JP4553621B2 - 競技用計時システムおよび、時刻同期方法 - Google Patents

競技用計時システムおよび、時刻同期方法 Download PDF

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Description

この発明は、スタート地点から遠距離を隔てた計時地点においても、適切に競技時間を計時することのできる競技用計時システムおよび、時刻同期方法に関する。
近年、マラソン競技や駅伝競技等において、競技者や観戦者にランニングタイム(競技開始からの経過時間)を報知するために、時刻表示装置が用いられている。この時刻表示装置は、例えば、スタート地点、中継地点等の各計時地点、及び、ゴール地点(スタート地点とゴール地点とが異なる場合)等にそれぞれ設置され、ランニングタイムを計時する。また、時刻表示装置は、競技者と共に走行する時計車に搭載され、競技中の競技者や沿道の観戦者にランニングタイムを報知し続ける場合もある。
このような時刻表示装置は、例えば、従来からある電波信号による時刻調整手段を利用することも可能となっている。そして、予め定められた競技開始時刻(予定時刻)に計時を開始することで、それぞれが同一時刻(同時進行するランニングタイム)を計時するようにしている。
それでも、実際には、種々の要因により競技開始が予定時刻よりも数秒程度遅れる場合も多く、この場合に、計時地点等で表示されるランニングタイムが適切でないことになる。
そのため、各時刻表示装置において同時刻を計時させる種々の工夫がなされてきた。最近では、GPS(Global Positioning System)から得られる基準時刻に各時刻表示装置を調整し、その上で、競技が開始されたスタート時刻を入力することにより、各時刻表示装置に同時刻を計時させる技術も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−160466号公報 (第3−4頁、第2図)
しかしながら、特許文献1に開示される技術は、スタート地点の競技役員等が計時地点やゴール地点の競技役員等に、スタート時刻を口頭により伝達し、各時刻表示装置にスタート時刻を入力させるものである。このため、極めて煩雑であるだけでなく、誤ってスタート時刻が伝達されたり、入力を誤る場合も起こり得る。
また、各時刻表示装置がGPSから基準時刻を得るためにGPS機器を備える必要があるため、装置が大がかりとなってしまうという問題があった。
また、競技を放送するテレビやラジオ等の中継施設(放送中継車等)では、放送に使用するランニングタイムを同様に計時している。具体的に放送中継車では、独自にスタート時刻を取得したり、スタート地点の時刻表示装置を目視するなどして、同一のランニングタイムの計時に努めることになる。
それでも、現実には、完全に一致した時刻を計時することが難しく、放送される字幕のランニングタイムと、映像が映し出す時刻表示装置(時計車や計時地点等)に表示されるランニングタイムとが僅かにずれている場合も多かった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、スタート地点から遠距離を隔てた計時地点等においても、適切に競技時間を計時することのできる競技用計時システムおよび、時刻同期方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る競技用計時システムは、
基準となるランニングタイムを計時する第1のタイマと、当該第1のタイマから遠距離を隔てた地点に設置される第2のタイマと、少なくとも当該第1のタイマの近傍から当該第2のタイマの近傍に移動される第3のタイマと、を含む競技用計時システムであって、
前記第1のタイマは、
所定のタイミングで発せられるスタート信号に応答して、ランニングタイムの計時を開始する計時手段と、
前記計時手段が計時しているランニングタイムを、近傍に位置する前記第3のタイマに向けて送信する送信手段と、を備え、
前記第3のタイマは、
前記第1のタイマの近傍に位置する際に、前記第1のタイマから送信されるランニングタイムを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する計時手段と、
前記第2のタイマの近傍に位置する際に、自己の前記計時手段が計時しているランニングタイムを、前記第2のタイマに向けて送信する送信手段と、を備え、
前記第2のタイマは、
近傍に位置する前記第3のタイマから送信されるランニングタイムを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する計時手段と、を備える、
ことを特徴とする。
この発明によれば、第1のタイマでの計時手段は、所定のタイミングで発せられるスタート信号に応答して、ランニングタイムの計時を開始する。送信手段は、計時手段が計時しているランニングタイムを、近傍に位置する第3のタイマに向けて送信する。また、第3のタイマでの受信手段は、第3のタイマが第1のタイマの近傍に位置する際に、第1のタイマから送信されるランニングタイムを受信する。計時手段は、受信手段が受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する。送信手段は、第3のタイマが第2のタイマの近傍に位置する際に、自己の計時手段が計時しているランニングタイムを、第2のタイマに向けて送信する。そして、第2のタイマでの受信手段は、近傍に位置する前記第3のタイマから送信されるランニングタイムを受信する。計時手段は、受信手段が受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する。
このように、第3のタイマは、まず、第1のタイマの近傍に位置する際に、第1のタイマが計時するランニングタイムに同期し、そして、第2のタイマの近傍に位置する際に、第3のタイマが計時するランニングタイム(第1のタイマに同期しているランニングタイム)を、第2のタイマに送信する。これにより、第2のタイマは、第1のタイマに同期したランニングタイムを計時することになる。
この結果、スタート地点から遠距離を隔てた計時地点においても、適切に競技時間を計時することができる。
前記第2及び第3のタイマの計時手段は、所定の時刻同期プロトコルに基づいて受信されたランニングタイムに基づいて、自己が計時していたランニングタイムを補正してもよい。
前記第1〜第3のタイマは、それぞれランニングタイムを表示するための表示装置と接続されており、
自己の計時手段が計時しているランニングタイムを、前記表示装置に供給する供給手段を更に備えてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る時刻同期方法は、
基準となるランニングタイムを計時する第1のタイマと、当該第1のタイマから遠距離を隔てた地点に設置される第2のタイマと、少なくとも当該第1のタイマの近傍から当該第2のタイマの近傍に移動される第3のタイマと、を含むシステムにおける時刻同期方法であって、
前記第1のタイマにおいて、所定のタイミングで発せられるスタート信号に応答し、ランニングタイムの計時を開始する第1の計時ステップと、
前記第1の計時ステップにて計時しているランニングタイムを、前記第1のタイマの近傍に位置する前記第3のタイマに向けて送信する送信ステップと、
前記第3のタイマが前記第1のタイマの近傍に位置する際に、前記第1のタイマから送信されるランニングタイムを受信する受信ステップと、
前記第3のタイマにおいて、前記受信ステップにて受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する第2の計時ステップと、
前記第3のタイマが前記第2のタイマの近傍に位置する際に、前記第2の計時ステップにて計時しているランニングタイムを、前記第2のタイマに向けて送信する送信ステップと、
前記第2のタイマの近傍に前記第3のタイマから送信されるランニングタイムを受信する受信ステップと、
前記第2のタイマにおいて、前記受信ステップにて受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する第3の計時ステップと、
を備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1の計時ステップは、第1のタイマにおいて、所定のタイミングで発せられるスタート信号に応答し、ランニングタイムの計時を開始する。送信ステップは、第1の計時ステップにて計時しているランニングタイムを、第1のタイマの近傍に位置する第3のタイマに向けて送信する。受信ステップは、第3のタイマが第1のタイマの近傍に位置する際に、第1のタイマから送信されるランニングタイムを受信する。第2の計時ステップは、第3のタイマにおいて、受信ステップにて受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する。送信ステップは、第3のタイマが第2のタイマの近傍に位置する際に、第2の計時ステップにて計時しているランニングタイムを、第2のタイマに向けて送信する。受信ステップは、第2のタイマの近傍に第3のタイマから送信されるランニングタイムを受信する。第3の計時ステップは、第2のタイマにおいて、受信ステップにて受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する。
このように、第3のタイマは、まず、第1のタイマの近傍に位置する際に、第1のタイマが計時するランニングタイムに同期し、そして、第2のタイマの近傍に位置する際に、第3のタイマが計時するランニングタイム(第1のタイマに同期しているランニングタイム)を、第2のタイマに送信する。これにより、第2のタイマは、第1のタイマに同期したランニングタイムを計時することになる。
この結果、スタート地点から遠距離を隔てた計時地点においても、適切に競技時間を計時することができる。
前記第2及び第3の計時ステップは、所定の時刻同期プロトコルに基づいて受信されたランニングタイムに基づいて、自己が計時していたランニングタイムを補正してもよい。
前記第1〜第3のタイマは、それぞれランニングタイムを表示するための表示装置と接続されており、
前記第1〜第3の計時ステップにて計時しているランニングタイムを、それぞれの表示装置に供給する供給ステップを更に備えてもよい。
本発明によれば、スタート地点から遠距離を隔てた計時地点においても、適切に競技時間を計時することができる。
本発明の実施の形態にかかる競技用計時システムについて、以下図面を参照して説明する。なお、一例として、競技用計時システムがマラソン競技に適用された場合について説明する。
(実施形態1)
図1は、この発明の実施の形態に適用される競技用計時システム1の構成の一例を示す模式図である。なお、以下ではスタート地点とゴール地点とが異なる地点となっている場合を一例として説明する。
図示するように、競技用計時システム1は、スタート地点に設置されたスタート信号発生装置11、ランニングタイム送信機12、ランニングタイム受信機13、及び、時刻表示装置14と、各計時地点(中継地点等)に設置されたランニングタイム受信機13、及び、時刻表示装置14と、ゴール地点に設置されたランニングタイム受信機13、時刻表示装置14、及び、写真判定装置15と、スタート地点(近傍)から各計時地点を経由してゴール地点(近傍)まで走行する時計車TCに搭載された時刻表示装置14、及び、ランニングタイム送受信機16と、を含んで構成される。
なお、スタート地点、各計時地点、及び、ゴール地点は、互いに遠距離を隔てた位置に散在している。そして、時計車TCがそれぞれの地点の近傍に位置する場合にだけ、ランニングタイム送信機12や各ランニングタイム受信機13と、ランニングタイム送受信機16との無線通信が可能となっている。
スタート地点に設置されるスタート信号発生装置11は、スタータによるスタート指示に同期して、スタート信号をランニングタイム送信機12に供給する。具体的にスタート信号発生装置11には、スタートピストルSPが接続されており、スタートピストルSPが発射されると(撃たれると)、スタート信号がランニングタイム送信機12に供給される。
ランニングタイム送信機12は、基準となるランニングタイムを計時するタイマ(後述する計時ユニット24)を備えると共に、計時したランニングタイムを近傍に位置する時計車TCに送信する。
具体的にランニングタイム送信機12は、第1のタイマを構成し、図2に示すように、アンテナ21と、送信手段としての送信ユニット22と、信号受信ユニット23と、計時手段としての計時ユニット24と、から構成される。
アンテナ21は、送信用のアンテナである。また、送信ユニット22は、計時ユニット24が計時しているランニングタイムを、アンテナ21を介して近傍に位置する時計車TC(ランニングタイム送受信機16)に向けて送信する。
なお、送信ユニット22は、ランニングタイム送受信機16との間で、後述する時刻同期プロトコルによる無線通信を行い、適切にランニングタイムを送信する。
信号受信ユニット23は、スタート信号発生装置11から供給されるスタート信号を受信すると、計時ユニット24に対して計時の開始を指示する。
計時ユニット24は、基準となるランニングタイムを計時するタイマであり、スタート信号(信号受信ユニット23からの指示)に応答して、計時を開始する。なお、計時ユニット24は、高安定水晶発振器を備えており、安定したランニングタイムの計時を維持することが可能となっている。
スタート地点、各計時地点、及び、ゴール地点にそれぞれ設置されるランニングタイム受信機13は、所定の競技開始時刻に図示しないスイッチなどの操作により計時を開始するが、時計車TCから送信されるランニングタイムを受信すると、受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する。すなわち、受信したランニングタイムに時刻修正され、これにより受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する。
なお、スタート地点に設置されるランニングタイム受信機13だけは、ランニングタイム送信機12から送信されるランニングタイムを受信するようにしてもよい。
具体的にランニングタイム受信機13は、第2のタイマを構成し、図3に示すように、アンテナ31と、受信手段としての受信ユニット32と、タイム補正ユニット33と、計時手段としての計時ユニット34と、タイム供給ユニット35と、から構成される。
アンテナ31は、受信用のアンテナである。また、受信ユニット32は、アンテナ31を介して、近傍に位置する時計車TC(ランニングタイム送受信機16)から送信されるランニングタイムを受信する。
なお、受信ユニット23は、ランニングタイム送受信機16との間で、時刻同期プロトコルによる無線通信を行い、適切にランニングタイムを受信する。
タイム補正ユニット33は、受信ユニット32が受信したランニングタイムに基づいて、計時ユニット34が計時するランニングタイムを時刻修正して補正する。
計時ユニット34は、ランニングタイムを計時するタイマであり、タイム補正ユニット33により、受信ユニット32が受信したランニングタイムと同期したランニングタイムを計時する。なお、計時ユニット34も、高安定水晶発振器を備えており、安定したランニングタイムの計時を維持することが可能となっている。
タイム供給ユニット35は、時刻表示装置14に向けて計時ユニット34が計時しているランニングタイム(タイム情報)を供給する。
図1に戻って、スタート地点、各計時地点、ゴール地点、及び、時計車TCにそれぞれ設置(搭載)される時刻表示装置14は、電光掲示板等からなり、ランニングタイム受信機13(時計車TCではランニングタイム送受信機16)から供給されるタイム情報に従って、ランニングタイムを表示する。
ゴール地点に設置される写真判定装置15は、ラインセンサ・ビデオ装置又はハイスピード・ビデオ装置等からなり、カメラCAMから供給される映像信号(ゴールライン等の映像)を適宜記録する。記録された映像は、ゴールする競技者の着順等の判定に使用される。
時計車TCに搭載されるランニングタイム送受信機16は、時計車TCがスタート地点の近傍に位置する際に、ランニングタイム送信機12から送信されるランニングタイムを受信し、受信したランニングタイムに同期したランニングタイムの計時を開始する。
また、ランニングタイム送受信機16は、時計車TCが各計時地点やゴール地点の近傍に位置する際に、自己が計時するランニングタイム(スタート地点のランニングタイムと同期しているランニングタイム)を、近傍のランニングタイム受信機13に送信する。
具体的にランニングタイム送受信機16は、第3のタイマを構成し、図4に示すように、アンテナ41と、受信手段としての受信ユニット42と、計時手段としての計時ユニット43と、送信手段としての送信ユニット44と、から構成される。
アンテナ41は、送受信用のアンテナである。また、受信ユニット42は、時計車TCがスタート地点の近傍に位置する際に、アンテナ41を介して、ランニングタイム送信機12から送信されるランニングタイムを受信する。
なお、受信ユニット42は、ランニングタイム送信機12との間で、時刻同期プロトコルによる無線通信を行い、適切にランニングタイムを受信する。
計時ユニット43は、ランニングタイムを計時するタイマであり、受信ユニット42が受信したランニングタイムと同期したランニングタイムの計時を開始する。なお、計時ユニット43も、高安定水晶発振器を備えており、安定したランニングタイムの計時を維持することが可能となっている。
送信ユニット44は、時計車TCが各計時地点やゴール地点に位置する際に、計時ユニット43が計時しているランニングタイムを、アンテナ41を介して近傍のランニングタイム受信機13に送信する。
以下、上述した構成の競技用計時システム1の動作について、図5等を参照して説明する。なお、時計車TCは、競技の開始時にスタート地点(近傍)に位置し、競技を開始した競技者と共に走行し(例えば、先頭グループ等の前方を走行し)、各計時地点(近傍)を経由して、ゴール地点(近傍)に移動するものとする。
最初に、スタート時点におけるランニングタイム送信機12及び、ランニングタイム送受信機16等の動作について説明する。
スタータによりスタートピストルSPが発射されると、スタート信号発生装置11はスタート信号を発生させ、ランニングタイム送信機12に供給する。
このスタート信号に応答して、ランニングタイム送信機12は、ランニングタイムの計時を開始する。そして、ランニングタイム送信機12は、近傍に位置する時計車TC(ランニングタイム送受信機16)に向けて、計時しているランニングタイム(基準となるランニングタイム)を送信する。
具体的に、ランニングタイム送信機12とランニングタイム送受信機16との間では、図6に示すような時刻同期プロトコルにより、ランニングタイムが適切に送信される。この場合、ランニングタイム送信機12が送信側となって送信処理を実行し、また、ランニングタイム送受信機16が受信側となって受信処理を実行する。以下、図6に沿って各処理を説明する。
まず、ランニングタイム送信機12は、ランニングタイムをランニングタイム送受信機16に向けて送信する(ステップS1)。つまり、自己が計時する基準となるランニングタイム(スタート信号に応答したランニングタイム)を、近傍に位置する時計車TCに向けて送信する。
一方、ランニングタイム送受信機16は、ランニングタイム送信機12から送られたランニングタイムを受信する(ステップS2)。
ランニングタイム送受信機16は、受信したランニングタイムに同期する(ステップS3)。つまり、ランニングタイム送受信機16は、受信したランニングタイムに基づいて、基準となるランニングタイムに同期したランニングタイムの計時を開始する。
ランニングタイム送受信機16は、所定の応答タイミングまで待機し(ステップS4)、応答タイミングになると、リンク完了を示す情報をランニングタイム送信機12に送信する(ステップS5)。そして、ランニングタイム送受信機16は、受信処理を終える。
また、ランニングタイム送信機12は、ランニングタイム送受信機16でのリンク完了を待機し(ステップS6)、リンク完了を示す情報を受信すると、送信処理を終える。
このような時刻同期プロトコル(送信処理及び受信処理)により、ランニングタイム送信機12にて計時されるランニングタイムと、ランニングタイム送受信機16にて計時されるランニングタイムとが同期(時刻同期)される。
そして、時計車TCに搭載される時刻表示装置14は、基準となるランニングタイムと同期したランニングタイムを逐次表示する。
次に、各計時地点におけるランニングタイム送受信機16及びランニングタイム受信機13等の動作について説明する。
ランニングタイム受信機13は、所定の競技開始時刻に図示しないスイッチ等の操作により計時を開始する。そして、時計車TCが競技者と共に走行し、何れかの計時地点の近傍に移動すると、ランニングタイム送受信機16は、その計時地点のランニングタイム受信機13に向けて、自己が計時しているランニングタイム(基準となるランニングタイムに同期しているランニングタイム)を送信する。
具体的に、ランニングタイム送受信機16とランニングタイム受信機13との間では、上述した図6に示すような時刻同期プロトコルにより、ランニングタイムが適切に送信される。この場合、ランニングタイム送受信機16が送信側となって送信処理を実行し、また、ランニングタイム受信機13が受信側となって受信処理を実行する。
上述した送信処理及び受信処理が同様に行われると、ランニングタイム送受信機16にて計時されるランニングタイムと、ランニングタイム受信機13にて計時されるランニングタイムとがリンクされる。以降、ランニングタイム受信機13は、基準となるランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する。
そして、計時地点に設置された時刻表示装置14は、基準となるランニングタイムと同期したランニングタイムを逐次表示する。
次に、ゴール地点におけるランニングタイム送受信機16及びランニングタイム受信機13等の動作について説明する。
ランニングタイム受信機13は、所定の競技開始時刻に図示しないスイッチ等の操作により計時を開始する。そして、時計車TCが競技者と共に走行し、ゴール地点の近傍に移動すると、ランニングタイム送受信機16は、ゴール地点のランニングタイム受信機13に向けて、自己が計時しているランニングタイム(基準となるランニングタイムに同期しているランニングタイム)を送信する。
ここでも、ランニングタイム送受信機16とランニングタイム受信機13との間では、上述した図6に示すような時刻同期プロトコルにより、ランニングタイムが適切に送信される。つまり、上述した送信処理及び受信処理が同様に行われ、ランニングタイム送受信機16にて計時されるランニングタイムと、ランニングタイム受信機13にて計時されるランニングタイムとがリンクされる。以降、ランニングタイム受信機13は、基準となるランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する。
そして、ゴール地点に設置された時刻表示装置14は、基準となるランニングタイムと同期したランニングタイムを逐次表示する。
これら説明したように、時計車TCのランニングタイム送受信機16は、スタート時に、スタート地点の近傍に位置しており、ランニングタイム送信機12が計時するランニングタイムと同期をとる。そして、時計車TCが、各計時地点、そして、ゴール地点へと順に走行すると、ランニングタイム送受信機16は、近傍に位置するランニングタイム受信機13に、自己が計時するランニングタイム(同期しているランニングタイム)を送信する。これにより、各ランニングタイム受信機13は、ランニングタイム送信機12と同期したランニングタイムを計時することになる。
この結果、スタート地点から遠距離を隔てた各計時地点やゴール地点においても、適切に競技時間を計時することができる。
上記の実施の形態では、各計時地点やゴール地点に設置されたランニングタイム受信機13に、ランニングタイムを送信する場合について説明したが、ランニングタイム受信機13の設置場所は、これらに限られず任意である。
例えば、図7に示すように、競技を放送するテレビやラジオ等の放送中継車に、ランニングタイム受信機13を搭載し、ランニングタイム送受信機16からランニングタイムの送信を受けられるようにしてもよい。
この場合、放送される字幕のランニングタイムと、映像が映し出す時刻表示装置(時計車や計時地点等)に表示されるランニングタイムとのずれを防止することができる。
上記の実施の形態では、スタート地点とゴール地点とが異なる場合を一例として説明したが、スタート地点とゴール地点が同じ場合にも、同様に適用可能である。
上記の実施の形態では、マラソン競技を一例として説明したが、計時対象の競技は、これに限られず任意である。
例えば、競歩、駅伝、身障者車椅子ロードレース、自転車ロードレース、トライアスロン、及び、ランニングやオリエンテーション等の山岳競技等にも適宜適用可能である。
なお、山岳競技では、上述の時計車TCが山中に設置された計時地点やゴール地点の近傍まで移動できない場合もある。この場合、図8に示すように、少なくとも1対1の通信可能な範囲内にランニングタイム送受信機16やランニングタイム受信機13をそれぞれ設置し、アドホック通信により、遠方のランニングタイム送受信機16やランニングタイム受信機13まで、時刻同期できるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、スタート地点から遠距離を隔てた計時地点等においても、適切に競技時間を計時することができる。
本発明の実施の形態に係る競技用計時システムの構成の一例を示す模式図である。 ランニングタイム送信機の構成の一例を示すブロック図である。 ランニングタイム受信機の構成の一例を示すブロック図である。 ランニングタイム送受信機の構成の一例を示すブロック図である。 競技用計時システムの動作を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係る送信処理及び受信処理を説明するための模式図である。 放送中継車にランニングタイムを送信する場合を説明するための模式図である。 山中に設置されたランニングタイム送受信機やランニングタイム受信機において、時刻同期がなされる様子を説明するための模式図である。
符号の説明
1 競技用計時システム
11 スタート信号発生装置
12 ランニングタイム送信機
13 ランニングタイム受信機
14 時刻表示装置
15 写真判定装置
16 ランニングタイム送受信機

Claims (6)

  1. 基準となるランニングタイムを計時する第1のタイマと、当該第1のタイマから遠距離を隔てた地点に設置される第2のタイマと、少なくとも当該第1のタイマの近傍から当該第2のタイマの近傍に移動される第3のタイマと、を含む競技用計時システムであって、
    前記第1のタイマは、
    所定のタイミングで発せられるスタート信号に応答して、ランニングタイムの計時を開始する計時手段と、
    前記計時手段が計時しているランニングタイムを、近傍に位置する前記第3のタイマに向けて送信する送信手段と、を備え、
    前記第3のタイマは、
    前記第1のタイマの近傍に位置する際に、前記第1のタイマから送信されるランニングタイムを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する計時手段と、
    前記第2のタイマの近傍に位置する際に、自己の前記計時手段が計時しているランニングタイムを、前記第2のタイマに向けて送信する送信手段と、を備え、
    前記第2のタイマは、
    近傍に位置する前記第3のタイマから送信されるランニングタイムを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する計時手段と、を備える、
    ことを特徴とする競技用計時システム。
  2. 前記第2及び第3のタイマの計時手段は、所定の時刻同期プロトコルに基づいて受信されたランニングタイムに基づいて、自己が計時していたランニングタイムを補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の競技用計時システム。
  3. 前記第1〜第3のタイマは、それぞれランニングタイムを表示するための表示装置と接続されており、
    自己の計時手段が計時しているランニングタイムを、前記表示装置に供給する供給手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の競技用計時システム。
  4. 基準となるランニングタイムを計時する第1のタイマと、当該第1のタイマから遠距離を隔てた地点に設置される第2のタイマと、少なくとも当該第1のタイマの近傍から当該第2のタイマの近傍に移動される第3のタイマと、を含むシステムにおける時刻同期方法であって、
    前記第1のタイマにおいて、所定のタイミングで発せられるスタート信号に応答し、ランニングタイムの計時を開始する第1の計時ステップと、
    前記第1の計時ステップにて計時しているランニングタイムを、前記第1のタイマの近傍に位置する前記第3のタイマに向けて送信する送信ステップと、
    前記第3のタイマが前記第1のタイマの近傍に位置する際に、前記第1のタイマから送信されるランニングタイムを受信する受信ステップと、
    前記第3のタイマにおいて、前記受信ステップにて受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する第2の計時ステップと、
    前記第3のタイマが前記第2のタイマの近傍に位置する際に、前記第2の計時ステップにて計時しているランニングタイムを、前記第2のタイマに向けて送信する送信ステップと、
    前記第2のタイマの近傍に前記第3のタイマから送信されるランニングタイムを受信する受信ステップと、
    前記第2のタイマにおいて、前記受信ステップにて受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する第3の計時ステップと、
    を備えることを特徴とする時刻同期方法。
  5. 前記第2及び第3の計時ステップは、所定の時刻同期プロトコルに基づいて受信されたランニングタイムに基づいて、自己が計時していたランニングタイムを補正する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の時刻同期方法。
  6. 前記第1〜第3のタイマは、それぞれランニングタイムを表示するための表示装置と接続されており、
    前記第1〜第3の計時ステップにて計時しているランニングタイムを、それぞれの表示装置に供給する供給ステップを更に備える、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の時刻同期方法。
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