JP4552953B2 - シリンダブロックの加工方法およびその方法に用いる装置 - Google Patents
シリンダブロックの加工方法およびその方法に用いる装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4552953B2 JP4552953B2 JP2007059239A JP2007059239A JP4552953B2 JP 4552953 B2 JP4552953 B2 JP 4552953B2 JP 2007059239 A JP2007059239 A JP 2007059239A JP 2007059239 A JP2007059239 A JP 2007059239A JP 4552953 B2 JP4552953 B2 JP 4552953B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bore
- cylinder
- cylinder bore
- wall surface
- fastening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
Description
ダミーヘッドとは、実際の製品として組み付けられるシリンダヘッドとは異なる加工用治具であり、シリンダボアに対する仕上げ加工に際し、シリンダヘッドと同様にしてボルト等の締結具(ヘッドボルト)によってシリンダブロックに組み付けられるものである。このダミーヘッドにより、シリンダブロックに対してシリンダヘッドが組み付けられた状態が模擬される。
そこで、ダミーヘッドを用いる加工方法においては、ボルト締結による締付け力を大きくしたり、シリンダブロックにおけるシリンダヘッド取付面に対するダミーヘッドの接触部を局所的なものとしたりすること等により、ダミーヘッドを組み付けることによるボア変形について、熱変形を含むエンジン実働時のボア変形を再現しようとすることが行われている。
すなわち、ダミーヘッドを用いた従来の加工方法においては、鋳物であるシリンダブロック粗材の形状寸法の個体バラツキ(例えばシリンダボアを形成する部分であるシリンダ部の肉厚のバラツキ等)や、ボルト締結部についての締結軸力(締付け力)のバラツキや、ダミーヘッドの組付面(シリンダブロック側のシリンダヘッド取付面およびダミーヘッド側の組付面)に対する加工のバラツキ等が生じる。これらのバラツキは、ダミーヘッドをボルト締結によって組み付けることによって生じさせるボア変形(歪)の不安定化を招く要因となる。
しかし、これらのバラツキについての対策をとることは、シリンダブロックが用いられて構成されるエンジンの生産ライン等における生産性の低下を招く。つまり、前記のような各種のバラツキについては、生産性との兼ね合いから、ある程度許さざるを得ないのが現状である。
すなわち、本発明によれば、シリンダブロック粗材の形状寸法の個体バラツキや、加工用治具であるダミーヘッドをシリンダブロックに組み付けるためのボルト締結部における締結軸力のバラツキや、ダミーヘッドの組付面に対する加工のバラツキ等による影響を受けることなく、ダミーヘッドを組み付けることでシリンダボアに付与する歪形状(ボア変形の形状)を、安定して正確に狙いのものとすることができる。
本発明に係るシリンダブロックの加工方法は、例えば図1および図2に示すように、シリンダブロック1におけるシリンダボア4の仕上げ加工に際し、いわゆるダミーヘッド20を加工用治具として用いるものである。
すなわち、本発明に係るシリンダブロックの加工方法は、ダミーヘッド20を、シリンダブロック1が有するシリンダヘッド取付面(以下「ヘッド取付面」という。)2に対して所定の締結軸力(締結力)で組み付けた状態で、ヘッド取付面2に開口する円柱状の孔部であるシリンダボア4に対する仕上げ加工を行うものである。ダミーヘッド20は、ヘッド取付面2に対して締結部材であるヘッドボルト3を用いて組み付けることでシリンダボア4に対して変形を付与するための加工用治具である。
そして、ヘッドボルト3によるダミーヘッド20の締結に際し、ダミーヘッド20のヘッド取付面2に対する組付けにともなうヘッドボルト3の締結操作を行うとともに、この締結操作によるヘッドボルト3の締結軸力の変化にともなう、シリンダボア4を形成するボア壁面5のシリンダボア4の径方向(以下「ボア径方向」という。)の変位量を計測し、その計測した変位量が、所定の変位量となった時のヘッドボルト3の締結軸力を、前記所定の締結軸力とする。
すなわち、ダミーヘッド20の組付けに際して、ヘッドボルト3による締結軸力の調節を行うことで、シリンダボア4に対して付与するボア変形を制御しようとすると、ボア変形が不安定になる場合がある。そしてそのボア変形が不安定な状態のシリンダボア4に対する仕上げ加工においては、加工精度にバラツキが生じることとなる。
すなわち、エンジンの実働時において有害なボア変形は、規則性を有する変形であることがわかっている。規則性を有するボア変形は、図7に示すように、シリンダボア4の周囲においてヘッドボルト3によるボルト締結部16が略等間隔で四か所設けられる構成において生じる。具体的には、規則性を有するボア変形は、ボルト締結部16に対応する部分が相対的に内側に膨出した状態となり、シリンダボア4の中心軸方向視で円形のシリンダボア4が十字形となるような変形(いわゆる四次変形)である。
具体的には、シリンダボア4の特定部分において、ヘッドボルト3の締結操作に際して、その締結軸力の変化にともなう、ボア壁面5の、ヘッドボルト3の締結前(締結軸力が作用する前)からのボア径方向の変位量を計測する。これは、前記のとおりボア変形についての変形量がヘッドボルト3の締結軸力の大きさによって変化すること、およびボア変形が規則性を有することからシリンダボア4の特定部分の変形量はヘッドボルト3の締結軸力でコントロール可能であることが確認できていることに基づく。
つまり、シリンダボア4の特定部分において、規則性を有するボア変形に際して変位するボア壁面5が所定の位置となった状態を、シリンダボア4が狙いの歪形状となった状態とし、この状態のシリンダボア4に対して仕上げ加工を行う。したがって、計測に係るボア壁面5のボア径方向の変位量が所定の変位量となった時点でのヘッドボルト3の締結軸力が、「所定の締結軸力」となる。
すなわち、シリンダブロック1の粗材の形状寸法の個体バラツキや、ダミーヘッド20をシリンダブロック1に組み付けるためのボルト締結部における締結軸力のバラツキや、ダミーヘッド20の組付面(ヘッド取付面2および後記組付面21)に対する加工のバラツキ等による影響を受けることなく、ダミーヘッド20を組み付けることでシリンダボア4に付与する歪形状(ボア変形の形状)を、安定して正確に狙いのものとすることができる。
以下、本発明に係るシリンダブロックの加工方法およびその方法に用いる装置について、各実施形態に即して説明する。
本実施形態に係るシリンダブロック1は、アルミニウムを材料とする鋳物(鋳造品)であり、その鋳物であるシリンダブロック粗材に対して所定の機械加工が施されることにより構成される。本実施形態に係るシリンダブロック1は、V型六気筒エンジンを構成するものであり、V型を構成するそれぞれの方向(斜め上方)に延出されるバンク6、7と、各バンク6、7から下方に延出するスカート8とを備える。
また、各バンク6、7においてシリンダボア4の周囲の部分を形成する壁部には、図1および図2においては図示を省略するが、シリンダヘッドをシリンダブロック1に対して締結するためのヘッドボルトがねじ込まれるボルト穴10が設けられている(図4および図7参照)。ボルト穴10は、ヘッド取付面2側に開口する。本実施形態では、ボルト穴10は、各シリンダボア4の周囲において略等間隔で四個設けられるとともに(図4参照)、隣り合うシリンダボア4間においては二個のボルト穴10が共用される。したがって、前記のとおり一列に並んだ状態で配設される三個のシリンダボア4を有するバンク6、7においては、それぞれ計八個のボルト穴10が設けられることとなる。
クランクケース11内においては、各バンク6、7において隣り合うシリンダボア4間に対応する部分に、クランクシャフトを支持するための隔壁部である主軸受部(バルクヘッド)12が設けられる。主軸受部12に対しては、その下方からクランクキャップ13が組み付けられる。クランクキャップ13は、主軸受部12に対してボルト14が用いられて締結固定される。主軸受部12およびクランクキャップ13には、それぞれ半円状の軸受面12a、13aが形成されている。これら軸受面12a、13aが、クランクキャップ13が主軸受部12に組み付けられることで互いに対向した状態となり、軸孔15が形成される。この軸孔15に、クランクシャフトのクランクジャーナル(主軸部)がクランクベアリング(軸受メタル)を介する等して支承されることで、クランクシャフトが支持される。
ダミーヘッド20は、シリンダブロック1に対してシリンダヘッドと同様にして組み付けられる。つまり、ダミーヘッド20は、バンク6、7それぞれにおけるヘッド取付面2に対してヘッドボルト3およびボルト穴10が用いられて締結固定されることにより組み付けられる。これにより、シリンダブロック1が、そのシリンダボア4に対して変形が付与された状態となる。
ダミーヘッド20は、シリンダブロック1に組み付けられた状態で各シリンダボア4に対応する位置に、シリンダボア4に対する仕上げ加工を許容するための貫通孔となる孔部22を有する。つまり、ダミーヘッド20がシリンダブロック1に組み付けられた状態で、シリンダボア4と孔部22とが連通した状態となり、この孔部22を介してシリンダボア4に対する仕上げ加工が行われる。本実施形態では、前記のとおりシリンダブロック1の各バンク6、7は一列に並ぶ三個のシリンダボア4を有するため、ダミーヘッド20は、それらのシリンダボア4に対応する配置で三個の孔部22を有する。
ボルト挿通孔23は、ダミーヘッド20において、ヘッド取付面2に設けられるボルト穴10に対応する位置に設けられる。したがって、本実施形態では、ボルト挿通孔23は、各孔部22の周囲において略等間隔で四個設けられるとともに、隣り合う孔部22間においては二個のボルト挿通孔23が共用されて、計八個設けられることとなる。
ホーニング加工は、図2に示すように、ホーニング用の砥石27を有するホーンヘッド26と、ホーンヘッド26を案内するホーンガイド28とを備える構成が用いられて行われる。
ホーンガイド28は、ホーンヘッド26のシリンダボア4に対する位置決め等を行うための構成である。ホーンガイド28は、主軸29を含めたホーンヘッド26の軸方向の運動等を許容するためのガイド孔29aを有する。ホーンガイド28は、ガイド孔29aを介して運動するホーンヘッド26を案内する。
なお、各バンク6、7のシリンダボア4に対する加工に際しては、例えば、シリンダブロック1が、クランクシャフトの仮想軸線の回りに旋回されること等により、各バンク6、7のシリンダボア4が、ホーンヘッド26(主軸29)に対して同軸上に位置決めされる。
すなわち、ダミーヘッド20のヘッド取付面2に対する組付けにともなうヘッドボルト3の締結操作を行うとともに、この締結操作によるヘッドボルト3の締結軸力の変化にともなう、ボア壁面5のボア径方向の変位量(以下「ボア壁面変位量」という。)を計測し、その計測した変位量が、所定の変位量となった時のヘッドボルト3の締結軸力を、前記所定の締結軸力とする。
そして、本実施形態においては、前記所定の変位量を、ボア壁面5を測定対象面とし、このボア壁面5におけるシリンダボア4の中心軸方向(以下「ボア軸心方向」という。)および周方向(以下「ボア周方向」という。)についての所定の部位の前記変位量を検出するギャップセンサを用いて検出する。
図3および図4に示すように、本装置は、前記のとおりボア壁面5のボア周方向の変位を検出するためのギャップセンサ31と、このギャップセンサ31を保持するピストン部材32と、このピストン部材32に外嵌される位置決めリング33とを備える。
ギャップセンサ31は、シリンダボア4内において、検出部側がボア壁面5に対向する姿勢で一または複数(本実施形態では四個)配置される。また、ギャップセンサ31は、ボア壁部5における所定の部位との間の距離(図3に示す符号g1参照)に対応した信号を出力し、ボア壁面変位量を検出する。つまり、ギャップセンサ31から出力される検出信号は、ボア壁面変位量に対応したものとなり、この検出信号に基づき、ボア壁面変位量が求められる。
なお、ギャップセンサ31は、図示せぬ配線等を介して、ギャップセンサ31から出力される検出信号に基づいてボア壁面変位量を計測するための計測器等に適宜接続される。
ピストン部材32は、全体として円筒状の外形を有するように構成され、その円筒状の外周部が外周面部34となる。ピストン部材32の外径(外周面部34の直径)は、外周面部34がシリンダボア4に対して挿入可能となるように、シリンダボア4の内径(直径)に対して若干小さく設定される。具体的には、ピストン部材32の外径は、ピストン部材32がシリンダボア4内においてシリンダボア4に対して同心状態に位置決めされた状態(センタリングされた状態)で、外周面部34が、ダミーヘッド20の組付けに係るボア変形の妨げにならない程度の大きさに設定される。つまり、ピストン部材32がシリンダボア4に対してセンタリングされた状態で、外周面部34とボア壁面5との間に、少なくともダミーヘッド20の組付けに係るボア変形を許容する大きさのクリアランス(隙間)が生じた状態となる。
ピストン部材32の外周面部34に外嵌された状態の位置決めリング33は、ピストン部材32がシリンダボア4に挿入された状態で、ボア壁面5に対して全周にわたって接触した状態となる。つまり、ピストン部材32は、位置決めリング33を介してシリンダボア4に対して摺動可能に内装された状態となる。このようにピストン部材32の外周面部34とボア壁面5との間に、位置決めリング33が介在する状態においては、外周面部34とボア壁面5との間の間隔が全周にわたって一定の状態となる。つまりは、円柱状の孔部であるシリンダボア4と円筒状のピストン部材32とが同心状態となる。
ピストン部材32が、位置決めリング33によってシリンダボア4に対して同心状態に位置決めされることにより、ピストン部材32に保持されるギャップセンサ31の、ボア軸心方向に対する垂直面方向におけるボア壁面5に対する位置決めが行われることとなる。これにより、ボア壁面変位量を検出対象とするギャップセンサ31による検出が正確なものとなる。
本実施形態においては、位置決めリング33は、ピストン部材32に対してその摺動方向(図3における上下方向)に所定の間隔を隔てて二か所設けられているが、位置決めリング33が設けられる数は特に限定されない。位置決めリング33が設けられる数は、位置決めリング33の有する弾性や線状部分の径(太さ)等が考慮され、前述したようなセンタリング手段としての機能を有するとともにダミーヘッド20の組付けに係るボア変形を許容する観点等に基づいて設定される。
操作ロッド35は、その一端部が、ピストン部材32の一側に突設されるステー36に連結部37を介して連結されることにより、ピストン部材32に連結される。ステー36は、ピストン部材32の一側(下側)に形成される円柱状の凹部39内において、その略中央部に凹部39の開口側(下側)に向けて突設される。
すなわち、連結部37において、操作ロッド35の一端部が回転可能に支持されるとともに、操作ロッド35の他端部が、クランク機構を有する軸部材(例えばエンジンを構成するクランクシャフト)に連結される構成である。かかる構成においては、前記軸部材の回転運動が、ピストン部材32の直線運動に変換される。また、操作ロッド35を介するピストン部材32の摺動操作に際しては、操作ロッド35が直線運動(上下運動)するように操作される構成であってもよい。
そして、ピストン部材32のシリンダボア4に対する挿入、およびシリンダボア4に内装された状態のピストン部材32の摺動操作により、ギャップセンサ31がボア壁面5におけるボア軸心方向およびボア周方向についての所定の部位(特定部分)に対応する位置となるように、ピストン部材32が位置決めされる。
シリンダボア4に挿入された状態のピストン部材32が、ギャップセンサ31がボア壁面5におけるボア軸心方向についての所定の部位に対応する位置となるように摺動操作される。これにより、ギャップセンサ31のボア軸心方向における位置が調整される。そして、ギャップセンサ31が、ボア壁面5におけるボア軸心方向およびボア周方向についての所定の部位に対応する位置となった状態で、ピストン部材32が操作ロッド35を介して位置決めされる。
シリンダブロック1の加工に際しては、ダミーヘッド20をシリンダブロック1に対して組み付ける。つまり、ダミーヘッド20の組付面21をヘッド取付面2の所定の部分に対して接触させた状態で、ボルト挿通孔23を介してボルト穴10にねじ込まれるヘッドボルト3の締結操作を行う。
なお、ボア壁面変位量の計測に際しては、ギャップセンサ31をボア壁面5における所定の部位に対して位置決めした時点でのボア壁面5の位置をゼロ点とする。したがって、ボア壁面変位量とは、ダミーヘッド20の組付けにともなうヘッドボルト3の締結軸力がシリンダブロック1に作用していない状態からの、ボア壁面5の変位量となる。
ギャップセンサ31がピストン部材32に対して複数設けられる場合、つまりボア壁面5における複数の部位についてボア壁面変位量を計測する場合には、次のような方法を用いる。
すなわち、ダミーヘッド20の組付けに係るボア変形にともなうボア壁面変位量が比較的大きい部位および比較的小さい部位それぞれについて、ボア壁面変位量を計測する。そして、各部位についてのボア壁面変位量の差を求め、このボア壁面変位量の差が所定の大きさになった状態を、ボア壁面変位量が所定の変位量となった状態として検出する。これは、前述したようにエンジンの実働時において有害なボア変形が規則性を有する変形であることに基づく。
なお、この場合、前述したようにエンジンの実働時において有害なボア変形が規則性を有する変形であることに基づき、各ギャップセンサ31によって検出するボア壁面5の部位に合わせて、前記所定の範囲を適宜異なるものとして設定してもよい。
また、ピストン部材32に対して一つのギャップセンサ31が設けられる場合、つまりボア壁面5における一つの部位についてボア壁面変位量を計測する場合には、そのギャップセンサ31によって計測されるボア壁面変位量が、予め設定した変位量に達した状態や、前記のような所定の範囲内となった状態を、ボア壁面変位量が所定の変位量となった状態として検出する。
そして、本実施形態においては、ボア壁面変位量の管理に際し、シリンダボア4についての狙いの歪形状に対応する所定の変位量を、ギャップセンサ31を用いて検出することで、ボア壁面変位量を直接的に移動距離として計測することが可能となり、ボア壁面変位量の計測に際して精度の高い計測を行うことができる。
したがって、シリンダボア4の円周形状におけるヘッドボルト3によるボルト締結部16に対応する位相とは、図4に示すように、シリンダボア4が円周形状となるその中心軸方向視において、中心軸の位置Cを中心とする円周上における角度について、中心(位置C)からボルト締結部16およびその近傍部分を含む方向の所定の角度範囲α1となる。本実施形態のように、ボルト締結部16がシリンダボア4の周囲において略等間隔で四個設けられる構成においては、前記のようなボルト締結部16に対応する位相(角度範囲α1)が、各シリンダボア4において四か所存在することとなる。そして、このようなボルト締結部16に対応する位相の部位が、ボア壁面5におけるギャップセンサ31による検出部位に含まれる。
以下では、シリンダボア4の円周形状に対してヘッドボルト3によるボルト締結部16に対応する位相を「ボルト位相」とする。
すなわち、図4に示すように、ピストン部材32の外周面部34において、四個のギャップセンサ31が、周方向に対してボルト位相の部位に対応する角度間隔を隔てた状態で設けられる。そして、各ギャップセンサ31が、ボア壁面5におけるボルト位相の部位に対応する位置となる状態で、ピストン部材32がシリンダボア4に対して挿入される。
なお、複数のギャップセンサ31がピストン部材32に対して設けられる構成において、複数のギャップセンサ31のうちの一部が、ボルト位相の部位に対応するように設けられてもよい。
すなわち、ボア壁面5におけるボルト位相の部位は、前述したようにエンジンの実働時において有害なボア変形が規則性を有する変形であることに基づき、ボア壁面変位量が比較的大きい部位であることがわかっている。このため、ギャップセンサ31によってボルト位相の部位についてボア壁面変位量を計測することにより、所定の変位量を確実に検出することができる。
すなわち、前述したようにエンジンの実働時において有害なボア変形は規則性を有する変形であるため(図7参照)、シリンダボア4の径方向断面の面積を、ボア壁面変位量として関連づけることができる。つまり、ダミーヘッド20の組付けに係るボア変形についての変形の過程は、前記のような規則性を有する変形に基づいて把握することがでるため、シリンダボア4の径方向断面の面積から、ボア壁面変位量を導くことができる。さらにいうと、シリンダボア4の径方向断面の面積が、ボア壁面5における所定の部位のボア壁面変位量に対応することとなる。
つまり、次に説明するシリンダブロック1の加工方法では、シリンダボア4の径方向断面の面積を、ボア壁面5とピストン部材42との間において、ダミーヘッド20の組付けに係るボア変形によって生じる隙間を流れる流体の流量として計測する。そして、前記隙間を流れる流体の流量が所定の値となった状態を、ボア壁面変位量が前述した所定の変位量となった状態として検出する。
図5に示すように、本装置は、ダミーヘッド20の組付けに係るボア変形を部分的にボア壁面5との間の隙間とするためのピストン部材42と、このピストン部材42に外嵌される位置決めリング43と、同じくピストン部材42に外嵌されるシールリング45とを備える。
ピストン部材42は、全体として円筒状の外形を有するように構成され、その円筒状の外周部が外周面部44となる。ピストン部材42の外径(外周面部44の直径)は、外周面部44がシリンダボア4に対して挿入可能となるように、シリンダボア4の内径(直径)に対して若干小さく設定される。具体的には、ピストン部材42の外径は、ピストン部材42がシリンダボア4内においてシリンダボア4に対して同心状態に位置決めされた状態(センタリングされた状態)で、外周面部44が、ダミーヘッド20の組付けに係るボア変形の妨げにならない程度の大きさに設定される。つまり、ピストン部材42がシリンダボア4に対してセンタリングされた状態で、外周面部44とボア壁面5との間に、少なくともダミーヘッド20の組付けに係るボア変形を許容する大きさのクリアランス(隙間)が生じた状態となる。
ピストン部材42のシリンダボア4に対する摺動は、第一実施形態におけるピストン部材32と同様にして、ピストン部材42の一端部に連結される操作ロッド35を介して行われる。
なお、位置決めリング43は、ピストン部材42の外周面部44に周設される外周溝42bに嵌合される。また、本実施形態では、位置決めリング43は、ピストン部材42に対して一か所に設けられる。
ピストン部材42の外周面部44に外嵌された状態のシールリング45は、ピストン部材42がシリンダボア4に挿入された状態で、ボア壁面5に対して全周にわたって接触した状態となる。つまり、ピストン部材42は、位置決めリング43およびシールリング45を介してシリンダボア4に対して摺動可能に内装された状態となる。このようにピストン部材42の外周面部44とボア壁面5との間に、位置決めリング43およびシールリング45が介在する状態においては、外周面部44とボア壁面5との間の間隔が全周にわたって一定の状態となる。つまりは、円柱状の孔部であるシリンダボア4と円筒状のピストン部材42とが同心状態となる。
シールリング45が有する剛性は、具体的には次のような作用をともなう程度となる。ダミーヘッド20の組付けに係るボア変形には、ボア壁面5が部分的にボア径方向外側に変位する変形がある。かかる変形に対し、シールリング45は、ボア壁面5の変位に追従することなく、ピストン部材42がシリンダボア4に挿入された状態(ダミーヘッド20の組付けにともなうヘッドボルト3の締結軸力がシリンダブロック1に作用していない状態)での外形形状である円周形状を保つ。つまり、シールリング45は、ボア壁面5の部分的なボア径方向外側への変位に追従できない弾性特性を有する。
図6に、ダミーヘッド20の組付けに係るボア変形によってボア壁面5が部分的にボア径方向外側に変位した場合(図中、白抜き矢印参照)を示す。この場合、シールリング45はボア壁面5の変位に追従することなく、ボア壁面5がボア径方向外側に変位した部分において、シールリング45とボア壁面5との間に隙間46が形成される。なお、図6における隙間46は、実際にはシリンダボア4の大きさとの対比において極めて小さいものであるが、説明の便宜のため誇張して示してある。
すなわち、本実施形態においては、シールリング45が、ピストン部材42に外嵌され、外周面部44がシリンダボア4に挿入された状態で外周面部44とボア壁面5との間に介在するとともに、ヘッドボルト3の締結軸力の変化にともなうボア壁面5のボア径方向の変位に追従しない程度の剛性を有する隙間確保手段として機能する。
そして、シリンダボア4に内装された状態のピストン部材42の摺動操作により、シールリング45がボア壁面5におけるボア軸心方向についての所定の部位に対応する位置となるように、ピストン部材42が位置決めされる。
すなわち、本装置は、図5に示すように、ピストン部材42のボア軸心方向一側にてシリンダボア4に連通する流体圧室50を形成するための閉塞部材51と、流体圧室50に空気圧を供給するためのエアポンプ52と、外周面部44とボア壁面5との間(隙間46)を介してピストン部材42のボア軸心方向他側に流出する空気の流量を計測するための流量計53とを備える。
このように、本実施形態においては、エアポンプ52が、流体圧室50に流体圧を供給する流体圧供給手段として機能する。なお、本実施形態では、流体圧室50に供給する流体圧として空気圧(流体として空気)が用いられているが、これに限定されるものではなく、他の流体(空気以外の気体や液体)が用いられてもよい。
前記隙間46から流出する空気は、所定の経路を経て流量計53に導かれる。前記所定の経路は、ピストン部材42に形成される導出路55等により構成される。導出路55は、隙間46から流出する空気が、流体圧室50に対してピストン部材42の下流側(下側)に導かれるように形成される。具体的には、導出路55は、ピストン部材42とボア壁面5との間の空間であって、隙間46を介して空気が流出する空間(流体圧室50に対してシールリング45よりも下流側(下側)の空間)が、流体圧室50に対してピストン部材42の下流側(下側)の空間(凹部39)に対して開通するように形成される。
このような構成により、隙間46から流出する空気は、導出路55を介して捕集室56に集められ、排出路58を介して流量計53に導かれる。
隙間46から流出する空気が流量計53に導かれるための構成の他の例としては、次のようなものが考えられる。
なお、位置決めリング43がシール性を有する構成の場合、位置決めリング43は、流体圧室50に対してシールリング45よりも下流側(下側)に設けられる。そして、前記導出路55は、その一端側が、位置決めリング43とシールリング45との間に開口するように形成されることとなる。
また、位置決めリング43が、外周面部44とボア壁面5との間に対してシール性を有しない場合、導出路55を省略することもできる。つまりこの場合、隙間46から流出する空気は、外周面部44とボア壁面5との間を介して捕集室56内に導かれることとなる。
シリンダブロック1の加工に際しては、ダミーヘッド20をシリンダブロック1に対して組み付ける。つまり、ダミーヘッド20の組付面21をヘッド取付面2の所定の部分に対して接触させた状態で、ボルト挿通孔23を介してボルト穴10にねじ込まれるヘッドボルト3の締結操作を行う。
なお、外周面部44とボア壁面5との間(隙間46)から流出する空気の流量の計測に際しては、シールリング45をボア壁面5における所定の部位に対して位置決めした時点(ダミーヘッド20の組付けにともなうヘッドボルト3の締結軸力がシリンダブロック1に作用していない状態)での空気の流量を基準とする。
すなわち、流体圧室50内が所定の圧力の状態から、ピストン部材42の外周面部44とボア壁面5との間に隙間46が生じると、流体圧室50内の圧力も変化する。また、隙間46の大きさ(面積)によって、流体圧室50内の圧力の変化量も変化する。したがって、隙間46の大きさ(面積)、つまりシリンダボア4の径方向断面の面積を、流体圧室50内の圧力の変化量として計測することができる。
このような装置構成においては、前記圧力タンクが流体圧室50に流体圧を供給する流体圧供給手段として機能し、前記計測器が流体圧室50内の流体圧の変化量を計測する計測手段として機能する。
そして、本実施形態においては、ボア壁面変位量の管理に際し、シリンダボア4についての狙いの歪形状に対応する所定の変位量の検出を行うための構成が簡単となる。このため、設備コストが安価となるとともに、ボア壁面変位量の計測が容易となる。
2 ヘッド取付面(シリンダヘッド取付面)
3 ヘッドボルト(締結部材)
4 シリンダボア
5 ボア壁面
16 ボルト締結部(締結部)
20 ダミーヘッド(加工用治具)
31 ギャップセンサ
32 ピストン部材
33 位置決めリング(センタリング手段)
34 外周面部
42 ピストン部材
43 位置決めリング(センタリング手段)
44 外周面部
45 シールリング(隙間確保手段)
50 流体圧室
51 閉塞部材
52 エアポンプ(流体圧供給手段)
53 流量計(計測手段)
Claims (7)
- シリンダブロックが有するシリンダヘッド取付面に対して締結部材を用いて組み付けることで該シリンダヘッド取付面に開口する円柱状の孔部であるシリンダボアに対して変形を付与するための加工用治具を、前記シリンダヘッド取付面に対して所定の締結軸力で組み付けた状態で、前記シリンダボアに対する仕上げ加工を行うシリンダブロックの加工方法であって、
前記加工用治具の前記シリンダヘッド取付面に対する組付けにともなう前記締結部材の締結操作を行うとともに、該締結操作による前記締結部材の締結軸力の変化にともなう、前記シリンダボアを形成するボア壁面の該シリンダボアの径方向の変位量を計測し、
計測した前記変位量が、所定の変位量となった時の前記締結部材の締結軸力を、前記所定の締結軸力とすることを特徴とするシリンダブロックの加工方法。 - 前記所定の変位量を、
前記ボア壁面を測定対象面とし、該ボア壁面における前記シリンダボアの中心軸方向および周方向についての所定の部位の前記変位量を検出するギャップセンサを用いて検出することを特徴とする請求項1に記載のシリンダブロックの加工方法。 - 前記ボア壁面における前記周方向についての所定の部位に、前記シリンダボアの円周形状における前記締結部材による締結部に対応する位相の部位を含むことを特徴とする請求項2に記載のシリンダブロックの加工方法。
- 前記所定の変位量を、
前記シリンダボアに挿入可能な円筒状の外周面部を有するピストン部材を、前記シリンダボアに対して同心状態で挿入し、
前記シリンダボアに対して前記ピストン部材の前記シリンダボアの中心軸方向一側から流体圧を供給し、
前記外周面部と前記ボア壁面との間を介して前記ピストン部材の前記中心軸方向他側に流出する流体の流量の変化を計測することにより検出することを特徴とする請求項1に記載のシリンダブロックの加工方法。 - シリンダブロックが有するシリンダヘッド取付面に対して締結部材を用いて組み付けることで該シリンダヘッド取付面に開口する円柱状の孔部であるシリンダボアに対して変形を付与するための加工用治具を、前記シリンダヘッド取付面に対して所定の締結軸力で組み付けた状態で、前記シリンダボアに対する仕上げ加工を行うシリンダブロックの加工方法に用いる装置であって、
前記シリンダボアを形成するボア壁面を測定対象面とし、該ボア壁面における前記シリンダボアの中心軸方向および周方向についての所定の部位の、前記締結部材の締結軸力の変化にともなう前記シリンダボアの径方向の変位量を検出するギャップセンサと、
前記シリンダボアに挿入可能な円筒状の外周面部を有し、前記シリンダボアに対して摺動可能に内装されるとともに、前記外周面部に前記ギャップセンサを保持するピストン部材と、
前記ピストン部材を前記シリンダボアに対して同心状態に位置決めするセンタリング手段と、
を備えることを特徴とするシリンダブロックの加工方法に用いる装置。 - 前記ギャップセンサを、
前記シリンダボアの円周形状における前記締結部材による締結部に対応する位相の部位に対応するように、前記外周面部に対して設けたことを特徴とする請求項5に記載のシリンダブロックの加工方法に用いる装置。 - シリンダブロックが有するシリンダヘッド取付面に対して締結部材を用いて組み付けることで該シリンダヘッド取付面に開口する円柱状の孔部であるシリンダボアに対して変形を付与するための加工用治具を、前記シリンダヘッド取付面に対して所定の締結軸力で組み付けた状態で、前記シリンダボアに対する仕上げ加工を行うシリンダブロックの加工方法に用いる装置であって、
前記シリンダボアに挿入可能な円筒状の外周面部を有し、前記シリンダボア内に摺動可能に内装されるピストン部材と、
前記ピストン部材を前記シリンダボアに対して同心状態に位置決めするセンタリング手段と、
前記ピストン部材に外嵌され、前記外周面部が前記シリンダボアに挿入された状態で該外周面部と前記シリンダボアを形成するボア壁面との間に介在するとともに、前記締結部材の締結軸力の変化にともなう前記ボア壁面の前記シリンダボアの径方向の変位に追従しない程度の剛性を有する隙間確保手段と、
前記ピストン部材の前記シリンダボアの中心軸方向一側にて該シリンダボアに連通する流体圧室を形成するための閉塞部材と、
前記流体圧室に流体圧を供給する流体圧供給手段と、
前記外周面部と前記ボア壁面との間を介して前記ピストン部材の前記中心軸方向他側に流出する流体の流量を計測する計測手段と、
を備えることを特徴とするシリンダブロックの加工方法に用いる装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007059239A JP4552953B2 (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | シリンダブロックの加工方法およびその方法に用いる装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007059239A JP4552953B2 (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | シリンダブロックの加工方法およびその方法に用いる装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008223503A JP2008223503A (ja) | 2008-09-25 |
JP4552953B2 true JP4552953B2 (ja) | 2010-09-29 |
Family
ID=39842417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007059239A Expired - Fee Related JP4552953B2 (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | シリンダブロックの加工方法およびその方法に用いる装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4552953B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104011357A (zh) * | 2011-12-22 | 2014-08-27 | 日产自动车株式会社 | 气缸体的制造方法和气缸体 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5504621B2 (ja) | 2008-02-29 | 2014-05-28 | 日産自動車株式会社 | シリンダボア用溶射装置及び溶射膜形成方法 |
KR101611143B1 (ko) | 2015-12-24 | 2016-04-08 | 변용선 | 내연 기관의 윤활 및 냉각용 스프레이 노즐의 위치 측정용 공구 |
CN113670496B (zh) * | 2021-08-16 | 2024-04-09 | 一汽解放大连柴油机有限公司 | 变形分析系统及变形分析方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56134169A (en) * | 1980-03-24 | 1981-10-20 | Nissan Motor Co Ltd | Working of cylinder bore for internal combustion engine |
JPH0326460A (ja) * | 1989-06-23 | 1991-02-05 | Kubota Corp | エンジンのシリンダ内周面の仕上げ加工方法 |
JPH11267960A (ja) * | 1998-03-20 | 1999-10-05 | Nissan Motor Co Ltd | 孔加工装置 |
JP2002307291A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | シリンダブロックのボア加工用ダミーヘッド、ダミーヘッド取付装置、およびダミーヘッド取付方法 |
JP2004243514A (ja) * | 2003-01-24 | 2004-09-02 | Nissan Motor Co Ltd | シリンダブロックの加工用治具および加工方法 |
-
2007
- 2007-03-08 JP JP2007059239A patent/JP4552953B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56134169A (en) * | 1980-03-24 | 1981-10-20 | Nissan Motor Co Ltd | Working of cylinder bore for internal combustion engine |
JPH0326460A (ja) * | 1989-06-23 | 1991-02-05 | Kubota Corp | エンジンのシリンダ内周面の仕上げ加工方法 |
JPH11267960A (ja) * | 1998-03-20 | 1999-10-05 | Nissan Motor Co Ltd | 孔加工装置 |
JP2002307291A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | シリンダブロックのボア加工用ダミーヘッド、ダミーヘッド取付装置、およびダミーヘッド取付方法 |
JP2004243514A (ja) * | 2003-01-24 | 2004-09-02 | Nissan Motor Co Ltd | シリンダブロックの加工用治具および加工方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104011357A (zh) * | 2011-12-22 | 2014-08-27 | 日产自动车株式会社 | 气缸体的制造方法和气缸体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008223503A (ja) | 2008-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5258930A (en) | Piston ring wear diagnostic device and procedure therefor | |
JP4552953B2 (ja) | シリンダブロックの加工方法およびその方法に用いる装置 | |
JP6598392B2 (ja) | ターボチャージャ、エンジンシステム | |
US5367904A (en) | Non-intrusive cylinder pressure sensor having improved response characteristics | |
JP2011524528A (ja) | 計測装置 | |
US20170191901A1 (en) | Measuring comb for measuring parameters of the gases exiting a turbomachine working section | |
KR20130004468A (ko) | 롤링 베어링용 베어링 하우징 및 상기 롤링 베어링 하우징과 일체형으로 구성된 연속주조기계용 롤 라인 | |
CN108279119A (zh) | 一种参数可调的挤压油膜阻尼器性能试验装置 | |
CN101294530A (zh) | 带有平衡测量伺服阀的内燃机燃料喷射器 | |
RU2322597C2 (ru) | Устройство для регулирования объема камеры сгорания и компрессии в камере сгорания поршневого двигателя | |
CN107270809A (zh) | 用于确定层厚的测量装置和方法以及相应的基准体和校准体 | |
JP4553018B2 (ja) | シリンダブロックの加工方法、加工用治具、およびシリンダブロック | |
CN106907355A (zh) | 一种弹性支承挤压油膜阻尼器 | |
CN103196609B (zh) | 一种球轴承的轴向载荷测试方法 | |
JP2014062811A (ja) | 測定治具 | |
US11002636B2 (en) | Pressure sensor with a membrane applied on a pressure chamber side and use thereof | |
JP2005504975A (ja) | 帯板の引張により応力を加えられた金属帯板における応力分布検出装置 | |
JP6670896B2 (ja) | 測定冶具 | |
JP5466616B2 (ja) | ホーニング加工装置及びホーニング加工方法 | |
JP2016044678A (ja) | 計測アニュラス領域におけるコーティングを有する入口ベルマウス | |
KR20120084747A (ko) | 배기가스 터보차저 마찰 베어링의 베어링 유극을 확인하는 방법 | |
US10458951B2 (en) | Cylinder block inspection method and system | |
US7654132B2 (en) | Method and apparatus for indirectly ascertaining the cylinder pressure in piston engines | |
JP2016504586A (ja) | ワークの縁部の寸法及び/または位置を検査するためのシステム及び方法 | |
JP2010046759A (ja) | シリンダブロックの加工方法および加工用治具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090703 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100617 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100622 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100705 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4552953 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |