宅の需要電力量を按分して月ごと時刻別の需要電力量を算出し、結果の表をメモリに記憶し、
    次に、計算対象住宅の太陽光発電設備による発電量を、設置地域・条件、太陽光・太陽電池の特性・効率などの諸条件のもとで月ごと時刻別に算出し、結果の表をメモリに記憶させ、
    次に、月ごと時刻別の需要電力量をまず深夜充電した蓄電池電力の放電(蓄電池の特性による効率を考慮)で賄い、次に太陽光発電電力そして一般電力で賄う場合(「蓄電池優先」運用方法)の月ごと時刻別の電気料金を、予めメモリに入力・記憶させている適用電力料金単価を使い、月ごと時刻別電力料金を算出した結果の表をメモリに記憶すると共に、月・年間電力料金を算出してメモリに記憶し、
    第2処理過程では、
    計算対象住宅が「一般住宅」の場合の計算で、月ごと時刻別の需要電力を第1処理過程の方法で算出した結果の表をメモリに記憶し、予め入力されている該住宅の通常の電力料単価を使い、月ごと時間帯別の電力料金を算出し、月・年間電力料金を算出してメモリに記憶し、
    次に、該住宅の第2処理過程で算出した月・年間電力料金から、第1処理過程で算出した月・年間電力料金を減じることにより、月・年間電力料金のメリットを算出してメモリに記憶し、
    第3処理過程では、
    予め入力されメモリに記憶されている該住宅の太陽電池、蓄電池、インバータなどの価格と償却年数を使い年間償却費を算出し,第2処理過程で算出しメモリに記憶している年間メリットから減じることにより、年間総合メリットを算出しメモリに記憶し出力し、
    第4処理過程では、
    システムの設置地域、太陽電池容量・価格・償却年数、太陽電池特性・設置条件(方位・傾斜角)、蓄電池容量・価格・特性(充放電効率・放電深度)、インバータ容量・価格・特性、適用電気料金単価(従量電灯、時間帯別料金)などの諸条件を変化させた場合に、上記処理過程1から3を実施し、その条件における年間総合メリットを算出しメモリに記憶し、出力すると共に、それぞれの条件の値をパラメータとして年間総合メリットの値を示した評価図表を作成し出力することにより、最大メリットの値の条件などを検討でき、経済性評価、最適蓄電池容量(日射変動・放電深度の考慮を含む)の検討ができることを特徴とするシミュレーション評価方法
  2. 太陽光発電、蓄電池を組合せた住宅システム(「組合せシステム」)の、これら設備のない「一般住宅」に対する経済性向上(メリット)の算出・評価、最適蓄電池容量決定などに関するもので、
    本発明の「太陽光優先」運用方法は、月ごと時刻別の需要電力量を、まず太陽光発電電力で賄い、次にこれを深夜に充電した蓄電池電力の放電で補うことを基本とした最も実用的な運用方法で、具体的には
    第1処理過程では
    まず、予めコンピュータのメモリに入力・記憶している月ごと時刻別の代表的な需要電力量(需要曲線)から、季節・地域ごとに時刻別電力量比率(%)を算出して作成した表をメモリに記憶し、計算対象住宅の月ごと1日合計需要電力量が入力されると、該当季節・地域の時刻別電力量比率の表を選択し、該電力量比率により計算対象住宅の需要電力量を按分して月ごと時刻別の需要電力量を算出し、結果の表をメモリに記憶させ、
    次に、計算対象住宅の太陽光発電設備による発電量を、設置地域・条件、太陽光・太陽電池の特性・効率などの諸条件のもとで月ごと時刻別に算出し、結果の表をメモリに記憶させ、
    次に、月ごと時刻別の需要電力量をまず太陽光発電電力で賄い、次に深夜充電した蓄電池電力の放電(蓄電池の特性による効率を考慮)そして一般電力で賄う場合(「太陽光優先」運用方法)の月ごと時刻別の電気料金を、予めメモリに入力・記憶させている適用電力料金単価を使い算出した、月ごと時刻別電力料金の算出結果の表をメモリに記憶すると共に、月・年間電力料金を算出してメモリに記憶し、
    第2処理過程では、
    計算対象住宅が「一般住宅」の場合の計算で、月ごと時刻別の需要電力を第1処理過程の方法で算出した結果の表をメモリに記憶し、予め入力されている該住宅の通常の電力料金単価を使い、月ごと時刻別の電力料金を算出し、月・年間電力料金を算出してメモリに記憶し、
    次に、該住宅の第2処理過程で算出した月・年間電力料金から、第1処理過程で算出した月・年間電力料金を減じることにより、月・年間電力料金のメリットを算出してメモリに記憶し、
    第3処理過程では、
    予め入力されメモリに記憶されている該住宅の太陽電池、蓄電池、インバータなどの価格と償却年数を使い年間償却費を算出し,第2処理過程で算出しメモリに記憶している年間メリットから減じることにより、年間総合メリットを算出しメモリに記憶し、出力し、
    第4処理過程では、
    システムの設置地域、太陽電池容量・価格・償却年数、太陽電池特性・設置条件(方位・傾斜角)、蓄電池容量・価格・特性(充放電効率・放電深度)、インバータ容量・価格・特性、適用電気料金単価(従量電灯、時間帯別料金)などの諸条件を変化させた場合に、上記処理過程1から3を実施し、その条件における年間総合メリットを算出しメモリに記憶し、出力すると共に、それぞれの条件の値をパラメータとして年間総合メリットの値を示した評価図表を作成し出力することにより、最大メリットの値の条件などを検討し、経済性評価、最適蓄電池容量(日射変動・放電深度の考慮を含む)の検討ができることを特徴とするシミュレーション評価方法
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