JP4541643B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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    • H01Q21/22Antenna units of the array energised non-uniformly in amplitude or phase, e.g. tapered array or binomial array

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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば通信やレーダにおいて複数の素子アンテナを配置してビーム形成を行うアンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は、例えば特開平7−288417号公報に示された従来のアンテナ装置を示す図である。図12において、1は平面に配置された素子アンテナ、2は複数の素子アンテナ1が配置されている同心円である。なお、各素子アンテナ1には、励振振幅や励振位相を調整する給電手段が接続されている。
【0003】
次に、上述した従来のアンテナ装置の動作について説明する。給電手段によって、各素子アンテナ1の励振振幅や、励振位相を調整することにより、本アンテナ装置は所望の放射特性を得ることができる。
【0004】
また、図13は、例えば1999 IEEE AP-Sのpp.2032-2035、’Design of low sidelobe circular ring arrays by element radius optimization’に示された他の従来のアンテナ装置を示す図である。この図は、同心円2に素子アンテナ1を配列したアレーアンテナにおける素子アンテナ配置を示す。なお、4は座標である。
【0005】
図13において、同心円の間隔を示す表は、同心円2の間隔を波長単位で表したものである。同表では、右の列は各同心円2が等間隔に並んでいる場合、左の列はサイドローブを低減するために同心円2の間隔を調整した場合を示している。
【0006】
次に、他の従来のアンテナ装置の動作について説明する。この他の従来のアンテナ装置では、同心円2の間隔を調整することでサイドローブの低減を図っている。その手法としては、所望の放射パターンを規定し、それに近似するように内側から順次、同心円2の半径を決定している。
【0007】
ただし、下記に述べる準グレーティングローブを避けるために、各同心円2の間隔は1波長以下に限定されている。なお、上記文献には、同心円の間隔が等間隔である場合は、−17.7dBであったメインビーム近傍のサイドローブレベルが、同心円の間隔を調整した場合には、−27.4dBに低減した旨が記載されている。
【0008】
アレーアンテナにおいては、給電系の構成のし易さ等から、素子アンテナの配列を四角配列や三角配列にするのが一般的である。この四角配列や三角配列では、素子アンテナの数を減らすために素子アンテナ間隔(以下、素子間隔)を広くするとメインローブとほぼ同等のレベルを有するグレーティングローブが発生し、不要方向への放射等の問題が発生する。これに対して、上述した従来例のような同心円配列では、素子間隔を広くしても明確なグレーティングローブが発生しないという利点を有している。
【0009】
しかしながら、この同心円配列においても、素子間隔を広くすると、広角に準グレーティングローブとも言うべきある程度のレベルを有するサイドローブが発生し、不要放射抑制の点で問題になることがある。
【0010】
図11(a)に一例を示す。図11(a)は、18個の同心円が等間隔に並んだアレーアンテナの放射パターン(放射特性)を示す図である。各同心円2の円周上には比較的密に素子アンテナ1が配列されており、円周方向の素子間隔を広げることによる高サイドローブの発生は防いでいる。また、全同心円2の円周方向に沿った素子間隔は等しく、全素子アンテナ1は等しい振幅を有している。
【0011】
図11(a)の横軸uは、波数空間に対応するu座標(実施例の欄で詳述)を表現しており、u=0にメインビームを構成している。同心円2の間隔が広くなると、放射パターンが実空間に現れる可視域が広くなる。例えば、メインビームがアンテナ平面と垂直な天頂方向にある場合には、同心円2の間隔が1λ(λ:波長)のときは、0≦u≦6.28、同心円2の間隔が2λのときには、0≦u≦12.57の領域が実空間の放射パターンとなる。
【0012】
図11(a)から分かるように、同心円2の間隔が概ね1λより大きくなると−20dBレベルの比較的大きいサイドローブが広角に現れる。このサイドローブの出現は、同心円2の間隔に依存し、メインビームを広角に走査する場合には、1λより小さい同心円2の間隔でも実空間に出現する。また、この広角サイドローブレベルは、同心円2の数が増えてもあまり変わらず、開口の振幅分布が均一の場合は概ね−20dB程度である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の等間隔同心円配列では、素子アンテナ1の数を減らす等の目的で、同心円2の間隔を大きくすると、広角にレベルの高いサイドローブが発生するという問題点があった。
【0014】
また、同心円2の間隔が狭い場合については、他の従来のアンテナ装置で説明したように、同心円2の間隔を調整することでサイドローブを低減する手法は示されていた。しかしながら、同心円2の間隔が1λ以上となるような場合については有効な手法が明らかにされていなかった。
【0015】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、同心円の間隔を広くした場合に、上記広角の不要サイドローブを抑制することができるアンテナ装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るアンテナ装置は、同一平面上に、各々が、異なる半径を有し、複数の素子アンテナが円周方向に配置された複数の同心円アレーアンテナを備え、各素子アンテナが、所定の方向で電波の位相が共相になるように励振されるアンテナ装置であって、前記複数の同心円アレーアンテナの内、同心円アレーアンテナの半径方向の基準間隔をdとすると、隣接した同心円アレーアンテナと半径方向の間隔がd±(0.4〜0.6)dで配置された同心円アレーアンテナを少なくとも1個含み、前記複数の同心円アレーアンテナの内、残りの同心円アレーアンテナは、等しい半径方向の基準間隔dで配置され、前記複数の同心円アレーアンテナの半径方向の間隔は、1波長以上である。
【0018】
この発明の請求項に係るアンテナ装置は、同一平面上に、各々異なる半径を有する複数の同心円アレーアンテナを備え、各同心円アレーアンテナは、複数の素子アンテナが円周方向に配置され、各素子アンテナが、所定の方向で電波の位相が共相になるように励振され、前記複数の同心円アレーアンテナは、連続する4個の同心円アレーアンテナを含む組に分けられ、各組に含まれる4個の同心円アレーアンテナの内の1個の同心円アレーアンテナは、半径方向の間隔d±(0.4〜0.6)dで配置され、前記各組の残りの3個の同心円アレーアンテナは、等しい半径方向の間隔dで配置され、前記複数の同心円アレーアンテナの半径方向の間隔は、1波長以上である。
【0020】
この発明の請求項に係るアンテナ装置は、複数の素子アンテナが円周方向に等間隔に配置され、各素子アンテナが、所定の方向で電波の位相が共相になるように励振され、半径係数を (nは整数)、同心円アレーアンテナの半径方向の基準間隔をdとすると、半径 =L ・dを有する第1の同心円アレーアンテナと、複数の素子アンテナが円周方向に等間隔に配置され、各素子アンテナが、所定の方向で電波の位相が共相になるように励振され、半径 n+1 =L n+1 ・d±(0.4〜0.6)dを有する第2の同心円アレーアンテナとを備え、前記第1及び第2の同心円アレーアンテナの半径方向の間隔は、1波長以上である。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施例1.
この発明の実施例1に係るアンテナ装置について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施例1に係るアンテナ装置の構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0023】
図1において、1はアンテナ素子、2は複数のアンテナ素子1が配列された同心円である。
【0024】
ここでは、まず、同心円2上に素子アンテナ1を配置したアレーアンテナの動作について説明し、本実施例1の効果を明らかにする。
【0025】
図2は、同心円配列アレーアンテナの素子アンテナ配置を示す図である。図2において、1はアンテナ素子、2は同心円、3は同心円2の円周方向に沿った素子アンテナ1の間隔、4は座標である。
【0026】
また、図3は、上記アンテナ装置の放射特性を波数空間で説明するための図である。図3において、5は波数空間座標、6は可視域を表す。
【0027】
次に、本アンテナ装置の構造について説明する。本アンテナ装置は、図2に示すように、座標4のx−y平面上に想定される複数の同心円2上に複数の素子アンテナ1を配置したものである。
【0028】
同心円2は、図2(b)に示すように、内側から順に番号をつけることとし(1,2,3,・・・,n,・・・,N)、その総数はN個である。また、第n番目の同心円2の半径はaとし、第n番目の同心円2上にある素子アンテナの数をM個とする。一つの同心円2内では、素子アンテナ1は同心円2の円周方向に等間隔にならんでいるものとし、さらに第n番目の同心円2上にある素子アンテナ1は全て励振振幅が等しいものとし、これをEとする。さらに、第n番目の同心円2では、座標4のx軸から角度Δだけ回転した位置から素子アンテナ1が配置されていくものとする。
【0029】
次に、本アンテナ装置の動作について説明する。本アンテナ装置は、上記素子アンテナ1に所定の励振振幅、励振位相を与えることで所望の放射特性を得る。本実施例1では、所望方向(θ,φ)で各素子アンテナ1の放射位相が共相となるように励振位相を与える場合を考える。第n番目の同心円2上における、x軸から数えてm番目の素子アンテナ1の、x−y面上の角度φをφ'm、自由空間中の波数をkとすると、このアンテナの放射特性f(θ,φ)は次の式(1)で表現される。
【0030】
【数1】
Figure 0004541643
【0031】
上記の式(1)を、sinθcosφとsinθsinφを直交軸とする波数空間で表現すると次の式(2)のようになる。ただし、下記の式(2)で、Jはn次の第1種ベッセル関数である。
【0032】
【数2】
Figure 0004541643
【0033】
上記の式(2)より、波数空間の放射特性は、図3に示すように、ビーム方向(sinθcosφ,sinθsinφ)からの距離ρが一定の円周上において正弦状に振幅が変化することがわかる。図3において、波数空間座標5の原点から1の距離にある円周内が実際の物理空間に現れる放射パターンである(可視域6)。
【0034】
さらに、上記の式(2)より、0次の第1種ベッセル関数を有する一重下線部はメインビーム(ρ=0の位置)、およびサイドローブ(ρ>0の領域)に寄与するが、二重下線部はρ=0で値を持たない1次以上の第1種ベッセル関数で形成されるため、ρ>0のサイドローブのみに寄与することがわかる。
【0035】
1次以上の第1種ベッセル関数J(x)は、概ねx=0〜nにおいて値は極めて小さく、これより大きいxで正弦状の変化をする。したがって、式(2)の二重下線部においてq=1の項が、可視域6内で充分小さければq>0の項は無視でき、二重下線部全体が小さくなる。
【0036】
すなわち、各同心円2上の素子アンテナ数Mがある程度大きければ式(2)の二重下線部は可視域6において無視でき、一重下線部の項のみで放射特性を評価できる。また、この場合、放射パターンは、波数空間の周方向変数ξに依存しなくなり、ビーム方向(sinθcosφ,sinθsinφ)からの距離ρが一定の円周上において一定の振幅を有するようになる。すなわち、波数空間においてビーム方向を中心とする回転対称な放射特性を有するようになる。
【0037】
ここで、同心円2の基準間隔をdとし、第n番目の同心円2の半径をa=L・dと表す。なお、Lは、半径係数である。また、上記の式(2)の二重下線部を省略すると、放射特性は、次の式(3)のように表される。
【0038】
【数3】
Figure 0004541643
【0039】
この式(3)は、波数空間のu座標による表現である。図11(a)の放射特性は、前述したように、全ての同心円2の間隔が等しく(L=n)、かつ全ての素子アンテナ1の振幅が等しく(E=1)、また、全同心円2上の周方向素子間隔が等しい(M∝L)場合を示している。
【0040】
次に、図11(a)において、波数空間の座標u=6.3、または、u=12.6近傍で大きなサイドローブが発生する理由について説明する。
【0041】
図4は、図11(a)の放射特性を有する同心円配列アレーアンテナにおいて、半径係数L=1、3、5、10の同心円2における個々の放射特性を示したものである。計算は、式(3)による。位相関係がわかるように、縦軸の振幅は、電界真数値で表している。
【0042】
図4からわかるように、全ての同心円2の半径が半径係数L=mで、かつmが整数の場合(全ての同心円2の間隔が等しい場合もこれに含まれる。)、各同心円2の放射特性が、波数空間の座標u=6.3、または、u=12.6近傍でほぼ同相になる。このため大きなサイドローブが発生する。
【0043】
次に、本実施例1の具体例とその効果について説明する。簡単のため、2個の同心円2からなる同心円配列アレーを考える。その半径係数は、式(3)でL=7及びL=8とする。
【0044】
図5は、この同心円配列アレーの各々の放射特性を分離して表示したものである。上記のように半径係数L=mで、かつmが整数の場合であるため、図4と同様、半径係数の座標u=6.3、または、u=12.6近傍で両者はほぼ同相となっている。厳密には半径係数L=7の同心円は、u=6.4にピークを有している。
【0045】
ここで、半径係数Lの値を調整して半径係数L=7の同心円2における座標u=6.4のピークに、半径係数Lの同心円2の谷を重畳するようにすれば、両者の合成パターンにおける座標u=6.3近傍のサイドローブは減衰するはずである。半径係数L=8の同心円2の谷は、座標u=6にあるので、新たに半径係数L=8×6/6.4=7.5とする。
【0046】
図6(a)に半径係数L=7、L=8の場合、同図(b)に半径係数L=7、L=7.5の場合におけるアレー全体の放射特性を示す。図6(a)及び(b)より、半径係数Lの同心円2の半径を調整することで広角(特にu>4)におけるサイドローブが低減することがわかる。
【0047】
このように隣接する同心円2の半径を調節することにより、u広角でのサイドローブの低減が可能になる。この手法は、隣接するピークと谷を重畳するので、半径係数Lの変化量は概ね±0.4〜0.6である。
【0048】
より多数の同心円2からなる場合においても、一部の同心円2の半径を同様に調整することで広角のサイドローブを低減できる。
【0049】
以上のように、本実施例1では、複数の同心円2の内、一部の半径を±0.4〜0.6d(d:同心円2の基準間隔)変化させることにより、広角のサイドローブを低減するという効果を有する。
【0050】
実施例2.
この発明の実施例2に係るアンテナ装置について図面を参照しながら説明する。図7は、この発明の実施例2に係るアンテナ装置の構成を示す図である。
【0051】
図7において、1はアンテナ素子、2は複数のアンテナ素子1が配列された同心円である。
【0052】
ここでは、4個の同心円2よりなる同心円配列アレーを考える。最初は、半径係数L=7、L=8、L=9、L=10とする。ここで、半径係数Lの同心円2の半径を調節し、L=8.44とする。これは図5におけるL=7のu=6.4のピークと、L=8のu=6.75の谷を重畳するようにしたもので、半径係数L=8×6.75/6.4≒8.44として求めている。このときの半径係数L=7、L=8.44の合成放射特性を図8(a)に、半径係数L=9、L=10のそれを同図(b)に示す。
【0053】
図6(a)、並びに図8(a)及び(b)の放射特性は、いずれも波数空間のu軸に対する波動となっているが、ここではその法絡線に注目する。半径係数L=7とL=8の放射特性を示す図6(a)と、半径係数L=9とL=10の放射特性を示す図8(b)とでは、法絡線のピークと谷がほぼ対応している。これは、半径係数L=7、L=8、L=9、L=10と等間隔で同心円半径が変化する場合,特定の位置でサイドローブが大きくなりやすいことを意味している。
【0054】
これに対して、半径係数L=7、L=8.44の合成放射特性を示す図8(a)は、法絡線のピークと谷が図8(b)と概ね入れ違いになっている。したがって、図8(a)と(b)を合成した放射特性では、サイドローブが低減することが予想される。
【0055】
半径係数L=7、L=8、L=9、L=10と、半径係数L=7、L=8.44、L=9、L=10の場合の合成放射特性を、それぞれ図9(a)及び(b)に示す。後者の放射特性は、広角においてサイドローブが減少(特に、u=6.3近傍)している。
【0056】
以上のように、本実施例2では、2個の同心円2のうち、1個の半径を±0.4〜0.6d調整したものと、2個とも調整をしていない同心円2の組みを組み合わせる手法、すなわち、4個の同心円2のうち1個だけの半径を±0.4〜0.6d調整することで、広角のサイドローブを低減するという効果を有する。
【0057】
実施例3.
この発明の実施例3に係るアンテナ装置について図面を参照しながら説明する。図10は、この発明の実施例3に係るアンテナ装置の構成を示す図である。
【0058】
図10において、1はアンテナ素子、2は複数のアンテナ素子1が配列された同心円である。また、7は以下で説明する同心円2の4個ずつの組を表す。
【0059】
上記実施例2では4個の同心円2でサイドローブを低減したが、より多数の同心円2からなるアレーアンテナでは、同心円2群を4個ずつの組7にして、それぞれの組7において1個の同心円2の半径を±0.4〜0.6d調整すれば、サイドローブを低減できる。
【0060】
また、図10中、X、Yは同心円2の基準間隔dで規格化した値である。本実施例3は、18個の同心円2から成り、放射特性への寄与の小さいn=1及び2の同心円を別として、n=3〜6、n=7〜10、n=11〜14、n=15〜18の同心円2の組7で、上記実施例2の手法を適用している(nは同心円2の内側からの位置を表す)。すなわち、L=4.43、L=8.44、L12=12.47、L16=16.50とし、それ意外ではL=nとしている。
【0061】
図11(b)は、上記不等間隔同心円配列の全体の合成放射特性を示す図である。また、比較のため、上記調整を行っていない場合、すなわち全ての同心円2の間隔が等しい場合(全ての同心円2においてL=n)の放射特性を、図11(a)に示す。
【0062】
図11(a)及び(b)では、縦軸をdBで表示している。この図11(a)及び(b)から本実施例3の手法により、広角のサイドローブが低減しており、特に座標u=6.3近傍では約5dBの低減が成されていることがわかる。すなわち、広角の最大サイドローブレベルが5dB低減したことになる。
【0063】
以上のように、本実施例3の手法は、より多数の同心円2を有するアレーアンテナにおいても広角のサイドローブレベルを低減するという効果を有する。
【0064】
既に述べたように、素子アンテナ数を減らす等の目的で同心円配列の同心円間隔を大きくすると、三角配列や四角配列に見られるようなグレーティングローブは出現しなくても、レベルの高いサイドローブが発生するという問題があった。上述した各実施例は、この同心円配列において、よりサイドローブを低くする手法を示したものであり、特に同心円間隔が1波長以上となるような場合にも適用できる点で効果が大きい。また、同心円間隔を広げて素子アンテナ数を減らす効果をもたらすものである。さらに、高価なモジュールが素子アンテナ毎に接続するフェーズドアレーアンテナ等においては、本発明による低コスト化の効果も大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係るアンテナ装置の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施例1に係る、同心円配列アレーアンテナの素子アンテナ配置を示す図である。
【図3】この発明の実施例1に係るアンテナ装置の放射特性を波数空間で説明するための図である。
【図4】同心円配列アレーアンテナにおいて、半径係数L=1、3、5、10の同心円における個々の放射特性を示す図である。
【図5】同心円配列アレーアンテナの各々の放射特性を分離して示す図、
【図6】図6はこの発明の実施例1に係る、半径係数L=7、L=8の場合、半径係数L=7、L=7.5の場合におけるアレー全体の放射特性を示す図である。
【図7】この発明の実施例2に係るアンテナ装置の構成を示す図である。
【図8】この発明の実施例2に係る、半径係数L=7、L=8.44の合成放射特性と、半径係数L=9、L=10の合成放射特性を示す図である。
【図9】この発明の実施例2に係る、半径係数L=7、L=8、L=9、L=10の場合の合成放射特性と、半径係数L=7、L=8.44、L=9、L=10の場合の合成放射特性を示す図である。
【図10】この発明の実施例3に係るアンテナ装置の構成を示す図である。
【図11】等間隔同心円配列(同心円数18)の合成放射特性(従来例)と、不等間隔同心円配列(同心円数18)の合成放射特性(実施例3)を示す図である。
【図12】従来のアンテナ装置の構成を示す図である。
【図13】他の従来のアンテナ装置の構成を示す図である。

Claims (3)

  1. 同一平面上に、各々が、異なる半径を有し、複数の素子アンテナが円周方向に配置された複数の同心円アレーアンテナを備え、
    各素子アンテナが、所定の方向で電波の位相が共相になるように励振されるアンテナ装置であって、
    前記複数の同心円アレーアンテナの内、同心円アレーアンテナの半径方向の基準間隔をdとすると、隣接した同心円アレーアンテナと半径方向の間隔がd±(0.4〜0.6)dで配置された同心円アレーアンテナを少なくとも1個含み、
    前記複数の同心円アレーアンテナの内、残りの同心円アレーアンテナは、等しい半径方向の基準間隔dで配置され、
    前記複数の同心円アレーアンテナの半径方向の間隔は、1波長以上である、
    アンテナ装置。
  2. 同一平面上に、各々異なる半径を有する複数の同心円アレーアンテナを備え、
    各同心円アレーアンテナは、複数の素子アンテナが円周方向に配置され、各素子アンテナが、所定の方向で電波の位相が共相になるように励振され、
    前記複数の同心円アレーアンテナは、連続する4個の同心円アレーアンテナを含む組に分けられ、各組に含まれる4個の同心円アレーアンテナの内の1個の同心円アレーアンテナは、半径方向の間隔d±(0.4〜0.6)dで配置され、
    前記各組の残りの3個の同心円アレーアンテナは、等しい半径方向の間隔dで配置され
    前記複数の同心円アレーアンテナの半径方向の間隔は、1波長以上である、
    アンテナ装置。
  3. 複数の素子アンテナが円周方向に等間隔に配置され、各素子アンテナが、所定の方向で電波の位相が共相になるように励振され、半径係数を (nは整数)、同心円アレーアンテナの半径方向の基準間隔をdとすると、半径 =L ・dを有する第1の同心円アレーアンテナと、
    複数の素子アンテナが円周方向に等間隔に配置され、各素子アンテナが、所定の方向で電波の位相が共相になるように励振され、半径 n+1 =L n+1 ・d±(0.4〜0.6)dを有する第2の同心円アレーアンテナとを備え
    前記第1及び第2の同心円アレーアンテナの半径方向の間隔は、1波長以上である、
    アンテナ装置。
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