JP4545558B2 - 吸音材、吸音材料、吸音ダクトおよび音響装置 - Google Patents
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Description
また、本発明は、上記のような新規な吸音材を用いた防音パネルなどの吸音材料を提供
することを目的としている。
またさらに、本発明は、上記のような新規な吸音材を用いた音響装置を提供することを目的としている。
図1は、本発明の吸音材の一例を示す斜視図であり、一部切り欠かれて示されている。また図2は、本発明の吸音材における吸音のメカニズムを示す説明図である。
ている。このようにして管状に形成された薄葉状物17を矢印A方向に圧縮して略管状の
外周壁21を形成することにより外周壁21は管状に形成された薄葉状物17が折畳まれた多数の襞が重合して形成されており、その外周壁面11および内周壁面13には折畳ま
れた多数の襞による凹凸が形成されている。この外周壁面11あるいは内周壁面13の表面に音波がぶつかると、音波の一部は吸音され、また音波の一部は反射するが乱反射して隣接する吸音材15に到達することを繰り返すことにより、音を吸収して減衰させることができる。
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロン-6、ナイロン-66、ポリメタキシレンアジパミド等)、ポリ塩化ビニ
ル、ポリイミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体もしくはその鹸化物、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、アイオノマー、あるいはこれらの混合物等を例示することができる。
に開示されている方法などを応用することができる。
v=fλ
ここで吸音しようとする音の波長λについてみると、
λ=v/f
の関係式が導き出される。一般に音波は正弦曲線波であり、例えば、高音領域である20kHzの音の波長λは、1.7cm、低音領域である20Hzの音の波長λは1700cmである
。
めには、吸音材の最大長さを0.425cmとすればよく、また例えば低音領域にある20Hzの音をより効率的に吸音するためには吸音材の最大長さを425cmとすればよい。
内、周壁21の厚さTは、通常は0.5〜2cm、好ましくは0.7〜1.5cmの範囲内、
中空部20の直径Wは、通常は2〜7cm、好ましくは2〜6cmの範囲内に設定する。これ
らのサイズは、主として本発明の吸音材の製造を考慮して選定した値であり、これらのサイズによって吸音効果が著しく変化することはない。
図3には、上記の吸音材10を筐体31内に配置した吸音パネルの一例が模式的に示されている。図3に示すように、本発明の吸音材料(吸音パネル)30は、吸音材10を配置する筐体31と、この筐体31に吸音材10を配置・固定するための固定手段35とを有する。図3において、固定手段35は、筐体30の側壁31a,31b間に張り渡した糸
状体である態様が示されている。この筐体30の側壁31a,31bに張り渡された糸状体
35を吸音材10に設けられた中空部20に通して吸音材10を筐体30に固定する。
、吸音材10の筒状体の開口面25が表面に向くように多数の吸音材を配置することにより、吸音材10の外周壁11の内周壁面13をも吸音に有効に利用することができる。
が表面を向くように多数配置した吸音材料30を連接して配置することにより、表面からの音を効率よく吸音することができる吸音材料とすることができる。また、図5(b)に示
すように、筐体31の側壁31aが露出するように段差を設けて配置することにより、正
面からの音は吸音材10によって良好に吸音されるが、側壁31a側からの音は反射され
、吸音されないような指向性を有する吸音材料とすることもできる。さらに、本発明の吸音材料30は、非常に優れた吸音機能を有するが、その表面を覆うことにより、あるいは、露出する本発明の吸音材10の面積を調整することにより、吸音材料30の吸音効果を調整することができる。
に、ダクトの長さ方向に沿って、吸音材10の軸線が揃うように複数の吸音材10を配置することにより、ダクト内を伝わる騒音を吸音材10の外周表面11および内周表面13にある多数の襞によって減衰することができる。他方、このダクト40内を通過する気体流れは、吸音材10に形成されている中空部20、および、配置された吸音材10の間隙を通るので、この吸音材10の前後における圧力損失は無視し得る程度に小さくすることができる。また、吸音材10を配置することによる圧力損失が大きい場合には、図6(b)に示すように、配置する吸音材10を複数に分割して配置することにより、圧力損失を低減することができる。
長さなどを調整することより制御することができる。さらに、上述したように吸音パネルのような形態で使用すれば、吸音機能に指向性を持たせることも可能である。
しかも、本発明の吸音材は、筒状の薄葉状体を襞を形成するように収縮させたものであり、非常に廉価に製造することができる。
11・・・外周壁面
13・・・内周壁面
15・・・隣接する吸音材
17・・・管状に形成された筒状の薄葉状物
20・・・中空部
21・・・周壁
25・・・筒状体の開口面
30・・・吸音材料(吸音パネル)
31・・・筐体
31a,31b・・・側壁
35・・・固定手段
40・・・ダクト
42・・・筐体
44・・・スピーカー
50・・・音響装置
Claims (8)
- 略円筒状の形態を有し、該円筒の壁面が、外形方向および内径方向に交互に折曲して軸方向長さを縮めるように重合した多数の襞で形成された筒状体からなることを特徴とする吸音材。
- 上記筒状体が、管状に形成された薄葉状物を管の軸方向から圧縮して該筒状体の円周方向に沿って該軸方向長さを縮めるように多数の襞を重合させてなることを特徴とする請求項1記載の吸音材。
- 請求項1または2に記載の筒状体からなる吸音材を、筐体内に配置してなる吸音材料。
- 筒状体からなる吸音材を、音源に対して筒状体の外周壁面が対面するように、筐体内に配置してなる請求項3記載の吸音材料。
- 筒状体からなる吸音材を、音源に対して筒状体の開口部が対面するように、筐体内に配置してなる請求項3記載の吸音材料。
- 請求項1または2記載の筒状体からなる吸音材を、空気流通可能なダクト内に筒状体の軸方向が当該ダクト内の長手方向にほぼ沿うように配置してなる吸音ダクト。
- 請求項1または2記載の筒状体からなる吸音材を、スピーカーの背面に筒状体の開口面を当接してなる音響装置。
- 請求項1または2記載の筒状体からなる吸音材を、スピーカーハウジング内に配置してなる音響装置。
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JP2004326425A JP4545558B2 (ja) | 2004-11-10 | 2004-11-10 | 吸音材、吸音材料、吸音ダクトおよび音響装置 |
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JPH10222170A (ja) * | 1997-02-07 | 1998-08-21 | Unix:Kk | 膜振動吸音体および吸音方法 |
JP2003092793A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-03-28 | Haruhiko Imamura | 筒筐体型スピーカ装置とその構造 |
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2004
- 2004-11-10 JP JP2004326425A patent/JP4545558B2/ja active Active
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