JP4543436B2 - イオン発生装置及び除電装置 - Google Patents

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Description

本発明はイオン発生装置及び除電装置に係り、特に半導体製造工場のクリーンルーム内で発生する静電気を除去する除電装置及びそれに用いるイオン発生装置に関する。
半導体などの製造工場、特に高性能化・高集積化が進む半導体デバイスや大型化が進むフラットパネルディスプレイを製造する製造工場では、静電気によるデバイスの破壊や塵埃の付着が問題となっている。これらの静電気障害を防止するため、空気をイオン化して供給することによって、発生した電位を低減する除電装置が用いられている。
ところで、近年では、製造装置の小型化により、除電装置に必要な設置スペースを製造装置内に確保することが困難となっている。そこで、特許文献1には、クリーンルーム内で、製造装置から離れた位置にイオン発生装置を設け、このイオン発生装置で発生させたイオンを除電場所まで搬送することにより、製造装置内の設置スペースを大幅に低減できるイオン搬送式除電装置が提案されている。この除電装置は、イオン発生装置で正イオンと負イオンを発生させ、これを別々に搬送した後でミキシングし、除電エアとして帯電物に吹きつけている。
特開2000−21596号公報
しかしながら、特許文献1の除電装置は、搬送路内でイオンが壁面に接触して減少するため、搬送路出口でのイオン数が搬送路入口でのイオン数に比べて大幅に減少し、除電性能が低下するという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、高い除電性能を得るためのイオン発生装置及びそれを用いた除電装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、イオン発生装置であって、筒体と、該筒体の一方端に設けられ、他方端に向けて送風を行うファンと、前記筒体の内部に設けられ、第1放電針を有する第1放電部と、前記筒体の内部に設けられ、前記ファンによる送風方向に対して前記第1放電部の下流側に配置され、第2放電針を有する第2放電部と、前記第1放電針が接続される高圧電源と、前記第1放電針と前記第2放電針との間に接続されるコンデンサと、を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、高圧電源に接続された第1放電針、及びそれに接続された第2放電針に直流コロナ放電が発生し、その周囲のエアがイオン化される。したがって、ファンで送風を行った際に、エアは第1放電部と第2放電部とで二段階にイオン化され、イオン濃度の高いエアが送気される。
また、請求項1の発明によれば、第1放電針と第2放電針との間にコンデンサを設けたので、第1放電針と第2放電針との間に電位差が生じ、第1放電針の電圧が第2放電針の電圧よりも高くなる。したがって、第1放電針と第2放電針との間に電界が形成され、この電界によってイオンは第1放電部から第2放電部への進行方向に力を受けて加速する。よって、筒体の他方端を搬送路に接続した際に、搬送路内でイオンが減少しにくくなり、搬送路出口でのイオン数を増加させることができるので、請求項1のイオン発生装置を用いて除電装置を構成した際に、高い除電性能を得ることができる。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記第1放電針、前記第2放電針は、前記筒体の軸方向に配置されることを特徴とする。したがって、請求項2の発明によれば、ファンによる送風時の圧力損失を減らすことができる。
請求項3に記載の発明は請求項1の発明において、前記第1放電針、前記第2放電針は、前記筒体の径方向に配置され、且つ、その先端が前記筒体の中心に向けて配置されることを特徴とする。請求項3の発明によれば、第1放電針、第2放電針が筒体の中央に向けて配置されるので、筒体の中央部のイオン濃度を増加させることができる。したがって、筒体の他端に搬送路を接続した際に、搬送路の壁面に接触するイオンの割合を減少させることができ、搬送路出口部でのイオン数を増加させることができる。
請求項4に記載の発明は請求項1〜3のいずれか1の発明において、前記第1放電部及び/又は第2放電部は、前記筒体の内部を絞るリング状の絞り部を有し、該絞り部に前記第1放電針及び/又は前記第2放電針が取り付けられることを特徴とする。請求項4の発明によれば、第1放電部、第2放電部に絞り部が設けられているので、エアの流れは筒体の中央部の風速が外周部の風速よりも早くなる。これにより、筒体の中心に向けて揚力が発生し、イオンが外側に拡散されることを抑制することができる。したがって、イオンが壁面に接触することを抑制することができ、イオンの減少数を低減することができる。
請求項5に記載の発明は前記目的を達成するために、イオン発生装置であって、筒体と、該筒体の一方端に設けられ、他方端に向けて送風を行うファンと、前記筒体の内部に設けられ、第1放電針を有する第1放電部と、前記筒体の内部に設けられ、前記ファンによる送風方向に対して前記第1放電部の下流側に配置され、第2放電針を有する第2放電部と、前記第1放電針及び第2放電部に接続される高圧電源と、を備え、前記第1放電針及び第2放電針は、前記筒体の径方向に配置され、且つ、その先端が前記筒体の中心に向けて配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は請求項1〜5のいずれか1のイオン発生装置を備えた除電装置であって、前記筒体の他方端に搬送路が接続され、該搬送路を介して前記イオン化装置でイオン化されたエアが搬送されることを特徴とする。
本発明によれば、第1放電部と第2放電部とで二段階のイオン化を行うので、イオン数を増加させることができ、さらに、第1放電針と第2放電針との間にコンデンサを設けたので、イオンの進行速度を高めることができる。したがって、本発明のイオン発生装置を除電装置に用いることによって、イオン搬送時のイオンの減少を抑制することができ、高い除電効率を得ることができる。
以下添付図面に従って本発明に係るイオン発生装置及びそれを用いた除電装置の好ましい実施形態について説明する。
図1は除電装置の構成を模式的に示している。同図に示す除電装置10は、被除電物12を除電する装置であり、本発明が適用されたイオン発生装置14、16を備える。イオン発生装置14、16の構成は後述するが、イオン発生装置14によって正イオンが生成され、イオン発生装置16によって負イオンが生成される。
イオン発生装置14、16にはそれぞれ、ダクト(搬送路に相当)18、20が接続され、このダクト18、20の先端にイオンバランス制御ユニット22、24が設けられる。イオンバランス制御ユニット22、24は被除電物12の近傍に設けられており、このイオンバランス制御ユニット22、24によって正イオン数、負イオン数が調整される。具体的には、イオンバランス制御ユニット22は、ダクト18の先端が連結される管状帯電部と、この管状帯電部に負の電圧を印加する直流電源とを有し、負の電圧に印加された管状帯電部にエア中の正イオンが接触することによって消滅し、正イオン数が制御される。同様に、イオンバランス制御ユニット24は、ダクト20の先端が連結される管状帯電部と、この管状帯電部に正の電圧を印加する直流電源とを有し、正の電圧に印加された管状帯電部にエア中の負イオンが接触することによって消滅し、負イオン数が制御される。
イオンバランス制御ユニット22、24はミキシングユニット26に接続される。ミキシングユニット26の構成は特に限定するものではないが、イオンバランス制御ユニット22、24から送気されるイオン化エアを均一に混合するように構成される。ミキシングユニット26の先端にはノズル28が設けられ、このノズル28から被除電物12に向けてイオン化エアが噴射される。
被除電物12の近傍には、被除電物12の表面電位を計測するプローブ30が設けられる。このプローブ30は、演算装置32内の表面電位計に接続されており、測定された表面電位の値に基づいて、被除電物12の表面電位に適したイオンバランスが演算される。演算装置32は、イオンバランス制御ユニット22、24に接続されており、演算した結果に基づいてイオンバランス制御ユニット22、24が制御される。これにより、被除電物12の表面電位に適したイオンバランスのエアがノズル28から噴射されるので、被除電物12を確実に除電することができる。
なお、上述した実施形態は、被除電物12が一個の例で説明したが、複数の被除電物12を同時に除去するようにしてもよい。その場合、イオンバランス制御ユニット22、24とミキシングユニット26とノズル28とプローブ30と演算装置32とから成るユニットを被除電物12ごとに設けることが好ましく、各ユニットに対してダクト18、20を分岐して接続するとよい。
また、被除電物12は、連続走行する帯状物であってもよく、この場合にも上述したユニットを一カ所、あるいは複数箇所に設けて除電するとよい。
次に本発明の特徴部分であるイオン発生装置14について説明する。なお、イオン発生装置16は、イオン発生装置14に対して、発生イオンが正と負の違いだけであり、その説明を省略する。
図2は、イオン発生装置14の構成を模式的に示す断面図である。同図に示すように、イオン発生装置14は、筒状のケーシング(筒体に相当)34を有しており、このケーシング34の端部に前述したダクト18が接続される。ケーシング34としては、たとえばφ50〜400mm(好ましくはφ100mm程度)のアルミフレキダクトが用いられる。
また、ケーシング34の反対側の端部には、ファン36が取り付けられており、このファン36を駆動することによって、外部のエアがケーシング34の内部を通ってダクト18に送られる。ファン36は、ケーシング34内の風速が2〜5m/s(風量では0.9〜2.4m)になるように設定される。この風速範囲の上限は、イオン発生装置14の上流側に設置されるフィルタ(不図示)などの圧損によって決定され、下限は除電に必要なイオン量によって決定される。
ケーシング34の内部には、第1放電部40、第2放電部50が設けられる。第1放電部40、第2放電部50は、ファン36による送風方向に順に配置されており、且つ、所定の間隔(たとえば10cm)を開けて配置されている。
第1放電部40は、多数(たとえば8本)の第1放電針42、42…と、この第1放電針42を支持する支持部材44とで構成される。支持部材44はリング状に形成されており、この支持部材44がケーシング34の内周面に取り付けられる。第1放電針42は、線状(たとえば、直径1mm、長さ2cm)に形成され、支持部材44の周方向に一定の角度間隔で取り付けられるとともに、ケーシング34の中心軸と平行に配置され、且つ、その先端が送風方向の下流側になるように配置される。また、第1放電針42は全て、接続端子46に電気的に接続されている。なお、第1放電針42と接続端子46とを電気的に接続する方法は特に限定するものではなく、たとえば支持部材44の内部に導線(不図示)を配設して接続したり、支持部材44の表面に金属箔(不図示)を設けて接続したりする方法が考えられる。また、接続端子46の位置や形状は特に限定するものではなく、図2の如くケーシング34の外部に配設したり、ケーシング34の内部に設けたりすることができる。
第2放電部50は、第1放電部40と同様に構成される。すなわち、第2放電部50は、多数(たとえば8本)の第2放電針52、52…と、この第2放電針52を支持する支持部材54とで構成される。支持部材54はリング状に形成されており、この支持部材54がケーシング34の内周面に取り付けられる。第2放電針52は、線状(たとえば、直径1mm、長さ2cm)に形成され、支持部材54の周方向に一定の角度間隔で取り付けられるとともに、第2放電針52は、ケーシング34の中心軸と平行に配置され、且つ、その先端が送風方向の下流側になるように配置される。また、第2放電針52は全て、接続端子56に電気的に接続されている。なお、第2放電針52と接続端子56とを電気的に接続する方法は特に限定するものではなく、たとえば支持部材54の内部に導線(不図示)を配設して接続したり、支持部材54の表面に金属箔(不図示)を設けて接続したりする方法が考えられる。また、接続端子56の位置や形状は特に限定するものではなく、図2の如くケーシング34の外部に配設したり、ケーシング34の内部に設けたりすることができる。
上述した第1放電部40の接続端子46には、直流高圧電源48が接続されている。また、接続端子46と接続端子56は、コンデンサ58を介して電気的に接続される。さらに、接続端子56は、コンデンサ60を介してアース接続される。したがって、直流高圧電源48によって第1放電針42、第2放電針52に高圧電圧を印加すると、コロナ放電によって第1放電針42、第2放電針52から正イオンが発生される。さらに、第1放電部40と第2放電部50との間にコンデンサ58が設けられているので、第1放電針42、第2放電針52の間に電位差が生じ、この電位差によって第1放電部40と第2放電部50との間に電界が発生し、この電界によってイオンが送風方向の力を受けて加速される。なお、直流高圧電源48による放電電圧の印加は、第2放電針52で確実に放電が行われ、且つ、その第2放電針52と第1放電部42との間で十分な電位差が発生するように設定される。たとえば、第2放電針52が10kV、第1放電針42が15kVになるように設定される。このように第2放電針52を10kV以上にすることによって放電が確実に行われる。また、第1放電針42と第2放電針52との電位差を5kV以上に設定することによって、イオンを加速させるのに十分な電位差を発生させることができる。
次に上記の如く構成された本実施の形態の作用について説明する。
図1のイオン発生装置14、16で発生させたイオンは、ダクト18、20を介して搬送され、イオンバランス制御ユニット22、24によってイオン数が調節された後、ノズル28から噴射され、被除電物12の除電が行われる。
その際、ダクト18、20内のイオンは、互いの反発力によって外側に拡散し、ダクト18、20の壁面に接触して消滅するため、ダクト18、20の出口部では入口部よりもイオン数が大幅に減少する。したがって、ダクト18、20が長くなるほど、イオンの搬送力が低下し、除電性能が低下するという問題がある。
そこで、本実施の形態では、イオン発生装置14、16の内部に第1放電部40と第2放電部50を設け、エアを二段階でイオン化させている。したがって、第1放電部40でのイオン濃度(たとえば3×10個/cm)よりも、第2放電部50でのイオン濃度(たとえば6×10個/cm)が高くなり、ダクト18、20の入口部でのイオン濃度を増加させることができる。
また、本実施の形態では、第1放電針42と第2放電針52との間にコンデンサ58を設けて、第1放電針42と第2放電針52との間に電位差を生じさせたので、電圧の高い第1放電針42と電圧の低い第2放電針52との間には電界が生じ、イオンは第1放電部40から第2放電部50へ進行する方向に力を受ける。これにより、イオンは加速して速度の大きい状態でダクト18、20に進入する。
したがって、本実施の形態によれば、イオンを高い濃度で且つ大きい速度でダクト18、20に進入させることができるので、ダクト18、20内での減少率を低下させることができ、除電装置10の除電性能を向上させることができる。または、ダクト18、20を長くした場合にも従来と同様の除電性能を得ることができる。
図3は、第2の実施形態のイオン発生装置14を示す断面図であり、図4は第1放電部40の正面図である。
これらの図に示す第2の実施形態は、図2に示した第1の実施形態と比較して、第1放電部40、第2放電部50の構成が異なっている。すなわち、第2の実施形態の第1放電部40は、図4に示すように第1放電針42、42…が径方向に配置されるとともに、その先端がケーシング34の中心を向いて配置されている。また、第1放電針42、42…は、リング状の支持部材44に取り付けられ、且つ、支持部材44の表面に設けた銅箔(不図示)を介して接続端子46に接続されている。
第2の実施形態の第2放電部50も第1放電部40と同様に構成され、第2放電針52、52…が径方向に配置され、且つ、その先端がケーシング34の中心を向いて配置され、さらに第2放電針52、52…が支持部材54の表面上の銅箔(不図示)を介して接続端子56に接続される。
上述した第1放電部40と第2放電部50は、ケーシング34の軸方向に薄型化することができ、たとえば2mmまで薄型化することができる。また、第1放電部40と第2放電部50との間隔は狭めることができ、たとえば5cmまで狭めることができる。
なお、第2の実施形態において、イオン発生装置16(図1参照)は、イオン発生装置14と同様に構成される。
上記の如く構成された第2の実施形態は、第1放電針42と第2放電針52が径方向に配置されているので、第1放電部40と第2放電部50をケーシング34の軸方向に小型化(薄型化)することができ、イオン発生装置14、16を小型化することができる。
また、第2の実施形態によれば、第1放電部40と第2放電部50との間隔を狭めたので、電界によるイオン加速の効果が大きくなるとともに、第1放電部40で発生したイオンが第2放電部50に到達する量が多くなる。さらに、第2の実施形態によれば、第1放電針42の先端と第2放電針52の先端をケーシング34の中心に向けて配置したので、ケーシング34の中心部分でのイオン濃度を高めることができる。よって、ダクト18、20の内部で壁面に衝突して消滅するイオン数を減らすことができ、除電装置10の除電効率を向上させることができる。または、ダクト18、20を所定長さ(たとえば10%程度)長くした場合にも従来と同様の除電性能を得ることができる。
図5は第3の実施形態のイオン発生装置の第1放電部を示す正面図である。
図5に示す第3の実施形態は、図4に示した第2の実施形態と比較して、第1放電部40と第2放電部50の構成が異なる。すなわち、図5に示す第3の実施形態の第1放電部40は、支持部材44の中央の開口部が、図4に示した支持部材44の中央の開口部よりも小さく形成され、たとえばケーシング34の径がφ5cmの場合に、開口部がφ4cmで形成される。このように開口部を小さく形成することによって、支持部材44が絞りとして作用する。なお、放電針42の先端は、支持部材44に対して1cm以上の突出量を確保することが好ましい。
第3の実施形態の第2放電部50(図3参照)も、上述した第1放電部40と同様に構成され、支持部材54の中央の開口部が小さく形成され、絞りとして作用する。
上記の如く構成された第3実施形態によれば、第1放電部40の支持部材44、第2放電部50の支持部材54が絞りとして作用するので、第1放電部40、第2放電部50の後段のエリアでは、中心部の風速が外周部分の風速よりも大きくなり、中心方向の揚力が発生する。これにより、ダクト18、20内でイオンが外側方向に拡散することを防止できるので、イオンがダクト18、20の側壁に接触して消滅することを抑制できる。よって、除電装置10の除電効率を向上させることができる。または、ダクト18、20を所定長さ(たとえば10%程度)長くした場合にも従来と同様の除電性能を得ることができる。
なお、上述した第3の実施形態は、支持部材44、54の形状によって絞り機能を設けたが、これに限定するものではなく、たとえば図3、図4に示した第1放電部40と第2放電部50との間に別部材から成る絞り部材を設けたり、ケーシング34を変形させて絞ったりしてもよい。
また、上述した第3の実施形態では、第1放電針42と第2放電針52を径方向に配置したが、第1の実施形態と同様に軸方向に配置してもよい。
なお、上述した第1〜第3の実施形態は、放電部を二段階に設けた例であるが、三段以上の放電部を設けてもよい。この場合にも、ケーシング34の軸方向に所定の間隔をあけて設けるとよい。
図6は第4の実施形態のイオン発生装置を示す断面図である。同図に示す第4の実施形態は、図3に示した第2の実施形態と比較して、接続端子46と接続端子56とが直接接続された点で異なっており、その他の構成(たとえば第1放電針42、第2放電針52が径方向に配置され、且つ、その先端が中心に向けて配置されたこと等)は第2の実施形態と同様に構成される。
上記の如く構成された第4の実施形態の場合にも、第1放電部40と第2放電部50との距離を狭めることができるので、電界の影響が強くなり、イオンの速度を高めて除電性能を大幅に向上させることができる。
本実施の形態の除電装置の構成を模式的に示す図 第1の実施形態のイオン発生装置を示す断面図 第2の実施形態のイオン発生装置を示す断面図 図3の第1放電部を示す正面図 第3の実施形態の第1放電部を示す正面図 第4の実施形態のイオン発生装置を示す断面図
符号の説明
10…除電装置、12……被除電物、14、16…イオン発生装置、18、20…ダクト、22、24…イオンバランス制御ユニット、26…ミキシングユニット、28…ノズル、30…プローブ、32…演算装置、34…ケーシング、36…ファン、40…第1放電部、42…第1放電針、44…支持部材、50…第2放電部、52…第2放電針、54…支持部材

Claims (5)

  1. 筒体と、
    該筒体の一方端に設けられ、他方端に向けて送風を行うファンと、
    前記筒体の内部に設けられ、第1放電針を有する第1放電部と、
    前記筒体の内部に設けられ、前記ファンによる送風方向に対して前記第1放電部の下流側に配置され、第2放電針を有する第2放電部と、
    前記第1放電針が接続される高圧電源と、
    前記第1放電針と前記第2放電針との間に接続されるコンデンサと、
    を備えたことを特徴とするイオン発生装置。
  2. 前記第1放電針、前記第2放電針は、前記筒体の軸方向に配置されることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記第1放電針、前記第2放電針は、前記筒体の径方向に配置され、且つ、その先端が中心に向けて配置されることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  4. 前記第1放電部及び/又は第2放電部は、前記筒体の内部を絞るリング状の絞り部を有し、該絞り部に前記第1放電針及び/又は前記第2放電針が取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のイオン発生装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1のイオン発生装置を備えた除電装置であって、
    前記筒体の他方端に搬送路が接続され、該搬送路を介して前記イオン化装置でイオン化されたエアが搬送されることを特徴とする除電装置。
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