JP4540570B2 - データ処理モジュール、デバイス、システム、及び送信候補メッセージのサーチ方法 - Google Patents

データ処理モジュール、デバイス、システム、及び送信候補メッセージのサーチ方法 Download PDF

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本発明は、データ処理モジュール、デバイス、システム、及び送信候補メッセージのサーチ方法に関し、特に、メッセージの格納可能な数が異なるデータ処理モジュール間における送信候補メッセージのサーチ時間を共通化させることができるデータ処理モジュール、デバイス、システム、及び送信候補メッセージのサーチ方法に関する。
近年、通信プロトコルとして、マルチマスタの通信プロトコルが注目されている。マルチマスタの通信プロトコルによれば、バスが解放されているときに、バスに接続されている複数の通信ノードのいずれもがデータをバス上に送信することができ、システムの柔軟性が高い等の特徴がある。このようなマルチマスタの通信プロトコルは、自動車内のECU(電子制御ユニット)間のシリアル通信プロトコルとして用いられており、通信ノードの増減が簡単にできる等、システムの柔軟性が高いため、上記した自動車分野に止まらず、FA(Factory Automation)、船舶、医療機器といった分野の通信プロトコルとしても有望視されている。
マルチマスタの通信プロトコルの例として、マルチマスタのCAN(Controller Area Network、以下、CANという)プロトコル(ISO11898、ISO11519シリーズで規格化)が知られている(特許文献1参照)。CANプロトコルでは、メッセージバッファに格納されたメッセージの送信に先だって、送信候補となるメッセージ(送信候補メッセージ)を決定する送信検索プロセスが行われる。そして、特許文献1の35頁左下欄5)−3.6 探索プロセス及びメッセージバッファの探索(特許文献1の図20参照)は、分割不可能な動作として実施される。
従来のCANシステムについて図面を用いて説明する。図4は、CANシステムの構成を模式的に示したブロック図である。図5は、CANモジュール及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。
CANシステムでは、複数のCANデバイス1がバス6を介してCANトランシーバ(図示せず)に電気的に接続されたデータ処理システムである(図4参照)。
CANデバイス1は、CANモジュール2(データ処理モジュール)と、CPU3と、RAM4と、周辺回路5と、を1チップで構成したデータ処理デバイスである(図4参照)。
CANモジュール2は、データの処理を行うデータ処理モジュールであり、メッセージハンドリング部11と、メッセージバッファ12と、CANプロトコル送信層13と、マスクセット14と、送信要求レジスタ(TRQ)15と、を備える(図4参照)。
メッセージハンドリング部11は、受信したメッセージをメッセージバッファ12にストアする処理や、メッセージバッファ12にストアされたメッセージから送信候補メッセージをサーチする処理等を行う。メッセージバッファ12は、所定数(例えば、16、32)の識別子およびメッセージを格納することが可能なバッファであり、所定数のバッファ(メールボックスに相当)に区切られており、バッファごとにアドレスが付与されている。CANプロトコル送信層13は、CANプロトコルに従ってCANトランシーバ(図示せず)とデータの送受信を行う。マスクセット14は、メッセージの所定部分(例えばIDの一部)をマスクする際に用いられる。
送信要求レジスタ(TRQ)15は、メッセージバッファ12の管理用に設けられたレジスタであり、メッセージバッファ12の各バッファに対応したTRQ#0、#1、…#nがあり、これらは論理和ゲート16を介してメッセージハンドリング部11に接続されている(図4、11参照)。TRQ#0、#1、…#nは、送信時に1がセットされることで対応するメッセージが送信要求状態となり、送信完了時に0にクリアされる。TRQ#0、#1、…#nのいずれかが、CPU3によりレベル0からレベル1に反転すると、論理和ゲート16の出力信号がレベル0(第1のレベル)からレベル1(第2のレベル)となる。論理和ゲート16の出力信号がレベル0からレベル1と変化したタイミングにおいて、メッセージハンドリング部11がメッセージバッファ12の送信候補メッセージのサーチ処理を行う。
CPU3は、例えば、各種センサ(図示せず)からのデータを周辺回路5を介して取り出すとともにRAM4を利用して所望の処理を実行してメッセージバッファ12にデータを書き込む処理や、メッセージバッファ12に書き込まれたメッセージを取り出して所望の処理を実行した後、周辺回路5を介して外部に接続された表示装置(図示せず)にデータを送信する処理等を行う(図4参照)。
周辺回路5は、例えば、CANデバイス1の外部に設けられた各種センサ(図示せず)及び表示装置(図示せず)と接続され、CANデバイス1の外部と内部との間のインターフェースを行う(図4参照)。
特開昭61−195453号公報
従来のCANシステムにおいて、通常複数の通信ノードがバスに接続されている。これら複数の通信ノードが32個のメッセージバッファを備えているCANデバイスによって構成されている場合において、廉価版、機能限定版、汎用版等の理由により、特定のCANデバイスを32個のメッセージバッファから16個のメッセージバッファのものに変更する場合がある。この場合、メッセージバッファの個数の違いによって、以下の問題が発生する。
32個のメッセージを格納することが可能なメッセージバッファを有するCANデバイス(32型CANデバイス)の送信候補メッセージのサーチ(送信サーチ)は、メッセージ32個分のサーチ時間がかかるため、送信フレーム(TX)の後半で新たな送信要求レジスタ(TRQ)がCPUによりレベル0からレベル1にセットされた場合に、そこからメッセージハンドリング部はメッセージバッファの送信サーチを開始する(図6(A)参照)。そのために、一定期間が経過した後に次の送信候補メッセージが確定し、その後、次の送信動作が始まる。
一方、16個のメッセージを格納することが可能なメッセージバッファを有するCANデバイス(16型CANデバイス)の送信サーチも、32型CANデバイスの送信サーチと同様な方法で行われるが、16型CANデバイスの送信サーチが32型CANデバイスの送信サーチと同じタイミングで始まった場合、16型CANデバイスはメッセージ16個分の送信サーチのために、32型CANデバイスの送信サーチに比べ1/2の時間で送信サーチが完了し、次の送信候補メッセージが確定する(図6(B)参照)。
そのため、16型CANデバイスの第2の送信サーチは、32型CANデバイスの第2の送信サーチに比べて早い時間に開始され、この両者で動作に時間的なズレが発生する。このように、32型CANデバイスが次のメッセージ送信を行うタイミングT1と、16型CANデバイスが次のメッセージ送信を行うタイミングT2が異なるため、例えば、送信されるメッセージが他のCANデバイスに対して当該メッセージを受け取った時点での測定データを返信することを要求するものである場合、メッセージを受け取るタイミングが異なってしまうため、32型CANデバイスと16型CANデバイスとでは、同じメッセージを送信しても別のタイミングの測定データが返信されることになる。
また、この問題は、16型CANデバイスと32型CANデバイスの送信サーチが開始するタイミングが変わるため、CANのシステム全体の動作が変わることがある。すなわち、32型CANデバイスでは、サーチに時間がかかり直後のアービトレーションに間に合わず、その次のアービトレーションでメッセージが送信される場合に、16型CANデバイスではサーチが短時間で終了する。そのため、直後のアービトレーションに間に合い、即メッセージが送信されることとなり、システムの動作が変わってしまうことに繋がる。このようにシステムの動作が変わってしまうことによって、32型CANデバイスでは発生しなかった問題が発生し、32型CANデバイスを接続していた状態で検証済みのシステムを16型CANデバイスに変更することにより、再度、システム検証が必要となるという問題もあった。
本発明の目的は、メッセージバッファのバッファ数を変更した場合に、メッセージの格納可能な数が異なるデータ処理モジュール間における送信候補メッセージのサーチ時間を共通化させることである。
本発明の第1の視点においては、マルチマスタ方式のネットワークに接続されるデータ処理モジュールにおいて、所定数のバッファに区切られるとともに、前記バッファごとにアドレスが付与され、かつ、前記バッファごとに識別子およびメッセージを格納することが可能なメッセージバッファと、前記メッセージバッファの所定のアドレスに係るメッセージが送信要求状態となったときに、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応しない冗長アドレスと、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応する有効アドレスとの生成を開始し、生成された前記冗長アドレス及び前記有効アドレスに基づいて対応する前記メッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチを行うメッセージハンドリング部と、を備えることを特徴とする。
本発明の前記データ処理モジュールにおいて、前記メッセージハンドリング部は、前記メッセージバッファの所定のアドレスに係るメッセージが送信要求状態となったときに、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応しない冗長アドレスと、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応する有効アドレスとの生成を行うサーチ用アドレス生成部と、前記メッセージバッファからの識別子と、送信候補となるメッセージの識別子と、が一致するか否かを比較する比較部と、前記サーチ用アドレス生成部で生成された前記冗長アドレスを受けているときに、前記メッセージバッファからの情報を誤って前記比較部に送信しないようにマスクするためのマスク信号を発生するマスク信号発生部と、前記マスク信号発生部からのマスク信号を受けているときに、前記メッセージバッファからの情報を誤って前記比較部に送信しないようにマスクするマスク部と、を備えることが好ましい。
本発明の前記データ処理モジュールにおいて、前記メッセージバッファの前記アドレスごとに管理するために設けられるとともに、CPUによりレベル0からレベル1に反転したときに対応するメッセージが送信要求状態となる送信要求レジスタを備えることが好ましい。
本発明の第2の視点においては、データ処理デバイスにおいて、前記データ処理モジュールと、前記データ処理モジュールの所定のデータ処理を実行するCPUと、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の視点において、データ処理システムにおいて、前記データ処理デバイスと、前記メッセージバッファの前記バッファの数よりも多くのバッファに区切られるとともに、前記バッファごとにアドレスが付与され、かつ、前記バッファごとに識別子およびメッセージを格納することが可能な第2のメッセージバッファを有する第2のデータ処理デバイスと、がバスに接続され、前記第2のデータ処理デバイスは、前記第2のメッセージバッファの所定のアドレスに係るメッセージが送信要求状態となったときに、前記第2のメッセージバッファの前記アドレスに対応するアドレスのみの生成を開始し、生成された前記アドレスに基づいて対応する前記第2のメッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチを行う第2のメッセージハンドリング部を備え、前記第2のメッセージバッファのアドレス数が、前記冗長アドレスの数、及び前記有効アドレスの数の和と等しく、前記メッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチ時間と、前記第2のメッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチ時間と、が同一であることを特徴とする。
本発明の第4の視点において、送信候補メッセージのサーチ方法において、メッセージバッファの所定のアドレスに係るメッセージが送信要求状態となったときに、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応しない冗長アドレスと、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応する有効アドレスとの生成を開始し、生成された前記冗長アドレス及び前記有効アドレスに基づいて対応する前記メッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチを行うステップを含むことを特徴とする。
本発明の前記送信候補メッセージのサーチ方法において、第2のメッセージバッファの所定のアドレスに係るメッセージが送信要求状態となったときに、前記第2のメッセージバッファの前記アドレスに対応するアドレスのみの生成を開始し、生成された前記アドレスに基づいて対応する前記第2のメッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチを行うステップを含み、前記メッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチ時間と、前記第2のメッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチ時間と、が同一であることが好ましい。
本発明の第5の視点において、データ処理デバイスにおいて、n個のバッファから構成されるメッセージバッファと、前記メッセージバッファのサーチ時に前記メッセージバッファに対してアドレスを生成するアドレス生成回路であって、n個のバッファに対して供給するn個の有効アドレスとm個の冗長アドレスとを生成するアドレス生成回路と、を備え、前記有効アドレス及び前記冗長アドレスを前記メッセージバッファに供給しn+m個のバッファから構成されるメッセージバッファと同じサーチ時間にすることを特徴とする。
本発明(請求項1−8)によれば、メッセージの格納可能な数が異なるデータ処理モジュール間における送信候補メッセージのサーチ時間を共通化させることができるため、システム全体の動作が変わることがない。したがって、検証においても、各データ処理モジュールが全く同じタイミングで動作が行えるために、検証結果を流用し確認できるというメリットが生まれる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)のメッセージハンドリング部およびその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。図2は、本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)のメッセージハンドリング部の動作を模式的に示したタイミングチャートである。
実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)は、メッセージの格納可能な数が異なるCANデバイスがバスに接続されたCANシステムにおける最大格納数のCANデバイスよりも格納数の少ないCANデバイスのCANモジュールを対象とする。例えば、CANシステムが、32個のメッセージを格納することが可能なメッセージバッファを有するCANデバイス(32型CANデバイス)と、16個のメッセージを格納することが可能なメッセージバッファを有するCANデバイス(16型CANデバイス)と、がバスに接続されたものである場合に、実施形態1に係るCANモジュールは16型CANデバイスのCANモジュールを対象とし、32型CANデバイスのCANモジュールは従来通りの構成、動作である。また、実施形態1に係るCANモジュールは、メッセージハンドリング部11を除いて、従来のCANモジュール(図4参照)の構成と同様である。なお、CANモジュール(データ処理モジュール)の全体的な構成(メッセージハンドリング部以外の構成)については、図4及びこの図面に対応する従来例の説明を参照されたい。
メッセージハンドリング部11は、サーチ用アドレス生成部11aと、マスク信号発生部11bと、マスク部11cと、比較部11dと、を有する。
サーチ用アドレス生成部11aは、論理和ゲート16から(レベル1の)出力信号(送信サーチを許可する信号)を受けることにより、メッセージバッファ12のアドレスを検索するためのアドレスを生成する部分である。サーチ用アドレス生成部11aは、メッセージバッファ12のアドレス(例えば、16個のアドレスがある場合に#15〜#0)のみを生成するのではなく、CANシステムにおける最大格納数のCANデバイスのメッセージバッファ(図示せず)のアドレス(例えば、32個のアドレスである場合に#31〜#0)と同様なアドレスを生成する。つまり、サーチ用アドレス生成部11aは、例えば、メッセージバッファ12が16個のアドレス(#15〜#0)を有する場合であっても、冗長アドレス(#31〜#16)と有効アドレス(#15〜#0)を生成する(図2参照)。生成されたアドレスは、サーチ用アドレス生成部11aからメッセージバッファ12に送信されて、対応するアドレスの識別子が抽出され、抽出された識別子がメッセージバッファ12からマスク部11cに送信されることになる。なお、サーチ用アドレス生成部11aからメッセージバッファ12に冗長アドレスが送信されても、メッセージバッファ12に対応するアドレスが存在しないので、原則的にはメッセージバッファ12からマスク部11cに識別子が送信されることはない。
マスク信号発生部11bは、サーチ用アドレス生成部11aからの冗長アドレス(例えば、#31〜#16)を受けているときに、メッセージバッファ12からの情報を誤って比較部11dに送信しないようにマスクするためのマスク信号(レベル1)を発生する部分である。マスク信号発生部11bは、マスク信号をマスク部11cに送信する(図2参照)。なお、マスク信号発生部11bは、サーチ用アドレス生成部11aからの有効アドレス(例えば、#15〜#0)を受けているときに、マスク信号(レベル1)を発生しない。
マスク部11cは、マスク信号発生部11bからの(レベル1の)マスク信号を受けているときに、メッセージバッファ12からの情報を誤って比較部11dに送信しないようにマスクする部分である。なお、マスク部11cは、マスク信号発生部11bからの(レベル1の)マスク信号を受けていないとき(マスク信号はレベル0のとき)に、メッセージバッファ12からの識別子を比較部11dに送信する。
比較部11dは、メッセージバッファ12からの識別子と、送信候補となるメッセージの識別子と、が一致するか否かを比較する部分である。比較部11dでは、順々に入力されてくる識別子と、送信候補となるメッセージの識別子と、が比較されることになる。比較部11dは、メッセージバッファ12からの識別子と、送信候補となるメッセージの識別子と、が一致したときにFIT信号(一致信号;レベル「1」)を出力する。出力されたFIT信号は、識別子に対応するメッセージの優先順位を判定する優先順位判定部(図示せず)に入力され、その判定結果に基づいて送信候補メッセージのアドレスが決定することになる。なお、比較部11dは、メッセージバッファ12からの識別子と、送信候補となるメッセージの識別子と、が一致しないときは、FIT信号を出力しない(FIT信号がレベル「0」)。また、比較部11dは、マスク部11cにてメッセージバッファ12からの情報がマスクされているときは、比較を行わない。さらに、サーチ用アドレス生成部11aからメッセージバッファ12に冗長アドレスが送信されても原則的にはメッセージバッファ12から識別子が送信されることがないので、メッセージバッファ12から誤った情報が送信されない限り、メッセージバッファ12からの識別子を直接(マスク部11cを介さず)、比較部11dに入力されるようにしてもよい。
次に、実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)を含むCANシステムの動作について図面を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)を含むCANシステムの動作を模式的に示したタイミングチャートである。
ここでは、32個のメッセージを格納することが可能なメッセージバッファを有するCANデバイス(32型CANデバイス)と、16個のメッセージを格納することが可能なメッセージバッファを有するCANデバイス(16型CANデバイス)と、がバスに接続されたCANシステムを例に説明する。
32型CANデバイスのCANモジュールの送信候補メッセージのサーチ(送信サーチ)は、従来の動作と同様に、送信フレーム(TX)の後半で新たな送信要求レジスタ(TRQ)がCPUによりレベル0からレベル1にセットされた場合に、そこからメッセージハンドリング部(図示せず)はメッセージバッファの送信サーチを開始し、アドレスを#31から#0まで生成する(図3(A)参照)。生成されたアドレスはメッセージバッファ(図示せず)に送信され、対応するアドレスの識別子が抽出され、抽出された識別子がメッセージハンドリング部(図示せず)に入力され、メッセージバッファ(図示せず)からの識別子と、送信候補となるメッセージの識別子と、が一致するか否かが比較される。一致したときに識別子に対応するメッセージの優先順位を判定し、その判定結果に基づいて送信候補メッセージのアドレスが決定する。その後、一定期間が経過した後に次の送信候補メッセージが確定し、その後、次の送信動作が始まる。
一方、16型CANデバイスの送信サーチは、32型CANデバイスの送信サーチと同じタイミングで、送信フレーム(TX)の後半で新たな送信要求レジスタ(TRQ)がCPUによりレベル0からレベル1にセットされた場合に、そこからメッセージハンドリング部(図示せず)はメッセージバッファの送信サーチを開始し、冗長アドレスを#31から#0まで生成した後、有効アドレスを#15から#0まで生成する(図3(B)参照)。生成されたアドレスはメッセージバッファ12に送信されるが、冗長アドレスを#31から#16まで生成されている間はマスク信号が発生しており(図2参照)、対応するアドレスの識別子が抽出されず、識別子の比較は行われない。一方、有効アドレスを#15から#0まで生成されている間はマスク信号が発生しないので、対応するアドレスの識別子が抽出され、抽出された識別子がメッセージハンドリング部(図示せず)に入力され、メッセージバッファ(図示せず)からの識別子と、送信候補となるメッセージの識別子と、が一致するか否かが比較される。一致したときに識別子に対応するメッセージの優先順位を判定し、その判定結果に基づいて送信候補メッセージのアドレスが決定する。その後、一定期間が経過した後に次の送信候補メッセージが確定し、その後、次の送信動作が32型CANデバイスの次の送信動作と同時に始まる。
16型CANデバイスの送信サーチが32型CANデバイスの送信サーチと同じタイミングで始まった場合でも、16型CANデバイスは冗長アドレス16個分と有効アドレス16個分の合計16個分の送信サーチを行うため、32型CANデバイスの送信サーチと同じタイミングで送信サーチが完了し、次の送信候補メッセージの確定も32型CANデバイスの送信サーチと同じタイミングで行われる(図3参照)。
実施形態1によれば、CANシステムにおいてメッセージの格納可能な数が異なるCANデバイスのCANモジュールを採用しても、各CANモジュールの送信サーチ時間が同一になり、送信開始のタイミングをそろえることができる。また、検証においても、各CANモジュールが全く同じタイミングで動作が行えるために、検証結果を流用し確認できるというメリットが生まれる。
なお、上述の実施形態では、メッセージバッファのバッファ数が、32メッセージのものと16メッセージのものについて説明したが、バッファ数が異なっていればメリットがあり、また本願発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種の変形・置換をなし得ることが可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)のメッセージハンドリング部およびその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。 本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)のメッセージハンドリング部の動作を模式的に示したタイミングチャートである。 本発明の実施形態1に係るCANモジュール(データ処理モジュール)を含むCANシステムの動作を模式的に示したタイミングチャートである。 CANシステムの構成を模式的に示したブロック図である。 CANモジュール及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。 従来のCANモジュール(データ処理モジュール)を含むCANシステムの動作を模式的に示したタイミングチャートである。
符号の説明
1 CANデバイス
2 CANモジュール(データ処理モジュール)
3 CPU
4 RAM
5 周辺回路
11 メッセージハンドリング部
11a サーチ用アドレス生成部
11b マスク信号発生部
11c マスク部
11d 比較部
12 メッセージバッファ
13 CANプロトコル送信層
14 マスクセット
15 送信要求レジスタ(TRQ)
16 論理和ゲート

Claims (8)

  1. マルチマスタ方式のネットワークに接続されるデータ処理モジュールにおいて、
    所定数のバッファに区切られるとともに、前記バッファごとにアドレスが付与され、かつ、前記バッファごとに識別子およびメッセージを格納することが可能なメッセージバッファと、
    前記メッセージバッファの所定のアドレスに係るメッセージが送信要求状態となったときに、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応しない冗長アドレスと、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応する有効アドレスとの生成を開始し、生成された前記冗長アドレス及び前記有効アドレスに基づいて対応する前記メッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチを行うメッセージハンドリング部と、
    を備えることを特徴とするデータ処理モジュール。
  2. 前記メッセージハンドリング部は、
    前記メッセージバッファの所定のアドレスに係るメッセージが送信要求状態となったときに、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応しない冗長アドレスと、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応する有効アドレスとの生成を行うサーチ用アドレス生成部と、
    前記メッセージバッファからの識別子と、送信候補となるメッセージの識別子と、が一致するか否かを比較する比較部と、
    前記サーチ用アドレス生成部で生成された前記冗長アドレスを受けているときに、前記メッセージバッファからの情報を誤って前記比較部に送信しないようにマスクするためのマスク信号を発生するマスク信号発生部と、
    前記マスク信号発生部からのマスク信号を受けているときに、前記メッセージバッファからの情報を誤って前記比較部に送信しないようにマスクするマスク部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ処理モジュール。
  3. 前記メッセージバッファの前記アドレスごとに管理するために設けられるとともに、CPUによりレベル0からレベル1に反転したときに対応するメッセージが送信要求状態となる送信要求レジスタを備えることを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理モジュール。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載のデータ処理モジュールと、
    前記データ処理モジュールの所定のデータ処理を実行するCPUと、
    を備えることを特徴とするデータ処理デバイス。
  5. 請求項4記載のデータ処理デバイスと、
    前記メッセージバッファの前記バッファの数よりも多くのバッファに区切られるとともに、前記バッファごとにアドレスが付与され、かつ、前記バッファごとに識別子およびメッセージを格納することが可能な第2のメッセージバッファを有する第2のデータ処理デバイスと、
    がバスに接続され、
    前記第2のデータ処理デバイスは、前記第2のメッセージバッファの所定のアドレスに係るメッセージが送信要求状態となったときに、前記第2のメッセージバッファの前記アドレスに対応するアドレスのみの生成を開始し、生成された前記アドレスに基づいて対応する前記第2のメッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチを行う第2のメッセージハンドリング部を備え、
    前記第2のメッセージバッファのアドレス数が、前記冗長アドレスの数、及び前記有効アドレスの数の和と等しく、
    前記メッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチ時間と、前記第2のメッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチ時間と、が同一であることを特徴とするデータ処理システム。
  6. メッセージバッファの所定のアドレスに係るメッセージが送信要求状態となったときに、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応しない冗長アドレスと、前記メッセージバッファの前記アドレスに対応する有効アドレスとの生成を開始し、生成された前記冗長アドレス及び前記有効アドレスに基づいて対応する前記メッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチを行うステップを含むことを特徴とする送信候補メッセージのサーチ方法。
  7. 第2のメッセージバッファの所定のアドレスに係るメッセージが送信要求状態となったときに、前記第2のメッセージバッファの前記アドレスに対応するアドレスのみの生成を開始し、生成された前記アドレスに基づいて対応する前記第2のメッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチを行うステップを含み、
    前記メッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチ時間と、前記第2のメッセージバッファの前記アドレスの送信候補メッセージのサーチ時間と、が同一であることを特徴とする請求項6記載の送信候補メッセージのサーチ方法。
  8. n個のバッファから構成されるメッセージバッファと、
    前記メッセージバッファのサーチ時に前記メッセージバッファに対してアドレスを生成するアドレス生成回路であって、n個のバッファに対して供給するn個の有効アドレスとm個の冗長アドレスとを生成するアドレス生成回路と、
    を備え、
    前記有効アドレス及び前記冗長アドレスを前記メッセージバッファに供給しn+m個のバッファから構成されるメッセージバッファと同じサーチ時間にすることを特徴とするデータ処理デバイス。
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