JP4539946B2 - 扉錠 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は扉錠に関し、より詳しくラッチボルトに特徴を有する扉錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
扉錠は、柱側に設けた受座の孔に係脱させるため、通常、ラッチボルトの側面に設けた溝部にスライド部材を係止し、このスライド部材を介してラッチボルトをレバーあるいはノブと一体のカムによって出没自在させるように構成されている。
【0003】
このため、地震等によってラッチボルトaに異常な衝撃力が加わったり、あるいは扉を乱暴に開け閉めしてラッチボルトaに強い力が作用したような場合には、溝部に生じた応力集中によってこの部分からラッチボルトaが切断し、切断したラッチ部bが、図4に示したように、柱側の受座の孔cと扉側の前板開口部dの間に斜めに喰い付いてしまったり、あるいはラッチボルトaの外表面に長手方向と平行な向きにのり巻き状に被覆したラッチボルトカバーeが合せ目から剥がれて受座の孔や前板の開口部dに引掛ってしまう結果、扉を開放することができなくなってしまうといった不都合が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、異常な応力を受けてラッチボルトが破断した場合にでも閉じ込めを可及的に防止できる扉錠を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明はこのような課題を達成するための扉錠として、ラッチボルトを、異常な応力が作用した場合にのみ該ラッチボルトが切断する前に撓み変形する程度の強さの粘弾性係数の大なる素材により形成するとともに、該ラッチボルトの後端部に、ケース本体に規制された状態でその軸心を扉の面と平行な向きに保持することができる程度の長さの摺動部を設け、異常な応力が作用した場合にのみ該ラッチボルトが切断する前に撓み変形する程度の太さの伸展性に富んだ金属よりなる補強芯材を前記ラッチボルトの軸心部に摺動部からラッチ部に延びるように埋め込んだものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
そこで以下に本発明の実施例について説明する。
図1、図2はレバー式の扉錠として構成した本発明の第1の実施例について示したものである。
【0008】
はじめに、この扉錠の全体構成について説明すると、図中符号1で示したケース本体には、その内奥のほぼ中央にバネ受け座2が設けられていて、ここには後述するラッチボルト10がラッチバネ5によって前板3に設けた開口部4からラッチ部11を突き出すように付勢された状態で出没自在に取付けられている。
【0009】
一方、このラッチボルト10を前板3の面から引込ませるためのスライド板6には、その直角に折曲げた前端面にラッチボルト10の溝部17と係合する係合部7が設けられており、また後端部には、図示しないレバーと一体的に回動するカム片9と当接して引込み方向に操作される被操作部8が斜め内向きに折り曲げ形成されている。
【0010】
ところで、上述したラッチボルト10は、先端にラッチ部11を、後端に摺動部18を備えた部材として、柔軟性かつ耐摩耗性に富んだナイロン系の樹脂材により一体的に形式されている。
【0011】
このラッチボルト10には、その軸心に、異常な応力が作用した場合にラッチボルト20が切断する前に撓んでしまうような太さの伸展性に富んだ金属、例えば軟鉄のような金属よりなる補強芯12が埋め込まれていて、ラッチ部11に異常な衝撃力が作用して溝部17に応力が集中したような場合でも、この応力集中を軸方向に分散させて撓むことによりラッチボルトが破断する事態を可能な限り防ぐように構成されている。
【0012】
またこのラッチ部11には、この部分の形状に合わせて軸方向に深絞り成形したラッチボルトカバー20を被覆することによって当接部14と摺接部15にラッチボルトカバー20の継ぎ目が生じないように形成され、さらにこのラッチボルトカバー20は、ラッチ部11に設けた段部19にかしめ止めすることにより一体的に固定されている。
【0013】
このラッチボルトカバー20には、図2に示したように、その摺接面21に切欠き孔22が打抜き形成されていて、ここからラッチ部11に設けた摺接凸部16を突出させることにより、受座30と接触した際の摩擦音を軽減させるように構成されている。
【0014】
他方、スライド板6と係合する溝部17を挟んでラッチ部11の反対側に設けた摺動部18は、図3に示したように、ケース本体1の内面に規制されてラッチボルト10が扉の面方向に対して傾くことがないように可能な限り軸方向に長く形成され、かつ、ラッチ部11の出没が円滑に行い得るよう円筒状に形成されていて、ケース本体1の内面との接触抵抗が可能な限り少なくなるように構成されている。
【0015】
このように構成された扉錠は、図示しないレバーを回動操作することにより、これと一体的に回動するカム片9によりスライド板6を後退させ、ラッチ部11を前板3から引込ませるようにして通常通りに扉を開放する。
【0016】
また扉を閉止する場合には、柱側の受座30に摺接面21が摺接してラッチボルト10が引込むことによりラッチ部11が受座30の孔31に入り込んで扉を閉止することになるが、上述したように、このラッチ部11を被覆しているラッチボルトカバー20には、その摺接面21に設けた切欠き孔22からラッチ部11の摺接凸部16が突出しているため、ラッチ部11は受部30と摺接凸部16と摺接することになって、扉を閉止する際に生じる摩擦音を可能な限り軽減することができる。
【0017】
ところで、いま扉が閉止している状態のもとで地震が発生し、これに伴って受座30の孔31とラッチ部11の背当部14との間に強い衝撃力が作用したような場合、この衝撃力はラッチボルト10に設けた溝部17に応力集中として作用することになるが、上述したように、ラッチボルト10の軸心部には、異常な応力が作用した場合にのみラッチボルト10が破断する前に撓むような太さの伸展性に富んだ金属よりなる補強芯12が挿入されているため、この衝撃力を受けたラッチボルト10は、図3に示したように、その後端の摺動部18をケース本体1の内面に規制された状態のもとでその軸心を扉の面と平行な向きに保ったまま、補強芯12を撓ませてラッチ部11のみを受座30の縁に当てて大きく変形する。
【0018】
しかもこの状態のもとで、ラッチボルトカバー20は何ら損傷することがないから、つぎにこの状態のもとで扉を開けるには、レバーを強く回動しラッチ部11を強引に引込ませるようにして受座30から外せば、扉をなんとか開けることができるから、あとは、ラッチボルト10か扉錠そのものを新しいものと交換すればよいことになる。
【0019】
ところで、以上は、ラッチボルトの軸心部にこれが切断する前に撓んでしまう程度の太さの伸展性に富んだ金属よりなる補強芯を埋め込んだ実施例について説明したものであるが、ラッチボルト10自体を粘弾性係数の大なる樹脂材等により形成して、異常な応力が作用した場合にのみラッチ部11が切断する前にラッチボルト10自体を変形させるように構成して、異常な事態が去った後にこのラッチボルト10を受座30の孔31から抜き取るように構成することも可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、地震等によって異常に大きな衝撃力を受けて溝部に応力集中が生じて破損した場合でも、レバーもしくはノブを強く回動操作することによってラッチボルトの軸心方向に埋め込まれた補強芯材により破損したラッチボルトを受座から抜き取ることができ、閉じ込めを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明の一実施例をなす扉錠を断面で示した平面図と側面図である。
【図2】同上扉錠の要部を分解して示した斜視図である。
【図3】同上扉錠の破損状態を示した要部の説明図である。
【図4】従来の扉錠の破損状態を示した説明図である。
【符号の説明】
1 ケース本体
6 スライド板
9 カム片
10 ラッチボルト
11 ラッチ部
12 補強芯
16 摺動凸部
17 溝部
20 ラッチボルトカバー
Claims (1)
- カムによって操作される部材をラッチボルトの側面に設けた溝部に係合させるように形成した扉錠において、
前記ラッチボルトを、異常な応力が作用した場合にのみ該ラッチボルトが切断する前に撓み変形する程度の強さの粘弾性係数の大なる素材により形成するとともに、該ラッチボルトの後端部に、ケース本体に規制された状態でその軸心を扉の面と平行な向きに保持することができる程度の長さの摺動部を設け、異常な応力が作用した場合にのみ該ラッチボルトが切断する前に撓み変形する程度の太さの伸展性に富んだ金属よりなる補強芯材を前記ラッチボルトの軸心部に摺動部からラッチ部に延びるように埋め込んだことを特徴とする扉錠。
Priority Applications (1)
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JP2001048315A JP4539946B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 扉錠 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001048315A JP4539946B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 扉錠 |
Publications (2)
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JP4539946B2 true JP4539946B2 (ja) | 2010-09-08 |
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ID=18909601
Family Applications (1)
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JP2001048315A Expired - Lifetime JP4539946B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 扉錠 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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Citations (3)
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JPH09144397A (ja) * | 1995-11-29 | 1997-06-03 | Hinaka Seisakusho:Kk | ラッチ錠のラッチ頭部 |
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2001
- 2001-02-23 JP JP2001048315A patent/JP4539946B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
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