JP4541231B2 - ルーフモールディング - Google Patents
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Description
図8(a)に示すルーフモールディング510は、硬質樹脂からなる上半部511および軟質樹脂からなる下半部520を一体的に押出成形したものである。上半部511は、溝部4を覆う頂面部512と、頂面部512の幅方向中央から下方に突出する胴部514とを備えている。その胴部514の下端に接続された下半部520は、両側方に延びるリップ522,532を備えている。このルーフモールディング510を溝部4に取付けるには、下半部520のリップ522,532を撓ませつつ溝部4に挿入して、両リップ522,532の側面を側壁2a,3aに圧接係止させる。
この構成によれば、先端凸部と溝部の側壁とが点接触するので、側壁からリップに対して、こじり力に対抗する大きな摩擦力を作用させることができる。したがって、こじり力に対する取付け安定性を向上させることができる。
これにより、こじり力によりルーフモールディングが回動するとともに、先端凸部が溝部の側壁を押圧する力が増加する。これにより、こじり力に対抗する摩擦力が増加するので、ルーフモールディングが溝部から離脱するのを防止することができる。したがって、こじり力に対する取付け安定性を確保することができる。
この構成によれば、第1リップの屈曲位置が一定になるので、第1リップの根元から根元凸部までの距離を一定にすることができる。これにより、根元凸部を側壁に対して確実に当接させることが可能になり、ルーフモールディングが溝部から離脱するのを確実に防止することができる。したがって、こじり力に対する取付け安定性を確保することができる。
この構成によれば、頂面部に手指の引っ掛かる部分がなくなり、ルーフモールディングに作用するこじり力を減少させることができる。したがって、取付け安定性を確保することができる。
この構成によれば、ルーフパネルの表面に沿って手指を移動させても張出部に引っ掛かることがなくなり、ルーフモールディングに作用するこじり力を減少させることができる。したがって、取付け安定性を確保することができる。
この構成によれば、張出部が可撓性を示すので、ルーフモールディングに作用するこじり力を減少させることができる。したがって、取付け安定性を確保することができる。
(ルーフモールディング)
図1は、本実施形態に係るルーフモールディングの長手方向に直交する断面図である。なお以下の各図では、ルーフモールディング10が取付けられる溝部4を2点鎖線で示している。この溝部4はルーフパネル2とボディサイドパネル3との接合部に形成され、溝部底面のボディサイドパネル3側にはペイントシール5が貼付けられている。以下には、ルーフモールディング10のルーフパネル2側を車両内側、ボディサイドパネル3側を車両外側という。
その頂面部12の上面から側面を覆うように、表皮層40が形成されている。頂面部12の車両内側には、表皮層40の張出部42が形成されている。この張出部42はルーフパネル2より低い位置に形成され、張出部42により溝部4の開口部の車両内側が覆われるようになっている。また頂面部12の車両外側には、表皮層40の突出部43が形成されている。この突出部43において、ルーフモールディング10がボディサイドパネル3と当接するようになっている。
頂面部12の車両内側の端部から下方に向かって、胴部14が延設されている。その胴部14の中心には、金属材料からなる芯材16が埋設されている。また胴部14の両側面には、ルーフエンドキャップ(不図示)を支持するための突出部15が形成されている。
また胴部14の下端から車両外側に向かって、第2足部31が突出形成されている。溝部底面の車両外側に貼付けられたペイントシール5との干渉を避けるため、第2足部31は胴部14の下端から略水平に延びている。
第1リップ22の先端には、車両内側ないし下側に向かって先端凸部26が突出形成されている。この先端凸部26は、ルーフモールディング10を溝部4に取付けた状態で、溝部4の側壁2aと(断面図において)点接触するものである。
また第1リップ22の根元には、車両内側ないし下側に向かって根元凸部24が突出形成されている。この根元凸部24は、ルーフモールディング10に矢印8a方向のこじり力が作用した場合に、溝部4の側壁2aと当接するものである。
次に、ルーフモールディングの取付け方法につき図2および図3を用いて説明する。
図2は、基準幅の溝部に対するルーフモールディングの取付け方法の説明図である。溝部4は、ルーフパネル2とボディサイドパネル3との接合部に形成されている。溝部4の底面では、ボディサイドパネル3の端部が下側にルーフパネル2の端部が上側に重ねて配置されている。そのルーフパネル2の端部を覆うように、溝部4の底面の車両外側にペイントシール5が貼付けられて、両パネルの接合部が封止されている。またルーフモールディング10の取付け安定性を確保するため、溝部4の側壁の中段には溝部4の内側に向かって突出した喉部6が形成されている。ルーフパネル2側における喉部6およびボディサイドパネル3における喉部6は、同等の高さに形成されている。図2には、喉部6間の幅W1が設計基準値に形成された場合を示している。
次に、ルーフモールディングの離脱防止作用につき図4ないし図6を用いて説明する。
図4は、基準幅の溝部におけるルーフモールディングの離脱防止作用の説明図である。車両外側から車両内側のルーフパネル2の上に腕を伸ばして洗車などを行う際に、ルーフモールディング10に手指が引っ掛かることがある。この場合、突出部43とボディサイドパネル3との当接部8を中心として、ルーフモールディング10に矢印8a方向のこじり力が作用する。そこで、このこじり力によるルーフモールディング10の溝部4からの離脱が問題になる。
Claims (6)
- 車両のルーフパネルとボディサイドパネルとの接合部に形成された溝部に取付けられるルーフモールディングであって、
前記溝部を覆う頂面部と、
前記頂面部から前記溝部の底面に向けて延びる胴部と、
前記胴部から側方に突出する足部と、
前記足部の先端から前記溝部の側壁に向けて延び、前記足部より軟質材料で構成されたリップと、
前記頂面部の車両外側に形成されて前記ボディサイドパネルに当接する突出部と、
を有し、
前記リップのうち、車両内側の第1リップには、
前記足部の先端を中心に屈曲可能に延在する本体部、前記本体部の先端から下側方に突出して前記溝部の側壁に接触する先端凸部及び前記本体部の根元から下側方に突出する根元凸部が形成され、
前記根元凸部は、前記溝部が設計基準値から寸法公差の下限幅に形成され、かつ、前記突出部が前記ボディサイドパネルに当接する当接部を中心として回動した場合に、前記溝部の側壁に接触する
ことを特徴とするルーフモールディング。 - 前記溝部が寸法公差の上限幅から設計基準値までに形成された場合に、
前記当接部から前記第1リップの根元を結ぶ仮想直線と前記本体部の延在方向がなす角度が鈍角となる
ことを特徴とする請求項1に記載のルーフモールディング。 - 前記リップのうち、車両外側の第2リップには、屈曲点となる薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のルーフモールディング。
- 前記胴部は、前記頂面部の車両内側端部から前記溝部の底面に向けて延びていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のルーフモールディング。
- 前記ルーフパネルの表面より低い位置に、前記頂面部または前記胴部から前記溝部の側壁に向けて延びる張出部を有していることを特徴とする請求項4に記載のルーフモールディング。
- 前記張出部は、前記頂面部または前記胴部より軟質材料で構成されていることを特徴とする請求項5に記載のルーフモールディング。
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