JP4554679B2 - Mimo通信システムのための反復固有ベクトル計算 - Google Patents

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Description

本発明は、概ね、データ通信、より具体的には、多数入力多数出力(multiple-input multiple-output, MIMO)通信システムにおける空間処理に使用される固有ベクトルを求めるための技術に関する。
MIMOシステムは、データ送信のために、多数(N本)の送信アンテナと、多数(N本)の受信アンテナとを使用する。N本の送信アンテナとN本の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、N本の空間チャネルへ分解され得る。なお、N≦min{N,N}である。N本の空間チャネルは、データを並列に送信し、より高い総スループットを達成するか、または重複して、より大きい信頼性を達成するために使用され得る。
通常、MIMOシステムでは、N本までのデータストリームが、N本の送信アンテナから同時に送信され得る。しかしながら、これらのデータストリームは、受信アンテナにおいて相互に干渉する。向上した性能は、MIMOチャネルのN本の固有モード上でデータを送信することによって達成され得る。ここで、固有モードは直交空間チャネルとして考えられ得る。N本の固有モード上でデータを送信するために、送信機と受信機の両者において空間処理を行うことが必要である。空間処理はデータストリームを、それらが受信機において最小の劣化で個別に復元されることができるように、直交させることを試みる。
本の固有モード上でのデータ送信において、送信機は、データ送信に使用される各固有モードに対して1本の固有ベクトルずつ、N本の固有ベクトルの行列で空間処理を行う。各固有ベクトルは、N本の送信アンテナから、関係付けられた固有モード上で送信する前に、データシンボルを基準化するのに使用されるN個の複素数値を含んでいる。データ受信において、受信機は、受信機空間処理(または、空間整合フィルタリング)を、N本の固有ベクトルの別の行列で行う。送信機の固有ベクトルおよび受信機の固有ベクトルは、送信機と受信機との間のMIMOチャネルのためのチャネル応答推定値に基づいて求められ得る。固有ベクトルを求めるには、たくさんの計算を行う。さらに加えて、固有ベクトルの精度は、性能に大きい影響を及ぼし得る。
したがって、MIMOチャネルの固有モードを介してのデータ送信および受信に使用される固有ベクトルを効率的に、正確に求める技術が、当技術において必要とされている。
Figure 0004554679
固有モード行列は、終了条件に達するまで、(1)一定数の反復(例えば、10回の反復)、または(2)可変数の反復において更新され得る。更新された固有モード行列の列は、定期的に、または必要に応じて直交させられ、性能を向上し、反復手続きの安定性を保証し得る。
Figure 0004554679
本発明の種々の態様および実施形態は、さらに詳しく別途記載される。
“例示的”という用語は、本明細書において“例、事例、または実例としての役割を果たす”ことを意味するために使用されている。本明細書に記載されている何れの実施形態も、他の実施形態よりも好ましいまたは好都合であると、必ずしも、解釈されると限らない。
本明細書に記載されている固有ベクトル計算技術は、シングルキャリアMIMOシステム(single-carrier MIMO system)と、マルチキャリアMIMOシステム(multi-carrier MIMO system)とに使用され得る。分かり易くするために、これらの技術は、シングルキャリアMIMOシステムについて詳しく記載される。
A. シングルキャリアMIMOシステム
図1は、シングルキャリアMIMOシステム100における送信エンティティ110および受信エンティティ150の単純なブロック図を示している。送信エンティティ110では、送信(TX)空間プロセッサ120が、(ベクトルによって示されている)データシンボルに対して固有ベクトルの行列
Figure 0004554679
で空間処理を行い、(ベクトルによって示されている)送信シンボルを生成する。本明細書において使用されているように、“データシンボル”は、データのための変調シンボルであり、“パイロットシンボル”は、(送信および受信エンティティの両者によって事前に知られている)パイロットのための変調シンボルであり、“送信シンボル”は、送信アンテナから送られるシンボルであり、変調シンボルは、個々の変調方式(例えば、M−PSK、M−QAM、等)に使用される信号配置図内の点の複素数値である。さらに加えて、送信シンボルは、送信機ユニット(TMTR)122によって調整され、N個の被変調信号を生成し、これらは、N本の送信アンテナ124から、MIMOチャネルを介して送信される。
受信エンティティ150では、送信された被変調信号は、N本の受信アンテナ152によって受信され、N個の受信信号は、受信機ユニット(RCVR)154によって調整され、(ベクトルによって示されている)受信シンボルを得る。
Figure 0004554679
検出されたシンボルは、送信エンティティ110によって送られたデータシンボルの推定値である。送信および受信エンティティにおける空間処理は、別途記載される。
シングルキャリアMIMOシステムにおいて、送信エンティティにおけるN本の送信アンテナと、受信エンティティにおけるN本の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、N×Nのチャネル応答行列によって特徴付けられ、次のように表現され得る。
Figure 0004554679
ここで、要素hi,j(なお、i=1...Nおよびj=1...N)は、送信アンテナjと受信アンテナiとの間の結合または複素利得を示している。単純にするために、MIMOチャネルは、N=N≦Nでフルランクであると仮定される。
チャネル応答行列は、のN本の固有モードを得るために、“対角化”され得る。この対角化は、チャネル応答行列の特異値分解か、またはの相関行列、すなわち、 (ここで、“”は、共役転置を示している)の固有値分解の何れかを行うことによって達成され得る。
チャネル応答行列の特異値分解は、次のように表現され得る。
UΣV 式(2)
ここで、は、の左固有ベクトルのN×Nのユニタリー行列であり、
Σは、の特異値のN×Nの対角行列であり、
は、の右固有ベクトルのN×Nのユニタリー行列である。
ユニタリー行列は、特性 によって特徴付けられ、ここで、は、対角線に沿って1、他のところにゼロを含んでいる恒等行列である。ユニタリー行列の列は、互いに直交である。
の相関行列の固有値分解は、次のように表現され得る。
V∧V 式(3)
ここで、は、の固有値のN×Nの対角行列である。式(2)および(3)に示されているように、の列は、の右固有ベクトルであり、の固有ベクトルでもある。特異値分解および固有値分解は、Gilbert Strangによって文献(“Linear Algebra and Its Applications”, Second Edition, Academic Press, 1980)に記載されている。
(の列である)の右固有ベクトルは、送信エンティティによって、のN本の固有モード上でデータを送信するために、空間処理に使用され得る。(の列である)の左固有ベクトルは、受信エンティティによって、N本の固有モード上で送信されたデータを復元するために、空間整合フィルタリングに使用され得る。固有モードは、分解によって得られる直交空間チャネルとして考えられ得る。
対角行列は、対角線に沿って負でない実数値、他のところにゼロを含んでいる。Σの対角要素は、の特異値と呼ばれ、のN本の固有モードのためのチャネル利得を表わしている。の対角要素は、の固有値と呼ばれ、のN本の固有モードのための電力利得を表わしている。
Figure 0004554679
B. 反復固有ベクトル計算
Figure 0004554679
Figure 0004554679
ここで、 は、i回目の反復における固有モード行列であり、
Tri up()は、の対角線より上の要素を含む行列であり、
Tri low()は、の対角線より下の要素を含む行列であり、
μは、反復手続きにおけるステップサイズであり、
i+1は、(i+1)回目の反復における固有モード行列である。
固有モード行列 は、他の情報がのために使用可能でないときは、恒等行列、すなわち に初期設定され得る。ステップサイズμは、反復手続きの収束率を決定する。より大きいステップサイズは、収束を速めるが、 の要素の粒度も向上させる。対照的に、より小さいステップサイズは、より緩慢な収束率をもたらすが、 の要素の精度を向上する。ステップサイズは、例えば、μ=0.05、または何か他の値に設定され得る。
式(5)に示されている計算は、4つのステップへ分解され得る。1つの実施形態では、第1のステップにおいて、行列は、AV として計算される。
Figure 0004554679
第3のステップでは、更新行列は、=(Tri up()−Tri low()) のように計算される。第4のステップでは、固有モード行列は、 i+1 +μ・のように更新される。
式(5)は、次のようにも表現され得る。
Figure 0004554679
式(5)の各反復に必要とされる乗算および加算の演算数は、チャネル応答行列
Figure 0004554679
の次元に依存し、また、次元は、送信アンテナ数および受信アンテナ数に依存する。対角行列を除いて、上述で定義された行列の全ては、複素数値の要素を含むので、複素数の乗算が、これらの行列の要素において、またはそれらのために行われる。N=4およびN=4では、3つの行列、およびを得るために、3回の4×4の複素数行列の乗算が行われる。各行列のための4×4の複素数行列の乗算は、通常、行列の各要素のための4回の複素数の乗算、または行列の16個の要素のための合計64回の複素数の乗算を必要とし、これは、256回の実数の乗算で行われることができる。したがって、合計768回の実数の乗算(ここで、768=256・3)が、3つの行列、およびを計算するのに必要とされるであろう。
いくつかの計算の省略は、(1)行列が、対角線に沿ってゼロを含むこと、および(2)の対角線より下の要素が、の対角線より上の要素の負数であること(の下位の三角形が、の上位の三角形の負数であること)を認識することによって達成され得る。したがって、の16個の要素中の6個のみが計算される必要がある。これは、実数の乗算の総数を、608、すなわち、256+256+6・16=608回に低減する。乗算は、完全使用可能範囲を使用するやり方でも行われ得る。例えば、所与の行列のための4×4の複素数行列の乗算は、256回の16×16ビットの実数の乗算で行われ、ここで、各実数の乗算のための2つの入力オペランドは、16ビットの分解能をもち、実数の乗算の結果は、16ビットよりも大きい範囲をもつ。この場合に、行列の結果の要素は、行列内の最大要素の絶対値によって除算され、次に、換算係数によって乗算され得る。換算係数は、最大要素が、可能な限り大きいか、または処理に都合の良い、あるいはこの両者である16ビットの値で表わされるように選択され得る。
固有モード行列は、の十分に良好な推定値が得られるまで、式(5)に示されているように、多数の反復において、反復的に計算され得る。コンピュータのシミュレーションによって、の良好な推定値を得るのに、通常は、10回の反復で十分であることが分かった。1つの実施形態では、式(5)は、固有モード行列 、すなわち、の最終的な推定値を得るために、一定数の反復(例えば、10回の反復)において、反復的に計算される。別の実施形態では、式(5)は、終了条件になるまで、可変数の反復において、反復的に計算され、最後の反復における固有モード行列 が、反復手続きによって与えられるの最終的な推定値として与えられる。別途記載されるように、行列は対角行列に似ているべきであるので、終了条件は、が対角行列にどのくらい密接に似ているかによって定められ得る。
Figure 0004554679
反復手続きが成功であるときは、は、(の固有値の対角行列である) にほぼ等しく、 は、(の固有ベクトルの行列である) にほぼ等しい。の良好な推定値であるときは、固有モード行列 は、の固有ベクトルの行列の良好な推定値でもある。
Figure 0004554679
したがって、の対角線から外れた要素が十分に小さくなるまで、式(5)は、反復的に計算され得る。例えば、の対角線から外れた要素の二乗の絶対値の和が、第1の所定の閾値よりも小さくなるまで、式(5)は、反復的に計算され得る。別の例として、の対角線から外れた要素の二乗の絶対値の和に対する、の対角要素の二乗の絶対値の和の比が、第2の所定の閾値よりも大きくなるまで、計算は続き得る。他の終了条件も、定められ得る。別途記載されるように、 の列も、固有ベクトルの直交化を行うことによって、互いに直交であるようにされ得る。
Figure 0004554679
コンピュータのシミュレーションは、式(5)における のための計算が、大抵の場合において収束することを示した。しかしながら、所与のチャネル応答行列
Figure 0004554679
において、反復数が増加するのにしたがって、残余誤差が累積し始め、 の解が、逸脱し始める。収束は、定期的に、例えば、Northが50または何か他の値に等しい場合に、North回の反復ごとに、固有モード行列 に対する(別途記載される)固有ベクトルの直交化を行うことによって保証され得る。
Figure 0004554679
C. 固有ベクトルの直交化
既に記載したように、が対角行列でないときは、 の列は、互いに直交でないことがある。これは、例えば、ステップサイズμ、 のために計算される反復数、有限プロセッサの精度、等のような、種々のパラメータにより得る。 の列は、QRの因数分解、最小平方誤差の計算、および極の分解のような、種々の技術を使用して、互いに直交であるようにさせられ得る。QRの因数分解は、別途詳しく記載される。QRの因数分解からの直交の固有ベクトルは、正規化され、直交の固有ベクトルは、空間処理に使用される。
QRの因数分解は、行列 を、直交行列および上位の三角形の行列へ分解する。行列は、 の列の直交の基準を形成し、の対角要素は、の各列の方向において、 の列の構成要素の長さを与える。行列およびは、直交の列をもつ拡張行列
Figure 0004554679
を求めるために使用され得る。
QRの因数分解は、グラム−シュミット手続き、ハウスホルダー変換、等を含む種々の方法を使用して行われ得る。グラム−シュミット手続きは、再帰的であり、数値的に不安定であり得る。グラム−シュミット手続きの種々の変形が考え出され、当技術において知られている。行列 を直交させるための“古典的な(classical)”グラム−シュミット手続きが、後述される。
QRの因数分解において、行列 は、次のように表現され得る。
QR 式(9)
ここで、は、N×Nの直交行列であり、
は、対角線に沿うおよび対角線より上の可能な(possible)非ゼロ値と、対角線より下のゼロとをもつ、N×Nの上位の三角形の行列である。
グラム−シュミット手続きは、行列およびを列ごとに生成する。次の表記法が、後述において使用される。
Figure 0004554679
およびの第1の列は、次のように得られ得る。
Figure 0004554679
の第1の列は、第1の行における要素r1,1の1つの非ゼロ値と、他のところのゼロとを含み、ここで、r1,1は、 の2のノルムに等しい。の第1の列は、 の第1の列の正規化された形であり、ここで、正規化は、r1,1の逆数で の各要素を基準化することにより達成される。
およびの残りの列の各々は、次のように得られ得る。
Figure 0004554679
Figure 0004554679
向上した性能は、QRの因数分解を行う前に、の対角要素に基づいて、 の列を順序付けることによって得られ得る。
Figure 0004554679
の対角要素が順序付けられると、それに対応して、 の列も順序付けられる。次に、順序付けられた の第1の、または左端の列は、の最大の対角要素と関係付けられ、順序付けられた の最後の、または右端の列は、の最小の対角要素と関係付けられることになる。
の列が、関係付けられた対角要素の値の降順に基づいて順序付けられるとき、の列/固有ベクトルは、第1の列/固有ベクトル、すなわち、最大の対角要素と関係付けられ、最大の利得をもつものに直交であるようにさせられる。したがって、順序付けは、の残りの固有ベクトルの各々のある特定の雑音成分を拒絶する有益な効果をもつ。とくに、の第jの列(または、 )は、 の第jの列(または、 )に基づいて生成され、(より高い利得と関係付けられている) の左側のj−1本の固有ベクトルの方向を指している における雑音成分は、 から減算され、 を得る。順序付けは、より小さい対角要素と関係付けられた固有ベクトルの推定値を向上する別の有益な効果ももつ。とくに、の直交化された固有ベクトルが空間処理に使用されるときは、全体的な結果は、性能を向上させる。
Figure 0004554679
Figure 0004554679
次に、固有モード行列 は、多数の反復において、反復的に計算される。各反復において、行列は、最初に、行列 およびに基づいて計算される。
例えば、
Figure 0004554679
である(ブロック216)。次に、更新行列が、行列 およびに基づいて計算される。例えば、=(Tri up()−Tri low()) (ブロック218)。ブロック216および218は、更新行列を得るための1つのやり方を表わしている。次に、固有モード行列は、行列に基づいて更新される。例えば、 i+1 +μ・である(ブロック220)。
次に、固有モード行列内の固有ベクトルを直交させるかどうかが判断される(ブロック222)。例えば、North回の反復が完了すると、反復手続きの最初か、または最後の固有ベクトルの直交化であるので、直交化が行われ得る。ブロック222に対して、答えが“イエス”であるときは、固有ベクトルの直交化が行われ、固有モード行列の直交列を得る(ブロック224)。そうではなくて、答えがノーであるときは、ブロック224は飛ばされる。何れの場合においても、次に、反復手続きを終了するかどうかが判断される(ブロック226)。手続きは、一定数の反復後か、または終了条件が満たされたときに、終了され得る。ブロック226に対して、答えが“ノー”であるときは、プロセスはブロック216へ戻り、別の反復を行う。
Figure 0004554679
D. 空間処理
チャネル推定および固有ベクトル計算は、種々のやり方で行われ得る。
Figure 0004554679
送信エンティティは、次のように、N本の固有モード上でのデータ送信のための空間処理を行う。
Figure 0004554679
ここで、は、1シンボル期間において、N本の固有モード上で送られるN個までのデータシンボルをもつN×1のベクトルであり、
は、1シンボル期間において、N本の送信アンテナから送られるN個の送信シンボルをもつN×1のベクトルである。
Figure 0004554679
内の固有ベクトルは、送信ベクトルまたはステアリングベクトルとも呼ばれる。
受信エンティティにおける受信シンボルは、次のように表現され得る。
Hx 式(18)
ここで、は、N本の受信アンテナを介して得られるN個の受信シンボルをもつN×1のベクトルであり、は、雑音ベクトルである。
受信エンティティは、次のように、空間整合フィルタリングを行い得る。
Figure 0004554679
単純にするために、上述は、N=N≦NのフルランクのMIMOチャネルを仮定している。MIMOチャネルは、ランクが不完全であって、したがって、N<N≦Nであるか、または受信アンテナ数が送信アンテナ数よりも少なく、したがって、N≦N<Nであり得る。
Figure 0004554679
E. チャネル推定
データは、MIMOシステムにおいて、種々のやり方で送信され得る。バーストモードでは、データは、少数のフレーム(例えば、1フレーム)において送信される。フレームは、所定の時間の継続期間(例えば、2ミリ秒)の送信間隔として定められ得る。次に、チャネル推定が、制限された数のフレームにおいて受信されたパイロットに基づいて行われる。連続モードでは、データは、より多くのフレームにおいて、連続的に、または送信に小さいギャップを加えて送信される。次に、チャネル推定は、多数のフレームにおいて受信されたパイロットに基づいて行われ得る。
Figure 0004554679
αのより大きい値は、より大きい重みを前のチャネル推定値に与え、αのより小さい値は、より大きい重みを現在のチャネル推定値に与える。係数αは、例えば、α=0.75、または何か他の値に設定され得る。
Figure 0004554679
固有ベクトルの直交化は、種々のやり方で行われ得る。これは、データがバーストモードを使用して送信されるか、または連続モードを使用して送信されるかに依存し得る。
Figure 0004554679
F. マルチキャリアMIMOシステム
本明細書に記載されている固有ベクトル計算技術は、マルチキャリアMIMOシステムにも使用され得る。多数の搬送波は、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)、何か他のマルチキャリア変調技術、または何か他の構成で得られ得る。OFDMは、全システム帯域幅を多数(N本)の直交サブバンドへ効果的に分割する。サブバンドは、トーン、副搬送波、ビン、および周波数チャネルとも呼ばれる。OFDMで、各サブバンドは、データで変調され得るそれぞれの副搬送波と関係付けられる。
マルチキャリアMIMOシステムでは、固有ベクトルの計算は、データ送信に使用される各サブバンド(または、各“データ”サブバンド)に対して行われ得る。
Figure 0004554679
別の例として、固有ベクトルの行列の第1の組は、サブバンドの第1の組のために反復的に求められ、サブバンドの第2の組のための固有ベクトルの行列の第2の組は、第1の組内に行列を補間することによって求められ得る。
G. システム
図3は、MIMOシステム300におけるアクセスポイント310およびユーザ端末350の実施形態のブロック図を示している。アクセスポイント310は、データ送信および受信に使用され得るNap本のアンテナを備え、ユーザ端末350は、Nut本のアンテナを備え、ここで、Nap>1およびNut>1である。
ダウンリンク上では、アクセスポイント310において、TXデータプロセッサ314は、データ源312からトラヒックデータを、制御装置330からシグナリングおよび他のデータを受信する。TXデータプロセッサ314は、異なるタイプのデータをフォーマットし、符号化し、インターリーブし、変調し(または、シンボルマップし)、データシンボルを与える。TX空間プロセッサ320は、TXデータプロセッサ314からデータシンボルを受信し、データシンボルに対して、ダウンリンクのための固有ベクトルの1つ以上の行列で(例えば、式(17)に示されているように)空間処理を行い、パイロットシンボルにおいて適切に多重化し、送信シンボルのNap本のストリームを、Nap個の送信機ユニット322aないし322apに与える。各送信機ユニット322は、それぞれの送信シンボルストリームを受信し、処理し、対応するダウンリンクの被変調信号を与える。次に、送信機ユニット322aないし322apからのNap個のダウンリンク被変調信号は、それぞれ、Nap本のアンテナ324aないし324apから送信される。
ユーザ端末350では、Nut本のアンテナ352aないし352utは、送信されたダウンリンク被変調信号を受信し、各アンテナは、受信信号をそれぞれの受信機ユニット354に与える。各受信機ユニット354は、受信機ユニット322によって行われるものと相補的な処理を行い、受信シンボルを与える。次に、RX空間プロセッサ360は、Nut個の受信機ユニット354aないし354utからの受信シンボルに対して(例えば、式(20)に示されているように)空間整合フィルタリングを行い、検出されたシンボルを得る。RXデータプロセッサ370は、検出されたシンボルを処理し(例えば、シンボルデマップ、デインターリーブ、および復号し)、復号されたデータを記憶のためにデータシンク372に、またはさらに処理するために制御装置380に、あるいはこの両者に与える。
アップリンクのための処理は、ダウンリンクのための処理と同じであることも、または異なることもある。データおよびシグナリングは、TXデータプロセッサ388によって処理され(例えば、符号化、インターリーブ、および変調され)、TX空間プロセッサ390によって、アップリンクのための固有ベクトルの1つ以上の行列で空間的に処理され、パイロットシンボルで多重化され、Nut本の送信シンボルストリームを生成する。Nut個の送信機ユニット354aないし354utは、Nut本の送信シンボルストリームをさらに調整し、Nut個のアップリンク被変調信号を生成し、次に、これらは、Nut本のアンテナ352aないし352utを介して送信される。
アクセスポイント310では、アップリンク被変調信号は、Nap本のアンテナ324aないし324apによって受信され、Nap個の受信機ユニット322aないし322apによって処理され、アップリンクのための受信シンボルを得る。RX空間プロセッサ340は、受信シンボルに対して空間整合フィルタリングを行い、検出されたシンボルを与え、これらは、さらにRXデータプロセッサ342によって処理され、アップリンクのための復号されたデータを得る。
ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)328および378は、それぞれ、アクセスポイントおよびユーザ端末のためのチャネル推定および固有ベクトル計算を行う。制御装置330および380は、それぞれ、アクセスポイントおよびユーザ端末における種々の処理ユニットの動作を制御する。メモリユニット332および382は、それぞれ、制御装置330および380によって使用されるデータおよびプログラムコードを記憶する。
Figure 0004554679
図4は、チャネル推定および固有ベクトル計算のための処理ユニットの表現を示している。図4内の種々のユニットによる処理は、例えば、時分割多重化(time division multiplex, TDM)方式で、DSP378内の共有される乗算器および加算器によって行われ得る。
DSP328は、アクセスポイントのためのチャネル推定および固有ベクトル計算を行う。DSP328による処理は、MIMOシステムに使用されるチャネル構造およびパイロット送信方式に依存して、DSP378による処理と同じであることも、または異なることもある。
システム300は、周波数分割デュプレックス(frequency division duplex, FDD)または時分割デュプレックス(time division duplex, TDD)のチャネル構造を使用し得る。FDD構造では、ダウンリンクおよびアップリンクは、個別の周波数帯域を割り振られ、一方のリンクのためのチャネル応答行列は、他方のリンクのためのチャネル応答行列と十分に相関しないことがある。この場合に、チャネル推定および固有ベクトル計算は、各リンクのために個別に行われ得る。TDD構造では、ダウンリンクおよびアップリンクは、同じ周波数帯域を共有し、ダウンリンクは時間の一部を割り振られ、アップリンクは時間の残りの部分を割り振られる。一方のリンクのためのチャネル応答行列は、他方のリンクのためのチャネル応答行列と非常に相関させられ得る。この場合は、チャネル推定および固有ベクトル計算は、別途記載されるように、この相関性を利用するやり方で行われ得る。
図5は、TDDのMIMOシステムに使用され得る例示的なフレーム構造500を示している。データ送信は、TDDフレームの単位で行われ、各TDDフレームは、所定の時間の継続期間(例えば、2ミリ秒)をカバーする。各TDDフレームは、ダウンリンク期間510aおよびアップリンク期間510bに分割される。各期間510は、パイロット部分520と、データおよびシグナリング部分530とを含んでいる。各リンクのパイロット部分520は、1つ以上のタイプのパイロットを送信するのに使用され、パイロットは、そのリンクのためのMIMOチャネル応答または固有ベクトルを推定するのに使用され得る。各リンクのためのデータおよびシグナリング部分530は、データおよびシグナリングを送信するのに使用される。各期間510は、多数のパイロット部分520、または多数のデータおよびシグナリング部分530、あるいはこの両者を含み得るが、これは、簡潔化のために、図5には示されていない。
TDDのMIMOシステムにおいて、ダウンリンクおよびアップリンクのチャネル応答は、互いに相反であると仮定され得る。すなわち、が、アンテナ列Aからアンテナ列Bへのチャネル応答行列を表わすとき、相反チャネルは、列Bから列Aへの結合が、 (ここで、“”は転置を示す)によって与えられることを示唆する。一般に、アクセスポイントにおける送信および受信チェーンの応答は、ユーザ端末における送信および受信チェーンの応答と等しくない。較正が、2つのエンティティにおける送信/受信応答の相違を判断し、責任をとるために行われ得る。単純にするために、次の記述は、アクセスポイントおよびユーザ端末における送信および受信チェーンがフラットであり、がダウンリンクのためのチャネル応答行列であり、 がアップリンクのためのチャネル応答行列であると仮定している。チャネル推定および固有ベクトル計算は、相反チャネルのために単純にされ得る。
相反のMIMOチャネルにおいて、ダウンリンクおよびアップリンクのための特異値分解は、次のように表現され得る。
Figure 0004554679
ここで、 apは、 の左固有ベクトルのNap×Napのユニタリー行列であり、
Σは、 の特異値のNap×Nutの対角行列であり、
utは、 の右固有ベクトルのNut×Nutのユニタリー行列であり、
”は、複素共役を示す。
Figure 0004554679
行列 apおよび utは、それぞれ、アクセスポイントおよびユーザ端末によって使用され得る。データ送信および受信の両者のための空間処理は、例えば、それらの下付き添字によってそのように示される。
チャネル推定および固有ベクトル計算は、TDDのMIMOシステムにおいて種々のやり方で行われ得る。1つの実施形態では、アクセスポイントは、ダウンリンク上でMIMOパイロットを送信する。
Figure 0004554679
相反チャネルで、MIMOパイロットは、一方のリンク(例えば、ダウンリンク)のみにおいて送られ、固有ベクトルの計算は、一方のエンティティ(例えば、ユーザ端末)のみによって行われ、両者のエンティティによって使用される固有ベクトルの行列を求め得る。
システム300は、データ送信にOFDMを使用しても、使用しなくてもよい。システム300がOFDMを使用するときは、N本の総サブバンドが送信に使用可能である。N本の総サブバンドの中で、N本のサブバンドはデータ送信に使用され、データサブバンドと呼ばれ、N本のサブバンドは、搬送波パイロットに使用され、パイロットサブバンドと呼ばれ、N本のサブバンドは、(送信されない)保護サブバンドとして使用され得る。ここで、N=N+N+Nである。各OFDMシンボル期間において、N個までのデータシンボルは、N本のデータサブバンド上で送られ、N本までのパイロットシンボルは、N本のパイロットサブバンド上で送られ得る。OFDM変調において、(N個のデータシンボル、N個のパイロットシンボル、およびN個のゼロにおける)N個の周波数領域の値は、N点の逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform, IFFT)で時間領域へ変換され、N個の時間領域チップを含む“変換された”シンボルを得る。周波数選択性フェージングによって引き起こされるシンボル間干渉(intersymbol interference, ISI)を抑制するために、各変換されたシンボルの一部が反復され、対応するOFDMシンボルを形成する。反復された部分は、しばしば、巡回プレフィクスまたは保護間隔と呼ばれる。(単に“シンボル期間”とも呼ばれる)OFDMシンボル期間は、1つのOFDMシンボルの継続期間である。図3において、各送信アンテナのためのOFDM変調は、そのアンテナのための送信機ユニットによって行われ得る。各受信アンテナのための相補的なOFDM復調は、そのアンテナのための受信機ユニットによって行われ得る。
本明細書に記載されている固有ベクトル計算技術は、種々の手段によって実施され得る。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、またはその組合せにおいて実施され得る。ハードウェアの実施では、固有ベクトル計算を行うのに使用される処理ユニットは、1つ以上の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ディジタル信号処理デバイス(digital signal processing device, DSPD)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic devices, PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、プロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、マイクロプロセッサ、本明細書に記載されている機能を行うように設計された他の電子ユニット、またはその組合せの中で実施され得る。
ソフトウェアの実施では、固有ベクトル計算技術は、本明細書に記載されている機能を行うモジュール(例えば、手続き、機能、等)で実施され得る。ソフトウェアコードは、メモリユニット(例えば、図3のメモリユニット332または382)に記憶され、プロセッサ(例えば、DSP328または378、あるいは制御装置330または380)によって実行され得る。メモリユニットは、プロセッサ内で実施されても、またはプロセッサの外部で実施されてもよく、その場合は、当技術において知られている種々の手段を介して、プロセッサに通信上で結合されることができる。
本明細書には、参照のため、およびある特定のセクションの位置を特定するのを助けるために、見出しが含まれている。これらの見出しは、その後に記載されている概念の範囲を制限することを意図しているのではなく、これらの概念は、明細書全体における他のセクションに適用可能性をもち得る。
開示されている実施形態のこれまでの記述は、当業者が本発明を作成または使用するのを可能にするために与えられている。これらの実施形態への種々の変更は、当業者には容易に明らかになり、本明細書に定められている一般的な原理は、本発明の意図および範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用され得る。したがって、本発明は、本明細書に示されている実施形態に制限されることを意図されず、本明細書に開示されている原理および新しい特徴に一致する最も幅広い範囲にしたがうことを意図されている。
MIMOシステムにおける送信エンティティと受信エンティティとを示す図。 固有ベクトルの行列を求めるための反復手続きを示す図。 MIMOシステムにおけるアクセスポイントとユーザ端末とを示す図。 チャネル推定および固有ベクトル計算のためのプロセッサを示す図。 MIMOシステムのための例示的なTDDフレーム構造を示す図。
符号の説明
100,300・・・MIMOシステム、500・・・フレーム構造。

Claims (31)

  1. 多数入力多数出力(multiple-input multiple-output, MIMO)通信システムのための固有ベクトルを求める方法であって、
    固有ベクトルの第1の行列を初期設定することと、
    MIMOチャネルのためのチャネル応答行列に基づいて、第1の行列を更新することと
    を含み、
    第1の行列新しいチャネル推定が使用可能となり次の送信が始まるときまでの期間に、複数の反復において更新され、更新された第1の行列内の固有ベクトル、データをMIMOチャネルを介して送信するための空間処理に使用される
    方法。
  2. 第1の行列の更新が、次の式、すなわち、
    Figure 0004554679
    に基づく請求項1記載の方法。
  3. 第1の行列を更新することが、
    第1の行列とチャネル応答行列に基づいて、第2の行列を計算することと、
    第1の行列と第2の行列とに基づいて、更新行列を計算することと、
    第1の行列を更新行列で更新することと
    を含む請求項1記載の方法。
  4. 第2の行列が、次の式、すなわち、
    Figure 0004554679
    に基づいて計算される請求項3記載の方法。
  5. 更新された第1の行列内の固有ベクトルを直交させることをさらに含む請求項1記載の方法。
  6. 更新された第1の行列内の固有ベクトルの直交化が、QRの因数分解を使用して行われる請求項5記載の方法。
  7. 第2の行列の対角要素に基づいて、更新された第1の行列内の固有ベクトルを順序付けることと、
    更新された第1の行列内の順序付けられた固有ベクトルを直交させることと
    をさらに含む請求項3記載の方法。
  8. 第1の行列が、恒等行列に初期設定される請求項1記載の方法。
  9. 第1の行列が、前の送信間隔において得られた固有ベクトルで初期設定される請求項1記載の方法。
  10. MIMOシステムが、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)を使用し、固有ベクトルの異なる第1の行列が、複数のサブバンドの各々のために、サブバンドのために得られたチャネル応答行列に基づいて求められる請求項1記載の方法。
  11. 第1のサブバンドのための固有ベクトルの第1の行列が、第2のサブバンドのために求められた固有ベクトルの第1の行列に初期設定される請求項10記載の方法。
  12. 第1の行列が、所定数の反復において更新される請求項1記載の方法。
  13. 終了条件が満たされるまで、第1の行列が、可変数の反復において更新される請求項1記載の方法。
  14. 第1の行列が、可変数の反復において、第2の行列の対角線から外れた要素の二乗の絶対値の和が閾値より小さくなるまで、更新される請求項3記載の方法。
  15. MIMOチャネルの第1のリンクのためのチャネル応答を推定して、チャネル応答行列を得ることをさらに含む方法であって、固有ベクトルの更新された第1の行列が、MIMOチャネルの第2のリンク上でのデータ送信のための空間処理に使用される請求項1記載の方法。
  16. MIMOチャネルのダウンリンクのためのチャネル応答を推定して、チャネル応答行列を得ることをさらに含む方法であって、固有ベクトルの更新された第1の行列が、MIMOチャネルのアップリンク上でのデータ送信のための空間処理に使用される請求項1記載の方法。
  17. 複数の送信間隔において複数のチャネル応答行列をフィルタにかけて、フィルタにかけられたチャネル応答行列を得ることをさらに含む方法であって、第1の行列が、フィルタにかけられたチャネル応答行列に基づいて更新される請求項1記載の方法。
  18. 固有ベクトルの更新された第1の行列およびチャネル応答行列に基づいて、空間フィルタ行列を求めることをさらに含む方法であって、空間フィルタ行列が、MIMOチャネルを介して受信されたデータ送信の空間整合フィルタリングに使用される請求項1記載の方法。
  19. 第1の行列およびチャネル応答行列が、複素数値の要素を含んでいる請求項1記載の方法。
  20. 多数入力多数出力(MIMO)通信システムにおける装置であって、
    MIMOチャネルのためのチャネル応答行列を得るように動作するチャネル推定器と
    有ベクトルの第1の行列を初期設定し、
    チャネル応答行列に基づいて、第1の行列を更新する
    ように動作する第1のユニットと
    を含み、
    第1の行列新しいチャネル推定が使用可能となり次の送信が始まるときまでの期間に、複数の反復において更新され、更新された第1の行列内の固有ベクトル、MIMOチャネルを介してデータを送信するための空間処理に使用される
    装置。
  21. 第1のユニットが、次の式、すなわち、
    Figure 0004554679
    に基づいて、第1の行列を更新するように動作する請求項20記載の装置。
  22. 更新された第1の行列において固有ベクトルを直交させるように動作する第2のユニットをさらに含む請求項20記載の装置。
  23. 第1および第2のユニットが、ディジタル信号プロセッサによって実施される請求項22記載の装置。
  24. 更新された第1の行列およびチャネル応答行列に基づいて、空間フィルタ行列を求めるように動作する第3のユニットをさらに含む請求項20記載の装置。
  25. 複数の送信間隔において複数のチャネル応答行列をフィルタにかけて、フィルタにかけられたチャネル応答行列を与えるように動作するフィルタをさらに含む装置であって、第1の行列が、フィルタにかけられたチャネル応答行列に基づいて更新される請求項20記載の装置。
  26. MIMOシステムが、直交周波数分割多重化(OFDM)を使用し、固有ベクトルの異なる第1の行列が、複数のサブバンドの各々のために、サブバンドのために得られたチャネル応答行列に基づいて求められる請求項20記載の装置。
  27. 多数入力多数出力(MIMO)通信システムにおける装置であって、
    固有ベクトルの第1の行列を初期設定する手段と、
    MIMOチャネルのためのチャネル応答行列に基づいて、第1の行列を更新する手段と
    を含み、
    第1の行列新しいチャネル推定が使用可能となり次の送信が始まるときまでの期間に、複数の反復において更新され、更新された第1の行列内の固有ベクトル、MIMOチャネルを介してデータを送信するための空間処理に使用される
    装置。
  28. 第1の行列が、次の式、すなわち、
    Figure 0004554679
    に基づいて更新される請求項27記載の装置。
  29. 更新された第1の行列において固有ベクトルを直交させる手段をさらに含む請求項27記載の装置。
  30. 更新された第1の行列およびチャネル応答行列に基づいて、空間フィルタ行列を求める手段をさらに含む請求項27記載の装置。
  31. 複数の送信間隔において複数のチャネル応答行列にフィルタをかけて、フィルタにかけられたチャネル応答行列を得る手段をさらに含む装置であって、第1の行列が、フィルタにかけられたチャネル応答行列に基づいて更新される請求項27記載の装置。
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