JP4568315B2 - 原子力発電設備および静的冷却系プール - Google Patents

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Description

本発明は、原子炉格納容器内での事故時の崩壊熱を除去するコンデンサを収容する静的冷却系プールおよび、その冷却系プールを含む原子力発電設備に関する。
従来の典型的な原子力発電設備の原子炉建屋は、原子炉を格納する鉄筋コンクリート製原子炉格納容器(以下RCCVという)が設置されており、そのRCCVには、想定される事故発生後に原子炉炉心から発生する崩壊熱をRCCVから除去するための冷却装置が設けられている。
従来のRCCVの冷却装置は、事故発生時にポンプを起動して冷却水を炉心に注入する形態が主流であるが、近年では安全性と信頼性の向上を図り、ポンプのように万一の電源系の故障が考えられる動的機器の代替として、静的にRCCV内の崩壊熱を冷却除去が可能となる静的冷却系が考えられている(特許文献1および2参照)。
この静的格納容器冷却系は、たとえば、原子炉圧力容器内が想定事故の初期の高圧状態時に内部の崩壊熱を除去するアイソレーションコンデンサ(IC)と水プール(以下ICプールという)を組み合わせた系統(以下IC系という)と、想定事故後にRCCV内の崩壊熱を除去する前記と同様なコンデンサと水プールを組み合わせた低圧の静的格納容器冷却系(以下PCCS系という)を採用している。
IC系のアイソレーションコンデンサは、原子炉圧力容器の蒸気取出し口より高い位置に水プールとともに設置され、事故時の原子炉圧力容器内の高圧蒸気を配管により導いて凝縮させた後、凝縮水を自重で原子炉圧力容器内に戻す。この時、アイソレーションコンデンサのICプールへの設置にあたっては、ICプールの壁に開口を設け、熱伝達部をこの開口よりICプール内に挿入するように設置する。この形式の熱交換をするコンデンサは、ICプール内の熱交換時の対流現象を考慮し、その冷却能力を熱伝達部の上方に存在する水量に依存することとなる。
PCCS系は、事故後RCCV内に原子炉から放出された炉蒸気を自動的に、PCCS系のコンデンサに配管で導き、冷却・凝縮してRCCV内の圧力を設計圧力以下とする。冷却・凝縮された水はRCCV内あるいはRCCV外に設置した別の水プール内に重力落下により導かれる。また、PCCS系のコンデンサは水プール(以下PCCSプールという)とともにRCCV内の上方の雰囲気取り出し口より上方に設置される。このため、RCCV内の事故時の設計圧力の維持は、IC系と同様に自然循環を利用して静的に達成可能となる。
以上のように、原子炉の事故への対応設備として、ポンプを利用した動的冷却系の設備の代わりに、自然循環系のIC系、PCCS系の設備を採用することにより、故障確率の低さにより安全性・信頼性向上を確保することが可能となる。
特開2005−156198号公報 特開2004−333357号公報
原子力発電設備については、安全性と信頼性の確保が重要なことはいうまでもないが、初期投資コストの大きな原子力発電所の建設コストに対するコスト削減と発電所運用上の効率向上も望まれている。
建設コスト削減のためには、原子炉建屋の建築躯体物量を削減することが望まれるが、原子力発電設備の安全性・信頼性向上のために前出のIC系、PCCS系の設備を設置する場合、両系統に必要になる水プール設備の設備容量を大きく確保することが必要となり、原子炉建屋内にそのスペース分の躯体物量を増加させることが必要となっている。
本発明は以上の課題を解決するために、原子炉事故時における静的冷却系での冷却能力を低下させずにIC系、PCCS系など原子炉格納容器外の水プール容量・容積の低減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る原子力発電設備は、原子炉圧力容器と、前記原子炉圧力容器の上部周囲に配置された上端スラブを備えて前記原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器と、前記原子炉格納容器の外側に配置され、前記上端スラブの上方に位置する主貯水部および、前記主貯水部に連通して前記上端スラブの側部に位置するピットを含む静的冷却系プールと、前記ピット内で、前記上端スラブと同等または下方の位置に配置されて、原子炉格納容器内での事故時の崩壊熱を除去するコンデンサと、を有することを特徴とする。
また本発明に係る静的冷却系プールは、原子炉圧力容器の上部周囲に配置された上端スラブを備えて前記原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器の外側に配置された静的冷却系プールであって、前記上端スラブの上方に位置する主貯水部および、前記主貯水部に連通して前記上端スラブの側部に位置するピットを有し、前記ピット内で、前記上端スラブと同等または下方の位置に、原子炉格納容器内での事故時の崩壊熱を除去するコンデンサが収容されていること、を特徴とする。
本発明によれば、原子炉事故時に静的冷却系での冷却能力に寄与しないコンデンサ側面の水を削減することが可能となり、水プール容量の低減を達成できる。これにより、自然循環を利用した原子力発電設備の安全性向上とIC系・PCCS系などのプールの配置エリア削減による原子炉建屋容積の縮小と建築物量の低減をもたらす。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明に係る原子力発電設備の第1の実施形態について、図1ないし図3を参照して説明する。図1は本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第1の実施形態を示す図であって、図3のI−I線矢視立断面図である。図2は本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第1の実施形態を示す図であって、図3のII−II線矢視立断面図である。図3は本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第1の実施形態を示す平断面図である。
原子炉建屋1内の中央領域には、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器(以下RCCVという)2が設置されている。この原子炉格納容器2の形状は事故時の内部圧力上昇に耐えるため、円筒状となっている。そのRCCV2は原子炉圧力容器3を内包して想定事故時の放射性物質を閉じ込める役割を果たし、また、原子炉建屋1も放射性物質閉じ込めの多重防護を目的として鉄筋コンクリート等でRCCV2を内包するように構築される。
また、RCCV2内の構成は、鉄筋コンクリートや鋼板にて仕切られており、主として、中央に設置される原子炉圧力容器3関連の主要機器・配管が設置される上部と下部のドライウェル4と事故時にドライウェル4内に放出される蒸気による内部の圧力上昇を抑制する圧力抑制プール5により構成される。圧力抑制プール5には、原子炉圧力容器3から事故時に放出される蒸気を冷却できるだけの水量が蓄えられる。RCCV2の円筒状部の上端部は上端スラブ13が配置され、この上端スラブ13は原子炉圧力容器3の上部を囲んで環状に水平方向に広がるように形成されている。
原子炉建屋1内の構成は、中央のRCCV2の上方には、定期的に原子炉圧力容器3内の燃料交換をするために開放可能な構造とするための取り外し可能なPCVヘッド6と通常時の遮へい体である原子炉ウェルプラグ7が、原子炉圧力容器3の上方に設置されている。
このPCVヘッド6および原子炉ウェルプラグ7の両側に、事故時に原子炉圧力容器3とRCCV2内の冷却を静的に行なうためのICプール9a、9bおよびPCCSプール11c、11dが設置されている。ICプール9a、9bはそれぞれ、上端スラブ13の上方に位置する主貯水部109a、109bと、上端スラブ13と同じまたはそれ以下の位置で上端スラブ13の外側に位置するプール内ピット12a、12bとから構成されている。プール内ピット12a、12b内それぞれにアイソレーションコンデンサ8が収容されている。
同様に、PCCSプール11c、11dはそれぞれ、上端スラブ13の上方に位置する主貯水部111c、111dと、上端スラブ13と同じまたはそれ以下の位置で上端スラブ13の外側に位置するプール内ピット12c、12dとから構成されている。プール内ピット12c、12d内それぞれにPCCSコンデンサ10が収容されている。アイソレーションコンデンサ8とPCCSコンデンサ10の据付レベルは上端スラブ13と同等か下方レベルになっている。
また、プール内ピット12a、12bは、アイソレーションコンデンサ8プール水への伝熱部20を最小限設置可能で、主貯水部109a、109b内プール水との熱交換が可能となる大きさとなっている。同様に、プール内ピット12c、12dは、PCCSコンデンサ10プール水への伝熱部20を最小限設置可能で、主貯水部111c、111d内プール水との熱交換が可能となる大きさとなっている。
図2においては、アイソレーションコンデンサ8およびPCCSコンデンサ10の設置高さのエリアは水の無いエリアとなっており、アイソレーションコンデンサ8およびPCCSコンデンサ10からRCCV2内へ接続する配管、弁、貫通部等の設置スペースとなっている。
IC系は給水管破断事故時に、原子炉圧力容器3内の高圧蒸気を主蒸気配管14より分岐したIC吸込配管15により自然循環を利用してアイソレーションコンデンサ8に導き、冷却・凝縮した後、その凝縮水をIC戻り配管16で原子炉圧力容器3内へ戻す。これにより、事故初期において原子炉圧力容器3内の過剰な圧力防止と炉心燃料上方での水位維持を可能とする。
PCCS系は、同じ事故時に、原子炉圧力容器3からRCCV2内に放出された蒸気をPCCS吸込配管17により自然循環を利用してPCCSコンデンサ10に導き、冷却・凝縮した後、その凝縮水を別置プール19へPCCS戻り配管18にて戻す。これにより、RCCV2内が設計圧力を超えないように圧力維持およびRCCV2外部への放射性の放出防止を可能とする。
その結果、静的な自然循環を利用したIC系、PCCS系の設備での事故時の安全確保が可能となり、この機能を動的なポンプを用いた系統設備で達成するよりも故障確率の低い、高い信頼性を確保可能となる。
また、アイソレーションコンデンサ8、PCCSコンデンサ10の高さ方向の位置を、RCCV2の上端スラブ13と同等か下方レベルに設置することにより、原子炉圧力容器3およびRCCV2に対して上方位置となる。その結果、蒸気の冷却・凝縮を自然循環で行う適正位置の確保すなわち、アイソレーションコンデンサ8、PCCSコンデンサ10との吸込配管および戻り配管の上り勾配の確保も可能となる。
図3において、プール内ピット12a、12b、12c、12dは、アイソレーションコンデンサ8、PCCSコンデンサ10のプール水への伝熱部を最小限設置可能で主貯水部109a、109b、111c、111dのプール水との熱交換が可能となる大きさとしている。プール水の水量の大部分はプール内ピット12a、12b、12c、12dの上方のRCCV上端スラブ13より上方に位置する主貯水部109a、109b、111c、111dに確保される平面積と高さによる容積となる。
このプール内ピット12a、12b、12c、12dを設けない場合には、事故時の蒸気の冷却に寄与するプール水は、アイソレーションコンデンサ8およびPCCSコンデンサ10の伝熱部20より上方に存在するプール水となるため、図3で図示するピット12a、12b、12c、12d以外のプール面積にコンデンサ伝熱部20の上端までの高さを掛けた積だけの水量が、役割を持たない「死水」となる。それに対してこの実施形態では、プール内にピット12a、12b、12c、12dを設けてそのピット12a、12b、12c、12d内にアイソレーションコンデンサ8およびPCCSコンデンサ10を設置することにより、ICプール9a、9bおよびPCCSプール11c、11dの必要容積を低減することが可能となる。これにより、原子炉建屋1の建築物量を低減することも可能になる。
[第2の実施形態]
つぎに、本発明に係る原子力発電設備の第2の実施形態について、図4および図5を参照して説明する。図4は本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第2の実施形態を示す図であって、図5のIV−IV線矢視立断面図である。図5は本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第2の実施形態を示す平断面図である。
第2の実施形態では、図4に示すように、RCCV2の上方を上方向に狭くするテーパ状の形状とし、そのテーパ形状の側面に水プールのプール内ピット12a、12b、12c、12dを設置した構成としている。
原子炉設備の安全をより高める一つの方策として、苛酷事故という事象を想定し、この万一の事象の発生に対しても対応策・対応設備を整備することが考えられている。これは起因事象を問わず、炉心溶融等の最悪の事象が起こることを前提とする考え方である。この場合の対応としてRCCV2に求められることの一つとして、炉心溶融時に発生する水素による圧力上昇への対応がある。この圧力上昇に対応するためには、従来の原子炉格納容器に比較して圧力抑制プール5の容積を拡大して確保し、対応することが求められている。このとき、RCCV2の形状は円筒形状を基本としているため、圧力抑制プール5を円筒の径方向に拡大する場合、ドライウェル4もこれに応じて拡大することとなる。
しかしながら、ドライウェル4の容積拡大は望ましくない。それは、ドライウェル4へ設置する機器は増加しないことと、事故発生前にドライウェル4内に存在する非凝縮性ガスの容積が大きいことは、事故時のRCCV2内圧力を抑制する機能を低下させるからである。すなわち、事故時のRCCV2内の事象は、初めに、ドライウェル4内の既存の非凝縮性ガスの圧力抑制プール5への移動が起こり、つぎに、原子炉圧力容器3からの放出蒸気の圧力抑制プール5内への移動・冷却・凝縮と進展し、圧力抑制機能が達成される。
本実施形態によれば、圧力抑制プール5の容積を増加させ、ドライウェル4の容積を低減するためにRCCV2の上部をテーパ形状としている。これによりドライウェル4の容積を低減し、RCCV2の機能を苛酷事故時の水素発生への対応を図りつつ、維持することが可能となる。
また、このテーパ形状壁21であるRCCV2壁の外側は、機器室として利用されることとなるが、傾斜かつ曲面形状のため、この部分への機器の設置および設置工事には通常の直方体の機器室より仮設材や支持材が必要となる。これをプール内ピット12a、12b、12c、12dエリアとすることにより、機器設置に不向きなエリアの有効活用が図れる。
以上説明した第2の実施形態によれば、静的系統設備を利用して安全性を高めた原子炉設備の原子炉建屋1の設備容積削減が図れるとともに、苛酷事故に対応した更なる安全性の向上が可能となる。
[第3の実施形態]
つぎに、本発明に係る原子力発電設備の第3の実施形態について、図6を参照して説明する。図6は原子力発電設備の原子炉建屋の第3の実施形態を示す平断面図である。
この第3の実施形態は第1の実施形態の変形例であって、ICプール9a、9b内のピット12a、12b同士を連絡する水路22a、および、PCCSプール11c、11d内のピット12c、12d同士を連絡する水路22bが設けられている。さらに、ICプール9aとPCCSプール11c同士を連絡する水路22cが設けられている。
この第3の実施形態によれば、各水路22a、22b、22cを設置することにより次の効果が得られる。
水路22aは、ICプール9a、9bのプール内ピット12a、12bの間を接続し、ICプール9a、9b間での水の共用が可能となり、事故時の蒸気の冷却に寄与するコンデンサ8の伝熱部20よりも上方に存在するプール水の水位維持の安定性が高められる。これにより、事故時の安全性が高められる。
水路22bは、上記と同様にPCCSプール11c、11dのプール内ピット12c、12dの間を接続し、PCCSプール11c,11d間での水の共用が可能となり、事故時の蒸気の冷却に寄与するコンデンサ10の伝熱部20よりも上方に存在するプール水の水位維持の安定性が高められる。これにより、事故時の安全性が高められる。
また、水路22cは、ICプール9aとPCCSプール11cの間を接続し、両プール間での水の共用が可能となり、水位維持の安定性を高める効果を得られる。
[他の実施形態]
以上説明した各実施形態は単なる例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、原子炉格納容器を鉄筋コンクリート製原子炉格納容器(RCCV)とすることを前提としているが、これと同等の事故時雰囲気(圧力・温度)の閉じ込め機能、遮へい機能を有する鋼製原子炉格納容器とその外側に設置する生体遮へい壁の組合せ設備(SCV)で代替してもよい。RCCVは鉄筋コンクリート製の容器に内側鋼製ライニングにより事故時雰囲気(圧力・温度)の閉じ込め機能、遮へい機能を達成するものであり、一方、SCVは鋼製原子炉格納容器とこれと独立して外側に設置した生体遮へい壁により同等機能を達成するものであるため、同等の機能を有するものである。また、SCVの鋼製原子炉格納容器は、鋼製であることによりRCCVに比較して高い圧力、高い温度に対応することが可能であり、安全性を高める効果を得られる。
また、第3の実施形態で、水路22a、22b、22cの内のいずれか一つまたは二つだけを設けたものも考えられる。さらに、ICプール9aとPCCSプール11d同士を連絡する水路(図示せず)を設けてもよい。
本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第1の実施形態を示す図であって、図3のI−I線矢視立断面図である。 本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第1の実施形態を示す図であって、図3のII−II線矢視立断面図である。 本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第1の実施形態を示す平断面図である。 本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第2の実施形態を示す図であって、図5のIV−IV線矢視立断面図である。 本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第2の実施形態を示す平断面図である。 本発明に係る原子力発電設備の原子炉建屋の第3の実施形態を示す平断面図である。
符号の説明
1:原子炉建屋
2:原子炉格納容器(RCCV)
3:原子炉圧力容器
4:ドライウェル
5:圧力抑制プール
6:PCVヘッド
7:原子炉ウェルプラグ
8:アイソレーションコンデンサ
9a,9b:ICプール(アイソレーションコンデンサプール)
10:PCCSコンデンサ(静的格納容器冷却系コンデンサ)
11c,11d:PCCSプール(静的格納容器冷却系プール)
12a,12b,12c,12d:ピット
13:上端スラブ
14:主蒸気配管
15:IC吸込配管(アイソレーションコンデンサ吸込配管)
16:IC戻り配管(アイソレーションコンデンサ戻り配管)
17:PCCS吸込配管(静的格納容器冷却系吸込配管)
18:PCCS戻り配管(静的格納容器冷却系戻り配管)
19:別置プール
20:伝熱部
21:テーパ−形状壁
22a,22b,22c:水路
109a,109b:主貯水部
111c,111d:主貯水部

Claims (8)

  1. 原子炉圧力容器と、
    前記原子炉圧力容器の上部周囲に配置された上端スラブを備えて前記原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器と、
    前記原子炉格納容器の外側に配置され、前記上端スラブの上方に位置する主貯水部および、前記主貯水部に連通して前記上端スラブの側部に位置するピットを含む静的冷却系プールと、
    前記ピット内で、前記上端スラブと同等または下方の位置に配置されて、原子炉格納容器内での事故時の崩壊熱を除去するコンデンサと、
    を有することを特徴とする原子力発電設備。
  2. 前記原子炉格納容器の側面上部が上向きに細くなるテーパ状部を含み、前記上端スラブの外周部が前記テーパ状部の上端と接続され、前記ピットが前記テーパ状部の外側に形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の原子力発電設備。
  3. 前記静的冷却系プールが複数設置され、これらの静的冷却系プール同士を連絡する水路が前記原子炉格納容器の外側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の原子力発電設備。
  4. 前記原子炉格納容器が鉄筋コンクリート製であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の原子力発電設備。
  5. 前記原子炉格納容器の外側に鉄筋コンクリート製の生体遮へい体をさらに有し、前記原子炉格納容器が鋼製であること、を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の原子力発電設備。
  6. 前記コンデンサは、前記原子炉圧力容器内が想定事故の初期の高圧状態時に内部の崩壊熱を除去するアイソレーションコンデンサを含むこと、を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の原子力発電設備。
  7. 前記コンデンサは、想定事故後に前記原子炉圧力容器内から前記原子炉格納容器内に放出された蒸気が導かれ冷却されて凝縮して前記原子炉格納容器内の圧力を低下させる静的格納容器冷却系コンデンサを含むこと、を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の原子力発電設備。
  8. 原子炉圧力容器の上部周囲に配置された上端スラブを備えて前記原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器の外側に配置された静的冷却系プールであって、
    前記上端スラブの上方に位置する主貯水部および、前記主貯水部に連通して前記上端スラブの側部に位置するピットを有し、
    前記ピット内で、前記上端スラブと同等または下方の位置に、原子炉格納容器内での事故時の崩壊熱を除去するコンデンサが収容されていること、
    を特徴とする静的冷却系プール。
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