JP4537320B2 - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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この発明は、燃料噴射ポンプに関する。
従来から、ディーゼルエンジン等の燃料噴射ポンプとして、偏心軸とカムリングとを用いるもの(特許文献1)と、カムシャフトとタペットローラとを用いたもの(特許文献2)等がある。
すなわち、偏心軸とカムリングとを用いたものでは、往復動により燃料を加圧するプランジャと、偏心軸との間にカムリングを設け、エンジンにより駆動される駆動軸の回転運動が、偏心軸とカムリングとでプランジャの往復動に変換される。これにより、プランジャがシリンダの内部で往復動される。
また、カムシャフトとタペットローラとを用いたものでは、往復動により燃料を加圧するプランジャと、カムシャフトとの間にタペットローラを設け、エンジンにより駆動されるカムシャフトの回転運動が、タペットローラを介してプランジャの往復動に変換される。
そして、前記特許文献1における駆動軸及び特許文献2におけるカムシャフトは、ハウジングに滑り軸受を介して支持(枢支)されている。なお、この滑り軸受の潤滑は燃料を用いている。
特開2003−49745号公報 特開2001−263198号公報
近年、燃料の高圧化に伴いポンプにかかる負荷が増大している。しかしながら、従来では、前記駆動軸等の滑り軸受と接触する表面において、潤滑性向上のための特別な表面処理を行っていない。このため、滑り軸受部分に異常摩耗や焼付きが発生するおそれがあった。
本発明の課題は、滑り軸受側の摩耗や焼付きを防止でき、特にディーゼルエンジン用の燃料である粘度の低い潤滑油であっても、駆動軸の滑り軸受との接触部において、油膜形成が可能となって優れた潤滑性を奏することができる燃料噴射ポンプを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の燃料噴射ポンプは、往復動により燃料を加圧するプランジャと、このプランジャを往復動させるための駆動軸と、前記駆動軸を支持する滑り軸受とを備えた燃料噴射ポンプにおいて、前記滑り軸受と滑り接触する前記駆動軸の接触部に、微小凹形状のくぼみをランダムに無数に設け、前記くぼみの平均面積が30μm 2 ≦平均面積≦100μm 2 の範囲内であるとともに、くぼみの面積率が5%≦面積率≦20%の範囲であり、さらに、前記くぼみを設けた面の面粗さパラメータRyniが0.4μm≦Ryni≦1.0μmの範囲内であるとともに、Rymaxが0.4μm≦Rymax≦1.0μmの範囲内であり、かつ、Sk値が−1.6以下である。
パラメータRyniとは、基準長毎最大高さの平均値すなわち、粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分の山頂線と谷底線との間隔を粗さ曲線の縦倍率の方向に測定した値である(ISO 4287:1997)。
また、パラメータSkとは、粗さ曲線の歪み度(スキューネス)を指し(ISO 4287:1997)、凹凸分布の非対称性を知る目安の統計量である。ガウス分布のような対称な分布ではSk値は0に近くなり、凹凸の凸部を削除した場合は負、逆の場合は正の値をとることになる。
すなわち、本発明では、微小凹形状のくぼみの平均面積と、くぼみの面積率、くぼみを設けた面の面粗さパラメータRyni、及びくぼみを設けた面の面粗さRymaxを規定している。
くぼみを設けた面(接触部)の面粗さパラメータRyniを0.4μm以上、1.0μm以下の範囲内に規定することで、希薄潤滑下でも油膜切れを防ぐことが可能となり、極端に油膜厚さが薄い条件下でも長寿命を得ることができる。
また、滑り接触部のSk値を幅方向、円周方向とも−1.6以下とすることにより、微小凹形状のくぼみが油溜りとなり、圧縮されても滑り方向、直角方向への油のリークは少なく、油膜形成に優れ、表面損傷を極力抑える効果が発揮される。
滑り接触部のくぼみの平均面積を30μm 2 ≦平均面積≦100μm 2 の範囲内に規定するとともに、前記くぼみを設けた面の面粗さパラメータRymaxを0.4μm≦Rymax≦1.0μmの範囲内に設定することで、油膜形成能力を向上させることができるため、希薄潤滑下で極端に油膜厚さが薄い条件下でも長寿命を得ることができる。
くぼみの面積率が5%≦面積率≦20%の範囲であり、前記くぼみを設けた面の面粗さパラメータRymaxを0.4μm≦Rymax≦1.0μmの範囲内に設定することで、油膜形成能力を向上させることができるため、希薄潤滑下で極端に油膜厚さが薄い条件下でも長寿命を得ることができる。
以上のように、本発明によると、微小凹形状のくぼみをランダムに無数に設けることによって、滑り接触部が微小凹面となって油膜が形成しやすくなる。しかもこのくぼみが油溜まりとなるため、すべり面の油膜形成が確実に行える。すなわち、滑り接触部に形成された微小凹形状のくぼみが油膜を保持することで、滑り軸受の摩耗や焼付けを防止できる。特にディーゼルエンジン用の燃料である粘度の低い潤滑油であっても、駆動軸の滑り軸受との接触部において、油膜形成が可能となって優れた潤滑性を奏することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は第1実施形態の燃料噴射ポンプの要部断面図を示し、この燃料噴射ポンプは、シリンダの内部で往復動して燃料を加圧するプランジャ2と、エンジンにより駆動される駆動軸(主軸)1とを備える。主軸1は、同一軸線上に配設される第1軸部1a及び第2軸部1bと、第1軸部1aと第2軸部1bとの間に配設される偏心軸部1cとを有する。
第1軸部1aは、ハウジング3の一方の側板4の支持孔5に円筒状の滑り軸受6を介して回転自在に支持されている。また、第2軸部1bは、ハウジング3の一方の側板7の支持孔8に円筒状の滑り軸受9を介して回転自在に支持されている。
偏心軸部1cには、円筒状の滑り軸受20が外嵌され、この滑り軸受20にカムリング21が外嵌されている。そして、カムリング21の外周側に前記プランジャ2が配置されている。また、プランジャ2にはコイルスプラインリング等からなる弾発部材22が付設されている。
主軸1がエンジンによって、駆動されて回転すれば、この回転運動が偏心軸部1c及びカムリング21を介して、プランジャ2の往復運動(軸方向の往復動)に変換される。すなわち、カムリング21のノーズ部がプランジャ2に対応するように回転していけば、プランジャ2が矢印X方向に押圧され、カムリング21のベースサークル部がプランジャ2に対応するように回転していけば、弾発部材22にてプランジャ2が矢印Y方向に押圧される。これの繰り返しによってプランジャ2が往復運動する。
主軸1が回転駆動することによって、滑り軸受6、9、20と、主軸1の滑り接触部25、26、27とが滑り接触することになる。そこで、滑り接触部25、26、27に、微小凹形状のくぼみをランダムに無数に設け、前記くぼみを設けた面の面粗さパラメータRyniが0.4μm≦Ryni≦1.0μmの範囲内であり、かつ、Sk値が−1.6以下に設定する。
また、前記くぼみの平均面積が30μm≦平均面積≦100μmの範囲内で、かつ、Rymaxが0.4μm≦Rymax≦1.0μmの範囲内とする。
さらに、前記くぼみを設けた面におけるくぼみの面積率が5%≦面積率≦20%の範囲内であり、かつ、前記くぼみを設けた面の面粗さのパラメータRymaxが0.4μm≦Rymax≦1.0μmの範囲内とする。
なお、前記のような微小凹面を得るための表面加工処理としては、特殊なバレル研磨によると所望の仕上げ面を得ることができるが、これに限らず、例えばショット等を用いてもよい。
上記のように、本発明では、くぼみを設けた面の面粗さパラメータRyniを0.4μm≦Ryni≦1.0μmの範囲内に規定することで、希薄潤滑下でも油膜切れを防ぐことが可能となり、極端に油膜厚さが薄い条件下でも長寿命を得ることができる。また、接触部のSk値を幅方向、円周方向とも−1.6以下とすることにより、微小凹形状のくぼみが油溜りとなり、圧縮されても滑り方向、直角方向への油のリークは少なく、油膜形成に優れ、表面損傷を極力抑える効果が発揮される。
また、滑り接触部25、26、27のくぼみの平均面積を30μm≦平均面積≦100μmの範囲内に規定するとともに、前記くぼみを設けた面の面粗さパラメータRymaxを0.4μm≦Rymax≦1.0μmの範囲内に設定することで、油膜形成能力を向上させることができるため、希薄潤滑下で極端に油膜厚さが薄い条件下でも長寿命を得ることができる。
さらに、滑り接触部25、26、27のくぼみを設けた面におけるくぼみの面積率を5%≦面積率≦20%の範囲内に規定するとともに、前記くぼみを設けた面の面粗さパラメータRymaxを0.4μm≦Rymax≦1.0μmの範囲内に設定することで、油膜形成能力を向上させることができるため、希薄潤滑下で極端に油膜厚さが薄い条件下でも長寿命を得ることができる。
従って、本発明の燃料噴射ポンプは、滑り接触部25、26、27に形成された微小凹形状のくぼみが油膜を保持することで、滑り軸受6、9、20の摩耗や焼付けを防止できる。特にディーゼルエンジン用の燃料である粘度の低い潤滑油であっても、駆動軸の滑り軸受との接触部25、26、27において、油膜形成が可能となって優れた潤滑性を奏することができる。
次に、図2は第2実施形態を示し、この場合、主軸1の回転運動からプランジャ2の往復運動への変換にタペットローラ40を使用している。すなわち、プランジャ2の端部ブロック41に、タペットローラ40が嵌合する凹部42を設け、ローラ軸部43を端部ブロック41に支持させている。そして、主軸1は、同一軸線上に配設される第1軸部1a及び第2軸部1bと、第1軸部1aと第2軸部1bとの間に配設されるカム部44a、44bとを有する。そして、タペットローラ40、40がそれぞれ対応するカム部44a、44bに、弾発部材22、22の付勢力で当接している。
このため、主軸1がエンジンによって、駆動されて回転すれば、この回転運動がカム部44a、44b及びタペットローラ40,40を介して、プランジャ2の往復運動(軸方向の往復動)に変換される。
この場合、主軸1が回転駆動することによって、滑り軸受6、9と、主軸1の滑り接触部25、26とが滑り接触することになる。そこで、この滑り接触部25、26を前記第1実施形態と同様、本発明に係る表面性状を満たすように表面処理を施した。このため、この第2実施形態の燃料噴射ポンプも、前記第1実施形態の燃料噴射ポンプと同様の作用効果を奏する。
本発明の有用性を示すために、まず、転がり軸受の寿命評価と、歯車の寿命評価を行なった。転がり軸受の転動体(ころ)は軌道面と滑りを伴う接触をし、歯車の歯面は相手側の歯面と転がり接触及び滑り接触をし、その接触は主軸と滑り軸受の接触状態に準じた形態となる。従って主軸と滑り軸受の評価は、転がり軸受と歯車の評価で可能であると考えられる。以下に、パラメータRyni、Rymax、Sk、Rqniの測定方法、条件の一例を示す。これらのパラメータで表される表面性状を、一ヶ所の測定値でも代表値として信頼できるが、たとえば直径方向に対向する二ヶ所を測定するとよい。
パラメータ算出規格:JIS B 0601:1994(サーフコム JIS 1994)
カットオフ種別:ガウシアン
測定長さ:5λ
カットオフ波長:0.25mm
測定倍率:×10000
測定速度:0.30mm/s
測定箇所:対象物中央部
測定数:2
測定装置:面粗さ測定器サーフコム1400A(東京精密株式会社)
また、くぼみの定量的測定を行うには、対象物表面を拡大し、その画像から市販されている画像解析システムにより定量化できる。さらには、特開2001−183124に開示されている表面性状検査方法及び表面性状検査装置を用いれば、安定して精度良く測定することができる。この方法は、曲率を有する検査表面に光を照射して検査表面をカメラで撮影し、このカメラで撮影された検査表面の画像の輝度を測定して、この測定された輝度の明部と暗部のコントラストで形成される明暗パターンにより、検査表面の表面性状を検査する表面性状検査方法であって、光をカメラの光軸方向に合致させて照射し、測定される画像の輝度分布がピーク値を示す位置を、カメラの光軸上に一致させるように、検査表面を位置決めすることにより、検査表面の曲率に起因するシェーディング(輝度分布)を抑制するものである。また、光をカメラの光軸方向に合致させて照射し、測定される画像の輝度分布について、この輝度分布がピーク値を示す位置に相当する検査表面の部位を原点とし、曲率の対称軸を一つの軸とする直交二次元座標で、直交する各座標軸に沿う一次元の輝度分布をそれぞれ近似関数で近似し、これらの近似関数を用いて、画像の輝度分布を除去するように、輝度分布のピーク値を基準値として、座標各位置に相当する測定された画像の輝度を補正し、この補正された輝度の明暗パターンにより検査表面の表面性状を検査することにより、シェーディングのない明暗パターンで表面性状を検査することができる。測定条件はたとえば次のとおりである。また、くぼみの面積率、平均面積を測定する場合、上記のパラメータと同様に、一ヶ所の測定値でも代表値として信頼できるが、二ヶ所を測定するとよい。
面積率:観察視野範囲で2値化閾値((明部の輝度+暗部の輝度)/2)よりも小さい画素(黒)の占める割合
平均面積:黒の面積の合計/総数
観察視野:826μm×620μm
測定箇所:対象物中央部
測定数:2
図3は供試転がり軸受の一例を示しており、この転がり軸受10は転動体として針状ころ12を外輪13に組み込んだ針状ころ軸受であり、針状ころ12で相手軸14を支持するようになっている。針状ころ表面に、仕上面の異なる表面処理を施した複数種類の針状ころ軸受を製作し、寿命試験を行なった結果について説明する。寿命試験に用いた針状ころ軸受は、図4に示すように、外径Dr=33mm、内径dr=25mm、針状ころ12の直径D1=4mm、長さL=25.8mmで、15本の針状ころを用いた保持器15付きの軸受である。試験軸受として針状ころの表面粗さ仕上の異なる3種類を製作した。すなわち、研削後スーパーフィニッシュを施した軸受A(比較例)と、微小凹形状のくぼみをランダムに無数に形成した軸受B(比較例)、軸受C(参考例)、軸受D(参考例)とである。各試験軸受の針状ころにおける仕上面状況を図5〜図7に示す。具体的には、図5は軸受Aの表面粗さ、図6は軸受Bの表面粗さ、図7は軸受C及び軸受Dの表面粗さをそれぞれ示す。また、各試験軸受の表面仕上面の特性値パラメータ一覧を表1に示す。なお、軸方向面粗さRqni(L)と同方向面粗さRqni(C)の比Rqni(L/C)については、軸受B、C及びDは1.5以下であり、軸受Aは1.0前後の値である。また、結晶粒度の測定は、JIS G 0551の鋼のオーステナイト結晶粒度試験方法に基づいて行なった。
Figure 0004537320
使用した試験装置は図8に概略図で示したようなラジアル荷重試験機16で、回転軸17の両側に試験軸受10を取り付け、回転と荷重を与えて試験を行なうものである。試験に用いたインナレース(相手軸)の仕上は研磨仕上のRa0.10〜0.16μmである。アウタレース(外輪)も共通である。試験条件は以下のとおりである。
軸受ラジアル荷重:2000kgf
回転数:4000rpm
潤滑剤:クリセクオイルH8(試験条件で2cst)
図9に油膜パラメータΛ=0.13の下での寿命試験結果を示す。同図の縦軸が寿命時間(h)を表している。同図に示すように、軸受Aが78h、軸受Bが82hであったのに対して軸受Cは105h、軸受Dは121hであった。このデータから明らかなように、針状ころ表面が本発明に係る表面形状を満たすように表面処理された軸受C及びDは、油膜パラメータΛ=0.13という低粘度、希薄の非常に過酷な潤滑条件下でも長寿命効果を得ることができる。従って、燃料噴射ポンプの主軸1の滑り接触部25、26、27を上記数値範囲に設定した本発明に係る燃料噴射ポンプは、高い長寿命効果を得ることができる。
次に、図10に示す平歯車疲労試験機を使用して歯車のピッチング試験を実施し、ピッチング強度を評価した。図10において、ドライブ側歯車31(歯数29枚)とドリブン側歯車32(歯数30枚)は各々の回転軸33、34の片側に取付けられており、ドライブ側の軸33が図示しないモータにより駆動されている。また、ドライブ側の軸33に取付けてある負荷レバー35及び重錘36によりトルクを負荷する構造となっている。ドライブ側歯車31は、本発明に係る表面処理の有無で2種類を用意した。試験条件等の詳細は、表2のとおりである。
Figure 0004537320
歯車ピッチング試験のデータを表3、表4及び表5に示す。表3はドライブ側及びドリブン側の何れの歯車にも表面処理を施していない場合(a)の結果(比較例)を示し、表4はドライブ側歯車の歯面に、本発明に係る表面性状を満たすように表面処理を施したものを使用した場合(b)の結果(実施例)を示し、表5はドライブ側歯車及びドリブン側歯車の歯面に、本発明に係る表面性状を満たすように表面処理を施したものを使用した場合(c)の結果(実施例)をそれぞれ示す。これらより、ピッチング寿命が、(a)の場合に比べ、(b)の場合では2倍以上向上し、(c)の場合では3倍以上向上していることが確認できる。
Figure 0004537320
Figure 0004537320
Figure 0004537320
本発明の第1実施形態を示す燃料噴射ポンプの要部断面図である。 本発明の第2実施形態を示す燃料噴射ポンプの要部断面図である。 針状ころ軸受の断面図である。 寿命試験に用いた針状ころ軸受の断面図である。 試験軸受Aにおける仕上げ面状況を示す粗さ曲線図である。 試験軸受Bにおける仕上げ面状況を示す粗さ曲線図である。 試験軸受C及びDにおける仕上げ面状況を示す粗さ曲線図である。 試験装置の部分断面図である。 寿命試験結果を示すグラフである。 平歯車試験機の部分斜視図である。
符号の説明
1 駆動軸(主軸)
2 プランジャ
6、9、21 滑り軸受
25、26、27 滑り接触部

Claims (1)

  1. 往復動により燃料を加圧するプランジャと、このプランジャを往復動させるための駆動軸と、前記駆動軸を支持する滑り軸受とを備えた燃料噴射ポンプにおいて、
    前記滑り軸受と滑り接触する前記駆動軸の接触部に、微小凹形状のくぼみをランダムに無数に設け、前記くぼみの平均面積が30μm 2 ≦平均面積≦100μm 2 の範囲内であるとともに、くぼみの面積率が5%≦面積率≦20%の範囲であり、さらに、前記くぼみを設けた面の面粗さパラメータRyniが0.4μm≦Ryni≦1.0μmの範囲内であるとともに、Rymaxが0.4μm≦Rymax≦1.0μmの範囲内であり、かつ、Sk値が−1.6以下であることを特徴とする燃料噴射ポンプ。
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