JP4535620B2 - 過剰cvd反応物の制御方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は化学蒸着(CVD)法における排気流中の過剰反応物を制御し、CVD装置の排気装置における過剰反応物による液体および/または固体金属の堆積物を減少させることに関する。
【0002】
(背景技術)
化学蒸着(CVD)では、低温(例えば約100度Cから600度C)のハロゲン化金属気体(metal halide gas)を発生させ、高熱レトルト(例えばレトルト温度200度Cから1200度C)にそのハロゲン化金属気体を導入し、ハロゲン化金属気体とレトルトに配置される基材(substrate)とを反応させてその上にコーティングを形成することを伴う。一般に大過剰のハロゲン化金属気体は、高熱コーティングレトルト中の反応物が不足するのを防止するのに用いられる。ハロゲン化金属気体は腐食性および/または有毒性を有しており、CVD法は多くの場合、減圧圧力状態にて遂行される。それゆえに、コーティングレトルトのオフガスシステム(排気装置)では、一般的に苛性アルカリ溶液で充填され過剰ハロゲン化混合気を中和する液封真空ポンプを備えている。
【0003】
高熱のレトルト排気装置に過剰CVD反応物が堆積すると、液体金属(liquid metal)堆積物のために各種装置が急速に腐食したり、あるいは、反応物の凝縮(condensation)および/または分解による固体あるいはスポンジ金属堆積物のために排気装置が閉塞したりすることがある。多量のCVDコーティング生産作業に際しては、そのようなレトルト排気装置の急速な腐食および/または閉塞によって、コーティングを実行する間に時間を浪費し、排気装置の洗浄/修理に費用がかかることになる。
【0004】
これまで、レトルト排気装置に過剰CVD反応物が堆積するのを防止するのに、二つのアプローチが用いられてきた。第1のアプローチは、排ガス装置(off gas system)を加熱して堆積を防止することである。しかし、多くの主要なハロゲン化金属の沸騰点あるいは昇華点は高い(例えば200度C以上)ため、このアプローチは例えばパイプ、バルブ、ジョイントといった高温腐食耐性および酸化耐性のある各種装置に限定される。加えて、加熱設備(ヒータ、ヒータ制御装置等)が必要となるため、費用が増加し、複雑に構造なり、CVD装置の保守の手間が増える。
【0005】
第2のアプローチは、排気装置の始まりの部分に配置されるトラップあるいはコンデンサによることである。このアプローチは、市販のCVDツールコーティング装置において一般的に用いられるものである。切削ツールのCVDセラミック表面硬化は、ハロゲン化金属蒸気が第2ガスと反応してツール上に化合物コーティング(例えば酸化物、窒化物等)を形成することなる。従って、コーティングレトルト排気には、多くの場合、レトルト外部にあるトラップで収集できる固体反応生成物が含まれることになる。米国特許5 261 963には、ゲッタリングスクリーンを用いて、CVDアルミナイジングによる過剰ハロゲン化金属気体をコーティングレトルト内部で凝縮することが記載されている。しかし、排気装置を加熱する場合と同様に、内部および/または外部にある排気トラップあるいはコンデンサを使用すると、資金およびCVD装置維持費の両方が増加することになってしまう。
【0006】
そこで、CVD装置の排気流中の過剰気体反応物による液体および/または固体金属の堆積物を制御してそれを減少させる必要性、およびコーティングを実行する間の排気装置の洗浄/修理回数を減らす必要性がある。
【0007】
これらの必要性を満たすことが、本発明の目的である。
【0008】
(発明の開示)
本発明は、CVDコーティング装置の排気管路中の過剰CVD気体反応物による有害な堆積物を制御する方法と装置に関するものであり、CVD排気装置中の液体および/または固体金属(liquid and/or solid metal)の有害な堆積物を減らすべく、排気流中に気体化学反応物(gaseous chemical reactant)を導入して一つ以上の過剰気体反応物(excess gaseous reactant)成分と反応させて固体反応生成物(solid reaction products)を形成することに関する。
【0009】
例示のためであって限定のためではないが本発明の実施例において、CVDレトルトの排気流に気体化学反応物を導入して過剰塩化アルミニウムや亜塩化物のような過剰ハロゲン化金属と反応させ、細かく分割した金属酸化物、金属炭化物、金属窒化物、その他の微粒子を反応生成物として形成し、それらは排気流で除去のためにスクラッバに運ばれるか、コーティング実行中に排気管路を水で洗うことで容易に除去される排気管路上の残留物の薄層として堆積することになる。例示の反応物は二酸化炭素であり、排気管路に金属酸化物および金属炭化物の粉末粒子を形成する。
【0010】
本発明は、多量のCVDコーティング生産作業において今まで経験してきたレトルト排気装置の急速な腐食および/または閉塞を避けることができ、またその点が有利である。本発明は、レトルト排気装置の急速な腐食および/または閉塞を防ぐのに、複雑で高価なCVD装置の追加資本設備を必要とせずに、安価でかつ効果がある問題解決法を提供する。
【0011】
(発明を実施するための最良の形態)
CVDコーティング装置および関連する排気装置が概略的に図示されている。CVDコーティング装置は、耐火性加熱炉14に配置される金属シェルを含むリアクタあるいはレトルト12を備えており、その耐火性加熱炉14は、適切な高いCVD温度にまで加熱するためにレトルト12周囲の動作位置まで下げられ、CVD作業終了時にはレトルト12内の基材Sが除去されるように上げられる。その加熱炉14は、本発明を構成するものではないが通常型の天井クレーンあるいはその他の機械装置(図示せず)で上下される。加熱炉14は、耐火性ライニング16の内側に電気抵抗発熱体15を備えている。内側に延長する加熱炉のフランジ14aとレトルト12のフランジ12dとの間で密封機構を形成するために、Oリングが設けられている。
【0012】
基材Sはレトルト12に載せられ、天井クレーンやその他の機械装置を用いてレトルトベース12bからレトルト金属シェル12aを切り離すことでレトルトから除去される。その基材Sは、複数のトレイあるいは棚13に配置され、この棚13は、中心気体反応物供給管あるいは管路18に設けられる。レトルトベース12bは、CVD装置の床に載せてある支持台Bに取り付けられる。図で示すように、CVD作動の間レトルトベース12bは、環状の支持面フランジ12cを備え、その支持面フランジには、レトルトシェル12aの外側に延長するフランジ12dが、その間にOリングを設けた状態で配置される。
【0013】
レトルト12近傍の底には、積み重なって軸方向に間隔をおいた複数の放射熱シールド2が設けられている。これらの熱シールドは超合金板からなり、中央気体反応物供給管18に配置される。この熱シールドは、レトルトのベース12bに向けられる放射エネルギーを縮小するように機能する。排出ガス/過剰気体反応物がゲッタリングスクリーンを通過して供給管路18周囲に設けられる外側の排気管あるいは管路20に入るように、米国特許5 261 963および5 407 704のバスタ等によって記載されている型のゲッタリングスクリーン(図示せず。教示は本明細書に組み入れられる)を、熱シールド2と中央気体反応物供給管路18周囲との間に任意で配置することができる。しかしながら、ゲッタリングスクリーンは、本発明の実施においては不要である。
【0014】
中央気体反応物供給管路18は、排気管あるいは管路20の内部で同心円状に設けられ、その排気管20はベース12bを通って延長し、熱シールド2下のレトルト内部へ連通する。
【0015】
排気管あるいは管路20は、横に延長する水平なコネクタ管路22を備えており、通常型の液封真空ポンプ24および電動ポンプモータ26に連通する。この管路22の温度は、管路に排出される三塩化アルミニウムの沸点を超えなければならず、このため通常型の電気ヒータ(図示せず)での加熱が必要となる。
【0016】
バキュームポンプ24が苛性アルカリ溶液で充填され、過剰なハロゲン化混合気を中和する。このバキュームポンプ24は、キニーバキューム社(マサチューセッツ州カントン)のKLRC型として入手可能である。そのポンプ24は、水素および/またはアルゴンを周囲大気に排出する排気管24aを備えている。ポンプ24は 第1・第2管路27、28を経て苛性溶液貯蔵部および沈降タンク30に連通する。
【0017】
気体CVD反応物は、中央供給管路18を経てレトルト内部に導入される。その気体反応物は、周知の従来のゼネレータで発生させられる。例示のためであって限定づけるためではないが、そのゼネレータは一つ以上の従来の低温(例えば約100度Cから600度C)ハロゲン化金属気体ジェネレータ40でありえ、レトルト12の外部にあり、管路18でレトルトの内部へ連通する。その管路18は反応物ガスの温度を適切に維持するために加熱され、管路中のハロゲン化金属気体の凝縮を防止する。
【0018】
金属気体ジェネレータ40は一般的に、適切な供給源35および36から管路43を経て、酸ハロゲン化ガス(例示であるがHClやHfガス)と、還元あるいは不活性キャリヤガス(例えば水素、アルゴン、あるいはその混合気)との混合気が含まれるガス流が供給される。
【0019】
典型的な低温ハロゲン化金属ゼネレータ40は、基材Sに酸化耐性および腐食耐性のあるアルミニド(aluminide)コーティングを形成し、そのゼネレータには、アルミニウムペレットのベッドAlと、供給される酸ハロゲン化ガスに応じて定まる反応温度にまでペレットを加熱する加熱装置(図示せず)とが設けられる。例示のためであって限定づけるためではないが、約300度CのペレットをHClガスに用いることもできる。
【0020】
酸ハロゲン化/キャリヤガス流は、ゼネレータ40に供給され、キャリヤガスとの要求割合に応じた三塩化アルミニウムガスを形成できる温度、圧力および流量の下で加熱されたペレット上を流れる。その結果生じるハロゲン化アルミニウム/キャリヤガス混合気は、ゼネレータ40から供給管路18を経てレトルト内部作業区域12rに、気体反応物の流れとして供給される。レトルト内部に連通するバキュームポンプ24は、ゼネレータ40を介して気体反応物が流れるのに必要な圧力を維持し、費消されたコーティングガスをレトルト作業区域12rから排出する。
【0021】
外部ゼネレータ40からの気体反応物は、作業区域12r中にある物質の反応性変更ベッド(reactivity−altering bed)60を介して任意に流れ、米国特許5 264 245および5 462 013に記載されているように、例えば三塩化アルミニウムガスを、AlClおよびAlCl(より高活性度のAl)といったより反応性のあるアルミニウム亜塩化物ガスに変えることで、コーティングガスの反応性を増すことができる。この特許の教示は、このために本願明細書に引用したものとする。
【0022】
塩化アルミニウム/キャリヤガスの混合気、あるいはより高活性度のアルミニウム亜塩化物/キャリヤガスの混合気は、加熱された基材S(例えば200度Cから1200度Cのレトルト温度)の外部面および任意に内部面を通過し、用いられるCVDコーティング気体組成やパラメータ等によって定まる適切な拡散アルミニドやその他のコーティングを形成する。
【0023】
本発明は、特定のCVD反応物ガスジェネレータや、特定のガス反応物組成や、用いられる特定のCVDコーティング温度・圧力・時間パラメータに限定されない。一般にガスタービンエンジンブレードやベーンに施される単純なあるいは改質(modify)された(例えばPt、Pd、Y、Hf、Zr、Si等の介在物で改質される)ニッケルおよび/またはコバルト基超合金の拡散アルミニドコーティングが含まれる(これに限定されないが)CVDレトルトを用いて、様々なコーティングを形成できる。内側あるいは外側に成長した単純なあるいは改質された拡散アルミニドコーティングを形成するCVD条件下で、拡散アルミニドコーティングを基材に施すことができる。米国特許5 658 614および通し番号08/6 85 380並びに08/197 497には、外側に成長した拡散アルミニドコーティングを形成するためのCVDコーティングパラメータが記載されている。
【0024】
上記のように、大過剰のハロゲン化金属気体反応物(例えば塩化アルミニウムおよび/または亜塩化物)は、CVDコーティングの間における、高温コーティングレトルト12の反応物が不足するのを防止するのに用いられる。例えば、一般的に初めの気体反応物の10%未満は、CVDレトルト12中で使い果たされる。したがって、管路20および22を介して引き出される排出ガスには、キャリヤガスと、更には拡散アルミニドコーティングを形成するに際して三塩化アルミニウムおよび/またはアルミニウム亜塩化物を備える過剰かつ未反応コーティングガス(例えば未反応ハロゲン化金属気体)とが含まれる。既述のように、レトルト排気装置中に過剰なCVD反応物が堆積すると、液体金属の堆積のために装置が急速に腐食したり、固体あるいはスポンジ金属の堆積ために排気装置が閉塞したりするという結果を引き起こす。多量のCVDコーティング生産作業の際にそのようにレトルト排気装置が急速に腐食しかつ/または閉塞すると、時間を浪費しコーティング作業間の排気装置の洗浄/修理費用が高くなる。
【0025】
例えばCVD排気装置の排気管路22が3インチの直径でありレトルトからバキュームポンプ24まで約15フィート長さであると仮定すると、約1010度C以上のレトルト12の超合金基材上にAlCl、AlClおよびAlClの混合気からなるコーティングガスを用いて内側へ成長した高活性度の拡散アルミニドコーティングを形成させる際には、過剰反応物によって、10時間以上のCVDコーティング作業時間で排気管路22に重大な金属アルミニウムスポンジ堆積物が作り出されて、排気管路22を閉塞することになり、その結果排気管路の洗浄が必要となり、かなりの生産停止時間が生じることになる。さらに、管路22に金属アルミニウムスポンジが蓄積すると、レトルトおよびレトルト圧力を介してのコーティングガス流の制御に関する問題が生じる。
【0026】
本発明は、例えば作業区域12rからバキュームポンプ24へ連通する排気管路20を介して排出された排気流の過剰なCVD気体反応物の堆積物を制御する方法と装置を提供するものである。本発明は、CVD排気装置(例えば特に排気管路22)の有害な液体および/または固体金属物質の堆積物を減らすため、気体化学反応物を管路20および22を介してレトルト12から出る排気流へと導入して、一つ以上の過剰気体反応物成分と反応させ、固体反応生成物を形成することを伴う。
【0027】
例示のためで限定のためでないが本発明の実施例において本発明は、コーティング作業の間に、塩化アルミニウムと反応してより安定した合成物を形成する二酸化炭素や一酸化炭素や酸化窒素やその他の気体のような、酸化、窒化および/または炭化した気体化学反応物を、CVDレトルト12の排気流に導入して、上記典型的な実施例における過剰塩化アルミニウムおよび亜塩化物のような過剰ハロゲン化金属と反応させ、反応生成物として細かく分割された金属酸化物、炭化物、窒化物その他の微粒子を反応生成物として形成させ、それらは除去のため排気流でポンプ24ひいては沈降タンク30にまで運ばれ、かつ/または、それらは排気管路22を水で洗うことで容易に除去される排気管路22内部面の粉末残留物の薄層として堆積させることになる。
【0028】
本発明例示の実施例に従った気体化学反応物は、気体化学反応物高圧シリンダのような質量流量制御装置50を経て導入される(図1)。その質量流量制御装置50は気体化学反応物供給源52に接続する。質量流量制御装置は、ポーターインストルメント社(ペンシルバニア州、ハットフィールド)の202型として入手可能な従来の流量制御装置であって、管路20のフィッティング54を経て排気管路20に至る気体化学反応物を測ることができる。
【0029】
その気体化学反応物は、CVD排気装置特に排気管路22の液体および/または固体金属(例えば液体および/またはスポンジアルミニウム)の有害な堆積物を減らすため、例えば典型的実施例における三塩化アルミニウムおよび亜塩化物のような過剰気体反応物成分と反応して固体反応生成物を形成するに十分な流量になるように調節される。
【0030】
例えば、AlCl、AlClおよびAlClの混合気からなるコーティングガスを用いて1010度C以上のレトルト12の超合金基材上に高活性度拡散アルミニドコーティングを形成する10時間以上にわたる上記の方法において、排出ガス流量は1084scfh(標準状態における気体の流量)で13scfhの質量流量制御装置50を用いて、フィッティング54がある排気管路20への高圧二酸化炭素シリンダから二酸化炭素を測定した。このように二酸化炭素を導入して、10時間後に排気管路22内部面に細かい固体の粉末残留物の薄い(1/4インチ未満)層を作り出した。その粉末残留物層は、管路22から園芸用ホースの水で容易に洗浄除去された。
【0031】
排気管路22の微粉残留物X線回折解析によって、酸化アルミニウムでコーティングされた小さい球(例えば1ミクロン直径の球)としてのAl、Alおよびアルミニウム金属が存在することが示された。温度測定によって、管路20の排気温度は、炭酸ガスが導入される温度に近い約800度Cであったことが示された。この点に関して出願人がいかなる理論にも拘束されたくないとしても、明らかに、酸化アルミニウムコーティングされたアルミニウム球が形成されたのは、二酸化炭素不足による非平衡状態の結果であった。概して、管路20および22の二酸化炭素の流量が増すにつれて、固体粉末残留物層の厚さは最終的にはゼロ近くにまで減少し、残留物中のコーティングされたアルミニウム球のフラクションも減少する。
【0032】
本発明は、多量CVDコーティング生産作業において今まで経験してきたレトルト排気装置の急速な腐食および/または閉塞を避けることができ、その点につき有利である。本発明は、レトルト排気装置が急速に腐食および/または閉塞するという問題につき、複雑で高価なCVD装置の設備追加を必要とせずに安価でかつ効果がある問題解決法を提供する。
【0033】
(産業上の利用可能性)
以上のように、本発明は、多量のCVDコーティング生産作業において今まで経験してきたレトルト排気装置の急速な腐食および/または閉塞を避けることができ、またその点が有利である。本発明は、レトルト排気装置の急速な腐食および/または閉塞を防ぐのに、複雑で高価なCVD装置の追加資本設備を必要とせずに、安価でかつ効果がある問題解決法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CVDコーティングレトルトおよび過剰なハロゲン化金属反応物をレトルトから排出する排気装置の概略図である。

Claims (19)

  1. 排気管路の液体および/または固体金属の堆積物を減らすため、気体化学反応物を排気流に導入することで、前記排気流の過剰気体反応物と反応させて固体反応生成(金属化合物)微粒子を形成することからなる、化学蒸着装置の排気管路における過剰CVD反応物の制御方法。
  2. 前記排気流が前記排気管路を通過し、前記気体化学反応物が化学蒸着レトルト近傍の前記排気管路に導入されることを特徴とする請求項1に記載の過剰CVD反応物の制御方法。
  3. 前記排気管路、前記排気流から前記固体反応生成物微粒子を除去するスクラッバに連通することを特徴とする請求項2に記載の過剰CVD反応物の制御方法。
  4. 酸化および/または炭化および/または窒化剤である前記気体化学反応物、気体ハロゲン化金属が含まれる前記排気流に導入されることを特徴とする請求項1に記載の過剰CVD反応物の制御方法方法。
  5. 前記気体ハロゲン化金属にはハロゲン化アルミニウムが含まれることを特徴とする請求項4に記載の過剰CVD反応物の制御方法。
  6. 前記ハロゲン化アルミニウムは、三塩化アルミニウムおよび亜塩化物からなるグループから選ばれることを特徴とする請求項5に記載の過剰CVD反応物の制御方法。
  7. 前記気体化学反応物は、塩化アルミニウムと反応してより安定した合成物を形成する二酸化炭素、一酸化炭素、酸化窒素およびその他の気体からなるグループから選ばれることを特徴とする請求項4に記載の過剰CVD反応物の制御方法。
  8. 前記気体化学反応物は、前記過剰気体反応物と反応することで、酸化物、炭化物、窒化物、およびその混合物並びに固溶体からなるグループから選ばれる前記固体反応生成物微粒子を形成することを特徴とする請求項1に記載の過剰CVD反応物の制御方法。
  9. 前記排気管路における液体および/または固体金属の堆積物を減らすことになる前記固体反応生成物微粒子を前記排気流に形成するために、ハロゲン化アルミニウムと反応する前記気体化学反応物を前記排気流に導入することが含まれる、前記化学蒸着装置の排気管路における過剰気体ハロゲン化アルミニウム反応物による堆積を制御することを特徴とする請求項1に記載の過剰CVD反応物の制御方法。
  10. 前記ハロゲン化アルミニウムは、三塩化アルミニウムおよび亜塩化物からなるグループから選ばれることを特徴とする請求項9に記載の過剰CVD反応物の制御方法。
  11. 前記気体化学反応物は、酸化、炭化、および窒化からなるグループから選ばれることを特徴とする請求項9に記載の過剰CVD反応物の制御方法。
  12. 前記気体化学反応物は、前記ハロゲン化アルミニウムと反応することで、酸化アルミニウム、炭化アルミニウム、およびその混合物並びに固溶体からなるグループから選ばれる前記固体反応生成物微粒子を形成することを特徴とする請求項9に記載の過剰CVD反応物の制御方法。
  13. 化学蒸着装置において、反応室を設け、前記反応室に連通する気体反応物供給源を設け、前記反応室と連通して前記反応室から過剰気体反応物を排出する排気管路を設け、前記排気管路の液体および/または固体金属の堆積物を減らすために、排気流の前記過剰気体反応物と反応して固体反応生成物微粒子を形成する量の気体化学反応物を前記排気流に導入する手段を設けたことを特徴とする過剰CVD反応物の制御装置。
  14. 前記手段は、前記反応室近傍の前記排気管路に連通することを特徴とする請求項13に記載の過剰CVD反応物の制御装置。
  15. 前記手段には、前記排気管路に連通する質量流量計を設けたことを特徴とする請求項13に記載の過剰CVD反応物の制御装置。
  16. 前記反応室は、ハロゲン化アルミニウム気体反応物供給源に連通することを特徴とする請求項11に記載の過剰CVD反応物の制御装置。
  17. 前記手段は、酸化、炭化および窒化からなるグループから前記過剰気体反応物に比例して選ばれる気体化学反応物の供給源に連通することを特徴とする請求項16に記載の過剰CVD反応物の制御装置。
  18. 前記気体化学反応物の供給源は、酸化炭素、一酸化炭素、酸化窒素および酸素からなるグループから選ばれる気体化学反応物の供給源であることを特徴とする請求項17に記載の過剰CVD反応物の制御装置。
  19. 前記排気管路は、スクラッバに連通することを特徴とする請求項13に記載の過剰CVD反応物の制御装置。
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