JP4566377B2 - アクティブマトリクス型表示装置及びその製造方法 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各画素にスイッチング素子を有するアクティブマトリクス型表示装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアクティブマトリクス型表示装置について図17及び図18を用いて説明する。図17は、従来のボトムゲート型のアクティブマトリクス型表示装置の概略構成を示す平面図である。図17に示すように、基板上には、図中上下方向に延びる複数のドレインバスライン(データバスライン)100が形成されている。また基板上には、図中左右方向に延びる破線で示した複数のゲートバスライン102が形成されている。これらのドレインバスライン100とゲートバスライン102とで画定される領域が画素領域である。そして、各ドレインバスライン100とゲートバスライン102との交差位置近傍に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)が形成されている。
【0003】
TFTのドレイン電極108は、図中左側に示されたドレインバスライン100から引き出されて、その端部がゲートバスライン102上に形成されたチャネル保護膜112上の一端辺側に位置するように形成されている。
一方、ソース電極110は、チャネル保護膜112上の他端辺側に位置するように形成されている。このような構成においてチャネル保護膜112直下のゲートバスライン102領域が当該TFTのゲート電極として機能するようになっている。図示は省略しているが、ゲートバスライン102上には、ゲート絶縁膜が形成され、その上にチャネルを構成する動作半導体層が形成されている。
【0004】
各ドレインバスライン100端部には、バスライン識別情報として用いられるドレインバスライン番号106が形成されている。図中左のドレインバスライン番号106は、図中左のドレインバスライン100を識別する番号が240番であることを示している。同様に、各ゲートバスライン102端部にはバスライン識別情報として用いられるゲートバスライン番号(図示せず)が形成されている。両バスライン番号は、バスラインの検査や欠陥修復をする際に、特定のバスラインを識別するために用いられる。ゲートバスライン番号は、ゲートバスライン102を形成するゲート形成金属層をパターニングしてゲートバスライン102の形成と同時に形成され、ドレインバスライン番号は、ドレインバスライン100を形成するドレイン形成金属層をパターニングしてドレインバスライン100の形成と同時に形成される。
【0005】
ゲート形成金属層やドレイン形成金属層、あるいはその他各層の薄膜パターンの形成には、以下に述べるフォトリソグラフィー法が用いられる。まず、薄膜の形成材料を透明絶縁性基板の全面に成膜する。次に、例えばポジ型のレジストを基板全面に塗布する。プリベークした後、薄膜パターンが形成される領域のみ遮光するマスクを用いて紫外線で露光する。現像して露光領域のレジストを溶解することにより、マスクで遮光された領域のみが残存するレジストパターンが得られる。得られたレジストパターンをエッチングマスクとしてエッチングを行うと、エッチングマスクのない領域の各層の薄膜が除去される。最後に、エッチングマスクとして用いたレジストを剥離すると所定のパターン形状を有する薄膜が得られる。
【0006】
ステッパを用いた露光方式は、1枚の大型マスクを用いて基板全面を露光する一括露光方式と、基板を複数の領域に分割し、複数枚のマスクを切り替えながら露光する分割露光方式とに分けられる。さらに分割露光方式には、1枚のマスクを用いて同一のパターンを複数の領域に露光する繰り返し露光方式が含まれる。分割露光方式は、一括露光方式と比較すると精度が高いという特徴を有している。
【0007】
ゲートバスライン番号あるいはドレインバスライン番号を形成するゲート形成金属層やドレイン形成金属層のパターニングでは、TFTのゲート電極102やソース電極110、ドレイン電極108等の、TFTの性能を左右する領域も同時に形成されるため、マスクの高い位置決め精度が要求される。そのためこれらの金属層の露光においては、一括露光方式と比較して精度の高い分割露光方式が用いられている。
【0008】
透明絶縁性基板であるガラス基板上には、複数枚のアレイ基板形成領域が配置されている。図18は、そのうち1枚のアレイ基板形成領域における分割露光方式を示す概略図である。ガラス基板130上の一領域に形成されるアレイ基板124は、長方形の表示領域128と、表示領域128周囲に設けられた額縁領域132とで構成されている。1枚のアレイ基板124は、図中上段左から4つの長方形の露光領域134、136、138、140、及び下段左から4つの長方形の露光領域142、144、146、148に分割されている。各露光領域に付されたA〜Fの記号は、露光に使用されるマスクの種類を示している。露光領域136及び138は共通のマスクAを用いて繰り返し露光され、露光領域144及び146も他の共通のマスクBを用いて繰り返し露光される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
例えば画素数が800×600のSVGAのカラー表示を得ようとすると、アレイ基板124上には、600本のゲートバスライン102と、800×3(R,G,B)=2400本のドレインバスライン100が形成される。各バスラインに付されるバスライン番号は、特定のバスラインを識別したり、その位置を特定したりする目的で用いられるため、本来連続番号となることが望ましい。そのため、上述のSVGAのドレインバスライン100の場合は、例えば図18中左から順に、1〜2400のバスライン番号を付すようにする。
【0010】
ところが、ドレインバスライン100及びドレインバスライン番号106等を同時に形成する金属層のパターニングには繰り返し露光方式が用いられる。このため、図18に示す例において露光領域136と138は共通のマスクAを用いて露光され、露光領域136に401〜1200のドレインバスライン番号106が付されると、露光領域138にも同様の401〜1200のドレインバスライン番号106が付されてしまう。露光領域144と146についても共通のマスクBを用いて露光するため同様の事態が生じる。このように、露光領域136と138、あるいは露光領域144と146のドレインバスライン100には同一のドレインバスライン番号106が繰り返し付され、全てのドレインバスライン100に連続番号を付すことができない。したがって、ドレインバスライン番号106だけで一意にドレインバスライン100を特定できないという問題が生じる。
【0011】
本発明の目的は、バスラインの検査や欠陥修復を行う際に、容易に特定のバスライン等を識別できるアクティブマトリクス型表示装置及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に形成された複数のゲートバスラインと、前記ゲートバスラインにほぼ直交して配置された複数のドレインバスラインと、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとで画定された複数の画素領域と、前記絶縁性基板上に前記ゲートバスラインと同時に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された動作半導体層と、前記動作半導体層上に形成されたチャネル保護膜と、前記チャネル保護膜を挟んで前記動作半導体層に接続されたソース電極及びドレイン電極とを有し、前記画素領域に形成された薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタの前記ソース電極に接続された画素電極と、前記チャネル保護膜の形成材料で形成されている識別情報とを有することを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置によって達成される。
【0013】
上記本発明のアクティブマトリクス型表示装置において、前記識別情報は、数字、文字、記号又は図形で構成されていることを特徴とする。
【0014】
上記本発明のアクティブマトリクス型表示装置において、前記バスラインの欠陥を修復するリペア配線をさらに有し、前記識別情報は、前記リペア配線を識別するために用いられることを特徴とする。
【0015】
また上記目的は、絶縁性基板上にゲート電極及びゲートバスラインを形成する第1の工程と、前記ゲート電極及びゲートバスライン上にゲート絶縁膜を形成する第2の工程と、前記ゲート絶縁膜上に動作半導体層を形成する第3の工程と、前記動作半導体層上にチャネル保護膜を形成する第4の工程と、前記チャネル保護膜を挟んで前記動作半導体層に接続するソース電極及びドレイン電極及びドレインバスラインを形成する第5の工程とを有するアクティブマトリクス型表示装置の製造方法であって、前記第4の工程は、識別情報を前記チャネル保護膜の形成材料で形成する工程をさらに有することを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置の製造方法によって達成される。
【0016】
上記本発明のアクティブマトリクス型表示装置の製造方法において、前記第1の工程は、前記識別情報の形成領域の下層にゲート形成金属で金属層を形成する工程をさらに有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置及びその製造方法を図1乃至図14を用いて説明する。まず、本実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の概略構成を示す平面図である。図1に示すように、基板上には、図中上下方向に延びる複数のドレインバスライン(データバスライン)100が形成されている。また基板上には、図中左右方向に延びる破線で示した複数のゲートバスライン102が形成されている。これらのドレインバスライン100とゲートバスライン102とで画定される領域が画素領域である。そして、各ドレインバスライン100とゲートバスライン102との交差位置近傍にTFTが形成されている。
【0018】
TFTのドレイン電極108は、図中左側に示されたドレインバスライン100から引き出されて、その端部がゲートバスライン102上に形成されたチャネル保護膜112上の一端辺側に位置するように形成されている。
一方、ソース電極110は、チャネル保護膜112上の他端辺側に位置するように形成されている。このような構成においてチャネル保護膜112直下のゲートバスライン102領域が当該TFTのゲート電極として機能するようになっている。図示は省略しているが、ゲートバスライン102上には、ゲート絶縁膜が形成され、その上にチャネルを構成する動作半導体層が形成されている。
【0019】
このように図1に示すTFT構造は、ゲート電極がゲートバスライン102から引き出されて形成されておらず、直線状に配線されたゲートバスライン102の一部をゲート電極として用いる構成になっている。
【0020】
また、画素領域ほぼ中央を左右に延びる破線で示した領域に、蓄積容量バスライン104が形成されている。蓄積容量バスライン104の上層には、絶縁膜を介して各画素毎に蓄積容量電極114が形成されている。ソース電極110および蓄積容量電極114の上層には、透明電極からなる画素電極116が形成されている。
【0021】
画素電極116は、その下方に形成された保護膜に設けられたコンタクトホール118を介してソース電極110と電気的に接続されている。また画素電極116は、コンタクトホール120を介して蓄積容量電極114と電気的に接続されている。
【0022】
各ドレインバスライン100端部には、バスライン識別情報として用いられるドレインバスライン番号4が、チャネル保護膜112の形成材料により、チャネル保護膜112の形成と同時に形成されている。ドレインバスライン番号4の下層には、ゲート形成金属でゲートバスライン102の形成と同時に形成された、ドレインバスライン番号4を囲む長方形の金属層2が形成されている。図中左のドレインバスライン番号4は、図中左のドレインバスライン100の識別番号が240番であることを示している。一連のドレインバスライン番号4は、例えばSVGAの場合1〜2400の数字で表される。1つの数字の大きさは、図中上下方向の幅が例えば5μmであり、図中左右方向の長さが例えば10μmである。金属層2の大きさは、図中左右方向の幅が例えば20μmであり、図中上下方向の長さが例えば50μmである。
【0023】
また、同様に各ゲートバスライン102端部には、バスライン識別情報として用いられるゲートバスライン番号(図示せず)が、チャネル保護膜112の形成材料により、チャネル保護膜112の形成と同時に形成されている。ゲートバスライン番号の下層には、ゲート形成金属でゲートバスライン102の形成と同時に形成された、ゲートバスライン番号を囲む長方形の金属層(図示せず)が形成されている。両バスライン番号は、バスラインの検査や欠陥修復をする際に、特定のバスラインを識別するために用いられる。
【0024】
次に、本実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の製造方法について、図2乃至図14を用いて説明する。なお、図2乃至図14において、図1に示した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付している。また、図2乃至図14における(a)は図1のM−M’線で切断したアクティブマトリクス型表示装置の断面図であり、(b)は図1のN−N’線で切断したアクティブマトリクス型表示装置の断面図である。
【0025】
まず、図2に示すように、例えば透明絶縁性基板であるガラス基板6上に、例えばAl(アルミニウム)を全面に成膜して厚さ約150nmのゲート形成金属層8を形成する。次いでポジ型レジストを全面に塗布してレジスト層12を形成し、第1のマスク10を用いて露光する。その後現像すると、図3に示すように、第1のマスク10により遮光された領域のみにレジストパターン13、15が形成される。
【0026】
次に、レジストパターン13、15をエッチングマスクとして、例えばガスプラズマを用いたケミカルドライエッチングにより、レジストパターン13、15の下層にあるゲート形成金属層8以外のゲート形成金属層8を除去する(図4参照)。レジストパターン13、15をプラズマアッシング等により剥離すると、図5に示すように、ゲートバスライン102及び金属層2が形成される。
【0027】
次に、例えばシリコン窒化膜(SiN)をプラズマCVD法により基板全面に成膜して厚さ約400nmのゲート絶縁膜14を形成する。続いて、動作半導体層を形成するための例えば厚さ約15nmのアモルファスシリコン(a−Si)層16、チャネル保護膜及びバスライン識別情報を形成するための例えば厚さ120nmのシリコン窒化膜(SiN)18をプラズマCVD法により基板全面に形成する(図6参照)。
【0028】
次に、図7に示すように、ポジ型レジストを全面に塗布してレジスト層20を形成する。ゲートバスライン102及び金属層2をマスクとしてガラス基板6に対して背面露光を行って、ゲートバスライン102上に自己整合的にレジストパターン22を形成し、金属層2上に自己整合的にレジストパターン23を形成する(図8参照)。
【0029】
次に、図9に示すように、チャネル保護膜112とゲートバスライン番号及びドレインバスライン番号4のパターンがCr膜等で描画された第2のマスク24を用いて一括露光することにより、第2のマスク24で遮光された領域のみにレジストが残されたレジストパターン26、27が得られる(図10参照)。次に、レジストパターン26、27をエッチングマスクとして、シリコン窒化膜18をエッチングする。これにより、図11(a)に示すように、チャネル保護膜112が形成され、図11(b)に示すように、バスライン識別情報として用いるドレインバスライン番号4が形成される。なお、図示は省略したが、同様にゲートバスライン番号も所定位置に形成される。
【0030】
次に、図12に示すように、オーミックコンタクト層となる厚さ約30nmのn+a−Si層30をプラズマCVD法により全面に形成する。次いで、ドレイン電極108、ソース電極110、蓄積容量電極114、及びドレインバスライン100を形成するための、厚さ約170nmのドレイン形成金属層(例えばCr層)32をスパッタリングにより成膜する。
【0031】
次に、図13に示すように、第3のマスク(図示せず)を用いてドレイン形成金属層32、n+a−Si層30、アモルファスシリコン層16をパターニングし、図13(a)に示すように、ドレインバスライン100(図13では図示せず)、ドレイン電極108、ソース電極110、蓄積容量電極114(図13では図示せず)を形成する。このパターニングにおけるエッチング処理において、チャネル保護膜112はエッチングストッパとして機能し、その下層のアモルファスシリコン層16はエッチングされずに残存する。また、図13(b)に示すように、チャネル保護膜の形成材料であるシリコン窒化膜18で形成されたドレインバスライン番号4の下層のアモルファスシリコン層16もエッチングされずに残存する。
【0032】
次に、図14に示すように、例えばシリコン窒化膜からなる厚さ約300nmの保護膜36をプラズマCVD法にて形成する。次いで、図14に示すように、第4のマスク(図示せず)を用いて保護膜36をパターニングし、ソース電極110及び蓄積容量電極114(図14では図示せず)上の保護膜36を開口して、ソース電極110上にコンタクトホール118を形成し、蓄積容量電極114(図14では図示せず)上にコンタクトホール120(図14では図示せず)を形成する。
【0033】
次に、ガラス基板6全面に例えばITO(インジウム・ティン・オキサイド)からなる厚さ約70nmの透明画素電極材38を成膜する。次いで、第5のマスク(図示せず)を用いて画素電極材38をパターニングし、図1に示すような所定形状の画素電極116を形成する。画素電極116はコンタクトホール118を介してソース電極110と電気的に接続され、また、コンタクトホール120(図14では図示せず)を介して蓄積容量電極114(図14では図示せず)と電気的に接続される。
【0034】
以上説明した工程を経て図1に示したアクティブマトリクス型表示装置のアレイ基板が完成する。この後、対向基板と貼り合せ、液晶を封止して液晶表示装置が完成する。
なお、上記工程で使用したポジ型レジストに代えてネガ型レジストを使用してもよい。その場合は、上記工程とは異なり、薄膜パターンを形成する領域以外の領域を遮光するマスクを用いる。
【0035】
本実施の形態によれば、各バスライン番号は、ゲート形成金属層あるいはドレイン形成金属層に代えて、チャネル保護膜の形成材料で形成できるようになる。チャネル保護膜はTFTの動作には直接的には関わっておらず、図13に示したドレイン形成金属層32、n+a−Si層30、アモルファスシリコン層16をエッチングする際に、動作半導体層となる領域のアモルファスシリコン層16をエッチングしないためのエッチングストッパの役割を有しているだけなので、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極のパターニングに要する高精度のマスクは要求されない。そのため、アレイ基板全面に対して1枚のマスク(上記工程で述べた第2のマスク24)を用いた一括露光方式で露光することができる。これにより、各バスライン番号に連続番号を付すことが可能となり、バスラインの検査や欠陥修復を行う際に、特定のバスラインを容易に識別することができるようになる。
【0036】
次に、本実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の変形例について、図15を用いて説明する。図15は、本実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の変形例を示している。図15(a)は、アクティブマトリクス型表示装置のゲートバスライン端部の平面図である。図15(b)は、図15(a)のP−P’線で切断したアクティブマトリクス型表示装置のゲートバスライン端部の断面図である。図15(b)は、図14(b)に示した構成において、ドレインバスライン番号4がゲートバスライン番号40となる以外は同様の構成を有しているのでその説明は省略する。
【0037】
図15(a)に示すように、基板上には図中左右に延びるゲートバスライン102が形成されている。ゲートバスライン102の幅は例えば4〜8μmであるが、端部の一部分において、幅が例えば20μmに拡張された領域が、長さが例えば50μmに渡って形成されている。バスライン識別情報として用いられるゲートバスライン番号40は、図1に示した金属層2上ではなく、ゲートバスライン102の拡張された領域上に形成されている。このように、バスライン幅を拡張して、その上層にチャネル保護膜の形成材料であるシリコン窒化膜18でバスライン番号を付すようにしても、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0038】
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、バスライン識別情報について、ゲートバスラインあるいはドレインバスラインに付されるバスライン番号を例にとって説明したが、本発明における識別情報はこれに限らず、他の配線、例えばリペア配線等に付される配線番号にも適用することが可能である。
リペア配線は、ゲートバスラインやドレインバスライン、蓄積容量バスライン等の配線パターンの断線や、バスライン間の層間短絡が生じた際、それらを修復するために形成されている。
【0039】
また、上記実施の形態では、バスライン識別情報に数字を用いているが、数字以外の文字、記号あるいは図形等を用いることも可能である。図16は、本実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置におけるバスライン識別情報の変形例を示している。図16(a)は、バスライン識別情報の平面図である。図16(b)は、図16(a)のQ−Q’線で切断したバスライン識別情報の断面図である。図16(b)は、図14(b)に示した構成において、ドレインバスライン番号4が配線識別用図形42となる以外は同様の構成を有しているのでその説明は省略する。
【0040】
図16(a)に示すように、バスライン識別情報として2つの長方形からなる配線識別用図形42が、チャネル保護膜112(図16では図示せず)の形成材料により、チャネル保護膜112の形成と同時に形成されている。配線識別用図形42の下層には、ゲート形成金属でゲートバスライン102の形成と同時に形成された、配線識別用図形42を囲む長方形の金属層2が形成されている。2つの長方形からなる配線識別用図形42は、配線の識別番号が2番であることを示している。バスライン識別情報に図形を用いることで、形成本数の少ないリペア配線等において、直感的かつ容易に配線を識別できる利点がある。図15に示した配線識別用図形42は、対角線上に並ぶ2つの矩形形状により番号を表現する図形パターンであるが、これ以外の番号を表現しない図形パターン、例えば○、△、□等であってももちろん構わない。
【0041】
また、上記実施の形態では、TFTをスイッチング素子に用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置を例にとって説明したが、本発明はこれに限らず、他の表示装置、例えば、TFTを備えたEL(エレクトロルミネッセンス)表示装置等に適用することが可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、バスラインの検査や欠陥修復をする際に、容易に特定のバスライン等を識別することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略構成を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図14】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略の製造方法を示す工程断面図である。
【図15】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の変形例を示す図である。
【図16】本発明の一実施の形態によるアクティブマトリクス型表示装置の変形例を示す図である。
【図17】従来のアクティブマトリクス型表示装置の表示パネルの概略構成を示す平面図である。
【図18】従来のアクティブマトリクス型表示装置の製造工程における分割露光の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
2 金属層
4、106 ドレインバスライン番号
6、130 ガラス基板
8、ゲート形成金属層
10 第1のマスク
12、20 レジスト層
13、15、22、23、26、27 レジストパターン
14 ゲート絶縁膜
16 アモルファスシリコン層
18 シリコン窒化膜
24 第2のマスク
30 n+a−Si層
32 ドレイン形成金属層
34 動作半導体層
36 保護膜
38 透明画素電極材
40 ゲートバスライン番号
42 配線識別用図形
100 ドレインバスライン
102 ゲートバスライン
104 蓄積容量バスライン
108 ドレイン電極
110 ソース電極
112 チャネル保護膜
114 蓄積容量電極
116 画素電極
118、120 コンタクトホール
124 アレイ基板
128 表示領域
132 額縁領域
134、136、138、140、142、144、146、148 露光領域

Claims (2)

  1. 分割露光方式を用いて絶縁性基板上にゲート電極及びゲートバスラインを形成する第1の工程と、
    前記ゲート電極及びゲートバスライン上にゲート絶縁膜を形成する第2の工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に動作半導体層を形成する第3の工程と、
    一括露光方式を用いて前記動作半導体層上にチャネル保護膜を形成する第4の工程と、
    分割露光方式を用いて、前記チャネル保護膜を挟んで前記動作半導体層に接続するソース電極及びドレイン電極及びドレインバスラインを形成する第5の工程と
    を有するアクティブマトリクス型表示装置の製造方法であって、
    前記第4の工程は、バスライン識別情報を前記チャネル保護膜の形成材料で形成する工程をさらに有すること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置の製造方法。
  2. 請求項記載のアクティブマトリクス型表示装置の製造方法において、
    前記第1の工程は、前記バスライン識別情報の形成領域の下層にゲート形成金属で金属層を形成する工程をさらに有すること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置の製造方法。
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