JP4554099B2 - システム机 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、最適作業領域の位置選択や、作業集中、会話(対話)等のための位置選択が可能で、且つレイアウトの変更もし易いシステム机の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平4−357904号公報において、オフィス空間の有効利用を図り、作業可能領域を広げて作業効率を向上させるため、平面視が六角形状の六角天板を有する机と、該机と同じ高さで平面視が矩形状の補助天板を有するサイド机との組み合わせからなるシステム机であって、複数(4つ)の六角天板を、各六角天板の外周辺のうち一辺同士を突き合わせる一方、サイド机の補助天板を前記六角天板の一側辺に沿わせて配置することが開示されている。
【0003】
この構成によれば、平面視において、六角天板の内周側に位置して椅子に着座した人を中心とし、その人の手が略届く円弧状の作業範囲が、前記六角天板とそれに隣接して配置した補助天板との領域内に納まる。また、4つの補助天板を矩形状に隣接配置し、それに沿って六角天板をその外周辺同士が突き合うように当接して配置すれば、前記作業可能領域が互いに接近したものでありながら、六角天板上のデッドスペースが少なくなり、且つ対向島配列であっても個々人のワークスペースの独立性を確保できる。さらに、一つの六角天板の外周辺側に来客者用の椅子等をおくことで、ミーティングスペースとすることができるというものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近の作業環境は情報化によりコンピュータ等の電子機器の操作が多くなり、且つ多様化しているため、これらの機器や書類等を載置しておく箇所(サービスステーション)を纏めておくことが望ましいが、前記従来の机天板では物品がばらばらの箇所に散らばっており、机天板上が乱雑になるという問題があった。しかも、前記六角天板を有する机の場合には、前記人の手が略届く円弧状の作業範囲より外側に角状のデッドスペースが存在するため、当該六角天板を挟んで対話(コミュニケーション)をはかるときの距離が長い箇所と短い箇所とができ、また外側の角部の机天板に対峙して着座することに違和感がある。
【0005】
さらに、前記情報機器を使う等して作業に集中しているときに、人との対話の環境に迅速に切り換え、且つ机天板の広い面積をその環境に合わせた位置に変位させることが困難であった。
【0006】
本発明はこれらの従来の問題点に鑑みなされたものであって、机天板の前に座る人(作業者)を中心にして作業への集中と対話の良好性を確保し、且つ作業と対話への環境を迅速に変更にできるようにし、さらに、人のテリトリー(縄張り、領域)を最小にしたものでありながら、デッドスペースを少なくできるシステム机を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明のシステム机は、平面視で略半円状の机天板と、該机天板の外周縁より外側に配置されるサービスステーションとからなり、ガイド手段を介してサービスステーションに対して机天板を平面視円弧状に相対的に移動案内すべく連結されていることを特徴とするものである。
【0008】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシステム机において、前記机天板の内径部には、その円弧状外周縁の仮想円中心近傍に人が位置するための凹縁部が形成されているものである。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のシステム机において、前記サービスステーションは、机天板の上面側に対するサービス提供部を有するのである。
【0010】
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステム机において、前記机天板を支持する脚体にキャスタを備え、前記ガイド手段は、前記机天板の外周部に配置された平面視円弧状のガイドレールを介して前記サービスステーションとの距離を一定にして連結し、机天板とサービスステーションとを相対的に水平移動可能に構成したものである。
【0011】
他方、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステム机において、前記サービスステーションの脚体から突出する支持部に、机天板をその回転中心回りに回動可能に支持させたものである。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項4に記載のシステム机において、前記机天板を支持する脚体に、当該机天板をその回転中心回りに回動可能に支持させたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について説明する。図1は本発明に係るシステム机の正面図、図2は右側断面図、図3は平面図、図4はガイド手段の要部断面図、図9は前側から見た斜視図、図10は後側から見た斜視図、図15は作業の種類による机天板の向き変更を示す平面図、図16(a)、(b)及び(c)は複数のシステム机の配置の例を示す平面図である。
【0014】
図1〜図9に示すように、本発明のシステム机1は、平面視略半円状の机天板2と、その外周側に隣接して配置させるサービスステーション3とから構成されている。図3に示すように、平面視において、机天板2の外周縁2aは回転中心となる中心Oから半径R1の略半円周であり、机天板2の内周縁のうち中央部は半径R2の略半円周の凹縁部2bに形成され、前記中心Oの近傍位置に作業者(人H0)の身体が配置されるとき、前記凹縁部2bは身体の外周に当たらないように形成されている。実施形態では、机天板2の外周縁2aの半径R1は略600mm〜800mm程度であり、好ましくは750mmである。凹縁部2bの半径R2は350mm程度に設定されている。
【0015】
第1実施形態における机天板2は左右一対の脚体4、4に支持されたものであり、脚体4は脚柱4aと平面視バナナ状(略円弧状)の水平足4bとからなり、この水平足4bは、平面視において、前記机天板2の外周縁の内径側で略沿うように配置され、各水平足4bの下面には複数のキャスタ5が取付けられている。
【0016】
また、机天板2の外周寄りの下面には平面視円弧状で下向きに開口した断面下向きコ字状のガイドレール6を埋め込む等して固定し、このガイドレール6は後述するように、前記サービスステーション3と連結された状態で、机天板2が水平に回動するときのガイド手段の一部を構成することになる。
【0017】
サービスステーション3の第1実施形態は、図1〜図10に示すように、机天板2の外周側に位置できるように、平面視で略円弧状の横枠7や、物品載置部8を脚体9にて支持する。
【0018】
脚体9は、円弧状の水平足10から立設する複数本(実施形態では3本)の脚柱11と、前記水平足10から机天板2の下方の内周方向に延びる一対の補助水平足12と、複数の脚柱11、11から各々突出するアーム13に設けたガイド手段としての水平回転可能なコロ14とからなり(図2及び図4参照)、この複数の回転コロ14を前記ガイドレール6に転動可能に嵌め入れることにより、机天板2がサービスステーション3に対して平面視円弧状に移動案内され、且つ両者が離れないように連結されているのである。
【0019】
換言すると、前記ガイド手段として机天板2の外周部に配置された平面視円弧状のガイドレール6とサービスステーション3側に設けた1乃至複数の回転コロ14とにより、当該机天板2と前記サービスステーション3との距離を一定にして両者が相対的に水平移動可能に連結されているものであり、机天板2の外周縁と一定距離保持した状態に連結されているものである。ガイド手段の別の実施形態として図6に示すように、机天板2の外周縁に沿わせて、半径外向きに開口する断面コ字状のガイドレール6を固定し、脚体9から横向きに突出させたアーム13に突設した回転コロ14を前記ガイドレール16に嵌めて、机天板2がサービスステーション3に対して平面視円弧状に移動案内され、且つ両者が離れないように連結するように構成しても良いのである。前記回転コロ14に代えて、球体等の転動体としても良いし、摩擦係数の小さい摺動体であっても良い。
【0020】
なお、図示実施形態では、横枠7と水平足10とは同じ形態のビーム部材(図7、図8(a)及び図8(b)参照)を利用するものであり、このビーム部材は平面視円弧状(内半径760mm、外半径840mm、平均半径R0=800mm程度)で中心角度60度の内径側主梁30aと外径側主梁30bとの間を平面視X字状の補強リブ31にて連結すると共に、適宜間隔にて円筒状上下連結部32にて連結されており、また、内径側主梁30a及び外径側主梁30bは平面視梯子状に形成されている。そして、ビーム部材の長手方向端面には、図8(b)に示すごとく楔状の蟻溝33が形成されているので、この複数のビーム部材同士を図示しないほぞ状の連結片にて着脱自在可能に連結して水平方向に湾曲状に延長させることができるものである。横枠7、水平足10と縦方向の脚柱11又は/及び支柱16を連結する場合、図5に示すように、円筒状の脚柱1や支柱16の内径に軸線方向に挿通させた連結軸19を前記円筒状上下連結部32に挿通させて端部をナット20にて螺着すれば良い。
【0021】
また、サービスステーション3における水平足10や補助水平足12の下面にキャスタ15を取付けて移動可能に構成しても良い。これらキャスタ15及び机天板2の脚体4におけるキャスタ5は転動の向きが任意に変更できるように構成されている。
【0022】
サービスステーション3においては、前記脚体9の上方に支柱16を介して物品載置部8としての上下部収納棚板17a,17bが設けられており、上下棚板17a,17bの外周は蛇腹状(テレスコピック状)の開閉扉18にて開閉可能に覆われている。
【0023】
さらに、図9及び図10に示すように、サービスステーションでは、サービス提供物品としてのコンピュータのための液晶表示装置等のモニター36を前記横枠7から立設するアーム37に取付けたり、支柱16の適宜高さに穿設した取付け孔38を介して横向きに突設したテーブル39に電話機40を載置したり、プリンタ41を載置することができる。また、前記横枠7には、携帯電話や鉛筆等の筆記具を入れるためのバケット42や、感圧貼着式メモ用紙43aを貼り付けるためのメモボード43を取付けても良い。これらの部品の取付けは前記横枠7における補強リブ31間の隙間や、主梁31a,31bの梯子部の隙間、脚柱11、支柱16に穿設された取付け孔を利用することができる。このように情報処理等の作業を実行するための各種サービス用の物品は主として机天板2の上面より上方位置で作業者の手が届き易い箇所に配置する。勿論机天板2上にはコンピュータのためのキーボード44や書類等を載置でき、種々の作業ができる。
【0024】
なお、液晶表示装置等のモニター36、電話機40、プリンタ41等の各種電気製品の電源コード45や通信線46の余長部は脚柱11、11の間に装架したコードダクト47に収納でき、且つ脚柱11の外周面に沿わせて配線するときには配線結束具48にて脚柱11にて留めることが望ましい。サービスステーション3から床面49のコネクタ50へは電源コード45や通信線46を直接または脚柱11などに取り付けた中継コネクタ51を介して接続すれば良い。
【0025】
図11(a)及び図11(b)に示す第2実施形態は、机天板2をサービスステーション3に直接支持させた状態で、机天板2を水平回動可能に連結した構成であり、サービスステーション3における脚体9から略横向きに突出させた支持部としての支持アーム52の先端に縦支軸53を上向きに突設し、該縦支軸53に机天板2の下面の内径部に設けた軸受部54を被嵌させて、机天板2が水平回動可能となるように支持する一方、該支持アーム52の中途部または別の脚柱11等から突出させた1乃至複数のアーム13に摺動片55を突設上向きに突設させる。机天板2の下面外周に円弧状に配置した断面下向きコ字状のガイドレール6に対して前記摺動片55を摺動可能に被嵌させることにより、机天板2を複数箇所で支持すると共に、縦支軸53が回転中心Oとなり、これを中心に水平回動可能とするのである。なお、縦支軸53を机天板2側に設け、軸受部54を支持アームに設けても良い、また摺動片55とガイドレール6とは摩擦係数の少なく部材または摩擦面とする。
【0026】
この構成によれば、机天板2を直接床面に支持する脚体が不要であり、構成が簡単になる。
【0027】
図12(a)及び図12(b)に示す第3実施形態は、机天板2を脚体4に対して水平回動可能に支持させると共に、サービスステーション3の脚体9に対しても水平回動可能に支持させて連結した構成であり、机天板2の外周縁と一定距離保持した状態に連結した構成である。左右一対の脚体4の上部間を支持アーム56にて連結し、該支持アーム56の略中央部に1乃至複数の回転コロもしくは球体等の転動体57を支持させる一方、机天板2の下面にはその回転中心Oから半径R3の平面視円弧状の内径ガイドレール58を下向き開口状に設け、この内径ガイドレール58に前記転動体57を嵌め入れて机天板2が水平回動可能となるように支持する。サービスステーション3における脚体9から突出したアーム59に設けた回転コロや球体などの1乃至複数の転動体60を、机天板2の下面外周寄り部位に設けた外径ガイドレール61に嵌め入れ、ここでも机天板2が水平回動可能となるように支持すると共に、机天板2がサービスステーション3から離れないよう連結するのである。
【0028】
図13及び図14は、第4実施形態を示し、サービスステーション3は1本の支柱からなる脚体62にて支持されている。脚体62の下端の水平足63は平面視円弧状(バナナ状)であって、高さの低い偏平形状であり、また、安定性を高めるために、同じく偏平な補助水平足65が前記水平足63に接続片66を介して連設されており、机天板2の下方に向かって延びている。これら補助水平足65、前記水平足63の下面両端にキャスタ64が各々取付けられている。
【0029】
他方、机天板2を支持するための左右一対の脚体4の各水平足4bに設けたキャスタ5の高さが前記水平足63、補助水平足65及び接続片66より高いので、各水平足4bが補助水平足65及び接続片66を跨いで、平面視で重複した位置に配置できる。そして、脚体62の高さの中途から突出したアーム67に設けた回転コロ等の転動体68を机天板2の下面外周寄り部位に設けた平面視円弧状で下向きに開口した断面下向きコ字状のガイドレール6に嵌め入れて、サービスステーション3の脚体62に対して、机天板2を水平回動可能に支持させて連結した構成で、机天板2の外周縁と一定距離保持した状態にした構成とするものである。なお、脚体62の上端部には、物品を収納できる物品載置部8が設けられ、脚体63高さの中途部であって机天板2の上面より高い位置に該当箇所には、液晶表示装置等のモニター36等の物品を載置したり吊支できる平面視円弧状のビーム部材69が取付けられている。図示実施形態では3つのサービスステーション3を机天板2の外周に沿って配置しているが1つであっても良いことはいうまでもない。
【0030】
以上の各実施形態におけるサービスステーション3は平面視で中心角度60度程度に納められており、これは人の通常作業時の視野角度に基づくものである。
【0031】
次に、本発明に係るシステム机1の作用効果を、図15、図16(a)〜(c)に示す配置例を参照しながら説明する。図3を参照して理解できるように、サービスステーション3に対して水平回動するように連結された机天板2の回動中心近傍(机天板2の内径側の凹縁部2b)にて回転可能な椅子70に着座する人H0を中心にして観察するとき、図15(a)では、机天板2の左右方向の中央の外周側にサービスステーション3を配置した状態では、人H0はサービスステーション3と正面で対面することになり、このサービスステーション3に設けた各種サービス物品(液晶表示装置等のモニター36)等と対面してキーボード44等への入力作業に集中することができる。
【0032】
また、椅子70に着座する人H0は机天板2の内径側の凹縁部2bの箇所に位置が規定され、略半円状の机天板2の上面の全ての箇所に手が届く範囲になり、作業がし易くなる。しかも、サービスステーション3に前記モニター36等の各種サービス物品をまとめ、且つ机天板2の外周縁に近い側に沿わせて配置することで、机天板2上が前記物品で占領されず、広く使えると共に作業に集中することもできるのである。
【0033】
そして、この人H0が図15(b)または図15(c)のように、机天板2を左または右方向に30度乃至40度程度水平旋回させ、且つ人H0の向きも前記旋回した方向に向かう(対面する)ように、椅子70の向きを変える。そうすると、前記人H0の視野に大きな変化を与えることができ、例えば、図15(b)の状態では、前記モニター36は人H0の正面に対して右方向に偏り、机天板2の正面にはサービスステーション3がなく右側に偏った位置となるので、当該サービスステーション3の物理的障害及び視野的障害を避けて、その机天板2の外周のうち略中央部から左側の広い範囲で、人H1と対面して打ち合わせ等の対話を行うことができる。また、キーボード44の位置を机天板2の右にずらし、モニター36の向きを左に変えて、入力作業も同時にこなすことができる。
【0034】
図15(c)の場合には、机天板2を右に略30度旋回させて人H0の向きもその方向に変えると、サービスステーション3は机天板2の中央から左側に偏位した位置となり、その机天板2の外周のうち略中央部から右側にて人H1と対面して対話することができる。また、キーボード44の位置を机天板2の左にずらし、モニター36の向きを右に変えて、入力作業も同時にこなすことができる。
このようにして、右利きの人や左利きの人という作業者の個人的特性に対応して机天板上の作業空間を適切に選択することができる。
【0035】
しかも、机天板2の外周が平面視にて円弧状であるから、当該机天板2の内径側に位置する人H0の手が届く範囲が机天板2の上面の全範囲で略一定となり、サービスステーション3と人H0との距離が遠くなり過ぎたり、近づき過ぎたりすることがなく作業を円滑に実行できる。
【0036】
本発明のシステム机1を複数配列する場合、例えば図16(a)で説明すると、前記サービスステーション3を挟んで複数(実施形態では3つ)の机天板2の外周縁が隣接することになるので、机天板2の回転中心Oからサービスステーション3の平均半径部分(前記横枠7)の内外径の平均値の部分までの距離が常に一定の半径R0となり、各机天板2の内径側に位置(着座)する人H0は前記回転中心Oの近傍に位置するので、当該人H0は、直径2×R0の円形の領域71(図15で二点鎖線で示す)で囲まれたことになる。換言すると、各机天板2の内径側に着座する人H0と、隣接する机天板2の内径側に着座する人H0との間に、直径2×R0のテリトリー(縄張り、領域)が確保されることになる。
【0037】
そして、人のテリトリーバランス(領域の均衡性)、人間中心の最適動作空間を考慮すると、この直径2×R0を1500mm〜1600mm程度に設定することが好ましく、且つ最小限となるのである。
【0038】
そして、本発明のシステム机1を複数配置するとき、前記円形の領域71にてテリトリーバランスを確保しつつ、且つ各机天板2の水平回動できるスペースを確保しながら、レイアウトの任意性(自由性)や柔軟性も保証できる。例えば、図16(a)では、3つのシステム机1を平面視で三角状に配置したものであり、図16(b)では4つのシステム机1を平面視で平行四辺形(菱形)状に配置したものであり、図16(c)は波形状に配列したものを示す。
【0039】
これらのレイアウトにおいて、例えば、図16(a)のように3つのサービスステーション3を中心に挟んで3つの机天板2を平面視で三角状に配置すると、互いにサービスステーション3が物理的障害となって、作業に集中できる。他方、図16(b)の配列において、複数のサービスステーション3にて隔てられて対峙して向き合う2人の人H0、H0同士は、当該サービスステーション3の物理的障害のために対話が困難であり、作業に集中することができる。他方、前記サービスステーション3の存在しない側で隣接する机天板2、2同士では、各机天板2に対する人の向きが同じであれば、互いに視線を気にすることなく、作業に集中できるものでありながら、いずれか一方もしくは双方の机天板2、2を回動させて、2人の人H0、H0が対面するように向き合うようにして至極簡単に対話をはかることができる。
【0040】
サービスステーション3を波形状に配列した図16(c)では、別部材としての横枠7(ビーム部材69)を介して隣接するサービスステーション3の横枠7と連結し、平面視波形状に配置する。この場合、各横枠7(ビーム部材69)の円弧の中心角度を60度としておけば、同一形状のビーム部材を利用して複数のサービスステーション3を簡単、且つ無理なく接続することができる。このレイアウトにおいても、隣接する机天板2、2を20度〜60度程度左右方向に回動させて向きを変更し(二点鎖線状態参照)、2人の人H0、H0が横枠7(ビーム部材69)を挟んで対面するように向き合えば、対話の環境に簡単に変えることができ、また各机天板2の向きを作業集中方向に変更することも至極間単にできる。
【0041】
【発明の効果】
以上に詳述したように、請求項1に記載の発明のシステム机は、平面視で略半円状の机天板と、該机天板の外周縁より外側に配置されるサービスステーションとからなり、ガイド手段を介してサービスステーションに対して机天板を平面視円弧状に相対的に移動案内すべく連結されていることを特徴とするものである。この構成によれば、ガイド手段により机天板とサービスステーションとは連結状態を保持しているから、机天板の回転中心側に位置する作業者が、自分を中心にしてサービスステーションに対して机天板を左右方向に任意に回動させて向きを変えることができ、その場合、サービスステーションに搭載されたOA機器等に対する作業を集中させるように作業者が対峙したり、対話のために机天板を回動させてサービスステーションを相対的に横に偏位させて机天板の外周側に位置する人に対面するというように、作業者の視野に大きな変化を与えことが容易となり、対話に関して視野的障害や物理的障害を除くことも至極簡単にできる。
【0042】
また、机天板の外周縁の半径寸法を所定の寸法に設定することにより、人のテリトリーバランス(領域の均衡性)及び人間中心の最適動作空間を確保しつつ、複数のシステム机を配置するレイアウトの任意性(自由性)や柔軟性も保証でき、その場合にも、作業への集中と人との対話という作業の変更も机天板の水平回動だけで至極簡単にできるという効果を奏する。
【0043】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシステム机において、前記机天板の内径部には、その円弧状外周縁の仮想円中心近傍に人が位置するための凹縁部が形成されているものである。
【0044】
この構成によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、着座する人は机天板の内径側の凹縁部の箇所に位置が規定され、略半円状の机天板の上面の全ての箇所に手が届く範囲になり、作業がし易くなる。しかも、人が着座姿勢のままで簡単に机天板を回動させることができる。
【0045】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のシステム机において、前記サービスステーションは、机天板の上面側に対するサービス提供部を有するのであるから、請求項1または請求項2に記載の発明による効果に加えて、サービスステーションにOA機器等のサービス物品を搭載または載置することにより、机天板上を広く使うことができる。しかも、サービスステーションに各種サービス物品をまとめ、且つ机天板の外周縁に近い側に沿わせて配置することで、机天板上が前記物品で占領されず、広く使えると共に作業に集中することもできるのである。
【0046】
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステム机において、前記机天板を支持する脚体にキャスタを備え、前記ガイド手段は、前記机天板の外周部に配置された平面視円弧状のガイドレールを介して前記サービスステーションとの距離を一定にして連結し、机天板とサービスステーションとを相対的に水平移動可能に構成したものである。この場合には、サービスステーションとのガイド手段を介して机天板の外周側が水平方向に回動可能に連結されているので、脚体ごと机天板を水平移動させると、当該机天板はその回動中心回りに位置変更させることが至極容易となり、机天板の支持安定性も損なわないのである。
【0047】
他方、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステム机において、前記サービスステーションの脚体から突出する支持部に、机天板をその回転中心回りに回動可能に支持させたものである。この構成によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明による効果に加えて、机天板を床面に介して直接支持する脚体を不要とするから構成が簡単化できるという効果を奏する。
【0048】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項4に記載のシステム机において、前記机天板を支持する脚体に、当該机天板をその回転中心回りに回動可能に支持させたものである。この構成によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明による効果に加えて、机天板はサービスステーションと脚体との両者に対して回動可能に支持される結果、支持連結の強さを大きくでき頑丈になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】システム机の正面図である。
【図2】システム机の右側断面図である。
【図3】システム机の平面図である。
【図4】ガイド手段の要部断面図である。
【図5】脚柱11と横枠7と支柱16との連結状態を示す側断面図である。
【図6】ガイド手段の他の実施形態を示す側断面図である。
【図7】横枠7の一部切欠き平面図である。
【図8】(a)は図7の VIIIa−VIIIa 線断面図、(b)は図7の VIIIb−VIIIb 線矢視端面図である。
【図9】システム机を前側から見た斜視図である。
【図10】システム机を後側から見た斜視図である。
【図11】(a)はシステム机の第2実施形態の平面図、(b)は側面図である。
【図12】(a)はシステム机の第3実施形態の平面図、(b)は側面図である。
【図13】(a)はシステム机の第4実施形態の平面図、(b)は側面図である。
【図14】システム机の第4実施形態の前側から見た斜視図である。
【図15】作業の種類による机天板の向き変更を示す平面図であり、(a)は人がサービスステーションと対峙する方向を示し、(b)はサービスステーションに対して机天板を左向きに回動した位置を示し、(c)はサービスステーションに対して机天板を右向きに回動した位置を示す。
【図16】(a)は3つのシステム机を平面視三角状に配置した平面図、(b)は4つのシステム机を平面視菱形状に配置した平面図、(c)は複数のシステム机を波形状に配置した平面図である。
【符号の説明】
1 システム机
2 机天板
2a 外周縁
2b 凹縁部
3 サービスステーション
4 机天板の脚体
5 キャスタ
6 ガイドレール
7 横枠
8 物品載置部
9 サービスステーションの脚体
11 脚柱
13 アーム
14 ガイド手段の一部としての回転コロ
O 回転中心
H0 人
Claims (6)
- 平面視で略半円状の机天板と、該机天板の外周縁より外側に配置されるサービスステーションとからなり、ガイド手段を介してサービスステーションに対して机天板を平面視円弧状に移動案内すべく連結されていることを特徴とするシステム机。
- 前記机天板の内径部には、その円弧状外周縁の仮想円中心近傍に人が位置するための凹縁部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシステム机。
- 前記サービスステーションは、机天板の上面側に対するサービス提供部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシステム机。
- 前記机天板を支持する脚体にキャスタを備え、前記ガイド手段は、前記机天板の外周部に配置された平面視円弧状のガイドレールを介して前記サービスステーションとの距離を一定にして連結し、机天板とサービスステーションとを相対的に水平移動可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステム机。
- 前記サービスステーションの脚体から突出する支持部に、机天板をその回転中心回りに回動可能に支持させたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステム机。
- 前記机天板を支持する脚体に、当該机天板をその回転中心回りに回動可能に支持させたことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のシステム机。
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