JP4567642B2 - パーマネントウェーブ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪のパーマネントウェーブ処理装置であって、毛髪の損傷を押え、その仕上がりのウェーブが長持ちし、かつ、安全性の高い施術が行えるパーマネントウェーブ処理装置に関する。
一般的にパーマネントウェーブの処理は、次のような工程で行われている。その工程は、毛髪をロッドに巻き、還元剤を含むパーマネント第1剤を塗布した状態で毛髪を室温、若しくは加温して軟化膨潤させた後、毛髪に付着した還元剤を洗い流し、次に、酸化剤を含むパーマネント第2剤を塗布して毛髪内部の結合を酸化固定させ、その後にロッドを外して第2剤を洗い流し、毛髪を乾燥させるという工程である。
しかし、この一般的なパーマ処理方法は、広く一般的に普及している技術であるが、処理した毛髪のウェーブは、乾燥させると大きくなる(ダレる)という欠点があり、また、そのウェーブを保持する期間も十分に満足いくものではなかった。
そこで、近年、特開2005−402号公報に開示されているヒーターを取付けたロッドに電流を流して直接ロッドを加熱する加熱ロッドが開発され、この加熱ロッドを用いた新しいパーマ処理方法が提案されている。この新しいパーマ処理方法は、毛髪を第1剤処理で軟化膨潤させた後に、加熱するロッドに毛髪を巻き付け加熱・乾燥させる。このことにより、従来よりも乾燥させても弱くなり難い(ダレ難い)ウェーブが形成される。また、毛髪を乾燥させる装置をパーマに応用する場合、従来から髪形をセットするための装置であるドライヤーを用いることが考えられる。
この装置は特開2002−272529号公報に開示されている空気が流通可能なロッドに対して、該ロッドの内周面と外周面から温風を吹き出させて毛髪を乾燥させる技術や、さらに、特表平4−503915号公報に開示されている毛髪の一部を回転可能なスリットを有する1つの髪巻き円筒体に巻き付け、該円筒体を回転させながら温風を吹きつけながら円筒体内を負圧状態として毛髪を乾燥させる技術がある。
特開2005−402号公報 特開2002−272529号公報 特表平4−503915号公報
前記した特開2005−402号公報における加熱ロッドにあっては、ロッドに何十かに重なって巻かれている毛髪を乾燥させるためには、ロッドの温度を高く(100℃以上)に加熱できるようになっている。このような高温で毛髪を加熱した場合、毛髪に損傷を与える危険性がある。特に、毛髪全体において損傷度が高い毛先部分がロッドの内側に巻かれているため、毛先部分が直接ロッドの伝熱を受けるため、より毛髪損傷を進める危険性が高い。また、被施術者の頭部に加熱ロッドが接近しているため、被施術者の頭部も熱くなって不快感を与えるといった問題があった。
また、特開2002−272529号公報におけるロッドの内周面と外周面から温風を吹き出させるようにしたロッドにあっては、ロッドの内側から吹き出される温風によって毛髪に付着している水分や薬剤が多い場合に、該水分や薬剤がロッドの周辺に飛び散って被施術者の衣服を汚したりすることがあり、また、薬剤の臭いが室内に充満して被施術者や施術者に不快感を与えるといった問題があった。
さらに、特表平4−503915号公報における毛髪の一部を回転可能なスリットを有する1つの髪巻き円筒体に巻き付け、該円筒体を回転させながら温風を吹きつけながら円筒体内を負圧状態とするものにあっては、毛髪の一巻き毎にしか施術が行えないため、毛髪全体を乾燥するには相当な時間が掛かるといった問題があった。
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、毛髪に対して加温雰囲気となした状態において多数のロッドに毛髪を巻き付け、かつ、ロッド内を負圧状態となすことで複数のロッドに巻かれている毛髪を一度に乾燥することができ、パーマ処理を短時間で施すことができると共に温風の供給と吸引とを1つのブロワで行えるようにしたので構造が簡単となり、また、ロッドに接続するチューブを吸引パイプ内に挿入するだけの構造でロッド内を負圧状態することができるので、チューブの一本一本を吸引手段に接続する必要がなく、さらに、チューブの引き出し部分を左右に配置したことでロッドに接続した状態においてチューブが整然と配置され、かつ、チューブの引き出し口において引き出し時には容易に行え、引き出した後にはチューブが移動しないようにしたパーマネントウェーブ処理装置を提供せんとするにある。
本発明のパーマネントウェーブ処理装置は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、ハウジングと、該ハウジングに対して開閉自在に取付けられたフードと、前記ハウジング内に取付けられ空気の吸引と加温空気の送風を行なうブロワと、前記ブロワからの加温空気を前記フード内に戻すための前記ハウジングに形成された吹出口と、被施術者の毛髪が巻き付けられ通気孔が形成された複数のロッドと、該ロッドに一端が接続され他端が前記ブロワを駆動することで負圧状態となる前記ハウジングに形成した吸引パイプ内に挿入された複数本のチューブと、前記吸引パイプの開口部に気密状態で取付けられ前記複数本のチューブが引出し自在に保持される引出し部材と、 前記吸引パイプ内に挿入された前記複数本のチューブ内の気水に含まれている水分を取り除き、かつ、水分が除去された空気を前記ブロワに向かって排出する前記吸引パイプに接続された汽水分離装置とから構成し、前記吸引パイプは引出し部材にチューブを挿入することで密閉状態となり、チューブの一端にロッドを接続することでブロワの吸引力によってロッドの通気孔からパーマ液等の水分と共に空気が吸引され、汽水分離装置で全てのチューブ内から水分が除去されることを特徴とする。
請求項2の手段は、ハウジングと、該ハウジングに対して開閉自在に取付けられたフードと、前記ハウジング内に取付けられ空気の吸引と加温空気の送風を行なうブロワと、前記ブロワからの加温空気を前記フード内に戻すための前記ハウジングに形成された吹出口と、被施術者の毛髪が巻き付けられ通気孔が形成された複数のロッドと、該ロッドに一端が接続され他端が前記ブロワを駆動することで負圧状態となる前記ハウジングに形成した吸引パイプ内に挿入された複数本のチューブと、前記吸引パイプの開口部に気密状態で取付けられ前記複数本のチューブが引出し自在に保持される引出し部材と、 前記吸引パイプ内に挿入された前記複数本のチューブ内の気水に含まれている水分を取り除き、かつ、水分が除去された空気を前記ブロワに向かって排出する前記吸引パイプに接続された汽水分離装置と、前記フード内に蒸気を供給する前記ハウジングに設けられた蒸気発生装置とから構成し、前記吸引パイプは引出し部材にチューブを挿入することで密閉状態となり、チューブの一端にロッドを接続することでブロワの吸引力によってロッドの通気孔からパーマ液等の水分と共に空気が吸引され、汽水分離装置で全てのチューブ内から水分が除去されることを特徴とする。
請求項3の手段は、前記した請求項1または2において、前記ブロワから送風される空気がヒーターによって加熱された温風であることを特徴とする。
請求項4の手段は、前記した請求項1または2において、前記引出し部材は前記吹出口の両側に配置され、かつ、チューブに対して引出し状態をロックできるように構成したものである。
請求項5の手段は、前記した請求項1または2において、前記汽水分離装置は前記ブロワの下部に取付けられた渦流発生器と、該渦流発生器によって渦流となった空気からスリットを介して流体が通過する分離器と、該分離器によって分離された流体が貯留されるカップとから構成したものである。
請求項の手段は、前記した請求項2において、前記蒸気発生装置によって前記フード内に蒸気を供給している時には、前記ブロワによって空気の供給と吸引を行うようにしたことを特徴とする。
本発明は前記したように、被施術者の毛髪に多数の通気孔が形成されたロッドを巻き付けると共に該ロッドにチューブを接続してブロワによって吸引する構成とし、かつ、この状態においてフード内の被施術者の頭部周辺を加温することで、ロッドに巻かれた毛髪を同時に均一に早く乾燥することができる。
また、フード内に蒸気を供給して毛髪を加温することにより、毛髪に多くの水分を保持したまま(毛髪を乾燥せずに)毛髪の温度を上げることができる。これにより、毛髪内部の分子が動き易い状態でロッドによって変形されている形状に分子を十分に移動した後に乾燥処理を行うことにより、蒸気処理を行わない場合と比べ仕上がりにおいて、よりロッド径に対して忠実なウェーブを形成することが可能となる。
さらに、ブロワから温風をフード内に供給することで、毛髪の乾燥を速やかに行うことができるので、毛髪の各種処理を短時間で行って美容院の効率を上げることが可能である。
また、チューブは左右に配置されている引出し部材より導出されているので、毛髪に巻き付ける時にチューブが絡まないように配置できると共に、チューブの引出し時には引出し部材による摩擦抵抗を小さくして引出しを容易に行え、引出しが終了した時点で摩擦抵抗を大きくしてチューブを固定状態とすることができるので、処理途中でチューブが絡むようなことを防止できる。
さらにまた、汽水分離装置をブロワに対して下部に配置し、ブロワによって吸引した流体を渦流にして分離器で空気と液体や細かい毛髪や毛髪に付着しているゴミ等の異物とに分離できるようにしたので、ブロワ内に液体や異物が流れ込んでブロワに悪影響を与えることがない。
また、ロッドに接続するチューブを吸引パイプ内に挿入するだけの構造でロッド内を負圧状態することができるので、チューブの一本一本を吸引手段に接続する必要がなく、従って、チューブを洗浄する等の場合に容易にチューブを取り出すことができ洗浄を容易に行うことができる。
さらにまた、毛髪に第1液が塗布されている状態において、蒸気をフード内に供給して湿度と温度が高い状態にし、毛髪を加温することが可能となり、さらに、蒸気発生中にヒーターをオフ状態にしてブロワをのみを動作させてロッド内をゆっくりと負圧にすることで、蒸気がゆっくりと吸引されてロッドに巻かれている毛髪に対して薬液が十分に反応するといった効果を有するものである。
本発明は、被施術者の毛髪に多数の通気孔が形成されたロッドを巻き付けると共に該ロッドにチューブを接続してブロワによって吸引し、かつ、フード内に温風をブロワから供給するようにした。
以下、本発明のパーマネントウェーブ処理装置の実施例を図面と共に説明する。
本発明のパーマネントウェーブ処理装置は大きく分けて、ロッドRから吸引した温風を吸引すると共にヒーターHによって加温した空気を排出するブロワ1と、該ブロワ1によって吸引した温風と水分やパーマネントウェーブ用の薬液や異物を分離する汽水分離装置2とが収容されたハウジング3とからなる本体Aと、該ハウジング3の上部に取り外し可能で、かつ、2つに分離され開閉自在なフードFとから構成されている。なお、図1においてCは被施術者がパーマネントウェーブ処理を行う時に着座する椅子である。また、本体Aにはキャスター31が取付けられ移動自在となっている。
次に、本体Aの詳細について説明するに、モータとファンとから構成されたブロワは、前記ハウジング3内の中央部に固定されており、ロッドR内を負圧状態とすることでロッドRに巻かれている毛髪を介してフードF内の温風を吸引して下部に配置されている汽水分離装置2に供給し、該汽水分離装置2によって薬液等の液体や異物が除去された空気を吸引し、吸引した空気を上方に取付けられているヒーターHに向かって排出し、該ヒーターHによって所定の温度に加熱された空気をハウジング3に形成された吹出口32からフードF内に戻す動作をするものである。なお、本発明の実施例では、ブロワ1の上方にヒーターHを配置し、ブロワ1からの空気を加熱して温風をフードF内に供給する方式で説明しているが、フードF内に供給する温風は外部からの温風をブロワが吸引して送風するようにしてもよく、要は、フード内が加熱雰囲気となればよいものである。
汽水分離装置2は前記ブロワ1の真下に位置し、吸引した空気に渦流を発生させ下方に排出する渦流発生器21と、該渦流発生器21の下側に着脱自在に取付けられブロワ1からの汽水に含まれている薬液や異物を貯留するカップ22と、該カップ22内に抜き差し自在に収容され渦流内に含まれている薬液や異物をカップ22内に送り出すためのスリット23aを有する漏斗状の分離器23とから構成されている。なお、前記汽水分離装置2におけるカップ22はハウジング3の前方に開閉自在に取付けられた蓋33を開放して外に取り出すことで、カップ22内に滞留している流体を排出することができる。
前記カップ22は前記渦流発生器21に対して着脱自在に取付けられているが、その構造は図4〜図6に示す構造となっている。すなわち、渦流発生器21にはカップ22の鍔部22bと係合される係合溝21aが形成され、また、渦流発生器21の前記係合溝21aが形成されている反対側にはロック爪21bが形成されている。一方、カップ22の鍔部22bには前記ロック爪21bが通過する開口孔22cが形成され、かつ、開口孔22cを通過したロック爪21bと係合されロック可能なハンドル22dが回動自在に取付けられている。カップ22は上方が円筒形状で、中間より下側における前記ハンドル22cの回動方向と同じ方向の面には段部22eが形成されている。また、前記ハウジング3の前記開口部には前記カップ22の段部22eの下面が載置される開口部側に向かって傾斜するガイドレール35が形成されている。なお、22fはカップ22の把手である。
このように構成することで、カップ22を渦流発生器21に取付けるには、カップ22をハウジング3の開口部のガイドレール35にカップ22の段部22eを乗せた状態でスライドさせ奥側に差し込むと、カップ22の鍔部22bが渦流発生器21の係合溝21aに係合された状態で停止する。この状態において、カップ22の把手22fを押し上げると、ロック爪21bが鍔部22bに形成されている開口孔22c内に入り込み先端が開口孔22cを通過する。ここで、ハンドル22dを回動することでハンドル22dの上端とロック爪22bが係合されロック状態となる。
前記ハウジング3の上面のフードFを取付ける斜面には前記吹出口32が取付けられ、この吹出口32の左右にはロッドR内を負圧状態とするチューブ4が引き出される引出し部材5が取付けられている。チューブ4の先端にはロッドRと脱着可能で、かつ、ロッドRに対して回動自在な取付具41が取付けられている。また、ロッドRには外周面に多数の空気流通孔R1が形成されているので、チューブ4を接続具41を介してロッドRに接続し、チューブ4内を負圧状態とするとロッドR内も負圧状態となり、従って、ロッドRに巻かれている毛髪の薬液等の流体はチューブ4内に吸引され、かつ、フードF内を加温状態とすることで毛髪も加温され乾燥時間を早めることが可能となる。
前記チューブ4の引出し部材5は、チューブ4の径より大きな長孔51aが形成された固定台51と、チューブ4より僅かに大きな丸孔52aが形成され、かつ、固定台51に対してスライド可能な可動台52とより構成され、チューブ4を引出したり収納したりする場合には図6に示すように、可動台52の丸孔52aが固定台51の長孔51aの中心に位置するようにスライドすることで容易に行え、また、チューブ4を固定状態とする場合には図7に示すように、可動台52の丸孔52aが固定台51の長孔51aの中心より外れた位置となるようにスライドすることでチューブ4は摩擦抵抗によって固定状態となる。
なお、引出し部材5の構造としては前記した実施例に限定されるものではなく、チューブ4の外周に対して密着したり、外周に対して隙間を作ることが可能な構造のものであれば全て含まれるものである。また、前記した固定台51はチューブ4が比較的密の状態で嵌挿されている基台53に固定されている。そして、この基台53には後述する吸引パイプ6の上端が気密の状態で嵌合されるように構成されている。また、ロッドRを装着しないチューブ4の接続具41には図示しないキャップを嵌合して吸引時にロッドRの吸引力が弱まらないようする必要がある。
前記引出し部材5から垂れ下がっているチューブ4が収納される吸引パイプ6は、合成樹脂等の材料でパイプ状に形成されており、一端が前記した引出し部材の基台53に気密の状態で嵌合され、他端が前記した汽水分離装置2の渦流発生器21の相対抗する側面に気密の状態で嵌合されている。そして、吸引パイプ6はハウジング3の側面に沿って配置される。従って、ブロワ1を駆動すると渦流発生器21によって吸引パイプ6内は負圧状態となり、この負圧状態によりチューブ4内も負圧状態となり、ロッドR内は負圧となる。
なお、気密状態で引出し部材5と渦流発生気21に嵌合されている吸引パイプ6を外すことで、吸引パイプ6はハウジング3から分離できるので、チューブ4を吸引パイプより抜き出すことが可能となり、チューブ4の洗浄を容易に行うことができる。
次に、フードFの詳細を図11〜図14と共に説明する。
フードFは略円弧状に形成された第1フード7と第2フード8および該第1、第2フードの頂角部において回動、かつ、締め付け可能に締め付ける締付部材9と、第2フード8のみをロック可能とするロック部材10とから構成されている。そして、ハウジング3に対しては前記締付部材8とロック部材10を介してハウジング3の受け凹部34に嵌め込み、取り外し自在に取付けられている。なお、第1、第2フード7,8の形状は円弧状に限定されるものではなく、四角、六角形状等のような頭部を覆う形状であればどのような形状であってもよい。
そして、ハウジング3の受け凹部34に取付けた状態において、第1フード7がハウジング3の上部開口縁部に密着状態で載置され、また、第2フード8の開口部には被施術者の額から襟部の頭部を覆う気密性の柔軟な覆い布8aが取り外し可能に取付けられている。なお、第1フード7に対して第2フード8を重ねる方向に回動した時に、第2フード8が容易に開く方向に移動しないように、第2フード8の第1フード7の内面に形成されている突条(図示せず)と係合される止めバネ8bが取付けられている。
また、前記締付部材9は摘み91を回転することで第1フード7と第2フード8を所望の角度位置で(例えば、図14(b)に示す第2フード8を第2フード8側に重ね、着座している被施術者の後頭部側からチューブ4をロッドRに嵌合する作業が行い易い位置と、図14(c)に示す第2フード8を被施術者の顔側に位置させた状態において第1フード7を重ね、被施術者の前頭部側からチューブ4をロッドRに嵌合する作業が行い易い位置)で固定することが可能であり、また、ロック部材10は第1フード7に対して第2フード8を最大限に開いた状態(図1、図2)において、該第2フード8がロックされるようになっている。
次に、締付部材9の構造について図11の断面図と共に説明する。
図11において、91は前記ハウジング3の受け凹部34に対して着脱自在に装着可能な装着部材にして、中央部には雌ネジ91aが形成されている。92は前記雌ネジ91aに螺合される雄ネジ92aが形成された円筒部92bが形成されたネジ部材にして、先端には指操作によって回し易いように凹凸面が形成された操作摘み92cが一体的に形成されている。そして、前記円筒部92bには第1、第2フード7,8の頂角部に形成された孔71,81が軸支されている。
このように構成した締付部材9における装着部材91の雌ネジ91aに対してネジ部材92の雄ネジ92を緩めると、第1、第2フード7,8相互の間隔が広くなるので、両者は回動可能となり、また、締め付けると装着部材91とネジ部材92との間が狭くなるので、第1、第2フード7,8は固定状態となる。従って、第1フード7と第2フード8との重なり角度および図11に示すハウジング3に対する第1、第2フード7,8の回転角度を自由に設定することができる。
次に、ロック部材10の構造について図12、図13と共に説明する。
図12、図13において、101は前記ハウジング3における前記締付部材9の装着部材91が装着される受け凹部34とは反対側に形成されている受け凹部34に着脱自在に装着可能な装着部材、102は該装着部材101内に摺動可能(図12において左右方向に摺動可能)に取付けられ、かつ、操作摘み102aが一体的に形成された操作部材にして、前記操作摘み102a内にはスプリング103が収納されている。また、操作部材102には第2フード8の内面に形成された楔状の係合突起8cが係合される凹状の係合部102bが形成されている。なお、前記係合突起8cは第2フード8を図1、図2の施術位置に回動した時に前記係合部102bに係合される位置に形成されている。
104は前記装着部材101に取付けられたキャップにして、該キャップ104には前記第1、第2フード7,8の頂角部に形成された孔が回転自在に軸支される円筒部104aが形成されると共に前記操作摘み102aの先端が臨む摘み用孔104bが形成されている。そして、キャップ104の摘み用孔104bから露出している前記操作摘み102aをスプリング103のバネ力に抗して押すと、図13の如く第2フード8に形成されている係合突起8cが位置している場合には係合部102bに係合突起8cが係合され、従って、第2フード8はこの位置においてロック状態となって回動不能な状態となる。
このように構成したロック部材10にあっては、パーマネントウェーブ処理を行える位置(図1、図2の状態)に第2フード8を回転する時には、操作摘み102aをスプリング103のバネ力に抗して押しながら行う。そして、第2フード8の係合突起8cが係合部102bに達した位置において操作摘み102aの押圧力を解除するとスプリング103のバネ力によって操作部材102は元の位置に戻って図13に示すように係合部102bに係合突起8cが係合され、これにより、第2フード8の回転は阻止される。このように施術状態において第2フード8がロックされ動くことがないので、施術中の被施術者に安心感を与えることができる。
次に、前記したパーマネントウェーブ処理装置を使用して毛髪の処理を行うための制御装置について図15〜図17と共に説明する。
図15は前記処理装置におけるハウジング3の頂部傾斜面に取付けられた操作盤11の正面図、図16は該操作盤11の操作によって駆動する制御回路13、図17は該制御回路13の動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、操作盤11について説明するに、全体が円盤状に形成され外周にリング状の操作部112が形成され、該操作部112の内側に表示部111が形成されている。そして、表示部111には施術時間を数字で表示する時間表示部111aと、施術温度を発光ダイオードの切換えで表示する温度レベル表示部111bと、被施術者の毛髪に巻き付けるロッドRの本数を発光ダイオードの切換えで表示するロッド数表示部111cと、被施術者の毛髪の量と毛髪のダメージとによって1〜9のレベル(枡目状の表示部分の発光ダイオードが点灯)で表示を行うモード表示部111dとから構成されている。
なお、前記温度レベル表示部111bにおける発光ダイオードは、青色発光ダイオード点灯のヒーター制御オフと、45℃〜55℃の温度表示を低い温度から順次青色1個、黄色2個、橙色2個、赤色2個の計7個が直線状に配置され、温度が高くなるにしたがって順次追加点灯されるようになっている。また、ロッド数表示部111cにおける発光ダイオードは、例えば、1〜9本を使用した場合に黄色発光ダイオード2個が点灯され、10〜17本を使用した場合に橙色発光ダイオード2個が点灯され、18〜26本を使用した場合に赤色発光ダイオード2個が点灯されされるようになっている。なお、前記した説明ではロッド数を3段階で表示する場合について説明したが3段階に限定されるものではなく、また、各段階毎におけるロッド数も前記数に限定されるものではない。
次に、前記表示部111a〜111dの外周に配置されたスイッチ112a〜112hについて説明する。
112aは時間補正用(後述する制御回路13によって設定された施術時間を施術者等が経験則から訂正する)のスイッチにして、上向きの矢印が時間増加用スイッチ、下向きの矢印が時間減少用スイッチである。112bは前記した時間補正と同じく施術者が操作する温度補正のスイッチにして、上向きの矢印が温度上昇用スイッチ、下向きの矢印が温度低下用スイッチである。
112cは施術者の毛髪を巻き付けるロッドRの本数を設定するためのロッド数設定スイッチにして、上向きの矢印が毛髪を巻いたロッド本数が多い場合に操作する多本数用スイッチ、下向きの矢印がロッド本数が少ない場合に操作する小本数用スイッチである。112dはロッドに巻き付けた毛髪の量を3段階(少ない、普通、多い)で操作するための毛髪量設定スイッチ、112eは毛髪のダメージレベルを3段階(良い、普通、悪い)で操作するためのダメージ設定スイッチにして、前記毛髪量設定スイッチ112dとの操作回数で後述する制御回路13のROMに記憶されている1〜9のレベルが自動的に設定される。
112fは後述する制御回路13によって時間、温度およびレベルが自動設定された後に操作し、また、動作中におい操作すると停止するスタートスイッチ、112gはオン操作している時のみ風がフード内に送風すると共にロッド内を負圧状態とし、ロッドRとチューブとを接続状態が完全な状態であるか、また、ロッドRと接続していないチューブが開放状態となっていないかを音やブロワ1の電流を検出して確認するためのテスト用スイッチ、112hは作動音(送風を行いながら吸引を行った時に発生する音)を小さくするために出力を低下させる消音スイッチにして、該消音スイッチ112hを操作するとサイレントランプ111eが点灯されるようになっている。
次に、図16の制御回路13について説明する。なお、前記した操作盤11の説明で使用した符号と同じ符号は同一部分を示し説明は省略する。
13aは回路全体の動作を行うためのCPU、13bはフード内の所望個所に設置され、フード内の温度を検出するフード内温度検出用の温度センサ、13cは温風を供給すると共に吸引を行うためのモータに過負荷が加わったことを検出し、および、本体に組み込まれた傾斜センサが動作して本体が転倒するような状態となった時やヒーターが異常温度となった時に電源をオフにするための安全スイッチである。
13dは前記ロッド数設定スイッチ12c、毛髪量設定スイッチ12dおよびダメージ設定スイッチ12eを操作し入力することで、施術時間を何分にするかおよび施術温度を何度にするかのデータが記憶されたROM、13eは施術者が希望に応じて各種の設定を行ったことを記憶するRAM、13fはヒーターの温度制御を行う、例えば、ヒーターへの通電をオン・オフ制御するためのリレー等のヒーター制御部、13gは前記ROM13dによって設定された時間をスタートスイッチ12fをオンしてから減算しするタイマ、13hは送風手段のオン・オフ制御や送風量の制御を行うためのブロア制御部、13iは前記表示部111の点灯制御を行う制御部である。そして、これらのスイッチや制御部は前記CPU13aに対して入出力バスを介して接続されている。
次に、前記した制御回路12の動作を図17のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、毛髪にロッドRを巻き付けた状態において本発明のパーマネントウェーブ処理装置の前に着座した後、ロッドRに取付具41を嵌合し、かつ、取付具41が装着されていないロッドRの取付具41の接続部分には封止部材を嵌合して空気漏れを防止した後にフードFを被施術者の頭部に被せると共に覆い布8aで密閉状態とする。
この状態において、図示しない主電源のスイッチをオン(ステップS1)にすると制御回路13は駆動状態となる。そして、毛髪に巻き付けたロッドRの本数をロッド数設定スイッチ112cを操作して入力する(ステップS2)。次いで、毛髪のダメージ状態をダメージ設定スイッチ112eを操作して入力し(ステップS3)、さらに、ロッドに巻き付けた毛髪の量が多いか否かを判断して毛髪量設定スイッチ112dを操作して入力し(ステップS4)。
上記3つの設定が終了すると、毛髪の処理時間、毛髪の加熱温度とブロアの出力強度のモードがROM13dに記憶されているデータから拾いだされ時間と温度が決定され(ステップS5)、時間表示部111aと温度レベル表示部111bに表示される。この状態においてCPU13aはスタートスイッチ112fが操作されたか否かを監視し(ステップS6)、操作されたと判断するとタイマの減算が開始され(ステップS7)、かつ、ブロア1が駆動を開始し送風を開始する(ステップS8)。この送風が開始されるとチューブ4を介して吸引が行われるので、ロッドR内が負圧状態となって毛髪中を空気が通過して乾燥を早めることになる。
また、前記ステップS8のブロア駆動と同時にフードF内に設置された温度センサ12bがフード内の温度を検出するが、スタートスイッチ112fをオンした時のフード内の温度は室内温度となっており低いため、ヒーター制御13fが開始される(ステップS9)。そして、ヒーター制御が開始され所定の温度(ROMによって決定された温度)となるように制御が開始される(ステップS10)。
前記した温度管理を行いながらCPU13aは前記設定された時間に達したか否かを監視し(ステップS11)、設定時間に達していないと判断するとステップS8に戻って前記した制御を行い、また、設定時間に達したと判断するとスタンバイの状態となり(ステップS12)、ステップS2に戻って、次の被施術者のパーマネントウェーブ処理の開始待ち状態となる。
なお、前記した実施例はロッドの本数、毛髪の量、毛髪のダメージ状態の3つの条件を入力することによりタイマ、温度、ブロワ出力が自動設定される場合について説明したが、被施術者が経験則等から前記3つの条件の内、1つまたは2の条件を入力することで前記タイマ、温度、ブロワ出力を決定したいような場合には、1つまたは2つの条件を入力した後に、図示しない決定スイッチを操作することで施術の開始が行われるようにしてもよい。この場合には、ROM13dには各入力条件でタイマ、温度、ブロワ出力を決定するためのソフトを作成する必要がある。
次に、前記した本発明のパーマネントウェーブ処理装置を使用してパーマネントウェーブ処理を行う作業工程について説明する。
先ず、毛髪にロッドRを巻き付け、巻き付けられた毛髪にパーマネントウェーブ用の還元剤である第1液を塗布し、十分に薬剤と毛髪が反応するまで放置した後に薬剤を洗い流す。それから、本発明のパーマネントウェーブ処理装置を被施術者の頭髪にセットする。この時、図14の(a)に示すフードFの第1フード7に対して第2フード8が重なった状態の導入状態となっている。
被施術者が着座したなら、図11(b)に示すように第2フード8を被施術者の頭部を覆う位置まで回動し、かつ、第1フード7を第2フード8側に重ねた状態となし締付部材9でロックして固定する。この状態においてチューブ4を引出し部材5より引き出して毛髪が巻かれているロッドRに接続する。なお、ロッドRが接続されていないチューブ4には取付具41に対してキャップを嵌合して空気の吸引が行えないようにする。また、図11(b)に示す第1、第2フード7,8の状態では被施術者の前頭部の毛髪に巻かれているロッドRへのチューブ4の接続が困難な場合には、フードFをハウジング3から外して接続作業を行ってもよい。
そして、毛髪が巻かれているロッドRに対するチューブ4の接続が終了したなら、図1、図2に示すように第1、第2フード7,8を広げた状態として被施術者の頭部全体を覆う。この状態において第2フード8の止めバネ8bによって第1、第2フード7,8はロック状態となる。さらに、頭部と第2フード8の開口部との間に隙間が発生するので、被施術者の額部から首後ろ部に対して覆い布8aで覆って外部と隔離した状態とする。
次に、スタートスイッチ112fを操作して制御回路13をオンの状態となし、かつ、操作盤11のロッド数設定スイッチ12c、毛髪量設定スイッチ12dおよびダメージ設定スイッチ12eを操作することで、前記した制御回路13の動作によって処理時間と処理温度とが設定され、設定された温風によってフードF内は一定の温度に保たれる。また、チューブ4内が負圧となることでロッドR内も負圧となって温風がロッドRを通過することで、ロッドRに巻かれている毛髪の乾燥は速やかに行われる。また、吸引された温風内に含まれる薬液や異物を汽水分離装置2によって空気分離し、温風のみがブロワ1によって吸引されると共にヒーターHを介してフードF内に供給される。
そして、前記乾燥工程が終了したなら乾燥した毛髪に対して酸化剤を含むパーマネント第2液を塗布し、室温にて放置し、毛髪の内部結合を再結合することで乾燥状態での形状を記憶させる。そして、毛髪の酸化が終了したなら毛髪を洗髪し、乾燥させてスタイリングを行うことで作業は終了する。
前記した実施例では、ロッドRが巻かれた毛髪に対して温風を供給し、吸引することで毛髪を乾燥させて、の処理を行う場合について説明したが、蒸気を当てて毛髪に多くの水分を保持したまま(毛髪を乾燥させずに)毛髪の温度を上げてから、乾燥させることにより、より効率の高いパーマネントウェーブ処理が行える。
そこで、第2の実施例は前記した第1の実施例に加え毛髪に蒸気を与えるための蒸気発生装置を一体的に組み込んだものであって、図18〜図20と共に説明する。なお、第1の実施例と同一符号は同一部分を示し説明は省略する。
14はハウジング3の側面に取付けられた公知の蒸気発生装置にして、タンク内の水をヒーターによって加熱し蒸気を発生させ蒸気管14aを介してフードF内に供給する構造のものである。
前記蒸気発生装置14よりの蒸気を導出する蒸気管14aには水密状態で回転管14bが接続され、この回転管14bの先端はハウジング3の上部における前記吹出口32の上方に達しており、該回転管14bの先端には蒸気吹出管14cが吹出口32の上方において平行な状態で位置している。なお、14dは蒸気吹出孔である。
この蒸気発生装置14を組み込んだパーマネントウェーブ処理装置を利用してパーマネントウェーブ処理を行う作業工程について説明する。
前記した蒸気発生装置14が組み込まれていないパーマネントウェーブ処理装置によるパーマネントウェーブ処理と異なる点は、毛髪に第1液が塗布されている状態においてフードF内を温風による加温状態に変えて蒸気発生装置14より蒸気をフードF内に供給して湿度と温度が高い状態とし、毛髪を加温することが可能となる。また、ブロワ1の駆動と組み合わせて、ゆっくりと蒸気を吸引してロッドRに巻かれている毛髪と第1薬液を十分に反応させることも可能となる。
前記に示している乾燥の処理工程において、乾燥処理の前に蒸気で加温することにより、毛髪に含まれている水分が多い状態で毛髪の温度を上げることが可能となり、毛髪内部の分子が動き易い状態でロッドRによって変形されている形状に分子が十分に移動した後に、温風の供給と吸引による乾燥を行うことにより蒸気処理を行わない場合と比べ、仕上がりにおいてよりロッド径に対して忠実なウェーブの形成が可能となる。蒸気による加温後の処理は、蒸気の供給を停止し、その後の工程は前記した第1の実施例と同様にロッドRが巻かれた毛髪に対して温風を供給し、吸引することで毛髪を乾燥させる工程であるので、詳細な説明は省略する。
なお、第2の実施例では蒸気発生装置14をハウジング3の外部に取付けたもので示したが、該蒸気発生装置14はハウジング3内に組み込み、かつ、蒸気をフードF内に供給することが望ましい。
本発明のパーマネントウェーブ処理装置の側面図である。 同上の縦断面図である。 要部の背面図である。 汽水分離装置におけるハウジング内に取付けられている渦流発生器にカップを装着した状態の正面図である。 同上の断面図である。 カップを渦流発生器から外す途中の状態を示す断面図である。 図1の一部を断面した側面図である。 フードを開放した実施例の斜視図である。 チューブの引出しが可能な状態を示した引出し部材の断面図である。 同上のチューブの引出しが不能な状態を示した引出し部材の断面図である。 第1、第2フードを一体化するための締付部材の断面図である。 第2フードをロックするためのロック部材の断面図である。 同上のA−A線断面図である。 第1、第2フードの開閉状態を示す側面図であり、(a)は導入時の状態を示し、(b)は後頭部のロッドとチューブとを接続する時の状態を示し、(c)は前頭部のロッドとチューブとを接続する時の状態を示す。 操作盤の正面図である。 制御回路の回路ブロック図である。 同上の制御回路の動作を示すフローチャートである。 第2実施例の側面図である。 同上の要部を示す背面図である。 蒸気をフード内に噴出する部分の正面図である。
符号の説明
1 ブロワ
2 汽水分離装置
3 ハウジング
4 チューブ
5 引出し部材
6 吸引パイプ
F フード
H ヒーター
R ロッド

Claims (6)

  1. ハウジングと、
    該ハウジングに対して開閉自在に取付けられたフードと、
    前記ハウジング内に取付けられ空気の吸引と加温空気の送風を行なうブロワと、
    前記ブロワからの加温空気を前記フード内に戻すための前記ハウジングに形成された吹出口と、
    被施術者の毛髪が巻き付けられ通気孔が形成された複数のロッドと、
    該ロッドに一端が接続され他端が前記ブロワを駆動することで負圧状態となる前記ハウジングに形成した吸引パイプ内に挿入された複数本のチューブと、
    前記吸引パイプの開口部に気密状態で取付けられ前記複数本のチューブが引出し自在に保持される引出し部材と、
    前記吸引パイプ内に挿入された前記複数本のチューブ内の気水に含まれている水分を取り除き、かつ、水分が除去された空気を前記ブロワに向かって排出する前記吸引パイプに接続された汽水分離装置とから構成し、
    前記吸引パイプは引出し部材にチューブを挿入することで密閉状態となり、チューブの一端にロッドを接続することでブロワの吸引力によってロッドの通気孔からパーマ液等の水分と共に空気が吸引され、汽水分離装置で全てのチューブ内から水分が除去されることを特徴とするパーマネントウェーブ処理装置。
  2. ハウジングと、
    該ハウジングに対して開閉自在に取付けられたフードと、
    前記ハウジング内に取付けられ空気の吸引と加温空気の送風を行なうブロワと、
    前記ブロワからの加温空気を前記フード内に戻すための前記ハウジングに形成された吹出口と、
    被施術者の毛髪が巻き付けられ通気孔が形成された複数のロッドと、
    該ロッドに一端が接続され他端が前記ブロワを駆動することで負圧状態となる前記ハウジングに形成した吸引パイプ内に挿入された複数本のチューブと、
    前記吸引パイプの開口部に気密状態で取付けられ前記複数本のチューブが引出し自在に保持される引出し部材と、
    前記吸引パイプ内に挿入された前記複数本のチューブ内の気水に含まれている水分を取り除き、かつ、水分が除去された空気を前記ブロワに向かって排出する前記吸引パイプに接続された汽水分離装置と、
    前記フード内に蒸気を供給する前記ハウジングに設けられた蒸気発生装置とから構成し、
    前記吸引パイプは引出し部材にチューブを挿入することで密閉状態となり、チューブの一端にロッドを接続することでブロワの吸引力によってロッドの通気孔からパーマ液等の水分と共に空気が吸引され、汽水分離装置で全てのチューブ内から水分が除去されることを特徴とするパーマネントウェーブ処理装置。
  3. 前記ブロワから送風される空気はヒーターによって加熱された温風であることを特徴とする請求項1または2記載のパーマネントウェーブ処理装置。
  4. 前記引出し部材は前記吹出口の両側に配置され、かつ、チューブに対して引出し状態をロックできるように構成したことを特徴とする請求項1または2記載のパーマネントウェーブ処理装置。
  5. 前記汽水分離装置は前記ブロワの下部に取付けられた渦流発生器と、該渦流発生器によって渦流となった空気からスリットを介して流体が通過する分離器と、該分離器によって分離された流体が貯留されるカップとから構成したことを特徴とする請求項1または2記載のパーマネントウェーブ処理装置。
  6. 前記蒸気発生装置によって前記フード内に蒸気を供給している時には、前記ブロワによって空気の供給と吸引を行うようにしたことを特徴とする請求項2記載のパーマネントウェーブ処理装置。
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