JP4549993B2 - 吸引車および吸引装置における貯留タンクの排出ゲート - Google Patents

吸引車および吸引装置における貯留タンクの排出ゲート Download PDF

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Description

本発明は、吸引車および吸引装置における貯留タンクの排出ゲートに関するものである。
従来より、下水管やマンホール、道路の側溝等における汚泥回収、浄水場の泥砂回収、または一般河川の浚渫作業等において、汚泥や泥砂等の回収対象物を吸引して回収するために吸引車とか吸引装置が利用されている。この種の吸引車とか吸引装置の一例として、車体フレームの前側にルーツブロワ(吸引力発生機)が設けられ、車体フレームの後部に傾動可能に貯留タンクが設けられたものがある。この吸引車および吸引装置によれば、回収対象物を貯留タンクに吸引して貯留し、所定の廃棄場所まで搬送して排出している。
このような吸引車の貯留タンクに回収対象物を吸引する際には、同時に多量の水が吸引される場合が多く、貯留タンク内には回収対象物と多量の水とが貯留される。貯留タンクの容量は限られているため、この貯留タンク内に多くの回収対象物を貯留するためには水を排出する必要がある。
そこで、この種の汚泥車の排出ゲートに関する従来技術として、例えば、タンク本体の後方開口部に開閉蓋を設け、この開閉蓋に左右一対の区画壁と排出管とを設け、この開閉蓋とタンク本体との間に汚泥の通過を阻止する分離板を設け、この分離板と前記区画壁とによって開閉蓋側に汚水室を形成して、タンク内の汚泥を除く水を排出できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来技術として、貯留タンク内に吸入されたものの内、汚泥を止めるチェーンスクリーンやパンチングプレートを介して排水コックから排出するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開昭59−96342号公報(第2頁、第2,3図) 実公平5−42150号公報(第2,3頁、第1,2図)
しかしながら、前記特許文献1および特許文献2に記載された汚泥車では、貯留タンクの後部に設けられた排出ゲートから回収対象物でない余分な水を排出するように構成されているが、この排出ゲートからタンク内に回収対象物を吸引することができる構造ではないため、これらの技術では、貯留タンクへの回収対象物の吸引と、吸引した多量の水の排出とを同一の排出ゲートから行うことはできない。
そこで、本発明は、貯留タンク内への回収対象物の吸引と、この貯留タンク内に貯えた回収対象物中の水を排出することができる、吸引車および吸引装置における貯留タンクの排出ゲートを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の排出ゲートは、タンク本体内に吸引して貯留した回収対象物を排出する開閉可能な吸引車および吸引装置における貯留タンクの排出ゲートであって、前記排出ゲートのゲート本体に、前記タンク本体内に回収対象物を吸引する吸引管と、該タンク本体内に吸引した回収対象物中の水を排出する排水口とを設け、該ゲート本体と前記タンク本体との間に、前記吸引管の位置に開口部を形成した分離板を設け、該分離板とゲート本体との間に前記排水口と連通する排水部を設けるとともに、該排水部と前記分離板の開口部との間に隔壁を設け、前記分離板に前記タンク本体内に貯留した回収対象物中の水を前記排水部に排水する複数の連通穴を設けている。これにより、回収対象物を吸引する吸引管と吸引した回収対象物中の水を排出する排水口とを設けた排出ゲートから、タンク本体内に貯留した回収対象物中の水を分離して排出することができる。
また、前記ゲート本体と分離板とを個別に開閉可能に構成し、該分離板と前記ゲート本体とを係止する固定具を設けてもよい。これにより、ゲート本体と分離板とを個別に開閉して、これらの構成の清掃を容易に行える。
さらに、前記タンク本体に前記ゲート本体を支持するゲート支持部から所定距離下方のゲート本体に、前記分離板の支持部を設けて個別に開閉可能に構成してもよい。これにより、ゲート本体が開閉する支点に対して分離板が開閉する支点をずらすことができ、分離板の開閉支点をタンク本体から離れた位置にすることができる。
また、前記隔壁をゲート本体に設け、前記分離板の開口部位置よりも下部の該隔壁間に下部隔壁を設け、該下部隔壁に、前記排水口と連通して回収対象物中の水を通過させる複数の連通穴を設けた分離部を形成してもよい。これにより、分離板の開口部を越えた回収対象物中の水を分離部の連通穴から排水口に排出することができる。
さらに、前記吸引管のタンク本体側端部を交換可能に構成してもよい。これにより、吸引管の本体側端部が摩耗したとしても、この吸引管の本体側端部のみを容易に交換することができる。
本発明は、以上説明したような手段により、吸引装置の貯留タンクに吸引した回収対象物の排出と、同時に吸引した多量の水の排出とを、同一の排出ゲートから行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る吸引車を示す側面図であり、図2は、図1に示す吸引車の平面図、図3は、図1に示す吸引車の後面図、図4は、図1に示す吸引車における流路内の空気の流れを示す系統図である。これらの図に基づいて吸引車1の全体構成を説明する。なお、以下の説明における前側、後側、左側、右側とは、車両の前側、後側、左舷側、右舷側をいう。
図1,2に示すように、吸引車1の車体フレーム2上のサブフレーム17には、後部に貯留タンク3が傾動自在に設けられている。この貯留タンク3の内部には、吸引ホース4を介して貯留タンク3内に吸引された回収対象物が当接するレシーバゴム5が設けられている。貯留タンク3の前側には、第1吸気管6を介して連結された第1ウオータスクラバ7が設けられている。第1吸気管6の後側には貯留タンク3が傾動してもよいように可撓性部材6Aが使用され、前側には鋼管6Bが使用されている。第1吸気管6の中間部分には、この第1吸気管6を開閉する開閉弁22が設けられている。第1ウオータスクラバ7は、横向きに配置されたタンク8の一部(図2の左側)に設けられている。第1ウオータスクラバ7の前側には第2吸気管9を介してサイレンサ10が設けられており、このサイレンサ10の下側に第3吸気管11を介してルーツブロワ12が設けられている。前記第1ウオータスクラバ7では、ルーツブロワ12で吸引される貯留タンク3内の空気中から粉塵等を除去しており、サイレンサ10では、ルーツブロワ12に空気を吸引する際発生する騒音の低騒音化を図っている。
このルーツブロワ12の前側に、ルーツブロワ12を駆動するための吸引エンジン14が走行エンジンとは別に独立して設けられている。この吸引エンジン14とルーツブロワ12とは、一体的に形成された架台15上に並設されている。また、この吸引エンジン14でルーツブロワ12を駆動するための駆動機構13も、架台15上に設けられている。架台15は、吸引エンジン14とルーツブロワ12とを水平方向に並設することができるような枠状で一体的に形成されており、この架台15に吸引エンジン14とルーツブロワ12とを水平方向に並設することによって、重量物を低く配置して車両重心を低くしている。架台15は、吸引エンジン14が吸引車1のキャブ16の後側に配置された状態で車体フレーム2の上部に一体的に設けられたサブフレーム17に防振機構18を介して設けられている。この防振機構18は、複数個の防振ゴム42によって構成されている。これにより、これらの構成からの振動低減を図っている。この実施の形態では、前記サイレンサ10とルーツブロワ12と吸引エンジン14と駆動機構13と、これらを設けた架台15とが防音カバー19によって覆われている。この防音カバー19によって、これらの構成からの騒音低減を図っている。
また、前記ルーツブロワ12の後流側には、このルーツブロワ12から排気する第1排気管20と、この第1排気管20から排気される空気中の細かい粉塵や水滴を除去する第2ウオータスクラバ21とが設けられている。この第1排気管20の中間部分には、この第1排気管20を開閉する開閉弁24が設けられている(図1,4)。第2ウオータスクラバ21は、前記第1ウオータスクラバ7を一部に設けたタンク8の他方(図2の右側)に設けられている。この第2ウオータスクラバ21を通過した空気は、第2排気管46によって車両下部まで導かれて大気中に放出されている。なお、この実施の形態における前記ウオータスクラバ7,21は、必ずしも湿式の集塵装置に限定されるものではなく、例えば、複数枚のルーバが並設されたもの等、他の集塵装置であってもよい。また、ルーツブロワ12の駆動も、走行エンジンとは別に独立して設けられた吸引エンジン14に限られるものではない。
さらに、前記第1排気管20の開閉弁24よりも上流側と、前記第1吸気管6の開閉弁22よりも上流側との間が加圧管23によって連結されている。加圧管23の中間部分には、この加圧管23を開閉する開閉弁25が設けられている(図1,4)。加圧管23は、第1排気管20から第2ウオータスクラバ21に排気される空気を第1吸気管6を介して貯留タンク3内に供給し、この貯留タンク3内の回収対象物を排水口32から排出するための加圧空気として利用できるようにするものである。
また、前記第1吸気管6の開閉弁22と第1ウオータスクラバ7との間には負荷開放空気導入口47と開閉弁48とが設けられている。この負荷開放空気導入口47は、開閉弁48を開放することによって第1吸気管6内に外気を導入する入口である。
図4の系統図に基いて、これらの管内の空気の流れを説明する。図示する実線の矢印が回収対象物を貯留タンク3に吸引する時の空気の流れを示し、図示する破線の矢印が貯留タンク3内の回収対象物を排出するときに貯留タンク3内へ空気を供給する時の流れを示している。回収対象物を貯留タンク3に吸引する時は、負荷開放空気導入口47の開閉弁48と、加圧管23の開閉弁25とが閉鎖され、第1吸気管6の開閉弁22と第1排気管20の開閉弁24とが開放される。この状態でルーツブロワ12を駆動すると、実線の矢印で示すように、貯留タンク3内の空気がタンク上部から第1吸気管6を介して第1ウオータスクラバ7に吸入され、この第1ウオータスクラバ7からサイレンサ10を経てルーツブロワ12に吸入される。このルーツブロワ12からの排気は、第1排気管20を介して第2ウオータスクラバ21に排気され、第2排気管46から大気中に排気される。
また、回収対象物を貯留タンク3の排水口32から排出する時は、負荷開放空気導入口47の開閉弁48と、加圧管23の開閉弁25とが開放され、第1吸気管6の開閉弁22と第1排気管20の開閉弁24とが閉鎖される。この状態でルーツブロワ12を駆動すると、破線の矢印で示すように、負荷開放空気導入口47から外部空気が第1吸気管6Bを介して第1ウオータスクラバ7に吸入され、この第1ウオータスクラバ7からサイレンサ10を経てルーツブロワ12に吸入される。ルーツブロワ12からの排気は、第1排気管20から加圧管23と第1吸気管6Aとを介して貯留タンク3内に供給される。このように開閉弁22,24,25,48を切換えることにより、貯留タンク3内への回収対象物の吸引と、その回収対象物の排出とができるように構成されている。
一方、図3にも示すように、貯留タンク3の後部には、タンク上部に上部支持部26が設けられ、この上部支持部26を支点にして下部が開閉するように構成された排出ゲートたるテールゲート27が設けられている。このテールゲート27は、タンク側面に設けられた開閉シリンダ28を伸ばすことにより上部支持部26を中心にテールゲート27が後方へ解放させられる。開閉シリンダ28を縮めるとテールゲート27が閉じられる。
また、図1に示すように、この貯留タンク3は、車体フレーム2の後部に設けられた下部支持部29を支点にして、前部が上向きに揺動して傾動するように構成されている。この貯留タンク3の傾動は、タンク下部に設けられた傾動手段たる傾動シリンダ30を伸ばすことによって貯留タンク3の前部が上昇して傾動させられる。傾動シリンダ30を縮めることにより貯留タンク3が水平状態に戻される。さらに、この実施の形態の排出ゲートたるテールゲート27には、中央部に吸引口31が設けられ、その左側部に排水口32が設けられている。吸引口31には、吸引ホース4が接続され、排水口32も同様にホース(図示略)が接続される。排水口32は、貯留タンク3内の回収対象物中の余分な水を排出するためのものである。これら吸引口31と排水口32とには、それぞれ開閉弁33,34が設けられている。前記開閉弁22,24,25,48を切換えて、第2ウオータスクラバ21から大気中に放出される空気を加圧管23からこの貯留タンク3内に供給し、開閉弁34を開くことによって、その空気圧で貯留タンク3内の回収対象物中の余分な水を確実に排水口32から排出することができる。
このように、吸引エンジン14によってルーツブロワ12が駆動され、このルーツブロワ12で貯留タンク3内の空気を吸引することによって、テールゲート27の吸引口31に接続された吸引ホース4から回収対象物が貯留タンク3内に吸引され、また、ルーツブロワ12で吸引した空気は、第2ウオータスクラバ21を介して大気放出されるか、貯留タンク3内の回収対象物を排出するための加圧空気として利用できるように構成されている。
図5(a) は、図1に示す吸引車における排出ゲートの中央縦断面図であり、(b) は、排出ゲートの排水口部における縦断面図である。図6は、図5に示す排出ゲートを内側から見た正面図であり、図7は、図5に示す分離板を内側から見た正面図、図8は、図5に示すVIII−VIII断面図、図9は、図5に示すIX−IX断面図、図10は、図5に示す排出ゲートを開放した状態を示す側面図である。
図5,6に示すように、テールゲート27は、ゲート本体60の上部に設けられた上部支持部26がタンク本体61に支持されており、この上部支持部26を中心にしてテールゲート27が開閉するように構成されている。ゲート本体60の略中央部幅方向にはシリンダ支持軸62が設けられており、この両端部に前記開閉シリンダ28(図1,2)が連結されている。このシリンダ支持軸62は、貯留タンク3内に回収対象物を吸引する吸引管63を固定するための補強部材としても機能しており、中央部に吸引管63のブラケット64が固定されている。吸引管63は、このブラケット64とゲート本体60の下部に形成された凹状部65とに固定されており、これらによって、ゲート本体60の中央部に一体的に固定されている。また、このゲート本体60は、全体が反タンク本体側に膨出させられており、その内側に前記排水口32と連通する排水部66が形成されている。前記凹状部65は、この反タンク本体側に膨出させたゲート本体60の下部中央部分に形成されており、ゲート本体60の一部をタンク本体61側に向けて凹ませることによって形成されている。この凹状部65の左側には前記排水口32が設けられており、この排水口32は凹状部65のタンク本体61側に形成された排水部66と連通するように設けられている。69は、ゲート本体60のタンク本体61側の全周に設けられたシール材である。このシール材69は、ゴム材等で形成される。
さらに、この凹状部65の中央に固定された前記吸引管63の端部にはフランジ67が設けられている。このフランジ67を凹状部65に位置させることにより、吸引管63の下部がテールゲート27から後方に突出する量を少なくしている。このフランジ67に、前記開閉弁33が設けられた吸引口31が取り付けられる(図1)。
また、この実施の形態では、ゲート本体60に一体的に固定された吸引管63のタンク本体61側端部が取外し可能な分割管部68に形成されている。この分割管部68は、吸引管63の端部から所定距離の位置でフランジ68aによって着脱可能なように構成されている。このフランジ68aを連結するボルト68bを取外すことにより、分割管部68のみを容易に交換することができるように構成されている。
そして、このように構成されたゲート本体60のタンク本体61側には、貯留タンク3内の回収対象物と同時に多量に吸引された水をゲート本体60の排水部66へ排出する分離板70が設けられている。この分離板70は、ゲート本体60とタンク本体61との間に設けられ、前記排水部66のタンク本体61側を塞ぐように設けられている。
図7に示すように、分離板70は、平板状の分離板本体71に補強用のリブ72が立設されており、中央上部に開口部73が形成されている。この開口部73は、後述する図10に示すように、ゲート本体60に支持した分離板70を回動させた時に吸引管63と当接しない大きさで形成されている。開口部73の両側部の上部には、この分離板70を支持する分離板側支持部材74が設けられている。また、分離板本体71には、前記したように複数の連通穴75が設けられている。この実施の形態では、丸穴で連通穴75を形成しているが、この連通穴75は連通溝のような構成であってもよい。また、前記開口部73の下部には係止レバー76が設けられている。この係止レバー76は、軸77によって連結された係止片78を、前記したゲート本体60に設けられた係止部材79(図6)に係止させることにより、分離板70をゲート本体60と一体的に開閉させるためのものである。これらによって固定具が構成されている。
図6,8に示すように、前記ゲート本体60には、前記分離板70の開口部73の幅寸法と同等の幅寸法で上下方向に隔壁80が設けられている。この隔壁80によって仕切られたゲート本体60の中央部が、中央排水部81に形成されている。この中央排水部81の両側部と下部とに、前記排水部66がU字状に形成されている。また、ゲート本体60にはゲート側支持部材82が設けられており、このゲート側支持部材82と前記隔壁80とによって支持された支持軸83に前記分離板70の分離板側支持部材74が支持されている。さらに、隔壁80の分離板70側には、所定幅の当接部84が形成されている。この当接部84と前記係止部材79とは、分離板70と所定幅で接してタンク本体61側から回収対象物中の固形分が排水部66側に出るのを抑止している。
前記分離板側支持部材74の位置における水平方向断面では、図8に示すように、分離板70に形成された開口部73とゲート本体60に設けられた隔壁80の間の中央排水部81とが連通した状態で、ゲート本体60の隔壁80の両側部に形成された排水部66は、分離板70に形成された連通穴75を介してのみタンク本体61側と連通した状態となっている。
また、図9に示すように、この実施の形態では、隔壁80によって形成された中央排水部81の下部には、分離板70の開口部73からこの中央排水部81に流れ込んだ余分な水を排出する分離部85を形成した下部隔壁87が設けられている。この下部隔壁87の分離部85には、回収対象物と同時に吸引された多量の水を通過させる連通穴86が設けられている。この連通穴86は、小径穴を多数設けるのが好ましい。
従って、この実施の形態によれば、タンク本体61側の水は、分離板70に形成された連通穴75から排水部66へ排出されるとともに、隔壁80の間に形成された中央排水部81の下部に設けられた連通穴86からも排水部66へと排出されるように構成されている。
さらに、図10に示すように、この実施の形態では、前記したように、ゲート本体60の上部支持部26に対して分離板70の支持軸83を下方にずらして配置しているため、貯留タンク3を下部支持部29を支点にして前部を上昇させて傾動させ、ゲート本体60と分離板70との係合を解除してテールゲート27を開放すると、分離板70をタンク本体61から離れた位置で自重によってゲート本体60から垂れ下がった状態で開放することができる。この時、分離板70に設けられた開口部73により、この分離板70がゲート本体60に固定された吸引管63に当接することはない。この状態にすれば、分離板70とゲート本体60との間を開放して、分離板70とゲート本体60との間を清掃することができる。なお、二点鎖線で示すように、分離板70をゲート本体60に係止して一体的に開放すると、貯留タンク3内の回収対象物を排出することができる。
以上のように構成された吸引車1によれば、回収対象物を貯留する貯留タンク3の後部に設けられたテールゲート27の吸引口31から回収対象物を吸引して貯留できるとともに、この貯留タンク3内に貯留した回収対象物中の水を分離板70の連通穴75を介してテールゲート27の排水口32から安定して排出することができる。
従って、このテールゲート27(排出ゲート)によれば、回収対象物を回収する吸引管63に近接した位置から貯留タンク3内の余分な水を排出できるので、例えば、下水管やマンホール、道路の側溝等における回収対象物のみを貯留タンク3内に貯留し、余分な水は回収場所に戻すような作業が安定してでき、効率良く回収対象物の吸引作業が行える。
また、この貯留タンク3内に貯留された回収対象物は、開閉シリンダ28を伸ばしてテールゲート27を開放し、傾動シリンダ30を伸長させて下部支持部29を中心に貯留タンク3の前部を上向きに傾動させれば、この貯留タンク3の内部に貯留された回収対象物を容易に排出することができる。さらに、テールゲート27を開放した状態で分離板70とゲート本体60との係合を解除すると、分離板70はゲート本体60から自重で垂れ下がった状態で開放されるため、これらゲート本体60の内側や分離板70を容易に清掃することができる。
このように、貯留タンク3内の回収対象物を排出するテールゲート27に回収対象物を吸引する吸引管63が設けられた構成において、このテールゲート27から回収対象物と同時に多量に吸引された水を効率良く排出することができるように構成されている。
また、この実施の形態によれば、テールゲート27に設けられた吸引管63のタンク本体61側の端部を取外して交換可能な分割管部68に構成しているので、吸引管63において最も摩耗が激しい開放部分を容易に交換することができる。
図11は、本発明の一実施の形態に係る吸引装置を示す側面図である。この実施の形態の吸引装置50は、脱着車両51に搭載して目的地まで搬送し、その場で車両から降ろして定置した吸引装置50として回収対象物を回収することができるようにしたものである。吸引装置50は脱着車両51と別体で構成され、この吸引装置50を全体的に支持する装置フレーム52が脱着車両51に搭載可能なように構成されている。この吸引装置50としては、前記吸引車1のサブフレーム54上に設けられた構成と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
図示するように、吸引装置50には装置フレーム52が設けられており、脱着車両51に支持軸53で支持された荷役アーム58のフック部57をこの装置フレーム52の係止部56に引っ掛け、この荷役アーム58を荷役シリンダ59で傾動させることによって、装置フレーム52を脱着車両51のサブフレーム54後端部に設けられたガイドローラ55に載せて前後方向にスライドさせることができるように構成されている。これにより、この吸引装置50をサブフレーム54に載せたり、車体フレーム54から降ろしたりすることができる。この吸引装置50をサブフレーム54に載せたり降ろしたりする構成は一例であり、他の構成であってもよい。
このように構成された吸引装置50によれば、前記吸引車1と同様に、貯留タンク3に設けられた排出ゲートたるテールゲート27から、回収対象物の吸引と、この吸引した回収対象物中の水の排出とが行える。しかも、これら回収対象物の吸引とこの回収対象物中の水の排出とを同一のテールゲート27から行えるので、回収対象物の吸引場所にこの回収対象物中の水を戻すように排水することができ、固形分をタンク内に貯留するように効率良く吸引作業を行うことができる。
その上、この吸引装置50によれば、吸引作業が必要となる場所まで脱着車両51によって搬送して所定の位置に定置すれば、車両から離れた場所で必要に応じて吸引作業を行うことができる。また、貯留タンク3内に所定量の回収対象物が貯留されたら、脱着車両51で吸引装置50を定置した場所へ行き、その吸引装置50を脱着車両51に載せて廃棄場所まで搬送して貯留された回収対象物を廃棄した後、再び吸引作業が必要となる場所まで脱着車両51によって搬送して定置しておけば、その場所で必要に応じて効率良く吸引作業を行うことができ、脱着車両51の効率的な使用も可能である。
なお、前記実施の形態の吸引車1および吸引装置50では、ゲート本体60の下部をタンク本体61側に向けて凹む凹状部65に形成しているが、必ずしも凹状部65に形成する必要はない。
また、前記実施の形態では、ゲート本体60に分離板70を軸支して開閉可能に構成しているが、ゲート本体60と分離板70とをタンク本体61にそれぞれ軸支するような構成でもよく、この実施の形態に限定されるものではない。
さらに、前述した実施の形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではない。
本発明に係る排出ゲートは、貯留タンクへの回収対象物の吸引と、その吸引した回収対象物中の水の排出とを、その排出ゲートから行いたい吸引車および吸引装置に有用である。
本発明の一実施の形態に係る吸引車を示す側面図である。 図1に示す吸引車の平面図である。 図1に示す吸引車の後面図である。 図1に示す吸引車における流路内の空気の流れを示す系統図である。 (a) は、図1に示す吸引車における排出ゲートの中央縦断面図であり、(b) は、排出ゲートの排水口部における縦断面図である。 図5に示す排出ゲートを内側から見た正面図である。 図5に示す分離板を内側から見た正面図である。 図5に示すVIII−VIII断面図である。 図5に示すIX−IX断面図である。 図5に示す排出ゲートを開放した状態を示す側面図である。 本発明を採用した吸引装置の一例を示す側面図である。
符号の説明
1…吸引車
2…車体フレーム
3…貯留タンク
4…吸引ホース
5…レシーバゴム
6…第1吸気管
7…第1ウオータスクラバ(上流側集塵機)
8…タンク
9…第2吸気管
10…サイレンサ
11…第3吸気管
12…ルーツブロワ(吸引力発生機)
13…駆動機構
14…吸引エンジン
15…架台
17…サブフレーム
18…防振機構
19…防音カバー
20…第1排気管
21…第2ウオータスクラバ(下流側集塵機)
22…開閉弁
23…加圧管
24,25…開閉弁
26…上部支持部
27…テールゲート(排出ゲート)
28…開閉シリンダ
29…下部支持部
30…傾動シリンダ(傾動手段)
31…吸引口
32…排水口
33,34…開閉弁
46…第2排気管
47…負荷開放空気導入口
48…開閉弁
50…吸引装置
51…脱着車両
52…装置フレーム
53…スライドレール
54…サブフレーム
55…ガイドローラ
56…係止部
57…フック部
58…アーム
59…支持軸
60…ゲート本体
61…タンク本体
62…シリンダ支持軸
63…吸引管
65…凹状部
66…排水部
68…分割管部
69…シール材
70…分離板
71…分離板本体
73…開口部
74…分離板側支持部材(支持部)
75…連通穴
76…係止レバー(固定具)
78…係止片(固定具)
79…係止部材
80…隔壁
81…中央排水部
84…当接部
85…分離部
86…連通穴
87…下部隔壁

Claims (5)

  1. タンク本体内に吸引して貯留した回収対象物を排出する開閉可能な吸引車および吸引装置における貯留タンクの排出ゲートであって、
    前記排出ゲートのゲート本体に、前記タンク本体内に回収対象物を吸引する吸引管と、該タンク本体内に吸引した回収対象物中の水を排出する排水口とを設け、
    該ゲート本体と前記タンク本体との間に、前記吸引管の位置に開口部を形成した分離板を設け、該分離板とゲート本体との間に前記排水口と連通する排水部を設けるとともに、該排水部と前記分離板の開口部との間に隔壁を設け、前記分離板に前記タンク本体内に貯留した回収対象物中の水を前記排水部に排出する複数の連通穴を設けた排出ゲート。
  2. 前記ゲート本体と分離板とを個別に開閉可能に構成し、該分離板と前記ゲート本体とを係止する固定具を設けた請求項1に記載の排出ゲート。
  3. 前記タンク本体に前記ゲート本体を支持するゲート支持部から所定距離下方のゲート本体に、前記分離板の支持部を設けて開閉可能に構成した請求項2に記載の排出ゲート。
  4. 前記隔壁をゲート本体に設け、前記分離板の開口部位置よりも下部の該隔壁間に下部隔壁を設け、該下部隔壁に、前記排水口と連通して回収対象物中の水を通過させる複数の連通穴を設けた分離部を形成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の排出ゲート。
  5. 前記吸引管のタンク本体側端部を交換可能に構成した請求項1〜5のいずれか1項に記載の排出ゲート。
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