JP4558589B2 - 温度制御装置、温度調節機能付き可動ステージ、及び輻射伝熱装置 - Google Patents
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Description
ウエハ用可動ステージ5は、粗動Xテーブル10、粗動Yテーブル11、微動テーブル12、及びウエハチャック13を含んで構成される。粗動Xテーブル10は、Xリニアガイド14(図3参照)により、下側基準ベース1に対してX方向に移動可能に支持されている。ボールねじ15を作動させることにより、粗動XテーブルをX方向に移動させることができる。粗動Yテーブル11は、Yリニアガイド18により、粗動Xテーブル10に対してY方向に移動可能に支持されている。超音波モータ19を作動させることにより、粗動Yテーブル11をY方向に移動させることができる。図2は、Y方向に平行な視線で見たときの概略図に相当し、図3は、X方向に平行な視線で見たときの概略図に相当する。
図3に示すように、第2の放熱部材48は、2枚の第2の放熱板48aを含む。第2の放熱板48aの各々は、XY面に平行な第2の放熱表面を有する。第2の受熱部材49は、3枚の第2の受熱板49aを含む。第2の受熱板49aの各々は、XY面に平行な第2の受熱表面を有する。3枚の第2の受熱板49aと2枚の第2の放熱板48aとは、XY面内で部分的に重なり、かつZ方向に関して交互に配列するように配置されている。
上記実施例の場合には、伝熱部材38の高温端の温度が高々30℃程度であり、低温端の温度が20℃程度である。また、第1の放熱部材45の温度も、高々40℃程度である。このため、真空容器内の他の部材の温度に擾乱を与えにくい。さらに、上記実施例では、第1の放熱部材45の2枚の放熱板45aの各々は、第1の受熱部材46の受熱板46aにより挟まれている。第1の放熱部材45から発生した輻射熱のほとんどが第1の受熱部材46で吸収されるため、真空容器内の他の部材に与える熱的影響は軽微である。
2 上側基準ベース
3 基準ベース
5 ウエハ用可動ステージ
6 マスク用可動ステージ
7 電子ビーム源
8 真空容器
10 粗動Xテーブル
11 粗動Yテーブル
12 微動テーブル
13 ウエハチャック
15 ボールねじ
18 Yリニアガイド
19 超音波モータ
22 ピエゾアクチュエータ
23 チルトステージ
24 XY微動機構
28 ウエハチャック支持部材
29 弾性伝熱板
30 均熱板
33 静電チャック
34 微小回転駆動機構
35 接続部材
36 可撓性伝熱部材
37 第2のペルチェ素子
38 伝熱部材
39 断熱部材
40 第1のペルチェ素子
45 第1の放熱部材
46 第1の受熱部材
48 第2の放熱部材
49 第2の受熱部材
50 冷却機構
Claims (11)
- 温度制御の対象となる温度制御対象部材と、
前記温度制御対象部材に熱的に結合し、第1の放熱表面を有する第1の放熱部材と、
前記第1の放熱表面に、ある間隙を隔てて対向配置された第1の受熱表面を有し、前記第1の放熱表面から放射された熱を受ける第1の受熱部材と、
前記第1の放熱表面及び第1の受熱表面が相互に対向する姿勢を維持したまま、前記第1の放熱部材及び第1の受熱部材の一方を他方に対して移動させる第1の移動機構と
を有し、
前記第1の放熱部材が、相互に表裏の関係にある第1の表面と第2の表面とを持つ少なくとも1枚の放熱板を含み、該第1の表面と第2の表面とが前記第1の放熱表面を構成し、
前記第1の受熱表面が、前記第1の表面に対向する領域と前記第2の表面に対向する領域を含む温度制御装置。 - さらに、吸熱が生ずる吸熱領域と発熱が生ずる発熱領域とを含む吸発熱素子であって、該吸熱領域が、前記温度制御対象物に熱的に結合され、該発熱領域が、前記第1の放熱部材に熱的に結合されている吸発熱素子を有する請求項1に記載の温度制御装置。
- さらに、前記第1の受熱部材を支持し、該第1の受熱部材に熱的に結合した可動テーブルと、
前記可動テーブルに取り付けられ、該可動テーブルに熱的に結合し、第2の放熱表面を有する第2の放熱部材と、
前記第2の放熱表面に、ある間隙を隔てて対向配置された第2の受熱表面を有し、前記第2の放熱表面から放射された熱を受ける第2の受熱部材と、
前記第2の放熱表面及び第2の受熱表面が相互に対向する姿勢を維持したまま、前記可動テーブルを前記第2の受熱部材に対して移動させる第2の移動機構と、
前記第2の受熱部材を冷却する冷却機構と
を有する請求項1または2に記載の温度制御装置。 - XY直交座標系が画定された基準ベースに対して、X軸方向に移動可能に支持された粗動Xテーブルと、
前記粗動Xテーブルに対して、Y軸方向に移動可能に支持された粗動Yテーブルと、
前記粗動Yテーブルに対して、前記粗動Xテーブル及び粗動Yテーブルの移動可能距離よりも微小な量だけ変位可能に支持され、かつ前記粗動Xテーブル及び粗動Yテーブルの位置精度よりも高い精度で位置制御可能な微動テーブルと、
前記粗動Xテーブルに支持され、該粗動Xテーブルに熱的に結合し、Y軸に平行な第1の受熱表面を有する第1の受熱部材と、
前記第1の受熱表面に、ある間隙を隔てて配置された第1の放熱表面を有する第1の放熱部材と、
前記粗動Yテーブルに支持され、前記第1の放熱部材と前記微動テーブルとの間の伝熱経路の一部を構成する伝熱部材と、
吸熱が生ずる第1の吸熱領域と発熱が生ずる第1の発熱領域とを含む第1の吸発熱素子であって、前記伝熱部材と前記第1の放熱部材との間に配置され、該第1の吸熱領域が前記伝熱部材に熱的に結合し、該第1の発熱領域が前記第1の放熱部材に熱的に結合している第1の吸発熱素子と、
前記粗動Xテーブルに支持され、該粗動Xテーブルに熱的に結合し、X軸に平行な第2の放熱表面を有する第2の放熱部材と、
前記第2の放熱表面にある間隙を隔てて対向する第2の受熱表面を有する第2の受熱部材と、
前記第2の受熱部材を冷却する冷却機構と
を有する温度調節機能付き可動ステージ。 - さらに、前記微動テーブルと前記伝熱部材との間の伝熱経路の一部を構成し、可撓性を有する部材で形成された可撓性伝熱部材と、
吸熱が生ずる第2の吸熱領域と発熱が生ずる第2の発熱領域とを含む第2の吸発熱素子であって、前記可撓性伝熱部材と前記伝熱部材との間に配置され、該第2の吸熱領域が前記可撓性伝熱部材に熱的に結合し、該第2の発熱領域が前記伝熱部材に熱的に結合している第2の吸発熱素子と、
を有する請求項4に記載の温度調節機能付き可動ステージ。 - 前記粗動Yテーブルがその可動範囲内でY軸方向に移動したとき、前記第1の放熱表面と前記第1の受熱表面との相互に対向する領域の面積が変化しない請求項4または5に記載の温度調節機能付き可動ステージ。
- 前記粗動Xテーブルがその可動範囲内でX軸方向に移動したとき、前記第2の放熱表面と前記第2の受熱表面との相互に対向する領域の面積が変化しない請求項4〜6のいずれかに記載の温度調節機能付き可動ステージ。
- 放熱表面を有する放熱部材と、
前記放熱表面にある間隙を隔てて対向する受熱表面を有する受熱部材と、
前記放熱部材と受熱部材との一方を他方に対して移動させる移動機構と、
吸熱が生ずる吸熱領域と発熱が生ずる発熱領域とを含む吸発熱素子であって、該吸熱領域が冷却対象物に熱的に結合し、該発熱領域が前記放熱部材に熱的に結合している吸発熱素子と
を有し、
前記移動機構により前記放熱部材と前記受熱部材との一方が他方に対して移動したとき、前記放熱表面と受熱表面とは、相互に対向する姿勢を維持する形状を有する輻射伝熱装置。 - 前記移動機構により前記放熱部材と前記受熱部材との一方が他方に対して移動しても、前記放熱表面と前記受熱表面との間隔が変動しない請求項8に記載の輻射伝熱装置。
- 前記移動機構により前記放熱部材と前記受熱部材との一方が他方に対して移動しても、前記放熱表面と前記受熱表面との相互に対向する領域の面積が変動しない請求項8または9に記載の輻射伝熱装置。
- 前記放熱表面と前記受熱表面との少なくとも一方に、ダイヤモンドライクカーボンがコーティングされている請求項8〜10のいずれかに記載の輻射伝熱装置。
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