JP4552538B2 - 放射線画像変換パネルの製造方法 - Google Patents

放射線画像変換パネルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、輝尽性蛍光体を用いた放射線画像変換パネル及びその製造方法に関し、詳しくは輝度及び鮮鋭性の高い放射線画像変換パネル及びその製造方法に関する。
近年、輝尽性蛍光体を利用した放射線画像変換パネルにより放射線像を画像化する方法が用いられるようになってきた。
この放射線像変換方法に用いられる放射線画像変換パネルの輝尽性蛍光体層には、放射線吸収率及び光変換率が高いこと、画像の粒状性がよく、高鮮鋭性であることが要求される。
これらの感度や画質に関する複数の因子を調整して感度、画質を改良するため、これまでさまざまな検討がされてきており、それらの内、放射線画像の鮮鋭性改善のための手段として、例えば形成される輝尽性蛍光体の形状そのものをコントロールし、感度及び鮮鋭性の改良を図る試みがされている。
これらの試みの1つとして、例えば特開昭61−142497号等において行われているような、微細な凹凸パターンを有する支持体(支持体)上に輝尽性蛍光体を堆積させ形成した微細な擬柱状ブロックからなる輝尽性蛍光体層を用いる方法がある。
また、特開昭61−142500号に記載のように微細なパターンを有する支持体上に、輝尽性蛍光体を堆積させて得た柱状ブロック間のクラックにショック処理を施してさらに発達させた輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変換パネルを用いる方法、さらには、特開昭62−39737号に記載されたような、支持体の面に形成された輝尽性蛍光体層にその表面側から亀裂を生じさせ擬柱状とした放射線画像変換パネルを用いる方法、さらには、特開昭62−110200号に記載のように、支持体の上面に蒸着により空洞を有する輝尽性蛍光体層を形成した後、加熱処理によって空洞を成長させ亀裂を設ける方法等も提案されている。
また、特許文献1には、気相堆積法によって支持体上に、支持体の法線方向に対し一定の傾きをもった細長い柱状結晶を形成した輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変換パネルが提案されている。
これらの輝尽性蛍光体層の形状をコントロールする試みにおいては、いずれも輝尽性蛍光体層を柱状とすることで、輝尽励起光(また輝尽発光)の横方向への拡散を抑える(クラック(柱状結晶)界面において反射を繰り返しながら支持体面まで到達する)ことができるため、輝尽発光による画像の鮮鋭性を著しく増大させることができるという特徴がある。
これらの気相成長(堆積)により形成した輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変換パネルにおいては前記の関係が向上するが、また、擬柱状または柱状の輝尽性蛍光体結晶からなる蛍光体層にさらに低屈折率層を組み合わせることによって、放射線画像変換パネル中の層界面での反射や屈折を抑え、画質をさらに向上させる等の試みが特許文献2においてなされている。
しかしながら、これらの気相成長(堆積)により形成した輝尽性蛍光体層を有する放射線像変換パネルにおいても、市場から要求される感度(輝度)と鮮鋭性の改善は十分ではなく、さらなる改良が求められていた。
特開平2−58000号公報 特開平1−131498号公報
本発明の目的は、輝度及び鮮鋭性の高い放射線画像変換パネル及びその製造方法を提供することにある。
本発明の上記課題は、以下の構成により達成される。
1.支持体上に、膜厚50μm以上の蛍光体層を気相堆積法により形成し、次いで、形成した蛍光体を加熱処理する放射線画像変換パネルの製造方法において、前記加熱処理がフッ素含有有機化合物の存在下で行われ、かつ、加熱処理前後の蛍光体の発光波長における透過率T およびTが0.80≦T/T ≦1.00であることを特徴とする放射線画像変換パネルの製造方法。
2.支持体上に、膜厚50μm以上の蛍光体層を気相堆積法により形成し、形成した蛍光体を加熱処理する放射線画像変換パネルの製造方法において、沸点が50℃以上、100℃以下であるフッ素含有有機化合物の存在下で前記加熱処理を行うことを特徴とする放射線画像変換パネルの製造方法。
3.フッ素含有有機化合物が、水素原子及びフッ素原子を含むエーテル化合物であることを特徴とする前記2に記載の放射線画像変換パネルの製造方法。
尚、以下(1)〜(13)は参考とされる構成である。
(1)支持体上に、膜厚50μm以上の蛍光体層を気相堆積法により形成し、次いで、形成した蛍光体を加熱処理する放射線画像変換パネルの製造方法において、加熱処理前後の蛍光体の発光波長における透過率TおよびTが0.80≦T/T≦1.00であることを特徴とする放射線画像変換パネルの製造方法。
(2)フッ素含有有機化合物の存在下で前記加熱処理を行うことを特徴とする前記(1)に記載の放射線画像変換パネルの製造方法。
(3)支持体上に、膜厚50μm以上の蛍光体層を気相堆積法により形成し、形成した蛍光体を加熱処理する放射線画像変換パネルの製造方法において、沸点が50℃以上、100℃以下であるフッ素含有有機化合物の存在下で前記加熱処理を行うことを特徴とする放射線画像変換パネルの製造方法。
(4)フッ素含有有機化合物が、水素原子及びフッ素原子を含むエーテル化合物であることを特徴とする前記(3)に記載の放射線画像変換パネルの製造方法。
(5)支持体上に形成される蛍光体層が下記一般式(1)で表される蛍光体を含有し、かつ、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネルの製造方法によって製造されることを特徴とする放射線画像変換パネル。
一般式(1)
X・aMX′・bMX″:eA
(式中、MはLi、Na、K、Rb及びCsからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルカリ金属であり、MはBe、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、Cu及びNiからなる群から選ばれる少なくとも1種の2価金属であり、MはSc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Ga及びInからなる群から選ばれる少なくとも1種の3価金属であり、X、X′及びX″はF、Cl、Br及びIからなる群から選ばれる少なくとも1種のハロゲンであり、Aは、Eu、Tb、In、Ga、Cs、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、ErGd、Lu、Sm、Y、Tl、Na、Ag、Cu及びMgからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であり、また、a、b、eはそれぞれ0≦a<0.5、0≦b<0.5、0<e≦0.2の範囲の数値を表す。)
(6)一般式(1)におけるMがK、Rb及びCsからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルカリ金属であることを特徴とする前記(5)に記載の放射線画像変換パネル。
(7)一般式(1)におけるXがBr及びIからなる群から選ばれる少なくとも1種のハロゲンであることを特徴とする前記(5)または(6)に記載の放射線画像変換パネル。
(8)一般式(1)におけるMがBe、Mg、Ca、Sr及びBaからなる群から選ばれる少なくとも1種の2価金属であることを特徴とする前記(5)〜(7)のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
(9)一般式(1)におけるMがY、Ce、Sm、Eu、Al、La、Gd、Lu、Ga及びInからなる群から選ばれる少なくとも1種の3価金属であることを特徴とする前記(5)〜(8)のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
(10)一般式(1)におけるbが0≦b≦0.01であることを特徴とする前記(5)〜(9)のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
(11)一般式(1)におけるAがEu、Cs、Sm、Tl及びNaからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であることを特徴とする前記(5)〜(10)のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
(12)蛍光体が柱状結晶を有することを特徴とする前記(5)〜(11)のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
(13)柱状結晶が主成分として下記一般式(2)で表される蛍光体を有することを特徴とする前記(12)に記載の放射線画像変換パネル。
一般式(2)
CsX;A
(式中、XはBrまたはIを表し、AはEu、In、GaまたはCeを表す。)
本発明により、輝度及び鮮鋭性の高い放射線画像変換パネル及びその製造方法を提供することができる。
本発明者は鋭意研究の結果、支持体上に、膜厚50μm以上の輝尽性蛍光体層を気相堆積法により形成し、加熱処理する放射線画像変換パネルの製造方法において、加熱処理前後の輝尽性蛍光体の輝尽発光波長における透過率が0.5≦T/T0≦10である放射線画像変換パネルの製造方法により、輝度及び鮮鋭性の高い放射線画像変換パネルが得られることを見出した。
以下、本発明を詳細に説明する。
輝尽性蛍光体を気相成長(堆積)させる方法としては蒸着法、スパッタ法及びCVD法があり、本発明はどの方法を用いてもよい。スパッタ法及びCVD法については後述し、代表的な蒸着法について説明する。
本発明は、装置内を真空に保つための真空ポンプに接続する排気口、蒸発源を入れたルツボ及び必要により不活性ガスを導入するためのガス導入口を備えた気相堆積装置内において、蒸発源を加熱して、蛍光体原料蒸気流を発生させ、支持体上に輝尽性蛍光体層を気相堆積法により50μm以上の膜厚を形成した後、常温まで冷却し、装置内を大気圧に戻し、気相堆積装置から取り出して別の加熱オーブンに移した後、加熱し、加熱処理前後の輝尽性蛍光体の輝尽発光波長における透過率を0.5≦T/T0≦10とする、より好ましくは0.6≦T/T0≦3とする放射線画像変換パネルの製造方法である。
気相堆積法により輝尽性蛍光体を形成した後、輝尽性蛍光体を加熱処理すると、発光輝度の向上が観察される。しかしながら一方で、加熱処理により、輝尽性蛍光体の輝尽発光波長における透過率が低下し、それによりその分の輝度の低下が起こってしまうことを見いだした。
このように加熱処理による輝尽性蛍光体の透過率の変化を前記の特定の範囲に抑えることにより、輝度及び鮮鋭性の高い放射線画像変換パネルが得られる。
また、別の方法としては、50μm以上の膜厚を形成した後、ガス導入口よりフッ素含有有機化合物のガスを導入して加熱処理する方法もある。本発明はこれらに限定されるものではない。
気相堆積時の真空度は、1.33×10-3〜1.33Pa程度の真空度であり、通常の真空蒸着、CVD法等を実施する真空度よりも、やや低い真空度が好ましい。本発明においては、上記の真空度を維持しつつ、気相堆積装置内において、輝尽性蛍光体の柱状結晶層を支持体(例えばガラス等)上に形成するための輝尽性蛍光体原料蒸気に対し不活性ガス(窒素または希ガス等)を前記真空度を維持するように混入させることが好ましい。
加熱処理は一般に、空気中または不活性ガス雰囲気下(少量の酸素ガスまたは水素ガスを含んでいてもよい)、50〜600℃で1〜8時間行う。好ましくは50〜300℃で1〜4時間、より好ましくは50〜200℃で1〜3時間行う。しかし、本発明者の検討の結果、空気中または不活性ガス雰囲気中では、加熱処理前後の輝尽性蛍光体の輝尽発光波長における透過率を0.5≦T/T0≦10とすることは難しく、本発明においては、加熱処理時の雰囲気中にフッ素含有有機化合物があることが好ましい。空気雰囲気中で加熱すると輝尽性蛍光体が白濁してT/T0が大きく低下することが多く、その結果、輝尽発光が散乱し、輝度(感度)低下するが、フッ素含有有機化合物があると白濁することがない。この機構の詳細についてはまだ解明していないが、フッ素含有有機化合物(蒸気)が空気中または不活性ガス雰囲気中の水分、酸素、窒素、アルゴン等に優先して輝尽性蛍光体の柱状結晶表面に吸着し、加熱処理またはその後の冷却時の結晶構造の変化に影響し、白濁が抑制されるのでないかと推定している。
加熱処理の温度が高いと輝尽性蛍光体の特性が劣化することがあるので、本発明に用いられるフッ素含有有機化合物は比較的蒸気圧の高く、気化して蒸気となり易いものが好ましい。
本発明におけるフッ素含有有機化合物としては、フッ素置換アルカン、フッ素置換シクロアルカン類、更に、水素原子及びフッ素原子を含むエーテル、即ち、ヒドロフルオロエーテル(HFE)等から選ばれ、これらのうちヒドロフルオロエーテル(HFE)が好ましい。
水素原子及びフッ素原子を含むエーテル、即ち、ヒドロフルオロエーテルとしては以下の2種から選ばれるものである。
(1)HFEのエーテル結合されたアルキルまたはアルキレン等のセグメントが、パーフルオロ化されているか(例えば、パーフルオロカーボン基)、または、フッ素化されておらず(例えば、炭化水素基)、従って、部分フッ素化されていない、分離型ヒドロフルオロエーテル、
(2)エーテル結合されたセグメントがフッ素化されていないか(例えば、炭化水素基)、パーフルオロ化されているか(例えば、パーフルオロカーボンエーテル基)、または、部分フッ素化されている(例えば、フルオロカーボンまたはヒドロフルオロカーボン基)、ω−ヒドロフルオロアルキルエーテル。
分離型ヒドロフルオロカーボンエーテルは、モノ−、ジ−またはトリアルコキシ置換された、パーフルオロアルカン、パーフルオロシクロアルカン、パーフルオロシクロアルキル含有パーフルオロアルカン1またはパーフルオロシクロアルキレン含有パーフルオロアルカン化合物の少なくとも1種を含むヒドロフルオロエーテルを含む。これらのHFEは、例えば、WO96/22356号明細書に記載されており、下記式1で表される化合物が好ましい。
式1:Rf−(O−Rh)x
式1において、xは1〜3の整数を表し、好ましくは1である。Rfは価数がxであるパーフルオロ化された直鎖、分岐または環式の炭化水素基を表し、その炭素数が6〜15であり、Rfは1個以上の鎖中に存在するヘテロ原子を含んでよい。各Rhは独立に1〜3個の炭素原子を有する直鎖、分岐のアルキル基を表し、好ましくは1または2個の炭素原子を有し、さらに好ましくはメチル基である。上記HFEのうち、Rfがヘテロ原子を含まないものが好ましい。
式1で表される代表的なヒドロフルオロエーテル化合物として以下の化合物が挙げられる。
Figure 0004552538
Figure 0004552538
Figure 0004552538
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上記の化合物中、「F」と記載されている環構造はパーフルオロ化されている。これらのHFE化合物は、単独で用いてもまたは別のHFEとの混合物として用いてもよい。
他の有用なヒドロフルオロエーテルとしては、下記式2により示される一般構造で記載されるω−ヒドロフルオロアルキルエーテルも好ましく用いることができる。
式2:X−Rf′−(O−Rf″)y−O−R″−H
上記化合物中、Xはフッ素原子または水素原子であり、Rf′は1〜12個の炭素原子を有する二価のパーフルオロ化された有機基であり、Rf″は1〜6個の炭素原子を有する二価のパーフロオロ化された有機基であり、R″は1〜6個の炭素原子を有する二価の有機基で、好ましくはパーフルオロ化されており、yは0〜4の整数であり、Xがフッ素原子でかつyが0であるときには、R″は少なくとも1個のF原子を含み、ただし、フッ素化された炭素原子の総数は少なくとも6個である。
式2で表される化合物の代表的な化合物を以下に挙げる。
49OC24
HC36OC36
511OC24
613OCF2
613OC2HF4
611CF2OC24
HCF2O(C24O)n(CF2O)CF2
37O{C(CF3)CF2O}pCFHCF3
48OCF2C(CF32CF2
HCF2CF2OCF2C(CF32CF2OC24
717OCFHCF3
810OCF2O(CF25
810OC24OC24OCF2
これらの化合物のうち特に有用な化合物は、Rf″′−OC25(Rf″′は直鎖または枝分かれの6〜15個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル基である)であり、好ましくは、Rf″′は6〜8個の炭素原子を有する化合物である。
3−エトキシパーフルオロ(2−メチルヘキサン)(CF3CF(CF3)CF(OC25)C37)が好ましい。
また、本発明においては、前記加熱処理において、フッ素含有有機化合物として、比較的蒸気圧が高く、気化して蒸気となり易い、沸点が50℃以上、100℃以下の範囲にある化合物を用いることで、白濁がなく、前記輝尽性蛍光体の輝尽発光波長における加熱工程前後の透過率の比で0.5≦T/T0≦10の範囲である放射線画像変換パネルを得ることが容易となる。ここでいう沸点とは常圧即ち、1気圧における沸点をいう。
このような沸点範囲のフッ素含有有機化合物を用いれば、加熱工程において、該化合物蒸気が充分に結晶表面に吸着しやすいため、前記の効果をもたらすことが出来るものと推定される。
このような沸点を有するフッ素含有有機化合物であれば特に限定されないが、前記の化合物、例えば、フッ素置換アルカン、シクロアルカン類、更に、水素原子及びフッ素原子を含むエーテル、即ち、ヒドロフルオロエーテル(HFE)から選ばれることが好ましい。
フッ素置換アルカン類としては、1,1,1,2,2−ペンタフルオロ−3,3−ジクロロプロパン/1,1,2,2,3−ペンタフルオロ−1,3−ジクロロプロパン、ペンタフルオロブタン(沸点=54℃ アサヒクリンAK−225(旭硝子製))、また、シクロアルカン類としては、ヘプタフルオロシクロペンタン(沸点=82.5℃ ゼオローラH(日本ゼオン製))等があげられる。
また、前記沸点を有する、水素原子及びフッ素原子を含むエーテル、即ち、ヒドロフルオロエーテルとしては、具体的には、ノナフルオロブチルエチルエーテル(沸点=78℃ ノベックHFE7200(3M社製))、ノナフルオロブチルメチルエーテル(沸点=61℃ ノベックHFE7100(3M社製))、1,1,2,2−ヘキサフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテル(沸点=56℃ アサヒクリンAE−3000(旭硝子社製)またはHFE S7(ダイキン工業製))、等があげられ、これらは市販されており、容易に入手することができる。
加熱処理する際の雰囲気からは空気、水分をできるだけ除去することが好ましいが、微量の空気または不活性ガスが存在してもかまわない。空気または不活性ガスとフッ素含有有機化合物(蒸気)共存下で加熱処理する際の雰囲気中のフッ素含有有機化合物の分圧は、輝尽性蛍光体の種類、形成した輝尽性蛍光体の柱状結晶の大きさ、形状等により調整することが好ましい。フッ素含有有機化合物の分圧は、オーブン内雰囲気、オーブン内の共存ガス濃度、真空度により調整することができる。フッ素含有有機化合物の分圧は、質量分析法により測定し算出することができる。
本発明の放射線画像変換パネルに用いられる輝尽性蛍光体としては、例えば、特開昭48−80487号に記載されているBaSO4:Axで表される蛍光体、特開昭48−80488号記載のMgSO4:Axで表される蛍光体、特開昭48−80489号に記載されているSrSO4:Axで表される蛍光体、特開昭51−29889号に記載されているNa2SO4、CaSO4及びBaSO4等にMn、Dy及びTbの中少なくとも1種を添加した蛍光体、特開昭52−30487号に記載されているBeO、LiF、MgSO4及びCaF2等の蛍光体、特開昭53−39277号に記載されているLi247:Cu,Ag等の蛍光体、特開昭54−47883号に記載されているLi2O・(Be22)x:Cu,Ag等の蛍光体、米国特許第3,859,527号に記載されているSrS:Ce,Sm、SrS:Eu,Sm、La22S:Eu,Sm及び(Zn,Cd)S:Mnxで表される蛍光体が挙げられる。また、特開昭55−12142号に記載されているZnS:Cu,Pb蛍光体、一般式がBaO・xAl23:Euで表されるアルミン酸バリウム蛍光体、及び、一般式がM(II)O・xSiO2:Aで表されるアルカリ土類金属珪酸塩系蛍光体が挙げられる。
また、特開昭55−12143号に記載されている一般式が(Ba1-x-yMgxCay)Fx:Eu2+で表されるアルカリ土類フッ化ハロゲン化物蛍光体、特開昭55−12144号に記載されている一般式がLnOX:xAで表される蛍光体、特開昭55−12145号に記載されている一般式が(Ba1-xM(II)x)Fx:yAで表される蛍光体、特開昭55−84389号に記載されている一般式がBaFX:xCe,yAで表される蛍光体、特開昭55−160078号に記載されている一般式がM(II)FX・xA:yLnで表される希土類元素賦活二価金属フルオロハライド蛍光体、一般式ZnS:A、CdS:A、(Zn,Cd)S:A,Xで表される蛍光体、特開昭59−38278号に記載されている下記いずれかの一般式
xM3(PO42・NX2:yA
xM3(PO42:yA
で表される蛍光体、特開昭59−155487号に記載されている下記いずれかの一般式
nReX3・mAX′2:xEu
nReX3・mAX′2:xEu,ySm
で表される蛍光体等、また、特開昭61−228400号に記載されている一般式M(I)X:xBiで表されるビスマス賦活アルカリハライド蛍光体等が挙げられる。
しかしながら、特に、特開昭61−72087号、特開平2−58000号等に記載されたような、下記一般式(1)で表されるアルカリハライド系輝尽性蛍光体が好ましい。
一般式(1)
1X・aM2X′2・bM3X″3:eA
式中、M1はLi、Na、K、Rb及びCsから選ばれる少なくとも1種のアルカリ金属であり、M2はBe、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、Cu及びNiからなる群から選ばれる少なくとも1種の2価金属であり、M3はSc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Ga及びInからなる群から選ばれる少なくとも1種の3価金属であり、X、X′及びX″はF、Cl、Br及びIからなる群から選ばれる少なくとも1種のハロゲンであり、AはEu、Tb、In、Ga、Cs、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、Er、Gd、Lu、Sm、Y、Tl、Na、Ag、Cu及びMgからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であり、また、a、b及びcは、それぞれ0≦a<0.5、0≦b<0.5、0<e≦0.2の範囲の数値を表す。
これら一般式(1)において、M1はK、Rb及びCsからなる群から選ばれることが好ましく、XはBr及びIからなる群から選ばれることが好ましい。
また、M2はBe、Mg、Ca、Sr及びBaからなる群から選ばれることが好ましく、M3はY、Ce、Sm、Eu、Al、La、Gd、Lu、Ga及びInからなる群から選ばれることが好ましい。さらに、bとしては0≦b≦0.01であることが好ましく、AはEu、Cs、Sm、Tl及びNaからなる群から選ばれることが好ましい。
これらのアルカリハライド系輝尽性蛍光体は気相堆積法により支持体上に成膜することで、支持体の法線方向に対し一定の傾きをもった(もちろん、傾きがなく、支持体面に対して垂直でもよいが)細長い柱状結晶を形成する。このような柱状結晶の形成により、輝尽励起光(また輝尽発光)の横方向への拡散を抑えることができるため、輝尽発光による画像の鮮鋭性がよいことがこれらの蛍光体を用いたときの特徴である。アルカリハライド系輝尽性蛍光体のなかでもRbBr及びCsBr系蛍光体が高輝度、高画質であり好ましい。
本発明において、特に好ましいのはこれらの中でも下記一般式(2)で表される蛍光体である。
一般式(2)
CsX:A
式中、XはBrまたはIを表し、AはEu、In、GaまたはCeを表す。
中でもCsBr系蛍光体が特に輝度が高く高画質であり、好ましい。
本発明において好ましい、これらの輝尽性蛍光体を用いて得られる柱状結晶、即ち各々の結晶がある間隙をおいて柱状に成長している結晶は、前記、特開平2−58000号に記載された方法により得ることができる。
即ち、支持体上に輝尽性蛍光体の蒸気または原料を供給し、蒸着等の気相成長(堆積)させる方法によって独立した細長い柱状結晶からなる輝尽性蛍光体層を得ることができる。例えば、蒸着時の輝尽性蛍光体の蒸気流を支持体に垂直な方向に対し0〜5度の範囲で入射させることにより、支持体面に対してほぼ垂直柱状の結晶を得ることができる。これらの場合において、支持体とルツボとの最短部の間隔は輝尽性蛍光体の平均飛程に合わせて概ね10〜60cmに設置するのが適当である。
蒸発源となる輝尽性蛍光体は、均一に溶解させるか、プレス、ホットプレスによって成形してルツボに仕込まれる。この際、脱ガス処理を行うことが好ましい。蒸発源から輝尽性蛍光体を蒸発させる方法は電子銃により発した電子ビームの走査により行われるが、これ以外の方法にて蒸発させることもできる。
また、蒸発源は必ずしも輝尽性蛍光体である必要はなく、輝尽性蛍光体原料を混和したものであってもよい。
また、賦活剤は母体(basic substance)に対して賦活剤(actibator)を混合したものを蒸着してもよいし、母体のみを蒸着した後、あとから賦活剤をドープしてもよい。例えば、母体をCsBrとした場合、CsBrのみを蒸着した後、例えば賦活剤であるInをドープしてもよい。即ち、結晶が独立しているため、膜が厚くとも充分にドープ可能であるし、結晶成長が起こりにくいので、MTFは低下しないからである。ドーピングは形成された蛍光体の母体層中にドーピング剤(賦活剤)を熱拡散、イオン注入法によって行うことができる。
これらの方法により形成した柱状結晶からなる輝尽性蛍光体層の層厚は目的とする放射線画像変換パネルの放射線に対する感度、輝尽性蛍光体の種類等によって異なるが、50〜1000μmが好ましく、50〜800μmがより好ましい。
これらの柱状結晶からなる輝尽性蛍光体層において変調伝達関数(MTF)をよくするためには、柱状結晶の大きさ(柱状結晶を支持体と平行な面から観察したときの各柱状結晶の断面積の円換算した直径の平均値であり、少なくとも100個以上の柱状結晶を視野中に含む顕微鏡写真から計算する)は0.5〜50μm程度がよく、さらに好ましくは、0.5〜20μmである。即ち、柱状結晶が0.5μmより細い場合は、柱状結晶により輝尽励起光が散乱されるためにMTFが低下するし、柱状結晶が50μm以上の場合も輝尽励起光の指向性が低下し、MTFは低下する。
輝尽性蛍光体を気相成長(堆積)させる方法としては蒸着法、スパッタ法及びCVD法がある。
蒸着法は支持体を蒸着装置内に設置したのち、装置内を排気すると同時に窒素等の不活性ガスを導入口から導入して1.33〜1.33×10-3Pa程度の真空とし、次いで、輝尽性蛍光体の少なくとも1つを抵抗加熱法、エレクトロンビーム法等の方法で加熱蒸発させて支持体表面に輝尽性蛍光体を所望の厚みに堆積させる。この結果、結着剤を含有しない輝尽性蛍光体層が形成されるが、前記蒸着工程では複数回に分けて輝尽性蛍光体層を形成することも可能である。また、前記蒸着工程では複数の抵抗加熱器またはエレクトロンビームを用いて蒸着を行うことも可能である。また蒸着法においては、輝尽性蛍光体原料を複数の抵抗加熱器またはエレクトロンビームを用いて蒸着し、支持体上で目的とする輝尽性蛍光体を合成すると同時に輝尽性蛍光体層を形成することも可能である。さらに蒸着法においては、蒸着時に必要に応じて支持体(支持体)を冷却または加熱してもよい。
スパッタ法は前記蒸着法と同様に支持体をスパッタ装置内に設置した後、装置内を一旦排気して真空とし、次いでスパッタ用のガスとしてAr、Ne等の不活性ガスを装置内に導入して1.33〜1.33×10-3Pa程度のガス圧とする。次に、前記輝尽性蛍光体をターゲットとして、スパッタリングすることにより支持体表面に輝尽性蛍光体を所望の厚さに堆積させる。このスパッタ工程では蒸着法と同様に複数回に分けて輝尽性蛍光体層を形成することも可能であるし、それぞれを用いて同時または順次、前記ターゲットをスパッタリングして輝尽性蛍光体層を形成することも可能である。また、スパッタ法では、複数の輝尽性蛍光体原料をターゲットとして用い、これを同時または順次スパッタリングして、支持体上で目的とする輝尽性蛍光体層を形成することも可能であるし、必要に応じてO2、H2等のガスを導入して反応性スパッタを行ってもよい。さらに、スパッタ法においては、スパッタ時必要に応じて支持体を冷却または加熱してもよい。
CVD法は目的とする輝尽性蛍光体または輝尽性蛍光体原料を含有する有機金属化合物を熱、高周波電力等のエネルギーで分解することにより、支持体上に結着剤を含有しない輝尽性蛍光体層を得るものであり、いずれも輝尽性蛍光体層を支持体の法線方向に対して特定の傾きをもって独立した細長い柱状結晶に気相成長させることが可能である。
これらの柱状結晶は前記の通り特開平2−58000号に記載された方法、即ち、支持体上に輝尽性蛍光体の蒸気または原料を供給し、蒸着等の気相成長(堆積)させる方法で得ることができる。
このようにして支持体上に形成した輝尽性蛍光体層は、結着剤を含有していないので、指向性に優れており、輝尽励起光及び輝尽発光の指向性が高く、輝尽性蛍光体を結着剤中に分散した分散型の輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変換パネルより層厚を厚くすることができる。さらに輝尽励起光の輝尽性蛍光体層中での散乱が減少することで像の鮮鋭性が向上する。
また、柱状結晶間の間隙に結着剤等充填物を充填してもよく、輝尽性蛍光体層の補強となる。また高光吸収率の物質、高光反射率の物質等を充填してもよい。これにより前記補強効果をもたせるほか、輝尽性蛍光体層に入射した輝尽励起光の横方向への光拡散をほぼ防止できる。
高光反射率の物質とは、輝尽励起光(500〜900nm、特に600〜800nm)に対する反射率の高いものをいい、例えばアルミニウム、マグネシウム、銀、インジウムその他の金属等、白色顔料及び緑色から赤色領域の色材を用いることができる。
白色顔料は輝尽発光も反射することができる。白色顔料として、TiO2(アナターゼ型、ルチル型)、MgO、PbCO3・Pb(OH)2、BaSO4、Al23、M(II)FX(ただし、M(II)はBa、Sr及びCaの中の少なくとも一種であり、XはCl、及びBrのうちの少なくとも一種である。)、CaCO3、ZnO、Sb23、SiO2、ZrO2、リトポン(BaSO4・ZnS)、珪酸マグネシウム、塩基性珪硫酸鉛、塩基性燐酸鉛、珪酸アルミニウム等が挙げられる。これらの白色顔料は隠蔽力が強く、屈折率が大きいため、光を反射したり、屈折させることにより輝尽発光を容易に散乱し、得られる放射線画像変換パネルの感度を顕著に向上させうる。
また、高光吸収率の物質としては、例えば、カーボン、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化鉄等及び青の色材が用いられる。このうちカーボンは輝尽発光も吸収する。
また、色材は有機または無機系色材のいずれでもよい。有機系色材としては、ザボンファーストブルー3G(ヘキスト製)、エストロールブリルブルーN−3RL(住友化学製)、D&CブルーNo.1(ナショナルアニリン製)、スピリットブルー(保土谷化学製)、オイルブルーNo.603(オリエント製)、キトンブルーA(チバガイギー製)、アイゼンカチロンブルーGLH(保土ヶ谷化学製)、レイクブルーAFH(協和産業製)、プリモシアニン6GX(稲畑産業製)、ブリルアシッドグリーン6BH(保土谷化学製)、シアンブルーBNRCS(東洋インク製)、ライオノイルブルーSL(東洋インク製)等が用いられる。またカラーインデクスNo.24411、23160、74180、74200、22800、23154、23155、24401、14830、15050、15760、15707、17941、74220、13425、13361、13420、11836、74140、74380、74350、74460等の有機系金属錯塩色材も挙げられる。無機系色材としては群青、コバルトブルー、セルリアンブルー、酸化クロム、TiO2−ZnO−Co−NiO系顔料が挙げられる。
本発明の放射線画像変換パネルに用いられる支持体としては水分の透過性の低いものが好ましく、各種のガラス、高分子材料、金属等が用いられるが、例えば石英、ホウ珪酸ガラス、化学的強化ガラス等の板ガラス、また、セルロースアセテートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネートフィルム等のプラスチックフィルム、アルミニウムシート、鉄シート、銅シート等の金属シートまたは金属酸化物の被覆層を有する金属シートが好ましい。これら支持体の表面は滑面であってもよいし、輝尽性蛍光体との接着性を向上させる目的でマット面としてもよい。
また、本発明においては、支持体と輝尽性蛍光体の接着性を向上させるために、必要に応じて支持体の表面に予め接着層を設けてもよい。
これら支持体の厚みは用いる支持体の材質等によって異なるが、一般的には80〜2000μmであり、取り扱い上の観点から、さらに好ましいのは80〜1000μmである。
また、アルカリハライド系輝尽性蛍光体のなかでもRbBr及びCsBr系蛍光体が高輝度、高画質であり好ましいが、水分に弱いことから、保護層、スペーサ、封着剤を用いて、封着することが好ましい。
保護層としては、透光性がよくシート状に形成できるものを用いることができる。例えば石英、ホウ珪酸ガラス、化学的強化ガラス等の板ガラスや、PET、OPP、ポリ塩化ビニル等の有機高分子が挙げられる。保護層は単一層であってもよいし、多層であってもよく、材質の異なる2種類以上の層からなっていてもよい。例えば2層以上の高分子膜を複合したフィルムを用いることができる。このような複合高分子フィルムの製法としては、ドライラミネート、押し出しラミネートまたは共押し出しコーティングラミネート等の方法が挙げられる。2層以上の保護層の組合せとしては有機高分子同士に限られるものではなく、板ガラス同士や板ガラスと有機高分子等が挙げられる。例えば、板ガラスと高分子層とを組み合わせる方法としては、保護層用塗布液を板ガラス上に直接塗布して形成するか、または予め別途形成した高分子保護層を板ガラス上に接着する方法が挙げられる。なお2層以上の保護層は互いに密着状態にあってもよいし、離れていてもよい。
保護層の厚さは、実用上は10〜3mmまでである。良好な耐湿性と耐衝撃性を得るためには保護層の厚さは100μm以上が好ましく、特に500μm以上の保護層を設けた場合、耐久性、耐用性に優れた変換パネルが得られて、一層好ましい。また、保護層として板ガラスを用いた場合には、極めて耐湿性に優れており特に好ましい。
保護層は輝尽励起光及び輝尽発光を効率よく透過するために、広い波長範囲で高い透過率を示すことが望ましく、透過率は60%以上、好ましくは80%以上である。これを満たすものとしては例えば石英ガラス、ホウ珪酸ガラス等が挙げられる。ホウ珪酸ガラスは330nm〜2.6μmの波長範囲で80%以上の透過率を示し、石英ガラスではさらに短波長においても高い透過率を示す。
また、保護層の表面にMgF2等の反射防止層を設けると、輝尽励起光及び輝尽性発光を効率よく透過すると共に鮮鋭性の低下を小さくする効果もあり好ましい。保護層の屈折率は特に規定しないが、実用的に用いる材質では1.4〜2.0の間にあるものが多い。
また、鮮鋭性の向上のため、ガラスに例えばリン酸鉛等の着色剤を含有させ着色し、輝尽励起光を吸収する機能をもたせてもよい。そのために、ガラスに輝尽励起光を吸収する色材(顔料または色素)で着色したフィルムを積層したり、ガラスのどちらか一方の面に色素乃至顔料を含有する層を塗布により設けたり、ガラス自身に、色材として、分散された顔料や着色剤を含有させる方法もある。
着色したフィルムの製造方法としては、色材を練り込んだプラスチックフィルムやプラスチックフィルムの表面に色材(顔料または染料)を含有する層を塗布等によって形成する方法があり、着色したプラスチックフィルムを接着剤等を用いて均一にガラス表面に貼り合わせる方法で着色したガラスを得ることができる。
また、ガラスに直接ガラスと接着性のよいバインダー(水ガラス、ポリビニルブチラール等の有機ポリマー等)中に分散または溶解した顔料または染料を塗布してもよい。
これらの保護層に用いる励起光を吸収できる色材としては、有機または無機系色材のいずれでもよいが、有機系色材としては、ザボンファーストブルー3G(ヘキスト製)、エストロールブリルブルーN−3RL(住友化学製)、D&CブルーNo.1(ナショナルアニリン製)、スピリットブルー(保土谷化学製)、オイルブルーNo.603(オリエント製)、キトンブルーA(チバガイギー製)、アイゼンカチロンブルーGLH(保土ヶ谷化学製)、レイクブルーAFH(協和産業製)、プリモシアニン6GX(稲畑産業製)、ブリルアシッドグリーン6BH(保土谷化学製)、シアンブルーBNRCS(東洋インク製)、ライオノイルブルーSL(東洋インク製)等が用いられる。またカラーインデクスNo.24411、23160、74180、74200、22800、23154、23155、24401、14830、15050、15760、15707、17941、74220、13425、13361、13420、11836、74140、74380、74350、74460等の有機系金属錯塩染料または顔料も挙げられる。特に金属フタロシアニン系顔料が好ましい。無機系色材としては群青、コバルトブルー、セルリアンブルー、酸化クロム、TiO2−ZnO−Co−NiO系顔料が挙げられる。
また、スペーサとしては、輝尽性蛍光体層を外部雰囲気から遮断した状態で保持することができるものであれば特に限定されず、ガラス、セラミックス、金属、プラスチック等、その透湿度が30g/m2・24hr以下である材料が好ましい。
スペーサの厚さは、輝尽性蛍光体層の厚さ以上であることが好ましく、幅は主に、このスペーサと支持体及び保護層との密着部分の防湿性(透湿度)に関連して決定されるものであり、1〜30mmが好ましい。スペーサの幅が余り小さすぎる場合にはスペーサの安定性、強度及び防湿性の点から好ましくない。また、余り大きすぎる場合には必要以上に放射線画像変換パネルが大型化するので好ましくない。なお、スペーサと支持体及び保護層との密着部分の透湿度も、30g/m2・24hr以下であることが好ましい。
封着剤はスペーサを支持体及び保護層に、また、支持体と保護層を直接接着するものであるが、この接着剤としては防湿性を有するものが好ましい。特にエポキシ系接着剤は透湿度が低く好適である。
なお、スペーサと支持体またはスペーサと保護層との密着部分の接着性を向上させる目的で、スペーサ、支持体及び保護層の層との接着面に下引き層を設けたり、粗面化処理を施すこともできる。スペーサなしに、上記封着剤のみで、支持体(支持体)と保護層を接着し封着することも可能である。
また、本発明においては低屈折率層を設けてもよい。低屈折率層は保護層よりも屈折率の低い素材からなり、この層が存在することにより、保護層を厚くしても鮮鋭性の低下を小さくすることができる。例えば以下に示す物質を用いることができ、蒸着等気相成長法で形成された薄膜の状態で用いるのが好ましい。
物質 屈折率
CaF 1.23〜1.26
Na2AlF6 1.35
MgF2 1.38
SiO2 1.46
または、以下のような液体層を用いることもできる。
物質 屈折率
エチルアルコール 1.36
メチルアルコール 1.33
ジエチルアルコール 1.35
また、低屈折率層として、空気、窒素、アルゴン等の気体層や真空層等屈折率が実質的に1である層を用いると、鮮鋭性の低下を防止する効果が高く特に好ましい。低屈折率層の厚さは0.05μmから3mmまでが実用的である。
低屈折率層は、輝尽性蛍光体層と密着状態にあってもよいし、離れていてもよい。低屈折率層と輝尽性蛍光体層を密着させるためには、接着剤を用いるのが1つの方法であるが、その場合、接着剤の屈折率は輝尽性蛍光体層の屈折率または低屈折率層の屈折率に近いことが好ましい。
図1に、本発明の放射線画像変換パネルを用いた放射線像変換方法を概略的に示す。
即ち、図1において、21は放射線発生装置、22は被写体、23は本発明の放射線画像変換パネル、24は(レーザ等の)輝尽励起光源、25は変換パネルにより放射された輝尽蛍光を検出する光電変換装置、26は25で検出された信号を画像として再生する装置、27は再生された画像を表示する装置、28は輝尽励起光と輝尽蛍光とを分離し、輝尽蛍光のみを透過させるフィルタである。なお、25以降は23からの光情報を何らかの形で画像として再生できるものであればよく、上記に限定されるものではない。
図1に示されるように、放射線発生装置21からの放射線(R)は被写体22を通して放射線画像変換パネル23に入射する(RI)。この入射した放射線はパネル23の輝尽層に吸収され、そのエネルギーが蓄積され、放射線透過像の蓄積像が形成される。次にこの蓄積像を輝尽励起光源24からの輝尽励起光で励起して輝尽発光として放出せしめる。
放射される輝尽発光の強弱は蓄積された放射線エネルギー量に比例するので、この光信号を例えば光電子倍増管等の光電変換装置25で光電変換し、画像再生装置26によって画像として再生し画像表示装置27によって表示することにより、被写体の放射線透過像を観察することができる。
以下実施例により本発明を説明するが本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例1
(放射線画像変換パネル1の作製)
1mm厚、面積410mm×410mmの結晶化ガラス(日本電気ガラス社製)支持体の表面に気相堆積装置を用いて輝尽性蛍光体(CsBr:Eu)を有する輝尽性蛍光体層を形成した。
なお、蒸着にあたっては、支持体を気相堆積装置内に設置し、次いで、蛍光体原料(CsBr:Eu)をプレス成形し水冷したルツボにいれ蒸着源とした。
その後、気相堆積装置内を排気口にポンプを接続して排気し、さらにガス導入口から窒素を導入して(流量1000sccm(sccm:standard cc/min(1×10-63/min)))、装置内の真空度を6.65×10-3Paに維持した後、蒸着源を650℃に加熱し、ガラス支持体の一方の面に、CsBr:0.0001Euからなるアルカリハライド蛍光体を支持体表面の法線方向から、支持体と蒸発源の距離を60cmとして、支持体と平行な方向に支持体を搬送しながら蒸着を行なった。輝尽性蛍光体層の膜厚が400μmとなったところで蒸着を終了した。蒸着終了後、冷却し、装置内を大気圧に戻し、得られた放射線画像変換パネルを取り出し、輝尽性蛍光体の輝尽発光波長440nmの透過率(加熱処理前)を測定した。次に、密閉容器内に放射線画像変換パネルと3−エトキシパーフルオロ(2−メチルヘキサン)の入ったルツボを共存させ、オーブン内で100℃で2時間加熱処理して、放射線画像変換パネル1を作製した。得られた放射線画像変換パネル1について、輝尽性蛍光体の輝尽発光波長440nmの透過率(加熱処理後)を測定した。
(放射線画像変換パネル2〜5の作製)
放射線画像変換パネル1の作製において、3−エトキシパーフルオロ(2−メチルヘキサン)と加熱温度を表1のように変えた以外は同様にして放射線画像変換パネル2〜5を作製した。
(放射線画像変換パネル6、7の作製)
放射線画像変換パネル1の作製において、密閉容器内を空気で置換し3−エトキシパーフルオロ(2−メチルヘキサン)を加えないで加熱温度を表1のように変えた以外は同様にして放射線画像変換パネル6、7を作製した。
このようにして作製した放射線画像変換パネル1〜7について、以下のようにして感度及び鮮鋭性を評価した。評価の結果を透過率と合わせて表1に示す。
(感度の評価)
管電圧80kVpのX線を放射線画像変換パネルの裏面側から照射した後、パネルをHe−Neレーザー光(633nm)で走査して励起し、蛍光体層から放射される輝尽発光を光電子増倍管(浜松ホトニクス製、光電子増倍管R1305)で受光して、電気信号に変換し、アナログ/デジタル変換して磁気テープに記録した。これをコンピュータ処理して輝尽発光強度を求め、放射線画像変換パネル1の輝度を100とする相対値で表した。
(鮮鋭性の評価)
鮮鋭性については、放射線画像変換パネルに鉛製のMTFチャートを通して管電圧80kVpのX線を照射した後、放射線画像変換パネルを半導体レーザー光(690nm)で走査して励起し、蛍光体層から放射される輝尽発光を上記と同じ受光器で受光して電気信号に変換し、これをアナログ/デジタル変換してハードディスクに記録し、記録をコンピューターで分析してハードディスクに記録されているX線像の変調伝達関数(MTF)を調べた。空間周波数1サイクル/mmにおけるMTF値(%)を測定した。MTF値が高いほど良好な鮮鋭性が得られるので好ましい。また、放射線画像変換パネルとして実用するための鮮鋭性としては65%を越えることが好ましい。
Figure 0004552538
表1より本発明の放射線画像変換パネルは比較例に比べ、感度及び鮮鋭性、特に感度がに優れることが分かる。
実施例2
(放射線画像変換パネル1の作製)
1mm厚、面積410mm×410mmの結晶化ガラス(日本電気ガラス社製)支持体の表面に気相堆積装置を用いて輝尽性蛍光体(CsBr:Eu)を有する輝尽性蛍光体層を形成した。
なお、蒸着にあたっては、支持体を気相堆積装置内に設置し、次いで、蛍光体原料(CsBr:Eu)をプレス成形し水冷したルツボにいれ蒸着源とした。
その後、気相堆積装置内を排気口にポンプを接続して排気し、さらにガス導入口から窒素を導入して(流量1000sccm(sccm:standard cc/min(1×10-63/min)))、装置内の真空度を6.65×10-3Paに維持した後、蒸着源を650℃に加熱し、ガラス支持体の一方の面に、CsBr:0.0001Euからなるアルカリハライド蛍光体を支持体表面の法線方向から、支持体と蒸発源の距離を60cmとして、支持体と平行な方向に支持体を搬送しながら蒸着を行なった。輝尽性蛍光体層の膜厚が400μmとなったところで蒸着を終了した。蒸着終了後、冷却し、装置内を大気圧に戻し、得られた放射線画像変換パネルを取り出し、輝尽性蛍光体の輝尽発光波長440nmの透過率(加熱処理前)を測定した。次に、密閉容器内に放射線画像変換パネルとフッ素含有有機化合物として、ノベックHFE 7100(ノナフルオロブチル−エチルエーテル;3M社製)(沸点=61℃)の入ったルツボを共存させ、オーブン内で140℃で2時間加熱処理して、放射線画像変換パネル101を作製した。得られた放射線画像変換パネル101について、輝尽性蛍光体の輝尽発光波長440nmの透過率(加熱処理後)を測定した。
同様にして、HFE S7(1,1,2,2−ヘキサフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテル;ダイキン工業製)(沸点=56℃)に、前記ノベックHFE 7100を変更した以外は同様にして放射線画像変換パネル102を作製した。
同様に、アサヒクリンAK−225(1,1,1,2,2−ペンタフルオロ−3,3−ジクロロプロパン/1,1,2,2,3−ペンタフルオロ−1,3−ジクロロプロパン、ペンタフルオロブタン;旭硝子製)(沸点=54℃)に変更した以外は同様にして放射線画像変換パネル103を作製した。
同様に、ゼオノーラ H(ヘプタフルオロシクロペンタン;日本ゼオン製)(沸点=82.5℃)に変更した以外は同様にして放射線画像変換パネル104を作製した。
同様に、eクリーン21F(ペンタフルオロブタン;カネコ化学製)(沸点=40.2℃)に変更した以外は同様にして放射線画像変換パネル105を作製した。
同様に、CT−SOLV100(旭硝子社製パーフルオロ環状エーテル)(沸点=97℃)に変更した以外は同様にして放射線画像変換パネル106を作製した。
同様に、フロリナートFC−3283(3M社製フルオロカーボン)(沸点=128℃)に変更した以外は同様にして放射線画像変換パネル107を作製した。
同様に、フロリナートFC−40(3M社製フルオロカーボン)(沸点=155℃)に変更した以外は同様にして放射線画像変換パネル108を作製した。
同様に、ルツボ中を空として内部に空気を導入した上で、加熱する以外は同様にして放射線画像変換パネル109を作製した。
同様に、内部を窒素置換(常圧=大気圧)した上で、加熱する以外は108と同様にして放射線画像変換パネル110を作製した。
このようにして作製した放射線画像変換パネル101〜110について、以下のようにして輝度を、また、鮮鋭性については、MTF(空間周波数1サイクル/mm)の測定を実施例1と同様に行い評価した。評価の結果を表2に示す。
(輝度評価)
輝度の測定は、各放射線画像変換パネルについて、管電圧80kVpのX線を蛍光体シート支持体の裏面側から照射した後、パネルをHe−Neレーザ光(633nm)で操作して励起し、蛍光体層から放射される輝尽発光を受光器(分光感度S−5の光電子像倍管)で受光して、その強度を測定して、これを輝度と定義し、実施例1における放射線画像変換パネル1の輝度を100とした相対値で表示した。
Figure 0004552538
本発明の沸点範囲をもつフッ素含有有機化合物を用いて加熱処理をおこない製造した放射線画像変換パネルは感度、鮮鋭性共に優れていることが判る。
本発明の放射線画像変換パネルの使用例を示す概略図である。
符号の説明
21 放射線発生装置
22 被写体
23 放射線画像変換パネル
24 輝尽励起光源
25 光電変換装置
26 画像再生装置
27 画像表示装置
28 フィルタ

Claims (3)

  1. 支持体上に、膜厚50μm以上の蛍光体層を気相堆積法により形成し、次いで、形成した蛍光体を加熱処理する放射線画像変換パネルの製造方法において、前記加熱処理がフッ素含有有機化合物の存在下で行われ、かつ、加熱処理前後の蛍光体の発光波長における透過率TおよびTが0.80≦T/T≦1.00であることを特徴とする放射線画像変換パネルの製造方法。
  2. 支持体上に、膜厚50μm以上の蛍光体層を気相堆積法により形成し、形成した蛍光体を加熱処理する放射線画像変換パネルの製造方法において、沸点が50℃以上、100℃以下であるフッ素含有有機化合物の存在下で前記加熱処理を行うことを特徴とする放射線画像変換パネルの製造方法。
  3. フッ素含有有機化合物が、水素原子及びフッ素原子を含むエーテル化合物であることを特徴とする請求項2に記載の放射線画像変換パネルの製造方法。
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