JP4558208B2 - 吸収包帯と包帯上の活性成分の分配器として有効なコーティング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収性基材と軟膏剤様の感触を有する組成物の不連続なコーティングとを備える吸収包帯、特に創傷用吸収包帯に関する。この吸収包帯は、身体からの滲出液、特に創傷滲出液を吸収し、且つ、活性成分、例えば治療用物質を吸収力を実質的に無駄にすることなしに皮膚に投与するのに有益である。本発明の吸収包帯とこれから得られる包帯は、希望したときに、創傷箇所を再度傷つけることなしに皮膚から容易に、且つ、具合よく取り除くことができる。
【0002】
【発明の背景と従来技術】
包帯と創傷用吸収包帯は、通常、創傷からの滲出液を吸収するために吸収性パッドを備える。この吸収性パッドは、通常、繊維質の不織布材料で構成される。この吸収性包帯の1つの問題は、吸収性パッドの繊維が治癒しつるある創傷に埋まることがあり、創傷を傷つけないで痛みを伴わずに包帯を取り除くのを難しくしている。この問題を克服するため、包帯に使用される吸収性パッドは、通常、多孔性のプラスチック薄膜で覆って、パッドが創傷に固着するのを防ぐ。
【0003】
軟膏剤様組成物で創傷を治療することは、一般的なやり方である。創傷の痛みを和らげる塗り薬として役立つので、軟膏剤はしばしば使用される。その上、軟膏剤は、感染の抑制と創傷治癒を助ける治療特性を持つ抗生物質などの活性成分と混合することもできる。軟膏剤は、通常、固体材料であるよりは粘稠な液体か半固体であるので、湿潤性創傷滲出液などの湿りがないときでも、軟膏剤中の治療材料は、通常、単に軟膏剤と創傷とを接触させるだけで創傷に容易に利用可能である。
【0004】
軟膏剤を用いる処置後、創傷は、通常、接着ガーゼ包帯で覆う。軟膏剤は、包帯中の吸収性パッドの繊維が創傷の箇所に粘着するのを防ぐのに役立つので、包帯と共に軟膏剤を使用するのも有益である。創傷治癒を促進する点では有効であるが、このような治療方法の問題は、それらが比較的面倒で扱い難いということである。
【0005】
創傷治療技術の一つの進歩は、米国特許第5,814,031号に記載されるタイプの構造化された密封包帯の開発であって、それの全体の内容が本明細書に参考文献として含まれる。この米国特許第5,814,031号の吸収包帯は、支持材料とこの支持材料上に横たわる密閉された組成物とを備える。この米国特許第5,814,031号に記載される典型的な支持材料は、織物、ニットの織物及び不織布を含む。これらの支持材料は、幾らかの吸収力を有することはあるが、支持材料上に横たわる密閉された組成物があると、この支持材料を妨げ、それが創傷滲出液などの水分含有流体を吸収するのを妨害する傾向がある。
【0006】
日本公開特許公報第56−2909号は、湿布パッチ又は薬剤パッチの形状で投与される粘着性薬剤材料を開示している。この粘着性薬剤材料は、スポット、ネット又は線の形状で、例えば、印刷法で空気透過性のベース材料に塗布される。不連続なパターンでのベース材料への、この粘着性薬剤材料の塗布は、皮膚への湿軟損傷を防ぐと述べられている。しかしながら、創傷用吸収包帯の創傷領域での粘着性物質の使用は、吸収包帯を外すときに、粘着性組成物と創傷が接触すると、創傷を再度傷つけることが予想されるので、望ましくないと考えられる。
【0007】
英国特許第2,221,620号は、表面に設けられるアルギン酸塩材料の水溶液の不連続なコーティングを有する繊維性基材の止血性創傷用吸収包帯材料を開示している。この吸収包帯の製造の最終ステップは、例えば、温度管理されたオーブンを経てこの吸収包帯材料を通過させる等で、アルギン酸溶液から水を蒸発させる。この英国特許第2,221,620号で開示される吸収包帯は、良好な止血特性を有する可能性はあるが、これらの包帯は、軟膏剤を含む吸収包帯の沈静化特性(soothing properties)を有するとは期待されない。更に、このような吸収包帯には如何なる活性剤(actives)が存在しても、創傷滲出液に含まれる様な水分なしでは、創傷には容易に利用可能であるとは期待されない。
【0008】
米国特許第4,166,108号及び同第4,331,653号は、皮膚の出血を少なくする為のローション又はクリーム状組成物を開示している。これらの組成物は、予めパックした包帯に含浸されてもよいと、記載されている。包帯へのこれらの組成物の含浸は、この場合も包帯の吸収力を妨害すると考えられるので、包帯が創傷滲出液を吸収するのを妨害するだろう。
【0009】
米国特許第5,147,339号は、固体で、疎水性で、水に不溶性の連続したマトリクス中に分散された親水性の媒体中の生物活性物質を含む微粒子(corpuscles)を備える創傷治療用吸収包帯を開示している。この活性物質は、固体マトリックス中に分配されているので、創傷滲出液又は他の水分含有物質は、生物活性物質をマトリクスから開放し創傷と接触させる必要があると予想される。更に、この米国特許第5,147,339号の吸収包帯は、軟膏剤含有吸収包帯の創傷沈静化特性を有するとは期待されない。
【0010】
本発明の目的は、希望したときに、創傷を再度傷つけることなしに、創傷箇所から容易に取り外せる創傷治療用の吸収包帯を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、創傷への沈静化効果を有する吸収包帯を提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、創傷箇所に活性治療成分を送ることのできる吸収包帯を提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、創傷箇所に、多数の治療用成分を、これらの成分が互いに相溶性のないときでも、送ることのできる吸収包帯を提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、創傷滲出液を吸収できる吸収包帯を提供することである。
【0015】
本発明の他の目的は、創傷滲出液を吸収できる一方、沈静用(soothing)軟膏剤様組成物を含む吸収包帯を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、上記特性の全てあるいは組合わせを示す吸収包帯を提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、接着ガーゼ包帯の形状で上記の特性を備えた吸収包帯を提供することである。
【0018】
追加される目的は、以下に続く本発明の記述の中で明白になろう。
【0019】
【発明の概要】
本発明の吸収包帯は、少なくとも2つの構成要素、(a)第1の皮膚に直面する面と第2の反対の面を有する吸収性基材と、(b)前記吸収性基材の第1の面の一部の上に横たわる軟膏剤様の感触を有する半固体組成物の不連続なコーティングとを備える。
【0020】
本発明の吸収包帯の吸収性基材は、少なくとも1つの活性成分の受動的ディスペンサーとして有益である。前記不連続なコーティングは、実質的に皮膚に非粘着性で、且つ、少なくとも1つの活性成分の能動的ディスペンサーとして有益である。
【0021】
好ましい実施態様において、本発明の吸収包帯は、皮膚への治療的便宜を与えることを意図する少なくとも1つの活性成分を含む。他の好ましい実施態様において、本発明の吸収包帯は、少なくとも2つの活性成分、実質的に吸収性基材に含まれる第1の活性成分と実質的に不連続なコーティング中に含まれる第2の活性成分とを含む。
【0022】
また、本発明の範囲中に含まれるのは、支持材料、粘着剤層及び上で列挙した吸収包帯を備える接着ガーゼ包帯である。
【0023】
本発明の吸収包帯中の吸収性基材は、少なくとも1つの成分を皮膚、例えば、創傷箇所に送る受動的ディスペンサーとして有益である。本明細書においては、用語「受動的ディスペンサー」(passive dispenser)は、活性な、即ち治療用の成分が、吸収性基材中にあるときは、もしあってもごく控えめに、水分のない基材から分配されることを意味する。水分が、例えば、創傷滲出液中に含まれていて、この吸収性基材に接触するときは、水分は、吸収性基材に存在しているどんな活性成分の溶解をも引き起こし、それによって、皮膚か創傷表面にこの活性成分が移動することを可能にする。
【0024】
本発明の吸収包帯の不連続なコーティングは、本発明の吸収包帯からの、少なくとも1つの活性成分の能動的ディスペンサーとして有益である。本明細書においては、用語「能動的ディスペンサー」(active dispenser)は、活性成分が、この不連続なコーティングに存在するときは、たとえ湿気、血液或いは創傷滲出液がないときでも、単に接触するだけで、容易に皮膚に利用されることを意味する。
湿気がないときは、不連続なコーティングに存在する活性成分は、吸収性基材に存在する活性成分よりも、より容易に皮膚に利用可能であると信じられるが、これは、固体の吸収性基材層の中に存在する、より遅い拡散速度に比して、不連続なコーティングを備える準固体、準液体の組成物中の活性成分の拡散速度がより速いからである。
【0025】
本発明の吸収包帯の不連続なコーティング中で使用される組成物は、ある程度の粘着性を持ち得るが、この不連続なコーティングは、実質的に皮膚には非粘着性である。このことは、本発明の吸収包帯が、使用中はガーゼ巻き付けや粘着剤付き支持材等の付加的要素なしでも、皮膚に十分には粘着せず、あるべき場所に留まることを意味する。コーティング組成物のこの非粘着性の特性は、本発明の吸収包帯が、外したいときに治癒しつつある創傷に悪影響することなく、創傷から容易に取り外すことができることを保障する。
【0026】
図1Aと図1Bは、本発明の吸収包帯の一実施態様を、それぞれ平面図と図1Aの2−2線に沿った断面図である。吸収包帯15は、皮膚に直面している面25とこれと反対の面30を有する吸収性基材20を備える。吸収包帯15は、更に吸収性基材20の表面の一部の上に横たわる不連続なコーティング35を備える。図1に示される実施態様では、このコーティングは、吸収性基材20の皮膚に直面する表面25を横切る規則的で、等しく間隔を置いたパターン状に配置された等しい幅の縞40の形状で示される。図1Bは、上記表面下に食い込むことなしに吸収性基材20の表面上に横たわるコーティング35を示すとはいえ、コーティング35の幾らかの量が、基材20の皮膚に直面する面25上に、少なくとも幾らかの部分だけでも重なる限り、コーティング35が、吸収性基材20に部分的に食い込む可能性があるのは理解されよう。
【0027】
コーティング35は、規則的なパターン、乃至はランダムなパターンの何れかで基板20に塗布されてもよい。例えば、コーティング35は、直線、L形の線、曲線、交差線、ドット、円、および幾何学形状等の規則的パターン、乃至はランダムなパターンのいずれかで、またはこれらの要素を組み合わせて形成されてもよい。図2A乃至図2Fは、本発明の吸収包帯の他の実施態様であって、コーティングは、吸収包帯(図2A)の縦軸に平行な一連の線或いは縞として、吸収包帯(図2B)のその軸に対してある角度をもった一連の線或いは縞として、一連の曲線(図2C)として、クロス−ハッチングしたパターンの一連の交差した線(図2D)として、渦巻いた線(図2E)として、及び一連のドット(図2F)として、形成されている。
【0028】
コーティングは、印刷、スプレー、リバースロール若しくはナイフ−オバー−ロールコーティング、又は押出しコーティング技術等の当業界によく知られる技術を用いて基材に塗布してもよい。
【0029】
本発明の吸収包帯で使用される吸収性基材は、織物、ニットの織物、不織布及び発泡体から選択されてもよい。不織布は、本発明の吸収包帯に使用するには好ましい基材である。
【0030】
不連続なパターンでコーティング組成物を基板に塗布することにより、吸収性基材の皮膚に直面している表面の部分は、皮膚に対して露出して残り、吸収性基材による創傷流出物等の流体の吸収を可能にする。コーティング組成物の沈静化効果を提供し、しかも吸収性基材の表面へのアクセスを提供するためには、コーティング組成物は、吸収性基材の皮膚に直面している表面積の約1%乃至約99%までを被覆するように塗布されるべきである。好ましくは、コーティングは、吸収性基材の皮膚に直面している表面積の約10%乃至約90%を被覆するべきである。
最も好ましくは、コーティングは、吸収性基材の皮膚に直面している表面積の約20%乃至約80%を被覆するべきである。
【0031】
また、本発明の吸収包帯は、不連続のコーティングの上に横たわる多孔性被覆材料を備えていてもよい。多孔性被覆材料を備える本発明の吸収包帯は、図3と図4で図示される。吸収包帯50は、吸収性基材20と基材20の表面25の部分の上に横たわる不連続なコーティング35とを備える。吸収包帯は、更にコーティング35の上に横たわる多孔被覆材料45を備える。多孔性被覆材料45は、多孔性のポリエチレンフィルム、ネット又はメッシュを備えていてもよく、これらの見本は、DELNET X−550という名称で、米国、ウイルミントン、Del.のハーキュリーズ社(Hercules,Inc.)から入手できる。他の多孔性被覆材料が、上記DELNETの名で利用可能な前述の多孔性ポリエチレンフイルムの代わりに使用されてもよい。例えば、この多孔性被覆材料は、ポリエチレンの代わりに、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、または類似の高分子材料で製造されてもよい。
【0032】
いくつかの例で、採用された製造条件や不連続なコーティング35を備える組成物のレオロジカルな特性等の要因に基づいて、コーティング組成物の一部が、上方に通過して多孔性被覆材料45の穴55に入ったり、多孔性被覆材料45の上面60を覆ってある程度広がることがあることが理解される。多孔性被覆材料の上面に広がった組成物の部分は、図4の数字65で識別される。
【0033】
多孔性被覆材料45は、吸収性基材20と実質的に同延であることが、図3と図4で示されている。多孔性被覆材料は、吸収包帯の上面を超えて、吸収性基材の側面70,75に沿って広がってもよいことが理解される。多孔性被覆材料45は、吸収性基材20の第2の面30と接触するように、基材20の周りに更に広がってもよい。
【0034】
多孔性被覆材料45は、不連続なコーティング35を備える組成物を横切って、且つ、基材20の上面25と直接接触しないで不連続なコーティング35に跨っていることが、図3と図4で示されている。多孔性被覆材料45は、実際は、基基材20の上面25の一部と直接接触してもよいことが理解される。多孔性被覆材料45が、基材表面25に直接接触する程度は、コーティングの厚み、コーティングが基材表面を覆う範囲、コーティングのパターン、および多孔性被覆材料の堅さ等の要素に依存する。
【0035】
本発明の吸収包帯中に使用されるコーティングを備える組成物は、好ましくは、疎水性の溶剤或いは疎水性の溶剤と他の添加物との配合物を含み、容易には流れない構造化された吸収包帯をもたらす。この発明の構造化された吸収包帯は、油相組成物又はウオーター−イン−オイルエマルジョンを備えていてもよい。疎水性の及び/又は親油性の組成物が、本発明の吸収包帯中では好ましいが、上記の組成物は、疎水性であっても、親水性であってもよい。
【0036】
上記の疎水性の溶剤は、ペトロラタム、鉱油等などの炭化水素材料であってもよい。また、上記の疎水性の溶剤は、ヒマシ油等の脂肪酸誘導体材料で構成されてもよい。一方、上記の疎水性の溶剤成分は、他の溶剤に加えて、パラフィンワックス、微晶質ワックス、蜜蝋又は同等品等のワックスを含んでもよい。この疎水性の溶剤は、上記組成物又はエマルジョンの「オイルベース」として役立って、この組成物の、約90重量%に上る、大量部分を構成する。この溶剤は、軟膏剤様の「感触」を上記組成物に付与し、この組成物中に存在しうる治療用物質等の活性物質の配達の調整に貢献し、且つ、この溶剤は、この発明の吸収包帯が、優れた、創傷からの剥離特性を獲得する主要な手段である。好ましくは、この溶剤は、室温又は皮膚温度(約55°F乃至約100°F)において、約1センチポイズ乃至約100,000センチポイズの粘度を有する流体、半固体または固体である。従って、上記の所要温度で適する粘度を有するものであれば、如何なる炭化水素材料又は材料を組み合わせたものでも、本発明の製品に使用できる。
【0037】
当業者には明白であるように、本発明の吸収包帯で使用される組成物が、保管及び使用の間に吸収包帯の外側の周辺を超えて移動するのを防ぐために、
組成物は、好ましくは、生理的な温度で少なくとも約10,000センチポイズの粘度を有する。より好ましくは、組成物は少なくとも約20,000センチポイズの粘度を有し、且つ、最も好ましくは、組成物は生理的な温度で少なくとも約30,000センチポイズの粘度を有する。
【0038】
ポリマー及び/又は添加物の2つのクラスの部材の組合わせが、好ましくは、上記の疎水性の溶剤に加えられ、本発明の吸収包帯に使用される組成物を形成する。一般に、第1のクラスのポリマーを「ネットワーク」ポリマーと呼ぶことができる。これらのポリマーは、上記の溶剤又はエマルジョンの粘度を増加させて、この溶剤又はエマルジョンにゲル強度を与える。第2のクラスのポリマー又は添加物を、一般に、「フロー制御」ポリマー又は添加物と呼ぶことができ、これらは本発明の吸収包帯に使用される組成物のフロー特性を制御するのを助ける。
【0039】
ゲル強度は、組成物の粘度と温度との関係によって測定することができる。ネットワークポリマーは、この種の測定における「平坦部」を示す。言い換えると、組成物の粘度は、広い温度範囲に渡ってほとんど変化を示さないか、全く変化を示さない。この平坦部の粘度の値をゲル強度と定義する。好ましくは、本発明の吸収包帯で使用される組成物において、ゲル強度は、約50℃乃至約95℃の温度範囲に渡って約1,000ポイズ乃至約10,000ポイズでなければならない。
【0040】
ゲル強度は、特に製造プロセスで高温を発生しなければならない場合、滅菌包帯と創傷用吸収包帯の製造や加工において特に重要である。この吸収包帯又は包帯を、高温滅菌(約175°F乃至約180°F、80℃乃至82℃)にかけなければならない場合は、例えば、酸化エチレン滅菌ではそうなるのだけれど、本発明の吸収包帯は、構造化された軟膏剤組成物が、簡単に主要パッケージング(the primary packaging)に又は吸収性基材の非塗工部に流れさせないように、そのような温度に耐えられる必要がある。このような素早いフローがあると、無菌性を損なったり、又はそうでなくとも、吸収包帯の吸収特性に悪影響する可能性がある。一方、高温滅菌の困難は、照射滅菌等の低温滅菌法のテクニックを用いれば、避けられることが認められる。
【0041】
好ましくは、本発明の吸収包帯に使用される組成物中でゲル強度を生み出すのに有効なポリマーは、ブロックコポリマーである。ポリスチレンのジ−、トリ−及びマルチアーム(multiarm)ブロックコポリマー及び合成ゴムが、この発明の吸収包帯のネットワークポリマーとして、特に有益である。前述のブロックコポリマーのラバーブロックは、好ましくはイソプレン、エチレン−ブタジエン、エチレン−プロピレン及び同等品又はこれらの組合せのポリマーである。これらのポリマーの実例は、KRATON ジ−及びトリ−ブロックコポリマーであり、シェルケミカルカンパニー等から商業的に入手できる。このKRATONポリマー類は、高強度と低粘度とを併せ持つエラストマーであるとシェルは記載している。
これらのポリマー類は、スチレンモノマ−ユニットとラバーモノマーユニットのブロックセグメントを含んでいる。KRATON G−1702、スチレンと(エチレンプロピレン)のジ−ブロックコポリマーは、特にこの点において有益である。
【0042】
カルボポール類(CARBOPOLs)等の僅かにクロスリンクしたポリアクリル酸類は、B.F.グッドリッチから商業的に入手できて、これも本発明の製品のネットワークポリマーとして有効である。この種のポリアクリル酸類と、ポリエチレンオキシド、セルロース誘導体及び多糖類等の他のポリマー類は、ネットワークポリマーとして機能し、且つ、創傷中の湿気を維持するのにも貢献することができる。Aquasorb−Dシリーズのポリマー類は、ハーキュリーズ(Hercules)社から入手できる変成したグアーゴム(guar gum)であり、又、これらは、ゲル強度を維持するのに本発明の吸収包帯に使用される組成物において有益な変成した多糖類の実例である。好ましくは、本発明の吸収包帯に使用される組成物中で有益である一つのCARBOPOL ポリアクリル酸は、CARBOPOL 934Pであり、アリルスクロース(allyl sucrose)でクロスリンクしたアクリル酸のポリマーである。
【0043】
本発明の吸収包帯で使用される組成物中で有益な第2のクラスのポリマーと添加物は、「フロー制御ポリマー」であり、これらは、室温又は室温付近での組成物の流動性を制御するのに役立つように選択される。これらの材料は、又、フィルム形成能力を助け、本発明の吸収包帯に、ゲル様構造に対抗する更なる膜様構造を付与する。膜の様な(film-like)特性は、生産条件下で、吸収包帯により大きな健全性を与えるのに重要である。しかしながら、流動性は、吸収包帯が創傷上で使用されている間中は、組成物を吸収包帯上の好ましい位置から移動させるほど、大きくてはならない。
【0044】
本発明の組成物中で有益な、フロー制御剤、ポリマー又は添加剤は、本発明の吸収包帯に「軟膏剤の感触」を実現するにも役立つ。この「軟膏剤の感触」は、皮膚温(およそ35℃)で、Rheometrics RDS7700レオメーターで測定した10ラジアン/秒の試験振動数で、測定した組成物の剪断弾性コンプライアンスとロスコンプライアンスの値として定量化することができる。
【0045】
ペトロラタムは、例えば、5x10-5cm2 /dyne以上の非常に高い剪断コンプライアンスと、1x10-5cm2 /dyne以上のロスコンプライアンスを有する。ペトロラタムは「軟膏剤の感触」を有するが、それはまた、非常に流動的であって、従って、本発明の吸収包帯においては、単独での使用は受け入れられない。「管理された流れ」と「軟膏剤の感触」のバランスは、剪断コンプライアンスの下記の好ましい帯域内に入る。即ち、弾性コンプライアンスは、約2x10-6cm2 /dyne乃至約20x10-6cm2 /dyneに迄及び、且つ、ロスコンプライアンスは、約3x10-6cm2 /dyne乃至約20x10-6cm2 /dyneに迄及ぶ。この範囲の上では、組成物は軟膏剤の感触を有しうるが、それらの流動性は非常に高い。この範囲の下では、フローはよく制御されるが、組成物は、かなり減少した軟膏剤の感触を有する。管理されたフローと軟膏剤の感触の所望のバランスは、この範囲の中で獲得される。
【0046】
好ましくは、フローを支配するポリマーは、低温で組成物の粘度の依存性が、セミ-ログプロット上で直線であることを保証するのを助ける。このことは、本発明の吸収包帯で使用される組成物が、周囲使用温度で、予測できる管理された粘度を有することを示す。
【0047】
周囲温度で流れを制御するのを助けるフロー制御ポリマー類は、ポリオレフィン等のポリマーから好ましくは選択される。このフローを支配するポリマーは、好ましくは、ホモポリマー、コポリマー或いは数個のモノマーからなるポリマーであり、且つ、このフローを支配するポリマーは、好ましくは、クロスリンクされていない。更に好ましくは、この第2のクラスのポリマー又は添加物は、下記のものを含む。即ち、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、ポリイソブチレン、エチレン−プロピレンコポリマー及びポリエチレン等のポリアルケンを含む。ネットワークポリマーとして使用するための、前記のポリスチレンと合成ゴムのトリ−ブロック(tri-block)コポリマーは、フローを支配するポリマーとして機能するようにも見える。KRATON G−1650、即ちスチレン、エチレン−ブチレンおよびスチレンのトリブロックコポリマーは、この点で特に有益である。
【0048】
上記のフローを支配するポリマー又は添加物は、選ばれるポリマーとそれらの濃度に依存して、組成物に粘着性を付与したり、粘着性を奪ったりして組成物の「粘着性」に影響を及ぼすこともありうる。例えば、少なくとも約5%の濃度で加えられたエチレン-酢酸ビニルコポリマーは、組成物の粘性を増加させる可能性があるのに、少なくとも約5%の濃度で加えられたポリエチレンは、組成物から粘着性を奪うのを助けることもあり得る。
【0049】
追加添加物を、本発明の吸収包帯で使用される組成物に導入して、完成品の「感触」に変化をもたせてもよい。従来の軟膏剤製品に慣れている消費者が、組成物を備える吸収包帯を着けて快適であることを確実にするために、組成物は、好ましくは、軟膏剤製品の感触をできるだけ完全にまねる。例えば、シリコーンワックス、当業者に知られる一般的緩和剤(例えば、最も好ましくは、ステアレート(stearate)又はパルミテート(palmitate)官能末端基等の脂肪酸を有するポリエチレングリコールエステル)、ステアレート又はパルミテートエステル等の脂肪酸エステル、ステアリルアルコール等の脂肪アルコール等を本発明の吸収包帯におけるこの目的に使用してもよい。ダウコーニング社(Dow Corning Corp. of Midland MI)から入手できるダウコーニング580ワックスは、ステアロキシトリメチルシラン(stearoxytrimethylsilane)とステアリルアルコールの混合物である。このワックスは、ネットワークポリマーとフロー制御ポリマーによって作りだされた抵抗を減少させることにより、組成物の軟膏剤感触を高めるのに特に有益である。
【0050】
本発明の吸収包帯は、皮膚の表面に一以上の治療剤等の活性成分を送るために理想的に適合される。本発明の吸収包帯を介して、皮膚に送られる可能性のある活性成分の例示的分類は、抗生物質、鎮痛薬、解熱剤、殺菌薬、防腐剤、抗アレルギー物質、抗ざ瘡剤(anti-acne)、麻酔薬、抗炎症薬、止血薬、化粧品、ビタミン、血管拡張剤、皮膚緩和剤、ペーハー監視剤、鎮痒剤、誘導刺激薬、抗ヒスタミン剤及びステロイドを含む。本発明の吸収包帯を介して皮膚に送られる可能性のある特定の活性成分は、クロルヘキシジン、硫酸ネオマイシン、ポリミキシン-Bスルファート、亜鉛バシトラシン、塩化ベンザルコニウム、セチルピリジニウムクロリド、ブピバカイン、テトラカイン、シンカイン(cincaine)、リドカイン、ベンゾカイン、スルファジアジン銀、ヒドロコルチゾン、メタンジエノン、トリプシン、トラゾリン、ヘパリン、プラモキシン(pramoxine)、アロエベラ、トレチノイン、レチノール、レチンアルデヒド(retinaldehyde)、メンソール、カプサイシン、アルファヒドロキシ酸及びビタミンE等のビタミン類を含む。
【0051】
本発明の吸収包帯に含まれる場合、1以上の活性成分が、吸収包帯の吸収性基材に、主に若しくは独占的に、又は 不連続なコーティングに使用さる組成物に、主に若しくは独占的に、含まれてもよい。一方、活性成分は、吸収包帯の吸収性基材中と不連続なコーティング中の両方に分配されてもよい。
【0052】
多数の活性成分が、本発明の吸収包帯に含まれる場合は、全ての活性成分は、コーティング組成物と基材中の両方に存在してもよい。一方、或る活性成分が、一つの相(例えば基材)に主として若しくは独占的に存在してもよいし、他の活性成分が、他の相(例えばコーティング)に主として若しくは独占的に存在してもよい。
【0053】
本発明の吸収包帯は、それから活性成分が二つの別個の機構を介して分配されることのできる二つの異なった領域若しくは相を含む。コーティングの組成物に含まれる活性成分は、湿気がないときですら活性成分が、容易に皮膚に利用可能である能動的機構を介して、吸収包帯から分配される。活性成分は、主として、創傷滲出液などの水分があるときに、基材から活性成分が送られる受動的機構を介して、吸収包帯の吸収性基材部分から分配される。従って、これらの異なった機構を利用するために明確に定式化される吸収包帯を設計することが、可能である。例えば、本発明の吸収包帯の一実施態様は、皮膚沈静用(skin soothing)の、例えばアロエベラと止血性活性成分との両方を含む。止血剤は、活性な、即ち、出血している創傷の存在においてのみ必要であるので、止血剤は、好ましくは、止血剤がそこからの血液か創傷滲出液によって活性化され得る吸収包帯の基材部分に、含ませる。これに対して、沈静化剤(soothing agent)は、創傷からの滲出がやんだ後に、これに引き続く創傷治癒段階の間中、創傷箇所に利用可能になるように、吸収包帯のコーティング部分に含まれてもよい。
【0054】
活性成分を、吸収包帯の異なった部分に局在化する能力は、互いに相溶性のない可能性のある活性成分を含む吸収包帯の構成を可能にする。例えば、活性成分Aとは相溶性のない活性成分Bを、吸収包帯のコーティング部分に含ませ、活性成分Aは、吸収包帯の基材部分に含ませることが可能である。このような吸収包帯の実例は、活性成分亜鉛バシトラシンと塩化ベンザルコニウムを取り入れたものである。これらの成分は、一つの相中に一緒に存在するときは、互いに相溶性がないが、成分を異なった相に、例えば、コーティング組成物中に亜鉛バシトラシンを、又、基材材料中に塩化ベンザルコニウムを取り入れた吸収包帯は、安定であることが期待される。吸収包帯の異なった部分間で、2以上の活性成分を割り振る技術は、2以上の相溶性のない活性成分を同一の吸収包帯から創傷にとってアクセスできるようにする吸収包帯を、従来技術の吸収包帯では、これまで利用出来なかったやり方で、製作する手段を提供する。
【0055】
本発明の吸収包帯で使用される組成物は、染料乃至は他の着色剤で都合よく着色されてもよい。本発明の吸収包帯は、原則として、各種の異なった機能を達成する意図で、各種の異なった活性成分を用いて製作されるので、組成物を色分けする能力は、製造中と消費者による使用での両方において、異なった組成物を識別する容易な方法を提供する。
【0056】
上述したように、本発明の吸収包帯のコーティングで使用される組成物は、実質的に皮膚には粘着しない。従って、使用にあたっては、吸収包帯は、吸収包帯を含む身体部分の周囲にガーゼ等のウェブを巻きつけて、皮膚に隣接して保持されてもよい。一方、そして好ましくは、本発明の吸収包帯は、吸収包帯が粘着剤を塗布した支持材料に固定された接着ガーゼ包帯の一部である。
【0057】
本発明の包帯で有益な支持材料は、単一構造のフィルム、孔開きフィルム、発泡体、織物、不織布、及びこれらの複合品を含む。フィルムの場合は、この支持材料は、支持材料として有益であることが知られている如何なるポリマーから構成されてもよい。このようなポリマーとしては、可塑化したPVC、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、及びポリウレタンを含む。穴又は孔を開けられたフィルムは、本発明の包帯には好ましい支持材料である。
【0058】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。実施例は、単なる例示であって、本発明の範囲を制限することを意図していない。
【0059】
実施例1
コーティング組成物の調製
半固体コーティング組成物を、3,196 lbs.のスーパーホワイトペトロラタム(ペンゾイルプロダクト社(Pennzoil Products Company)のペンレコ(Penreco)部門、カーンス(Karns)市、ペンシルバニア)を1000ガロンの攪拌され、加熱されているタンクに移し、0.4 lbs.のブチル化したハイドロキシトルエン(PMC、Inc.、ロッキーリバー、OH)を加えて、製造した。タンクを混合しながら275°Fに加熱し、280 lbs.のKraton G1702(シェルケミカル社、ヒューストン、テキサス)と80 lbs.のKraton G1650(シェル)を加えた。それから、これらの成分を275°Fで3時間混合し、この時点で混合物は完全に均一になった。混合物は、夜通しかけて、室温に迄冷却した。翌朝、混合物を混合しながら約230°Fに迄再加熱した。400 lbs.のダウコーニング580ワックス(ダウコーニング社、ミッドランド ミシガン)を180°Fに予熱して、加えた。4 lbs.のビタミンEアセテート(ホフマン-La ロシュ(Roche)、パラムス(Paramus)、NJ)を加え、引き続き40 lbs.のミネラルオイルExtract#101、アロエベラ鉱油抽出物(フロリダフードプロダクト社、ユースチス(Eustis)、フロリダ)を加えた。混合物を、均一になるまで、約230°Fで1時間半混合した。混合物を、貯蔵ドラムに取り出し、そこで室温に迄冷却した。混合物は、以下の構成を有した。
【表1】
【0060】
実施例2
吸収性基材への軟膏剤組成物の不連続なコーティングによる連続したロール状の本発明の吸収包帯の調製
本発明の吸収包帯と包帯の調製で、吸収性基材のウェブに軟膏剤組成物の不連続なコーティングを塗布するのに使用した装置を、図5に示す。実施例1の軟膏剤組成物の5ガロンの円筒容器を、モデル505バルクメルター塗布器(ノルドソン(Nordon)社、ドースウイン(Doothwyn)、ペンシルバニア)(図示せず)中に設置した。このメルターは、上記の容器に含まれる軟膏剤組成物の上面を加熱する圧盤ヒーターを備えていた。この圧盤は、上記の容器の一番高い部分に含まれる組成物を溶かすために約133°Fの温度まで加熱された。軟膏剤組成物は、メルター塗布器中に設置したギアーポンプ(図示せず)でライン86経由でスロットダイ88にポンプ輸送された。このダイ88は、コーティング塗装作業の間、約128°Fの温度に保たれた。吸収性基材80の7/8インチ幅のウェブを、従来型の巻戻しシステム(図示せず)を使用した供給ロールから巻き戻した。このウェブは、ニードルパンチした不織布であって、65%のレーヨン繊維と35%のポリアミド繊維を含み、片面が低密度ポリエチレンのコーティングで被覆されている。このウェブは、140 g/m2 で厚み0.85 mmの基材ウェブを有しており、不織布M1541としてドイツ、ワインハイムのフロイデンベルグ(Freudenberg)社から、入手できた。実施例1の軟膏剤組成物を用いる塗布に先立ち、基材材料のウェブを0.46%の塩化ベンザルコニウム水溶液に浸し、ウェブをニップロール間を通過させて余分な塩化ベンザルコニウム水溶液を取り除き、加熱オーブンでウェブを乾燥させることにより、ウェブに塩化ベンザルコニウムを含浸量0.045 mg/cm2 で含浸した。ウェブを、当業界ではよく知られる形の従来形ウェブ巻戻し/テンションニング装置(図示せず)上に含まれる供給ロールから移動した。そのウェブを引き続いて、ローラー82を介してローラー84に導いた。軟膏剤組成物を、それぞれ幅が5/32インチ、縞間隔1/16インチの4個の縞の形状で、吸収性不織布基材80のコーティングの施していない側面にダイ88から押出した。軟膏剤は、直線メートル当たり3.96 gの塗工量で基材ウェブ80上に塗布された。軟膏剤組成物の塗布に続いて、ウェブは、室温に迄ウェブを冷やすために10°F乃至30°Fに冷却した空気を含む管理した温度室90を通過させた。
そして、ウェブは、巻取りロール96に導いて、そこで、供給ロール92から巻き戻されるシリコーン被覆した剥離紙からなる中間芯材料94の層と一緒にスプール上に巻いた。
【0061】
実施例3
本発明の包帯の一実施態様
接着ガーゼ包帯は、実施例2で記載される吸収包帯を使用することで製作される。この接着ガーゼ包帯は、図面の図6で図解される。接着ガーゼ包帯100は、その中に孔106を有する支持材料105、吸収性基材110、軟膏剤様組成物の不連続なコーティング115、及び多孔性のカバー材料120を備える。支持材料の上面105aは、感圧アクリル粘着剤107の層が塗布されている。接着ガーゼ包帯と共に使用するために当業界で周知の粘着剤は、如何なるものもこの粘着剤の代わりに使用可能であることが理解される。所望であれば、この粘着剤は、図面で図示した全面塗布よりも、むしろ連続又は不連続なパターン状にして、支持層上に設置されてもよい。
【0062】
図面で更に図示するように、基材材料110は、好ましくは、支持材料の端から端の中心に置かれ、且つ、支持材料の一サイドから他のサイドに延びている繊維のパッドの形状で提供される。基材材料110は、前記の支持材料に前述の粘着剤107により固定されている。この基材材料が、上述した不織布とは異なる不織布を備えていてもよいことは理解される。更に、発泡体、織物(例えば、ガーゼ)、ニットの織物等の他の材料を使用してもよい。一方、基材材料は、不織布材料の薄層又は多孔性のメッシュ、フィルムまたは荒め地クロスで覆われるか又は包まれてもよい。
【0063】
図面でも見られるように、繊維状基材材料110の上面110aは、これに付着している軟膏剤様組成物115を運び、且つ、有する。この組成物は、幅では基材材料110と同延であるが、長さでは不連続である。創傷滲出液を吸収することに加えて、この基材材料は、その上面に横たわる軟膏剤様組成物を支持する機能をする。更に、この吸収性基材材料は、接着ガーゼ包帯が創傷箇所上に適用されるときに、望ましい緩衝効果を供給するのに役立つ。前記軟膏剤様組成物が不連続状に吸収性基材の表面に塗布されるので、この基材は、使用中の創傷滲出液等の水分含有流体を吸収するのに利用できる。
【0064】
軟膏剤様組成物115の上面115aは、多孔性被覆材料120で覆われる。この実施例の具体的な実施態様では、多孔性被覆材料120は、ハーキュリーズ社、ウィルミントン、デラウェア州、米国、からDELNET X−550の名称で入手可能な多孔性ポリエチレンフィルムを備える。他の多孔性の被覆材料を、このDELNETという名で利用可能な前述の多孔性のポリエチレンフィルムに代わって使用することができる。例えば、この多孔性の被覆材料は、ポリエチレンの代わりに、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンまたは同様の高分子材料で作ることができる。
【0065】
この実施例の接着ガーゼ包帯100で使用される軟膏剤様組成物115は、前述の実施例1で述べた組成物である。この密封される組成物115は、基材材料110に上記の実施例2で述べられた手順に従って塗布される。多孔性の被覆材料120は、密封される組成物115の上面115aの上に横たわり、且つ、下にある基材材料110と長さと幅で同延である。
【0066】
シリコーンを塗布したポリスチレンを含む外し(release)タブ125,126は、粘着剤107の露出した部分上と多孔性の被覆材料120の上面に、図面の図7に示したように置かれる。
【0067】
図7で示される接着ガーゼ包帯は、この包帯が、製造装置を通しての原料の移動の方向に対して直角に配置されるプロセスに従って作られる。簡潔に言うと、図8で示されるように、粘着剤107を塗布された支持材料105は、図8で示されるように右から左に、コンベアベルト(図示せず)上で運ばれる。軟膏剤様組成物115が実施例2の押出し塗布プロセスで予め塗工されている基材材料110を備えるウェブ150は、ロール155から巻き戻され、且つ、粘着剤を塗布された支持材料105の上に置かれる。
【0068】
多孔性の被覆材料120は、供給ロール160で巻き戻されて、ウェブ150の上に置かれる。記載されるプロセスで、被覆材料120の幅が、ウェブ150の幅に実質的に対応するのが理解される。ロール165から供給される剥離材料126は、図7で示される構成に折り重ねられ、且つ、粘着剤を塗布された支持材料の片側で露出している粘着剤の領域に宛がわれる。そして、ロール170から供給される剥離材料125は、露出している粘着剤の領域をカバーするために、多孔性の被覆材料120の上面だけでなく粘着剤を塗布された支持材料の他の側にも宛がわれる。剥離材料125は、図面の図7で図示されるように、握り(grasping)タブ125aを提供するために多孔性の被覆材料の縁を超えて延びている。
【0069】
組み合わされた原料は、まさしく記載された様に組み立てられ、次にカッターローラー175,176の間隙を通り抜ける。ローラー175,176は、2つの機能を実行する。すなわち、これらは1平方インチあたり約10乃至20ポンドの圧力で、予め組み立てられた原料を圧縮し、且つ、同時に、これらは、移動してくる組み立てられた原料を切断して、個別の接着ガーゼ包帯100にする。個別の接着ガーゼ包帯は、引き続いて、全て当業界でよく知られている手順に従って、包装され、パッケージされ、且つ、滅菌される。
【0070】
上に記載している包帯の製作方法は、吸収包帯の幅が、包帯の幅と同延の包帯を作り出す。他の実施態様では、本発明の包帯は、包帯が含んだ吸収包帯とは長さも幅も同延でない吸収包帯を含む。むしろ、これらの実施態様では、吸収包帯は、それが取り付けられている粘着剤を塗布した支持材料よりも、幅においては狭く、且つ、長さにおいては短い。そのような構成では、これらの包帯は、「島の包帯」或いは「島の吸収包帯」と呼ばれ、且つ、これらの包帯も本発明の包帯と吸収包帯の範囲の中にあると考えられる。
【0071】
実施例4
本発明の包帯の別の実施態様
次に図9について、本発明の接着ガーゼ包帯200の、多孔性の被覆材料120に別の構成が与えられている別の実施態様を、縦断面図で図解する。図6で図解した接着ガーゼ包帯100に関する場合であって、接着ガーゼ包帯200は、支持材料(backing)105、粘着層107、吸収性基材材料110、軟膏剤様組成物115、及び多孔性被覆材料120を備える。図6で開示される包帯100においては、多孔性被覆材料120は、長さ及び幅において、繊維性基材材料110と同延であった。図9で図解される別の実施態様では、多孔性被覆材料120は、下向きに広がっている部分122a,122b及び縦に広がっているタブ部分123a,123bを含む。下向きに広がっている部分122a,122bは、繊維性基材材料の端112a,112bそれぞれを、又軟膏剤様組成物115の端117a,117bそれぞれを覆うのに役立つ。図9への参照で分かるように、端112a,117aは、接着ガーゼ包帯200の端のエッジ200aと面しており、一方、端112b,117bは、接着ガーゼ包帯の端のエッジ200bと面している。多孔性被覆材料120のタブ部分123aは、包帯200の端のエッジ200aに向かって、短い距離、例えば約1/8インチだけ縦に伸びており、一方、タブの部分123bは、端のエッジ200bに向かって、短い距離だけ伸びている。
【0072】
下向きに伸びている部分122a,122b及びタブの部分123a,123bを多孔性の被覆剤120に備える利点は、軟膏剤様組成物115の縦の移動(すなわち、包帯200の端200a,200bのいずれか一方又は両方への移動)が、実質的に防がれることである。
【0073】
更に、多孔性被覆材料120のこの構成は、基材材料110が包帯の端200a,200bの間の中心位置にしっかりと留まることを保障するのを助ける。
【0074】
実施例5
塩化ベンザルコニウムを含む本発明の包帯の殺菌性の活性
このテストの目的は、本発明の包帯の吸収性基材の中に含まれる塩化ベンザルコニウムの効力が、吸収性基材の皮膚に直面する表面の部分が軟膏剤様組成物の不連続なコーティングを含んだときに、悪影響を受けるかどうかを明らかにすることであった。テストされる資料は、実施例2の吸収包帯を含む実施例4の包帯であった。テスト用サンプル2.5cmx2cmは、包帯の吸収包帯の部分の境界を越えて広がった縦に伸びている粘着剤の縞の部分を除くために、包帯から切られた。
【0075】
吸収包帯における、塩化ベンザルコニウムの殺菌性の活性は、吸収包帯のサンプルを、64平方センチメートルの面積を有するペトリ皿に含まれる、ある微生物を植え付けてあるペプトン-カゼイン-ソーヤ寒天培養培地の上に置くことによって、テストされた。このテスト用試料は、吸収包帯の皮膚に直面する側が、寒天培地に接触するように、皿の中に置かれた。以下の微生物が使用された。
【表2】
【0076】
準備されたペトリ皿の播種用殺菌性サスペンションは、指数増殖期中に培養液から採取された。各サスペンションの濃度は、AFNOR(アソシエーションフランセノーマライゼイション)(Association Francaise Normalisation)標準法により、620nmでの分光々度法を用いて決定した。次に、所望濃度のサスペンションを連続希釈により調製して、播種原液(seeding stock solution)を得た。
【0077】
この播種原液の標準量を、それぞれの準備されたペトリ皿の中央に置き、スプレッダ(spreader)を使って広げた。接種後のプレートを、乾燥器中で37℃で30分間乾燥した。吸収包帯を、上記した方法による培地上に置き、次にこのペトリ皿を37℃で合計24時間乃至48時間培養した。皿を培養器から定期的に取り出し、吸収包帯のすぐ下の微生物の成長の程度を測定した。結果を下の表に示す。
【表3】
【0078】
テスト結果は、本発明の吸収包帯と包帯中の塩化ベンザルコニウムは、緑膿菌を除くテストした全ての微生物に対して 著しい殺菌活性を示すことを示す。塩化ベンザルコニウムの様な第4級アンモニウム化合物は、他の微生物に比較してシュードモナス属に対しては、より有効でないことが知られているので、これは驚くべきことではない。この結果は、吸収性基材上の軟膏剤様組成物のコーティングが、基材中に含まれる活性成分の活性を減少させないことを示す。
【0079】
基材中の殺菌剤は、完全に効果的なままで残り、コーティング組成物が、支持材上に連続して塗布されている従来技術の吸収包帯とは対照的に、本発明の吸収包帯上の不連続なコーティングは、背後に横たわる基材へのアクセスと、そこに含まれる活性成分へのアクセスを可能にすることを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明の吸収包帯の一実施態様の平面図である。
【図1B】 図1Aの2−2線に沿って取られた図1Aの吸収包帯の横断面図である。
【図2A】 本発明の吸収包帯の不連続なコーティングの1つの構成を示す図である。
【図2B】本発明の吸収包帯の不連続なコーティングの他の構成を示す図である。
【図2C】 本発明の吸収包帯の不連続なコーティングの更なる他の構成を示す図である。
【図2D】 本発明の吸収包帯の不連続なコーティングの更なる他の構成を示す図である。
【図2E】 本発明の吸収包帯の不連続なコーティングの更なる他の構成を示す図である。
【図2F】 本発明の吸収包帯の不連続なコーティングの更なる他の構成を示す図である。
【図3】 吸収包帯が更に不連続なコーティングの上に横たわる多孔性の被覆材料を備える、本発明の吸収包帯の他の実施態様の部分切取り斜視図である。
【図4】図3の吸収包帯の部分の断面で、部分的に大きく拡大した部分図である。
【図5】 本発明の吸収包帯を製造するための装置の説明図である。
【図6】 本発明の接着ガーゼ包帯の部分切取り斜視図である。
【図7】 包帯が、更に外し(release)タブを備える図6の包帯の側面図である。
【図8】 図7の包帯の製造の概略図である。
【図9】 多孔性の被覆材料が、下向きに延びている部分と横方向に伸びているタブの部分を有する、図7の包帯の他の実施態様の縦断面図である。
Claims (23)
- (a)第1の皮膚に直面する面と第2の反対の面を有する吸収性基材と、
(b)前記吸収性基材の第1の面の一部の上に横たわる軟膏剤様の感触を有する半固体組成物の不連続なコーティングと、
(c)実質的に前記吸収性基材中に含まれる第1の活性成分と、
(d)実質的に前記不連続なコーティング中に含まれる、前記第1の活性成分とは異なる第2の活性成分とを備え、
前記吸収性基材の前記第1の面は皮膚に対して露出している部分を有していて、前記吸収性基材による創傷流出物の吸収が可能となっており、前記吸収性基材は、前記第1の活性成分の受動的ディスペンサーとして有益であり、前記第1の活性成分は、創傷流出液が前記吸収性基材と接触することにより溶解して創傷表面に移動し、前記コーティングは、実質的に皮膚に非粘着性であり、前記コーティングは、前記第2の活性成分の能動的ディスペンサーとして有益であり、前記第2の活性成分は、創傷流出液がないときでも皮膚と接触して皮膚に利用され、且つ、前記第1の活性成分および前記第2の活性成分の各々は、皮膚への互いに異なる一つ以上の治療的便宜を与えることを意図する吸収包帯。 - 前記不連続なコーティングが、直線、L形の線、曲線、交差する線、点、円、および幾何学的形状から選択される要素を含む規則的パターン状に形成される請求項1記載の吸収包帯。
- 前記不連続なコーティングが、直線、L形の線、曲線、交差する線、点、円、および幾何学的形状から選択される要素を含む不規則的パターン状に形成される請求項1記載の吸収包帯。
- 前記吸収性基材が、織物、ニットの織物、不織布、及び発泡体から選択される請求項1記載の吸収包帯。
- 前記吸収性基材が、不織布を含む請求項4記載の吸収包帯。
- 前記不連続なコーティングが、1つ以上の色を備える請求項1記載の吸収包帯。
- 前記不連続なコーティングが、前記吸収性基材の第1の面の面積の約1%乃至約99%の上に横たわる請求項1記載の吸収包帯。
- 前記不連続なコーティングが、前記吸収性基材の第1の面の面積の約10%乃至約90%の上に横たわる請求項7記載の吸収包帯。
- 前記不連続なコーティングが、前記吸収性基材の第1の面の面積の約20%乃至約80%の上に横たわる請求項8記載の吸収包帯。
- 前記不連続なコーティングの上に横たわる多孔性の被覆材料を更に備える請求項1記載の吸収包帯。
- 前記第1の活性成分および前記第2の活性成分が、抗生物質、鎮痛薬、解熱剤、殺菌薬、防腐剤、抗アレルギー物質、抗ざ瘡剤(anti-acne)、麻酔薬、抗炎症薬、止血薬、化粧品、ビタミン、血管拡張剤、皮膚緩和剤、ペーハー監視剤、鎮痒剤、誘導刺激薬、抗ヒスタミン剤及びステロイドから選択される請求項1記載の吸収包帯。
- 前記第1の活性成分および前記第2の活性成分が、クロルヘキシジン、硫酸ネオマイシン、ポリミキシン-Bスルファート、亜鉛バシトラシン、塩化ベンザルコニウム、セチルピリジニウムクロリド、ブピバカイン、テトラカイン、シンカイン(cincaine)、リドカイン、ベンゾカイン、スルファジアジン銀、ヒドロコルチゾン、メタンジエノン、トリプシン、トラゾリン、ヘパリン、プラモキシン(pramoxine)、アロエベラ、トレチノイン、レチノール、レチンアルデヒド(retinaldehyde)、メンソール、カプサイシン、アルファヒドロキシ酸及びビタミンEとこの誘導体から選択される請求項1記載の吸収包帯。
- 前記第1の活性成分が、防腐剤であり、且つ、前記第2の活性成分が、鎮痒剤、抗生物質、麻酔薬、抗炎症薬又はこれらの混合物から選択される請求項1記載の吸収包帯。
- 前記第2の活性成分が、鎮痒剤である請求項13記載の吸収包帯。
- 前記第1の活性成分が、塩化ベンザルコニウムを含み、且つ、前記第2の活性成分がアロエベラを含む請求項1記載の吸収包帯。
- 前記不連続なコーティングィングが、更にビタミンE又はその誘導体の一つ以上を含む請求項15記載の吸収包帯。
- (a)第1の皮膚に直面する面と第2の反対の面を有する吸収性基材と、
(b)前記吸収性基材の第1の面の一部の上に横たわる軟膏剤様の感触を有する半固体組成物の不連続なコーティングと、
(c)実質的に前記吸収性基材中に含まれる第1の活性成分と、
(d)実質的に前記不連続なコーティング中に含まれる、前記第1の活性成分と異なる第2の活性成分と、
(e)支持材料と、
(f)前記支持材料の1つの表面上の粘着剤の層であって、前記支持材料に前記吸収性基材を固定する前記粘着剤層とを備え、
前記吸収性基材の前記第1の面は皮膚に対して露出している部分を有していて、前記吸収性基材による創傷流出物の吸収が可能となっており、前記吸収性基材は、前記第1の活性成分の受動的ディスペンサーとして有益であり、前記第1の活性成分は、創傷流出液が前記吸収性基材と接触することにより溶解して創傷表面に移動し、前記コーティングは、実質的に皮膚に非粘着性であり、前記コーティングは、前記第2の活性成分の能動的分配器として有益であり、前記第2の活性成分は、創傷流出液がないときでも皮膚と接触して皮膚に利用され、且つ、前記第1の活性成分および前記第2の活性成分の各々は、皮膚への互いに異なる治療的便宜を与えることを意図する接着ガーゼ包帯。 - 前記第1の活性成分および前記第2の活性成分が、抗生物質、鎮痛薬、解熱剤、殺菌薬、防腐剤、抗アレルギー物質、抗ざ瘡剤(anti-acne)、麻酔薬、抗炎症薬、止血薬、化粧品、ビタミン、血管拡張剤、皮膚緩和剤、ペーハー監視剤、鎮痒剤、誘導刺激薬、抗ヒスタミン剤及びステロイドから選択される請求項17記載の包帯。
- 前記第1の活性成分および前記第2の活性成分が、クロルヘキシジン、硫酸ネオマイシン、ポリミキシン-Bスルファート、亜鉛バシトラシン、塩化ベンザルコニウム、セチルピリジニウムクロリド、ブピバカイン、テトラカイン、シンカイン(cincaine)、リドカイン、ベンゾカイン、スルファジアジン銀、ヒドロコルチゾン、メタンジエノン、トリプシン、トラゾリン、ヘパリン、プラモキシン(pramoxine)、アロエベラ、トレチノイン、レチノール、レチンアルデヒド(retinaldehyde)、メンソール、カプサイシン、アルファヒドロキシ酸及びビタミンEとこの誘導体から選択される請求項17記載の包帯。
- 前記第1の活性成分が、防腐剤であり、且つ、前記第2の活性成分が、鎮痒剤、抗生物質、麻酔薬、抗炎症薬又はこれらの混合物から選択される請求項17記載の包帯。
- 前記第2の活性成分が、鎮痒剤である請求項20記載の包帯。
- 前記第1の活性成分が、塩化ベンザルコニウムを含み、且つ、前記第2の活性成分が、アロエベラを含む請求項17記載の包帯。
- 前記不連続なコーティングが、更にビタミンE又はその誘導体の一つ以上を含む請求項22記載の包帯。
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