JP4557831B2 - 画像処理装置及びこれを用いた撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及びこれを用いた撮像装置に関し、特に、撮像素子の出力信号に基づく画像データを扱うものに関する。
近年、デジタルカメラやカメラ付携帯電話機などの撮像装置が広く普及してきており、撮像素子により得られた画像情報の一部分を、デジタルズーム機能により拡大してモニタする機能も広く採用されている。
デジタルズーム機能を動作させるにあたっては、被写体の1フレーム分の画像データをフレームメモリに書き込んだ後、その一部の領域を読み出して1画面分の大きさに拡大する手法が一般的に採用されている。例えば、特許文献1には、フレームメモリに格納された1フレーム分の画像データから任意のエリアのものをメモリコントロール回路によって読み出し、続いて、読み出された画像データを画像拡大回路によって拡大するものが記載されている。
ここで、デジタルズーム機能を用いたモニタリングの一般的なプロセスを、図4に基づいて簡潔に説明する。
まず、モニタ開始の指示を受けると、CCD等の撮像素子は、1フレーム分51に相当する撮像面に結像した光学像に応じて、画素ごとに画像信号(電気信号)を発生させる。画像信号は、例えば、矢印55の順になされる走査に従って順次出力される。出力された画像信号は、画像データ形成手段によって、A/D[Analog/Digital]変換などの各種信号処理がなされ、各画素に対応する画像データが逐次形成されるとともに、1フレーム分の画像データを格納できるフレームメモリに書き込まれていく。そして、1フレーム分全ての画素に対応する画像データがフレームメモリに書き込まれた後、予め設定された切出し領域52内の画像データを一括して取り出すとともに、画像を拡大させてモニタに表示させる。このような一連の処理を、例えば1秒間に30回程度の周期で繰り返すことで、デジタルズームされた被写体をリアルタイムにモニタすることが可能となる。
上記のように繰り返し行われる画像データの形成及びフレームメモリへの書き込みは、タイミングジェネレータの発する駆動クロック信号に同期して進められる。また、同時にタイミングジェネレータは、撮像素子に対して、走査の改行タイミングを表す水平同期信号、および、フレームの更新タイミングを表す垂直同期信号をも与え、画像が正しくモニタに表示されるようにしている。
図4の中に示したパルス波61、62は、それぞれ水平同期信号および垂直同期信号を概念的に表したものである。垂直同期信号62に着目すると、その立上り時に先フレームの画像信号の出力が完了し、立下り時には、次フレームの画像信号の出力が開始される。そのため、この立上りから立下りまでの期間63(以下、フレーム移行期間63とする)は、撮像素子による画像信号の出力は行われない。
従って、フレーム移行期間63に対応する期間は、画像データの形成やフレームメモリへの書込みもなされないため、この期間を利用して、フレームメモリに書き込まれた切出し領域内の画像データをモニタ表示用のVRAMやメモリカード等に転送するようにしている。なお、先フレームの画像データについての転送処理が完了する前に、次フレームの画像データがフレームメモリに書き込まれ始めると、先フレームの画像データは転送される前に消去されるおそれがある。そのため、当該転送処理は、フレーム移行期間63に完了させる必要がある。
特開平6−22190号公報
上述の通りであるから、フレームメモリからの画像データの転送処理を確実に遂行させるためには、フレーム移行期間63は、少なくとも1フレーム分の画像データの転送処理に要する時間よりも長く設定しておく必要がある。仮に、フレーム移行期間63が上記転送処理に要する時間よりも短いと、先述の通り、先フレームの画像データは転送処理がなされる前に消去されてしまう場合があり、安定した画像データの転送処理が阻害される。
ところが、実際には、モニタの画質を維持するため、単位時間当たりに画像データの形成されるフレーム数は、一定数(例えば1秒間に30フレーム)以上であることが要求されることから、フレーム移行期間63の長さも必然的に制約を受けることとなる。特に、近年では、撮像素子の画素数は増加の一途を辿っていることから、取り扱う画像データも膨大なサイズとなり、ひいては画像データの転送に要する時間も増大する傾向にある。そのため、一定数以上のフレーム数を確保しつつも、転送処理を十分遂行できるだけのフレーム移行期間63を確保することは難しくなってきている。また、フレームメモリを複数設けることや、複数フレームの画像データが格納できるようにすることも考えられるが、製品の低廉化や小型軽量化などの観点からは好ましいとはいえない。
そこで、本発明では、上記の問題点に鑑み、フレーム移行期間の長さを変えなくても、画像データの転送処理に割り当てる時間を増やすことのできる画像処理装置及びこれを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、少なくとも1フレーム分の画像データを一時的に格納するためのフレームメモリと;前記フレームメモリに対する前記画像データの読み書きを制御するメモリ制御手段と;前記画像データにつき、そのフレーム内の一部領域を切出し領域として設定し、当該切出し領域を特定するための領域情報を生成する領域設定手段と;前記フレームメモリに書き込まれた画像データのうち、前記切出し領域内の画素に係るものを所定の後段回路に転送するデータ転送手段と;を備えた画像処理装置において、前記メモリ制御手段は、前記領域設定手段から入力される領域情報に基づいて、前記切出し領域内の画素に係る画像データの書き込みが完了したか否かを監視するものであり、前記データ転送手段は、前記メモリ制御手段で前記切出し領域内の画素に係る画像データの書き込みが完了したと判断されたときに、前記画像データの転送開始を許可されるものである構成(第1の構成)としている。
具体例を挙げると、本発明に係る画像処理装置は、撮像素子が被写体の光学像を光電変換して出力する電気信号を取り込み、フレーム毎の画像データを逐次形成する画像データ形成手段と、前記画像データ形成手段により形成される画像データを書き込むためのフレームメモリと、前記フレームメモリへの画像データの書き込みを制御するメモリ制御手段と、前記フレーム内の一部領域を切出し領域として設定し、当該切出し領域を特定するための領域情報を生成する領域設定手段と、前記フレームメモリに書き込まれた画像データのうち、前記切出し領域内の画素に係るものを転送するデータ転送手段と、を備えた画像処理装置において、前記メモリ制御手段は、前記領域情報に基づいて、前記切出し領域内の全ての画素に係る画像データが前記フレームメモリへ書き込まれることとなるタイミングから、前記フレーム内の全ての画素に係る画像データが前記フレームメモリへ書き込まれることとなる前のタイミングまでの何れかのタイミングである転送タイミングを、予め前記フレーム毎に算出するとともに、その到来を監視し、前記データ転送手段は、前記転送タイミングが到来したら、前記フレームメモリに格納された画像データの転送を開始する構成(第2の構成)にするとよい。
デジタルズーム機能を用いた場合等における画像データの転送は、先述の通り、フレーム内の一部の領域(切出し領域)内のみがその対象となる。そのため、画像データの転送の開始時期は、必ずしもフレーム全体の画素に係る画像データがフレームメモリに書き込まれるのを待つ必要はなく、切出し領域内の画素に係る画像データの書き込みさえ完了していれば良いことになる。
この点に鑑み、本発明の画像処理装置は、所定の転送タイミングが算出された後、そのタイミングが到来すれば切出し領域内の画像データの転送が開始されるようにした。そのため、フレーム全体の画像データの書き込みの完了を待って転送を開始するものに比べ、より早期に転送を開始させることができる。
その結果、デジタルズーム機能の使用時等、切出し領域内のみの画像データを転送すれば良い場合においては、フレーム移行期間を延ばさなくとも転送処理により多くの時間を割り当てることができるので、安定した画像データの転送処理を実現することができる。
なお、上記第2の構成から成る画像処理装置において、前記転送タイミングは、前記切出し領域内の全ての画素に係る画像データが前記フレームメモリへ書き込まれることとなるタイミングである構成(第3の構成)にするとよい。このような構成とすれば、上記転送処理に割り当てることのできる時間を最大限に確保することができる。
また、上記第2または第3の構成から成る画像処理装置において、前記メモリ制御手段は、前記転送タイミングの到来を検知したときには、検知信号を生成して前記データ転送手段に伝達し、前記データ転送手段は、前記検知信号を割込み信号とした割込み処理によって、前記画像データの転送を行う構成(第4の構成)としてもよい。
このようにすれば、データ転送手段は、画像データを転送するタイミングを恒常的に監視する必要はないから、監視負担が大きく軽減される。そのため、データ転送手段が、例えばCPUのように他の複数の制御を兼ねるものであったとしても、他の制御に支障を来たすような事態を減らすことができる。
また、上記第2〜第4いずれかの構成から成る画像処理装置は、画像データを格納することのできる外部メモリを備え、前記転送手段は、前記フレームメモリに格納された画像データを前記外部メモリに転送する構成(第5の構成)としてもよい。このような構成とすれば、フレームメモリに書き込まれた切出し領域内の画像データを、カードメモリ等の外部メモリに記録、保存することができる。
そして、上記第1〜第5いずれかの構成から成る画像処理装置を備えた撮像装置とすることにより、安定した画像データの転送処理を実現することのできる撮像装置となる。
上述したように、本発明に係る画像処理装置及びこれを用いた撮像装置であれば、デジタルズーム機能の使用時など、切出し領域内のみの画像データを転送すれば良い場合において、フレーム移行期間を延ばさなくとも転送処理により多くの時間を割り当てることができるので、安定した画像データの転送処理を実現することができる。
以下では、録画機能を有するデジタルスチルカメラに本発明を適用した場合を例に挙げて、詳細な説明を行う。
本発明に係る撮像装置の一実施形態につき、その基本構成を図1に基づいて説明する。本図に示すように、本実施形態の撮像装置は、撮像レンズ1と、電荷結合素子2(以下、CCD[Charge Coupled Devices]2と呼ぶ)と、画像データ形成部3と、フレームメモリ4と、画像拡大部5と、VRAM[Video Random Access Memory]6と、液晶ディスプレイ7(以下、LCD[Liquid Crystal Display]7と呼ぶ)と、メモリコントローラ10と、中央演算処理装置11(以下、CPU[Central Processing Unit]11と呼ぶ)と、タイミングジェネレータ12と、ズーム倍率設定部20と、モニタスイッチ21と、を有するほか、図示していない他記憶媒体(メモリカードなど)や録画ボタン等から構成されている。
CCD2は、撮像レンズ1を介して撮像面に結像する被写体の光学像を画像信号(電気信号)に変換し、該画像信号を画像データ形成部3に出力する撮像素子である。撮像面には、数十万以上の画素がマトリクス状に配列されており、画素ごとに、受けた光を電荷に変換して蓄積して蓄積電荷をアナログ信号として出力する。画像信号の出力は、タイミングジェネレータ12より与えられる駆動クロック信号に基づいて、図4に示したものと同様、右方向に向かう走査に従って順次行われる。
画像データ形成部3は、CCD2が出力する画像信号に対して、自動ゲイン制御、相関二重サンプリング、A/D変換などの各種信号処理を施すことにより、被写体の画像を表す画像データを形成する。形成される画像データは、画素ごとの輝度や色などを表す独立した情報が、一つ若しくは複数が集合して成るものである。また、画像データの形成は、画像データ形成部3に入力された画像信号から順になされる。
フレームメモリ4は、少なくとも1フレーム分の画像データを一時的に格納するための記憶手段であり、画像データ形成部3によって形成される画像データが書き込まれる。画像データの書込みは、先に形成された部分から順に書き込まれるように、メモリコントローラ10によって制御されている。そのため、同じフレーム内の画像データであっても、CCD2において先に走査される画素の画像データから、順にフレームメモリに書き込まれることになる。
なお、画像データは、画素ごとの独立した情報として書き込まれているので、既に書き込まれている画像データに基づいて、任意の画素に対応する画像データを選択して取り出すことが可能である。
メモリコントローラ10は、フレームメモリ4に対する画像データの読み書きを制御するメモリ制御手段であり、フレームメモリ4への画像データの書き込みと、フレームメモリ4から画像拡大部5への画像データの転送を制御する。また、その他、メモリコントローラ10は、画像データを不図示の他記憶媒体へ転送するタイミングを算出し、そのタイミングの到来をCPU11へ報知する機能をも有している。
CPU11は、画像拡大部5やタイミングジェネレータ12等の制御、フレームメモリ4内の画像データをメモリカードに転送する処理などの他、撮像装置全体の制御を行う。
なお、上述したメモリコントローラ10またはCPU11によるフレームメモリ4からの画像データ転送は、デジタルズームのズーム倍率に応じたフレーム中の一部の領域(以下、「切出し領域」とする)内のデータだけが対象となる。この切出し領域を特定する領域情報は、ズーム倍率設定部20で設定されたズーム倍率に基づいて、CPU11が生成し、メモリコントローラ10にも伝達される。この点については、後に改めて説明する。
画像拡大部5は、フレームメモリ4から読み出された切出し領域内の画像データの画像を、1画面分の大きさにまで拡大するものであり、画像の拡大に伴って各画素間の補間処理をも行う。そして、拡大された画像データは、VRAM6へ転送され、LCD7は、VRAM6に格納された画像データに基づいた画像表示を行う。
タイミングジェネレータ11は、CCD2、画像データ形成部3およびメモリコントローラ10に対して、動作の基準となる駆動クロック信号を与え、被写体の画像データを連続して(例えば1秒あたりに30フレーム)形成するように、これらの動作を制御する。また、CCD2に対しては、水平同期信号および垂直同期信号を与えることにより、出力画像における走査の改行タイミングおよびフレームの更新タイミングを与える。
ズーム倍率設定部20は、デジタルズーム機能を使用するにあたってのズーム倍率をユーザの入力に基づいて設定する。入力されたズーム倍率の情報はCPU11に伝えられ、切出し領域の位置や大きさを算出するにあたっての基準となる。また、モニタスイッチ21は、モニタリングのONとOFFをユーザが切り替えるためのスイッチ(いわゆる、撮影モードの選択スイッチ)であり、該スイッチがONにされてからOFFにされるまでの間、被写体のモニタリングは継続される。
上述のような構成とすることにより、本実施形態の撮像装置は、被写体をリアルタイムにモニタするとともに、モニタされている画像のデータを任意に記録(録画)することができる。次に、本実施形態における画像処理の手順を、被写体の動画録画を例に挙げながら、図2のフローチャートに基づいて説明する。
モニタスイッチ21がONにされると、CPU11は、タイミングジェネレータ12に対して水平同期信号、垂直同期信号および駆動信号を発生させるよう指示し、これらの信号を受け、CCD2および画像データ形成部3は、連携して被写体を表す画像データを逐次形成する。そして、メモリコントローラ10は、形成された画像データを逐次フレームメモリに書き込んでいく(ステップS1)。
一方、CPU11は、ズーム倍率に応じた切出し領域の特定を予め行い、当該切出し領域を特定するための領域情報を生成する。メモリコントローラ10は、前記領域情報に基づいて、フレームメモリ4に書き込まれた画像データのうち、切出し領域内に係るものをメモリカードに転送し始めるタイミング(以下、「転送タイミング」とする)の算出を予め行う。そして、メモリコントローラ10は、フレームメモリ4に対する画像データの書き込み制御に並行して、この算出結果に基づいた転送タイミングの到来を監視する(ステップS2)。なお、前記切り出し領域の特定方法や前記転送タイミングの算出方法については、後ほど一例を挙げながら説明を行う。
ステップS2において、メモリコントローラ10は、転送タイミングの到来を検知したら(ステップS2のY)、その旨をCPU11に報知すべく、所定の検知信号(転送許可信号)を生成して、CPU11に伝送する(ステップS3)。
CPU11は、上記検知信号を受けると、不図示の録画ボタンが押下されているか否かを判断し(ステップS6)、押下されている場合は、フレームメモリ4の切出し領域内に係る画像データを他記憶媒体へ転送する(ステップS7)。その結果、録画ボタンが押下されている間は、モニタリングされている範囲の画像データが他記憶媒体に保存される。なお、他記憶媒体への画像データ転送に際しては、所定の録画形式に基づくエンコード処理等が必要となるが、ここではその詳細な説明を省略する。
一方、CPU11に検知信号を伝送したメモリコントローラ10は、その後、垂直同期信号に基づいて、フレーム内の全ての画素に係る画像データがフレームメモリ4に書き込まれたと判断したとき(ステップS4のY)、フレームメモリ4の切出し領域内に係る画像データをVRAM6へ転送する(ステップS5)。
その後も、本実施形態の撮像装置は、モニタスイッチ21がONにされている間、以上に説明した画像処理を繰り返し行う。その結果、本撮像装置は、被写体をリアルタイムにモニタするとともに、録画ボタンが押下されている間は、モニタされている画像のデータをメモリカードに記録(録画)する。
続いて、図3を参照しながら、上記切出し領域の特定方法について具体的に説明する。図3のように、1フレームの水平方向の画素数をm、垂直方向の画素数をnとすると、ズーム倍率をX倍としたときの切出し領域は、水平方向にm/X、垂直方向にn/Xの画素数を含む領域であり、フレームの中央に位置している。
よって、CPU11は、水平方向について、左から(m−m/X)/2+1個目の画素から(m+m/X)/2個目までの画素の範囲であって、かつ、垂直方向について、上から(n−n/X)/2+1個目の画素から(n+n/X)/2までの画素の範囲を切出し領域と特定し、これを前記領域情報として、メモリコントローラ10に伝える。
次に、図3を参照しながら、上記した転送タイミングの算出方法について具体的に説明する。画像データの形成は、図中の矢印で示す走査に従って画素ごとに進められるから、切出し領域の右下の画素56についての画像データが形成された時点で、切出し領域内については、全ての画素に係る画像データが形成されたことになる。従って、走査が画素56に到達するまでに走査される画素の総数(切出し領域外の画素も含む)をNとすると、第N個目の画素の画像データがフレームメモリ4へ書き込まれた時点が、切出し領域内の全ての画素に係る画像データがフレームメモリ4に書き込まれるタイミングとなる。このNは、以下の(1)式によって算出することができる。
N=m×(n−n/X)/2−(m−m/X)/2 ・・・(1)
なお、上述した切出し領域の特定方法や転送タイミングの算出方法は一例であり、例えば、走査の経路が異なる場合や、切出し領域をフレームの中央に設けない場合などであっても、数式を調整すること等により対応可能である。
切出し領域内の全ての画素に係る画像データがフレームメモリ4に書き込まれた後であれば、切出し領域内の画像データの転送を行うことができるので、メモリコントローラ10は、上記(1)式からNを算出し、第N個目の画素の画像データをフレームメモリに書き込むタイミングを転送タイミングとみなす。そして、メモリコントローラ10による転送タイミングの到来の監視は、フレームメモリ4に書き込む画像データに係る画素数をカウントすること等により行う。
このように、第N個目の画素の画像データがフレームメモリ4に書き込まれるタイミング(言い換えれば、切出し領域に係る最終画素の書き込み完了タイミング)を転送タイミングとすれば、他記憶媒体に対する画像データの転送を最も早期に開始することが可能となる。
ただし、当該転送タイミングは、必ずしも最終画素の書き込み完了タイミングに一致している必要はなく、より遅い時期に設定することも可能である。このような設定を行った場合でも、フレーム内の全ての画素に係る画像データがフレームメモリ4へ書き込まれるタイミング(すなわち、垂直同期信号の立ち上がりタイミング)よりも早い時点を転送タイミングとするのであれば、従来構成(1フレーム分の画像データの書込み完了を待ってから他記憶媒体への画像データ転送を開始する構成)に比べて、早期に画像データの転送処理を開始することができる。
上記したように、本実施形態の撮像装置において、メモリコントローラ10は、領域設定手段として機能するCPU11から入力される領域情報に基づいて、切出し領域内の画素に係る画像データの書き込みが完了したか否かを監視するものとされており、また、データ転送手段としても機能するCPU11は、メモリコントローラ10で切出し領域内の画素に係る画像データの書き込みが完了したと判断されたときに、画像データの転送開始を許可されるものとされている。
このような構成とすることにより、フレーム全体の画像データの書き込みの完了を待って転送を開始するものに比べ、より早期に転送を開始させることができる。その結果、デジタルズーム機能の使用時など、切出し領域内のみの画像データを転送すれば良い場合においては、フレーム移行期間を延ばさなくとも転送処理により多くの時間を割り当てることができるので、安定した画像データの転送処理を実現することができる。
なお、上記の実施形態では、録画動作中の画像データ転送処理を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、静止画撮影時の画像データ転送処理にも当然に適用が可能である。
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施形態では、メモリコントローラ10における転送タイミングの取得方法として、フレームメモリ4に対して書き込まれた画素数をカウントする構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、CPU11から与えられる領域情報に基づいて、切出し領域に属する最終画素を書き込むべきアドレスを予め認識しておき、実際にそのアドレスに対して画像データの書き込まれたか否かを監視することで、上記の転送タイミングを取得する構成としても構わない。
また、上記の実施形態では、メモリコントローラ10が主体となって画像データの転送タイミングを決定する構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、メモリコントローラ10は、あくまで、切出し領域内の画素に係る画像データの書き込みが完了した旨、言い換えれば、メモリカードへの画像データ転送を支障なく行い得る状態となった旨をCPU11に報知するだけの手段とし、画像データの転送タイミングの決定については、メモリコントローラ10からの検知信号を割込み信号とした割込み処理により、CPU11が主体となって行う構成としても良い。このような構成とすることにより、垂直同期信号をCPU11で恒常的に監視して画像データの転送タイミングを判断していた従来構成に比べて、CPU11の監視負担を大きく軽減することができる。
また、上記の実施形態では、フレームメモリ4から他記憶媒体への画像データ転送をCPU11が直接制御する構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、メモリコントローラ10を介して、上記画像データ転送を制御する構成としても構わない。
また、上記実施形態では、フレームメモリ4から他記憶媒体への画像データ転送を例挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、フレームメモリ4から画像拡大部5への画像データ転送についても、メモリコントローラ10が上述の転送タイミングを検出した時に実行されるようにしても良い。このようにすれば、画像拡大部5へのデータ転送処理にも、より多くの時間を割り当てることができ、LCD7による安定したモニタリングが実現できる。
また、上記の実施形態では、撮像装置が録画動作中であるか否かの判断基準として、録画ボタンの押下/非押下を監視する構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、録画ボタンが録画の開始時と終了時に押される構成、すなわち、録画ボタンの押下/再押下に応じて録画動作中であるか否かを示すフラグ情報のオン/オフを交互に切り替える構成とし、当該フラグ情報のオン/オフを監視する構成としても構わない。
また、メモリコントローラ10は、上記した転送タイミングの到来のみならず、切出し領域内の何れかの画像データがフレームメモリ4に書き込まれるタイミング(以下、「領域内書込みタイミング」とする)をも監視するようにしても良い。そして、例えば、フレームメモリ4に対する画像データの書込み動作を律する駆動クロック信号をユーザが任意に停止させることのできる機能を有している撮像装置において、領域内書込みタイミングから転送タイミングまでの間は、上述した駆動クロックの任意停止機能に関わらず、駆動クロック信号を停止させないこととしても良い。このようにすれば、切出し領域内の画像データがフレームメモリ4に書き込まれている間には、不用意に駆動クロック信号が停止されないので、画像拡大部5やメモリカード等に転送される画像データは、駆動クロック信号停止の影響を受けずに済む。
なお、本発明に係る画像処理装置は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなど、種々の撮像装置に備えることができる。
本発明に係る撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。 本実施例における画像処理の手順に関する流れ図である。 本実施例での転送タイミングの算出方法を説明するための説明図である。 従来のモニタリングの手順(デジタルズーム機能使用時)の説明図である。
符号の説明
1 撮像レンズ
2 電荷結合素子(CCD)
3 画像データ形成部
4 フレームメモリ
5 画像拡大部
6 VRAM
7 液晶ディスプレイ(LCD)
10 メモリコントローラ(メモリ制御手段)
11 中央演算処理装置(CPU)
12 タイミングジェネレータ
51 フレーム
52 切出し領域
61 水平同期信号
62 垂直同期信号
63 フレーム移行期間

Claims (6)

  1. 少なくとも1フレーム分の画像データを一時的に格納するためのフレームメモリと;前記フレームメモリに対する前記画像データの読み書きを制御するメモリ制御手段と;前記画像データにつき、そのフレーム内の一部領域を切出し領域として設定し、当該切出し領域を特定するための領域情報を生成する領域設定手段と;前記フレームメモリに書き込まれた画像データのうち、前記切出し領域内の画素に係るものを所定の後段回路に転送するデータ転送手段と;を備えた画像処理装置において、
    前記メモリ制御手段は、前記領域設定手段から入力される領域情報に基づいて、前記切出し領域内の画素に係る画像データの書き込みが完了したか否かを監視するものであり、前記データ転送手段は、前記メモリ制御手段で前記切出し領域内の画素に係る画像データの書き込みが完了したと判断されたときに、前記画像データの転送開始を許可されるものであることを特徴とする画像処理装置。
  2. 撮像素子が被写体の光学像を光電変換して出力する電気信号を取り込み、フレーム毎の画像データを逐次形成する画像データ形成手段と、
    前記画像データ形成手段により形成される画像データを書き込むためのフレームメモリと、
    前記フレームメモリへの画像データの書き込みを制御するメモリ制御手段と、
    前記フレーム内の一部領域を切出し領域として設定し、当該切出し領域を特定するための領域情報を生成する領域設定手段と、
    前記フレームメモリに書き込まれた画像データのうち、前記切出し領域内の画素に係るものを転送するデータ転送手段と、を備えた画像処理装置において、
    前記メモリ制御手段は、前記領域情報に基づいて、前記切出し領域内の全ての画素に係る画像データが前記フレームメモリへ書き込まれることとなるタイミングから、前記フレーム内の全ての画素に係る画像データが前記フレームメモリへ書き込まれることとなる前のタイミングまでの何れかのタイミングである転送タイミングを、予め前記フレーム毎に算出するとともに、その到来を監視し、
    前記データ転送手段は、前記転送タイミングが到来したら、前記フレームメモリに格納された画像データの転送を開始することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記転送タイミングは、前記切出し領域内の全ての画素に係る画像データが前記フレームメモリへ書き込まれることとなるタイミングであることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記メモリ制御手段は、前記転送タイミングの到来を検知したときには、検知信号を生成して前記データ転送手段に伝達し、
    前記データ転送手段は、前記検知信号を割込み信号とした割込み処理によって、前記画像データの転送を行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 画像データを格納することのできる外部メモリを備え、
    前記転送手段は、前記フレームメモリに格納された画像データを前記外部メモリに転送することを特徴とする請求項2〜請求項4の何れかに記載の画像処理装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載の画像処理装置を備えて成ることを特徴とする撮像装置。
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