JP4534699B2 - 棚部材の後部浮上防止装置 - Google Patents
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Description
特許文献1において、ストッパ部材は、支持体の前面に形成されたスリットに引っ掛け可能な取付部と、棚部材を上方から押さえ込み可能に設けられた押さえ部とを備えて構成されている。
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、支持体より前方に位置する棚部材の上部領域を収納スペースとして最大限有効利用することができ、棚部材後部の浮き上がりを規制して商品等の落下原因も回避することができる棚部材の後部浮上防止装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、ストッパ部材の着脱を容易に行うことができ、支持体に対する装着強度を高めることができる棚部材の後部浮上防止装置を提供することにある。
前記後部浮上防止装置は、前記支持体毎に独立して装着可能にそれぞれ設けられた一対のストッパ部材からなり、
前記各ストッパ部材は、支持体に取り付けられる取付部と、当該取付部に設けられて前記棚部材の上部に位置する押さえ部とを備え、
前記押さえ部は、支持体前面より後方に位置する棚部材の上部領域を押さえ込み可能に設けられる、という構成を採っている。
前記取付部は、前記スリットに挿入される挿入部と、支持体の表面に所定の粘着手段を介して保持される保持部とを備える、という構成を採ることが好ましい。
また、棚部材の前部側が回転中心となるように棚部材後部に浮上する力が作用した場合、前記回転中心と押さえ部との距離をできるだけ長く設定でき、前記浮上を効果的に防止することが可能となる。
しかも、ストッパ部材が支持体毎に装着されるので、棚板の左右幅を変更すべく各支持体の離間幅を変更しても、当該変更に難なく対応することができる。
なお、本明細書及び特許請求の範囲における方向若しくは位置を示す用語は、特に明示しない限り、図1中矢印A方向から見た場合を基準とし、「前」とは矢印A方向から見た場合の手前側を示す一方、「後」とは、同奥行き側について用いられる。
図1には、第1実施形態に係る後部浮上防止装置が適用された棚装置の部分概略斜視図が示されている。この図において、棚装置10は、上下方向に角柱状に延びる支持体としての左右一対の支柱11,11と、これら支柱11,11にそれぞれ支持された左右一対のブラケット12,12と、当該ブラケット12,12を跨ぐように載せられた棚部材としての棚板13と、棚板13の後部上方位置において各支柱11,11に装着された後部浮上防止装置14と、支柱11,11の下部領域に設けられた図示しないベースとを備えて構成されている。
図8ないし図11には、本発明の第2実施形態に係るストッパ部材30が示されている。この第2実施形態は、ストッパ部材30の取付部31が上下一対の挿入部34,34を有する点を特徴とするものである。すなわち、各挿入部34,34は、上下に並ぶ二つのスリット15に同時に挿入可能に設けられている。各挿入部34,34の上下幅は、スリット15の上下幅より小さく設定され、上部の挿入部34の上端は、スリット15の上部内周縁に略接触する一方、下部の挿入部34の下端は、スリット15の下部内周縁に略接触するように設けられている。また、各挿入部34,34の間には、支柱11の前面に沿って外側(押さえ部32と反対側)に延びる延長片部38が設けられている。
図12ないし図15には、本発明の第3実施形態に係るストッパ部材30が示されている。この第3実施形態では、所定の樹脂材料を用いた一体成形品によりストッパ部材30を構成するとともに、取付部31から内側(図13中右側)に突出するように押さえ部40が形成されている。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した構成は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
また、押さえ部32は、支柱11の前面11Aより後方に位置する棚板11上部領域を押さえ込み可能に設けられている限りにおいて、種々の設計変更が可能である。
更に、粘着手段をマグネットシート等として保持部35を支柱11に保持させる構成に代替してもよい。
11 支柱(支持体)
11A 前面
12 ブラケット
13 棚板(棚部材)
14 後部浮上防止装置
15 スリット
30 ストッパ部材
31 取付部
32 押さえ部
34 挿入部
35 保持部
36 両面粘着シート(粘着手段)
Claims (5)
- 左右一対の支持体と、これら支持体にブラケットを介して支持されるとともに後部領域が支持体の前面より後方に位置する棚部材と、当該棚部材の後部上方位置において前記支持体に装着された後部浮上防止装置とを備えた棚装置において、
前記後部浮上防止装置は、前記支持体毎に独立して装着可能にそれぞれ設けられた一対のストッパ部材からなり、
前記各ストッパ部材は、支持体に取り付けられる取付部と、当該取付部に設けられて前記棚部材の上部に位置する押さえ部とを備え、
前記押さえ部は、支持体前面より後方に位置する棚部材の上部領域を押さえ込み可能に設けられていることを特徴とする棚装置。 - 前記押さえ部は、各支持体の内側に位置することを特徴とする請求項1記載の棚装置。
- 前記押さえ部は、棚部材上部に面接触可能な板状部材により構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の棚装置。
- 前記押さえ部は、棚部材後部の前後二箇所位置に分散して配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の棚装置。
- 前記各支持体は、複数のスリットが前面に形成された柱状にそれぞれ形成され、
前記取付部は、前記スリットに挿入される挿入部と、支持体の表面に所定の粘着手段を介して保持される保持部とを備えていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の棚装置。
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