JP4545527B2 - ディスペンサ - Google Patents
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Description
一方、水道水は、給水管44を流通し、減圧弁45にて水道水圧が減圧された後、注出コック46に連動する電磁弁47によって、ディスペンサ40への供給が制御される。ディスペンサ40へ供給された水道水は、逆流防止のためのショックアブソーバ48を通過した後、冷却コイル43内を流通する。この際、冷却水との間で熱交換が行われ、水道水は冷却される。冷却水と水道水との熱交換効率を上げるために、攪拌ポンプモータ50によって冷却水が攪拌される。このようにして冷却された水道水は、注出管49を介して、注出コック46から冷水として注出される。
また、この発明のディスペンサは、冷却水を貯水する冷却水槽と、飲料水が流通する給水管と、給水管と連通し、冷却水槽内に設けられ、飲料水が流通する際に、冷却水との熱交換により飲料水が冷却される冷却管と、冷却管と連通し、冷却された飲料水が注出される注出コックと、給水管と冷却管とを連通または遮断するショックアブソーバとを備え、ショックアブソーバは、内部にピストンを備え、ピストンが移動することにより、給水管と冷却管とを連通または遮断し、ピストンは、注出コックよりも上流側に設けられ、給水管及び冷却管と冷却水槽とを連通する排水孔と、排水孔の流路を開閉可能なエスケープバルブと、エスケープバルブを排水孔に押しつけて排水孔の流路を閉じるスプリングとを備え、給水管又は冷却管内の圧力がスプリングの弾性力以上になったときに、エスケープバルブは排水孔の流路を開通し、給水管内又は冷却管内の飲料水を、排水孔を介して冷却水槽に排水することによって、圧力を開放する。
実施の形態1.
図1に示されるように、この発明の実施の形態に係るディスペンサ1は、給水管2が図示しない水道に連結しており、水道水が直接供給されるようになっている。給水管2には、水道水圧を減圧するための減圧装置3、ディスペンサ1への水道水の供給を制御する電磁弁4、手動閉止バルブ5及び逆流を防止するショックアブソーバ6が設けられている。
冷却水槽7内には、内コイル及び外コイルが並列に構成されている冷却コイル8が設けられ、ショックアブソーバ6を介して給水管2と連結している。また、冷却水槽7内周面には、冷却水槽7内の冷却水を冷却するための冷却器9が設けられている。冷却器9、圧縮機10、凝縮器11、及び図示しない膨張弁が順次接続されて冷凍装置15が構成され、圧縮機10によって、冷凍装置15内を冷媒が循環するようになっている。さらに、冷却水槽7の下方には、冷却水の循環を行う攪拌モータ12が設けられている。
冷却コイル8の下流端部には注出管13が接続され、注出管13の他端には、冷水を注出する注出コック14が設けられている。注出コック14と電磁弁4とは電気的に接続されて連動するようになっており、注出コック14から冷水が注出されると電磁弁4が開き、水道から冷却コイル8へ水道水が供給される。一方、注出コック14から冷水の注出が停止すると電磁弁4は閉じ、冷却コイル8への水道水の供給が停止する。
ポリアセタール製の円筒形状のケーシング20の一端に、給水管2と接続する円筒形状の吸入口21が設けられ、吸入口21の内筒半径は、ケーシング20の内筒半径よりも小さくなっている。ケーシング20の他端には、SUS製の蓋22が取り付けられている。蓋22とケーシング20との接続部分には、隙間23が形成され、ケーシング20の内部と外部とが連通されている。ケーシング20の外側面には、内部に貫通するように2つの吐出口24が設けられている。2つの吐出口24はそれぞれ、冷却コイル8の内コイル及び外コイルに接続している。
蓋22には、SUS製のスプリング25の一端が固定され、スプリング25は、ケーシング20の内部を吸入口21へ向かって延びるように設けられている。スプリング25の他端にはピストン26が取り付けられており、スプリング25の伸縮に伴い、ピストン26はケーシング20の内部をスライドするようになっている。スプリング25が最も伸びた状態では、ピストン26の接触面26aは吸入口21に接するため、水道水が冷却コイル8へ流入するのを遮断することができ、さらに冷却コイル8から給水管2への逆流を防ぐことができる。
一方、スプリング25が縮むと、ピストン26は矢印Aの方向にスライドし、ピストン26と吸入口21との間に空間ができる。この空間を介して、吸入口21に接続される給水管2と吐出口24に接続される冷却コイル8とが連通され、水道水は冷却コイル8へ流通するようになる。また、ケーシング20とピストン26との間をシールするため、ピストン26にOリング27が取り付けられている。
スプリング調整部材34の側面部34aの外周面には、上面部34aが存在するほうの端部から他方の端部に向かい、スプリング調整部材34の長さの半分程度の領域に、雄ねじ部37が形成されている。一方、ピストン26の内周面には、この雄ねじ部37と係合する雌ねじ部38が形成されている。スプリング調整部材34を、雄ねじ部37が形成されていないほうの端部から、空間30に挿入させ、スプリング調整部材34を回転させることによって、雄ねじ部37を雌ねじ部38に係合させる。これにより、スプリング調整部材34がピストン26に固定される。スプリング調整部材34のピストン26に対する位置は調整可能であって、この位置を変えることによって、上面部34aがスプリング32の長さを調整し、スプリング32が縮むことのできる圧力を設定することができるようになっている。
通常、スプリング32は、スプリング25に比べて高い圧力がかからなければ縮まないように調整される。すなわち、スプリング25は、給水管2内を水道水が流通する程度の圧力でも縮むのに対し、スプリング32は、排水孔33を介して、冷却コイル8及び注出コック14間において閉塞が起こった際に生じる異常に高い圧力でないと縮まないように調整される。
図1に示されるように、ディスペンサ1の電源を入れると圧縮機10が起動し、冷凍装置15内を冷媒が循環する。冷媒の循環により冷却器9が冷却され、冷却器9と冷却水槽7内の冷却水とが熱交換を行うことによって、冷却水が冷却されて氷が形成される。また、冷凍装置の運転開始から所定のタイミングで攪拌モータ12が運転されると、冷却水槽7内の冷却水が攪拌されて、冷却水は効率的に冷却される。さらに、この攪拌により、後述する冷却コイル8内の水道水と冷却水との熱交換効率を高める効果も得られる。
注出コック14から冷水を注出するために、注出コック14を作動すると、電磁弁4が開いて、減圧された水道水が冷却コイル8へ供給される。冷却コイル8を流通する際、冷却水槽7中の冷却水と熱交換することにより、水道水は冷却され、冷水として注出コック14から注出される。
図2に示されるピストン26は、水圧によって、ケーシング20内を蓋22方向へスライドして、給水管2と冷却コイル8とが連通されるが、ショックアブソーバ6よりも下流側で閉塞が生じた場合には、異常上昇した圧力を開放することができない。
次に、この実施の形態2に係るディスペンサを説明する。尚、以下の実施の形態において、図1の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
この実施の形態2に係るディスペンサは、実施の形態1に対して、ディスペンサ1への給水源の水道を、水に限定されない飲料水が貯溜された飲料ボトル等にし、ポンプを用いてディスペンサ1へ給水するようにしたものである。
図4に示されるように、給水管2の端部が、飲料水が貯溜されている飲料ボトル16に接続され、飲料ボトル16内の飲料水を給水管2を通して冷却コイル8へ送るためのポンプ17が給水管2に設けられている。その他の構成については、実施の形態1と同じである。
冷却コイル8にて、飲料水を冷却中に、飲料水が凍結してつまりが生じた場合、ポンプ17によって、そのつまりが生じた部分から上流側の圧力が異常に上昇してしまうおそれがある。この場合、実施の形態1と同様に、ショックアブソーバ6に内蔵された排水孔33とエスケープバルブ31及びスプリング32から構成されるリリーフ手段との機能により、給水管2及び冷却コイル8内の飲料水を、冷却水槽7内へ排水でき、これにより異常に上昇した圧力を開放することができる。
尚、飲料ボトル16の代わりに、ダンボール内にビニール容器が設けられたバックインボックスを用いもよい。大容量の飲料水を用いる場合に便利である。
Claims (2)
- 冷却水を貯水する冷却水槽と、
飲料水が流通する給水管と、
前記給水管と連通し、前記冷却水槽内に設けられ、前記飲料水が流通する際に、前記冷却水との熱交換により前記飲料水が冷却される冷却管と、
前記冷却管と連通し、冷却された前記飲料水が注出される注出コックと、
前記給水管と前記冷却管とを連通または遮断するショックアブソーバと
を備え、
該ショックアブソーバは、内部にピストンを備え、該ピストンが移動することにより、前記給水管と前記冷却管とを連通または遮断し、
前記ピストンは、
前記注出コックよりも上流側に設けられ、前記給水管及び前記冷却管とそれらの外部とを連通する排水孔と、
前記排水孔の流路を開閉可能なエスケープバルブと、
該エスケープバルブを前記排水孔に押しつけて前記排水孔の流路を閉じるスプリングと
を備え、
前記給水管又は前記冷却管内の圧力が前記スプリングの弾性力以上になったときに、前記エスケープバルブは前記排水孔の流路を開通し、前記給水管内又は前記冷却管内の前記飲料水を、前記排水孔を介して前記給水管及び前記冷却管の外部に排水することによって、前記圧力を開放するディスペンサ。 - 冷却水を貯水する冷却水槽と、
飲料水が流通する給水管と、
前記給水管と連通し、前記冷却水槽内に設けられ、前記飲料水が流通する際に、前記冷却水との熱交換により前記飲料水が冷却される冷却管と、
前記冷却管と連通し、冷却された前記飲料水が注出される注出コックと、
前記給水管と前記冷却管とを連通または遮断するショックアブソーバと
を備え、
該ショックアブソーバは、内部にピストンを備え、該ピストンが移動することにより、前記給水管と前記冷却管とを連通または遮断し、
前記ピストンは、
前記注出コックよりも上流側に設けられ、前記給水管及び前記冷却管と前記冷却水槽とを連通する排水孔と、
前記排水孔の流路を開閉可能なエスケープバルブと、
該エスケープバルブを前記排水孔に押しつけて前記排水孔の流路を閉じるスプリングと
を備え、
前記給水管又は前記冷却管内の圧力が前記スプリングの弾性力以上になったときに、前記エスケープバルブは前記排水孔の流路を開通し、前記給水管内又は前記冷却管内の前記飲料水を、前記排水孔を介して前記冷却水槽に排水することによって、前記圧力を開放するディスペンサ。
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