JP4557444B2

JP4557444B2 - 供給部を兼ねた受止め装置

Info

Publication number: JP4557444B2
Application number: JP2001040935A
Authority: JP
Inventors: 公規古川
Original assignee: 有信株式会社; 公規古川
Priority date: 2001-01-12
Filing date: 2001-01-12
Publication date: 2010-10-06
Anticipated expiration: 2021-01-12
Also published as: JP2002204997A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管路の更生を行う際に使用する供給部を兼ねたボールピグ受止め装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ビル，マンション，各種プラント等に布設された給水管や排水管は長年使用すると管内面に錆や腐食が発生し使用に耐えられなくなる。そこで、この管に障害が生じる前に管の交換が望ましいが、管の交換では長期にわたる断水等の不便を伴い、且つ多大の費用を要する。
従って、管をそのまま動かすことなく、管内面の管路に防錆被覆を形成して更生する方法が採用されている。
【０００３】
これ等管路の更生には、圧縮空気を用いた押出し工法、吸引装置による吸引工法等、種々な工法が目的や条件によって採用されている。
押出し方法は、更生管の端部にピグを供給する発射管と圧縮空気導入部を設け、発射管から供給されたピグを、ピグの後部からの圧送で押出すものであり、また吸引工法によるものは、一端に空気を取入れる開閉弁を備えた空気導入管と発射管の他方側に吸引装置を接続させた受止め装置を設け、吸引力の吸引作用により供給された管内のピグを、ピグ前後の差圧によって推進移動させるものである。
【０００４】
また、更生管の管路が状況によっては、管路内に挿入するピグを管路内で往復運動させる場合も有る。この時は更生管の両開放端に、ピグ発射管と吸引装置を設け、一方からの吸引力の吸引により前記差圧でピグを移動させてピグを受止め、再び他方からの吸引により吸引方向に移動させ往復運動をさせるもある。しかし、ピグの復路における供給は円滑を欠き問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の管更生にあたっては、ピグ往復運動時の復路のピグの供給、受止めを円滑且つ容易で、しかも作業を簡便とするピグ供給、受止め装置を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記実情に鑑み、この課題に対処するもので、上部に開閉蓋を備えた開口部と、下部底板に開閉弁を備えた排出管を設けてなるサイクロン本体を有し、更に本体の側壁面には、内部でサイクロン動作を生じさせる誘導管を接続して設けると共に、本体内には、前記誘導管の内壁の下面と略水平状に配した受棧を設け、また本体の側壁には、前記誘導管の導入口に対応させて、調節弁を設けた空気導入管を接続させた連結管を設け、更に本体の下部側底板には、前記受棧の下部に吸入口を覗かせた吸引管を開閉弁を介在した吸引装置に接続させて設け、吸引装置からの吸引力で本体内にサイクロン作用を生じさせるようにした供給部を兼ねたボールピグ受止め装置を提供するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明は管路の更生において管内に供給されるボールピグを管内の差圧と吸引装置の吸引力によって移動し、更にピグを受止める時及び供給時にサイクロン動作を生じさせてピグを容易且つ円滑に供給すると共に受止め時には導入されたピグをサイクロン作用で液体等と分離して円滑にして受棧上に受止める供給部を兼ねたボールピグ受止め装置で、これを図面を参照しながら説明する。
１は、球形或は底板１ａを有した筒状よりなるサイクロン本体で、この本体１は棧枠Ｋの上に設置されている。（但し、この棧枠Ｋは限定するものでない。）
本体１の上部には開閉蓋２ａを備えた開口部２を設け、この開口部２より本体１に挿入するボールピグＰの出し入れを行うようにする。
また本体１の有底部の中央に開閉弁１１ａを備えた排出管１１を設け、本体１内のサイクロン作用で集められた塗料等を排出し取出す。
更に、本体１の側壁には、サイクロン作用を生じさせる連絡させた誘導管３を設け、この誘導管３の端部はボールピグＰの径に適応させる径部を有した接続管４を介して配管された更生管Ａの開放端に接続するようにしてある。
また本体１の内部には、前記誘導管３の内壁の下面３ａと略水平になる受棧５を支片５ａにより受止められて配装し、この受棧５上で本体１内のボールピグＰを受止めるようにする。
【０００８】
更に、本体１の前記誘導管３の導入口３ｂに対応させた側壁には、調節弁６ａを備えた空気導入管６を接続した連結管７を導入口３ｂに向くようにして設けると共に、本体１の有底部には、受棧５の下部に端部吸入口８ａを覗かせて位置した吸引管８を設け、この吸引管８は開閉弁１０を介在させた吸引装置９を接続させて設けてある。
また本体１には、本体１内を検測する開閉弁１２を設けた計器１３を設けてある。
【０００９】
図３は、更生管Ａの両開放端に、供給部を兼ねた受止め装置の前記本体２１を接続管２４及び開閉弁３４を備えた塗料タンク３５を取付けた継手管３６を介在させて、接続した使用状態で管Ａ内を塗装するには、本体１の開口部２から本体１内の受棧５上にボールピグＰを挿入し、その後本体１の全ての開閉弁を閉じると共にボールピグＰの供給側の対応する側に設けた吸引装置２９を起動し、管内を負圧にした後、塗料タンク１５から塗料を供給し、更にピグ供給側の空気導入管６の調節弁６ａを操作して空気を導入し、ボールピグＰの前後に生じた差圧によってボールピグＰを誘導管３に誘導して導入して管Ａで吸引方向に推進移動させて管Ａの内面を塗装しながら吸引側の本体２１の誘導管２３に導かれ本体２１内に導入され、本体２１内のサイクロン作用でピグＰと塗料を分離し、ピグＰは本体１の内面に沿って旋回しながら受棧２５上に移動して、受棧５上で停止すると共に吸引装置２９の開閉弁３０を閉じる。
更に、塗装作業を繰返しピグＰを管内で往復させ塗装を仕上げたい時は前記動作を繰返すことによって行われる。
また、塗料タンク１５と塗料排出管１１を結合しサイクロン内より回収した塗料を再び塗料タンク１５に自動的に送り再利用することができる。
最後の塗装が終了すると、本体１内に集められた塗料は排出管１１から取出し作業は完了する。
【０００１０】
【発明の効果】
本発明の供給部を兼ねたボールピグ受止め装置は、吸引装置の吸引動作と本体内のサイクロン作用で誘導管から更生管に導入され円滑に供給され、また吸引装置により本体内に導入されたボールピグは、本体内のサイクロン作用で塗料とピグは分離されながら旋回し受棧上に移動して受止められ停止する。
上述のように１つの装置で供給、受止めが円滑かつ容易に無理無く手数を要せず簡便に行われる効果がある。
また、ボールピグは往復移動することで塗装作用において１個のボールピグで仕上げ作用まで行うことができる無駄を省く効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の供給部を兼ねたボールピグ受止め装置の一実施形態の縦断面図である。
【図２】図１の平面図である。
【図３】更生管に本装置を用いた説明図である。
【符号の説明】
１，２１サイクロン本体
１ａ底板
２開口部
２ａ，２２ａ開閉蓋
３，２３誘導管
３ａ内壁下面
３ｂ導入口
４，２４接続管
５，２５受棧
５ａ支片
６，２６空気導入管
６ａ調節弁
７連結管
８吸引管
８ａ吸入口
９，２９吸引装置
１０開閉弁
１１，３１排出管
１１ａ，３１ａ開閉弁
１２開閉弁
１３計器
１４，３４開閉弁
１５，３５塗料タンク
１６，３６継手管
Ａ管
Ｋ棧枠
Ｐボールピグ

Claims

上部に開閉蓋を備えたボールピグ挿入開口部と、下部底板に開閉弁を備えた排出管を設けてなるサイクロン本体を有し、更に、この本体の側壁面には、内部でサイクロン作用を生じさせるように接続した誘導管を設けると共に、本体内には前記誘導管の内壁の下面と略水平状に配した受棧を設け、また、本体の側壁には、前記誘導管の導入口に対応させて、調節弁を取付けた空気導入管を接続する連結管を設け、更に本体の下部側底板には、受棧の下部に吸入口を覗かせた吸引管を設けると共に、この吸引管を開閉弁を介在した吸引装置に接続し、吸引作用で本体内でサイクロン作用を生じさせ、本体内に充填したボールピグを吸引装置の切替作用で供給、受止めを自動的に往復可能にした事を特徴とした供給部を兼ねたボールピグ受止め装置。