JP4564885B2 - 廃棄物溶融炉の炉底部構造 - Google Patents

廃棄物溶融炉の炉底部構造 Download PDF

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本発明は、廃棄物溶融炉の炉底部構造に関する。
一般ごみ、シュレッダーダストなどの廃棄物の溶融処理に廃棄物溶融炉が利用されている(特許文献1参照)。
図3は従来の廃棄物溶融炉の概略を示す断面図である。シャフト部1と朝顔部2及び炉底部3を備える廃棄物溶融炉の炉上部の装入口から廃棄物を塊状炭素系可燃物質と共に装入し、炉下部に設けた複数の下段羽口4から酸素源を供給し、炉底部の排出孔5から反応熱で溶融した廃棄物中の灰分および非燃焼物を排出する。廃棄物溶融炉の炉底部3はシャフト部1の径より小さい円筒状に形成されている。
特開平8−94035号公報
従来の廃棄物溶融炉では、例えば、シュレッダーダストといった粒径の小さい乾留残さが生成し且つ高灰分である廃棄物を処理する場合、以下のような問題がある。
a.炉内乾留残渣が流動化しないようにするためには炉径を大きくし、炉内空塔速度を低くしなければならない。
b.炉底部に炉芯(炉底部不活性部分)を形成させないために、1)炉底部への送風総酸素量を増やす、2)炉底を小さくする、といった対策をとらなければならない。
前記aの対策をとった場合、空塔速度は遅くなるが、炉底が大きくなるため、前記bの対策を取ることはできず、炉底部に炉芯が形成されてしまう。従って、現状では、これら2つを同時に満足するような炉構造に関する技術はない。
そこで、本発明は、炉内空塔速度上昇による炉内乾留残渣の飛散を防止し、炉芯の形成を防止して溶融物の適正な排出ができる廃棄物溶融炉の炉底部構造を提供するものである。
本発明は、シャフト部の下部に位置する傾斜した朝顔部に続いて炉底部が形成され、炉底部には下段羽口が配置されるとともに、溶融物を排出する排出孔が形成され、炉上部から廃棄物および塊状炭素系可燃物質を装入し、炉下部から酸素源を供給し炉底部の排出孔から溶融した廃棄物中灰分および非燃焼物を排出し、炉上部から発生したガスを排出する廃棄物溶融炉の炉底部構造において、
前記炉底部は、前記朝顔部に続き、下段羽口直上部の上部炉底部と、下段羽口を設ける下部炉底部からなり、
(1)シャフト径をD1、上部炉底部径(設置された最下段羽口の直上部の径)をD2、下部炉底部径をD3とし、各部位における断面積をそれぞれS1、S2、S3とした時、D1>D2>D3を満足するとともに、S1>S2>S3を満足する炉底部構造を有すること
(2)前記(1)の廃棄物溶融炉において、炉床部から下段羽口の先端の芯までの高さをhとするとき、0.3≦ h/D3 ≦0.6を満足するような炉底部構造を有すること
(3)前記(1)の廃棄物溶融炉において、下部炉底部(断面積S3の部位)の最上部に羽口を設けた炉底部構造を有すること
(4)前記(3)において、羽口が下向きに傾斜している炉底部構造を有すること
を特徴とするものである。
本発明の炉底部構造のように、羽口直上部径を大きくすることで炉内空塔速度上昇による炉内乾留残渣の飛散を防止することができ、乾留残さの飛散防止によって排ガス処理系の燃焼室での燃焼性を向上させることができる。
また、羽口下部分の炉底径が小型化されているので、炉底不活性部位形成を抑制することができる。これら2つの対策によって流動化抑制による溶融炉安定操業、乾留残さ飛散量減少による燃焼室燃焼性の向上、溶融物の適正排出を同時に達成することが可能となる。
本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1(a)は本発明による廃棄物溶融炉の炉底部構造を示す概略図、(b)は炉底部の拡大図である。シャフト部1の下部に位置する傾斜した朝顔部2に続いて炉底部3が形成され、炉底部3には下段羽口4が配置されるとともに、溶融物を排出する排出孔5が形成される。炉底部3は、朝顔部2に続く上部炉底部3aと、下段羽口4から炉床6までの下部炉底部3bからなる。
図1において、シャフト部1の径をD1、断面積をS1とし、下段羽口の上部の上部炉底部3aの径をD2、断面積をS2とし、さらに、下部炉底部3bの径をD3、断面積をS3としたときに、各部位における径がD1>D2>D3を満足するとともに、断面積がS1>S2>S3を満足する構造にする。前記条件を満足するような構造とすることで、下段羽口直上部(断面積S2)での空塔速度は低く抑えられ、炉内乾留残さの流動化を抑制することができる。また、断面積S3を小さくすることで下部炉底部における燃焼負荷を大きく取ることができ、炉芯の形成を抑制することができる。
また、炉床6から下段羽口4の先端の芯までの高さをhとするとき、0.3≦ h/D3 ≦0.6を満足するような炉構造にする。この式を満たすことは、炉底部での吹込ガス流れの到達領域条件、熱バランス上およびコークスの均一燃焼性の面で好ましい。実施時には羽口保護のため羽口上部を耐火物で覆う場合もある。この場合、羽口上部耐火物部位は下部炉底部として考えるためこの部位の内径および断面積はそれぞれD2、S2には含まれず、D3、S3となる。
また、炉床部から下段羽口の先端の芯までの高さをhとするが、羽口保護のために羽口上部を耐火物で覆う場合は、炉床部から羽口上耐火物上端までの高さをhと呼ぶこともある。
図1(b)のように羽口は下部炉底最上段に位置しており、この羽口は5゜〜25゜程度炉床に向けて傾斜している。傾斜させることにより、炉床部にまで送風した酸素が到達し、炉芯の形成を防止することができる。
表1に示す条件1〜3で試験を行った。本発明の実施例である条件3を満たすように図2のような構造を有する炉底を製作し、試験を行った。処理対象物としては、高灰分かつ細粒物質である、シュレッダーダストを用いた。
Figure 0004564885
条件1:炉底部断面積が小さいため、炉芯形成は防止され、溶融物は適性に排出することができるが、羽口直上部断面積が小さいために炉内流動化現象が発生し、炉内乾留残さの飛散、燃焼室での燃焼性の悪化が起こった。
条件2:炉底径を大きくすることで条件1で発生したような炉内流動化現象は発生 しなかったが、炉底断面積が大きすぎるために炉床部に不活性部(炉芯)が形成され、溶融物の適性な排出が困難となった。
条件3:羽口直上部断面積(S2)を大きくし、かつ、炉床部の断面積(S3)をS2よりも小さくすることによつて、炉内流動化が防止され、かつ、炉芯形成も防止さ れた。この結果、溶融炉の安定操業を継続しつつ、溶融物の安定排出を維持することができた。
条件3では、炉内乾留残さの流動化現象は確認されなかった。これは炉内空塔速度が炉内乾留残さの流動化開始速度以下に抑えられたためだと考えられる。また、下部炉底部については、特に炉芯のような炉内不活性部が形成されることはなく、試験期間中溶融物は適正に排出することができた。下部炉底部における燃焼負荷を高位維持することによって送風酸素消失点がより炉中心部、炉床部へ近くなったためだと考えられる。
以上の結果より、本特許における技術が、例えばシュレッダーダストのような、高灰分かつ粒径の小さい廃棄物処理において有効であることが確認された。
(a)は本発明による廃棄物溶融炉の炉底部構造を示す概略図、(b)は炉底部の拡大図である。 実施例の条件3の炉底の構造を示す図である。 従来の廃棄物溶融炉の炉底部構造を示す断面図である。
符号の説明
1:シャフト部
2:朝顔部
3:炉底部
3a:上部炉底部
3b:下部炉底部
4:下段羽口
5:排出孔
6:炉床

Claims (4)

  1. シャフト部の下部に位置する傾斜した朝顔部に続いて炉底部が形成され、炉底部には下段羽口が配置されるとともに、溶融物を排出する排出孔が形成され、炉上部から廃棄物および塊状炭素系可燃物質を装入し、炉下部から酸素源を供給し炉底部の排出孔から溶融した廃棄物中灰分および非燃焼物を排出し、炉上部から発生したガスを排出する廃棄物溶融炉の炉底部構造において、
    前記炉底部は、前記朝顔部に続き、下段羽口直上部の上部炉底部と、下段羽口を設ける下部炉底部からなり、
    シャフト径をD1、上部炉底部径をD2、下部炉底部径をD3とし、各部位における断面積をそれぞれS1、S2、S3とした時、各部位における径がD1>D2>D3を満足するとともに、S1>S2>S3を満足する構造を有することを特徴とする廃棄物溶融炉の炉底部構造。
  2. 炉床部から下段羽口の先端の芯までの高さをhとするとき、0.3≦h/D3≦0.6を満足するような構造を有することを特徴とする請求項1記載の廃棄物溶融炉の炉底部構造。
  3. 下部炉底部の最上部に羽口を有することを特徴とする請求項1又は2記載の廃棄物溶融炉の炉底部構造。
  4. 羽口が下向きに傾斜していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の廃棄物溶融炉の炉底部構造。
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JPH0894035A (ja) * 1994-09-27 1996-04-12 Nippon Steel Corp 廃棄物溶融炉及びその操業方法
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JP2002357309A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Nkk Corp 廃棄物溶融炉及びその操業方法

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