JP4567706B2 - インフラストラクチャ中継ネットワークにおいてリソースを再使用するための方法、送信機、及びシステム - Google Patents

インフラストラクチャ中継ネットワークにおいてリソースを再使用するための方法、送信機、及びシステム Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤレス通信システムにおいて複数の受信機と送信機との間でデータを通信するための方法及び送信機に関し、さらに詳しくは、インフラストラクチャ復号転送(DF:Decode-and-Forward)中継ネットワークのためのリソース再使用(resource reuse)及び割当スキームに関する。
近年、マルチホップ・ネットワークは、移動無線の研究団体で大きな関心を集めてきた。マルチホップ・ネットワークが第3世代以降の移動無線システムにとって重要になることは、その移動無線システムに生じるレンジ問題を理由として、広く認められている。将来の移動無線通信システムでは、より高い搬送周波数または中心周波数になることが想定され、予想される中心周波数は5〜10GHzの範囲で、且つ100MHzまでの帯域幅を要件とすることが予見され得るので、著しく増大する経路損失及び雑音電力レベルを予想しなければならず、それは結果的に、基地局がカバーできるエリアを著しく低減することになる。非特許文献1を参照されたい。
基地局(BS)がより高密度の敷設網(grid)となるのを回避するために、基本的発想は、基地局の圏外にある移動局(MS)に対してデータパケットを転送するような中継局(RS)を導入するというものである。そのような中継局は、固定された電源を有する付加的な専用のインフラストラクチャ中継局を利用して実現することができ、あるいはそれらは他の移動局に組み込むこともできる。
これまでに、中継の2つの主要概念、すなわち増幅転送(AF)及び復号転送(DF)が認識されている。AFは、受信信号の標本化バージョンが中継局によって復号されることなく格納されて再送されるので、変調及び符号化に対し透過的であるという利点を有する一方、DFは、中継局が信号を復号して再符号化することを意味するので、DFは両方のリンクに対して別個の適応を可能にし、且つ雑音増強の効果をも回避することができる。
マルチホップ・ネットワークの様々な態様に関する多数の刊行物がすでに存在している。増幅転送及び復号転送の様々な変形が、IEEE Transactions on Information Theoryで発表を認められた非特許文献2において分析され、そして比較されている。ダイバーシチを得ることを目的とするユーザ連携スキームが、非特許文献3で提案され、そして分析されている。i.i.d.(独立同一分布)レイリー・フェージング・シナリオ(Rayleigh fading scenario)及び送信側における完全なチャネルの知識に対するマルチアンテナの事例が、非特許文献4によって分析されている。相関MIMOチャネルを有する場合、及び中継局で利用可能な異なるチャネル知識状態を有する場合におけるマルチアンテナの事例が、非特許文献5で分析されている。
中継処理の1つの不利点は、直接伝送と比較して2重のリソースを必要とすることである。これは、中継局が送信及び受信を同時にできないという事実による。したがって時分割(time-division)動作が必要になる。この欠点を回避するのに有望な概念は、セル内でリソースを再使用することである。セルラ中継ネットワークにおけるリソース再使用のための周波数ホッピングスキーム(frequency hopping scheme)は、非特許文献6及び非特許文献7により提案されている。これらの文献では、各セルを7つのサブセルに分割し、単一のセル内で上限が7重までの周波数の再使用が検討されている。
非特許文献8では、中継局のタイムスロットが幾つかの中継局によって再使用される(中継スロットの再使用)マルチホップシナリオにおいて、分散型の空間時間線形拡散符号(distributed space time linear dispersion)が分析されている。別のマルチホップシナリオは、2006年の秋のVTCに提出された非特許文献9に記載されている基地局タイムスロット(base station time slot)を使用するというものである。
図6aは、マルチホップシステムの1つのセル100の例を示している。セル100は送信機102、例えば基地局(BS)と、複数の中継局(RS)104とを含んでいる。図6aの例では、セルには1つの受信機106だけ、例えば移動局(MS)が存在している。当然のことであるが、セルには複数の移動局が存在することができる。しかしながら、明確にするために、1つの移動局106だけを図示している。送信機102は、時間間隔T1中に、アンテナを介して第1の無線チャネル108である特定の中継局104’に無線信号を送信する。中継局104’は、送信機102から信号を受信し、第2の時間間隔T2中に、第2の無線チャネル112で受信機106に信号を転送する。図6bから分かるように、送信機102と受信機106との間の伝送は、2つの時間間隔T1及びT2に細分される。通信時間間隔T1中に、データは送信機102から中継局104’に送信され、通信時間間隔T2中にこのデータは中継局104’から受信機106へリダイレクト(redirect)される。復号転送中継プロトコルを考慮して、第1の通信時間間隔T1中に、送信機102はデータを中継局104’に送信し、中継局104’は受信したデータを復号して格納する。第2の通信時間間隔T2に、中継局104’はデータを再符号化し、符号化されたデータを受信機106へ送信する。受信機106は送信機102の圏外であるので、図6は、中継局104’が送信機102のレンジをどのように広げるかを示している。
図7は、図6に示されている中継局104’を使用する送信機102と受信機106との間の通信チャネルを表わすブロック図を示している。送信機102と中継局104’との間の第1のホップチャネル108は、次のようにモデル化することができる。
Figure 0004567706
ここで、
rs 中継局における受信信号、
1 第1のホップチャネル108のチャネル係数(channel coefficient)、
rs 中継局における加法性白色ガウス雑音、
rs 中継局104’で起こる干渉、
である。
中継局104’と受信機106との間の第2のホップチャネル112は次のようにモデル化される。
Figure 0004567706
ここで、
ms 受信機106における受信信号、
2 第2のホップチャネル112のチャネル係数、
ms 受信機106における加法性白色ガウス雑音、
ms 受信機106で起こる干渉、
である。
中継局及び受信機における干渉は、それぞれの、第1及び第2のホップチャネルの経路損失と干渉(interferer)の送信電力とに基づいて単に算出される。中継局における信号対干渉雑音比(SINR)(数3)と受信機におけるSINR(数7)とを使用して、第1及び第2のホップチャネル108、112の容量(capacity)をそれぞれ以下ように(数11)算出することができる。
ここで、中継局における信号対干渉雑音比(SINR)は、
Figure 0004567706
であり、ただし、
Figure 0004567706
は、送信機における送信電力であり、
Figure 0004567706
は、中継局における受信された雑音電力であり、
Figure 0004567706
は、中継局における受信された干渉電力である。
また、受信機におけるSINRは、
Figure 0004567706
であり、ただし、
Figure 0004567706
は、中継局における送信電力であり、
Figure 0004567706
は、受信機における受信された雑音電力であり、
Figure 0004567706
は、受信機における受信された干渉電力である。
第1及び第2のホップチャネル108、112の容量は、
Figure 0004567706
であり、ここで、チャネルの容量(capacity)とは、そのチャネルで確実に送信することのできる離散情報の量のことであり、一般的にビット/s/Hz単位で測定される。上記の復号転送プロトコルを用いて受信される総容量は、最小限の第1及び第2のホップチャネルの容量によって次のように求められる。
Figure 0004567706
係数1/2は、送信機から受信機へ情報を送るために2つの通信時間間隔が必要であることによる。
図6に示す中継局を使用する通信ネットワークの主な欠点は、低減されたチャネル容量による上記の欠点を克服するためにリソースを2倍にする必要があることである。なぜなら、中継局が受信及び送信を同時に行なうことができないためである。したがって、中継局を使用する従来の通信ネットワークにおけるリソース管理は、送信機から受信機への直接伝送に対するこの不利点を少なくとも補償するために、容量を2倍にしなければならない。これは例えば、仮想アンテナアレイ(virtual antenna array)を持ち、その結果受信機への複数の独立無線チャネルが得られるように、異なる中継局に属する分散したアンテナを使用することによって受信機で空間ダイバーシチを活用することのできる、連携送信スキームによって達成することができる。中継局を使用する通信ネットワークの容量を増加させるにはさらに、基地局へのリンクのために中継局で高利得アンテナを使用することによって、あるいは中継局の位置の適切なネットワークプランニングによって、達成することができる。
これらから理解される通り、これらの従来の方法は全て、追加のリソースまたはネットワークもしくはその構成要素の大幅な改良を必要とするので、不都合である。
Werner Mohr,Rainer Lueder,及びKarl−Heinz Moehrmann著,「Data Rate Estimates,Range Calculations and Spectrum Demand for New Elements of Systems Beyond IMT−2000」,ワイヤレス・パーソナル・マルチメディア通信に関する第5回国際シンポジウム,2002年10月,第1巻,37〜46頁 J.Nicholas Laneman,David N.C.Tse,and Gregory W.Wornell著,「Cooperative Diversity in Wireless Networks:Efficient Protocols and Outage Behavior」 Andrew Sendonaris,Elza Erkip,and Behnaam Aazhang著,「User Cooperation Diversity,Part I and II」,IEEE Transactions on Communications,vol.15,1927〜1948頁,2003年11月 Olga Munoz,Josep Vidal,and Adrian Agustin著,「A Game Theoretic Approach for Cooperative MIMO Schemes with Cellular Reuse of the Relay Slot」,IEEE音響・音声・信号処理に関する国際会議(ICASSP)会報,モントリオール,2004年5月 Markus Herdin著,「MIMO Amplify−and−Forward Relaying in correlated MIMO channels」,情報・通信・信号処理に関する国際会議会報,タイ国バンコク,2005年12月,796〜800頁 H.Hu,H.Yanikomeroglu,D.D.Falconer,及びS.Periyalwar著,「Range extension without capacity penalty in cellular networks with digital fixed relays」,IEEEグローバル通信会議会報,テキサス州ダラス,2004年11月 O.Mubarek,H.Yanikomeroglu,及びS.Periyalwar著,「Dynamic frequency hopping in cellular fixed relay networks」,IEEE車両技術会議,スウェーデン国ストックホルム,2005年5月 Olga Munoz,Josep Vidal,及びAdrian Agustin著,「A Game Theoretic Approach for Cooperative MIMO Schemes with Cellular Reuse of the Relay Slot」,IEEE音響・音声・信号処理に関する国際会議(ICASSP)会報,モントリオール,2004年5月 Markus Herdin,及びTimo Unger著,「Resource Reuse in Infrastracture Amplify−and−Forward Relaying Networks」
本発明の目的は、マルチホップ無線通信ネットワークにおいて改善されたリソース再使用を達成する方法及び送信機を提供することである。
この目的は、請求項1に記載の方法、及び請求項16に記載の送信機によって達成される。
更なる態様では、本発明は、本発明の方法を実行するためのコンピュータプログラムを提供する。
更に別の態様によれば、本発明は、本発明の送信機を含む無線通信システムを提供する。
本発明は、無線通信システムにおいて複数の受信機と送信機との間でデータを通信するための方法であって、ここで、無線通信システムが複数の中継局を含み、前記複数の中継局の少なくとも1つが該中継局に割り当てられた少なくとも1つの受信機を有し、前記中継局のそれぞれが送信機と割り当てられた受信機との間でデータを中継するものであり、
連続する通信時間間隔中に、前記送信機と異なるグループの中継局との間でデータを通信するステップであって、前記中継局のグループのそれぞれが、少なくとも1つの中継局を含むものである、ステップを含む方法を提供する。
更に、本発明は、無線通信システムのための送信機であって、ここで、データが無線通信システムにおいて複数の受信機と当該送信機との間で通信され、前記無線通信システムが複数の中継局を含み、前記複数の中継局の少なくとも1つが該中継局に割り当てられた少なくとも1つの受信機を有し、前記中継局のそれぞれが当該送信機と割り当てられた受信機との間でデータを中継するものであり、
当該送信機は、連続する通信時間間隔中に、当該送信機と異なるグループの中継局との間でデータを通信するように適合され、前記中継局のグループのそれぞれが、少なくとも1つの中継局を含むものである、送信機を提供する。
本発明では、無線通信システムでリソースを再使用するための新規の改善された方法を提供する。基本的な方法として、本発明は、連続する別々の時間間隔または時間フェーズにおいて、単一の基地局または送信機による複数の中継局のグループ(各グループは少なくとも1つの中継局を含む)のサービス提供を可能にする。後続のN/2時間期間中にサービスを受けているN個の中継局のグループが存在することが好ましい。好ましい実施形態によれば、リソース、例えば周波数帯域の実際の再使用は、2つの各中継局のグループの間で行なわれる。換言すると、第1の通信時間間隔中に、データは送信機と第1のグループの中継局との間、及び第2のグループの中継局と該第2のグループ中継局の割当てられた受信機との間で通信され、連続する通信時間間隔中に、データは送信機と第2のグループの中継局との間、及び第1のグループの中継局と該第1のグループ中継局の割当てられた受信機との間で通信されるようになっている。
1つの実施形態では、本発明の方法は、リソースを割り当てるための更なるステップを含む。最初に、移動局(受信機)を基地局(送信機)に割り当てるか、それとも中継局の1つに割り当てるかが決定される。前記基地局からそれぞれの移動局への間の平均経路損失の知識に基づいて、且つ全ての中継局と全ての移動局との間の平均経路損失の知識に基づいて、「干渉認識(interference aware)」の方法を選択することが好ましい。中継局または基地局のいずれかへの移動局の割当は、最大信号対干渉雑音比(SINR)に基づいて決定される。この方法を更に詳しく説明するために、セルが満杯である、すなわち基地局が、それぞれのタイムスロットで且つそれぞれの周波数帯域で送信すると想定する。したがって、基地局に関連する干渉が常に移動局で発生する。移動局が中継局に割り当てられるか、それとも基地局に割り当てられるかは、移動局が基地局によって直接サービスを提供され(基地局と通信し)、つまり基地局に割り当てられ、したがって干渉を受けないときの信号対雑音比SNRが、移動局が最良の中継局(移動局までの経路損失が最も低い中継局)によってサービスを受けるときの信号対干渉雑音比(SINR)より大きいかどうかに基づいて決定される。満杯のセルの想定は説明のために行なっただけであり、本発明はそのようなシナリオに限定されないことに留意されたい。
更なる実施形態では、各中継局のグループは、そのグループに割り当てられたNf個のみの移動局を有し、Nfは利用可能な周波数帯域の個数である。再び、全負荷状態のセルを想定する。この場合、NfはNms/Ngrに等しい。Ngrは中継局のグループの数であり、Nmsは移動局の数である。2つの中継局のグループの例示的な事例(最も簡単な事例)を考慮すると、セルはわずかNms/2の周波数帯域が利用可能であるときに、全負荷状態になる。上記の条件、つまり各中継局のグループ当たり最大でNf個の移動局を満たすために、これらの移動局は、1つのグループから、他のグループの中継局に対し最良の接続を有し且つ個数の多いような別のグループへと再配置(rearrange)される。
更に別の好ましい実施形態では、リソース割当のための本発明の方法は、実際の周波数帯域がそれぞれの接続に関連付けられ、つまり周波数帯域がMS−BS接続のみならず、MS−RS−BS接続にも割り当てられる、第2のステップを含む。2つの部分接続MS−RS及びRS−BSの場合において、同一の周波数帯域が使用される。好ましくは、周波数帯域は最初にMS−BS接続に割り当てられ、そこで、第1の通信時間間隔中にデータが送信機と第1のグループの受信機との間でも通信され、且つ第2の通信時間間隔中にデータが送信機と第2のグループの受信機との間でも通信されるように、基地局に直接割り当てられる移動局もまた、異なるグループに分割される。全負荷状態のセルの場合、基地局に直接割り当てられた受信機のグループは、同一サイズを有する。セルが全負荷状態ではない場合、これは必要ない。
したがって、好ましい実施形態によれば、単一のセル内でリソースを再使用することによってマルチホップ・ネットワークの容量上の不利益を克服することのできる、インフラストラクチャ復号転送(DF)中継ネットワークのための新規のリソース再使用及び割当スキームが与えられる。セル内で生じた干渉を抑えるために、単純であるが効果的なリソース割当スキームは、平均リンク品質測定(average link quality measurement)のみに頼っている。リソース再使用スキームは、複雑で協働的な送信スキームを必要とすることなく、直接伝送に勝るような大きい容量(capacity)の獲得をもたらす。復号転送中継の、直接伝送と比較して大きい容量の獲得は、セル内でリソースを再使用することによって達成される。基地局スロット(RBS)スキームにおける再使用は、リソースの効果的な再使用が可能であることを証明する。更にリソース割当は、リソースを再使用することによって生じるセル内の干渉を制限するのに重要である。干渉認識リソース割当は、干渉を考慮に入れない場合に比較して、特に一般的に小さい容量が悩みのユーザに対し、著しい利益をもたらす。当然のことであるが、本発明はそのような実施形態に限定されない。つまり、中継局は例えば増幅転送プロトコルを使用することもできる。
以下では、本発明の好ましい実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る、基地局タイムスロット(base station time slot)における本発明のリソース再使用を説明するための無線通信システムの例示的なセル100を示している。図示した実施形態は、1つの基地局102と、4つのインフラストラクチャ復号転送中継局(infrastructure decode-and-forward relay station)1041,1042,1043,1044と、12の移動局1061〜10612とを備える単一セルのシナリオにおけるダウンリンクを考慮している。上記シナリオは、中継局の各々が、各中継局に割り当てられた1つ以上の移動局を有すると想定しているが、本発明はそのようなシナリオあるいは実施形態に限定されないことに留意すべきである。むしろ、通信システムにおける中継局の1つ以上が、その中継局に割り当てられた移動局を有さないという、他の状況が存在する。
中継局は、中継局1041と1042とを含む第1のグループ114と、中継局1043と1044とを含む第2のグループ116とに分割されている。更に、図示された実施形態では、6つの移動局1061〜1066が第1のグループ114に関連付けられ、残りの6つの移動局1067〜10612が第2のグループ116に関連付けられる。見て分かるように、移動局1061及び1062は第1のグループ114の中継局1041に割り当てられ、移動局1063及び1064は第1のグループ114の中継局1042に割り当てられ、移動局1065及び1066は基地局102に直接割り当てられている。同様にして、移動局1067及び1068は第2のグループ116の中継局1043に割り当てられ、移動局1069及び10610は第2のグループ116の中継局1044に割り当てられ、移動局10611及び10612は基地局102に直接割り当てられている。
これらの2つのグループ114、116は、連続する通信時間間隔T1及びT2において基地局102によってサービスを受ける。つまり、第1の通信時間間隔T1中に、基地局102は第1の周波数帯域から選択された周波数を使用して、データパケットを第1のグループ114の中継局1041及び1042に送信する一方、第2のグループ116の中継局1043及び1044は、先行する通信時間間隔内で受信したデータパケットを、同じく第1の周波数帯域から選択された周波数を使用して、それらの割当移動局1067〜10610に再送信する。第2の通信時間間隔T2中に、その役割は交換される。つまり、基地局102は第1の周波数帯域から選択された周波数を使用して、データパケットを第2のグループ116の中継局1043及び1044に送信する一方、第1のグループ114の中継局1041及び1042は、同じく第1の周波数帯域から選択された周波数を使用して、先行通信時間間隔内で受信したデータパケットをそれらの割当移動局1061〜1064に再送信する。また、第2の通信時間間隔T2中に、基地局102は、基地局に直接割り当てられた移動局10611及び10612にデータパケットを送信する。
図1に示されている本発明の好ましい実施形態では、中継に加えて、基地局102によって直接サービスを提供される移動局1065、1066、10611、10612についても考慮されている。前述の通り、これらの移動局1065、1066、10611、10612もまた、2つのグループに分割される。第1の通信時間間隔T1中に、基地局102は第2の周波数帯域から選択された周波数を使用して、データパケットを第1のグループの基地局に直接割当てられた移動局1065及び1066に送信する。第2の通信時間間隔T2中に、再び役割が交換される。つまり、基地局102が第2の周波数帯域から選択された周波数を使用して、データパケットを第2のグループの基地局に直接割当てられた移動局10611及び10612に送信する。基地局102によって直接サービスを提供される移動局1065、1066、10611、10612は、干渉を受けない。
上記の方法は結果的に、移動局で、さらに中継局でも、干渉を生じる。割り当てられた中継局から再送信されたデータパケットを受信する移動局は、基地局から他のグループの中継局への同時送信によって干渉を受ける。基地局102によって現在サービスを受けている同じグループの中継局は、他のグループの中継局の再送信によって干渉を受ける。このことから、干渉を最小化し、且つ容量(capacity)を最大化するために、干渉認識リソース割当(interference-aware resource assignment)アルゴリズムが必要になる。
図1に示されている実施形態に係る本発明の方法のリソース再使用因子(resource reuse factor)は、中継局が2つのグループ114及び116に細分され、且つ2つの連続する通信時間間隔T1及びT2において基地局102によってサービスを提供されるので、2である。リソース効率因子(resource efficiency factor)は、1である。
図1に係る本発明の方法の好ましい実施形態は、より高い数Ng(Ng>2)の中継局のグループを有する一般的な事例に簡単に拡張することができる。3つ以上の中継局のグループがある場合の基地局タイムスロットの再使用のこの一般的な事例は図2に示されている。
更なる好ましい実施形態では、偶数個の中継局のグループを使用する。3グループ以上の中継局があるこの事例では、常に2つのグループの中継局、つまり1対の中継局のグループが連続する通信時間間隔中にそれらのリソースを相互に再使用する一方、他の対の中継局のグループは、全て非アクティブ状態である。図2に示されているように、第1の通信時間間隔T1中に、BSは第1の周波数帯域を使用して、データを第1のグループRSG1の中継局に通信する一方、第2のグループRSG2の中継局は、同じく第1の周波数帯域を使用して、データをそれらの割当移動局MSr,2に通信する。更に、この第1の通信時間間隔T1中に、BSは第2の周波数帯域を使用して、第1のグループの直接割り当てられた移動局MSd,1にデータを通信する。第1の2つの中継局グループRSG1及びRSG2に対して専用の通信フェーズT12の第2の通信時間間隔T2中に、BSは第1の周波数帯域を使用して、データを第2のグループRSG2の中継局に通信する一方、第1のグループRSG1の中継局は、同じく第1の周波数帯域を使用して、データをそれらの割当移動局MSr,1に通信する。更に、第2の通信時間間隔T2中に、BSは第2の周波数帯域を使用して、そのBSに割当てられた移動局MSd,2にデータを通信する。
上記説明は、中継局のグループRSG3〜RSGNの場合における通信時間間隔T3〜TNにも同様に適用することができる。
図2から分かるように、基地局によって直接サービスを受けるユーザに割り当てられた周波数帯域は、中継局を介してサービスを提供されるユーザに割り当てられた周波数帯域から分離される。しかしながら、基地局によって直接サービスを受けるユーザ、及び中継局を介してサービスを受けるユーザに割り当てられる周波数帯域は、各通信時間間隔で1対ずつそれぞれのグループによって再使用される。これは、第1の通信時間間隔T1中に、BSに直接割り当てられた移動局MSd,1によって使用される周波数帯域が、第2の通信時間間隔T2中にBSに直接割り当てられた第2のグループの移動局MSd,2によっても使用されることを意味する。同じことは、1対の中継局のグループに割り当てられた移動局に割り当てられた周波数帯域に対しても当てはまる。図2から分かるように、第1の通信時間間隔T1における、BSと第1の中継局のグループRSG1との間の通信、及び第2の中継局のグループRSG2とそれらの割り当てられた移動局MSr,2との間の通信、ならびに、第2の通信時間間隔T2における、BSと第2の中継局のグループRSG2との間の通信、及び第1の中継局のグループRSG1からそれらの割当移動局MSr,1への通信に対しては、同じ周波数帯域が使用される。
図2から、上述した干渉の状況はいっそう明瞭になる。基地局に直接割り当てられた移動局によって使用される周波数帯域は、中継局に割り当てられた移動局に使用される周波数帯域に直交するので、基地局に直接割り当てられた移動局は、基地局と中継局との間の通信、または中継局とそれらの割当てられた移動局との間の通信によって干渉されない。他方、第2のグループの中継局RSG2に割り当てられた移動局は、同一の周波数帯域が使用されるので、基地局と第1のグループの中継局RSG1との間の通信によって干渉される。同じことは、第1の中継局のグループRSG1に割り当てられた移動局にも適用され、これら移動局は同一の周波数帯域が使用されるので、基地局と第2のグループの中継局RSG2との間の通信によって干渉される。
中継局を2つのグループを越えるようなグループに分割することにより、中継局のより優れた空間分離と、結果としてより低い干渉とがもたらされるが、図2から明らかであるように、各移動局は、その中継局のグループがアクティブになるまで待たなければならないため、これは全体的な遅延をも増大させる。
リソースを効果的に再使用するために、本発明の好ましい実施形態では、各通信時間間隔でそれぞれ同数の移動局がサービスを提供されるように、移動局を中継局と基地局とに割り当てることが有利である。これは、中継される伝送と直接の伝統とを含むが、より高い容量(capacity)を得ることに依存する。これは、リソースを常に再使用できることを確実にする。
上述した2つのグループの中継局及び全負荷状態のセルの事例では、移動局の半分は第1の通信時間間隔中に、もう半分は第2の通信時間間隔中に、直接または中継局を介してサービスを提供される。Nuがユーザの人数を、Ngがグループの数を表わす場合、利用可能な総帯域幅は、各グループにそれぞれ属するNf(Nf=Nu/Ng)人のユーザ専用の周波数帯域に分割される。
更なる好ましい実施形態によれば、リソース再使用のスキームの1つの態様は、リソース割当である。利用可能なリソース(タイム/周波数スロット)の適切な管理は、制御された干渉及び特定の判断基準による最適な性能を可能にする。リソース管理のための1つの必要なことは、中央制御装置で利用可能なリンク品質に関する情報を有することである。本発明の好ましい実施形態の場合、基地局と各移動局i(i=1・・・Nu)との間の平均経路損失Lbsms(i)と、各中継局jと各移動局Iとの間の平均経路損失Lrsms(j、i)と、全ての中継局j、k間の平均経路損失Lrsrs(j、k)とに関する情報が基地局で利用可能であるものと想定する。
したがって、1つのノードがサービスノードとして働き、その他のアクティブノードが干渉体(interferer)として見なされるときに、各ノードの送信電力に関する情報と共に、基地局は、各送信ノードから移動局における平均受信電力、及びSINR(信号対干渉雑音比)を推定することができる。これは、電力制御が考慮されないときに特に当てはまる。しかしながら、割当てられた移動局それぞれに対する各中継局の送信電力は一定であると想定されるので、異なる中継局の送信電力は異なる場合がある。これは、中継局がNf個の割当てられた移動局及びNf個の周波数帯域を有する場合にのみ、中継局が最大電力で再送信することを意味する。
図3のフローチャートに示されているように、リソースは、好ましい実施形態では2つのステップで割り当てられる。第1のステップS1で、移動局が、基地局または中継局のいずれかに割り当てられる。この割当は、移動局が受ける干渉の量に影響する。続く第2のステップS2で、周波数帯域が対応するリンクに割り当てられる。BS(基地局)−RS(中継局)−MS(移動局)リンクを考慮する場合、第1及び第2のホップチャネルで、基地局から中継局を介して移動局へデータを送信するときに、同一の周波数帯域が使用されるものと想定される。
本発明の実施形態では、第1のステップS1の場合、経路損失(pathloss)のみに基づく移動局のBS/RS割当が考慮される。経路損失のみに基づく割当の場合、中継局によりサービスを提供される移動局に対し基地局がもたらす干渉は考慮されない。平均経路損失のみに基づいて、どのノードが移動局にサービスを提供するかが決定される。
経路損失のみに基づく割当の第1のサブステップS1aで、移動局は、最小の経路損失を有するノード(基地局または中継局)に連続的に割り当てられる。これは、
Figure 0004567706
である場合、移動局iが基地局に割り当てられる一方、条件(7)が当てはまらない場合には、それが中継局m
Figure 0004567706
に割り当てられることを意味する。
経路損失のみに基づく割当の第2のサブステップS1bで、第1のサブステップS1aによる移動局の割当は、所与の制約、つまり偶数個の移動局が基地局に割り当てられ、且つ同数の移動局がそれぞれの中継局のグループに割り当てられるという条件が満たされるように、再配置(rearrange)される。サブステップS1aで基地局に割り当てられた移動局の数が奇数である場合、基地局に対する最小の経路損失を有し、かつ以前に中継局に割り当てられていた特定の移動局は、基地局に再割当される。次いで、中継局に割り当てられた移動局が検討される。第1のグループの中継局に割り当てられた移動局が第2のグループより少ない場合、第2のグループから移動局が第1のグループに再割当される。その目的のために、第1のグループの中継局の1つに対して最小の経路損失を有する第2のグループの移動局が、第2のグループから取られる。これは、割当の再構成が、この移動局が得る容量に対する影響が小さいことを確実にする。
本発明の別の好ましい実施形態では、移動局の基地局または特定の中継局のいずれかへの割当は、干渉認識BS/RS割当に基づいている。移動局の干渉認識割当の場合、基地局から発生する干渉が割当プロセスで考慮される。これは、基地局によって送信される有用な信号に基づいて移動局で予想されるSNR(信号対雑音比)が、複数の中継局のいずれかによって送信される有用な信号に基づき且つ有用な信号と同時に同一の周波数帯域で基地局によって送信される干渉信号に基づいて、移動局で予想されるSINR(信号対干渉雑音比)より大きい場合、移動局iが基地局に割り当てられることを意味する。これは、
t,bs 送信機の総送信電力、
t,rs 中継局の総送信電力、
f 利用可能な周波数帯域の数、
Pn 利用可能な周波数帯域の各々内で受信される雑音電力、
bsms 基地局と移動局との間の平均経路損失、
rsms 中継局と移動局との間の平均経路損失
として、
Figure 0004567706
が満たされる場合、移動局iが基地局に割り当てられることを意味する。
この条件が当てはまらない場合、移動局は中継局m
Figure 0004567706
に割り当てられる。
これが行なわれた後、干渉認識割当の第2のサブステップで、所与の制約、すなわち偶数の移動局が基地局に割り当てられ、且つ同数の移動局がそれぞれの中継局のグループに割り当てられるという条件が満たされるように、移動局は再構成される。これは、上述した経路損失のみに基づく割当の場合と同様のやり方で行なわれる。
本発明の方法に係るリソース割当手順の第の2ステップS2で、周波数帯域がBS−RS−MSリンクに割り当てられる。特定の移動局に送信されるデータパケットの場合、第1及び第2のホップチャネルに同一の周波数帯域が使用されることに留意されたい。基地局によって直接サービスを提供される人数Ndのユーザは、常に最初のNd/Ng個の周波数帯域、つまり2つのグループの場合にはNd/2個の周波数帯域を割り当てられる。中継局を介してサービスを提供され、(Nu−Nd)/Ng個の周波数帯域を割り当てられた残り(Nu−Nd)のユーザに対しては、ステップS2の周波数割当アルゴリズムが、対応する中継局が相互に発生する干渉を決定する。
考えられる最も簡単な周波数割当アルゴリズムは、周波数帯域を様々なBS−RS−MSリンクに無作為に割り当てるものである。これは、密接して配置された、異なる中継局のグループに属する隣接する中継局が、同一の周波数帯域を使用し、これにより相互に大きな干渉を生じ得ることを意味する。
本発明の好ましい実施形態によれば、BS−RS−MSリンクへの周波数割当では、図3に示されているリソース割当のフローチャートのステップS2において干渉認識が行なわれる。干渉認識周波数割当(interference-aware frequency assignment)の場合、割当プロセス中に中継局間の相互干渉が考慮される。本発明の方法の好ましい実施形態では、以下の手法が用いられる。すなわち、2つの異なる中継局のグループからそれらの間の経路損失が最小であり、依然として移動局にサービスを提供するために周波数帯域を割り当てられることが必要な2つの中継局が選択される。2つの中継局及び対応する移動局は、異なる周波数帯域を割り当てられる。割り当てられる周波数帯域は、各グループの中継局に利用可能な1組の周波数帯域から選択される。それぞれのグループの別の中継局によっていまだに使用されていない、グループの中のそれぞれ中継局に対し、周波数帯域だけが検討される。全ての中継局及び全ての割当移動局に必要な周波数帯域が割り当てられるまで、この割当プロセスは繰り返される。これによって、異なるグループの中継局の間の干渉は、できる限り小さく維持される。
図4は、1つのBSと、8つのインフラストラクチャ復号転送中継局RS18と、40個の移動局MS140とを備える単一セルのシナリオにおいてダウンリンクを考慮するシミュレーションシナリオを示している。中継局RS18は、BSを中心に120mの距離で円120上に配置されている。移動局MS140は、BSから180mの最大距離の領域に均等に分布されている。
BSは、0dBの利得を有する単一の全方向のアンテナが装備されるものと考慮されている。同じ想定が、移動局MS140の各々に対しても行なわれる。中継局RS18だけがそれぞれ2つのアンテナを有し、すなわち、利得5dBを有し基地局と通信する1つの指向性アンテナ(directional antenna)と、利得0dBを有し移動局と通信する指向性アンテナとを有する。しかしながら、中継局の指向性アンテナは基地局の方向に向けられるが、他の中継局の方向には向けられないという事実のため、RS−RSリンクもまた利得0dBのアンテナによりモデル化される。全てのリンクは、見通線外(NLOS:non line-of-sight)として、つまりn=4の経路損失係数を有するレイリー・フェージング・リンクとしてモデル化される。小規模のレイリー・フェージングはシミュレーションされるが、大規模のフェージングはシミュレーションされない。
シミュレーションの場合においては、ランダムユーザ分布の100回の実現(realization)が考慮されており、100回の実現の各々に対して、それぞれのチャネルの100回のフェージングの実現を平均することにより、40人のユーザの各々によって達成される平均チャネル容量(mean channel capacity)が算出される。例示的なシナリオを図4に示している。中継局RS18またはBSへの移動局MS140の割当は、線によって示されている。BSから始まる2つの実線は移動局MS14とMS40とからBSへの割当を示しており、RSから始まる実線は移動局の第1のグループ114の中継局RS58への割当を示しており、RSから始まる破線は、移動局の第2のグループ116の中継局RS14への割当を示している。これは、RS5〜RS8が第1のグループの中継局に属し、RS1〜RS4が第2のグループの中継局に属することを意味する。各割当線の近くに、各移動局で使用されるようなタイムスロット及び周波数帯域が記載されている。例えば1/4は、タイムスロット1及び周波数帯域4がこの移動局に使用されることを意味する。特に、図4における1/1は、タイムスロット1及び周波数帯域1が移動局MS14に使用されること意味し、2/1は、タイムスロット2及び周波数帯域1が移動局MS40に使用されることを意味する。MS14及びMS40は両方ともBSに割り当てられるが、それらは異なるタイムスロット内で使用される。
一般的に、送信機は、全てのチャネル状態によりサポートすることができない、すなわちフェージング状態のデータレートで送信することができる。これらの劣悪なチャネル状態では、受信機は劣化(outage)を宣言し、送信されたデータは失われる。したがって、各伝送速度は、それに割り当てられた劣化確率(outage probability)を有し、チャネル容量は劣化確率に対して相対的に測定される。この意味として、記載したシミュレーションの結果として、チャネルの100回のフェージングの実現を平均することによって40人のユーザの各々によって達成される平均容量値のcdf(累積密度関数)が図5aに示されている。また、cdfの拡張バージョンが図5bに示されている。
図5a及び図5bは、5種類のリソース再使用と、割当スキームをシミュレーションすることによって得られた5種類のcdfとを提示している。第1の曲線122は、BSからMSへの直接伝送、つまり中継の無い場合を表している。第2の曲線124は、経路損失のみに基づくBS/RS割当及びランダム周波数割当(random frequency assignment)による中継を表している。第3の曲線126は、経路損失のみに基づくBS/RS割当及び干渉認識周波数割当による中継の性能を示している。第4の曲線128によって、干渉認識BS/RS割当及びランダム周波数割当による中継の結果が示されている。最後に、第5の曲線130は、干渉認識BS/RS割当及び干渉認識周波数割当による中継の結果を示している。
図5a及び図5bに示した結果は、リソースの再使用による中継が、基地局からの直接伝送と比較して、大きい総容量の獲得を可能にするということである。特に、比較的小さい容量しか達成しないユーザが、中継により大きな増加を達成する。これは図5bに二重矢印で示している。直接伝送510の場合、15%の劣化確率は、図4に示すシミュレーションシナリオで0.21ビット/s/Hzの平均容量に関連しており、一方、干渉認識BS/RS割当及び干渉認識周波数割当による中継の場合、15%の劣化確率は0.82ビット/s/Hzに関連している。換言すると、直接伝送の場合、ユーザの85%が0.21ビット/s/Hzの平均容量を経験する一方、干渉認識BS/RS割当及び干渉認識周波数割当による中継の場合、ユーザの85%が0.82ビット/s/Hzの平均容量を得る。これは4倍近い容量の増加である。
直接伝送の場合に、基地局によって充分によいサービスを提供されるユーザは、中継の場合にも基地局によって十分なサービスが提供される。直接伝送の場合のcdf、及び中継(基地局と移動局との間の任意選択的な直接伝送を含む)の場合のcdfが、図5aの高い容量領域で相互に重なっているのはこのためである。
中継の結果を更に詳しく見ると、考慮した様々なリソース割当スキームの著しい性能差が明らかになる。図5a及び図5bで分かるように、ランダム周波数割当の性能は、干渉認識周波数割当よりずっと低い。図5bが示すように、10%のcdf領域において、ランダム周波数割当を使用し経路損失のみに基づくBS/RS割当による中継と比較して、最高で100%近い容量の増加が、干渉認識BS/RS割当と干渉認識周波数割当とによる中継によって達成することができる。この測定結果から明らかな結果は、本発明によるリソース割当で干渉を考慮に入れることにより、概して小さい容量を有するユーザの容量が大きく増大されるということである。
ランダム周波数割当を使用し経路損失のみに基づくBS/RS割当を越える、干渉認識BS/RS割当と干渉認識周波数割当とによる中継から得られる著しい利益は、図5aにおける80%〜90%のcdfレベルを見ても理解することができる。これらのユーザは、基地局及び中継局の両方に対し比較的良好な接続を有しており、それは、BS/RS割当の場合において、基地局からの干渉を考慮することが重要であることを意味する。
図5aを参照すると、BSからMSへの直接伝送の場合のcdfは、75%のcdf領域において、リソース再使用と割当による中継とを表わす曲線と交差する。その交差より下のcdf領域で、リソース再使用と割当による中継とを表わす曲線は、BSからMSへの直接伝送の曲線より右側にあり、リソース再使用による中継の場合の容量の獲得が直接伝送より上であることを示している。直接伝送のcdfと、リソース再使用及び割当による中継を表わすcdfの1つとによって画定される面積は、75%より下のcdf領域のユーザの容量の獲得の尺度と見ることができる。交差より上の小さいcdf領域で、リソース再使用による中継を表わす曲線は、直接伝送の曲線より左側にある。これは、この高い容量の領域のユーザの場合、直接伝送に比較してリソース再使用による中継の容量にわずかな損失があることを示すが、この損失は、干渉認識BS/RS割当による中継の場合、無視できるほど小さい。再び、直接伝送のcdfと、リソース再使用及び割当による中継を表わすcdfの1つとによって画定される面積は、75%より上のcdf領域のユーザの容量損失の尺度として見ることができる。しかしながら、75%より下のcdf領域の容量の獲得を画定する面積は、75%より上のcdf領域の容量損失を画定する小さい面積より大きいので、全体的には、大きい容量の獲得が優勢である。したがって、ユーザ全体の全体的に約75%でより高い容量に直面し、全体的なシステム容量は増大する。
本発明では、リソースがセル内で再使用される場合、直接伝送に比較して復号転送中継で大きい容量の獲得が可能である。本発明に係る基地局スロットにおける再使用スキーム(reuse-in-the-base-station-slot scheme)は、リソースの効率的な再使用を可能にすることを証明している。さらに、本発明は、リソースを再使用することによって生じるセル内干渉を制限するために、リソース割当が重要であることを示している。様々なリソース割当スキームを比較すると、本発明に係る干渉認識リソース割当が、干渉を考慮に入れない場合と比較して、特に一般的に小さい容量に悩むユーザの場合、著しい利益をもたらすことを示すことができる。
本発明の更なる実施形態では、様々な周波数帯域に加えて、またはその代わりに、CDMA(符号分割多元接続)に基づく無線通信システムに必要な拡散シーケンスまたはTDMA(時分割多元接続)に基づく無線通信システムに必要なタイムスロットのような通信リソースも、BS−RS−MSリンクに割り当てることができる。
本発明の方法の特定の実現要件に応じて、本発明の方法は、ハードウェアまたはソフトウェアで実装することができる。この実装は、本発明の方法が実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと協働する、デジタル記憶媒体、特に電子的に読み取り可能な制御信号を格納したディスク、DVD、またはCDを用いて実行することができる。したがって、一般的に本発明は、コンピュータプログラムがコンピュータで実行される際に本発明の方法を実行するように動作するプログラムコードが機械読み取り可能なキャリアに格納された、コンピュータプログラム製品である。換言すると、本発明の方法はしたがって、コンピュータで実行される際に本発明の方法の少なくとも1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
本発明に係るマルチホップ・ネットワークの略図を示している。 3グループ以上の中継局のための基地局タイムスロットにおけるリソース再使用の原理を示している。 本発明の実施形態に係るリソース割当手順の基本的フローチャートを示している。 8つの中継局を有し、且つ例示的な移動局の位置が示されている、考慮されたシミュレーションシナリオを示している。 全ての移動局の平均容量値の累積密度関数(CDF)を示している。 図5aに示した全ての移動局の平均容量値のCDFの拡大図を示している。 復号転送中継を使用した単一セルのマルチホップ・ネットワークの略図(図6a)及び2つの時間間隔中の送信の概略図(図6b)を示している。 基地局と移動局との間のマルチホップ・チャネルのブロック図を示している。

Claims (26)

  1. ある無線通信システムにおいて複数の受信機(106〜10612;MS)とある送信機(102;BS)との間でデータを通信する方法であって、ここで、前記無線通信システムが、複数の中継局(104〜104;RS)を含み、前記複数の中継局(104〜104;RS)の少なくとも1つが、該中継局に割り当てられた少なくとも1つの受信機(106〜10612;MS)を有し、前記中継局(104〜104;RS)のそれぞれが、前記送信機(102;BS)と前記割り当てられた受信機(106〜10612;MS)との間でデータを中継するものであり、
    連続する通信時間間隔(T、T;T、T)中に、前記送信機(102;BS)と、異なるグループ(114、116)の中継局(104〜104;RS)との間でデータを通信するステップであって、前記中継局(104〜104;RS)のグループ(114、116)のそれぞれが、少なくとも1つの中継局(104〜104;RS)を含む、ステップと、
    第1の通信時間間隔(T)中に、前記送信機(102)と第1のグループ(114)の中継局(104〜104)との間で第1の周波数帯域を用いてデータを通信するステップと、
    前記第1の通信時間間隔(T)中に、第2のグループ(116)の中継局(104〜104)と該第2のグループの中継局の割当てられた受信機(106〜10610)との間で前記第1の周波数帯域を用いてデータを通信するステップと、
    第2の通信時間間隔(T)中に、前記送信機(102)と前記第2のグループ(116)の中継局(104〜104)との間で前記第1の周波数帯域を用いてデータを通信するステップと、
    前記第2の通信時間間隔(T)中に、前記第1のグループ(114)の中継局(104〜104)と該第1のグループの中継局の割当てられた受信機(106〜106)との間で前記第1の周波数帯域を用いてデータを通信するステップと
    を含む、方法。
  2. 少なくとも1つの受信機(106〜10612;MS)を前記複数の中継局(104〜104;RS)の1つに関連付けるステップと、
    前記送信機(102;BS)と、ある中継局(104〜104;RS)と、該中継局(104〜104;RS)に割り当てられた受信機(106〜1061;MS)との間の通信リンクに通信リソースを割り当てるステップと
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも1つの受信機(106〜10612;MS)が、前記少なくとも1つの受信機(106〜10612;MS)に対し最も低い経路損失を有する中継局(104〜104;RS)に割り当てられる、請求項2に記載の方法。
  4. 複数の受信機(106、106、10611、10612;MS)を前記送信機(102;BS)に関連付けるステップを含み、前記連続する通信時間間隔(T、T)中に、前記送信機(102)と前記送信機(102;BS)に割り当てられた異なるグループの受信機(106、106、10611、10612)との間で第2の周波数帯域を用いてデータがさらに通信され、前記受信機のグループのそれぞれが、少なくとも1つの受信機を含む、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第1の通信時間間隔(T)中に、前記送信機(102)と第1のグループの受信機(106、106)との間で前記第2の周波数帯域を用いてデータが通信され、且つ、
    前記第2の通信時間間隔(T)中に、前記送信機(102;BS)と第2のグループの受信機(10611、10612)との間で前記第2の周波数帯域を用いてデータが通信される、請求項4に記載の方法。
  6. ある受信機(106、106、10611、10612;MS)が、前記中継局(104〜104;RS)と前記受信機(106〜10612;MS)との間の無線チャネルの平均経路損失と、前記受信機(106、106、10611、10612;MS)と前記送信機(102;BS)との間の前記無線チャネルの平均経路損失とに基づいて、前記送信機(102;BS)に割り当てられる、請求項4または5に記載の方法。
  7. 前記送信機(102;BS)とある受信機(106、106、10611、10612;MS)との間の前記無線チャネルの前記経路損失が、前記中継局(104〜104;RS)と前記受信機(106、106、10611、10612;MS)との間の無線チャネルの経路損失と比較したときに、最小の経路損失である場合に、前記受信機(106、106、10611、10612;MS)が前記送信機(102;BS)に割り当てられる、請求項6に記載の方法。
  8. ある受信機(106、106、10611、10612;MS)と前記送信機(102;BS)との間の前記無線チャネルの信号対雑音比が、前記中継局(104〜104;RS)のいずれかによって送信される有用な信号に基づき且つ有用な信号と同時に同一の周波数帯域で前記送信機によって送信される干渉信号に基づいて前記受信機(106、106、10611、10612;MS)で予想される信号対雑音比より大きい場合に、前記受信機(106、106、10611、10612;MS)が、前記送信機(102;BS)に割り当てられる、請求項7に記載の方法。
  9. t,bs 送信機(102;BS)の総送信電力、
    t,rs 中継局(104〜104;RS)の総送信電力、
    利用可能な周波数帯域の数、
    それぞれの利用可能な周波数帯域内で受信される雑音電力、
    bsms 送信機(102;BS)受信機(106 、106 、106 11 、106 12 ;MS)との間の平均経路損失、
    rsms 中継局と受信機(106 、106 、106 11 、106 12 ;MS)との間の平均経路損失
    として、
    Figure 0004567706
    である場合において、ある受信機(106、106、10611、10612;MS)が前記送信機(102;BS)に割り当てられる、請求項8に記載の方法。
  10. 奇数個の受信機(106〜10612;MS)が前記送信機(102;BS)に割り当てられた場合において、以前に中継局(104〜104;RS)に割り当てられ、且つ前記送信機(102;BS)に対し最小の経路損失を有する受信機(106〜10612;MS)を、前記送信機(102;BS)に再割当てるステップであって、偶数個の受信機を前記送信機に割当てるとともに、それと同数の受信機を中継局のグループのそれぞれに割当てるステップを更に含む請求項6ないし9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記送信機(102;BS)と前記受信機(106〜10612;MS)との間の通信のために利用可能な通信帯域幅をN個の周波数帯域に分割することを含み、
    =N/N
    であり、
    ここで、
    受信機(106〜10612;MS)の数、
    中継局のグループ(114、116)の数、
    である、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記送信機(102;BS)と第1のグループ(114)の第1の中継局(104〜104;RS)との間の無線チャネルと、前記送信機(102;BS)と第2のグループ(116)の第2の中継局(104〜104;RS)との間の無線チャネルとに対し、異なる周波数帯域を割り当てるステップを含み、
    該異なる周波数帯域を割り当てるステップは、前記第1及び第2の中継局が、それぞれ、受信機(106 、106 、106 11 、106 12 ;MS)にサービスを提供するために周波数帯域を割り当てられることが必要な場合で、且つ前記第1及び第2の中継局の間の経路損失が、周波数帯域が割り当てられることが必要な前記第1のグループ(114)の他の中継局と周波数帯域が割り当てられることが必要な前記第2のグループ(116)の他の中継局との間の経路損失と比較して最小である場合に実行される、請求項11に記載の方法。
  13. コンピュータ上で実行される際に、請求項1ないし12のいずれか一項に記載の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラム。
  14. 無線通信システムにおいて複数の受信機(106〜10612;MS)とある送信機(102;BS)との間でデータが通信されるようにした無線通信システムのための送信機であって、ここで、前記無線通信システムは複数の中継局(104〜104;RS)を含み、前記複数の中継局(104〜104;RS)の少なくとも1つが、該中継局に割り当てられた少なくとも1つの受信機(106〜10612;MS)を有し、前記中継局(104〜104;RS)のそれぞれが、前記送信機(102;BS)と前記割り当てられた受信機(106〜10612;MS)との間でデータを中継するものであり、
    当該送信機は、連続する通信時間間隔(T、T;T、T)中に、前記送信機(102;BS)と、異なるグループ(114、116)の中継局(104〜104;RS)との間でデータを通信するように適合され、前記中継局(104〜104;RS)のグループ(114、116)のそれぞれが、少なくとも1つの中継局(104〜104;RS)を含むものであり、
    当該送信機は、
    第1の通信時間間隔(T)中に、前記送信機(102)と第1のグループ(114)の中継局(104〜104)との間で第1の周波数帯域を用いてデータを通信し、且つ第2のグループ(116)の中継局(104〜104)と該第2のグループの中継局の割当てられた受信機(106〜106)との間で前記第1の周波数帯域を用いてデータを通信し、
    第2の通信時間間隔(T)中に、前記送信機(102)と第2のグループ(116)の中継局(104〜104)との間で前記第1の周波数帯域を用いてデータを通信し、且つ第1のグループ(114)の中継局(104〜104)と該第1のグループの中継局の割当てられた受信機(106〜106)との間で前記第1の周波数帯域を用いてデータを通信するように適合されるものである、
    送信機。
  15. 前記第1の通信時間間隔(T)中に、前記送信機(102)と前記送信機(102)に割り当てられた第1のグループの受信機(106、106)との間で第2の周波数帯域を用いてデータを通信し、
    前記第2の通信時間間隔(T)中に、前記送信機(102)と前記送信機(102)に割り当てられた第2のグループの受信機(10611、10612)との間で前記第2の周波数帯域を用いてデータを通信するように適合されるものである請求項14に記載の送信機。
  16. 前記送信機(102;BS)と前記受信機(106〜10612;MS)との間の通信のために利用可能な通信帯域幅をN個の周波数帯域に分割するように適合され、
    =N/Nであり、
    ここで、
    受信機(106〜10612;MS)の数、
    中継局のグループ(114、116)の数、
    である、請求項14又は15に記載の送信機。
  17. 前記送信機(102;BS)と第1のグループ(114)の第1の中継局(104〜104;RS)との間の無線チャネルと、前記送信機(102)と第2のグループ(116)の第2の中継局(104〜104)との間の無線チャネルとに対し、異なる周波数帯域を割り当てるように動作するものであり、
    当該送信機は、前記異なる周波数帯域を割り当てる動作を、前記第1及び第2の中継局が、それぞれ、受信機(106 、106 、106 11 、106 12 ;MS)にサービスを提供するために周波数帯域を割り当てられることが必要な場合で、且つ前記第1及び第2の中継局の間の経路損失が、周波数帯域が割り当てられることが必要な前記第1のグループ(114)の他の中継局と周波数帯域が割り当てられることが必要な前記第2のグループ(116)の他の中継局との間の経路損失と比較して最小である場合に実行するものである請求項16に記載の送信機。
  18. データを通信するための無線通信システムであって、
    請求項14ないし17のいずれか一項に記載の送信機(102;BS)と、
    複数の受信機(106〜10612;MS)と、
    複数の中継局(104〜104;RS)とを含み、
    前記複数の中継局(104〜104;RS)の少なくとも1つが、該中継局に割り当てられた少なくとも1つの受信機(106〜10612;MS)を有し、前記中継局(104〜104;RS)のそれぞれが、前記送信機(102;BS)と前記割り当てられた受信機(106〜10612;MS)との間でデータを中継するように構成されるものである、無線通信システム。
  19. 少なくとも1つの受信機(106〜10612;MS)が、前記少なくとも1つの受信機(106〜10612;MS)と前記複数の中継局(104〜104;RS)との間の無線チャネルの平均経路損失に基づいて、前記複数の中継局(104〜104;RS)の1つに割り当てられるものである、請求項18に記載の無線通信システム。
  20. 前記少なくとも1つの受信機(106〜10612;MS)が、前記少なくとも1つの受信機(106〜10612;MS)に対し最も低い経路損失を有する中継局(104〜104;RS)に割り当てられるものである、請求項19に記載の無線通信システム。
  21. 前記送信機(102;BS)に割り当てられた複数の受信機(106、106、10611、10612)を含み、連続する通信時間間隔(T、T)中に、データが更に前記送信機(102;BS)と前記送信機(102;BS)に割り当てられた異なるグループの受信機(106、106、10611、10612)との間で通信され、前記受信機(106、106、10611、10612)のグループのそれぞれが、少なくとも1つの受信機を含む、請求項18ないし20のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  22. 受信機(106、106、10611、10612;MS)が、前記中継局(104〜104;RS)と前記受信機(106、106、10611、10612;MS)との間の前記無線チャネルの平均経路損失と、前記受信機(106、106、10611、10612;MS)と前記送信機(102;BS)との間の前記無線チャネルの平均経路損失とに基づいて、前記送信機(102;BS)に割り当てられるものである、請求項21に記載の無線通信システム。
  23. 前記中継局(104〜104;RS)と前記受信機との間の無線チャネルの経路損失と比較したときに、前記送信機(102;BS)と前記受信機(106、106、10611、10612;MS)との間の前記無線チャネルの経路損失が最小の経路損失である場合に、前記受信機(106、106、10611、10612;MS)が前記送信機(102;BS)に割り当てられるものである、請求項22に記載の無線通信システム。
  24. 受信機と前記送信機(102;BS)との間の無線チャネルの信号対雑音比が、前記中継局(104〜104;RS)のいずれかによって送信される有用な信号に基づき且つ有用な信号と同時に同一の周波数帯域で前記送信機によって送信される干渉信号に基づいて前記受信機(106、106、10611、10612;MS)で予想される信号対雑音比より大きい場合に、前記受信機(106、106、10611、10612;MS)が前記送信機(102;BS)に割り当てられる、請求項23に記載の無線通信システム。
  25. t,bs 送信機(102;BS)の総送信電力、
    t,rs 中継局(104〜104;RS)の総送信電力、
    利用可能な周波数帯域の数、
    利用可能な周波数帯域の各々内で受信される雑音電力、
    bsms 送信機(102;BS)受信機(106 、106 、106 11 、106 12 ;MS)との間の平均経路損失、
    rsms 中継局と受信機(106 、106 、106 11 、106 12 ;MS)との間の平均経路損失
    として、
    Figure 0004567706
    である場合に、ある受信機(106、106、10611、10612;MS)が前記送信機(102;BS)に割り当てられるものである、請求項24に記載の無線通信システム。
  26. 奇数個の受信機(106〜10612;MS)が前記送信機(102;BS)に割り当てられた場合において、以前に中継局(104〜104;RS)に割り当てられ、且つ前記送信機(102;BS)に対し最小の経路損失を有する受信機を、前記送信機(102;BS)に再割当し、偶数個の受信機を前記送信機に割当てるとともに、それと同じ数の受信機を中継局のグループのそれぞれに割当てることを含む請求項22ないし25のいずれか一項に記載の無線通信システム。
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