JP4541713B2 - 燃料電池のアノードガス残量算出装置 - Google Patents

燃料電池のアノードガス残量算出装置 Download PDF

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Description

この発明は、燃料電池のアノードガス残量算出装置に関し、より詳しくは、燃料電池に接続されたボンベ内に高圧に封入されたアノードガスの残量を算出する燃料電池のアノードガス残量算出装置に関する。
ボンベ内に封入されたアノードガスの残量を算出する技術として、例えば特許文献1を挙げることができる。特許文献1に記載される技術にあっては、アノードガスが通過する管路の途中に流量計を設けてアノードガスの流量を検出し、検出した流量をボンベ内に封入されていたアノードガスの初期値(量)から減算することで、ボンベ内のアノードガスの残量を算出するようにしている。尚、算出されたアノードガスの残量は、表示器に出力されて操作者に報知される。
特開平11−230813号公報(段落0031から0039)
尚、特許文献1にあっては、ボンベの出口にその内圧を検出する圧力センサを設け、前記圧力センサの検出値がアノードガスの残量の下限を示す値まで低下したとき、その旨を表示器に出力して操作者に報知することも提案されている。
しかしながら、上記した特許文献1の構成では、ボンベ内に封入されていたアノードガスの初期値を設定する必要があり、運転を開始するまでの作業が煩雑になるという不具合があった。また、初期値の設定を誤ると、残量を正確に算出できないという問題があった。
ところで、ボンベの交換を行うことなく燃料電池の運転を長時間継続させるためには、ボンベ内のアノードガスの封入量を増加させる必要がある。そこで、従来、内圧を例えば10[MPa]程度に高圧化してアノードガスの封入量を増加させたボンベが使用されている。
このため、上記した特許文献1に記載されるようにボンベの出口に圧力センサを設けると、圧力センサの取り付け部が高圧雰囲気に晒されるため、取り付け部からアノードガスが漏洩するおそれがあった。また、高価な高耐圧の圧力センサを用いる必要があるため、コストが増加するという不具合があった。
従って、この発明は上記した課題を解決し、ボンベ内に高圧に封入されたアノードガスの残量を高圧雰囲気に接続された圧力センサを用いることなく算出し、よって圧力センサの取り付け部からアノードガスが漏洩するおそれを低減させると共に、コストを低下させ、さらには、アノードガスの残量の初期値の設定を不要として運転を開始するまでの作業を簡素化すると共に、正確な残量を算出できるようにした燃料電池のアノードガス残量算出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1にあっては、燃料電池に接続されたボンベ内に高圧に封入されたアノードガスの残量を算出する燃料電池のアノードガス残量算出装置において、前記高圧のアノードガスを減圧して前記燃料電池に供給する減圧弁と、前記減圧弁の2次側圧力を検出する圧力検出手段と、前記燃料電池の発電電流を検出する発電電流検出手段と、前記検出された発電電流に基づいて前記アノードガスの流量を算出する流量算出手段と、前記検出された減圧弁の2次側圧力と前記算出されたアノードガスの流量に基づいて前記ボンベの内圧を算出する内圧算出手段と、および前記算出されたボンベの内圧に基づいて前記アノードガスの残量を算出する残量算出手段とを備えるように構成した。
請求項1にあっては、ボンベ内に高圧に封入されたアノードガスを減圧して燃料電池に供給する減圧弁と、前記減圧弁の2次側圧力(出口圧力)を検出する圧力検出手段と、前記燃料電池の発電電流を検出する発電電流検出手段と、前記検出された発電電流に基づいて前記アノードガスの流量を算出する流量算出手段と、前記検出された減圧弁の2次側圧力と前記算出されたアノードガスの流量に基づいて前記ボンベの内圧を算出する内圧算出手段と、および前記算出されたボンベの内圧に基づいて前記アノードガスの残量を算出する残量算出手段とを備えるように構成したので、ボンベ内に高圧に封入されたアノードガスの残量を減圧後の低圧雰囲気に接続された圧力センサを用いて算出することができ、よって圧力センサの取り付け部からアノードガスが漏洩するおそれを低減することができると共に、圧力センサの高耐圧化が不要となってコストを低下させることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る燃料電池のアノードガス残量算出装置の最良の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る燃料電池のアノードガス残量算出装置を、発電ユニットの一部として示す概略図である。
図1において、符合10は、この実施例に係る燃料電池のアノードガス残量算出装置を備えた発電ユニットを示す。発電ユニット10は、燃料電池12や配管類など、発電に必要な要素が携帯自在な大きさにパッケージ化されてなる。
燃料電池12(具体的には積層体(セルスタック))は、単電池14(セル)を複数個、具体的には70個積層して形成され、定格出力1.05[kw]を発生する。尚、単電池14は、電解質膜(固体高分子膜)と、それを挟持するカソード電極(空気極)とアノード電極(燃料極)と、各電極の外側に配置されたセパレータとからなる公知の固体高分子型燃料電池であり、詳しい説明は省略する。
燃料電池12には、カソードガス供給系20が接続される。カソードガス供給系20は、空気を吸引するエアブロワ22と、エアブロワ22を燃料電池12のカソード電極の入口側に接続するカソードガス流路24aとを備える。また、カソードガス流路24aの途中には、符号24bで示す分岐路が設けられ、かかる分岐路は、冷却ガス流路として燃料電池12に接続される。即ち、エアブロワ22で吸引された空気は、酸素を含むカソードガスとして、カソードガス流路24aを介して燃料電池12のカソード電極に供給されると共に、燃料電池12を冷却する冷却ガスとして、冷却ガス流路24bを介して燃料電池12に供給される。
また、燃料電池12には、アノード電極にアノードガス(水素ガス)を供給するアノードガス供給系30が接続される。アノードガス供給系30は、アノードガスを高圧(例えば10[MPa])で封入したアノードガスボンベ32と、アノードガスボンベ32を燃料電池12に接続するアノードガス流路34a〜34dと、それらの途中に配置された後述する各要素とからなる。
アノードガスボンベ32は、手動のボンベバルブ36を介してレギュレータ(減圧弁)38に接続される。ボンベバルブ36ではアノードガスの圧力調整は何ら行われず、よってアノードガスボンベ32の内圧(供給圧)がレギュレータ38の1次側圧力(入口圧力)となる。
レギュレータ38は、第1のアノードガス流路34aを介してエジェクタ40に接続される。第1のアノードガス流路34aの途中には、メインバルブ42(手動弁)が配置される。また、第1のアノードガス流路34aには、メインバルブ42をバイパスする第2のアノードガス流路34bが接続され、第2のアノードガス流路34bの途中には、第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46が配置される。
エジェクタ40は、第3のアノードガス流路34cを介してアノード電極の入口側に接続されると共に、第4のアノードガス流路34dを介してアノード電極の出口側に接続される。
燃料電池12には、さらに、カソード排ガス(使用後のカソードガス)を排出するためのカソードガス排出系50が接続される。カソードガス排出系50は、カソード電極の出口側に接続されたカソード排ガス流路52aを備えると共に、カソード排ガス流路50aの途中には、符号52bで示す分岐路が設けられ、かかる分岐路は、冷却排ガス(使用後の冷却ガス)の流路として燃料電池12に接続される。
また、燃料電池12は、アノード電極内の不反応ガスや生成水をパージするパージ系60を備える。パージ系60は、エジェクタ40に接続されたアノード排ガス流路62と、アノード排ガス流路62の途中に配置された第3の電磁バルブ64とを備える。
燃料電池12の出力端子12tには、出力回路70が接続される。出力回路70は、第1のDC−DCコンバータ72およびリレー74を介して図示しない接続機器に接続されると共に、第2のDC−DCコンバータ76を介してECU80(電子制御ユニット)に接続される。ECU80には、外部からオン・オフ自在な運転スイッチ82が接続されると共に、前記したリレー74が接続される。
また、出力回路70には、電流センサ84が接続される。電流センサ84は、燃料電池12の発電電流Aに応じた信号を出力する。また、アノードガスボンベ32には、温度センサ86が取り付けられる。温度センサ86は、アノードガスボンベ32の温度T(具体的には、表面温度)に応じた信号を出力する。さらに、第1のアノードガス流路34aにおいてレギュレータ38の出口近傍には、圧力センサ88が取り付けられ、レギュレータ38の2次側圧力(出口圧力)P2に応じた信号を出力する。このように、圧力センサ88は、高圧のアノードガスがレギュレータ38で減圧された後の低圧雰囲気に接続される。
上記した各センサの出力は、ECU80に入力される。また、ECU80には、表示部90が接続される。
次いで、上記した構成を前提に燃料電池12の発電動作について説明する。
アノードガスボンベ32に封入された高圧のアノードガスは、ボンベバルブ36が手動で開弁されることによってレギュレータ38に供給される。レギュレータ38に供給されたアノードガスは、数10[kPa]まで減圧された後、メインバルブ42が手動で操作(開弁)されることによって第1のアノードガス流路34aを介してエジェクタ40に供給され、さらに第3のアノードガス流路34cを介して燃料電池12のアノード電極に供給される。尚、図1に示す第1から第3の電磁バルブ44,46,64は、いずれもノーマル・クローズ型の電磁バルブ(非通電時に閉弁し、通電時に開弁する電磁バルブ)であり、燃料電池12の非運転時は全て閉弁されているものとする。
燃料電池12の各単電池14では、アノード電極に供給されたアノードガスがカソード電極に存在するカソードガスと電気化学反応を生じることにより、発電が開始される。尚、アノード電極から排出されたアノード排ガスは、第4のアノードガス流路34dを介してエジェクタ40に還流され、第3のアノードガス流路34cを介して再度アノード電極に供給されて再利用される。
燃料電池12の発電が開始されると、その電力は出力回路70に設けられた第2のDC−DCコンバータ76で適宜な大きさの直流電圧に変換された後、ECU80に動作電源として供給される。
電力の供給を受けて起動させられたECU80は、第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46を開弁し、第2のアノードガス流路34bを介してアノードガスを燃料電池12に供給すると共に、エアブロワ22を動作させる。
エアブロワ22で吸引された空気は、カソードガスあるいは冷却ガスとして燃料電池12に供給される。燃料電池12に供給されたカソードガスは、電気化学反応に供された後、カソード排ガス流路52aを介して燃料電池12の外部へと排出される。また、燃料電池12においてその冷却に供された冷却ガスは、冷却排ガス流路52bを介して燃料電池12の外部へと排出される。
尚、ECU80が起動して第1の電磁バルブ44と第2の電磁バルブ46が開弁されると、メインバルブ42を手動で操作する必要がなくなる。このため、ECU80は、燃料電池12の発電が開始されてECU80が起動したこと、換言すれば、外部機器への電力供給の準備が整ったことを、音声や表示などの適宜な報知手段(図示せず)を介して操作者に報知する。
そして、外部機器への電力供給の準備が整ったことを知った操作者によって運転スイッチ82が手動で操作(オン)されると、ECU80は、出力回路70に設けられたリレー74を動作させて第1のDC−DCコンバータ72と接続機器を導通させる。これにより、燃料電池12で発電された電力は、第1のDC−DCコンバータ72で適宜な大きさの直流電圧に変換された後、リレー74を介して外部機器へと供給される。
また、ECU80は、図示しない電圧センサの出力などに基づいて第3の電磁バルブ64を動作させ、アノード電極内のパージを実行する。具体的には、電圧センサの検出値が所定値以下に低下したとき、アノード排ガス流路62に配置された第3の電磁バルブ64を開弁する。これにより、アノード電極内に滞留した不反応ガスや生成水は、第4のアノード流路34d、エジェクタ40、アノード排ガス流路62を通過して外部に排出される。
ECU80は、さらに、各センサからの入力値に基づいてアノードガスボンベ32内のアノードガスの残量を後述の如く算出して表示部90に表示する。
次いで、図2を参照してレギュレータ38の構造について具体的に説明する。図2は、レギュレータ38の断面図である。
図示の如く、レギュレータ38は、アノードガスを導入する開口部38a(以下「1次側開口部」という)と、アノードガスを排出する開口部38b(以下「2次側開口部」という)の2個の開口部を備え、1次側開口部38aはボンベバルブ36に、2次側開口部38bは第1のアノードガス流路34aにそれぞれ接続される。
レギュレータ38は、1次側開口部38aに連通する1次室38cと2次側開口部38bに連通する2次室38dを備える。2次室38dは、図示の如く、1次室38cよりも上方に配置される。1次室38cと2次室38dは、絞り38eを介して連通される。また、絞り38eには、1次室38cと2次室38dの圧力差などに応じて絞り38eの絞り量を調整するピストン38fが配置される。尚、ピストン38fの下面38fb(1次室38c側の面)の面積S1は、上面38fu(2次室38d側の面)の面積S2よりも大きく形成される。
ピストン38fの上端は、タペット38gを介し、2次室38dの上端に配置されたダイヤフラム38hの下面38hbと接続(接触)される。尚、ダイヤフラムの下面38hbの面積Sdは、ピストン38fの下面の面積S1および上面の面積S2よりも大きく形成される。
また、ダイヤフラム38hの上面38huにはバネ38iが接続される。バネ38iは、具体的には圧縮コイルバネであり、よってダイヤフラムの上面38huには、バネ38iの付勢力に応じた下向きの力が作用させられる。尚、バネ38iの付勢力は、ネジ38jによって調節自在とされる。
次いで、レギュレータ38によるアノードガスの減圧動作について説明する。
アノードガスボンベ32から供給された高圧のアノードガスは、1次側開口部38aを介して1次室38cに流入し、さらに絞り38eを介して2次室38dに流入する。
このとき、ピストンの上面38fuには、2次室38dに流入したアノードガスによって下向きの力が作用する。また、ダイヤフラムの下面38hbには、2次室38dに流入したアノードガスによって上向きの力が作用する。ダイヤフラムの下面の面積Sdは、ピストンの上面の面積S2よりも大きく形成されることから、ダイヤフラムの下面38hbに作用する上向きの力は、ピストンの上面38fuに作用する下向きの力よりも大きくなる。このダイヤフラムの下面38hbに作用する上向きの力とピストンの上面38fuに作用する下向きの力の差分を、以下「差分圧」という。
また、ピストンの下面38fbには1次室38cに流入したアノードガスによって上向きの力が作用する。従って、かかる上向きの力と、前記した差分圧(上向きの力)の合力が、バネ38iの付勢力(下向きの力)を上回るとき、ピストン38fは絞り38eの絞り量を大きくする(閉弁する)方向に駆動される。差分圧は、2次室38d内の圧力が上昇すると大きくなることから、2次室38d内の圧力が上昇すると絞り38eが絞られて2次室38dに流入されるアノードガスの流量が低減され、よって2次側圧力が減圧される。
このように、この実施例に係るレギュレータ38は、1次側圧力と2次側圧力、およびバネ38jの付勢力のバランスによって絞り38eの絞り量を調節し、2次側圧力を調圧(減圧)する。
ここで、上記の関係を数式で表すと、下記の式1が成り立つ。
(P1×S1)+(P2×(Sd−S2))=F ・・・式1
式1で、P1;1次側圧力(即ち、アノードガスボンベ32の内圧)、P2;2次側圧力、F;バネ38iの付勢力である。
バネ38iの変位量は小さいため、式1で付勢力Fを一定とすると、各面積S1,S2,Sdも一定であることから、1次側圧力P1が大きくなるに従って2次側圧力P2が小さくなることが導き出せる。また、1次側圧力P1と2次側圧力P2の関係は、絞り38eを通過するアノードガスの圧損によって求まる。流体の圧損はその流量に依存することから、2次側圧力P2とアノードガスの流量(以下「アノードガス流量M」という)の値に基づいて1次側圧力P1、即ち、アノードガスボンベ32の内圧(供給圧)を算出することができる。
図3は、レギュレータ38の2次側圧力P2に対する1次側圧力P1の特性をアノードガス流量M別に示した特性図である。流体の圧損は流量が増加するに従って大きくなることから、図3に示す如く、2次側圧力P2が低く、かつアノードガス流量Mが多いときほど1次側圧力P1は高圧になる。この実施例にあっては、図3に示す特性を予め実験を通じて求めておき、ECU80のRAM(図示せず)に記憶しておくものとする。
続いて、上記を前提に、この実施例に係る燃料電池のアノードガス残量算出装置の動作について説明する。
図4は、その動作を示すフローチャートである。図示のプログラムは所定の周期毎に実行される。
以下説明すると、先ず、S10において、燃料電池12の発電電流Aに基づいてアノードガス流量Mを算出する。
アノードガス流量Mの算出について具体的に説明すると、1[mol]の水素分子が反応すると、ファラデーの法則からおよそ96485[C]×2[mol]の電荷が発生する。C(クーロン)の単位は「アンペア/秒」で表すことができるため、燃料電池12の発電電流Aを上記した電荷発生量(96485[C]×2[mol])で除算することにより、1秒当たりのアノードガスの消費モル数を算出することができる。そして、算出した1秒当たりの消費モル数に基づいて標準状態(0[℃]、1[atm])における1秒当たりのアノードガス流量を算出し、その値を所定単位時間当たりのアノードガス流量M[l]に換算する。
次いでS12に進み、圧力センサ88で検出したレギュレータ38の2次側圧力P2とS10で算出したアノードガス流量Mに基づいて図3に示したマップを検索し、レギュレータ38の1次側圧力P1、即ち、アノードガスボンベ32の内圧を算出する。
次いでS14に進み、S12で算出したレギュレータ38の1次側圧力P1に基づいてアノードガスボンベ32内のアノードガスの残量(以下「アノードガス残量V」という)を算出する。
具体的には、アノードガス残量Vを、1次側圧力P1の算出値と温度センサ86で検出したアノードガスボンベ32の温度Tに基づいて算出する。以下、アノードガス残量Vの算出について説明すると、先ず、下記の式2に示す気体の状態方程式に従い、アノードガスボンベ32内のアノードガスのモル数を算出する。
n=(P1×VA)/(R×T) ・・・式2
式2で、n;アノードガスのモル数、R;気体定数(0.082)、T;温度センサ86が検出したアノードガスボンベ32の温度(絶対温度)[K]、P1;1次側圧力の算出値[atm]、VA;アノードガスボンベ32の容積(既定値)[l]である。
そして、算出したアノードガスボンベ32内のアノードガスのモル数nに基づき、標準状態(0[℃]、1[atm])におけるアノードガス残量V[l]を算出する(1[mol]=22.4[l]で換算)。
次いでS16に進み、S14で算出したアノードガス残量Vを表示部90に表示して操作者に報知する。
このように、この実施例にあっては、燃料電池12の発電電流Aの検出値に基づいてアノードガス流量Mを算出すると共に、レギュレータ38の2次側圧力P2の検出値とアノードガス流量Mの算出値に基づいてアノードガスボンベ32の内圧に相当するレギュレータ38の1次側圧力P1を算出し、1次側圧力P1の算出値に基づいてアノードガスボンベ32内のアノードガス残量Vを算出するようにしたので、アノードガスボンベ32内に高圧に封入されたアノードガスの残量Vを減圧後の低圧雰囲気に接続された圧力センサ88を用いて算出することができる。このため、圧力センサ88の取り付け部からアノードガスが漏洩するおそれを低減させることができると共に、圧力センサ88の高耐圧化が不要となってコストを低下させることができる。
さらに、アノードガスボンベ32の内圧に相当するレギュレータ38の1次側圧力P1に基づいてアノードガス残量Vを算出するため、アノードガス残量の初期値を設定する必要がなく、よって燃料電池12の運転を開始するまでの作業を簡素化することができる。また、初期値の誤設定に起因する算出値の精度低下も生じず、正確な残量を算出することができる。
以上の如く、この発明の第1実施例にあっては、燃料電池(12)に接続されたボンベ(アノードガスボンベ32)内に高圧に封入されたアノードガスの残量(V)を算出する燃料電池のアノードガス残量算出装置において、前記高圧のアノードガスを減圧して前記燃料電池(12)に供給する減圧弁(レギュレータ38)と、前記減圧弁(38)の2次側圧力(P2)を検出する圧力検出手段(圧力センサ88)と、前記燃料電池(12)の発電電流(A)を検出する発電電流検出手段(電流センサ84)と、前記検出された発電電流(A)に基づいて前記アノードガスの流量(M)を算出する流量算出手段(ECU80、図4フローチャートのS10)と、前記検出された減圧弁の2次側圧力(P2)と前記算出されたアノードガスの流量(M)に基づいて前記ボンベ(32)の内圧(具体的には、それに相当するレギュレータ38の1次側圧力P1)を算出する内圧算出手段(ECU80、図4フローチャートのS12)と、および前記算出されたボンベの内圧に基づいて前記アノードガスの残量(V)を算出する残量算出手段(ECU80、図4フローチャートのS14)とを備えるように構成した。
尚、上記において、アノードガス残量Vを表示部90に表示することによって操作者に報知するようにしたが、音声などで報知するようにしても良い。
この発明の第1実施例に係る燃料電池のアノードガス残量算出装置を発電ユニットの一部として示す概略図である。 図1に示すレギュレータの断面図である。 図2に示すレギュレータの1次側圧力に対する2次側圧力の特性を流量別に示した特性図である。 図1に示す装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
12 燃料電池
32 アノードガスボンベ(ボンベ)
38 レギュレータ(減圧弁)
80 ECU
84 電流センサ(電流検出手段)
88 圧力センサ(圧力検出手段)

Claims (1)

  1. 燃料電池に接続されたボンベ内に高圧に封入されたアノードガスの残量を算出する燃料電池のアノードガス残量算出装置において、前記高圧のアノードガスを減圧して前記燃料電池に供給する減圧弁と、前記減圧弁の2次側圧力を検出する圧力検出手段と、前記燃料電池の発電電流を検出する発電電流検出手段と、前記検出された発電電流に基づいて前記アノードガスの流量を算出する流量算出手段と、前記検出された減圧弁の2次側圧力と前記算出されたアノードガスの流量に基づいて前記ボンベの内圧を算出する内圧算出手段と、および前記算出されたボンベの内圧に基づいて前記アノードガスの残量を算出する残量算出手段とを備えることを特徴とする燃料電池のアノードガス残量算出装置。
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