JP4565725B2 - 軸ずれ測定用エアマイクロ装置および測定方法 - Google Patents

軸ずれ測定用エアマイクロ装置および測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は2段穴、3段穴などの複数段穴の軸ずれを測定するエアマイクロ装置とこの装置を用いた測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用部品、例えば自動変速に用いるバルブボディにあっては、複数の可変流量制御穴を穿設し、これら穴を一致させた状態でバルブを挿入している。この場合、各穴が一致せず各穴の軸がずれていると、バルブを挿入することができなくなる。
【0003】
そこで、従来にあっては穴径に応じた複数のピンゲージを用意し、作業者がピンゲージを多段穴(2段穴または3段穴)に挿入し、ガタつきの有無などの触感にて軸ずれが許容できる範囲か否かを判断している。
【0004】
一方、多段穴ではないが深穴の真円度と円筒度をエアマイクロ装置を用いて測定する提案が特公平5−74763号公報に対案されている。この方法は図4に示すように、ノズル本体の円周上4等分位置に4つのノズル穴を形成し、さらにこの4つのノズル穴を1組として軸方向に位置を異ならせてもう1組、合計8つのノズル穴をノズル本体に形成し、各ノズル穴の周囲には各ノズル穴からの流出エアの干渉を避けるための逃がし溝を形成したエアマイクロ装置を用いて測定する。具体的には、各ノズル穴につながるエア供給路の背圧を測定することで、真円度と円筒度を測定するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
先ず、ピンゲージを用いた測定では作業に時間がかかり、特に穴の数が多い場合には、作業者にかかる負担が大きくなる。また、作業者の触感に頼るため個人差があり、測定結果が不安定になりやすい。
【0006】
一方、特公平5−74763号公報に開示されるエアマイクロ装置を多段穴の軸ずれに応用した場合、合計8個ものノズル穴が均等に配分されて開口しているので、個々のノズル穴と多段穴内周面との間隔が異なっていても、ノズルから噴出するエアのトータルの流量は大きく変化することはない。したがって、特公平5−74763号公報に開示されるエアマイクロ装置にて多段穴の軸ずれを測定するには、各ノズル穴につながる流路の背圧を個々に検出しなけばならず、装置が複雑となり、且つ測定精度もそれほど高くすることはできない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に係る軸ずれ測定用エアマイクロ装置は、複数段穴の軸に沿って複数段穴内に挿入されるノズル本体を備え、このノズル本体の側面に前記複数段の各内周面に対向するノズル穴がそれぞれ1つずつ穿設され、これらノズル穴は位相がずれた構成とした。
【0008】
また、請求項2に係る軸ずれ測定用エアマイクロ装置のうち2段穴の軸ずれを測定する装置は、2段穴の軸に沿って2段穴内に挿入されるノズル本体を備え、このノズル本体の側面に前記2段穴の各内周面に対向するノズル穴がそれぞれ1つずつ穿設され、これらノズル穴は位相が180°ずれている構成とした。
【0009】
また、請求項3に係る軸ずれ測定用エアマイクロ装置のうち3段穴の軸ずれを測定する装置は、3段穴の軸に沿って3段穴内に挿入されるノズル本体の側面に、前記3段穴の各内周面に対向するノズル穴がそれぞれ1つずつ穿設され、これらノズル穴の1つは他の2つのノズル穴に対し位相が180°ずれている構成とした。
【0010】
また、上記の軸ずれ測定用エアマイクロ装置を用いた測定方法は、2段穴または3段穴等の多段穴にエアマイクロ装置のノズルを軸に沿って挿入し、次いで多段穴内でノズルを軸周りに少なくとも1回転させ、この1回転の間のノズルからのエアーの流量変化若しくは圧力変化に基づいて穴の軸ずれの大きさを測定するようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る測定装置の全体図を示す図であり、ブロックV上に2段穴或いは3段穴等の多段穴が形成されたワークWが固定され、このワークWをエアマイクロ装置1にて測定する。
なお、本実施例ではワークWは複数の円筒状部材を同芯状に重ね、径方向に多段穴W’が形成されているものとする。
【0012】
エアマイクロ装置1は圧気源(コンプレッサ)につながるジェット部2の前面からノズル本体3が突出し、このノズル本体3は軸Z回りに回転可能とされている。
【0013】
またジェット部2の前面にはノズル本体3の左右に広がる位置決めブッシュ4,4が取り付けられている。これら位置決めブッシュ4,4は軸Zに対して等角度拡開した当接面4a、4aを備えている。而して、円筒状ワークWの多段穴W’にノズル本体3を挿入し当接面4a、4aをワークWの周面に押し付けることで、ノズル本体3の軸と多段穴W’の軸が一致する。
【0014】
次に図2に基づいて、2段穴の軸ずれを測定する方法を説明する。
図2(a)に示すように、部材11に形成した穴11aと部材12に形成した穴12aによって多段穴が形成され、この多段穴の軸ずれを測定するには、ノズル本体3に、軸方向に離間するとともに位相が180°ずれた2つのノズル穴31,32を形成したエアマイクロ装置を用いる。
【0015】
先ず、図2(a)に示す状態では、穴11aとノズル穴31の間隔G1、穴12aとノズル穴32との間隔G2はいずれも狭くなっている。この状態からノズル本体3が180°回転すると、(b)に示すように、間隔G1、G2はいずれも広くなる。
【0016】
間隔G1、G2が狭いとき、つまり(a)に示す状態の時には、エアの噴出に対する抵抗が大きくなり、流量が少なくなる。一方、間隔G1、G2が狭いとき、つまり(b)に示す状態の時には、エアの噴出に対する抵抗が小さくなり、流量が多くなる。
したがって、マスフローメータなどによって、ノズル本体3が1回転する間の流量変化により穴11aと穴12aの軸ずれ量を知ることができる。なお、流量の代わりに圧力変化を測定してもよい。
【0017】
次に図3に基づいて、3段穴の軸ずれを測定する方法を説明する。
図3(a)に示すように、部材11に形成した穴11a、部材12に形成した穴12aおよび部材13に形成した穴13aによって多段穴が形成され、この多段穴の軸ずれを測定するには、ノズル本体3に形成したノズル穴31,32,33のうち、ノズル穴31と33が同位相で,ノズル穴32が前記ノズル穴31、33に対して位相が180°ずれたエアマイクロ装置を用いる。
【0018】
そして、 図3(a)に示す状態では、穴11aとノズル穴31の間隔G1、穴12aとノズル穴32との間隔G2、穴13aとノズル穴33の間隔G3はいずれも狭くなっている。この状態からノズル本体3が180°回転すると、(b)に示すように、間隔G1、G2、G3はいずれも広くなる。
【0019】
前記同様、図3(a)に示す状態の時には、エアの噴出に対する抵抗が大きくなり、流量が少なくなる。一方図3(b)に示す状態の時には、エアの噴出に対する抵抗が小さくなり、流量が多くなる。よって、前記と同様にして、穴11a、12a、13aの軸ずれ量を知ることができる。
【0020】
図3に示した実施例にあっては、部材11に形成した穴11aと部材13に形成した穴13aの軸が一致し、部材12に形成した穴12aの軸がずれている場合を示したが、部材12に形成した穴12aと部材13に形成した穴13aの軸が一致し、部材11に形成した穴11aの軸がずれている場合、或いは部材11に形成した穴11aと部材12に形成した穴12aの軸が一致し、部材13に形成した穴13aの軸がずれている場合にも流量変化によってずれを測定できる。
【0021】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、エアマイクロ装置のノズル本体に形成するノズル穴の数とその位置を工夫したことで、2段穴及び3段穴等の多段穴の軸ずれを簡単な操作で短時間のうちに測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測定装置の全体図を示す図
【図2】 (a)及び(b)は2段穴用の測定装置を用いた軸ずれの測定方法を説明した図
【図3】(a)及び(b)は3段穴用の測定装置を用いた軸ずれの測定方法を説明した図
【図4】従来のエアマイクロを用いた測定方法を説明した図
【符号の説明】
1…エアマイクロ装置、2…ジェット部、3…ノズル本体、4…位置決めブッシュ、4a…当接面、11、12、13…部材、11a、12a、13a…穴、31、32、33…ノズル穴、G1、G2、G3…間隔、W…ワーク、W’…多段穴、Z…軸。

Claims (4)

  1. エアマイクロ装置を用いて複数段穴の軸ずれを測定するエアマイクロ装置であって、このエアマイクロ装置は複数段穴の軸に沿って複数段穴内に挿入されるノズル本体を備え、このノズル本体の側面に前記複数段の各内周面に対向するノズル穴がそれぞれ1つずつ穿設され、これらノズル穴は位相がずれていることを特徴とする軸ずれ測定用エアマイクロ装置。
  2. エアマイクロ装置を用いて2段穴の軸ずれを測定するエアマイクロ装置であって、このエアマイクロ装置は2段穴の軸に沿って2段穴内に挿入されるノズル本体を備え、このノズル本体の側面に前記2段穴の各内周面に対向するノズル穴がそれぞれ1つずつ穿設され、これらノズル穴は位相が180°ずれていることを特徴とする軸ずれ測定用エアマイクロ装置。
  3. エアマイクロ装置を用いて3段穴の軸ずれを測定するエアマイクロ装置であって、このエアマイクロ装置は3段穴の軸に沿って3段穴内に挿入されるノズル本体の側面に、前記3段穴の各内周面に対向するノズル穴がそれぞれ1つずつ穿設され、上段及び下段のノズル穴は同位相とされ中段のノズル穴は上段及び下段のノズル穴に対し位相が180°ずれていることを特徴とする軸ずれ測定用エアマイクロ装置。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載の軸ずれ測定用エアマイクロ装置を用いた測定方法であって、各段の穴にエアマイクロ装置のノズルを軸に沿って挿入し、次いで各段の穴内でノズルを軸周りに少なくとも1回転させ、この1回転の間のノズルからのエアーの流量変化若しくは圧力変化に基づいて穴の軸ずれの大きさを測定することを特徴とする軸ずれ測定方法。
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