JP4548583B2 - 容器の開封構造及びその開封構造を備えた容器、その開封構造の製造方法 - Google Patents
容器の開封構造及びその開封構造を備えた容器、その開封構造の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4548583B2 JP4548583B2 JP2004186986A JP2004186986A JP4548583B2 JP 4548583 B2 JP4548583 B2 JP 4548583B2 JP 2004186986 A JP2004186986 A JP 2004186986A JP 2004186986 A JP2004186986 A JP 2004186986A JP 4548583 B2 JP4548583 B2 JP 4548583B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- wall
- opening structure
- cap
- intermediate wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 29
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 18
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 22
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 21
- 239000003566 sealing material Substances 0.000 claims description 9
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 16
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 8
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 7
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 7
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 7
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 7
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 6
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 6
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 5
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 5
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 4
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 235000013405 beer Nutrition 0.000 description 3
- 235000014171 carbonated beverage Nutrition 0.000 description 3
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 3
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 3
- 235000013353 coffee beverage Nutrition 0.000 description 3
- 230000035622 drinking Effects 0.000 description 3
- 239000008157 edible vegetable oil Substances 0.000 description 3
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 3
- 235000011194 food seasoning agent Nutrition 0.000 description 3
- 235000011389 fruit/vegetable juice Nutrition 0.000 description 3
- 238000010409 ironing Methods 0.000 description 3
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 3
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 3
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 3
- 235000013616 tea Nutrition 0.000 description 3
- 208000027418 Wounds and injury Diseases 0.000 description 2
- 235000013361 beverage Nutrition 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 2
- 208000014674 injury Diseases 0.000 description 2
- 235000021190 leftovers Nutrition 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 239000003094 microcapsule Substances 0.000 description 2
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 2
- 239000000565 sealant Substances 0.000 description 2
- 208000019901 Anxiety disease Diseases 0.000 description 1
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- AZDRQVAHHNSJOQ-UHFFFAOYSA-N alumane Chemical class [AlH3] AZDRQVAHHNSJOQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000036506 anxiety Effects 0.000 description 1
- 238000000071 blow moulding Methods 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 238000000748 compression moulding Methods 0.000 description 1
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 235000012489 doughnuts Nutrition 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 1
- 229920000098 polyolefin Polymers 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 238000011012 sanitization Methods 0.000 description 1
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 description 1
- 238000010008 shearing Methods 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
Description
しかしながら、この従来の密封容器の場合、飲み残した時に開口部の再封鎖ができないので、残した飲料等は捨てるか、或いはコップ等に移して冷蔵庫内で保存するという手間を要するという問題があった。また、イージーオープン蓋に異物が付着して不衛生になり易いという問題もあった。
例えば、特許文献1には、金属製の缶容器に対して弱化部を破断しつつ弱化部で囲まれた部分を缶体内に押し下げることで注出口を開封すると共に、開口された注出口を再封鎖するための樹脂製のキャップが容器缶蓋の開口部に着脱自在に冠着されている再封鎖用キャップ付き缶容器が記載されている。
また、使用時における耐久性に乏しく、使用前の輸送中の振動、衝撃等によってもキャップが容器本体から脱落する可能性があった。
さらに、注出口の開封の際、キャップの押し釦部を上方から指で押圧する必要があるが、かなりの指の力を要するため、力が弱く手先のおぼつかない幼児や高齢者等は開封が困難である。また、キャップを外してみないとその開口状態を確認できないため、開口の確実性に欠けるという問題点があった。また、再封鎖の際、キャップと開口部との接合部分に埃やゴミ等の異物が溜まったり付着したりしやすいため不衛生になり易いという問題点があった。
特許文献2記載の容器の封鎖構造を開封する場合には、封鎖構造の外壁を掴んで回転させてせん断力を付与することにより、易破断部が破断してキャップ部分が中間壁に対して独立に回転して開封し、分離する。また、再封鎖時には、容器に飲み残しが生じた場合は、外壁を中間壁に被せて回転させ、それぞれに設けた螺子係合部により両者を確実に固定して封止することができる。
キャップ部分と注ぎ部分を連続して一体的に形成した容器の開封構造において、キャップ部分と注ぎ部分との境界に存在する易破断部の径方向変形により易破断部が破断して、前記キャップ部分と前記注ぎ部分とが分離し、容器が開封される構造であって、前記易破断部の近傍に撓み変形部を設け、撓み変形部を外側より内側方向に押圧して変形させ、前記易破断部の径方向変形を生じさせることを特徴とする。
キャップ部分及び注ぎ部分が連続して一体的に形成されてなることにより、内容物充填後のキャップ部分における密封性の保証が完全になされ、さらに、容器製造の際の生産性や、輸送中等における耐久性に優れた容器の開封構造とすることができる。
また、キャップ部分側面を内側方向に押圧変形させて外壁を楕円状に撓ませることにより、易破断部は径方向(内側)に変形すると共に上下方向に亀裂を生じ、キャップ部分と注ぎ部分との分離が容易に行われる。
この場合において、易破断部の近傍に撓み変形部を設け、前記撓み変形部を外側より内側方向に押圧して変形させ、前記易破断部の径方向変形を生じさせる。
そして、請求項3に記載するように、撓み変形部が、外壁と中間壁及び/又は中間壁と内壁との隙間に設けられていることが好ましい。
或いは、請求項5に記載するように円筒状のカバー部にアンダーカット部を有することが好ましい。
そして、請求項6に記載するように、キャップ部分の内面上部と注ぎ部の間に密封材が配置されていることが好ましい。
また、請求項7に記載するように、易破断部に隣接してサブスコアが設けられていることが好ましい。
また、請求項8に記載するように、撓み変形部の撓み剛性が周方向に不均一であることが好ましい。
また、請求項9に記載するように、前記撓み変形部にエンボスを設けることが好ましい。
さらに、請求項10に記載するように、前記撓み変形部、又はその近傍、或いは易破断部、又はその近傍に未開封保証材を設けることが好ましい。
また、本発明の容器の開封構造の製造方法によれば、前述した容器の開封構造を容易に製造することができる。
図1は、本発明の実施の形態1の容器の開封構造の要部断面図である。図2は、容器の開封構造のキャップ部分を取り外した状態を示す説明図である。
図1、図2に示すように、本発明の実施の形態1の容器の開封構造10は、キャップ部分Aと注ぎ部分Bとが連続して一体的に形成されてなる容器の開封構造において、キャップ部分Aと注ぎ部分Bとの境界に存在する易破断部11の径方向変形により易破断部11が破断して前記キャップ部分Aと前記注ぎ部分Bとが分離して、容器が開封されることを特徴とする。
本発明の実施の形態1の容器の開封構造10においては、キャップ部分A及び注ぎ部分Bが、内壁12と中間壁13と外壁14とから連続して一体的に形成されてなる。このような構造により、注ぎ部分Bの外側は、開封以前は容器の内側に位置するため汚染される心配がなく、注ぎ部分Bに直接口をつけて飲む(いわゆるラッパ飲み)場合にも不潔感が無い。
そして、易破断部11が下端密着部14aに設けられているので、キャップ部分Aと注ぎ部分Bとに分離した際に現れる破断端11aは中間壁13に密着した状態であり、指、唇、舌等が触れても切創を受けることがなく安全性を有する。
また、スリットの場合、下端密着部14aの周回位置を、刃状ロールなどを用いてミシン目状に部分的に切断して貫通部として設けることができる。
キャップ部分Aにおいて易破断部11の近傍、即ち、外壁14と中間壁13との境界に隙間(空間)である撓み変形部15を設けることにより、前記キャップ部分Aの側面(外壁14)の撓み変形部15aを外側より矢印X方向に押圧されると、撓み変形部15が撓み、その近傍に設けられている易破断部11の変形を助長させ、結果的に易破断部11の径方向変形が生じ、さらに容易に破断する。
そして、本発明の実施の形態1の容器の開封構造10においては、外壁14と中間壁13との下端密着部14aに設けられてなる易破断部11を介して、外壁14が中間壁13から分離可能に配置され、外壁14と中間壁13との間に撓み変形部15が設けられた構造となっている。
また、開封することによって露出する注ぎ部分Bの上端部12aは、内壁と中間壁との折り返しの曲率をもつため、注ぎ口からの内容品の注出がスムースであるだけでなく、直接注ぎ部分に口をつけて飲む(いわゆるラッパのみ)場合にも口を怪我するなどの不安が全くなく安全性にも優れている。
そして、易破断部11が外壁14に設けられており、開封前にも容器の外側から目視で確認できるので、幼児や高齢者等でも破断状態を観察しながら確実に開封できると共にタンパーエビデント性を有し、さらにまた再封鎖時にはキャップ部分を注ぎ部分に容易に装着して開口部を衛生的に維持できる。
ネジ係合部17が設けられてなることにより、内壁12、中間壁13及び外壁14が互いにネジ係合され、開封後も着脱可能に装着されることにより、容器開封後における飲み残しなどを衛生的に保持させることができ、再封機能が確実になる。また、再封時に単にキャップ部分Aを注ぎ部分Bにねじ込むだけでよいので、特別の道具を必要とせず取り扱いに優れている。
このような密封材18は、キャップ部分A内側の天板部16bを覆うように嵌着、接着、インジェクション成形、又は溶融樹脂を圧縮成形して配置されてもよいし、後述する成形工程において、円筒状カップQの薄肉の中央部C3下端部内周面に密封材18を予め塗布又は接着しておいてもよい。このようにすることで、後の工程で、この密封材18は天板部16bの下面に位置して注ぎ部分の開口部19との間に介在してシールの役割をするようになる。
また、開封構造10の素材は、アルミ合金やスチール等の金属素材、または金属板の少なくとも片面に有機被膜を設けた被覆金属板、ポリオレフィンやポリエステル等のプラスチック素材のいずれでも良い。金属素材、好ましくは加工性に優れた金属素材であれば、内壁、中間壁、外壁からなる三重壁を形成させる際の折り返し加工を容易にして、耐用性や耐漏洩性に優れた容器の開封構造を得ることができる。また、プラスチック素材であれば、射出成形や押し出し成形等の成形法が適用でき、大量に製造する際の製造コストを引き下げることができる。
図4は、本発明の実施の形態2の容器の開封構造を備えた容器の開封構造の要部断面図である。本実施形態2の容器の開封構造20においては、易破断部21が、外壁24の下部24bに設けられており、前述した実施形態1のような外壁14と中間壁13との下端密着部14aは設けられていない。そのほかの点については、撓み変形部25が外壁24と中間壁23との隙間に設けられている点を含めて、本発明の実施の形態1と同様である。
図5は、本発明の実施の形態3の容器の開封構造を備えた容器の要部断面図である。本実施形態3の容器の開封構造30においては、外壁34と中間壁33とが上端から下端の全部分に亘って接しており、易破断部31が、外壁34の下部34bに設けられている。また、撓み変形部35が内壁32と中間壁33との隙間に設けられている。そのほかの点については、本発明の実施の形態1と同様である。
更に、図6は、本発明の実施の形態4の容器の開封構造を備えた容器の要部断面図である。本実施形態4の容器の開封構造40においては、前述の実施形態3と同様に外壁44と中間壁43とが上端から下端の全部分に亘って接している。また、易破断部41が、キャップ部分Aに設けられたネジ部係合47の下部に設けられている。そのほかの点については、本発明の実施の形態1と同様である。
そして、キャップ部分Aが中間壁に対して独立に回転させて分離して開封でき、注ぎ部分Bから中の飲料をコップに注いだり、直接飲んだりすることができるようになる。
容器に飲み残しが生じた場合には、キャップ部分Aを注ぎ部分Bに被せて回転させネジ係合させることにより、両者を確実に固定して封止することができる。
図7及び8は本発明の実施の形態5の容器の開封構造の要部断面図である。
本実施形態5の容器の開封構造50は、基本的には前述の実施形態1と同様であるが、キャップ部分A及び前記キャップ部分Aに連接する注ぎ部分Bに、ネジ係合部17の代わりにアンダーカット部51aが設けられている点で、実施の形態1のものと異なっている。
アンダーカット部51aを備えたキャップ部分Aを中間壁52に押し込むだけのワンタッチ操作で、キャップの着脱が簡易にでき、幼児や高齢者でも容易に取り扱うことができるので、好ましい。
なお、易破断部51を破断した後には、中間壁53が弾性的に拡径して、中間壁53に形成した凹部56と、キャップ部分Aのアンダーカット部51aとが弾性的に係合する。
本発明の実施の形態5の開封構造によれば、易破断部51を破断させた後、キャップ部分Aを、開口部と反対方向の上方へ垂直に引き抜くことにより、図8のようにキャップ部分Aと注ぎ部分Bとを分離し開封することができる。
このエンボス状凸部62の形状は図10に示す形状に限定されず、例えば図11(a)〜(f)に例示する様々な形状が適用でき、このエンボス状凸部62を設けることにより、易破断部の押圧による破断時の押圧部分の最適箇所を示す目印にもなる。また、前記易破断部の破断後のキャップ部分Aと注ぎ部分Bの開封、容器開封後の再封を行う際の滑りを防止して指掛かりを向上させることもできる。
感圧材としては、例えば従来からノーカーボン式複写紙に多用されており、発色剤が封入されているマイクロカプセルを圧力によって破壊し、その中の発色剤を顕色剤に吸着させて化学反応で変色させるものがあり、これを開封可能な押圧力で変色するように調整して用いれば、開封の有無(タンパーエビデント性)を視覚的に確認することが可能となる。
一方、応力塗料を用いた場合は、一定以上の応力で塗膜にひび割れが生じ、これを開封可能な押圧力でひび割れを生じるように調整して用いれば、同様に開封の有無(タンパーエビデント性)を視覚的に確認することが可能となる。
図12は、本発明の容器の開封構造を備えた容器の要部断面図である。
本発明の容器60は、前述した容器の開封構造10〜50のいずれかを備えている。容器胴部61の上端部には、容器の開封構造の下縁部の外周端にカール部70に巻き締められて固定されている。
また、その用途や製造コスト等に応じて、深絞り成形、しごき加工、押し出し成形、射出成形等の種々の成形方法や材料のものを選択して用いることができる。例えば、金属素材で形成する場合は、加工性に優れた金属材を選択して、深絞り加工、しごき加工等を適用して成形でき、衝撃に対する耐用性や耐液漏れ性に優れた容器胴部61を形成できる。
一方、全体をプラスチック素材で成形する場合は、射出成形、押し出し成形、シート成形、ブロー成形等の公知の技術が適用でき、容器の開封構造を大量に製造する際の製造コストを引き下げることができる。
本発明の容器の開封構造についての製造方法の一実施形態を以下に示す。前述した図12に示す容器60における容器胴部61の上端部に固定される容器の開封構造の製造方法を、図14〜図17を用いて説明する。
まず、アルミ合金板等の金属板Pを絞り加工して円筒状カップQに成形する。
(第2工程)
次いで、円筒状カップQを、再絞り成形により円筒状部分の直径が注ぎ部分の直径になるまで必要により複数回にわたって縮小を行い筒状部Cとする。
この時、容器の容器胴部の上端部に巻き締めて固定するためのカール部70を円筒状カップQ、或いは筒状部Cの外周部に設けると共に、図示はしないが本工程後の適宜工程において、巻き締めによる密封性を確実にするために密封剤71がカール部70の内側に塗布される。
また、円筒状カップQを筒状部Cとする再絞り成形の最終段階において、しごき成形を組み合わせて筒状部Cの長手(缶高さ)方向に肉厚分布を相違させて、筒状部Cを、外壁予定部C1、中間壁予定部C2、及び内壁予定部C3と区分した場合に、中間壁予定部C2の肉厚を他の部分よりも薄く成形する。中間壁予定部C2の肉厚を薄くすることにより、後に行う折り重ね工程を良好に行うようことができる。
次に、バルジ成形加工等の内圧を用いた手段で筒状部Cの内部から外側に拡径して拡径部分Fを形成する。例えば、筒状部Cの外部に割型V(外型)を設置し、ウレタン等の弾性体U(図17参照)を筒状部Cの内部に挿入し、弾性体Uを加圧工具Rで加圧し変形させる。形成された拡径部分Fは、封鎖構造として成形された後には外壁14となる。
尚、割型内面形状をエンボス状凸部62の形状に対応する形状とすることにより、この成形工程において外壁にエンボス状凸部62を形成することができる(図11参照)。
筒状部Cの拡径部分Fの外周に、刃状ロールE1と回転マンドレルE2を用いて易破断部11を形成する。
(第5工程)
次に、筒状部Cを高さ方向に加圧して、筒状部Cの高さ方向中央部に形成された中間壁予定部C2を中間壁13とし、外壁予定部C1を最も外側に配置して外壁14となるように上から折り重ね、内壁12、中間壁13、外壁14の円筒状の三重壁からなる突出部Tを形成する。
次に、突出部Tの内側と外側に外側ネジ加工用ロールD1,内側ネジ加工用ロールD2を押し当てて突出部を回転させてネジ係合部17を形成し、図1に示すような実施の形態1の開封構造10を完成する。
尚、上記第3工程において、筒状部Cの内部から外側に拡径して拡径部分Fを形成する際に、外壁予定部C1と中間壁予定部C2との境界付近に張出環状部F1を形成し、張出環状部F1から下方に、中間壁予定部C2より直径が大きい接続部F2を設けると、第5工程の折り重ね加工において、三重壁が容易に形成できる。
上記接続部F2の形状は、図18に示すように、前記接続部F2を、張出環状部F1から筒状部Cの中間壁予定部C2に直接接続するように角度変化を持たせた形状とすることや、図19に示すように、中間壁予定部C2より直径が大きい円筒壁部F3及び段部F4を設けて接続部とし、筒状部Cの中間壁予定部C2に接続することもできる。
図18及び図19に示すような接続部F2、或いは円筒壁部F3、段部F4を形成することにより、折り重ね後の外壁14に形成された易破断部11が中間壁13に密着した封鎖構造となり、開栓後において、易破断部11のエッジと中間壁13との隙間がなくなり、エッジでの怪我等が発生しにくくなり安全性が向上する。
さらに、プラスチック材を素材とした場合は、射出成形法等により前述した第3工程における拡径部分Fを形成した筒状部Cを形成し、第4工程の易破断部の形成後、成形可能な軟化温度状態で、第5工程の折り重ね、第6工程のネジ係合部の形成をすることにより容器の開封構造とすることが可能である。
11,21,31,41,51 易破断部
12,22,32,42,52 内壁
13,23,33,43,53 中間壁
14,24,34,44,54 外壁
11a 破断端
11b サブスコア
12a 上端部
13a 下端部
14a 下端密着部
15,25,35 撓み変形部
15a 押圧部
16a カバー部
16b 天板部
17,47 ネジ係合部
18 密封材
19 開口部
24b,34b 下部
51a アンダーカット部
56 凹部
60 容器
61 容器胴部
62 エンボス
70 カール部
71 密封材
80 容器
81 容器胴部
82 底蓋
A キャップ部分
B 注ぎ部分
C1 外壁予定部
C2 中間壁予定部
C3 内壁予定部
D1 外側ネジ加工用ロール
D2 内側ネジ加工用ロール
E1 刃状ロール
E2 回転マンドレル
F 拡径部分
F1 張出環状部
F2 接続部
F3 円筒内壁部
F4 段部
P 金属板
Q 円筒状カップ
C 筒状部
T 突出部
U 弾性体
V 割型
矢印X 内側方向
矢印Y 外側方向
矢印Z 上下方向
Claims (13)
- キャップ部分と注ぎ部分を連続して一体的に形成した容器の開封構造において、
キャップ部分と注ぎ部分との境界に存在する易破断部の径方向変形により、前記易破断部が破断して前記キャップ部分と前記注ぎ部分とが分離し、容器が開封される構造であって、
前記易破断部の近傍に撓み変形部を設け、撓み変形部を外側より内側方向に押圧して変形させ、前記易破断部の径方向変形を生じさせることを特徴とする容器の開封構造。 - キャップ部分及び注ぎ部分が、内壁と、内壁の上端部から下方に折り返した中間壁と、前記中間壁の下端部から上方に折り返した外壁とから連続して一体的に形成され、前記易破断部が外壁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の容器の開封構造。
- 撓み変形部が、外壁と中間壁及び/又は中間壁と内壁との隙間に設けられていることを特徴とする請求項2記載の容器の開封構造。
- 前記キャップ部分は、易破断部に連接して一体に延設された円筒状のカバー部と注ぎ部の開口部を覆う円盤状の天板部とを備えており、前記円筒状のカバー部及びカバー部に連接する注ぎ部分にネジ部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器の開封構造。
- 前記キャップ部分は、易破断部に連接して一体に延設された円筒状のカバー部と注ぎ部の開口部を覆う円盤状の天板部とを備えており、前記円筒状のカバー部にアンダーカット部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器の開封構造。
- 前記キャップ部分の内面上部と注ぎ部の間に、密封材が配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の容器の開封構造。
- 前記易破断部に隣接してサブスコアが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の容器の開封構造。
- 前記撓み変形部の撓み剛性が周方向に不均一であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の容器の開封構造。
- 前記撓み変形部にエンボスを設けたことを特徴とする請求項8に記載の容器の開封構造。
- 前記撓み変形部、又はその近傍、或いは易破断部、又はその近傍に未開封保証材を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の容器の開封構造。
- 前記請求項1〜10のいずれかに記載の容器の開封構造を備えることを特徴とする容器。
- 容器の開封構造の製造方法であって、筒状部の内部から外側に拡径して拡径部分を形成すると共に、前記拡径部分に易破断部を形成し、筒状部を高さ方向に加圧して、前記筒状部の高さ方向中央部に形成された中間壁予定部を中間壁とし、外壁予定部を最も外側に配置して外壁となるように上から折り重ね、内壁、中間壁、外壁の円筒状の三重壁からなる突出部と、外壁と中間壁及び/又は中間壁と内壁との隙間に撓み変形部を形成し、前記突出部に係合部を形成することを特徴とする容器の開封構造の製造方法。
- 前記筒状部の内部から外側に拡径して拡径部分を形成する際に、外壁予定部と中間壁予定部との境界付近に張出環状部を形成し、前記張出環状部から下方に,中間壁予定部より直径が大きい接続部を設けるようにしたことを特徴とする請求項12に記載の容器の開封構造の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004186986A JP4548583B2 (ja) | 2003-06-27 | 2004-06-24 | 容器の開封構造及びその開封構造を備えた容器、その開封構造の製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003185978 | 2003-06-27 | ||
JP2004186986A JP4548583B2 (ja) | 2003-06-27 | 2004-06-24 | 容器の開封構造及びその開封構造を備えた容器、その開封構造の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005035675A JP2005035675A (ja) | 2005-02-10 |
JP4548583B2 true JP4548583B2 (ja) | 2010-09-22 |
Family
ID=34220424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004186986A Expired - Fee Related JP4548583B2 (ja) | 2003-06-27 | 2004-06-24 | 容器の開封構造及びその開封構造を備えた容器、その開封構造の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4548583B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4725717B2 (ja) * | 2005-03-22 | 2011-07-13 | 東洋製罐株式会社 | 容器の封鎖構造及びその製造方法 |
CN105452120B (zh) | 2013-08-05 | 2017-05-24 | 株式会社责爱泰克 | 盖 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59163148A (ja) * | 1982-11-11 | 1984-09-14 | 東洋製罐株式会社 | 薄肉金属容器の口部の構造 |
JPS61144046U (ja) * | 1985-02-28 | 1986-09-05 | ||
US4703610A (en) * | 1986-07-21 | 1987-11-03 | Morris Bach | Unitary tamper proof container |
JPS62287855A (ja) * | 1986-05-22 | 1987-12-14 | 日本クラウンコルク株式会社 | 合成樹脂製容器蓋 |
JPS63162465A (ja) * | 1986-10-07 | 1988-07-06 | エチル モルデッド プロダクツ カンパニー | 熱可塑性蓋部材 |
JPH0656161A (ja) * | 1992-04-27 | 1994-03-01 | Owens Illinois Closure Inc | プラスチック・ガス抜き蓋 |
JPH0713751U (ja) * | 1993-08-09 | 1995-03-07 | 北海製罐株式会社 | ビン体用中栓 |
WO1997001493A1 (fr) * | 1995-06-26 | 1997-01-16 | Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. | Recipient pour preparations liquides |
JP2003175962A (ja) * | 2001-12-11 | 2003-06-24 | Japan Crown Cork Co Ltd | 金属製容器のための蓋 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3597793A (en) * | 1969-05-28 | 1971-08-10 | Automatic Liquid Packaging | Bottles and the method and apparatus for forming them |
-
2004
- 2004-06-24 JP JP2004186986A patent/JP4548583B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59163148A (ja) * | 1982-11-11 | 1984-09-14 | 東洋製罐株式会社 | 薄肉金属容器の口部の構造 |
JPS61144046U (ja) * | 1985-02-28 | 1986-09-05 | ||
JPS62287855A (ja) * | 1986-05-22 | 1987-12-14 | 日本クラウンコルク株式会社 | 合成樹脂製容器蓋 |
US4703610A (en) * | 1986-07-21 | 1987-11-03 | Morris Bach | Unitary tamper proof container |
JPS63162465A (ja) * | 1986-10-07 | 1988-07-06 | エチル モルデッド プロダクツ カンパニー | 熱可塑性蓋部材 |
JPH0656161A (ja) * | 1992-04-27 | 1994-03-01 | Owens Illinois Closure Inc | プラスチック・ガス抜き蓋 |
JPH0713751U (ja) * | 1993-08-09 | 1995-03-07 | 北海製罐株式会社 | ビン体用中栓 |
WO1997001493A1 (fr) * | 1995-06-26 | 1997-01-16 | Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. | Recipient pour preparations liquides |
JP2003175962A (ja) * | 2001-12-11 | 2003-06-24 | Japan Crown Cork Co Ltd | 金属製容器のための蓋 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005035675A (ja) | 2005-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4484029B2 (ja) | 容器の封鎖構造、その封鎖構造を備えた容器及びその封鎖構造の製造方法 | |
US20220009668A1 (en) | Metallic container with a threaded closure | |
WO2005000698A1 (ja) | 容器の開封構造、その開封構造を備えた容器、及びその開封構造の製造方法 | |
US10968010B1 (en) | Resealable container lid and accessories including methods of manufacture and use | |
RU2270794C2 (ru) | Крышка банки | |
AU2013299540B2 (en) | Resealable beverage containers and methods of making same | |
US7237698B2 (en) | Pressure activated self opening container and seal | |
US4501371A (en) | Tamper indicating, non-resealable closure | |
US10427832B1 (en) | Resealable container lid assembly and accessories including methods of manufacture and use | |
US7661565B2 (en) | Pressure activated self opening container and seal | |
EP1781550B1 (en) | Method of assembling a closure in a factory and welding the closure to a neck of a container | |
WO1999010242A1 (en) | Resealable closure on seamed can end | |
US7832580B2 (en) | Tamper evident container seal with integral pull opener | |
US11952164B1 (en) | Resealable container lid and accessories including methods of manufacture and use | |
JP4548583B2 (ja) | 容器の開封構造及びその開封構造を備えた容器、その開封構造の製造方法 | |
ITMI970788A1 (it) | Coperchio con chiusura a vite per una confezione di metallo nonche' procedimento per collegare la chiusura a vite con l'elemento di coperchio di una confezione | |
JP4506941B2 (ja) | 容器の開封構造、その製造方法及び製造装置 | |
JP4725717B2 (ja) | 容器の封鎖構造及びその製造方法 | |
JPH09226754A (ja) | 口栓及び口栓付き液体紙容器 | |
JP4172873B2 (ja) | 再封鎖用キャップ付き缶容器 | |
JP2005047515A (ja) | オーバーキャップ付き缶容器 | |
JP5164581B2 (ja) | 分別機能付ヒンジキャップ | |
JP6964457B2 (ja) | キャップおよびキャップ付きボトル | |
JP4480877B2 (ja) | 開口容易缶蓋 | |
JPH09254977A (ja) | イージーオープン缶蓋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070518 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100331 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100616 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100629 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4548583 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |