JP4541884B2 - 血小板凝集の阻害のための修飾アミノ酸 - Google Patents

血小板凝集の阻害のための修飾アミノ酸 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
血小板の活性化および凝集は、不安定狭心症および急性心筋梗塞、血栓溶解剤治療および血管形成術後の再閉塞、一過性虚血性発作、ならびに種々の他の心血管障害に関係する。血管が急性インターベンション、たとえば血管形成術、またはより慢性的にアテローム性動脈硬化症の病態生理学的プロセスにより損傷を受けた場合、血小板は活性化され、そして損傷を受けた表面および互いに付着する。この血小板の活性化、付着および凝集は、血管内腔における閉塞性血栓形成をもたらし得る。
多年にわたり種々の剤が、血小板凝集および血栓形成を阻害するための可能性のある標的として研究されてきた。たとえば、アスピリンは、血小板凝集を阻害する能力のため、予防的抗血栓剤として用いられるようになった。
米国特許第5,773,647(‘647)および5,866,536(‘536)号は、修飾アミノ酸、たとえばN−(5−クロロサリチロイル)−8−アミノカプリル酸(5−CNAC)、N−(10−[2−ヒドロキシベンゾイル]アミノデカン酸(SNAD)、およびN−(8−[2−ヒドロキシベンゾイル]アミノ)カプリル酸(SNAC)を有する薬理活性剤の経口送達のための組成物を記載している。さらに、WO 00/059863(‘863)は、式I
Figure 0004541884
〔式中、
、R、RおよびRは、独立して、水素、−OH、−NR、ハロゲン、C−CアルキルまたはC−Cアルコキシであり;
は、置換もしくは非置換C−C16アルキレン、置換もしくは非置換C−C16アルケニレン、置換もしくは非置換C−C12アルキル(アリーレン)、または置換もしくは非置換アリール(C−C12アルキレン)であり;そして
およびRは、独立して水素、酸素またはC−Cアルキルである。〕
の二ナトリウム塩、ならびに活性剤の経口送達に特に有効なその水和物および溶媒和物を開示している。
驚くべきことに、今回、‘647、‘536および‘863の修飾アミノ酸が血小板凝集の有効なインヒビターであることが発見された。したがって、薬理活性剤の担体として‘647、‘536および‘863の修飾アミノ酸を用いる医薬組成物は、血小板凝集阻害というさらなる利点を有する。
したがって、本発明は、哺乳類、好ましくはヒトにおける血小板凝集を阻害する方法であって、修飾アミノ酸、または医薬上許容されるその塩の血小板凝集阻害量の投与を含む方法を提供する。
別の実施態様において、本発明は、哺乳類、好ましくはヒトにおける血小板凝集を阻害する方法であって、修飾アミノ酸または医薬上許容される塩の血小板凝集阻害量を含んでなる医薬組成物の投与を含む方法を提供する。
さらなる実施態様において、本発明は、薬理活性剤を投与されている哺乳類、好ましくはヒトにおける血小板凝集を阻害する方法であって、修飾アミノ酸またはその塩が血小板凝集を阻害するのに有効な量で存在する、薬理活性剤および修飾アミノ酸または医薬上許容されるその塩を含んでなる医薬組成物の投与を含む方法を提供する。
本発明は、さらに、哺乳類(好ましくはヒト)における血小板凝集を阻害する方法であって、N−(−5−クロロサリチロイル)−8−アミノカプリル酸(5−CNAC)、または医薬上許容されるその塩の血小板凝集阻害量を当該患者に投与することを含んでなる方法に関する。
さらなる実施態様において、本発明は、哺乳類、好ましくはヒトにおける血小板凝集を阻害する方法であって、5−CNACまたは医薬上許容されるその塩の血小板凝集阻害量を含んでなる医薬組成物の投与を含む方法を提供する。
いっそうさらなる実施態様において、本発明は、薬理活性剤を投与されている哺乳類、好ましくはヒトにおける血小板凝集を阻害する方法であって、5−CNACまたはその塩が血小板凝集を阻害するのに有効な量で存在する、当該薬理活性剤および5−CNACまたは医薬上許容されるそれらの塩を含んでなる医薬組成物の投与を含む方法を提供する。
薬理活性剤および修飾アミノ酸の両方を含む本発明の実施態様において、血小板凝集阻害活性は修飾アミノ酸の機能であることを理解すべきである。かかる血小板凝集活性は、薬理活性剤の機能ではない。
別の実施態様において、本発明は、ヘパリン、インスリン、副甲状腺ホルモンもしくはカルシトニン処置を受けている哺乳類における血小板凝集を阻害する方法であって、修飾アミノ酸が血小板凝集を阻害するのに有効な量で存在する、当該ヘパリン、インスリン、副甲状腺ホルモンもしくはカルシトニンおよび修飾アミノ酸、または医薬上許容されるそれらの塩を含んでなる医薬組成物を投与することを含んでなる方法を提供する。
別の実施態様において、本発明は、カルシトニンがサケカルシトニンである、本発明の血小板凝集阻害方法を提供する。
他の実施態様において、本発明は、修飾アミノ酸が約25mg〜約400mgの量、好ましくは約100mg〜約200mgの量で存在する、本発明の血小板凝集阻害方法を提供する。
さらなる実施態様において、本発明は、薬理活性剤が、医薬組成物の総重量と比較して0.05〜70重量%の量で存在する、本発明の血小板凝集阻害方法を提供する。
さらなる実施態様において、本発明は、ヘパリン、インスリン、副甲状腺ホルモンもしくはカルシトニン処置を受けている哺乳類における血小板凝集を阻害する方法であって、5−CNACは、血小板凝集を阻害するのに有効な量で存在する、当該ヘパリン、インスリン、副甲状腺ホルモンもしくはカルシトニンおよび5−CNACまたは医薬上許容されるそれらの塩を含んでなる医薬組成物を投与することを含む方法を提供する。
さらなる実施態様において、本発明は、医薬組成物がカルシトニンおよび5−CNACまたは医薬上許容されるそれらの塩を含み、そして当該哺乳類がヒトである、本発明の血小板凝集阻害方法を提供する。
さらなる実施態様において、本発明は、カルシトニンがサケカルシトニンである、本発明の血小板凝集阻害方法を提供する。
本発明は、血小板凝集阻害用医薬の製造のための、修飾アミノ酸、または医薬上許容されるその塩の血小板凝集阻害量を含んでなる医薬組成物の使用に関する。
本発明は、また、薬理活性剤および修飾アミノ酸、または医薬上許容されるそれらの塩を含み、修飾アミノ酸またはその塩が血小板凝集を阻害するのに有効な量で存在する、血小板凝集阻害用医薬の製造のための、医薬組成物の使用に関する。
好適な実施態様において、本発明は、薬理活性剤および修飾アミノ酸、または医薬上許容されるそれらの塩を含み、修飾アミノ酸またはその塩が血小板凝集を阻害するのに有効な量で存在し、当該修飾アミノ酸がN−(−5−クロロサリチロイル)−8−アミノカプリル酸(5−CNAC)、または医薬上許容されるその塩である、血小板凝集阻害用医薬の製造のための医薬組成物の使用に関する。
本発明は、また、ヘパリン、インスリン、副甲状腺ホルモンもしくはカルシトニンおよび修飾アミノ酸、または医薬上許容されるそれらの塩を含み、修飾アミノ酸またはその塩が血小板凝集を阻害するのに有効な量で存在する、ヘパリン、インスリン、副甲状腺ホルモン(PTH)またはカルシトニン処置を受けている哺乳類(好ましくはヒト)における血小板凝集阻害用医薬の製造のための医薬組成物の使用に関する。
好適な実施態様において、本発明は、カルシトニンがサケカルシトニンである、本発明の医薬組成物の使用に関する。
別の実施態様において、本発明は、修飾アミノ酸が約25mg〜約400mgの量で存在する、本発明の医薬組成物の使用に関する。
好適な実施態様において、本発明は、修飾アミノ酸が約100mg〜約200mgの量で存在する、本発明の医薬組成物の使用に関する。
好適な実施態様において、本発明は、薬理活性剤が、医薬組成物の総重量と比較して0.05〜70重量%の量で存在する、本発明の医薬組成物の使用に関する。
本発明は、また、医薬組成物がカルシトニンおよび5−CNACまたは医薬上許容されるその塩を含み、そして当該哺乳類がヒトである、本発明の医薬組成物の使用に関する。
本発明は、また、血小板凝集の阻害のための、修飾アミノ酸、または医薬上許容されるその塩の血小板凝集阻害量を含んでなる医薬組成物に関する。
本発明は、さらに、薬理活性剤および修飾アミノ酸、または医薬上許容されるそれらの塩を含み、修飾アミノ酸またはその塩が血小板凝集を阻害するのに有効な量で存在する、血小板凝集の阻害のための医薬組成物に関する。
本発明のさらなる特徴および利点は、以下の発明の詳細な記載および添付の特許請求の範囲から明らかとなる。
血小板凝集刺激剤として5μMのアデノシン二リン酸(ADP)および血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いて、12の健康対象からの多血小板血漿(PRP)における用量阻害実験を行った。5μMのADPにより刺激された3の個々の対象についての血小板凝集曲線を確立した。
用量阻害実験を、血小板凝集刺激剤として5μMのアデノシン二リン酸(ADP)および血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いる、12の健康対象からの多血小板血漿(PRP)において行った。5μMのADPにより刺激された3の個々の対象についての血小板凝集曲線を確立した。
用量阻害実験を、血小板凝集刺激剤として3μMのADPおよび血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いて、PRPにおいて行った。3μMのADPにより刺激された2の個々の対象についての血小板凝集曲線を確立した。
血小板凝集刺激剤として2μMのADPおよび血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いて、PRPにおける用量阻害実験を行った。2μMのADPにより刺激された4の個々の対象についての血小板凝集曲線を確立した。
血小板凝集刺激剤として5μg/mLのコラーゲンおよび血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いて、PRPにおける用量阻害実験を行った。5μg/mLのコラーゲンにより刺激された2の個々の対象についての血小板凝集曲線を確立した。
血小板凝集刺激剤として2.5μg/mLのコラーゲンおよび血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いて、PRPにおける用量阻害実験を行った。2.5μg/mLのコラーゲンにより刺激された2の個々の対象についての血小板凝集曲線を確立した。
血小板凝集刺激剤として2.0μg/mLのコラーゲンおよび血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いて、PRPにおける用量阻害実験を行った。2.0μg/mLのコラーゲンにより刺激された対象についての血小板凝集曲線を確立した。
血小板凝集刺激剤として1μg/mLのコラーゲンおよび血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いて、PRPにおける用量阻害実験を行った。1μg/mLのコラーゲンにより刺激された対象についての血小板凝集曲線を確立した。
血小板凝集刺激剤として0.75μg/mLのコラーゲンおよび血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いて、PRPにおける用量阻害実験を行った。血小板凝集刺激剤として0.5μg/mLのコラーゲンおよび血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いて、PRPにおける用量阻害実験を行った。0.5μg/mLのコラーゲンにより刺激された対象についての血小板凝集曲線を確立した。
本発明において有用な修飾アミノ酸としては、前記‘536において開示された123修飾アミノ酸のいずれか1つ、もしくは前記‘647において記載された193修飾アミノ酸のいずれか1つ、またはこれらの任意の組合せが挙げられる。前記‘647および‘536の内容を、出典明示によりその全体、とりわけクレームおよび対応する実施例の発明主題を本願の一部とする。さらに、修飾アミノ酸は、前記修飾アミノ酸ならびにそれらのエタノール溶媒和物および水和物のいずれかの二ナトリウム塩であり得る。適当な化合物としては、下記式I
Figure 0004541884
〔式中、
、R、RおよびRは、独立して、水素、−OH、−NR、ハロゲン、C−CアルキルまたはC−Cアルコキシであり;
は、置換もしくは非置換C−C16アルキレン、置換もしくは非置換C−C16アルケニレン、置換もしくは非置換C−C12アルキル(アリーレン)、または置換もしくは非置換アリール(C−C12アルキレン)であり;そして
およびRは、独立して水素、酸素またはC−Cアルキルである。〕の化合物;ならびにその水和物およびアルコール溶媒和物が挙げられる。式Iの化合物ならびにそれらの二ナトリウム塩およびそれらのアルコール溶媒和物および水和物は、それらの製造方法とともに、WO 00/059863において記載されている。
二ナトリウム塩は、当分野における既知の方法により、エタノール溶媒和物から、エタノール溶媒和物を蒸発または乾燥することにより製造され、無水二ナトリウム塩を形成し得る。乾燥は、一般に、約80℃〜約120℃、好ましくは約85℃〜約90℃、そして最も好ましくは約85℃の温度で行われる。乾燥工程は、26”Hgまたはそれ以上の圧力で行われる。無水二ナトリウム塩は、一般に、無水二ナトリウム塩の100%総重量に基づいて、約5重量%未満のエタノールおよび好ましくは約2重量%未満のエタノールを含有する。
修飾アミノ酸の二ナトリウム塩は、また、水中で修飾アミノ酸のスラリーを作成し、そして2モル当量の水性水酸化ナトリウム、ナトリウムアルコキシドなどを添加することにより製造され得る。適当なナトリウムアルコキシドとしては、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびこれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
二ナトリウム塩のいっそうさらなる製造方法は、修飾アミノ酸を1モル当量の水酸化ナトリウムと反応させることにより二ナトリウム塩を得ることである。
二ナトリウム塩は、真空蒸留により濃厚ペーストになるまで二ナトリウム塩を含有する溶液を濃縮することにより固体として単離され得る。このペーストを真空オーブン中で乾燥して、固体として修飾アミノ酸の二ナトリウム塩が得られ得る。当該固体は、また、二ナトリウム塩の水溶液をスプレー乾燥することにより単離され得る。
修飾アミノ酸は、たとえば上記のように、‘647および‘536において記載された方法により、当分野において既知の方法により製造され得る。
前記‘863において記載されたような、エタノール溶媒物としては、エタノール溶媒の分子またはイオンと修飾アミノ酸の二ナトリウム塩の分子またはイオンとの分子性またはイオン性錯体が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。典型的には、エタノール溶媒和物は、修飾アミノ酸の二ナトリウム塩の各分子について約1のエタノール分子またはイオンを含有する。
修飾アミノ酸の二ナトリウム塩のエタノール溶媒和物は、修飾アミノ酸をエタノールに溶かすことにより製造され得る。典型的には、1グラムの修飾アミノ酸を約1mL〜約50mLのエタノール、一般的に約2mL〜約10mLのエタノールに溶かす。次いで、修飾アミノ酸/エタノール溶液を、修飾アミノ酸に対してモル過剰量のナトリウム含有塩、たとえば一ナトリウム含有塩と反応させ(すなわち、1モルの修飾アミノ酸について、1モルを超えるナトリウムカチオンが存在する)、エタノール溶媒和物を得る。適当な一ナトリウム塩としては、水酸化ナトリウム;ナトリウムアルコキシド、たとえばナトリウムメトキシドおよびナトリウムエトキシド;ならびに前記のものの任意の組合せが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。好ましくは、少なくとも約2モル当量の一ナトリウム含有塩を、前記エタノール溶液に添加する。すなわち、1モルの修飾アミノ酸について、少なくとも約2モルのナトリウムカチオンが存在する。一般に、反応を、混合物の還流温度で、またはそれ以下の温度、たとえば周囲温度で行う。次いで、エタノール溶媒和物を、当分野において既知の方法、たとえば得られたスラリーの常圧蒸留による濃縮、濃縮されたスラリーの冷却および固体の濾過により回収される。次いで、回収された固体を真空乾燥してエタノール溶媒和物を得ることができる。
修飾アミノ酸の二ナトリウム塩の水和物は、エタノール溶媒和物を乾燥して、上記のように無水二ナトリウム塩を形成させ、そして無水二ナトリウム塩を水和することにより製造され得る。好ましくは、二ナトリウム塩の一水和物が形成される。無水二ナトリウム塩は非常に吸水性であるので、大気中の水分に曝されるとその水和物が形成される。一般に、水和の工程は、約周囲温度〜約50℃、好ましくは周囲温度〜約30℃で、そして少なくとも50%の相対湿度を有する環境で行われる。あるいは、無水二ナトリウム塩を水蒸気で水和してもよい。
好ましくは、修飾アミノ酸は、5−CNAC(8−(N−2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾイル)アミノカプリル酸としても知られる。)、SNAD、SNACならびにそれらの一ナトリウム塩および二ナトリウム塩、それらのナトリウム塩のエタノール溶媒和物およびそれらのナトリウム塩の一水和物ならびにこれらの任意の組合せである。最も好適な修飾アミノ酸は、5−CNACの二ナトリウム塩およびその一水和物である。
本発明において使用するのに適した薬理活性剤は、治療剤ならびに予防剤の両方を含む。薬理活性剤としては、タンパク質、ポリペプチド、ホルモン、ポリサッカライド(ムコ−ポリサッカイドの混合物を含む)、炭水化物、脂質およびこれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
薬理活性剤の特異的な例としては、合成的、天然的、もしくは組換え型の供給源を含む以下のもの:ヒト成長ホルモン、組換え型ヒト成長ホルモン、ウシ成長ホルモンおよびブタ成長ホルモンを含む成長ホルモン;成長ホルモン放出ホルモン;α、βおよびγ−インターフェロンを含むインターフェロン;インターロイキン−1;インターロイキン−2;所望によりナトリウム、亜鉛、カルシウムおよびアンモニウムを含む対イオンを有する、ブタ、ウシ、ヒトおよびヒト組換え型を含むインスリン;IGF−1を含むインスリン様成長因子;未分画ヘパリン、ヘパリノイド、デルマタン、コンドロイチン、低、極低および超低分子量ヘパリンを含むヘパリン;サケ、ブタ、ウナギ、ニワトリおよびヒトに含まれるカルシトニン;エリスロポエチン;心房性ナトリウム利尿因子;抗原;モノクローナル抗体;ソマトスタチン;プロテアーゼ阻害剤;副腎皮質刺激ホルモン、ゴナドトロピン放出ホルモン;オキシトシン;黄体ホルモン放出ホルモン;卵胞刺激ホルモン;グルコセレブロシダーゼ;トロンボポエチン;フィルグラスチム;プロスタグランジン;シクロスポリン;バソプレッシン;クロモリンナトリウム(クロモグリク酸ナトリウムもしくは二ナトリウム);バンコマイシン;デスフェリオキサミン;副甲状腺ホルモン(その断片を含む);抗真菌剤を含む抗菌剤;ビタミン;これらの化合物の類縁体、断片、模倣体もしくはこれらの化合物のポリエチレングリコール−修飾誘導体;またはこれらの任意の組合せが含まれるが、これらに限定されない。
好適な薬理活性剤は、薬理活性ペプチド、特にカルシトニンである。公知のクラスの薬理活性剤であるカルシトニンは多様な医薬用途を有し、そしてたとえば、ページェット病、高カルシウム血症および閉経後骨粗鬆症の処置によく使用される。カルシトニンは、天然的、合成的もしくは組換え型のその供給源、ならびに1,7−Asu−ウナギカルシトニンのようなカルシトニン誘導体を含む、いずれのカルシトニンであってもよい。組成物は、単一のカルシトニンまたは2以上のカルシトニンの任意の組合せを含み得る。好適なカルシトニンは、合成的なサケカルシトニンである。カルシトニンは商品として入手可能であるか、または既知の方法により合成され得る。
他の好適な薬理活性剤は、ヘパリン、インスリンおよびPTHである。
一般的に、薬理活性剤の量は、意図する目的を達成するのに有効な量、たとえば治療的有効量、である。しかしながら、その量は、複数の組成物が投与されるような場合には、有効量よりも少量であり得る、すなわち、合計有効量は、累積投与量単位で投与され得る。また、組成物が徐放性の薬理活性剤を提供する場合には、活性剤の量は有効量よりも多量であり得る。使用される活性剤の全量は、当業者に既知の方法によって決定され得る。しかしながら、この組成物は、従来の組成物よりも効果的に活性剤を送達し得るので、従来の単位剤型もしくは送達システムにおいて用いられるものより少量の活性剤を、同じ血中レベルおよび/もしくは治療効果をなお達成しつつ、対象に投与することができる。
薬理活性剤がサケカルシトニンである場合は、もちろん、適切な投与量は、たとえば宿主ならびに処置される状態の性質および重症度に依存して変動するであろう。しかしながら、一般に、満足な結果は、約0.5μg/kg〜約10μg/kg動物体重、好ましくは1μg/kg〜約6μg/kg体重、の一日用量にて全身性で得られるであろう。
一般的には、薬理活性剤は、全医薬組成物の合計重量に対して0.05〜70重量%、好ましくは0.01〜50重量%の量、さらに好ましくは全医薬組成物の合計重量と比べて0.3〜30重量%の量で含まれる。
本発明において使用するための医薬組成物は、典型的には、1もしくはそれ以上の修飾アミノ酸の血小板凝集阻害量、すなわち、血小板凝集を阻害するのに十分な量を含む。一般に、修飾アミノ酸は、約25mg〜約400mgの範囲の用量で存在する。最も好ましくは、修飾アミノ酸は約100mg〜約200mgの範囲の用量で存在する。
本発明において使用するための医薬組成物は、典型的には、医薬活性剤および1もしくはそれ以上の修飾アミノ酸の血小板凝集阻害量、すなわち血小板凝集を阻害するのに十分な量を含んでなる。
本発明において使用するための医薬組成物は、ソフトゲルカプセルを含むカプセル剤、カプレットまたは他の固体経口投与形態として提供され得、これらはすべて当分野においてよく知られた方法により製造され得る。
これに加えて、本発明において使用するための医薬組成物は、慣習的に用いられる量で添加物を含んでもよいが、添加物としては、pH調整剤、保存剤、着香剤、着味剤、芳香剤、湿潤剤、張度剤、着色剤、界面活性剤、可塑剤、滑沢剤、たとえばステアリン酸マグネシウム、流動補助剤(flow aid)、圧縮補助剤(compression aid)、可溶化剤、賦形剤、希釈剤、たとえば微結晶セルロース、たとえばFMC Corporationによって提供されるAvicel PH 102、もしくはこれらの任意の組合せが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。他の添加物としては、リン酸緩衝液塩、クエン酸、グリコールおよび他の分散剤が挙げられ得る。
本発明において使用するための医薬組成物は、所望によりさらに、クロスポビドン(これは、いずれのクロスポビドンであってもよい)を含んでいてもよい。クロスポビドンは、1,000,000またはそれ以上の分子量を有するN−ビニル−2−ピロリドン(また、1−エテニル−2−ピロリジノンとも呼ばれる。)の合成架橋ホモポリマーである。商品として入手可能なクロスポビドンとしては、ISPから入手可能なポリプラスドン(Polyplasdone)XL、ポリプラスドン(Polyplasdone)XL−10、ポリプラスドン(Polyplasdone)INF−10、BASFコーポレーションから入手可能なコリドン(Kollidon)CLが挙げられる。
ポビドンは、一般に2,500〜3,000,000の分子量を有する直鎖1−ビニル−2−ピロリジノン基からなる合成ポリマーである。商品として入手可能なポビドンとしては、BASFコーポレーションから入手可能なコリドン(Kollidon)K−30、コリドン(Kollidon)K−90F、およびISPから入手可能なプラスドン(Plasdone)K−30およびプラスドン(Plasdone)K−29/32が挙げられる。
上記したように、クロスポビドンおよびポビドンは商品として入手可能である。あるいは、これらを既知の方法により合成してもよい。
クロスポビドン、ポビドンまたはこれらの組合せは、一般に、全医薬組成物の合計重量に対して0.5〜50重量%、好ましくは2〜25重量%、さらに好ましくは医薬組成物の合計重量に対して5〜20重量%の量で医薬組成物中に存在する。
医薬組成物は、また、1もしくはそれ以上の酵素インヒビター、たとえばアクチノニンまたはエピアクチノニンおよびそれらの誘導体;アプロチニン、トラジロール(Trasylol)およびボーマン−ビルク(Bowman-Birk)インヒビターを含んでいてもよい。
さらに、輸送インヒビター、すなわち、ρ−糖タンパク質、たとえばケトプロフィン(Ketoprofin)が本発明の組成物中に存在していてもよい。
好ましくは、本発明の固体医薬組成物は、希釈剤、たとえばアビセル(Avicel);および滑沢剤、たとえばステアリン酸マグネシウムを含む。
本発明の固体医薬組成物は、慣用的方法により、たとえば、活性剤(複数も可)、送達剤、および他の任意の成分の混合物を混和すること、練合すること、カプセルに充填すること、またはカプセルに充填する代わりに、成形し、その後さらに打錠もしくは圧縮成形し、錠剤を得ることにより、製造され得る。さらに、固体分散剤は、既知の方法の後に、さらに加工して錠剤またはカプセル剤を形成することにより形成され得る。
好ましくは、本発明の医薬組成物中の成分は、固体投与形態を通して、均質または均一に混合される。
本発明の医薬組成物は、それを必要とする任意の哺乳類(げっ歯類、ウシ、ブタ、イヌ、ネコおよび霊長類、特にヒトを含むが、これらに限定されるわけではない。)に、薬理活性剤を送達するために投与され得る。
実験手順
PRP(多血小板血漿)の調製
健常ボランティアから採取した新鮮静脈血を、0.1 vol.mmol/Lのクエン酸三ナトリウムに集める。血液採取前の2週間にわたって、ドナーは如何なる医薬も服用していない。PRPを新鮮採取血の遠心分離(150g、22℃にて15分)により調製し、そして最終血小板濃度を、遠心分離(1200g、22℃にて10分)により調製した自己血小板フリー血漿中での希釈により200000細胞/μLに統一する。上清を集める。PRPの試料を、生理食塩水中のさまざまな濃度の5−CNAC(−20℃にて保存)とともに1分間プレインキュベート(22℃)する。
血小板凝集試験
血小板凝集に対する5−CNACの阻害効果を評価するために、以下の試験を行う。0.400mLの5−CNAC含有PRP試料を上記のように調製する。これらの試料に、ADP(Roche Molecular Biochemicals, Mannheim)またはコラーゲン(Horm Chemie, Munich)である0.005mLの凝集刺激剤を添加する。ADPまたはコラーゲンの最終濃度は、「結果」のセクションに示したとおりである。凝集試験を、クロノログ(Chronolog)4チャネル血小板凝集計(CH570VS−CH810型)で行う。この血小板凝集計は、特定のドナーの血小板フリー血漿(0%吸光度)とPRP(100%吸光度)との間の吸光度におけるドナー依存性の差を自動的に測定する。凝集の程度を、吸光度(凝集刺激剤、すなわち、ADPまたはコラーゲンの添加後の時間に依存する)の最大の差を表すことにより測定し、そして100%に設定した内部標準として(5−CNAC無しの)対照曲線を得ることにより標準化する。
結果
ADPにより誘導された血小板凝集に対する5−CNACの効果
PRPへの5−CNACの単独添加は血小板凝集を引き起こさないことが示される。
用量−阻害実験を、血小板凝集刺激剤として5μMのADPおよび血小板凝集阻害剤として種々の濃度の5−CNACを用いて、12の健康対象からのPRPで行った。試験した濃度は、0.1、1、2、5、10、25、100、200および500μMを含む。5−CNACの濃度の上昇で、血小板凝集の阻害は約2μMまたはそれ以上の5−CNACで明らかとなる。5μMのADPにより誘導された3の個々の対象の凝集曲線を確立した。5μMのADPは最大血小板凝集を刺激することが示される。
最適以下のADP刺激での5−CNACの阻害効果を試験するために、試験を種々の濃度の5−CNACに曝露したより低濃度のADPで繰り返した。用量−阻害試験を、3μMのADPを用いて行った。個々の対象について対応する凝集曲線を確立した。2μMのADPを用いて、刺激剤と同じ実験を行った。個々の対象の凝集曲線を確立した。結果は、血小板凝集刺激剤(ADP)の濃度が減少するにつれて、血小板凝集がより低濃度の5−CNACにより阻害されることを示した。さらに、試験したすべてのADP濃度において、5−CNACによる血小板凝集阻害が凝集曲線の第二相において明らかに観察されるが、凝集曲線の初期相においては観察されない。この効果は、血小板−血小板カップリングに干渉するインテグリンIlb 3(糖タンパク質IIb−IIIa)アンタゴニストと同様である。
コラーゲンにより刺激された血小板凝集に対する5−CNACの効果
ADPと比べて、コラーゲンはより強力な血小板凝集誘導剤である。活性化の前に血小板がコラーゲン不溶性線維に結合する付着相が存在する。結果は、高濃度(5μg/mL)の凝集促進剤コラーゲンにより刺激された場合、血小板が凝集阻害に対して比較的抵抗性であることを示す。血小板は、100μMの5−CNACにより影響されない。しかしながら、約1mMの5−CNACで、血小板凝集の阻害が検出可能となる。
実験を低濃度(2.5μg/ml)のコラーゲンで行い、そして1の個体の多血小板血漿中の200μMの5−CNACで血小板凝集が示されたが、低濃度の5−CNACでは示されなかった。2μg/mLのコラーゲン、約1mMの5−CNACで血小板凝集阻害を示す1の個体が存在するが、より低濃度(1μg/ml)のコラーゲンで、5−CNACによる阻害は50μMまたはそれ以上で明らかである。より低濃度の刺激剤コラーゲンは、5−CNACによる同様の阻害パターンを明らかにする。ADP−刺激凝集と同様に、コラーゲン−刺激凝集に対する5−CNACの阻害効果は凝集曲線の第二相で明らかとなるが、初期凝集曲線では凝集阻害は観察されない。また、コラーゲンの濃度を低下させた場合、血小板は5−CNAC阻害に対してより感受性となる。
さらなる観察には以下のものが含まれる:(i)細胞の「回旋(swirling)」が無傷のままであるので、5−CNACにより血小板の形態は変化しない;(ii)ADPの添加後、吸光度が増加する。この下方向パターンは、血小板凝集に対する最初の応答である細胞の形態の変化により引き起こされる。この応答は、5−CNACの存在に影響されない;(iii)5−CNACは、凝集曲線の後半部分(二次凝集とも呼ばれる)を用量依存的に阻害する;(iv)5−CNACに対するPRPの感受性は対象間で異なる;そして(v)5−CNACの効果は、トロンボキサンA産生に干渉するアスピリン様薬物による阻害、または先天性分泌欠損(congenital secretion defect)(いわゆる「貯蔵プール欠損(storage pool deficiency)」を有する患者の血小板と類似点を示す。
以上から分かるように、本発明の修飾アミノ酸は血小板凝集の阻害に有効である。

Claims (6)

  1. N−(5−クロロサリチロイル)−8−アミノカプリル酸(5−CNAC)または医薬上許容されるその塩をむ、血小板凝集阻害用薬。
  2. さらに、ヘパリン、インスリン、副甲状腺ホルモンおよびカルシトニンから選択される薬理活性剤を含む、請求項に記載の医薬
  3. 薬理活性剤がカルシトニンである、請求項2に記載の医薬
  4. 5−CNACが25mg〜400mgの量で存在する、請求項1〜のいずれか1項に記載の医薬
  5. 5−CNACが100mg〜200mgの量で存在する、請求項に記載の医薬
  6. 薬理活性剤薬の総重量と比較して0.05〜70重量%の量で存在する、請求項のいずれか1項に記載の医薬
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