JP4535942B2 - ロボットハンド - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを把持するロボットハンドに関するものである。
ワークの形状が異なっても、ワークを把持可能なロボットハンドが知られている。例えば、特許文献1には、対向する一対のフィンガー(フレーム)の先端にパッド(可動片)が回動可能に軸支されているロボットハンドが開示されている。一対のフィンガーは、パッドを介してワークを把持する。一対のフィンガーがワークを把持するときには、ワークの形状に倣うようにパッドが回動する。
実開昭58−157592号公報
ワークを確実に把持するためには、パッドがワークに倣っていなければならない。特許文献1に開示されているロボットハンドは、パッドが軸支されている。このため、パッドが一方向に沿ってのみしか回動することができない。そのため、ワークの形状によっては、パッドがワークに倣わず、ワークを確実に把持できないことがある。
本発明は、その問題を解決するためになされたものであり、形状が異なるワークを確実に把持可能なロボットハンドを提供する。
本発明のロボットハンドは、本体と、一対のフィンガーと、パッドと、付勢手段を備えている。一対のフィンガーは、各々が本体に対して回動可能に取り付けられている。パッドは、一対のフィンガーの各々に取り付けられており、一端がフィンガーに対して全方向に傾斜可能に取り付けられているとともに他端にワークと接触するための接触面が形成されている。付勢手段は、パッドをフィンガーに対して所定の姿勢に付勢する。一対のフィンガーは、相互に接近する側に回動することによってパッドを介してワークを把持し、その把持している状態では、パッドが付勢手段の付勢力に抗して傾斜することによって接触面がワークに倣う。
このロボットハンドのパッドは、全方向に傾斜可能である。このため、把持するワークの形状どのようなものであっても、その形状に対応してパッドの接触面がワークに倣う。よって、ロボットハンドは、形状が異なるワークを確実に把持することができる。
本発明のロボットハンドは、本体と、上フィンガーと、下フィンガーと、パッドと、付勢手段を備えている。上フィンガーは、一端が本体に対して回動可能に取り付けられている上内側部と、その上内側部の他端において上内側部に対して回動可能に取り付けられている上外側部を備えている。下フィンガーは、一端が本体に対して回動可能に取り付けられている下内側部と、その下内側部の他端か延びている下外側部を備えている。下外側部は、上フィンガー側に向かって延びていることが好ましい。パッドは、上内側部上外側部、及び、下外側部の2箇所の計4箇所の各々に取り付けられて、一端が全方向に傾斜可能に取り付けられているとともに他端にワークと接触するための接触面が形成されている。パッドは、上内側部の側部と上外側部の側部と下外側部の先端部と下外側部の側部の各々に取り付けられていることが好ましい。付勢手段は、各パッドに設けられており、パッドを所定の姿勢に付勢する。上内側部と下内側部は、相互に接近する側に回動することによって、上内側部に設けられているパッドと下外側部に設けられている一方のパッド(先端部のパッド)を介してワークを把持する。上外側部は、下外側部に接近する側に回動することによって、上外側部に設けられているパッドと下外側部に設けられている他方のパッド(側部のパッド)を介してそのワークを把持する。上外側部は、上内側部と下外側部がワークを把持している状態で、下外側部に接近する側に回動することによって、そのワークを把持することが好ましい。パッドの接触面は、ワークと接触している状態で、パッドが付勢手段の付勢力に抗して傾斜することによってワークに倣う。
このロボットハンドのパッドは、全方向に傾斜可能である。このため、把持するワークの形状どのようなものであっても、その形状に対応して接触面がワークに倣う。よって、ロボットハンドは、形状が異なるワークを確実に把持することができる。
ここで「上、下」は、相対的な位置関係を示しており、実際の上下を必ずしも意味しない。
上記のロボットハンドにおいて、上フィンガーと下フィンガーの対を2対備えているとともに、下フィンガーの下内側部同士が一体で回動することが好ましい。
このように構成されているロボットハンドは、ワークを確実に把持することができる。
本発明のロボットハンドは、パッドが全方向に傾斜可能であることによって、把持するワークの形状どのようなものであっても、その形状にワークが倣い、ワークを確実に把持することができる。
後述する実施例の主要な特徴を記載する。
(1)ロボットは、ロボットアーム、ロボットハンド、カメラ部、画像認識機、ティーチングペンダント、コントローラを備えている。ロボットアームは、複数のアーム部材が関節によって順に接続されている。ロボットハンドは、ロボットアームの先端に取り付けられている。カメラ部は、カメラと、カメラをロボットハンドに固定するアームを有している。画像認識機は、カメラが撮影した画像を認識する。ティーチングペンダントは、コントローラに接続されており、ロボットに教示するときに用いる。コントローラは、ロボットアームとロボットハンドを制御する。
(2)ロボットハンドは、第1上フィンガー部、ケーシング、第2上フィンガー部、第1下フィンガー部、第2下フィンガー部、下フィンガー駆動部を備えている。各フィンガー部が動作することによって、種々の形状のワークを確実に把持することができる。各フィンガー部には、ワークを把持するときに、ワークと接触するパッドが設けられている。パッドは、ワークに倣って姿勢変化する。
(3)ロボットは、ワークにマーキングされている3本の線分と1つの特徴点を画像認識することによって、ワークの位置と姿勢を演算する。そのときに、ワークを撮影するカメラの位置は、アームリングの軸値に基づいて演算される。このため、ロボットの再生動作時に、カメラは教示時と同じポイントでワークを撮影する必要がない。従って、ロボットハンドは、ロボットの再生動作時に、教示ポイントよりも内回りで移動することができ、サイクルタイムが短縮化されている。
(4)ロボットハンド14がワークを把持するときには、第1フィンガー対と第2フィンガー対で摘む態様と、第1フィンガー対のみで摘む態様と、第2フィンガー対のみで摘む態様と、第1フィンガー対と第2フィンガー対で掴む態様と、第1フィンガー対のみで掴む態様と、第2フィンガー対のみで掴む態様が存在する。そのため、それら6つの態様に対応した把持力を予め設定しておき、それらの各態様を指定可能なボタンをティーチングペンダントに設ける。よって、ロボットハンドの把持力を容易に設定することができる。
(5)画像認識機は、カメラとワークとの距離が遠い場合(遠視時)と、距離が近い場合(近視時)とで、異なる処理を実行する。遠視時には、ワークよりも僅かに大きい領域についてのみ画像認識を行う。近視時には、カメラ視野の全体の画素数を低減した状態(カメラの受光素子群から一定の空間密度で受光素子群を選択した状態)で、画像認識する。このような処理によって、画像認識機の負荷が軽減されている。
(6)ロボットハンドの下フィンガー部と、中間指先部と、上指先部がワークを把持している状態では、上指先部がワークを介して下フィンガー部を押さえることによって、下フィンガー部がワークの重量等によって回動するのが防止されている。
(7)下フィンガー部は、ウォームギアとウォームホイールを介して、モータによって駆動される。ウォームギアは、モータ側に配置されている。ウォームホイールは、下フィンガー側に配置されている。このため、下フィンガー部に外力が作用した場合に、下フィンガー部が回動してしまうのが防止されている。
本発明のロボットに係る実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、ロボット10は、ロボットアーム12、ロボットハンド14、カメラ部15、画像認識機(画像処理手段)17、ティーチングペンダント27、コントローラ16を備えている。
ロボットアーム12は、基台20、第1アーム部材21、第2アーム部材22、第3アーム部材23、第4アーム部材24、第5アーム部材25、第6アーム部材26、第1関節31、第2関節32、第3関節33、第4関節34、第5関節35、第6関節36、第7関節37を有している。基台21と第1アーム部材21は、第1関節31によって接続されている。同様に、第1アーム部材21〜第6アーム部材26も、第2関節32〜第6関節36の各々によって接続されている。第1関節31〜第7関節37は、図示しない駆動機構に駆動されて回動する。ロボットハンド14は、第7関節37によって、第6アーム部材26に接続されている。
カメラ部15は、カメラ18とアーム19を有している。カメラ18は、デジタルカメラであり、アーム19を介してロボットハンド14に固定されている。
画像認識機17は、カメラ18が撮影した画像を認識する。
ティーチングペンダント27は、コントローラ16に接続されており、教示者が操作することによって、ロボット10に種々の教示を行うことができる。コントローラ16は、格納している制御プログラムと、画像認識機17が画像認識したデータと、ティーチングペンダント27から入力された教示内容に基づいて、ロボットアーム12とロボットハンド14を制御する。また、コントローラ16には、把持力記憶手段175が接続されている。
図2に示すように、ロボットハンド14は、ケーシング40、第1上フィンガー部41、第2上フィンガー部42、第1下フィンガー部43、第2下フィンガー部44、下フィンガー駆動部48(図2には図示せず。図3、図9に図示)を備えている。なお、ここで「上、下」とは、相対的な位置関係を示しており、ロボットハンド14の「上、下」を意味しない。
図3に示すように、第1上フィンガー部41は、ケーシング40から突き出すように配置されており、第1フィンガーモジュール45と、第1上指先部46(上外側部)と、第1中間指先部47を有している。
図4に示すように、第1フィンガーモジュール45は、アクチュエータ(上フィンガー用アクチュエータ)50、フィンガー51(上内側部)、ブラケット52から構成されている。
図5に示すように、アクチュエータ50は、モータ53、ハウジング54、第1傘歯車55、ベアリング58、60、シャフト57、第2傘歯車56を備えている。モータ53は、ハウジング54に取り付けられている。第1傘歯車55は、モータ53の駆動軸61に固定されている。ベアリング58、60は、ハウジング54に装着されており、シャフト57を回動可能に支持している。第2傘歯車56は、シャフト57に固定されているとともに、第1傘歯車55と噛み合っている。
フィンガー51は、モータ62、フィンガーハウジング63、第3傘歯車64、ベアリング65、66、シャフト67、第4傘歯車71を有している。フィンガーハウジング63は、その一端部59が、ハウジング54から突き出しているシャフト57に固定されている。モータ62は、フィンガーハウジング63に取り付けられている。第3傘歯車64は、モータ62の駆動軸70に固定されている。ベアリング65、66はフィンガーハウジング63に装着されており、シャフト67を回動可能に支持している。第4傘歯車71は、シャフト67に固定されているとともに、第3傘歯車64と噛み合っている。ブラケット52は、シャフト67の両端部に固定されている。
アクチュエータ50のモータ53が駆動されると、第1傘歯車55と第2傘歯車56を介してシャフト57が回動することにより、フィンガー51がブラケット52とともに回動する。フィンガー51とブラケット52は、モータ53の駆動軸61の回転方向によって、一方向に回動したり、他方向に回動したりする。フィンガー51のモータ62が駆動されると、第3傘歯車64と第4傘歯車71を介してシャフト67が回動することにより、ブラケット52が回動する。ブラケット52は、モータ62の駆動軸70の回転方向によって、一方向に回動したり、他方向に回動したりする。モータ53とモータ62は、コントローラ16によって制御される。
図3に示すように、第1上指先部46は、第1フィンガーモジュール45のブラケット52に取り付けられている。図6に示すように、第1上指先部46は、ホルダー74、パッド受け75、パッド76、パッド押え77(付勢手段)を備えている。ホルダー74には、凹部79が形成されている。凹部79の平面形状(深さ方向に視た形状)は円状である。パッド受け75は、凹部79内に配置されている。パッド受け75には、部分球面状に形成された凹所80が設けられている。パッド76は、内方部81と、外方部83と、内方部81と外方部83を結ぶ軸部82を持っている。パッド76の内方部81には、パッド受け75の凹所80に対応した形状(すなわち、部分球面状)を有する凸所86が設けられている。パッド押え77は、板状の部材が屈曲した形状を有しており、スクリュウ78によって、ホルダー74に取り付けられている。
図7に示すように、パッド押え77の一方側の端部85には切欠き84が設けられている。パッド76の軸部82は、切欠き84を通過している。パッド76の内方部81がパッド押え77の端部85に部分的に覆われることによって、パッド76がホルダー74の凹部79から抜け出すのが禁止されている。
パッド76は、その外方部83に外力が作用すると、図8に示すように、パッド押え77の端部85が変形するとともに、パッド受け75の凹所80とパッド76の内方部81の凸所86が摺動し、姿勢が変化する。
図3に示すように、第1中間指先部47は、ホルダー90とパッド91を有している。ホルダー90は、フィンガーハウジング63に固定されている。パッド91は、第1上指先部46と同様な構成によって、姿勢変化が可能である。
図9に示すように、第2上フィンガー部42は、第2フィンガーモジュール88と、第2上指先部89と、第2中間指先部92を備えている。第2フィンガーモジュール88は、第1フィンガーモジュール45と同様の構成を有している。第2上指先部89は、ホルダー96とパッド95を持っている。第2中間指先部92は、ホルダー93とパッド94を持っている。パッド94、95は、第1上指先部46と同様な構成によって姿勢変化が可能である。
図3に示すように、下フィンガー駆動部48は、モータ101、ウォームギア102、シャフト104、ウォームホイール103を備えている。モータ101は、その一部が第1フィンガーモジュール45と第2フィンガーモジュール88(図2参照)との間に配置された状態で、ケーシング40に固定されている。ウォームギア102は、モータ101の駆動軸106に固定されている。シャフト104は、ケーシング40に装着されているベアリング(図示省略)によって、回動可能に支持されている。ウォームホイール103は、シャフト104に取り付けられているとともに、ウォームギア102と噛み合っている。
第1下フィンガー部43は、第1下フィンガー110(下内側部)、第1下指先部111(下外側部)を有している。第1下フィンガー110は、略L字状に形成されており、一端部112が下フィンガー駆動部48のシャフト104に固定されている。第1下指先部111は、第1下フィンガー110の他端部113に取り付けられている。第1下指先部111は、ホルダー114と、ホルダー114に装着されたパッド115、116を有している。パッド115、116は、第1上指先部46と同様な構成によって、姿勢変化が可能である。
図9に示すように、第2下フィンガー部44は、第2下フィンガー121、第2下指先部122を有している。第2下フィンガー121は、その一端部123が下フィンガー駆動部48のシャフト104に固定されている。第2下指先部122は、第2下フィンガー121の他端部124に取り付けられている。第2下指先部122は、ホルダー128と、ホルダー128に装着されたパッド126、127を有している。パッド126、127は、第1上指先部46と同様の構成によって、姿勢変化が可能である。
下フィンガー駆動部48のモータ101が駆動されると、ウォームギア102とウォームホイール103を介してシャフト104が回動する。シャフト104が回動すると、それに固定されている第1下フィンガー部43と第2下フィンガー部44が一体で回動する。第1下フィンガー部43と第2下フィンガー部44は、モータ101の駆動軸106の回転方向によって、一方向に回動したり、他方向に回動したりする。モータ101は、コントローラ16によって制御される。
第1上フィンガー部41、第2上フィンガー部42、第1下フィンガー部43、第2下フィンガー部44の動作について説明する。
図10は、第1上フィンガー部41と第1下フィンガー部43が離反するとともに、第2上フィンガー部42と第2下フィンガー部44が離反した状態(ロボットハンド14が開いた状態)を示している(第2上フィンガー部42と第2下フィンガー部44は、それぞれ第1上フィンガー部41と第2上フィンガー部42の裏に隠れている)。
図11は、第1中間指先部47のパッド91と第1下指先部111のパッド115が対向し、第2中間指先部92のパッド94と第2下指先部122のパッド126が対向した状態で、それらが板状のワーク130を摘んでいる状態を示している(第2中間指先部92等は、第1中間指先部47等の裏に隠れている)(以下、この状態を「第1フィンガー対と第2フィンガー対で摘む」と言う)。
図12は、第1中間指先部47のパッド91と第1下指先部111のパッド115が板状のワーク130を摘んでいる状態を示している。第2上フィンガー部42と第2下フィンガー部44は、離反している(以下、この状態を「第1フィンガー対のみで摘む」と言う)。
図示は省略するが、第2中間指先部92のパッド94と第2下指先部122のパッド126がワーク130を摘み、第1上フィンガー部41と第1下フィンガー部43が離反することもできる(以下、この状態を「第2フィンガー対のみで摘む」と言う)。
図13は、ロボットハンド14が、断面がL字状のワーク131を掴んでいる状態を示している。この状態では、第1中間指先部47のパッド91と第1下指先部111のパッド115、第1上指先部46のパッド76と第1下指先部111のパッド116、第2中間指先部92のパッド94と第2下指先部122のパッド126、第2上指先部89のパッド95と第2下指先部122のパッド127が対向している(第2中間指先部92等は、第1中間指先部47等の裏に隠れている)(以下、この状態を「第1フィンガー対と第2フィンガー対で掴む」と言う)。
図14は、第1中間指先部47のパッド91と第1下指先部111のパッド115が対向し、第1上指先部46のパッド76と第1下指先部111のパッド116が対向し、それらが断面がL字状のワーク131を掴んでいる状態を示している。第2上フィンガー部42と第2下フィンガー部44は離反している(以下、この状態を「第1フィンガー対のみで掴む」と言う)。
図示は省略するが、第2中間指先部92のパッド94と第2下指先部122のパッド126、第2上指先部89のパッド95と第2下指先部122のパッド127が対向し、それらがワーク131を掴んでいる状態で、第1上フィンガー部41と第1下フィンガー部43が離反することもできる(以下、この状態を「第2フィンガー対のみで掴む」と言う)。
以下においては、特に必要がない限り、ロボットハンド14がワークを摘んでいる状態と、ワークを掴んでいる状態を、「把持」と記載する。
上フィンガー部と下フィンガー部は、本実施例のように2組(第1上フィンガー部41、第2上フィンガー部42、第1下フィンガー部43、第2下フィンガー部44)であることに限られない。上フィンガー部と下フィンガー部が3組以上であっても、本発明の技術を好適に適用することができる。
ロボットハンド14は、パッド76、91、94、95、115、116、126、127が姿勢変化可能なことによって、種々の形状のワークを確実に把持することができる。それについて、ロボットハンド14が、第1中間指先部47のパッド91、第2中間指先部92のパッド94、第1下指先部111のパッド115、第2下指先部122のパッド126を用いてワークを把持する場合で代表して説明する。
図15に示すように、ロボットハンド14が平板状のワーク133を把持する場合、パッド91、94、115、126は、中立位置(図6に示す位置)で、ワーク133に当接する。
図16に示すように、ロボットハンド14が曲面状のワーク134を把持する場合、パッド91、94、115、126は、ワーク134の形状に倣うように姿勢変化(傾く)する。よって、ロボットハンド14は、ワーク134を確実に把持する。
図17に示すように、ロボットハンド14が、面同士が傾斜しているワーク135を把持する場合でも、パッド91、115が姿勢変化してワーク135の形状に倣う。従って、ワーク135はロボットハンド14によって確実に把持される。
パッド76、91、94、95、115、116、126、127を設けず、ホルダー74、90、93、96、114、128が直接ワークを把持するように構成することもできる。
以下においては、特に必要がない限り、ロボット10における、動作の制御、ワークの画像認識、動作の教示に係る説明を行うときに、それらがそれぞれコントローラ16、画像認識機17、ティーチングペンダント27によって実行されることについて、記載を省略する。
図18は、ロボットハンド14の移動経路145と、教示ポイントTP1〜TP5を模式的に示している。移動経路145とは、ロボットハンド14の所定の基準点が移動する経路である。教示ポイントTP1〜TP5とは、ロボットハンド14に移動する経路等を教示するポイントである。ロボットハンド14は、3次元的に移動するが、図18では、2次元的に移動するものとして図示している。
ロボットハンド14は、移動経路145やワークの把持やセットに係る動作等を教示された後に、教示されたように、待機位置から移動して置き台に置かれているワークを把持し、ワークを把持した状態でセット対象(例えば、治具。以下、セット対象を「治具」と記載する)まで移動してからワークを治具にセットし、さらに待機位置に戻る一連の動作を実行する。以下においては、教示されたように動作することを「再生」と言う。ロボットハンド14は、ロボットの再生動作時に、移動経路145に沿って移動する。待機位置は、例えば、TP1に相当する。ワークを把持する位置は、例えば、TP5に相当する。
図18から明らかなように、ロボットハンド14は、移動する途中で、教示ポイントTP2、TP3、TP4を通過しない。ロボットハンド14は、教示された教示ポイントTP2、TP3、TP4よりも内回りな移動経路145に沿って移動する。このため、ロボット10のサイクルタイム(移動経路145に沿って把持位置まで移動してワークを把持し、さらに移動してワークを治具にセットしてから待機位置に戻る時間)が短縮化されている。
ロボット10には、カメラ18でワークを撮影して画像認識することによって、ワークの位置と姿勢を予め教示しておく。詳しくは、ロボットハンド14を、待機位置から把持位置まで移動させる途中の位置(例えば、教示ポイントTP3)と、把持位置からセット位置まで移動させる途中の位置で停止させ、それらの位置での画像認識結果によって、ワークの位置と姿勢を教示する。以下においては、ロボットハンド14が、待機位置から把持位置までの途中で停止し、カメラ18でワークを撮影するときの位置を「教示時撮影位置(把持前)」と記載する。また、ロボットハンド14が、把持位置から治具までの途中で停止し、カメラ18でワークを撮影するときの位置を「教示時撮影位置(把持後)」と記載する。
ロボットハンド14が教示ポイントよりも内回りの経路を移動すると、ロボットハンド14は、ロボットの再生動作時に、教示時撮影位置(把持前)と教示時撮影位置(把持後)を通過しない。このため、教示時撮影位置(把持前)と教示時撮影位置(把持後)を中心とする所定径の球を空間上に設定しておき、その球にロボットハンド14の基準点が入り込むと、それぞれの位置でカメラ18を用いてワークを撮影する。前者の位置をロボットの再生動作時撮影位置(把持前)、後者の位置をロボットの再生動作時撮影位置(把持後)とする。つまり、教示時撮影位置(把持前)とロボットの再生動作時撮影位置(把持前)と、教示時撮影位置(把持後)とロボットの再生動作時撮影位置(把持後)は、一致しない。
ワークの位置や姿勢を把握(演算)する技術について、具体的に説明する。図19に示すように、ワーク140には、特徴点G、線分141、142、143をマーキングしておく。マーキングは、例えば、テーキン(刻印)によって行う。線分141、142、143は、端同士が交わらないようにマーキングされている。線分141、142、143のそれぞれの両端を延長すると,直角三角形が形成される。
テーキンによって線分141、142、143をマーキングする場合、それらが交わっていると、その交点を起点としてクラックが入ることがある。線分141、142、143を交わらせないことによって、ワーク140にクラックが入るのが防止されている。
図19では、特徴点Gは、図示明瞭化のため「×」を正方形が囲む形状に図示されているが、実際には「×」のみがマーキングされている。
上述したように、教示時撮影位置(把持前)とロボットの再生動作時撮影位置(把持前)と、教示時撮影位置(把持後)とロボットの再生動作時撮影位置(把持後)は、一致しない。また、ロボットの再生動作時に、置き台に置かれているワークの位置や姿勢が通常と異なっていることもある。ロボットハンド14が把持しているワークの姿勢は、教示時のそれと一致しているとは限らない。ロボットハンド14がワークを教示時と同じように把持したとしても、その後に、ワークが重い等の要因によって、ワークが把持されたままズレてしまうことがあるからである。さらには、ロボットアーム12には、機械的ガタや変形が存在する。
これらの要因から、教示時とロボットの再生動作時とで、画像認識によって把握されるワークの位置や姿勢が異なってくる。
図20は、カメラ18を用いてワーク140を撮影する状態を模式的に示している。ワーク140の位置と姿勢を認識するに当たっては、座標原点164を持つx軸、y軸、z軸からなるカメラ座標系を設定する。座標原点164は、カメラ18の視野に対して固定されている。カメラ座標系は、基準点(例えば、基台20のベース基準点150)に対して固定されている絶対空間座標系に対して移動する。
ロボットの再生動作時に、カメラ18が撮影したワーク140の画像を認識するときには、ワーク140の特徴点Ga(以下においては、ロボットの再生動作時に画像認識された特徴点を「Ga」、教示時に画像認識された特徴点を「G」と記載する)を探索する。図21は、特徴点Gaが探索された状態を図示している。特徴点Gaが探索されたことによって、そのx軸座標とy軸座標(xa、ya)を求める(演算する)ことができる。
そして、画像認識結果から、ベクトルの向きが異なる線分を探索する。図22は、線分141、142、143がベクトルの向きが異なる線分として探索された状態を示している。
図23に示すように、探索された線分141、142、143を延長することによって、頂点「S、T、U」を持つ三角形(以下「三角形STU」と言う)を設定する。そして、頂点「S、T、U」の各位置座標「S(xS、yS)、T(xT、yT)、U(xU、yU)」を求める。
図24に示すように、ロボットの再生動作時の特徴点Gaと教示時の特徴点Gの位置座標を比較することによって、特徴点Gaと特徴点Gのズレ△Gを求める。具体的には、教示時の特徴点Gの位置座標を(x0、y0)とすると、ズレ△Gは次のようになる。
△G=(x0−xa、y0−ya);
なお、図24に示す頂点「s、t、u」を有する三角形(以下「三角形stu」と言う)は、教示時に画像認識された線分141、142、143を延長することによって得られたものである。従って、三角形stuの頂点「s、t、u」の各位置座標「s(xs,ys),t(xt,yt),u(xu,yu)」は既知である。
図25に示すように、ロボットの再生動作時の特徴点Gaと教示時の特徴点Gを合致させた状態で、ロボットの再生動作時に画像認識された三角形STUと、教示時に画像認識された三角形stuがなす角度「θaz」を、下式によって求める。
θaz=arctan(F)−arctan(G);
F=(yt−ys)/(xt−xs);
G=(yT−yS)/(xT−xS);
図26は、三角形stuを角度θazだけ反時計方向に回転した状態を示している。その状態では、三角形stuと三角形STUは相似形でない。そこで、三角形STUの線分STをx軸廻りに角度θax回転することによって、三角形stuと三角形STUを相似形にする。図27は、その状態を示している。x軸、y軸、z軸は直交座標系なので、「θay」は、既に求められている「θax」と「θaz」に従属する。すなわち、θay=f(θax、θaz)である。よって、「θay」が求まる。
なお、教示時に、特徴点Gのz軸方向の位置座標「z0」は、予めインプットされている。このため、「z0」と、図27に示す状態における三角形stuと三角形STUの大きさの比から、ロボットの再生動作時の特徴点Gaのz軸方向の位置座標「za」が求まる。
以上から、ワーク140の位置と姿勢が(xa、ya、za、θax、θay、θaz)として求まる。(xa、ya、za、θax、θay、θaz)は、6次元のベクトルとして表すことができ、後述する「ベクトルF1」に相当する。
2台のカメラ(ステレオカメラ)でワークを撮影することにより、ロボットの再生動作時の特徴点Gaの位置座標「za」を求めることもできる。このようにすると、教示時に特徴点Gの位置座標「z0」をインプットする必要がなくなる。
特徴点G、Gaをマーキングしなくてもよい。特徴点G、Gaをマーキングしなくても、線分の交点(例えば、頂点Sや頂点s)を特徴点として利用することができる。
マーキングする線分は、2本のみであってもよい。例えば、線分141と線分143から略V字状の図形を形成し、その図形からワーク140の姿勢を求めてもよい。
ワークが曲面状であっても、マーキングする線分を短くすることによって、ワークが姿勢変化しても、その線分を実質的に直線として画像認識することができる。
教示時撮影位置(把握前)とロボットの再生動作時撮影位置(把握前)が一致せず、置き台に置かれているワークの位置や姿勢が教示時と同じとは限らない等の要因によって、ロボット10は、ロボットの再生動作時に教示時と異なる経路でワークに向かって移動し、ワークを把持しなければならない。以下、ロボットの再生動作時に、ロボットハンド14がワークに向かって移動するにあたって、その移動するべき位置を求める技術について説明する。
図28に示すように、ロボットハンド14がワーク155に向かって移動するべき位置を求めるときには、ベクトルR0、R1、F0、F1、A、T1を用いる。ベクトルR0、R1、F0、F1、A、T1は、絶対空間座標系に対して設定されている。ベクトルR0は、基台20内に設定されているベース基準点150から教示時撮影位置(把持前)でのカメラ18のカメラ基準点位置152に延びている。ベクトルR1は、ベース基準点150からロボットの再生動作時撮影位置(把持前)でのカメラ18のカメラ基準点位置156に延びている。ベクトルR0とベクトルR1は、関節31〜37の軸値(回動角度)に基づいてカメラ基準点位置152、156を演算することによって求められる。
ベクトルF0は、教示時に、教示時撮影位置(把持前)でワーク155を画像認識した結果から教示されたものであり、カメラ基準点位置152から教示時のワーク155に向かって延びている。ベクトルF0は、ワークの位置と姿勢(x0、y0、z0、θ0x、θ0y、θ0z)に係る情報を持つ6次元のベクトルである。
ベクトルF1は、ロボットの再生動作時に、ロボットの再生動作時撮影位置(把持前)でワーク155を画像認識することによって演算されたものであり、カメラ基準点位置156からロボットの再生動作時のワーク155に向かって延びている。ベクトルF1は、ワークの位置と姿勢(xa、ya、za、θax、θay、θaz)に係る情報を持つ6次元のベクトルである。
ベクトルAは、教示時のワークからロボットの再生動作時のワーク155に向かって延びる6次元のベクトルである。ベクトルR0、R1、F0、F1が既知であるので、ベクトルAは、次式から求まる。ただし、このベクトルF1は、上述した画像認識によって求められたカメラ座標系のものを、絶対空間座標系に座標変換している。
A=(R1−R0)+(F1−F0);
従って、ベース基準点150からロボットの再生動作時のワーク155に延びるベクトルT1は次式から求まる。
T1=R0+F0+A;
ロボットハンド14は、ベクトルT1に基づいて移動し、ワーク155を把持する。ロボットハンド14は、ワーク155を把持するときに、認識しているワーク155の姿勢を用いて、教示されたときと同じようにワーク155把持する。従って、ワーク155は、通常と異なる位置や姿勢で置き台に置かれていても、常に同じ部分が、ロボットハンド14によって把持される。
以上説明したように、本ロボット10は、教示時撮影位置(把握前)とロボットの再生動作時撮影位置(把握前)が一致する必要がない。このため、ロボットハンド14が教示ポイントに対して内回りで移動でき、サイクルタイムの短縮化が可能になる。
それに対して、従来の技術では、ロボットハンド14が、ロボットの再生動作時に教示時撮影位置(把持前)152で停止するか、その位置を通過する必要がある。以下、その従来技術について説明する。
図29に示すように、従来技術においては、ロボットハンド14がワーク155に向かって移動するべき位置を求めるときに、ベクトルR、F、A、Tを用いる。ベクトルRは、ベース基準点150から教示時撮影位置(把持前)でのカメラ基準点位置152に延びている。ベクトルFは、教示時に、カメラ基準点位置152でワークを画像認識することによって教示されたものであり、カメラ基準点位置152から教示時のワークに向かって延びている。ベクトルFは、6次元のベクトルであり、ワークの位置と姿勢に係る情報を持っている。
ベクトルAは、教示時のワークからロボットの再生動作時のワーク155に向かって延びるベクトルである。ベクトルAは、ロボットの再生動作時に、ロボットハンド14が教示時撮影位置(把持前)152で停止するか、あるいはその位置を通過するときに、カメラ18で撮影することによってワーク155を画像認識し、そのロボットの再生動作時の画像認識結果と教示時の画像認識結果の差から求める。従って、ベース基準点150からロボットの再生動作時のワーク155に向かって延びるベクトルTは、次式から求まる。
T=R+F+A;
ロボットハンド14は、ベクトルTに従って移動し、ワーク155を把持する。
この従来技術は、ロボットの再生動作時に、ロボットハンド14が教示時撮影位置(把持前)に位置しているときに、カメラ18で撮影することによってワーク155を画像認識し、ワーク155の位置と姿勢を把握しなければならない。ロボットハンド14が、ロボットの再生動作時に教示時撮影位置(把持前)に位置していないと、教示時とロボットの再生動作時におけるワークの位置と姿勢の差であるベクトルAを求めることができないからである。
よって、従来技術では、ロボットハンド14が、ロボットの再生動作時に教示時撮影位置(把持前)152で停止するか、その位置を通過する必要がある。このためロボットハンド14が内回りの経路を移動することができず、サイクルタイムが長くなってしまう。
ロボット10は、ロボットハンド14がワークを把持した状態でロボットの再生動作時撮影位置(把持後)を通過したときに、カメラ18で把持されているワークを撮影することによって、ワークを画像認識する。そして、その画像認識結果から、ワークの位置と姿勢を把握する。
置き台に置かれているワークは、位置や姿勢が通常と異なっていることがある。ワークは、置き台に、毎回正確に置かれるとは限らないからである。置き台に置かれているワークの位置や姿勢が通常と異なっていると、ロボットハンド14は、通常と異なる経路を移動してワークを把持する。通常と異なる経路を移動してワークを把持したロボットハンド14は、ワークを把持した状態で、通常と異なる経路を移動して治具に向かう。ロボットハンド14に把持されたワークは、把持したときからズレてしまうことがある。従って、置き台に置かれているワークの位置や姿勢が通常と異なっていたり、ロボットハンド14に把持されたワークの位置や姿勢が把持したときからズレてしまうと、ロボットハンド14やワークがロボット10の周辺に存在する物体(例えば、治具や安全柵)と干渉することがある。本実施例のロボット10は、そのような干渉を防止することができる。以下、その干渉防止動作を含むワークセット処理について説明する。ワークセット処理は、コントローラ16によって処理される。
図30に示すように、ワークセット処理S10の最初の処理であるS12では、ロボットハンド14を、待機位置からワークに向かって移動させる。次のS14では、ロボットハンド14が移動してロボットの再生動作時撮影位置(把持前)を通過したときに、カメラ18で撮影することによって、ワークを画像認識する。そして、続くS16では、ワークの画像認識結果から、ロボットハンド14がワークに向かって移動する経路と、ワークを把持するときのロボットハンド14の位置と姿勢を求める。具体的には、ベース基準点150からロボットの再生動作時のワーク155に延びるベクトルT1(図28参照)を演算することによって、ロボットハンド14がワークに向かって移動する経路と、ワークを把持するときのロボットハンド14の位置と姿勢を求める。
S20では、ロボットハンド14がワークに向かって移動するときと、ロボットハンド14がワークを把持するときに、ロボットハンド14の空間領域が周辺物体と干渉するか否かを判別する。ロボットハンド14の空間領域とは、ロボットハンド14を包含する3次元的な所定の空間領域であり、予め設定されている。ロボットハンド14の空間領域は、例えば、球として設定することができる。周辺物体の位置と形状は、予め定義されている。従って、ロボットハンド14の空間領域と周辺物体との3次元空間上の位置関係を演算することによって、それらが干渉するか否かを判別することができる。
S20で、ロボットハンド14の空間領域が周辺物体と干渉すると判別した場合(YESの場合)には、ロボットハンド14の移動を停止する。よって、ロボットハンド14と周辺物体との干渉が防止される。S20を実行してから、そのままワークセット処理S10を終了する。S20で、ロボットハンド14の空間領域が周辺物体と干渉しないと判別した場合(NOの場合)には、S26に移行する。
S26では、ロボットハンド14をワークに向かって移動させ、ワークを把持する。そして、S28では、ワークを把持した状態のロボットハンド14を、治具に向かって移動させる。
S30では、ロボットの再生動作時撮影位置(把持後)を通過したときに、カメラ18で撮影することによって、ワークを画像認識する。次のS32では、画像認識結果から把持しているワークの位置と姿勢を把握し、その位置と姿勢からロボットハンド14が治具に向かって移動する経路を求める。既に説明したように、ロボットハンド14は、ワークが通常と異なる位置や姿勢で置き台に置かれていても、常にワークの同じ部分を把持する。しかしながら、ワークは、その後に把持されたままズレてしまうことがある。ワークがズレていると、S30を実行することによってそのズレが把握される。
S34では、ロボットハンド14が治具に向かって移動するときと、ロボットハンド14がワークを治具にセットするときに、ロボットハンド14とワークの空間領域が、周辺物体と干渉するか否かを判別する。ワークの空間領域とは、ワークを包含する3次元的な所定の空間領域であり、予め設定されている。ワークの空間領域は、例えば、球として設定することができる。S34で、ロボットハンド14とワークの空間領域が、周辺物体と干渉すると判別した場合(YESの場合)には、S22を実行することにより、ロボットハンド14の移動を停止する。よって、ロボットハンド14とワークが、周辺物体と干渉するのが防止される。S22を実行してから、ワークセット処理S10を終了する。
一方、S34で、ロボットハンド14とワークの空間領域が、周辺物体と干渉しないと判別した場合(NOの場合)には、S36に移行する。S36では、ロボットハンド14を治具に向かって移動させ、ワークを治具にセットする。そして、ワークセット処理S10を終了する。
ロボットハンド14には、ワークを把持するため、あるいは把持しているワークを放すために、各指の関節の回動角度と回動速度に係る軸値を教示しなければならない。その教示をロボット10にインプットするときには、ティーチングペンダント27を用いる。軸値の教示は、回動角度や回動速度を指定しなければならないので、煩雑な作業を必要とする。特に、ロボットハンド14がワークを把持する力を調整しようとする場合、軸値によってその把持力が大きく変化するので、軸値を精度良く教示しなければならない。
既に説明したように、ロボットハンド14がワークを把持するときには、第1フィンガー対と第2フィンガー対で摘む態様と、第1フィンガー対のみで摘む態様と、第2フィンガー対のみで摘む態様と、第1フィンガー対と第2フィンガー対で掴む態様と、第1フィンガー対のみで掴む態様と、第2フィンガー対のみで掴む態様が存在する。従って、その各態様に対応したワークを把持する(摘んだり、掴んだりする)力を予め設定しておけば、その態様のいずれを実行するかを教示するのみで、それらに対応した力でワークを把持することができる。
フィンガー対がワークを把持する態様は、ティーチングペンダント27を用いて教示する。ティーチングペンダント27は、表示器170、フィンガー対選定ボタン171、フィンガー対決定ボタン173、摘む/掴む選定ボタン172、摘む/掴む決定ボタン174を備えている。図35では、ボタン171、172、173、174以外のボタンの図示は省略されている。
図36に示すように、把持力記憶手段175には、フィンガー対がワークを把持する態様毎に対応したワーク把持力が記憶されている。例えば、第1フィンガー対のみでワークを摘む(パッド91とパッド115で摘む)ときの力(把持力)は、4kgである。第1フィンガー対のみでワークを掴むときは、摘む力が4kg、掴む(パッド76とパッド116で掴む)ときの力は1kgである。第1フィンガー対と第2フィンガー対の双方でワークを摘むときには、第1フィンガー対でワークを摘む力が2kgであり、第2フィンガー対でワークを摘む力が3kgである。第1フィンガー対と第2フィンガー対の双方でワークを掴むときには、第1フィンガー対でワークを摘む力が2kgであり、第2フィンガー対でワークを摘む力が3kgであり、第1フィンガー対でワークを掴む力が3kgであり、第2フィンガー対でワークを掴む力が4kgである。フィンガー対でワークを掴む場合に、そのフィンガー対でワークを摘む力を変更することもできる。例えば、第1フィンガー対のみでワークを摘むときには、摘む力を4kgとしておき、掴むときには、摘む力が5kg、掴む力が1kgでワークを掴む。
ティーチングペンダント27を用いてフィンガー対を教示するときには、フィンガー対選定ボタン171(図35参照)を押す。フィンガー対選定ボタン171を押す毎に、表示器170に「第1フィンガー対+第2フィンガー対」→「第1フィンガー対のみ」→「第2フィンガー対のみ」が順に繰り返し表示される。所望のフィンガー対が表示されたときにフィンガー対決定ボタン173を押すと、その表示されたフィンガー対でワークを把持することが決定される。例えば、「第1フィンガー対+第2フィンガー対」が表示されたときにフィンガー対決定ボタン173を押すと、第1フィンガー対と第2フィンガー対の双方でワークを把持することが決定される。
フィンガー対を決定してから、摘む/掴む選定ボタン172を押す。摘む/掴む選定ボタン172を押す毎に、「摘む」→「掴む」が順に繰り返し表示される。「摘む」あるいは「掴む」が表示されたときに摘む/掴む決定ボタン174を押すことにより、ワークを摘むか、掴むかが決定される。例えば、第1フィンガー対と第2フィンガー対の双方でワークを把持することが決定されている状態で、掴むが表示されているときに摘む/掴む決定ボタン174を押すと、第1フィンガー対と第2フィンガー対の双方でワークを掴む態様が決定される。
コントローラ16は、ティーチングペンダント27からフィンガー対でワークを把持する態様が教示されると、その態様に対応した把持力を把持力記憶手段175から選ぶ。そしてコントローラは、その選んだ把持力でワークを把持するように、ロボットハンド14を制御する。例えば、第2フィンガー対のみでワークを把持するとともに、ワークを掴むが選定されている場合には、第2フィンガー対で5kgの力でワークを摘み、かつ3kgの力でワークを掴むようにロボットハンド14が制御される。
ワークを把持するときには、各指を駆動するモータ53、62、101は、所定の電流が入力されて所定のトルクを発生し、それによって把持力が定まる。
ロボット10は、種々のワークに対して汎用的に用いられる。このため、教示時撮影位置(把持前)やロボットの再生動作時撮影位置(把持前)でカメラ18がワークを撮影するとき、カメラ18とワークの距離が、遠いこともあるし近いこともある。以下においては、カメラ18とワーク160との距離が遠い場合(図31参照)を「遠視時」、カメラ18とワーク160との距離が近い場合(図32参照)を「近視時」と言う。
図33に示すように、遠視時には、カメラ18の視野162にワーク160が小さく撮影される。既に説明したように、カメラ18の視野162には、それに対して固定された座標原点164が設定されている。撮影されたワーク160を画像認識する場合、ワーク160の周囲領域の画像は不要である。そこで、ワーク160よりも僅かに大きい領域163についてのみ画像認識を行う(領域163を切り出す)。領域163を切り出すことにより、画像認識機17が処理する画素数を低減することができる。従って、画像認識機17が画像認識する処理時間が短縮化される(画像認識機17の負荷が低減される)。また、画像をズームする必要もない。
図34に示すように、近視時には、カメラ18の視野162にワーク160が大きく撮影される。この場合には、視野162の全体の画素数を低減した状態で、ワーク160を画像認識する。ワーク160が大きく撮影されているので、画素数を低減しても、ワーク160の特徴点Gや線分141、142、143等の画像認識に問題は生じない。画素数を低減すると、画像認識機17が画像認識する処理時間が短縮化される。
図14に示すように、ロボットハンド14がワーク131を把持しているときには、第1下フィンガー部43には、ワーク131の重量Wが下向きに作用している。ワーク131の重量Wによって、第1下フィンガー部43をシャフト104廻りに回動させようとするモーメントが発生する。第1下フィンガー部43が回動すると、ロボットハンド14が開いてしまう。その時に、パッド116は外方(反ケーシング側)に移動する。第1上指先部46は、モータ62(図5参照)に駆動され、ワーク131を介して力Fを第1下フィンガー部43に加えている。重量Wによって第1下フィンガー部43が回動し、パッド116が外方に移動しようとするのを、第1上指先部46が加える力Fが阻止している。力FのモーメントアームLが短いほど、力Fは大きくなる。従って、モーメントアームLを小さくすれば、モータ62が発生するトルクが小さくても、ワーク131の重量Wによって第1下フィンガー部43が回動しようとするのを阻止できる。
第1下フィンガー部43と第2下フィンガー部44は、ウォームギア102とウォームホイール103を介して、モータ101によって駆動される(図3、図9参照)。ウォームギア102とウォームホイール103の組合せは、モータ101の出力を第1下フィンガー部43と第2下フィンガー部44に伝達するが、第1下フィンガー部43と第2下フィンガー部44に外力が作用しても、その力はモータ101には伝達されない。第1下フィンガー部43と第2下フィンガー部44に外力が作用してウォームホイール103が回転しようとしても、ウォームギア102が回転しないからである。ウォームギア102とウォームホイール103を用いることによって、第1下フィンガー部43と第2下フィンガー部44に外力が作用した場合に、第1下フィンガー部43と第2下フィンガー部44が回動してしまうのが防止されている。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
ロボットの構成図。 ロボットハンドの斜視図。 ロボットハンドの側面図。 フィンガーモジュールの斜視図。 フィンガーモジュールの断面図。 第1上指先部の断面図。 図6のVII−VII線矢視図。 第1上指先部の断面図(パッドが姿勢変化した状態)。 ロボットハンドの側面図。 ロボットハンドの側面図。 ロボットハンドの側面図。 ロボットハンドの側面図。 ロボットハンドの側面図。 ロボットハンドの側面図。 ロボットハンドがワークを把持した状態の模式図。 ロボットハンドがワークを把持した状態の模式図。 ロボットハンドがワークを把持した状態の模式図。 ロボットハンドの移動経路の説明図。 ワークの斜視図。 カメラがワークを撮影する状態の説明図。 ワークを画像認識する過程の説明図。 ワークを画像認識する過程の説明図。 ワークを画像認識する過程の説明図。 ワークを画像認識する過程の説明図。 ワークを画像認識する過程の説明図。 ワークを画像認識する過程の説明図。 ワークを画像認識する過程の説明図。 ワークの位置を求める技術の説明図。 ワークの位置を求める技術の説明図(従来技術)。 ワークセット処理のフローチャート。 カメラがワークを撮影している状態の説明図(遠視時)。 カメラがワークを撮影している状態の説明図(近視時)。 遠視時の撮影画像。 近視時の撮影画像。 ティーチングペンダントの正面図。 フィンガー対がワークを摘む/掴む力をまとめた表。
符号の説明
10:ロボット
12:ロボットアーム
14:ロボットハンド
15:カメラ部
16:コントローラ
17:画像認識機
18:カメラ
19:アーム
20:基台
21:第1アーム部材
22:第2アーム部材
23:第3アーム部材
24:第4アーム部材
25:第5アーム部材
26:第6アーム部材
27:ティーチングペンダント
31:第1関節
32:第2関節
33:第3関節
34:第4関節
35:第5関節
36:第6関節
37:第7関節
40:ケーシング
41:第1上フィンガー部
42:第2上フィンガー部
43:第1下フィンガー部
44:第2下フィンガー部
45:第1フィンガーモジュール
46:第1上指先部
47:第1中間指先部
48:下フィンガー駆動部
50:アクチュエータ
51:フィンガー
52:ブラケット
53:モータ
54:ハウジング
55:第1傘歯車
56:第2傘歯車
57:シャフト
58:ベアリング
59:一端部
60:ベアリング
61:駆動軸
62:モータ
63:フィンガーハウジング
64:第3傘歯車
65、66:ベアリング
67:シャフト
70:駆動軸
71:第4傘歯車
74:ホルダー
75:パッド受け
76:パッド
77:パッド押え
78:スクリュウ
79:凹部
80:凹所
81:内方部
82:軸部
83:外方部
84:切欠き
85:端部
86:凸所
88:第2フィンガーモジュール
89:第2上指先部
90:ホルダー
91:パッド
92:第2中間指先部
93:ホルダー
94、95:パッド
96:ホルダー
101:モータ
102:ウォームギア
103:ウォームホイール
104:シャフト
106:駆動軸
110:第1下フィンガー
111:第1下指先部
112:一端部
113:他端部
114:ホルダー
115、116:パッド
121:第2下フィンガー
122:第2下指先部
123:一端部
124:他端部
126、127:パッド
128:ホルダー
130、131、133、134、135:ワーク
141、142、143:線分
145:移動経路
150:ベース基準点
152:カメラ基準点位置
155:ワーク
156:カメラ基準点位置
160:ワーク
162:視野
163:領域
164:座標原点
170:表示器
171:フィンガー対選定ボタン
172:摘む/掴む選定ボタン
173:フィンガー対決定ボタン
174:摘む/掴む決定ボタン
175:把持力記憶手段

Claims (5)

  1. 本体と、
    一端が本体に対して回動可能に取り付けられている上内側部と、その上内側部の他端において上内側部に対して回動可能に取り付けられている上外側部を備えている上フィンガーと、
    一端が本体に対して回動可能に取り付けられている下内側部と、その下内側部の他端から延びている下外側部を備えている下フィンガーと、
    上内側部と上外側部、及び、下外側部の2箇所の計4箇所の各々に取り付けられており、一端が全方向に傾斜可能に取り付けられているとともに他端にワークと接触するための接触面が形成されているパッドと、
    各パッドに設けられており、パッドを所定の姿勢に付勢する付勢手段を備えており、
    上内側部と下内側部は、相互に接近する側に回動することによって、上内側部に設けられているパッドと下外側部に設けられている一方のパッドを介してワークを把持し、
    上外側部は、下外側部に接近する側に回動することによって、上外側部に設けられているパッドと下外側部に設けられている他方のパッドを介してそのワークを把持し、
    パッドの接触面は、ワークと接触している状態で、パッドが付勢手段の付勢力に抗して傾斜することによってワークに倣うことを特徴とするロボットハンド。
  2. 下フィンガーの下外側部が、上フィンガー側に向かって延びていることを特徴とする請求項1に記載のロボットハンド。
  3. 上外側部は、上内側部と下外側部がワークを把持している状態で、下外側部に接近する側に回動することによって、そのワークを把持することを特徴とする請求項1又は2に記載のロボットハンド。
  4. パッドが、上内側部の側部と上外側部の側部と下外側部の先端部と下外側部の側部の各々に取り付けられており、
    上内側部と下内側部は、相互に接近する側に回動することによって、上内側部の側部と下外側部の先端部の各々に設けられているパッドを介してワークを把持し、
    上外側部は、下外側部に接近する側に回動することによって、上外側部の側部と下外側部の側部の各々に設けられているパッドを介してそのワークを把持することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のロボットハンド。
  5. 上フィンガーと下フィンガーの対を2対備えているとともに、下フィンガーの下内側部同士が一体で回動することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のロボットハンド。
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