JP4558896B2 - プール水浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プール水浄化装置に関し、詳しくは、浄化効率がく、かつコンパクトで設置工事が容易なプール水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、フィットネスブームに伴い、健康増進やストレス解消に適した全身運動としての水泳を行うものが増え、老若男女を問わずプールに親しむものが増えている。そして、これに伴い、水泳をより安全かつ衛生的に楽しむために、プールの衛生状況、特に水質に対する関心が高まっており、このプールの水質を決定するプール水浄化装置に対する要求はますます厳しいものとなってきており、さらなる高性能化が進んでいる。
【0003】
上述のプール水浄化装置について具体的に説明すると、プール水浄化装置は、一般的にプール水に含まれるゴミ、髪の毛等の不純物を取り除く前濾過装置,精密濾過装置,吸着浄化装置,プール水の殺菌を行う殺菌装置等を有するものであり、さらに必要に応じて、濾過装置に濾過助剤を供給する装置や、また温水プールであればプール水の加温手段等が接続されて構成されるものであり、通常、プール水はこの浄化装置とプールとの間を循環されることにより浄化され、衛生的に保たれている。
【0004】
このような状況の中、プール水浄化装置等の浄水設備に適用される濾過装置として、多孔質セラミックフィルタが多く用いられている。多孔質セラミックフィルタは、プール、特に温水プールの濾過に好ましい極めて微細な濾過空間を立体的に有し、従来のフィルタでは濾過することが不可能であった、人体より放出される油分等の有機質も好適に濾過することが可能である。
【0005】
ところで、プールを新規に建造する場合には、プールそのものを建造する工事等、他の作業との兼ね合いがあるため、現場におけるプール水浄化装置の設置作業は、できるだけ簡易に行うことができ、かつ、できるだけ短期間で終了することが望ましい。なお、このことは、既存のプール水浄化装置を新規な装置に交換する場合でも同様であり、特に一年中利用される温水プールの場合には、いわゆるクロージングタイムを短くするためにも重要なことである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のプール水浄化装置、特に浄化能力の優れた高性能なものは大型であるので、このような装置を搬送するためには大型の搬送手段が必要である等、各種の困難が伴う。
しかも、プールの利用効率や利用設備の拡充や設備の建設面積の制限等から、通常はプール水浄化装置は比較的狭い制限された場所に設置されるうえ、前述のように、使用目的に応じた複数種の濾過装置や、各種の殺菌装置,吸着装置等、多数の構成要素を有するものであり、これらを接続する配管は複雑なものとなってしまう。
【0007】
さらに、設置現場においては、クレーン,ホイスト等の設置機械・工具等の使用も制限される。そのため設置現場における浄化装置の設置作業は、時間がかかり、かつ困難なものとなってしまっている。
なお、このような問題は、飲料水,酒類,液体調味料などの浄化装置についても同様である。このため、高性能な浄化能力を持ったコンパクトな、多孔質セラミックフィルタを用いる液体の浄化装置が求められている。
【0008】
本発明は上述のような状況に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、不純物の濾過や殺菌,吸着浄化等の、プール水浄化装置に要求される処理を効率的に行うことを可能とするとともに、プール水中に持ち込まれる、人体から放出された塩分を有効利用可能としたプール水浄化装置を提供することにある。
【0009】
また、第2の目的は、本出願人が、先に、特願平06−163819号「液体浄化装置」(特開平7−112182号公報参照)により提案した液体浄化装置をさらに改良することにより、前記従来技術の問題点を解決し、不純物の濾過や吸着浄化や殺菌等、プール水浄化装置に要求される能力を好適に満足させ、しかも低コストでコンパクトで設置工事の容易なプール水浄化装置を提供することにある。
【0010】
なお、上述の、本出願人が先に特願平06−163819号「液体浄化装置」(特開平7−112182号公報参照)により提案した液体浄化装置は、互いに連通された内側タンクと外側タンクとからなる二重タンク構造を有し、内側タンク内に濾過手段あるいは吸着浄化手段のいずれか一方が、外側タンク内に他方が配設され、さらに濾過手段から吸着浄化手段に至る液体流路の途中に殺菌手段が配設された液体浄化装置である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るプール水浄化装置は、少なくとも濾過手段を有するプール水浄化装置であって、前記濾過手段の後段に濾過工程を終了したプール水の電気分解手段を有することを特徴とする。また、前記濾過手段の後段に濾過工程を終了したプール水の殺菌手段を備え、この殺菌手段による殺菌工程を終了したプール水を前記電気分解手段により電気分解することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るプール水浄化装置は、前記殺菌手段の後段に前記濾過手段,殺菌手段による濾過および殺菌工程を終了したプール水の吸着浄化手段を備え、この吸着浄化手段による吸着浄化工程を終了したプール水を前記電気分解手段により電気分解することを特徴とする。また、前記電気分解手段による電気分解工程で発生する酸性液とアルカリ性液とを混合して、プールに還流するための送液手段を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るプール水浄化装置は、前記電気分解手段の前段または後段の少なくとも一方に、消毒用塩素製剤の添加手段を有することを特徴とする。また、前記濾過手段は、多孔質セラミックフィルタで構成されるものであることを特徴とする。
【0014】
ここで、前記多孔質セラミックフィルタとしては、浄化前のプール水と接触する外周面および浄化前のプール水が流れる中心貫通孔を限定する内周面とを有する筒状体からなり、この筒状体の外周面と内周面との間の肉厚部にその軸線方向に浄化後のプール水が流れる複数の貫通孔を有する円筒状の多孔質セラミックフィルタを用いることが好ましい。
【0015】
また、本発明に係るプール水浄化装置においては、前記殺菌手段は、紫外線照射手段および空気バブリング手段であることを特徴とする。また、前記吸着浄化手段は、活性炭を含んで構成されるものであることを特徴とする。
【0016】
またさらに、本発明に係るプール水浄化装置においては、前記電気分解手段による電気分解工程において発生する酸素を、前記殺菌工程に還流するための送気手段を有することを特徴とする。また、前記濾過手段として、砂濾過手段と前記多孔質セラミックフィルタを用いる精密濾過手段とを組み合わせて用いることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る他のプール水浄化装置は、濾過手段と殺菌手段と吸着浄化手段とを有するプール水浄化装置であって、円筒状側壁を有し、前記濾過手段が収納される内側タンクと、この内側タンクの外側に設けられ、前記内側タンクと同軸の二重の円筒状部分を有し、その内側円筒状部分に前記殺菌手段が、また外側円筒状部分には前記吸着浄化手段が収納される外側タンクと、前記各手段を所定の順序で連通するプール水流路とを備え、さらに、前記吸着浄化手段による吸着浄化工程を終了したプール水の電気分解手段を有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係るプール水浄化装置は、前記各手段に加えて、前記電気分解手段による電気分解工程で発生する酸性液とアルカリ性液とを混合して、プールに還流するための送液手段を有することを特徴とする。さらに、前記電気分解手段の前段または後段の少なくとも一方に、消毒用塩素製剤の添加手段を有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るプール水浄化装置においては、前記濾過手段は、多孔質セラミックフィルタで構成されるものであることを特徴とする。また、前記殺菌手段は、紫外線照射手段および空気バブリング手段であることを特徴とする。またさらに、前記吸着浄化手段は、活性炭を含んで構成されるものであることを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明に係るプール水浄化装置においては、前記吸着浄化手段は、活性炭を含んで構成されるものであることを特徴とする。またさらに、前記電気分解手段による電気分解工程において発生する酸素を、前記殺菌工程に還流するための送気手段を有することを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明に係るプール水浄化装置においては、前記濾過手段として、砂濾過手段と前記多孔質セラミックフィルタを用いる精密濾過手段とを組み合わせて用いることを特徴とする。また、前記各手段への接続配管類を予め所定のベース上に組み付けておき、このベースの上に前記各手段を含むプール水浄化装置を設置することを特徴とする。
【0022】
なお、上記ベースは、上述のプール水浄化装置の架台と予め組み立て接続された配管部分とを備え、このユニット(ベースユニット)を配設した上に前記プール水浄化装置の各処理手段を設置するためのものである。ここで、上記予め組み立て接続された配管部分には、前記プール水浄化装置との接続部分並びに前記プール水浄化装置による浄化対象プール水の入出口部分が設けられており、これらを含めて送液手段(ポンプなど),バルブ・コック類が予め配管組み立て接続されていることが好ましい。
【0023】
【作用】
本発明に係る第1のプール水浄化装置によれば、処理対象となるプール水中に含まれる塩分(人体から放出される汗などに含まれるもの)を電気分解により消毒用に添加する塩素製剤の一部として利用することが可能になり、塩素製剤の添加量を削減することが可能になる。
【0024】
また、本発明に係る第2のプール水浄化装置によれば、二重タンク構造を利用することにより、各構成要素間の構造壁を一部省略することが可能になり、コンパクトなプール水浄化装置が実現できる。これに、上述のベースユニットを組み合わせることにより、設置作業を大きく合理化することが可能になる。
【0025】
ここで、本発明に係る液体浄化装置における濾過手段としては、円筒状の多孔質セラミックフィルタを利用する濾過装置が、吸着浄化手段としては少なくとも活性炭を利用する吸着浄化装置が、殺菌手段としては少なくとも紫外線を利用する殺菌装置を好適に用いることができ、また、殺菌手段としてオゾン発生装置を併用することもでき、浄化度の高い処理済水を得ることができる。
【0026】
特に、濾過装置の円筒状フィルタとして、浄化前のプール水と接触する外周面および浄化前のプール水が流れる中心貫通孔を限定する内周面とを有する筒状体からなり、この筒状体の外周面と内周面との間の肉厚部にその軸線方向に浄化後のプール水が流れる複数の貫通孔を有する多孔質セラミックフィルタを利用することにより、優れた処理能力の実現と濾過手段の大幅な小型化とを両立させることができる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明のプール水浄化装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明するが、本発明は、これに限定されるわけではない。
【0028】
図1は、本発明に係るプール水浄化装置を利用するプール水浄化システムの基本構成の一例を示す図である。図1に示されるプール水浄化システムは、プール12からオーバーフローしたプール水を貯留するオーバーフロータンク14と、プレフィルタ(ヘヤキャッチャー)16と、プール水循環用ポンプ18と、本発明のプール水浄化装置10と、濾過助剤供給ユニット22と、塩素タンク24並びに限外濾過装置26を有している。なお、84a,86aはバルブを示している。
【0029】
オーバーフロータンク14は、プール12からオーバーフローしたプール水、あるいは自然排水もしくはポンプ等により強制排水されたプール水を一時的に貯留するものであり、所定量のプール水を配管を通してプレフィルタ16,16に供給する。
【0030】
プレフィルタ16,16は、例えば、カーボンフィルタなどをタンク内に配置したものからなり、オーバーフロータンク14から流出したプール排水中に含まれ、あるいは浮遊している髪の毛,糸くず,絆創膏やゴミなどの粗大な不純物を除去するためのもので、後段の本発明のプール水浄化装置10によるプール水浄化(特に、後述する多孔質セラミックフィルタ20による濾過)をスムーズに行わせるために設けられる。
【0031】
ポンプ18,18は循環ポンプであって、プール水を本発明のプール水浄化装置10の流路内で流動させるためのエネルギを与えるものであればどのようなものでもよい。この循環ポンプは1台のポンプであってもよいし、複数のポンプを並列または直列に配置したものであってもよい。
【0032】
ポンプ18,18からのプール水は、次いで本発明のプール水浄化装置10によって精密濾過、殺菌および吸着浄化される。
以下、図2に基づいて、本発明のプール水浄化装置10の詳細な構成例を説明する。
【0033】
図2に示すプール水浄化装置10は、第1の構成例を示すものである。
同図に示されるように、本実施例に係るプール水浄化装置10(以下、プール水浄化装置10Aとする)は、精密濾過部84と、殺菌部90と、吸着浄化部86と、電気分解部88並びにこの電気分解部88からの流出液の混合部92とを有する。
【0034】
ポンプ18,18からのプール水は、バルブ84aを経て精密濾過部84内に流入し、精密濾過部84によって濾過される。この精密濾過部84は、多孔質セラミックフィルタ(以下、単にセラミックフィルタという)20によって、プール水中に持ち込まれてあるいは生成されて混在している浮遊金属塩類,油分,汚れなどの有機物,不純物,細菌などの微細粒子、例えば0.25μm〜1μm程度の微細粒子まで濾過して、プール水を浄化するための装置である。
精密濾過部84内には、上述したような0.25μm〜1μm程度の微細粒子まで濾過可能なセラミックフィルタ20が複数本、例えば100〜150本が装着されている。
【0035】
セラミックフィルタ20としては、通常の円筒状等の各種のものが利用可能である。例えば、長さ500mm、内径50mm、外径85mmの市販のセラミックフィルタを用いることができる。しかし、好ましくは、本出願人による出願に係る特開平5−253451号公報に開示されている、浄化する前のプール水と接触する外周面および中心貫通孔を限定する内周面とを有する筒状体からなり、この筒状体の外周面と内周面との間の肉厚部に、その軸線方向に浄化後のプール水が流れる複数の貫通孔を有するセラミックフィルタが好適に利用される。
【0036】
このセラミックフィルタ20としては、一例として、図3(a)および(b)に示すように、外周面42aおよび内周面42bを有する円筒状体42からなり、円筒状体42の肉厚部42cに円筒状42の軸線に平行な複数の貫通孔43を有するものが挙げられる。図示例では貫通孔43は、円筒状体42に10個穿設され、その断面形状は長円状であるが、数および形状は特に限定されるわけではない。通常のセラミックフィルタは、単純な円筒状体であるのに対して、このセラミックフィルタ20は、円筒状体42の肉厚部42cに少なくとも一次濾過したプール水を流すための複数の貫通孔43が設けられている。従って、このセラミックフィルタ20は、以下に述べる2つの方式に従って使用するのが効果的である。
【0037】
(1)円筒状体42の外周面42aのみならず内周面42bにも濾過助剤をプレコートし、円筒状体の内周面42bによって形成される中心貫通孔44にも浄化前のプール水を流して、外周面42aおよび内周面42bの両方に未浄化プール水を接触させ、浄化したプール水を貫通孔43から回収することができるので、プール水の処理能力を大幅に向上させることができる。
【0038】
(2)一方、このセラミックフィルタ20においては、円筒状体42の外周面42a、さらに必要があれば貫通孔43の内周面(特に、中心側の内周面)を濾過助剤によってプレコートし、未浄化プール水を外周面42aに接触させ、一次浄化プール水を貫通孔43に集め、さらにこの一次浄化プール水をセラミックフィルタを透過させて、もう一段すなわち二次浄化して高精度に浄化された二次浄化プール水を中央貫通孔44から回収するようにすることができるので、プール水の浄化度を著しく向上させることができる。
【0039】
なお、本発明においては、これ以外にも、前記特開平5−253451号公報の図4,図11〜図17に開示されているような各種のセラミックフィルタも、好適に利用可能である。
【0040】
またさらに、セラミックフィルタ20の別の例としては、同じく本出願人の出願に係る特願平10−175426号「多孔質セラミックフィルタおよびこれを用いる流体浄化方法ならびに装置」(特開平11−347376号公報参照)に開示されている、浄化する前のプール水と接触する外周面および中心貫通孔を限定する内周面とを有する筒状体からなり、この筒状体の外周面と内周面との間の肉厚部に、その軸線方向に浄化後のプール水が流れる複数の貫通孔と、上記外周面と内周面とを接続する連絡流路を有するセラミックフィルタが、好適に利用可能である。
【0041】
このセラミックフィルタは、図4に示すように、先に説明したセラミックフィルタの有する、その軸線方向に浄化後のプール水が流れる複数の貫通孔43相互間を、上記外周面42aと内周面42bとを接続する連絡流路47とすることにより、濾過面積の大幅な増加を実現したものであり、別のいい方では、このセラミックフィルタは、多数のセラミックフィルタ膜セル46を組み合わせたものである。
【0042】
このセラミックフィルタも使用方法としては、先に説明したセラミックフィルタと実質的に同様であるが、濾過面積が大幅に増加しているため、濾過効率を大幅に向上させることができるという特徴がある。
【0043】
上述のような構成を有するセラミックフィルタ20は、精密濾過部84内において、適宜の接合部材によって、複数本(図2に示す例では3本であるが、これに限定されないのはもちろんである)が接合されて用いられる。
【0044】
このようなセラミックフィルタの使用に際しては、まず、後述する濾過助剤供給ユニット22から供給される種々の濾過助剤を、セラミックフィルタ20の外周面42aおよび内周面42bに予めプレコートしておく。
そして、バルブ84aを経て精密濾過部84に導入された浄化すべきプール水を、セラミックフィルタ20の中心貫通孔44にも導入して外周面42aのみならず、内周面42bにも加圧接触させて、プール水中の不純物を主に濾過助剤に吸着させ、さらにセラミックフィルタ20で濾別して、清浄水のみを透過させて貫通孔43に流入させる。
【0045】
このような構成のセラミックフィルタ20を用いることによって、セラミックフィルタ20の外周側と中心孔側の両側から供給される未浄化プール水は、濾過されて肉厚部42c内(もしくは、前述のセラミックフィルタ膜セル46内)の貫通孔43に透過してくる。そして、この浄化済みのプール水は、この貫通孔43から集められて、次工程に送られる。
【0046】
一方、後述するセラミックフィルタ20の逆洗操作時においては、セラミックフィルタ20の貫通孔43側から気液2相のジェット水流を導入し、このジェット水流が、貫通孔43からセラミックフィルタ20の外周面42aおよび内周面42b(並びに連絡流路47)に向かって噴出して、セラミックフィルタ20内に捕獲されていた不純物および外周面42aおよび内周面42b(並びに、前述のセラミックフィルタ膜セル46の外周面)にプレコートされていた濾過助剤や濾滓を吹き飛ばして除去する。
【0047】
逆洗後、外周面42aは精密濾過部84内に設けられたノズルからのシャワーによって、内周面42bは中心貫通孔44内に設けられたノズルからのシャワーによって洗浄される。このように、本実施例に係る濾過ユニットにおいては、大量のプール水の濾過もセラミックフィルタ20の逆洗もスムーズに行うことができる。
【0048】
図2に例示したプール水浄化装置10Aにおいては、セラミックフィルタ20によって濾過されたプール水は、バルブ84bを経て集水され、殺菌部90に送液される。
【0049】
殺菌部90は、プール水中に含まれる大腸菌やブドウ状球菌などの細菌やウィルスを殺菌,滅菌および不活化するためのもので、透明な石英ガラス管内に挿入された紫外線ランプにより、前記石英ガラス管の外側を循環する濾過後のプール水を殺菌するばかりでなく、石英ガラス管内に酸素ガスや乾燥空気を送気して上記紫外線ランプによりオゾンを発生させ、発生したオゾンを含む空気をプール水中に十分にバブリングして攪拌し、小さな気泡として混合させることにより、プール水のオゾンによる酸化殺菌を行うものである。なお、通常、プール水は塩素殺菌が行われるが、この紫外線殺菌およびオゾン殺菌はプール水に混入される塩素製剤の効果をより一層効果的にするものである。
【0050】
殺菌部90によって殺菌されたプール水は、次に吸着浄化部86内に送られ、ここで、吸着浄化される。すなわち、吸着浄化部86において、プール水中に存在する殺菌されたバクテリア類が、吸着除去される。
【0051】
吸着浄化部86の吸着浄化層は、ゼオライト、活性炭、シリカゲルなどの吸着剤が充填されたもので、濾過および殺菌後のプール水中に含まれている汗や尿などから発生したアンモニアや殺菌部90で分解された細菌,色素および結合塩素などを、吸着剤の吸着作用等により吸着して除去するためのものである。
【0052】
吸着剤としては、人体に有害な物質をプール水中に溶解させるものでなければなんでもよいが、ゼオライトおよび活性炭さらにはシリカゲルなどが好ましい。ここで、ゼオライトは、特に上述のアンモニアを吸着除去するのに有効なものであり、活性炭は、特に臭気成分,色素,プール水の結合塩素などを吸着除去し、シリカゲルは、特にタンパク質を選択的に除去する作用がある。
【0053】
吸着浄化部86によって浄化されたプール水は、次に、電気分解部88に流入する。電気分解部88では、吸着浄化部86による吸着浄化処理の終了したプール水に対し、所定の直流電圧を印加して、隔膜を用いる電気分解処理を行う。
【0054】
以下、本発明における特徴的な処理であるこの電気分解処理について、詳細に説明する。未浄化のプール水中には、人体から放出される汗などに含まれていた塩分が、Cl-として、概ね10mg/l〜200mg/l程度存在することが知られている。ここでは、この塩分を含む未浄化のプール水を電気分解処理し、上述の塩分を次亜塩素酸イオンとして、消毒用に利用するものである。
【0055】
電気分解処理が進行するにつれて、電気分解部88の陰極には水素ガスが発生する。また、陽極には当初は塩素ガスが発生し、電気分解処理がさらに進行して陽極付近の塩素イオン濃度が低下すると、酸素ガスが発生する。
そして、発生した塩素ガスは直ちに水に吸収されて次亜塩素酸イオンに変化するので、そのまま、プール水の消毒に用いられる。
【0056】
なお、上述のような、塩分を含む水中から、電気分解により塩分を次亜塩素酸イオンとして取り出し、これを消毒用に利用するという技術は、これをプール水の浄化に用いることができるばかりでなく、他の各種の処理、例えば、飲料水の浄化処理や、さらには産業廃棄物処理場からの浸出水の浄化処理などにも好適に利用できるものであることはいうまでもない。
【0057】
一方、ガス状態で発生する酸素は、前述の殺菌部90に送られて、濾過済みのプール水のバブリングに用いられる。そして、この過程で、紫外線照射によってもたらされるラジカル反応により、その一部がオゾンに変化して、自らも殺菌作用に貢献することになる。また、陽極をオゾン発生に有効な触媒となる金属で構成することにより、陽極で直接オゾンを発生させることも可能である。
【0058】
なお、上記電気分解処理の進行に伴って、陰極付近の水は弱酸性に、また、陽極付近の水は弱アルカリ性になる。そこで、この両者を混合部92において混合し、必要な場合には、さらに、pHを所定の範囲になるように調整した上で、プール水浄化装置10Aから送出するようにする。
【0059】
また、電気分解処理済みの水をプールに還流させる前に塩素製剤を添加して、遊離残留塩素濃度を所定の目標値範囲内に調整することも可能である。
またさらに、任意の複数の時点で、処理対象水の諸特性を測定し、必要に応じてその結果を前段の各処理工程にフィードバックし、適切な対応をとることも可能である。
【0060】
例えば、処理流量の変化から、精密濾過部84のセラミックフィルタの洗浄時期を調整したり、電気分解処理前のプール水中の塩分量によって、電気分解処理前のプール水に、塩素製剤を添加するなどの処置が行われる。
また、電気分解部88の電極には、析出物(主として、カルシウム化合物)の付着を防止するため、振動を与えることが有効である。振動は、例えば、超音波振動子による方法,超音波モータを用いる方法(この場合には、摺動による析出物除去効果も期待できる)などが好適に利用可能である。
【0061】
上述のようにして、プール水浄化装置10Aによって高度に浄化されたプール水は、次いで限外濾過装置26に流入し、より高度に浄化され、プール12に戻される。この際、必要に応じて、熱交換器を通して所定の温度に加温することも可能である。
限外濾過装置26は、セラミックフィルタ20で分離除去できない、菌類よりもさらに小さいウィルス、例えば、エイズウィルス,インフルエンザウィルス,日本脳炎ウィルス,肝炎ウィルス類等や、タンパク質類等を分離除去するためのもので、中空糸膜などの限外濾過膜を多数配列したものである。
【0062】
人体などから発生し、プール水中に混入する不純物のうち、セラミックフィルタ20では、大腸菌,コレラ菌,チフス菌,緑膿菌等の細菌類などのような、ほぼ、0.2μm〜0.5μm程度以上の直径を持つ不純物粒子が除去されるが、これ以下の直径を持つ不純物粒子は除去できない。
【0063】
そこで、限外濾過装置26においては、中空糸膜などの限外濾過膜によってプール水中に残存している0.001μm〜0.2μm程度の粒子径を持つタンパク質類(例えば、0.002μm〜0.01μm程度)およびウィルス類(例えば、0.01μm〜0.2μm程度)ならびにセラミックフィルタで完全に除去できなかった細菌類(例えば、0.2μm〜0.5μm程度)を除去している。しかし、プール水中に必要なイオン、例えばNa+ などの金属イオン、Cl- などの陰イオン等のイオンや分子類は限外濾過膜を透過する。
【0064】
従来、このような限外濾過膜のように細かいフィルタを使用して大量のプール水を濾過しようとした場合にはすぐに目詰まりを生じ、継続的な濾過が不可能であったが、図示例においては、限外濾過の前に、予めプール水をセラミックフィルタ20により精密濾過することにより、はじめて大量のプール水の限外濾過を可能にしている。
【0065】
ここで、限外濾過膜は、特に制限的ではなく、公知の限外濾過膜、すなわち中空糸膜であればよく、例えば代表的にクラレUFフィルター(クラレ社製)などを挙げることができる。
また、このような中空糸膜は、外側から内側に向けて限外濾過するものであっても、逆に内側から外側に向けて限外濾過するものであってもよい。
【0066】
図示例のプール水浄化システムは、前述のように、セラミックフィルタ20によるプール水の濾過を補助し、さらにセラミックフィルタ20の目詰まりを防止するとともに逆洗を容易にするための濾過助剤を供給する、濾過助剤供給ユニット22を有する。
【0067】
濾過助剤供給ユニット22は、プール水浄化装置10A内の精密濾過部84のセラミックフィルタ20の濾過能力を常に良好な状態に維持し、洗浄および逆洗を容易にする濾過助剤層を形成するための濾過助剤を保持しており、精密濾過部84の使用開始前に、これをスラリーポンプによってプール水浄化装置10A内のセラミックフィルタ20に供給する。
【0068】
すなわち、セラミックフィルタ20は微細な孔を有するため、直接的に濾過に用いると、この微細な孔がすぐに目詰まりして、短時間のうちに濾過能力が低下してしまう。このため、セラミックフィルタは一般的にその流入側面に、除去が容易な濾過助剤層を形成して用いている。
【0069】
濾過助剤としては、ケイソウ土や石灰などの粉末状濾過助剤およびセルロース,パルプ繊維やアスベスト等の繊維状濾過助剤ならびにタンパク質の選択的除去が可能なシリカゲルなどを用いるのが好ましい。従って、前記セラミックフィルタ20の流入側面には、除去が容易な粉末状濾過助剤からなる剥離層を設け、その上層に、繊維状濾過助剤からなる濾過層ならびにシリカゲル層を形成しておくのが好ましい。
【0070】
基本的に以上のように構成される図1に示されるプール水浄化システムにおいては、プール12からオーバーフローしたプール水は、オーバーフロータンク14に流入し、プレフィルタ16,16により髪の毛,糸くずなどの比較的大きな不純物を除去された後、循環ポンプ18,18の作用によりプール水浄化装置10Aに流入する。
【0071】
プール水は、バルブ84aを経て精密濾過部84に流入し、セラミックフィルタ20によって精密濾過され、次に、紫外線およびオゾンを用いる殺菌部90に流入して殺菌された後、活性炭などを用いる吸着浄化部86の吸着浄化層に流入して、アンモニアなどの不快臭分子や殺菌部90によって死滅させられたウィルス類,細菌類を吸着除去した後、電気分解部88に送られる。
【0072】
そして、電気分解部88で電気分解を受けて塩分を有効な消毒剤成分に変化させた後のプール水は、同じく電気分解部88において生成された酸性水,アルカリ性水の混合液として、プール水浄化装置10Aから送り出される。その後、プール水浄化装置10Aによって高度に浄化されたプール水は、限外濾過装置26に流入してさらに限外濾過された後、浄化済みプール水としてプール12に戻される。
【0073】
上記実施例に示したプール水浄化装置10Aによれば、不純物の濾過や殺菌,吸着浄化等の、プール水浄化装置に要求される処理を効率的に行うことを可能とするとともに、プール水中に持ち込まれる、人体から放出された塩分を有効利用可能としたプール水浄化装置を実現できるという効果が得られる。
また、上記実施例に示したプール水浄化装置10Aによれば、殺菌消毒用に用いられる塩素製剤に不純物として含まれるNa Cl(塩化ナトリウム)が、有効に利用可能になるという効果も得られる。これは塩素製剤の生産量低減に貢献することに通じ、地球環境保護の面からも大きく評価できる。
【0074】
ここで、電気分解部88の構成について説明する。
電気分解部88は、前述のように、吸着浄化処理の終了したプール水に対し、所定の直流電圧を印加して、隔膜(イオン膜)を用いる電気分解を行うものであるが、ここで用いる電極の形状などについては、以下のような点に配慮することが好ましい。
【0075】
すなわち、電気分解の効率を向上させるための電極の配置にも留意することが好ましい。例えば、図5(a)に示すような、一対の平板状の電極を対峙させた場合に比較して、同(b)に示すような、一対の同心円状の電極を対峙させた場合,同(c)に示すような、複数の円筒状の電極を対峙させた場合などでは、同一容積の処理槽内で単位時間に処理可能な処理対象水の量が大幅に増加する。
【0076】
なお、図5中、88aは陽極、88bは陰極、88cは隔膜を示している。この隔膜88cとしては、塩素イオンに対して極めて選択性の高い遮蔽性(非透過性)を有するイオン選択透過性膜(例えば、ナフィオン(Nafion 、デュポン社商品名))などを用いることが好ましい。
【0077】
またさらに、電極自体の形状以外にも、電極を構成する材料として、均質な板状のものと、細かいメッシュ状のものを比較すると、細かいメッシュ状のものでは電極の表面積が大きくできる分、大量の水の処理が可能になる。実際の電極の設計に際しては、これらの点をよく考慮して、処理槽の形状や目的とする処理速度などに合った材質,形状を決定する必要がある。
【0078】
次に、本発明の他の実施例を説明する。本実施例は、前述の、本出願人が、先に、特願平06−163819号「液体浄化装置」(特開平7−112182号公報参照)により提案した液体浄化装置をさらに改良し、しかも、低コストでコンパクトであり設置工事の容易なプール水浄化装置に係るものである。
【0079】
図6は、図1に示したプール水浄化装置10の、第2の構成例を示すものである。同図に示されるように、本実施例に係るプール水浄化装置10(以下、プール水浄化装置10Bとする)は、二重タンク構造をとる精密濾過部84と殺菌部90と吸着浄化部86、並びに、上記二重タンク構造部分とは別体の構成となっている電気分解部88およびこの電気分解部88からの流出液の混合部92とから構成されている。
【0080】
図6に示す、二重タンク構造を有する本実施例に係るプール水浄化装置10Bは、前述の、本出願人が先に特願平06−163819号「液体浄化装置」(特開平7−112182号公報参照)により提案した液体浄化装置をさらに改良したものに相当する。すなわち、本実施例に係るプール水浄化装置10Bは、不純物の濾過や殺菌,吸着浄化等の、プール水浄化装置に要求される能力を好適に満足させ、しかも低コストでコンパクトであり、設置工事の容易なプール水浄化装置である。
【0081】
本実施例に係るプール水浄化装置10Bは、中心部の内側タンク82を精密濾過部84として用い、その周囲の外側タンク80を二重構造を有する環状構造として、ここに殺菌部90と吸着浄化部86とを配置し、さらに、その外に電気分解部88およびこの電気分解部88からの流出液の混合部92を配置したものである。ここでは、電気分解部88および混合部92は、それぞれを複数の部分から構成して、これら複数の電気分解部88および混合部92を、上記環状の吸着浄化部86の外側に、交互に環状に配置している(図7参照)。
【0082】
本実施例に係るプール水浄化装置10Bの特徴とするところは、基本構造として、先願に係る二重タンク構造を利用することにより、比較的高(大)能力のプール水浄化装置を、一体的な構造にできるばかりでなく、総容積を抑えたコンパクトな装置を実現できるところにある。この構造は、後述するベースの構造と相俟って、設置工事期間の短縮化,設置現場までの輸送の容易化などに大きな効果をもたらすものである。
【0083】
以下、本実施例に係るプール水浄化装置10Bの作用について説明するが、実質的には、先に説明した実施例の場合と同様である。
すなわち、本実施例に係るプール水浄化装置10Bにおいても、ポンプ18,18からのプール水は、バルブ84aを経て精密濾過部84内に流入し、精密濾過部84によって濾過される。この精密濾過部84内には、前述のように、微細粒子まで濾過可能なセラミックフィルタ20が複数本、例えば100〜150本が装着されている。
【0084】
また、ここで用いるセラミックフィルタとしては、前述の実施例において説明した各具体例のもの(すなわち、図3(a),(b)および図4に示したものなど)が、好適に用い得る。また、実際に用いる際には、これも前述のように、濾過助剤をプレコートして用いることが好ましい。
【0085】
次に、殺菌部90は、上述の精密濾過部84の周囲に環状に配置されていること以外は、先に説明した実施例に示した殺菌部90と全く同様に構成されている。すなわち、透明な石英ガラス管内に挿入された紫外線ランプにより、前記石英ガラス管の外側を循環する濾過後のプール水を殺菌すると同時に、石英ガラス管内に酸素ガスや乾燥空気を送気して上記紫外線ランプによりオゾンを発生させ、発生したオゾンを含む空気をプール水中に十分にバブリングして攪拌し、小さな気泡として混合させることにより、プール水のオゾンによる酸化殺菌を行うものである。
【0086】
この殺菌部90によって殺菌されたプール水は、オーバフローにより、この環状の殺菌部90のさらに外側に配置されているやはり環状の吸着浄化部86に送られ、ここで、吸着浄化される。すなわち、前述のように、殺菌部90において殺菌され、プール水中に存在するバクテリア類が、吸着浄化部86において吸着除去される。
【0087】
ここで用いられる吸着剤としては、前述のようなゼオライト,活性炭,シリカゲルなどが好適に用い得る。
吸着浄化部86によって浄化されたプール水は、次に、そのさらに外側に配置されている電気分解部88に送られる。この場合、吸着浄化部86によって浄化されたプール水は、複数に分割された電気分解部88の各部分にほぼ均等に流入させることが好ましい。
【0088】
複数に分割された電気分解部88の各部分においては、吸着浄化処理の終了したプール水に対し、前述の場合と同様に、所定の直流電圧を印加して、電気分解処理を行う。この電気分解部88における処理の機能も、先の実施例の場合の機能と同様である。電気分解処理の結果発生する各ガスの利用方法も、先の実施例の場合の機能と同様である。
【0089】
電気分解処理の結果発生する弱酸性水,弱アルカリ性水は、上記電気分解部88の間に配置されている混合部92に送られ、ここで混合され、さらに、高度な濾過を行うために、限外濾過装置26に送られる。限外濾過装置26では、セラミックフィルタ20で分離除去できない、菌類よりもさらに小さいウィルス、例えば、エイズウィルス,インフルエンザウィルス,日本脳炎ウィルス,肝炎ウィルス類等や、タンパク質類等が分離除去される。
【0090】
その後、限外濾過装置26において限外濾過されたプール水は、浄化済みプール水としてプール12に戻される。この際、必要に応じて、熱交換器を通して所定の温度に加温することも可能であることは、前述の通りである。
【0091】
次に、先に述べた、本実施例に係るプール水浄化装置10Bを設置する際に用いるためのベースユニットであるが、このベースユニットは、一枚の補強された鋼鈑の上に、送液用のポンプ,上記実施例に係るプール水浄化装置10Bの各部との接続に必要な接続口,プール水浄化装置10B全体を支持する台座などが配置されているものである。
【0092】
本発明に係るプール水浄化ユニットの設置工事に際しては、まず、このベースユニットを、プール設置場所に正しくセットした後に、一体的に構成されている本実施例に係るプール水浄化装置10Bを、上記各接続部が正しく対峙するように位置合わせして、上記ベースユニット上にセットし、本体固定用のボルトや、配管接続用のボルトなどにより、両者を固定・接続する。
【0093】
これに付随して若干の配管・配線作業があるものの、実質的な設置工事は、上述のセット・固定作業で修了することになるので、本実施例に係るベースユニットを用いる設置工事における設置現場での作業量は、従来に比較して、大幅に減少するとともに、作業自体も大幅に簡易化されるので、設置のためのコスト低減に大きな効果がある。
【0094】
本実施例に示したプール水浄化装置10Bによっても、不純物の濾過や殺菌,吸着浄化等の、プール水浄化装置に要求される処理を効率的に行うことを可能とするとともに、プール水中に持ち込まれる、人体から放出された塩分や殺菌消毒用に添加される塩素製剤中の塩分を有効利用可能としたプール水浄化装置を実現できるという効果が得られる他、設置工事の簡易化,効率向上の効果が極めて大きいという利点がある。
【0095】
図8〜図10は、本発明のさらに別の実施例に係るプール水浄化装置の概要を示す図である。以下、各図について、それぞれ簡単に説明する。
まず、図8に示す実施例は、先に図6に示した実施例における二重タンク構造の外側タンクと内側タンクとの間に、布製のフィルタ(バッグフィルタ)94を挿入して、これをプレフィルタとして用いる態様を示している。
【0096】
本実施例に係るプール水浄化装置によれば、プレフィルタを含めて、プール水浄化システムの主要部を一体化(かつ、コンパクト化)できるという効果が得られる。なお、フィルタの交換の際の利便性を考慮すると、バッグフィルタ94は、上方に引き出せるように構成するのがよい。
【0097】
次に、図9に示す実施例は、先に図6に示した実施例における二重タンク構造の内側タンクを、単なる精密濾過部から、上方をセラミックフィルタを用いる精密濾過部84とし、下方を砂濾過部96として、二重タンク構造の内側タンクを、上下に分けて異なる濾過方式の濾過部が有機的に結合されたフィルタとして用いる態様を示している。
【0098】
本実施例に係るプール水浄化装置では、二重タンク構造の内側タンクを、プレフィルタとしての砂濾過部96と、精密濾過部としてのセラミックフィルタを用いる濾過部84に分けたことにより、プレフィルタを含めて、プール水浄化システムの主要部を一体化(かつ、コンパクト化)できるという効果が得られる。ここでも、フィルタの交換の際の利便性を考慮すると、セラミックフィルタは、上方に引き出せるように構成するのがよい。
【0099】
図10に示す実施例は、先に図2に示した実施例におけるセラミックフィルタを用いる精密濾過部84を、中空糸限外濾過膜フィルタを用いる精密濾過部98に置き換えた態様を示している。
【0100】
本実施例に係るプール水浄化装置では、精密濾過部として中空糸限外濾過膜フィルタを用いる濾過部98を採用しているため、セラミックフィルタを用いる精密濾過部84を採用した場合に比較して、多少精密濾過部の洗浄間隔が短くなるものの、ほぼ同様のプール水浄化能力を備えたプール水浄化システムを実現できるという効果が得られる。
【0101】
上述のような本発明に係るプール水浄化装置10(10A,10Bおよびその各変形例)においては、精密濾過部84,殺菌部90,吸着浄化部86および電気分解部88の少なくとも1つ以上を各々、あるいは組み合わせてユニット化して、交換やメンテナンスの際には(例えば、精密濾過ユニット,殺菌ユニットなどとして)ユニットごと取り外し・交換可能に構成してもよい。
【0102】
またさらに、上記精密濾過部84内のセラミックフィルタを所定本数ずつのユニット構成として、このユニット毎に上述のカセットと同様に交換可能に構成してもよい。またさらに、殺菌部90および吸着浄化部86についても、上述のような分割されたカセット化を行ってもよい。
【0103】
また、本発明に係るプール水浄化装置10(10A,10B)においては、精密濾過部84内のセラミックフィルタの濾過能力を高水準に維持するために、適宜、逆洗洗浄を行うことが好ましい。これには、高圧空気含有洗浄水流を供給する機能を有する逆洗装置を備えることが好ましい。
【0104】
逆洗装置は、プール水浄化装置10(10A,10B)内のセラミックフィルタ20の濾過能力を常に良好な状態に保つように、濾過効率が低下する前に、例えば、一定期間ごとにセラミックフィルタ20に堆積した濾滓を除去・洗浄するための高圧空気含有洗浄水流(ジェット水流)を発生させるための、洗浄水の流速を加速する循環回路と、高圧空気と加速された洗浄水との混合器を備えることが好ましい。
【0105】
また、前記限外濾過装置26にも、上と同様の逆洗装置を備えてもよい。これにより、限外濾過膜の濾過効率の低下を防止し、常に高い効率に維持するとともに、高価な限外濾過膜の交換の頻度を少なくすることが可能になるという効果が得られる。この逆洗装置は、洗浄水供給のためのタンク,ポンプおよび超音波発生器から構成される。
【0106】
限外濾過装置26の逆洗は、ポンプによって洗浄水を限外濾過装置26の出口側に流入させ、限外濾過膜の内側から外側に逆流させて、限外濾過膜に捕獲された不純物微細粒子を外側に流し出し、この微細不純物粒子を含む洗浄水を限外濾過装置26の外部に排出する。なお、このとき、超音波発生器によって限外濾過装置26の外周から中心に向けて超音波を発振させ、限外濾過膜を超音波振動させることで、捕獲されていた不純物微粒子の逆洗除去を容易にし、逆洗効率を高ることができる。
【0107】
上述の精密濾過部84,限外濾過装置26などの濾過装置の逆洗用に、殺菌部90内において発生するオゾンを含む水(オゾン水)を流用することも有効である。また,このオゾン水は、吸着浄化部86における吸着炭の洗浄などにも好適に利用可能である。
【0108】
以上説明した例では、本発明に係るプール水浄化装置の精密濾過手段に利用される多孔質フィルタを、多孔質セラミックフィルタを代表例として説明したが、本発明はこれに限定されず、多孔質セラミックフィルタのように非常に微細な孔を3次元的に有し、細菌などの微粒子や生体から放出される油分等も濾過することが可能なものであれば、材質は特にセラミックに限定されることはない。
【0109】
また、フィルタの孔部の大きさも処理する液体中の除去対象となる不純物の粒子径に応じて適当なものを選べばよい。例えば、3次元構造の繊維状物をプレス圧縮して得た圧縮ステンレスパイル,圧縮金属パイル,カーボン繊維を圧縮したもの,焼結金属,樹脂ビーズを固めたものなど、種々の材質の多孔質フィルタを挙げることができる。
【0110】
さらに、超音波の利用についても、前述のような電気分解部88の電極への析出物の付着防止以外に、前記殺菌部90などにおけるオゾンによる殺菌作用、あるいは、前記吸着浄化部86における活性炭による吸着作用の効果を向上させるためにも用いることが可能である。この場合における超音波は、上記殺菌部90,吸着浄化部86などのオゾン吹き込み口付近に振動子を設ける方式などで供給することが好ましい。
【0111】
またさらに、前記殺菌部90において使用する紫外線ランプとしては、本出願人が先に特願平10−351148号「紫外線蛍光ランプおよび浄化装置」により提案した、2種類の波長の異なる紫外線を射出して、殺菌のみならず、オゾンを効率的に発生させる機能を備えた紫外線蛍光ランプを用いると、処理をさらに効率化することが可能である。
【0112】
図11は、上述の超音波発振器と紫外線蛍光ランプとを組み合わせて用いる場合の、電気分解部88Aの構成を示す部分断面図である。ここでは、図5(b)に示したような円筒状の電極88a,88bに超音波発振器88dを取り付けるとともに、上記円筒状の電極88a,88bに対応するように環状の紫外線蛍光ランプ90Aを配置し、この紫外線蛍光ランプ90Aの周囲にも超音波発振器88dを配置したものである。
【0113】
この構成によれば、図の下方から供給される処理対象水は、電気分解を受けた直後に、引き続いて紫外線照射による殺菌処理を受けるが、このとき、電極には超音波の作用により析出物が付着しにくく、また、紫外線照射による殺菌処理においては、これが超音波の作用により加速されるという効果が得られ、さらに、紫外線蛍光ランプ90Aの周囲における水流が加速される効果も得られる。
【0114】
上記構成に係る電気分解部88Aについては、これを、さらに図12に示すように一体化しコンパクト化することが可能である。ここでは、陰陽両電極間に存在する隔膜88cを複数の部分に区切り、それらの複数の部分の間に紫外線蛍光ランプ90Aを配置したものである(図12(a)参照)。また、電気分解部88Aの入口側,出口側に、それぞれ超音波モータ(いわゆる進行波型モータ)を配置しており、これにより図中の上方への水流を加速するようにしている。
【0115】
以上、本発明のプール水浄化装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変更および改良を行ってもよいのはもちろんである。
【0116】
例えば、上記殺菌用紫外線ランプの代わりにキセノンランプを用いてもよい。
この場合、キセノンガス単独のものに限らず、キセノンガスとアルゴンガスとが混合状態で用いられている混合キセノンランプも好適に用い得る。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプール水浄化装置によれば、プール水中に含まれる不純物の濾過や殺菌や吸着浄化等、浄化装置に要求される能力を好適に満足し、かつ、低コスト・コンパクトで設置工事の容易なプール水浄化装置を実現することが可能になるという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るプール水浄化装置を利用するプール水浄化システムの一例を示す概念図である。
【図2】 図1に示す本発明のプール水浄化装置の一具体例を示す概略断面図である。
【図3】 (a)および(b)は、それぞれ図2に示す本発明のプール水浄化装置に用いられる多孔質セラミックフィルタの一例を示す上面図および断面図である。
【図4】 図2に示す本発明のプール水浄化装置に用いられる多孔質セラミックフィルタの他の一例を示す上面図および断面図である。
【図5】 (a)〜(c)は電気分解部88の電極配置の説明図である。
【図6】 図1に示す本発明のプール水浄化装置の他の具体例を示す概略断面図(その1)である。
【図7】 図6に示す本発明のプール水浄化装置の上面図である。
【図8】 図1に示す本発明のプール水浄化装置の他の具体例を示す概略断面図(その2)である。
【図9】 図1に示す本発明のプール水浄化装置の他の具体例を示す概略断面図(その3)である。
【図10】 図1に示す本発明のプール水浄化装置の他の具体例を示す概略断面図(その4)である。
【図11】 図1に示す本発明のプール水浄化装置の他の具体例を示す概略部分図(その1)であり、断面図である。
【図12】 図1に示す本発明のプール水浄化装置の他の具体例を示す概略部分図(その2)であり、(a)は上面図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
10,10A,10B プール水浄化装置
12 プール
14 オーバーフロータンク
16 プレフィルタ
18 ポンプ
20 セラミックフィルタ
22 濾過助剤供給ユニット
24 塩素タンク
26 限外濾過装置
42 セラミックフィルタ20の円筒状体
42a セラミックフィルタ20の外周面
42b セラミックフィルタ20の内周面
42c セラミックフィルタ20の肉厚部
43 セラミックフィルタ20の貫通孔
44 セラミックフィルタ20の中心貫通孔
46 セラミックフィルタ20のセラミックフィルタ膜セル
47 セラミックフィルタ20の連絡流路
80 外側タンク
82 内側タンク
84 (セラミックフィルタ20を用いる)精密濾過部
84a,84b バルブ
86 吸着浄化部
88,88A 電気分解部
88a 陽極
88b 陰極
88c 隔膜
88d 超音波発振器
90 殺菌部
90A 紫外線蛍光ランプ
92 混合部
94 バッグフィルタ
96 砂濾過部
98 (中空糸限外濾過膜フィルタを用いる)精密濾過部

Claims (10)

  1. 濾過手段と殺菌手段と吸着浄化手段とを有するプール水浄化装置であって、
    前記濾過手段の後に前記殺菌手段を通過し、前記殺菌手段の後に前記吸着浄化手段を通過するプール水流路とを備え、さらに、前記吸着浄化手段による吸着浄化工程を終了したプール水の電気分解手段と、
    前記電気分解手段による電気分解工程において発生する酸素を、前記殺菌手段に還流するための送気手段とを有することを特徴とするプール水浄化装置。
  2. 前記電気分解手段による電気分解工程で発生する酸性液とアルカリ性液とを混合して、プールに還流するための送液手段を有することを特徴とする請求項1に記載のプール水浄化装置。
  3. 前記電気分解手段の前段または後段の少なくとも一方に、消毒用塩素製剤の添加手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載のプール水浄化装置。
  4. 前記濾過手段は、浄化前のプール水と接触する外周面および浄化前のプール水が流れる中心貫通孔を限定する内周面とを有する筒状体からなり、この筒状体の外周面と内周面との間の肉厚部にその軸線方向に浄化後のプール水が流れる複数の貫通孔を有する円筒状の多孔質セラミックフィルタで構成されるものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のプール水浄化装置。
  5. 濾過手段と殺菌手段と吸着浄化手段とを有するプール水浄化装置であって、円筒状側壁を有し、前記濾過手段が収納される内側タンクと、この内側タンクの外側に設けられ、前記内側タンクと同軸の二重の円筒状部分を有し、その内側円筒状部分に前記殺菌手段が、また外側円筒状部分には前記吸着浄化手段が収納される外側タンクと、前記各手段を所定の順序で連通するプール水流路とを備え、
    さらに、前記吸着浄化手段による吸着浄化工程を終了したプール水の電気分解手段と、
    前記電気分解手段による電気分解工程において発生する酸素を、前記殺菌手段に還流するための送気手段とを有することを特徴とするプール水浄化装置。
  6. 前記各手段に加えて、前記電気分解手段による電気分解工程で発生する酸性液とアルカリ性液とを混合して、プールに還流するための送液手段を有することを特徴とする請求項に記載のプール水浄化装置。
  7. 前記電気分解手段の前段または後段の少なくとも一方に、消毒用塩素製剤の添加手段を有することを特徴とする請求項5または6に記載のプール水浄化装置。
  8. 前記濾過手段は、浄化前のプール水と接触する外周面および浄化前のプール水が流れる中心貫通孔を限定する内周面とを有する筒状体からなり、この筒状体の外周面と内周面との間の肉厚部にその軸線方向に浄化後のプール水が流れる複数の貫通孔を有する円筒状の多孔質セラミックフィルタで構成されるものであることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のプール水浄化装置。
  9. 前記各手段への接続配管類を予め所定のベース上に組み付けておき、このベースの上に前記各手段を含むプール水浄化装置を設置することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のプール水浄化装置。
  10. 前記ベースは、プール水浄化装置の架台と予め組み立て接続された配管部分とを備え、前記予め組み立て接続された配管部分には、前記プール水浄化装置との接続部分並びに前記プール水浄化装置による浄化対象プール水の入出口部分が設けられており、これらを含めて送液手段,バルブ・コック類が予め配管組み立て接続されていることを特徴とする請求項に記載のプール水浄化装置。
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