JP4544469B2 - 開閉扉 - Google Patents

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Description

本発明は、手動で開閉動作を行って、トイレ等の空間を間仕切る開閉扉に関するものである。
空間を間仕切る開閉扉には、開閉の仕方により、人力で扉を開閉する手動ドアタイプと、開閉の駆動源となる装置を設け、該駆動源の起動により扉を開閉する自動ドアタイプとに大別されている。特に、手動ドアタイプの開閉扉は、駆動源を必要としないため、家庭用を含め一般的に広く使用されている。例えば、部屋と廊下との間仕切りや、トイレと廊下とを間仕切るため等に使用されている。
特に、個人宅のトイレでは、設置スペースの関係上等から、横方向にドアを動かすスライドドアではなく、ドアノブを把持して扉を押し引きし、蝶番金具を介して扉を回転させる上記手動ドアタイプの開閉扉が通常設置されている。
また、トイレに設置される開閉扉は、トイレ内からの音洩れ等を防止するため、遮音性や密閉性に優れたものが求められている。そのための工夫の1つとして、隙間隠し構造(例えば、特許文献1参照)や、隙間封鎖装置(例えば、特許文献2参照)等が知られている。
上記隙間隠し構造は、ドアの下部に回動自在なシール体を有している。このシール体は、ドアが開状態のときは斜め下向きに傾斜した状態で安定しており、ドアが閉状態のときにドアの戸当たりに設けられた当接部に接触して回動し、ドアの下部と床面との隙間を塞いて隠すようになっている。これにより、トイレ内の遮音性や密閉性を高めている。
また、上記隙間封鎖装置は、ドアの内部にドアの幅方向に沿って床面側に開口した空間部を設け、該空間部内に細長い隙間封鎖部材を備えている。この隙間封鎖部材は、ドアの開閉に伴って上下移動するワイヤによって吊り下げられている。
つまり、この隙間封鎖部材は、ドアが開状態のときにはワイヤによって空間部内を上方に移動させられており、ドアが閉状態のときにワイヤと共に下降してドアの下部と床面との隙間を塞いで隠すようになっている。これにより、上記隙間隠し構造と同様にトイレ内の遮音性や密閉性を高めている。
いずれにしてもこれら隙間隠し構造及び隙間封鎖装置は、開閉扉(ドア)が閉状態となったときのみに、開閉扉の下部と床面との隙間を塞ぐ構造になっており、その結果、使用者は音洩れ等を気にせずトイレを安心して使用することができる。
特開平8−333967号公報 特開平9−317344号公報
しかしながら、従来の開閉扉では開け閉めする際に、脱いだスリッパに開閉扉が接触してしまい、スリッパが脱いだ位置から離れた位置に移動してしまう場合があった。
具体的に説明すると、日常生活において、スリッパを履く場合が頻繁にあるが、一般にスリッパは廊下や絨毯等が敷かれた室内では履き続けているが、畳が敷かれた和室やトイレ等に出入りする際にはスリッパを脱ぐのが普通である。特に、トイレに出入りする際には、上述したように開閉扉が出入口に一般的に設置されているので、開閉扉を開けた後にスリッパを脱いでトイレ内に入り、その後開閉扉を閉めることになる。ところが、このときに上述したようにスリッパが開閉扉に引っ掛かって移動してしまう場合があった。また、スリッパが移動した結果、開閉扉とトイレの出入口との間に挟まったり、トイレ内に引きずられて入り込んだりする場合もあった。
ここで、上述した従来の隙間隠し構造及び隙間封鎖装置は、開閉扉の下部と床面との隙間を隠して、トイレ内の遮音性や密閉性を高めることが主な目的であるため、上述したようなスリッパとの接触防止を図るものではなかった。
仮に、開閉扉が開いているときに、開閉扉の下部と床面との隙間を、スリッパが通過できる程度の間隔に設定したとすると、それに応じてシール体や隙間封鎖部材もサイズを大きくする必要がある。その結果、開閉扉自体がより厚くなってしまったり、隙間封鎖部材を下方に向けてより長くすると共にワイヤをより強固なものに変更したりする等の設計変更が必要である。その結果、開閉扉が厚くて重いものになってしまい、開閉動作が困難になる恐れがあった。
特に、隙間封鎖装置に関しては、隙間封鎖部材をワイヤで上下させる構成であるが、実際には隙間封鎖部材が傾く等して上下し難いことが予想される。そのため、仮に開閉扉の下部と隙間との距離をスリッパが通過できるように大きく空けて、スリッパに考慮した設計にしたとしても、隙間封鎖部材を下方に向けてより長く形成せざるを得ないので、該隙間封鎖部材がさらに動き難くなってしまうという不都合が生じる可能性があった。また、開閉する際の押し引きの力を利用して隙間封鎖部材を上下させるため、通常の開閉の際よりも強い力が要求され、力の弱い子供、老人、車椅子利用者及び身体障害者等が開閉する際には不向きである。
一方、上述したスリッパの問題とは別に、開閉扉を開けてトイレや室内等に出入りする際に、人がつまづいたりぶつかったりしないように、安全面の点から、開閉扉から人が出入りする側に突起物等がでていない構造が望まれている。
また、床面に関しても、開閉扉を接触させて閉位置を位置決めする隆起状の受け部(戸当たり)等がなく、フラット(平面)であることが望まれている。これは、出入りする際に、やはり同様につまづいたり、足の指をぶつけたりしないように安全面の点からである。
特に、開閉扉から突出する突起物をなくし、床面をフラットにすることで、バリアフリー構造になり、車椅子を利用している方でも安全に開閉扉を開けて出入りすることができる。このようなバリアフリー構造は、近年ニーズが高まっており、新たに自宅等を建築したり、リフォームしたりする際の重要項目となりつつある。よって、バリアフリーに対応できる開閉扉を設計することが、重要視されているのが現状である。
この発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、脱いだスリッパに接触することがないと共に、出入りする際にぶつかる等の接触の心配がなくバリアフリーに対応可能な開閉扉を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明に係る開閉扉は、床面上に立設された扉枠に対して回動可能に固定された開閉扉であって、一辺側が前記扉枠に回動可能に接続され、他辺側に設けられた取手を押し引きすることで、前記扉枠内に収まる閉状態と該閉状態から90度以上回動する開状態との間で、位置が変位する扉本体と、該扉本体の下部に跳ね上げ可能に固定され、閉じた時に扉本体の下部と前記床面との間を塞ぐ可動扉下部と、前記可動扉下部の跳ね上げ動作を行う扉下部駆動機構と、前記扉本体の開閉状態に応じて前記扉下部駆動機構による前記可動扉下部の跳ね上げ動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段が、前記扉本体が前記閉状態又は前記開状態のときに前記可動扉下部を閉めると共に、閉状態から開状態、及び、開状態から閉状態への移行中に可動扉下部を跳ね上げるように制御することを特徴とする。
この発明に係る開閉扉においては、扉本体が扉枠内に収まった閉状態となっている場合には、可動扉下部が制御手段による制御を受けて、扉本体の下部と床面との間を塞ぐように閉まっている。これにより、扉本体を挟む両側の空間は、該扉本体により完全に間仕切られた状態となっている。
そして、この状態から取手を把持して扉本体を開け始め、90度以上回動させて完全に開いた開状態にした場合には、制御手段が扉本体の開閉動作に伴って、可動扉下部を閉まった状態から一旦跳ね上げ、跳ね上がった後に再度閉まるように制御する。
また、扉本体を開状態から再度閉状態にした場合には、上述した場合と同様に、制御手段が扉本体の開閉動作に伴って、可動扉下部を閉まった状態から一旦跳ね上げ、跳ね上がった後に再度閉まるように制御する。
このように、可動扉下部は、扉本体の開閉途中で一旦跳ね上がるが、扉本体が開状態又は閉状態となったときには閉まるようになっている。
よって、仮にスリッパを履いた状態で扉本体を開け、その後、扉本体の可動範囲でスリッパを脱いで該扉本体を閉めたとしても、スリッパに接触していた従来のものとは異なり、スリッパへの接触を回避することができる。従って、脱いだ位置からスリッパが移動してしまうことがなく、スリッパを脱いだ位置にそのまま留めておくことができる。その結果、スリッパを再度履くときに、履き易く、移動したスリッパを元の状態に戻す等の余計な動作が不要になる。
なお、スリッパを扉本体の前で脱いだ後、扉本体を開けたとしても同様の作用効果を奏することができる。
また、扉本体が開状態になって出入りする時点では、可動扉下部は閉まっているので、扉本体から出入りする側に突起物等がない状態になっている。よって、出入りする際に、可動扉下部につまづいたり、ぶつかったりする等の接触の心配がなく、安全性に優れている。そのため、バリアフリー構造に対応でき、車椅子を利用している方であっても、可動扉下部に接触することなく、自由に出入りすることができる。
また、本発明に係る開閉扉は、前記制御手段が、前記扉本体の回動位置を検出する検出機構を備え、前記検出機構で検出した前記扉本体の回動位置に応じて前記可動扉下部の跳ね上げ動作を制御することを特徴とする。すなわち、この開閉扉では、検出機構により扉本体の回動位置を検出し、検出した回動位置に応じて可動扉下部の跳ね上げ動作を制御するので、可動扉下部を回動位置に対応して正確に上げ下げさせることができる。
また、本発明に係る開閉扉は、前記検出機構が、前記扉本体の上端面に設けられた扉側電気接点と、前記扉枠に設けられ前記閉状態から前記開状態までの前記扉本体の上端面に対向可能に配された接点支持部材と、前記接点支持部材に設けられ前記閉状態の前記扉本体、前記閉状態から前記開状態への移行状態及び前記開状態の前記扉本体の各位置に応じて前記扉側電気接点と接触可能な複数の枠側電気接点と、前記扉側電気接点と前記枠側電気接点との導通の有無を検知して前記扉本体の回動位置を検出する導通検出部と、を備えていることを特徴とする。すなわち、この開閉扉では、導通検出部が扉側電気接点と枠側電気接点との導通の有無を検知して扉本体の回動位置を検出するので、簡易な構成で容易にかつ正確に扉本体の回動位置を検出することができる。
さらに、本発明に係る開閉扉は、前記扉下部駆動機構が、前記扉本体に内蔵され前記可動扉下部の跳ね上げ動作を行うモータを備え、前記制御手段が、前記導通検出部で検出した前記導通の有無に応じて前記モータを駆動することを特徴とする。すなわち、この開閉扉では、導通検出部で検出した導通の有無に応じてモータを駆動するので、簡便な電気的制御で可動扉下部の跳ね上げ動作を自動で行うことができ、可動扉下部の跳ね上げ動作のために扉を開閉操作する者の力を利用せずに済む。したがって、力の弱い子供、老人、車椅子利用者及び身体障害者等にも負荷が少なく好適な開閉扉を得ることができる。
また、本発明に係る開閉扉は、前記扉枠が、トイレの出入口に設けられ、前記扉本体が、トイレ用のドアであることを特徴とする。すなわち、この開閉扉においては、脱いだスリッパがドアに引きずられて、トイレ内に入り込んだり、ドアと扉枠との間に挟まったりすることはない。また、車椅子を利用している方であっても、車椅子のままトイレ内に出入りすることができる。
本発明に係る開閉扉によれば、脱いだスリッパに接触することがないと共に、出入りする際に可動扉下部にぶつかる等の接触の心配がなく、バリアフリーに対応することができる。
以下、本発明に係る開閉扉の一実施形態について、図1から図9を参照して説明する。
本実施形態の開閉扉1は、図1から図3に示すように、トイレWCの出入口にある平坦な床面F上に立設された扉枠Aに対して、回動可能に固定されるトイレ用の開閉扉である。この開閉扉1は、一辺側が扉枠Aに回動可能に接続され、他辺側に設けられた取手2aを押し引きすることで、扉枠A内に収まる閉状態と、該閉状態から90度以上回動する開状態との間で、位置が変位する扉本体2と、該扉本体2の下部に跳ね上げ可能に固定され、閉じたときに扉本体2の下部と床面Fとの間を塞ぐ可動扉下部3と、可動扉下部3の跳ね上げ動作を行う扉下部駆動機構7と、扉本体2の開閉状態に応じて、扉下部駆動機構7による可動扉下部3の跳ね上げ動作を制御する制御手段4と、を備えている。
また、本実施形態の扉枠Aは、図1に示すように、平らな床面F上に間隔を空けて並ぶように立てられた2本の柱部材a1と、これら柱部材a1間に架け渡しされた梁である上部部材a2と、で下方に開口するコ形状に形成されている。そして、扉本体2は、一方の柱部材a1に対して2箇所の蝶番部材5を介して接続されている。これにより、扉本体2は、蝶番部材5を介して90度以上回動して、開閉されるようになっている。また、他方の柱部材a1には、扉本体2の他辺側が接触する図示しない戸当たりが設けられている。これにより、扉本体2は、扉枠A内に位置決めされた状態で収まるようになっている。
上記扉本体2は、両側に垂直に配された一対の縦心材21と、これら縦心材21間に水平に固定された横心材22と、これら縦心材21及び横心材22に張られた平板材23と、で全体が構成されている。なお、一対の縦心材21は、その下端が平板材23の下端よりも上部に設定されている。
上記可動扉下部3は、図1及び図3に示すように、扉本体2に対して略同一の幅及び厚さで形成されている。また、可動扉下部3は、その両側部に配された一対の扉下部心材31と、これらの扉下部心材31に水平に固定された長板部32と、で全体が構成されている。
上記扉下部心材31は、上部に突出した突出部31aを有し、突出部31aが扉本体2の下部において平板材23を挟むように扉本体2の両側部に回動可能に嵌め込まれている。
上記扉下部駆動機構7は、扉本体2に内蔵され可動扉下部3の跳ね上げ動作を行うモータMを備えている。このモータMは、扉本体2の下端部に水平状態で内蔵され、その回転軸m1が扉本体2の一方の側部に突出されていると共に可動扉下部3の突出部31aに挿入固定されている。
また、可動扉下部3の突出部31aのうち上記回転軸m1が固定されていない方には、円柱支持部材3bが水平状態に固定されていると共に、内側方向に突出して扉本体2の下端部に回動可能に挿入されている。すなわち、モータMを正回転で駆動することで、回転軸m1と円柱支持部材3bとで支持された可動扉下部3が回転軸m1を中心に回動し、その下部を跳ね上げることができると共に、跳ね上げた状態からモータMを逆回転させることで、可動扉下部3が逆方向に回動して、その下部を下げることができる。
なお、可動扉下部3の上部は、図5に示すように、跳ね上げ方向側である一側部が丸く面取りされた形状とされている共に跳ね上げ方向の反対側である他側部が断面矩形状とされている。すなわち、可動扉下部3は、上部の一側部が面取りされているため跳ね上げ方向にはスムーズに回動するが、跳ね上げの反対方向については上部の他側部が矩形状の角部であるため、上方の扉本体2下面に当接して規制され、垂直状態以上に反対側に回動しないように設定されている。
なお、可動扉下部3は、垂直状態に配された際に、下端が床面Fから若干の隙間を空けて配されるように設定されている。
上記制御手段4は、扉枠A近傍の壁内等に設置されたIC等の制御回路を有する制御盤であり、扉本体2が閉状態又は開状態のときに可動扉下部3を閉めると共に、閉状態から開状態、及び、開状態から閉状態への移行に伴って、一旦可動扉下部3を跳ね上げた後に再度閉めるように扉下部駆動機構7を制御している。なお、モータMは、配線Lにより制御手段4に接続されている。また、制御手段4には、モータMに直流電圧で電力供給するためのDCアダプタ(図示略)が内蔵されている。
また、制御手段4は、扉本体2の回動位置を検出する検出機構8を備えている。制御手段4は、検出機構8で検出した扉本体2の回動位置に応じて可動扉下部3の跳ね上げ動作を制御する。
この検出機構8は、図2及び図3の(a)(b)に示すように、扉本体2の上端面に設けられた扉側接点板10と、扉側接点板10に設けられた複数の扉側電気接点C1、C2と、扉枠Aに設けられ閉状態から開状態までの扉本体2の上端面に対向可能に配された接点支持部材12と、接点支持部材12に設けられ閉状態の扉本体2、閉状態から開状態への移行状態及び開状態の扉本体2の各位置に応じて扉側電気接点C1、C2と接触可能な複数の枠側電気接点R1、F1、F2、R2と、扉側電気接点C1、C2と枠側電気接点R1、F1、F2、R2との導通の有無を検知して扉本体2の回動位置を検出する導通検出部13と、を備えている。
上記接点支持部材12は、扇状板材14と、扇状板材14を上部部材a2にネジ固定するための固定支持部15とで構成されている。また、枠側電気接点R1、F1、F2、R2は、扇状板材14の所定位置に埋め込まれた円弧状の金属部材である。すなわち、枠側電気接点R1は、扉本体2が閉状態の位置から柱部材a1より15cm開けた位置まで扉側電気接点C2と接触するように配されている。
また、枠側電気接点F1は、扉本体2が柱部材1aから15cmを超えた時点で扉側電気接点C1と接触するように配されている。この位置から開度70度の開状態となる位置までは、制御部4内の図示しないコンデンサの電圧により、モータMが可動扉下部3を90度跳ね上げた状態を保持するように設定されている。さらに、扉側電気接点C1が枠側電気接点F2を通過すると、枠側電気接点R2は、扉本体2が開度80度の開状態を超えた位置から完全に開度90度の全開状態になる位置まで扉側電気接点C2と接触するように配されている。
これらの枠側電気接点R1、F1、F2、R2及び扉側電気接点C1、C2は、それぞれ制御手段4に配線Lにより接続されている。
そして、制御手段4は、導通検出部13で検出した上記導通の有無に応じてモータMを駆動する。
すなわち、制御手段4は、枠側電気接点R1と扉側電気接点C1とが接触してこれらの電気的導通を検出すると、モータMを逆回転させて可動扉下部3を垂直状態にする方向に回動させる制御を行う。また、制御手段4は、枠側電気接点F1と扉側電気接点C2とが接触してこれらの電気的導通を検出すると、モータMを正回転させて可動扉下部3を垂直状態から水平状態へと下部を跳ね上げ回動させる制御を行う。さらに、枠側電気接点R2と扉側電気接点C2とが接触してこれらの電気的導通を検出すると、モータMを逆回転させて可動扉下部3を垂直状態にする方向に回動させる制御を行う。
また、扉本体2の取手2a側上部の戸当たり部には、制御手段4に配線Lで接続されたマイクロスイッチ16が取り付けてある。このマイクロスイッチ16は、扉本体2が開けられると信号を制御手段4に送るように設定されている。また、制御手段4は、マイクロスイッチ16からの信号が入力された場合のみ扉下部駆動機構7のモータMを駆動するように設定されている。すなわち、扉本体2が完全な閉状態の場合には、モータMには電圧が印加されず、待ち受け時のモータMに負荷が加わることを防いでいると共に、電力消費を抑制している。
次に、このように構成された開閉扉1をトイレWCの扉として使用する場合について、説明する。なお、トイレWCの使用者は、スリッパSを履いているものとして説明する。
始めに、開閉扉1は、図4及び図5に示すように、扉枠A内に収まって閉状態になっているが、この状態においては、可動扉下部3は、扉本体2の下部と床面Fとの間を塞ぐように閉まっている。すなわち、閉状態の扉本体2によりマイクロスイッチ16からの信号が制御手段4に入力されないため、モータMに電力が供給されず回転軸m1がフリーの状態となっており、可動扉下部3が自重で垂直状態の位置に配された状態となっている。
次いで、使用者が、取手2aを把持して扉本体2を開け始めると、マイクロスイッチ16からの信号が制御手段4に入力されると共に、制御手段4がモータMに電力を供給する。この際、枠側電気接点R1と扉側電気接点C2とが接触しているので、導通検出部13がこれらの導通を検出する。そして、制御手段4が、モータMを逆回転させて可動扉下部3の下部を垂直状態とする方向に可動扉下部3に力を加える。なお、この状態では、既に可動扉下部3が垂直状態となっており、可動扉下部3の上部(矩形状の角部)が扉本体2の下面に当接されて規制されているため、可動扉下部3は回動しない。
さらに、図6及び図7に示すように、扉本体2を開けると、枠側電気接点F1と扉側電気接点C2とが接触して導通検出部13がこれらの導通を検出する。この際、制御手段4は、モータMを正回転させて可動扉下部3を正回転に回動させ、下部を跳ね上げる。なお、可動扉下部3が水平状態まで回動されると、側面が扉本体2の下面に当接して規制されるため、水平状態のまま維持される。このとき、使用者がトイレWCの外側で脱いだスリッパSの上方を、可動扉下部3を跳ね上げた状態で扉本体2が通過することになる。
そして、扉本体2が開度70度の開状態に達し、開度80度の開状態までの間に位置すると、枠側電気接点R2が扉側電気接点C2に接触して導通検出部13がこれらの導通を検出する。この際、制御手段4は、図8及び図9に示すように、モータMを逆回転させて再び可動扉下部3を逆回転に回動させて下部を下げて全体を垂直状態とする。
このように制御手段4が扉本体2の開閉動作に伴って、可動扉下部3を閉まった状態から一旦跳ね上げ、跳ね上がった後に再度閉めるように制御する。
また、使用者が扉本体2を開状態にした後、トイレWC内に入り、該扉本体2を開状態から再度閉状態にした場合には、制御手段4が扉本体2の開閉動作に伴って、上述した閉状態から開状態にした場合の動作を逆に行って、可動扉下部3を閉まった状態から一旦跳ね上げ、跳ね上がった後に再度閉まるように制御する。
上述したように、可動扉下部3は、図6及び図7に示すように、扉本体2の開閉途中で一旦跳ね上がるが、図8及び図9に示すように、扉本体2が完全に開状態又は閉状態となったときには閉まるようになっている。そのため、使用者がスリッパSを履いた状態で扉本体2を開け、その後、扉本体2の可動範囲でスリッパSを脱いでトイレWC内に入り、扉本体2を閉めたとしても、スリッパSに接触していた従来のものとは異なり、スリッパSへの接触を回避することができる。
従って、スリッパSが脱いだ位置からトイレWC内に引きずられて移動したり、扉枠Aと扉本体2との間に挟まったり、裏返ったりすることがなく、脱いだ位置にそのまま留めておくことができる。その結果、スリッパSを再度履くときに、履き易く、裏返ったスリッパSを元の状態に戻す等の余計な動作が不要になる。
なお、スリッパSを扉本体2の前で脱いだ後、該扉本体2を開けたとしても同様の作用効果を奏することができる。
また、トイレWCに入って扉本体2を閉状態にしたときに、可動扉下部3が扉本体2と床面Fとの隙間を塞ぐので、トイレWC内が密閉された状態となる。そのため、使用者は、音洩れやにおい洩れ等を心配せずにトイレWCを利用できる。
また、扉本体2が開状態になってトイレWC内に出入りする時点では、図8及び図9に示すように、可動扉下部3は閉まっているので、扉本体2から出入りする側に突起物等がない状態になっている。よって、出入りする際に可動扉下部3にぶつかったりする等の接触の心配がなく、安全性に優れている。すなわち、バリアフリー構造に対応でき、車椅子を利用している方であっても、可動扉下部3に接触することなく、自由に出入りすることができる。
また、扉本体2の下部に固定された可動扉下部3の跳ね上げ動作を、モータMを用いた簡易的な構成の扉下部駆動機構7により行うので、従来のように扉本体2が厚くて重いものに成り難い。よって、力の弱い子供、老人、車椅子利用者及び身体障害者等であっても、扉本体2を容易且つ円滑に開閉操作することができる。
上述したように、本実施形態の開閉扉1によれば、脱いだスリッパSに接触することなく、力の弱い子供、老人、車椅子利用者及び身体障害者等であっても容易且つ確実に扉本体2を開閉操作することができると共に、トイレWC内に出入りする際に可動扉下部3にぶつかる等の接触の心配がない。また、バリアフリーに対応することも可能である。
また、検出機構8により扉本体2の回動位置を検出し、検出した回動位置に応じて可動扉下部3の跳ね上げ動作を制御するので、可動扉下部3を回動位置に対応して正確に上げ下げさせることができる。
さらに、導通検出部13が扉側電気接点C1、C2と枠側電気接点R1、F1、F2、R2との導通の有無を検知して扉本体2の回動位置を検出するので、簡易な構成で容易にかつ正確に扉本体2の回動位置を検出することができる。
また、導通検出部13で検出した導通の有無に応じてモータMを駆動するので、簡便な電気的制御で可動扉下部の跳ね上げ動作を自動で行うことができ、可動扉下部の跳ね上げ動作のために扉を開閉操作する者の力を利用せずに済む。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、好適な例として開閉扉1をトイレWCの出入口に設置し、トイレ用のドアとしたが、トイレ用に限られるものではなく、部屋の出入口等に設置しても構わない。
また、上記扉下部駆動機構7は、上述したように構成が簡便となり、跳ね上げ動作に人力を必要としないモータMを使用した機構が好ましいが、バネやワイヤー等の種々の部材を組み合わせて機械的に構成した人力による機構を採用しても構わない。
また、可動扉下部3の床面Fに対向する下端側を、丸みを帯びた面取り形状に形成しても構わない。こうすることで、可動扉下部3の下端側を床面Fに接触又はより近接させても、跳ね上がる際に、扉枠Aや床面Fに角部が当たって、跳ね上がり難くなることがない。よって、可動扉下部3を床面Fに近接又は接触させても、跳ね上げ動作が滑らかになり、床面Fや扉枠Aを傷つけ難い。
また、上記実施形態では、扉本体2の開閉をマイクロスイッチ16で検知しているが、取手2aの操作の有無で検知するようにしても構わない。
本発明に係る開閉扉の一実施形態を示す図であって、トイレ側から見た正面図である。 本実施形態の開閉扉を示す上面図である。 本実施形態の開閉扉において、接点支持部材を示す下面図及び扉側接点板を示す平面図である。 本実施形態の開閉扉において、閉状態のときの概略上面図である。 本実施形態の開閉扉において、閉状態のときの取手側方から見た要部側面図である。 本実施形態の開閉扉において、閉状態から開状態への移行する際の概略上面図である。 本実施形態の開閉扉において、閉状態から開状態への移行する際の取手側方から見た要部側面図である。 本実施形態の開閉扉において、全開状態のときの概略上面図である。 本実施形態の開閉扉において、全開状態のときの取手側方から見た要部側面図である。
符号の説明
1…開閉扉、2…扉本体、2a…取手、3…可動扉下部、4…制御手段、7…扉下部駆動機構、8…検出機構、12…接点支持部材、13…導通検出部、A…扉枠、F…床面、M…モータ、C1、C2…扉側電気接点、R1、F1、F2、R2…枠側電気接点、WC…トイレ

Claims (5)

  1. 床面上に立設された扉枠に対して回動可能に固定された開閉扉であって、
    一辺側が前記扉枠に回動可能に接続され、他辺側に設けられた取手を押し引きすることで、前記扉枠内に収まる閉状態と該閉状態から90度以上回動する開状態との間で、位置が変位する扉本体と、
    該扉本体の下部に跳ね上げ可能に固定され、閉じた時に扉本体の下部と前記床面との間を塞ぐ可動扉下部と、
    前記可動扉下部の跳ね上げ動作を行う扉下部駆動機構と、
    前記扉本体の開閉状態に応じて前記扉下部駆動機構による前記可動扉下部の跳ね上げ動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段が、前記扉本体が前記閉状態又は前記開状態のときに前記可動扉下部を閉めると共に、閉状態から開状態、及び、開状態から閉状態への移行中に可動扉下部を跳ね上げるように制御することを特徴とする開閉扉。
  2. 請求項1に記載の開閉扉において、
    前記制御手段が、前記扉本体の回動位置を検出する検出機構を備え、
    前記検出機構で検出した前記扉本体の回動位置に応じて前記可動扉下部の跳ね上げ動作を制御することを特徴とする開閉扉。
  3. 請求項2に記載の開閉扉において、
    前記検出機構が、前記扉本体の上端面に設けられた扉側電気接点と、
    前記扉枠に設けられ前記閉状態から前記開状態までの前記扉本体の上端面に対向可能に配された接点支持部材と、
    前記接点支持部材に設けられ前記閉状態の前記扉本体、前記閉状態から前記開状態への移行状態及び前記開状態の前記扉本体の各位置に応じて前記扉側電気接点と接触可能な複数の枠側電気接点と、
    前記扉側電気接点と前記枠側電気接点との導通の有無を検知して前記扉本体の回動位置を検出する導通検出部と、を備えていることを特徴とする開閉扉。
  4. 請求項3に記載の開閉扉において、
    前記扉下部駆動機構が、前記扉本体に内蔵され前記可動扉下部の跳ね上げ動作を行うモータを備え、
    前記制御手段が、前記導通検出部で検出した前記導通の有無に応じて前記モータを駆動することを特徴とする開閉扉。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の開閉扉において、
    前記扉枠が、トイレの出入口に設けられ、
    前記扉本体が、トイレ用のドアであることを特徴とする開閉扉。
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