JP4533210B2 - ジアミン誘導体、その製造方法およびそれらを有効成分とする植物病害防除剤 - Google Patents

ジアミン誘導体、その製造方法およびそれらを有効成分とする植物病害防除剤 Download PDF

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Description

本発明は新規なジアミン誘導体とその製造方法、およびそれらを有効成分とする植物病害防除剤に関するものである。
病害虫防除が水稲栽培に於いて果たす役割は大きく、特にイネいもち病は重要な病害として種々の植物病害防除剤が開発され、利用されている。しかしながら、植物病害防除活性や有用作物に対する害において必ずしも十分なものはない。また近年、植物病害防除剤の多用により薬剤に対する耐性菌が出現し、既存の薬剤では十分な活性を示さないことがある。以上から、低濃度で有害菌を防除できる新しい植物病害防除剤が求められている。また、特開2003-096046公報には本発明の化合物とは異なるジアミン誘導体及びそれらを有効成分とする植物病害防除剤が開示されている。しかしながら、ここには、トリフルオロメチル基を有するジアミン誘導体の有用性にはなんら記載されていない。
特開2003-096046 (WO2003008372)
本発明は、イネいもち病に対し優れた防除効果を示すジアミン誘導体を提供することを目的とする。
本発明者らは、今般、ジアミン誘導体の中でも特にトリフルオロメチル基を有するジアミン誘導体が、イネいもち病に対して高い防除効果を示すことを見出した。この防除効果は、例えば特開2003-096046に開示されているような他のジアミン誘導体により得られる効果よりも顕著に優れていることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、以下の通りである。
[1]. 式(1)(化1)
[式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、まはアリールアルキル基を表し、R2およびR6はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜6のアルキル基またはアシル基を表し、R3は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基または炭素数2〜6のアルケニル基を表し、R4およびR5はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数3〜6のシクロアルキル基を表し、R7は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基または、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいヘテロ環を表す。]で表されるジアミン誘導体。
[2]. 上記[1]に記載のジアミン誘導体を有効成分として含有することを特徴とする植物病害防除剤。
[3]. 式(2)(化2)
[式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は[1]と同じ意味を表す。]で表される化合物を式(3)(化3)
[式中、R7は[1]と同じ意味を表し、Xは脱離基を表す。]で表される化合物と反応させることを特徴とする、[1]記載のジアミン誘導体の製造方法。
[4]. 式(2)(化2)で表される化合物を式(4)(化4)
[式中、R7は[1]と同じ意味を表す。]で表される化合物と縮合させることを特徴とする、[1]記載のジアミン誘導体の製造方法。
[5]. 式(5)(化5)
[式中、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は[1]と同じ意味を表す。]で表される化合物を式(6)(化6)
[式中、R1は[1]と同じ意味を表し、Xは脱離基を表す。]で表される化合物と反応させることを特徴とする、[1]記載のジアミン誘導体の製造方法。
[6].式(7)(化7)
[式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基またはアリールアルキル基を表し、R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表し、R3は炭素数1〜6のアルキル基を表す。]で表される化合物。
[7].式(8)(化8)
[式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基またはアリールアルキル基を表し、R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表し、R3は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数3〜6のシクロアルキル基を表す。]で表される化合物。
[8].[1]に記載のジアミン誘導体と他の殺菌剤及び/または殺虫剤の1種以上を組み合わせて使用する、病害虫防除組成物。
本発明に係るジアミン誘導体は、トリフルオロメチル基を有することでイネいもち病に対して優れた防除効果を示す。
以下に本発明を詳細に説明する。
式(1)で表されるジアミン誘導体およびその製造方法において、下記に限定されるものではないが代表的な置換基の例として以下のものが挙げられる。
炭素数1〜6のアルキル基の例としてメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基、クロロメチル基、2-クロロエチル基、2,2,2-トリクロロエチル基、3-クロロ-1-プロピル基、4-クロロ-1-ブチル基等の塩素置換アルキル基、2-フルオロエチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロピル基、1,3-ジフルオロ-2-プロピル基、5-フルオロ-1-ペンチル基、6,6,6,5,5,4,4,3,3-ノナフルオロ-1-ヘキシル基、1-エトキシ-2,2,2-トリフルオロエチル基等のフッ素置換アルキル基、2-ブロモエチル基、1,3-ジブロモ-2-プロピル基等の臭素置換アルキル基、2-ヨードエチル基等のヨウ素置換アルキル基、3-ブロモ-1,1,1-トリフルオロ-2-プロピル基等の2種以上のハロゲンを含むアルキル基が挙げられる。
炭素数3〜6のシクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、クロロシクロプロピル基、2-クロロシクロブチル基、2-クロロシクロペンチル基、2-クロロシクロヘキシル基、3-クロロシクロヘキシル基、4-クロロシクロヘキシル基等の塩素置換シクロアルキル基、2-フルオロシクロヘキシル基、2,2,3,3-テトラフルオロシクロプロピル基等のフッ素置換シクロアルキル基、2-ブロモシクロヘキシル基等の臭素置換シクロアルキル基、2-ヨードシクロヘキシル基等のヨウ素置換シクロアルキル基が挙げられる。
炭素数2〜6のアルケニル基としては、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、2-クロロ-2-プロペニル基、5-クロロ-4-ペンテニル基等の塩素置換アルケニル基、4,4,4-トリフルオロ-2-ブテニル基、6,6,6-トリフルオロ-5-ヘキセニル基等のフッ素置換アルケニル基が挙げられる。
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基、フェナンスリル基等が挙げられる。
ヘテロ環としては、少なくとも窒素原子、酸素原子、硫黄原子のいずれかを1種以上含む炭素数2〜9の複素環を表し、例としてはピリジン、ピリミジン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、インドール、キノリン、キノキサリン、ベンズイミダゾール、テトラヒドロチオフェン、チオフェン、チオピラン、ベンゾチオフェン、テトラヒドロフラン、フラン、ピラン、ジオキサン、2,3-ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン、モルホリン、チオモルホリン、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾイソキサゾール等が挙げられる。
アシル基としては、アセチル基等のアルキルカルボニル基またはベンゾイル基等のアリールカルボニル基等が挙げられる。
アリール基およびヘテロ環の置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基等のアルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基等のシクロアルキル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基またはトリフルオロエチル基等のハロゲン置換アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基またはブトキシ基等のアルコキシ基、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基またはトリフルオロエトキシ基等のハロゲン置換アルコキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基またはブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等のアリールオキシカルボニル基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基またはジメチルアミノ基等のアルキルアミノ基、シクロプロピルアミノ基、シクロブチルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、ジシクロプロピルアミノ基等のシクロアルキルアミノ基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基またはジメチルカルバモイル基等のアルキルカルバモイル基、シクロプロピルカルバモイル基、シクロブチルカルバモイル基、シクロペンチルカルバモイル基、シクロヘキシルカルバモイル基、ジシクロプロピルカルバモイル基等のシクロアルキルカルバモイル基、メチルカルボニルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、プロピルカルボニルアミノ基、ブチルカルボニルアミノ基等のアルキルカルボニルアミノ基、シクロプロピルカルボニルアミノ基、シクロブチルカルボニルアミノ基、シクロペンチルカルボニルアミノ基、シクロヘキシルカルボニルアミノ基等のシクロアルキルカルボニルアミノ基、メチルオキシカルボニルアミノ基、エチルオキシカルボニルアミノ基、プロピルオキシカルボニルアミノ基、ブチルオキシカルボニルアミノ基等のアルキルオキシカルボニルアミノ基、シクロプロピルオキシカルボニルアミノ基、シクロブチルオキシカルボニルアミノ基、シクロペンチルオキシカルボニルアミノ基、シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ基等のシクロアルキルオキシカルボニルアミノ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基またはブチルチオ基等のアルキルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基またはトリフルオロエチルチオ基等のハロゲン置換アルキルチオ基、メタンスルフィニル基、エタンスルフィニル基、プロパンスルフィニル基またはブタンスルフィニル基等のアルキルスルフィニル基、トリフルオロメタンスルフィニル基、ジフルオロメタンスルフィニル基またはトリフルオロエタンスルフィニル基等のハロゲン置換アルキルスルフィニル基、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、プロパンスルホニル基またはブタンスルホニル基等のアルキルスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基、ジフルオロメタンスルホニル基またはトリフルオロエタンスルホニル基等のハロゲン置換アルキルスルホニル基、メタンスルホンアミド基、エタンスルホンアミド基、プロパンスルホンアミド基またはブタンスルホンアミド基等のアルキルスルホンアミド基、トリフルオロメタンスルホンアミド基、ジフルオロメタンスルホンアミド基またはトリフルオロエタンスルホンアミド基等のハロゲン置換アルキルスルホンアミド基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子のハロゲン原子、アセチル基またはベンゾイル基等のアシル基をそれぞれ例示することができる。
式(3)および式(6)で表される化合物において、Xで表される脱離基としては、塩素原子に代表されるハロゲン原子、メトキシ基およびエトキシ基に代表されるアルコキシ基、フェノキシ基および4-ニトロフェニル基に代表されるアリールオキシ基、アセチルオキシ基およびベンゾイルオキシ基に代表されるアシルオキシ基、メトキシカルボニルオキシ基に代表されるアルコキシカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基に代表されるアリールカルボニルオキシ基、メチルチオ基に代表されるアルキルチオ基、2,5-ジオキソピロリジニルオキシ基、ベンゾトリアゾリルオキシ基ならびにイミダゾリル基等をそれぞれ例示することができる。
式(1)で表される本発明の化合物は新規化合物であり、式(1)で表される化合物は反応式(1)(化9)に記載の方法により製造することができる。
[式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5およびR6は式(2)(化2)と同じ意味を表し、R7およびXは式(3)(化3)と同じ意味を表す。]
反応式(1)において、式(2)で表されるジアミン誘導体またはその塩を式(3)で表される公知のカルボニル化合物と無溶媒もしくは溶媒中、無塩基もしくは塩基の存在下で反応させることにより、式(1)で表されるジアミン誘導体を製造できる。
反応式(1)で表される反応に用いられる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属類、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化アルカリ土類金属類、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の水素化アルカリ金属類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等のアルカリ金属アルコラート類、酸化ナトリウム等のアルカリ金属酸化物類、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の炭酸塩類、燐酸三カリウム、燐酸三ナトリウム、燐酸一水素二カリウム、燐酸一水素二ナトリウム等の燐酸塩類、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の酢酸塩類、ピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)、トリエチルアミン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-ウンデセ-7-エン(DBU)等の有機塩基類等を挙げることができる。
これらの塩基の使用量は特に制限されるものではなく、上記有機塩基類を用いた場合には溶媒として使用することもできる。
反応式(1)で表される反応に用いられる溶媒としては、特に式(1)、式(2)および式(3)と反応しない限り、水、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)、1-メチル-2-ピロリドン(NMP)等の非プロトン性極性溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、1,2-ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類等を挙げることができる。
式(3)で表されるカルボニル化合物の当量は式(2)で表される化合物に対し、1〜2当量が好ましく、より好ましくは1〜1.2当量である。
上記反応の反応温度および反応時間は広範囲に変化させることができる。一般的には、反応温度は-20〜200℃が好ましく、より好ましくは0〜100℃、反応時間は0.01〜50時間が好ましく、より好ましくは0.1〜15時間である。
反応式(1)の式(2)で表されるアミン誘導体およびその塩は、例えば、ケミケル・ツァイテュング(Chemiker−Zeitung)、第113巻、第243頁(1987年)、テトラへドロン(Tetrahedron)、第53巻、第8307頁(1997年)並びにテトラヘドロン・アシンメトリー(Tetrahedron Asymmetry),第11巻,第1907頁(2000年)、ザ ジャーナル オブ オルガニック ケミストリー(The Journal of Organic Chemistry),第66巻,第130項(2001年) に記載の方法により製造できる。
前記した非特許文献以外の方法として、以下に示す方法でも反応式(1)の式(2)で表されるアミン誘導体およびその塩を合成することができる。
一般式(9)(化10)
[式中、R1、R2およびR3は前記の通り]で表される化合物を脱酸素剤と反応させることにより、一般式(7)(化11)
[式中、R1、R2およびR3は前記の通り]で表される化合物に変換し、次いで還元することにより、一般式(8)(化12)
[式中、R1、R2およびR3は前記の通り]で表される化合物を得る方法である。
一般式(10)から一般式(7)に変換する際に使用する脱酸素剤として、塩化チオニル、オキザリルクロライド、ホスゲン、オキシ塩化リン、三塩化リン、五塩化リン、臭化チオニル、三臭化リン、塩化メシル、塩化トシル等のハロゲン化剤やN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩等のカルボジイミド誘導体等が挙げられる。
脱酸素剤の使用量としては、一般式(10)に対して1当量以上あれば特に限定されることはないが、経済的観点から1〜2当量以下である。
脱酸素剤としてハロゲン化剤を使用する際に、ジメチルホルムアミド等のホルムアミドを反応を加速する目的で添加することができる。
添加するホルムアミドの使用量は、特に限定されることはなく、任意に加えることができる。また、溶媒としても使用することができる。
一般式(10)から一般式(7)に変換する際に使用する溶媒は、非プロトン性溶媒であれば特に限定されることはない。具体的には、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルホルムアミド(DMF)等のホルムアミド類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、1,2-ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類等などである。単独で使用することも可能であり、2種類以上の溶媒を任意の割合で混合して使用することも可能である。
溶媒の使用量に関しては特に限定されることはないが、通常、一般式(10)の重量に対して3〜40倍の重量が好ましい。
一般式(10)から一般式(7)に変換する際の反応温度は、反応が進行する限りにおいて特に限定されることはないが、−10℃以上150℃以下もしくは溶媒の沸点以下である。
一般式(7)から一般式(8)に変換する際に使用する還元方法としては、接触水素化法やヒドリド試剤による方法が挙げられる。
接触水素化法に関しては、パラジウム、コバルト、ニッケル、白金、ロジウム、ルテニウム等の金属類をで行う方法が例示される。これらの金属は、金属酸化物、金属塩化物等の形態で用いることもできる。
接触水素化法を行う際に使用する金属類の量は、反応が進行すれば特に限定されることはないが、経済的観点から一般式(7)の重量に対して同等以下が好ましい。
使用する金属の形態は、活性炭、SiO、Al、BaSO、TiO、ZrO、MgO、ThO、ケイソウ土で担持したものを使用することができる。その形態は問わないが、経済的観点から、再利用可能な担持体を使用することが好ましい。
接触水素化法を行う際に使用する溶媒は、反応が進行するものであれば特に限定されることはない。具体例として、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルホルムアミド(DMF)等のホルムアミド類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、1,2-ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類、水が挙げられる。単独で使用することもできるし、2種類以上を任意の割合で混合することも可能である。
溶媒の使用量に関しては特に限定されることはないが、通常、一般式(7)の重量に対して3〜40倍の重量が好ましい。
接触水素化を行う際は、化合物が分解しない限りにおいて、酢酸、蟻酸、塩酸、硫酸等の酸性物資や、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、アンモニア等の塩基性物質を任意の量で添加することができる。
反応温度に関しては、化合物が分解しないように設定すれば特に限定されることはないが、通常、−10℃以上150℃以下もしくは溶媒の沸点以下である。
反応圧力に関しては、特に限定されることはなく、常圧でも加圧でもよい。
ヒドリド試剤に関しては、水素化ホウ素類や水素化アルミニウム類が挙げられる。ヒドリド試剤の使用量は、化合物が分解せず、ヒドリドに換算して2当量以上あれば特に限定されることはない。通常、ヒドリドとして2当量以上10当量以下である。
水素化ホウ素類で還元する際に使用する溶媒に関しては、特に限定されることはない。具体例として、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、1,2-ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類、水が挙げられる。単独で使用することもできるし、2種類以上混合することも可能である。
水素化アルミニウム類で還元する際に使用する溶媒に関しては、非プロトン性溶媒であり、かつ反応しないものであれば限定されることはない。具体例として、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、1,2-ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類が挙げられる。単独で使用することもできるし、2種類以上混合することも可能である。
ヒドリド還元を行う際の溶媒使用量に関しては、特に限定されることはないが、通常、一般式(8)の重量に対して3〜100倍の重量が好ましい。
ヒドリド還元を行う際の反応温度は、化合物が分解しないように設定すれば特に限定されることはないが、−40℃以上150℃以下もしくは溶媒の沸点以下である。
反応式(1)の式(3)で表される化合物は、式(4)で表される公知のカルボン酸誘導体を塩化チオニル、オキザリルクロライド、ホスゲン、オキシ塩化リン、三塩化リン、五塩化リン、臭化チオニル、三臭化リン、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド、1,1’-カルボニルビス-1H-イミダゾール等と反応させるという常法により製造できる。
反応式(1)の式(3)で表される化合物は、式(4)で表される公知のカルボン酸誘導体をメチルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類やフェノール、ニトロフェノール等のフェノール類と反応させるという常法によっても製造できる。
反応式(1)の式(3)で表される化合物は、式(4)で表される公知のカルボン酸誘導体をクロロ蟻酸メチル、クロロ蟻酸フェニル等のクロロ蟻酸エステル類と反応させるという常法によっても製造できる。
反応式(1)の式(3)で表される化合物は、式(4)で表される公知のカルボン酸誘導体をN-ヒドロキシコハク酸イミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール等と反応させるという常法によっても製造できる。
式(1)で表される本発明の化合物は、反応式(2)(化13)に記載の方法によっても製造することができる。
[式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5およびR6は式(2)(化2)と同じ意味を表し、R7は式(4)(化4)と同じ意味を表す。]
反応式(2)において、式(2)で表されるジアミン誘導体またはその塩を式(4)で表される公知のカルボン酸誘導体と無溶媒もしくは溶媒中、縮合させることにより、式(1)で表されるジアミン誘導体を製造できる。
この場合の縮合剤としては、N,N‘-ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,1’-カルボニルビス-1H-イミダゾール、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、2-クロロー1,3-ジメチルイミダゾリウムクロリド等が使用できる。
縮合剤の使用量は式(4)で表される化合物に対し、1〜2当量であり、好ましくは1〜1.2当量である。
またこの場合の有機溶媒としては、特に式(1)、式(2)および式(4)と反応しない限り、反応式(1)で示される方法で使用されるものと同様のものが使用できる。
式(4)で表されるカルボン酸誘導体の使用量は式(2)で表されるジアミン誘導体に対して1〜2当量、好ましくは1〜1.2当量である。
上記反応の反応温度および反応時間は広範囲に変化させることができる。一般的には、反応温度は-20〜200℃であり、好ましくは0〜100℃である。反応時間は0.01〜50時間であり、好ましくは0.1〜15時間である。
式(1)で表される本発明の化合物は、反応式(3)(化14)に記載の方法によっても製造することができる。
[式中、R2 、R3 、R4 、R5、R6およびR7は式(5)(化5)と同じ意味を表し、R1およびXは式(6)(化6)と同じ意味を表す。]
反応式(3)において、式(5)で表されるジアミン誘導体またはその塩を式(6)で表される公知の化合物と無溶媒もしくは溶媒中、無塩基もしくは塩基の存在下で反応させることにより、式(1)で表されるジアミン誘導体を製造できる。
反応式(3)の式(5)で表されるアミン誘導体およびその塩は、例えば、ケミケル・ツァイテュング(Chemiker−Zeitung)、第113巻、第243頁(1987年)、テトラへドロン(Tetrahedron)、第53巻、第8307頁(1997年)並びにテトラヘドロン・アシンメトリー(Tetrahedron Asymmetry),第11巻,第1907頁(2000年)、ザ ジャーナル オブ オルガニック ケミストリー(The Journal of Organic Chemistry),第66巻,第130項(2001年) に記載の方法により製造できる。
反応式(3)の式(6)で表される化合物は、対応するアルコール類をホスゲン、トリホスゲン等のホスゲン類、フェニルクロロホルメート等のクロロ蟻酸エステル類等と反応させるという常法により製造できる。
また、この場合の塩基としては、反応式(1)で示される方法で使用されるものと同様のものが使用できる。
これらの塩基の使用量は特に制限されるものではなく、上記有機塩基類を用いた場合には溶媒として使用することもできる。
また、この場合の有機溶媒としては、特に式(1)、式(5)および式(6)と反応しない限り、反応式(1)で示される方法で使用されるものと同様のものが使用できる。
式(6)で表される化合物の使用量は式(5)で表されるジアミン誘導体に対して1〜4当量、好ましくは1〜2当量である。
上記反応の反応温度および反応時間は広範囲に変化させることができる。一般的には、反応温度は-20〜200℃であり、好ましくは0〜100℃である。反応時間は0.01〜50時間であり、好ましくは0.1〜15時間である。
式(1)で表されるジアミン誘導体は、置換基の種類によっては不斉炭素が存在し、光学異性体、ジアステレオ異性体、ラセミ体および任意の割合の混合物として存在し得る。そして、この種の全ての異性体ならびにその混合物も本発明に包含される。
本発明化合物である式(1)で表されるジアミン誘導体を有効成分として含有する植物病害防除剤は、イネのいもち病(Pyricularia oryzae)等に対し、優れた防除効果を示す。
式(1)で表される活性化合物の使用形態としては、例えば、植物体自体への適用(茎葉散布)、育苗箱への適用(育苗箱施用)、土壌への適用(土壌潅注、土壌混和、側条施用、土壌散布もしくは土壌撒布等の土壌処理)、田面水への適用(水面施用もしくは本田施用)、及び種子への適用(種子処理)等が挙げられる。
本発明化合物である式(1)で表されるジアミン誘導体は、他の植物病害防除剤や殺虫剤、除草剤植物成長調節剤等の農薬、土壌改良剤または肥効性物質との混合使用は勿論のこと、これらとの混合製剤も可能である。
本発明の化合物はそのまま使用しても良いが、固体または液体の希釈剤を包含する担体と混合した組成物の形で施用するのが好ましい。ここで言う担体とは処理すべき部位への有効成分の到達を助け、または有効成分化合物の貯蔵、輸送および取り扱いを容易にするために配合される合成または天然の無機または有機物質を意味する。
適当な固体担体としては、モンモリロナイト、カオリナイトおよびベントナイト等の粘土類、珪藻土、白土、タルク、バーミュキュライト、石膏、炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、硫安等の無機物質、大豆粉、小麦粉等の植物性有機物質および尿素等があげられる。
適当な液体担体としては、トルエン、キシレン、クメン等の芳香族炭化水素類、ケロシン、鉱油などのパラフィン系炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロエタンなどのハロゲン系炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコールなどのアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1-メチル-2-ピロリドン等の非プロトン性極性溶媒および水等があげられる。
さらに本発明化合物の効力を増強するために、製剤の剤型、適用場面等を考慮して目的に応じてそれぞれ単独に、または組み合わせて次のような補助剤を使用することもできる。
補助剤としては、乳化、分散、拡展、湿潤、結合および安定化などの目的ではリグニンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸塩およびポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、ポリオキシアルキレンアルキルチオエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロックポリマー等の非イオン性界面活性剤、ステアリン酸カルシウム、ワックス等の滑剤、イソプロピルヒドロジエンホスフェート等の安定剤、その他メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カゼイン、アラビアゴム等があげられる。しかし、これらの成分は以上のものに限定されるものではない。
本発明化合物の有効成分量は、通常粉剤では0.5〜20重量%、乳剤では5〜50重量%、水和剤では10〜90重量%、粒剤では0.1〜20重量%およびフロアブル製剤では10〜90重量%である。一方それぞれの剤型における担体の量は、通常粉剤では60〜99重量%、乳剤では40〜95重量%、水和剤では10〜90重量%、粒剤では80〜99重量%およびフロアブル製剤では10〜90重量%である。また補助剤の量は、通常粉剤では0.1〜20重量%、乳剤では1〜20重量%、水和剤では0.1〜20重量%、粒剤では0.1〜20重量%およびフロアブル製剤では0.1〜20重量%である。
野菜、果樹、稲、穀類、花卉、芝草分野で発生する多種多様な病害虫の防除に対して、相加効果または相乗効果を得るために、本発明の化合物と他の殺菌剤及び/または殺虫剤の1種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる殺菌剤として、チフルザミド、フルトラニル、メプロニル、ペンシクロン、エタボキサム、オキシカルボキシン、カルボキシン、シルチオファム、カルプロパミド、ジクロシメット、トリシクラゾール、ピロキロン、フェノキサニル、フサライド、ジクロメジン、イミノクタジン酢酸塩、イソプロチオラン、チアジニル、プロベナゾール、アシベンゾラルSメチル、アゾキシストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビン、クレソキシムメチル、フルオキサストロビン、トリフロキシストロビン、ジモキシストロビン、ピラクロストロビン、ピコキシストロビン、カスガマイシン、バリダマイシン、ブラストサイジンSベンジルアミノベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシン、テクロフタラム、オキシテトラサイクリン、ストレプトマイシン、ブラストサイジンS、ミルディオマイシン、ポリオキシン類、シメコナゾール、フラメトピル、イプコナゾール、トリフルミゾール、プロクロラズ、ペフラゾエート、イマザリル、イミベンコナゾール、エトリジアゾール、エポキシコナゾール、オキスポコナゾールフマル酸塩、ジニコナゾール、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、チフルザミド、テトラコナゾール、テブコナゾール、トリアジメノール、トリアジメホン、トリティコナゾール、ビテルタノール、ヒメキサゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアフォル、プロチオコナゾール、プロピコナゾール、ブロムコナゾール、ヘキサコナゾール、ペンコナゾール、メトコナゾール、銅、ノニルフェノールスルホン酸銅、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、オキシン銅、DBEDC、無水硫酸銅、水酸化第二銅、フェリムゾン、フェナリモル、ピリフェノックス、ヌアリモル、ブピリメート、チオファネートメチル、ベノミル、チアベンダゾール、チオファネート、カルベンダジム、フベリダゾール、EDDP、IBP、ホルペット、トルクロホスメチル、ホセチル、ジノキャップ、ピラゾホス、オキソリニック酸、シュードモナスCAB−02、トリコデルマ・アトロビリデ、フルジオキソニル剤、DPC、、アニラジン、イプロバリカルブ、イマザリル・S、イミノクタジンアルベシル酸塩、キノキシフェン、キノメチオネート、金属銀、キントゼン、グアザチン、クロロタロニル、クロロネブ、シアゾファミド、ジエトフェンカルブ、ジクロフルアニド、ジクロラン、ジチアノン、ジフルメトリム、ジメチリモル、シモキサニル、シルチオファム、スピロキサミン、ゾキサミド、チアジアジン、ドジン、トリホリン、トリルフルアニド、ニトロタルイソプロピル、ファモキサドン、フェナミドン、フェニトロパン、フェンピクロニル、フェンヘキサミド、フォルペット、フルアジナム、フルオピコリド、フルオルイミド、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロヘキサジオンカルシウム塩、ベンチアゾール、ベンチアバリカルブイソプロピル、ミクロブタニル、有機ニッケル、レスベラトロール、メタラキシル、オキサジキシル、ベナラキシル、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン、クロゾリネート、チウラム、マンゼブ、プロピネブ、ジネブ、メチラム、マンネブ、ジラム、アンバム、ヒドロキシイソキサゾール、メタスルホカルブ、クロルピクリン、フルスルファミド、ダゾメット、メチルイソチオシアネート、ヒドロキシイソキサゾールカリウム、エクロメゾール、1,3−ジクロロプロペン、カーバム、TPN、キャプタン、メパニピリム、シプロジニル、ピリメタニル、ナタネ油、マシン油、硫黄、石灰硫黄合剤、硫酸亜鉛、フェンチン、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、次亜塩素酸塩、ジメトモルフ、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、トリデモルフ、ドデモルフ及びフルモルフ等が挙げられる。これらは殺菌活性が公知で、市販もされている。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる化合物として、4−[3−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−フルオロフェニル)アクリロイル]モルホリンが挙げられる。この化合物はUS6020332に記載されており、殺菌活性並びに製造法が記載されている。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる化合物として(RS)−N−[2−(1,3−ジメチルブチル)チオフェン−3−イル]− 1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(一般名申請中:ペンチオピラド)が挙げられる。この化合物は特許第3164762号に記載されており、殺菌活性並びに製造法が記載されている。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる殺虫剤として、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、チアクロプリド、クロチアニジン、ニテンピラム、アセタミプリド、フラチオカルブ、カルボスルファン、ベンフラカルブ、PHC、NAC、BPMC、XMC、チオジカルブ、MIPC、アラニカルブ、エチオフェンカルブ、メソミル、オキサミル、エトフェンプロックス、ペルメトリン、シラフルオフェン、シクロプロトリン、アクリナトリン、アレスリン、シハロトリン、シフルトリン、シペルメトリン、フェンバレレート、除虫菊、トラロメトリン、ハルフェンプロックス、ビフェントリン、フェンプロパトリン、フルシトリネート、フルバリネート、テフルトリン、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタップ、イソプロチオラン、テブフェノジド、ブプロフェジン、メトキシフェノジド、クロマフェノジド、インドキサカルブ、クロルフルアズロン、ジアフェンチウロン、ジフルベンズロン、シロマジン、テフルベンズロン、ピリプロキシフェン、フルフェノクスロン、ルフェヌロン、ノバルロン、フィプロニル、スピノサド、ピメトロジン、硫酸ニコチン、エチプロール、エスフェンバレレート、エマメクチン安息香酸塩、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、クロルフェナピル、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ピリダリル、マシン油、アザディラクチン、ベンゾエピン、カーバム、カーバムナトリウム、BT剤、フロニカミド、ピメトロジン、アミトラズ、エトキサゾール、クロフェンテジン、ケルセン、酸化ブタフェンスズ、テトラジホン、ビフェナゼート、ピリダベン、ピリミジフェン、フェニソブロモレート、ジエノクロル、フェンピロキシメート、フルアクリピリム、ヘキシチアゾクス、ミルベメクチン、プロパホス、ダイアジノン、MEP、MPP、イソキサチオン、エチルチオメトン、ジメチルビンホス、PAP、マラソン、DEP、ピリダフェンチオン、モノクロトホス、ジメトエート、EPN、クロルピリフォスメチル、バミドチオン、CVMP、PHC、アセフェート、エチオン、DDVP、クロルピリフォス、スルプロホス、ピラクロホス、ピリミホスメチル、プロチオホス、プロフェノホス、ホサロン、BRP、CYAP、DMTP、エトプロホス、カズサホス、CVP、DCIP、及びECPが挙げられる。これらは殺虫活性が公知で、市販もされている。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる化合物として、
式(9)(化15)
で表される化合物が挙げられる。この化合物は特開2001−13141に記載されており殺虫活性並びに製造法が記載されている。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる化合物として、
式(10)(化16)
[式中、R8はメチル基かクロル基を表し、R9およびR10はそれぞれ独立してブロモ基かクロル基を表し、R11はメチル基かイソプロピル基を表す。]で表される化合物が挙げられる。この化合物はWO2003315519に記載されており殺虫活性並びに製造法が記載されている。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる化合物として、
式(11)(化17)
[式中、R12は1,1,1,3,3,3,2−ヘプタフルオロ−2−プロピル基か3,3,3,2,2,1,1−ヘプタフルオロ−1−プロピル基を表す。]で表される化合物が挙げられる。この化合物は特開2001−342186に記載されており殺虫活性並びに製造法が記載されている。
本発明の化合物と他の殺菌剤及び/または殺虫剤の1種以上とを組み合わせて使用する場合、本発明化合物と他の殺菌剤及び/または殺虫剤の混合組成物として使用してもよく、または、本発明化合物と他の殺菌剤及び/または殺虫剤を農薬処理時に混合して使用してもよい。
以下に実施例および試験例で本説明をさらに詳しく説明する。
[実施例1]
{2,2,2-トリフルオロ-1-[(4-メチルベンゾイルアミノ)メチル]エチル}カルバミン酸イソプロピルエステル(化合物番号1)の合成法
(1-アミノメチル-2,2,2-トリフルオロエチル)-カルバミン酸イソプロピルエステル0.80gをジクロロメタンに溶解し、トリエチルアミン0.50gを加えた。氷冷攪拌下にトルイル酸クロリド0.64gを滴下し同温度で30分、室温で1時間攪拌の後、室温で終夜放置した。反応混合物を水中に注ぎ込みジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和重曹水で洗浄し、溶媒を減圧下に留去した後、残渣にヘキサンと少量の酢酸エチルを加えてスラッジングをかけて表記化合物0.73gを白色固体として得た。
[実施例2]
{2,2,2-トリフルオロ-1-[(4-メチルベンゾイルアミノ)メチル]エチル}カルバミン酸2,2,2-トリフルオロエチルエステル(化合物番号3)の合成法
N-(2−アミノ-3,3,3−トリフルオロプロピル)-4−メチルベンズアミド塩酸塩0.50gをTHF5mlに懸濁させ、トリエチルアミン0.26gを加えて1時間攪拌した。析出物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣にジクロロメタン3mlとトリエチルアミン0.13gを加えた後に、クロロギ酸2,2,2−トリフルオロエチル0.42gのジクロロメタン溶液5mlを氷冷攪拌下に滴下した。反応終了後、酢酸エチル40mlと水20mlを加えて分液し、有機層を飽和アンモニウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の順で洗浄し、さらに硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを除去した後に減圧濃縮し、ジイソプロピルエーテルとヘキサンの混合液(1:1)を加えて攪拌した。析出物を濾取し表記化合物0.59gを白色固体として得た。
[実施例3]
(1-{[(ベンゾフラン-2-カルボニル)アミノ]メチル}-2,2,2-トリフルオロエチルカルバミン酸イソプロピルエステル(化合物番号5)の合成法
(1-アミノメチル-2,2,2-トリフルオロエチル)-カルバミン酸イソプロピルエステル2.04g及びベンゾフラン-2-カルボン酸1.55gをジクロロメタンに溶解した。氷冷下に1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩1.92gを加えた。氷冷下で1時間、室温で2時間攪拌した。酢酸エチル250mlを加え、水、1N塩酸、水、飽和食塩水各250mlで順次洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をジイソプロピルエーテル60mlで濾過し、ジイソプロピルエーテル15mlで2回洗浄した。減圧乾燥して表記化合物2.71gを白色固体として得た。
[実施例4]
{2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-1-[(4-メチル-ベンゾイルアミノ)-メチル]-エチル}-カルバミン酸イソプロピルエステル(化合物番号18)の合成法
[4-1]3,3,3−トリフルオロ−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオニトリルの合成
トルエン80mlに、3,3,3−トリフルオロ−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオン酸アミド5.51gとDMF 528μlを加えた後に、室温でオキサリルクロリド2.98mlを滴下した。4時間撹拌した後にDMF 1.41mlを追加し、さらに2時間反応した。反応終了後、水でクエンチして分液し、さらに有機層を飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後に、シリカゲルクロマトグラフィーにて精製を行った。 3,3,3−トリフルオロ−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオニトリル 3.16g (収率62%)が白色固体として得られた。
中間体である3,3,3−トリフルオロ−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオニトリルの物性値を以下に示す。
1H NMR(CDCl3) δ1.29 (3H, d, J =6.34Hz), 1.3 (3H, d, J =6.34Hz), 1.92 (3H, d, J =0.98Hz), 5.00 (1H, sept, J =6.34Hz), 5.10 (1H, brs).
[4-2]3,3,3−トリフルオロ−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピルアミンの合成
3,3,3−トリフルオロ−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオニトリル 1.66gとNiCl2・6H2O 8.80gを加えたメタノール130ml溶液を氷冷し、水素化ホウ素ナトリウム 2.24gを発泡に注意しながら分割装入した。30分撹拌した後に1N塩酸でクエンチし(水層pH≒1)、セライト濾過した。濾液を減圧濃縮し、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液とEt2Oを加えて分液した。分液した水層に炭酸カリウムを加えてアルカリ性にした後に、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を硫酸マグネシウムで乾燥後、シリカゲル濾過した。この際に、シリカゲル層は塩化メチレン:メタノール(=1:1)100mlで十分に洗浄した。濾液を減圧濃縮して、3,3,3−トリフルオロ−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピルアミン1.34gを得た。
中間体である3,3,3−トリフルオロ−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピルアミン1.34gの物性値を以下に示す。
1H NMR(CDCl3) δ1.24 (6H, d, J =6.34Hz), 1.36 (2H, brs), 1.53 (3H, s), 2.68 (1H, dd, J =0.98, 13.66Hz), 3.36 (1H, d, J =13.66Hz), 4.89 (1H, sept, J =6.34Hz), 5.70 (1H, brs).
[4-3]
{2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-1-[(4-メチル-ベンゾイルアミノ)-メチル]-エチル}-カルバミン酸イソプロピルエステル(化合物番号18)の合成
氷冷下において、3,3,3−トリフルオロ−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピルアミン0.3g、ピリジン127μlのTHF 5mlにp−トルオイルクロリド208μlを滴下し、室温まで昇温した。反応終了後、反応液を水、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水の順で分液し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを除去した後に、減圧下で溶媒を留去して、ヘキサンで洗浄した。表記化合物が白色固体として0.42g得られた。
以下に実施例1〜4と同様にして製造できる式(1)で表される化合物を第1表(第1−1表〜第1−3表)に示す。またそのうちのいくつかの物性値を第2表(第2−1表〜第2−11表)に示す。なお、第1表中に記載のMeはメチル基を、Etはエチル基を、n-Prはノルマルプロピル基を、i-Prはイソプロピル基を、t−Buはターシャリーブチル基を表すものとする。
製剤例および試験例
次に本発明に係わる植物病害防除剤の製剤例及び植物病害防除活性試験例を示す。以下の説明において「部」とあるのは「重量部」を意味する。
[実施例5] 粒剤
本発明化合物(1)30部、ベントナイト22部、タルク45部ソルポール5060(界面活性剤:東邦化学(株)商品名)3部を均一に混錬し、バスケット造粒機にて造粒した後乾燥させて粒剤100部を得た。
[実施例6] 粒剤
本発明化合物(2)15部、ベントナイト60部、タルク21部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1部、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル1部及びリグニンスルホン酸ソーダ2部を混合した後、適量の水を加えて均一に混錬し、バスケット造粒機にて造粒した後乾燥させて粒剤100部を得た。
[実施例7] 水和剤
本発明化合物(3)50部、炭酸カルシウム40部、ソルポール5039(アニオン性界面活性剤とホワイトカーボンの混合物:東邦化学(株)商品名)5部及びホワイトカーボン5部を均一に混合粉砕して水和剤とした。
[実施例8] 水和剤
本発明化合物(4)30部、カオリナイト63部、ソルポール5039(アニオン性界面活性剤とホワイトカーボンの混合物:東邦化学(株)商品名)5部及びホワイトカーボン2部を均一に混合粉砕して水和剤とした。
[実施例9] 乳剤
本発明化合物(5)20部、キシレン55部、N,N-ジメチルホルムアミド20部、ソルポール2680(界面活性剤)5部を均一に混合して乳剤とした。
[実施例10] フロアブル剤
本発明化合物(6)40部、ソルポール3353(非イオン性界面活性剤:東邦化学(株)商品名)5部、ザンサンガムの1%水溶液5部、水40部、エチレングリコール10部のうち有効成分以外の成分を均一に溶解し、ついで本発明化合物を加え、よく攪拌した後、サンドミルにて湿式粉砕し、フロアブル剤を得た。
[実施例11] 粉剤
本発明化合物(7)5部、クレー95部を均一に混和し、粉剤を得た。
[実施例12] 水和剤
化合物(8)30部、ジノテフラン20部、カオリナイト43部、ソルポール5039(アニオン性界面活性剤とホワイトカーボンの混合物:東邦化学(株)商品名)5部及びホワイトカーボン2部を均一に混合粉砕して水和剤とした。
[実施例13] イネいもち病防除効果試験(散布試験)
イネポット(品種:コシヒカリ;2葉期)に実施例8に準じて、200ppmに調製した水和剤の希釈液を散布し風乾させた。人工気象室(設定条件:25℃、12時間明暗サイクル)に植物を入れ、いもち病胞子懸濁液を噴霧接種した。気象室内を高湿に保ち、7日後に調査を行った。防除価を次式により算出し、以下の表3に示した基準で表示した。結果を第4−1表、第4−2表に示す。
また、対照薬剤はWO2003008372に含まれる以下の式(12)と式(13)のものを使用した。
[実施例14] イネいもち病防除効果試験(水面施用)
5000分の1のワグネルポットにイネ(品種:コシヒカリ;3葉期)を移植し、温室内で1週間生育した後、実施例6に準じて調製した粒剤を10アール当たり1.5kgになるように水面施用した。薬剤処理30日後、イネいもち病菌の胞子懸濁液を噴霧接種し、温度25℃で高湿度の条件下に1週間置き病斑数を調査した。防除率は次式により算出し、以下の第5表に示した基準で表示した。結果を第6表(表6)に示す。また対照薬剤は実施例13と同様のものを使用した。
本発明に係るジアミン誘導体は、イネいもち病に対して優れた防除効果を示すことから、植物病害防除剤として有用である。

Claims (11)

  1. 式(1)(化1)

    [式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、まはアリールアルキル基を表し、R2およびR6はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜6のアルキル基またはアシル基を表し、R3は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基または炭素数2〜6のアルケニル基を表し、R4およびR5はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数3〜6のシクロアルキル基を表し、R7は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基または、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいヘテロ環を表す。]で表されるジアミン誘導体。
  2. R1は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、まはアリールアルキル基を表し、R2およびR6はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表し、R3は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数3〜6のシクロアルキル基を表し、R4およびR5はそれぞれ水素原子である上記請求項1記載のジアミン誘導体。
  3. R1は炭素数1〜6のアルキル基、まはアリールアルキル基を表し、R2およびR6はそれぞれ水素原子を表し、R3は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基である上記請求項2記載のジアミン誘導体。
  4. 上記請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のジアミン誘導体を有効成分として含有することを特徴とする植物病害防除剤。
  5. 式(2)(化2)

    [式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は請求項1と同じ意味を表す。]で表される化合物を式(3)(化3)

    [式中、R7は請求項1と同じ意味を表し、Xは脱離基を表す。]で表される化合物と反応させることを特徴とする、請求項1記載のジアミン誘導体の製造方法。
  6. 請求項5に記載された式(2)(化2)で表される化合物を式(4)(化4)

    [式中、R7は請求項1と同じ意味を表す。]で表される化合物と縮合させることを特徴とする、請求項1記載のジアミン誘導体の製造方法。
  7. 式(5)(化5)

    [式中、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は請求項1と同じ意味を表す。]で表される化合物を式(6)(化6)

    [式中、R1は請求項1と同じ意味を表し、Xは脱離基を表す。]で表される化合物と反応させることを特徴とする、請求項1記載のジアミン誘導体の製造方法。
  8. 式(7)(化7)

    [式中、R1およびR2は請求項2と同じ意味を表し、R3は炭素数1〜6のアルキル基を表す。]で表される化合物。
  9. 式(8)(化8)

    [式中、R1、R2およびR3は請求項2と同じ意味を表す。]で表される化合物。
  10. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のジアミン誘導体と他の殺菌剤及び/または殺虫剤の1種以上を組み合わせて使用する、病害虫防除組成物。
  11. 他の殺菌剤及び/または殺虫剤は、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、チアクロプリド、クロチアニジン、ニテンピラム、アセタミプリドからなるネオニコチノイド系殺虫剤、フラチオカルブ、カルボスルファン、ベンフラカルブ、PHC、NAC、BPMC、XMC、チオジカルブ、MIPC、アラニカルブ、エチオフェンカルブ、メソミル、オキサミルからなるカーバメート系殺虫剤、エトフェンプロックス、ペルメトリン、シラフルオフェン、シクロプロトリン、アクリナトリン、アレスリン、シハロトリン、シフルトリン、シペルメトリン、フェンバレレート、除虫菊、トラロメトリン、ハルフェンプロックス、ビフェントリン、フェンプロパトリン、フルシトリネート、フルバリネート、テフルトリンからなる合成ピレスロイド系殺虫剤、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタップからなる殺虫剤、イソプロチオラン、テブフェノジド、ブプロフェジン、メトキシフェノジド、クロマフェノジド、インドキサカルブ、クロルフルアズロン、ジアフェンチウロン、ジフルベンズロン、シロマジン、テフルベンズロン、ピリプロキシフェン、フルフェノクスロン、ルフェヌロン、ノバルロンからなる殺虫剤、フィプロニル、スピノサド、ピメトロジン、硫酸ニコチン、エチプロール、エスフェンバレレート、エマメクチン安息香酸塩、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、クロルフェナピル、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ピリダリル、マシン油、アザディラクチン、ベンゾエピン、カーバム、カーバムナトリウム、BT剤、フロニカミド、ピメトロジンからなる殺虫剤、アミトラズ、エトキサゾール、クロフェンテジン、ケルセン、酸化ブタフェンスズ、テトラジホン、ビフェナゼート、ピリダベン、ピリミジフェン、フェニソブロモレート、ジエノクロル、フェンピロキシメート、フルアクリピリム、ヘキシチアゾクス、ミルベメクチンからなる殺ダニ剤、プロパホス、ダイアジノン、MEP、MPP、イソキサチオン、エチルチオメトン、ジメチルビンホス、PAP、マラソン、DEP、ピリダフェンチオン、モノクロトホス、ジメトエート、EPN、クロルピリフォスメチル、バミドチオン、CVMP、アセフェート、エチオン、DDVP、クロルピリフォス、スルプロホス、ピラクロホス、ピリミホスメチル、プロチオホス、プロフェノホス、ホサロン、BRP、CYAP、DMTP、エトプロホス、カズサホス、CVP、DCIP、ECPからなる有機リン系殺虫剤、式(9)(化9)

    で表される化合物、式(10)(化10)

    [式中、R8はメチル基かクロル基を表し、R9およびR10はそれぞれ独立してブロモ基かクロル基を表し、R11はメチル基かイソプロピル基を表す。]で表される化合物、
    式(11)(化11)

    [式中、R12は1,1,1,3,3,3,2−ヘプタフルオロ−2−プロピル基か3,3,3,2,2,1,1−ヘプタフルオロ−1−プロピル基を表す。]で表される化合物、チフルザミド、フルトラニル、メプロニル、ペンシクロン、エタボキサム、オキシカルボキシン、カルボキシン、シルチオファムからなるカルボキサミド系殺菌剤、カルプロパミド、ジクロシメット、トリシクラゾール、ピロキロン、フェノキサニル、フサライドからなるメラニン生合成阻害剤系殺菌剤、ジクロメジン、イミノクタジン酢酸塩、イソプロチオラン、チアジニル、プロベナゾール、アシベンゾラルSメチルからなる殺菌剤、アゾキシストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビン、クレソキシムメチル、フルオキサストロビン、トリフロキシストロビン、ジモキシストロビン、ピラクロストロビン、ピコキシストロビンからなるストロビルリン系殺菌剤、カスガマイシン、バリダマイシン、ブラストサイジンSベンジルアミノベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシン、テクロフタラム、オキシテトラサイクリン、ストレプトマイシン、ブラストサイジンS、ミルディオマイシン、ポリオキシン類からなる抗生物質殺菌剤、シメコナゾール、フラメトピル、イプコナゾール、トリフルミゾール、プロクロラズ、ペフラゾエート、イマザリル、イミベンコナゾール、エトリジアゾール、エポキシコナゾール、オキスポコナゾールフマル酸塩、ジニコナゾール、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、チフルザミド、テトラコナゾール、テブコナゾール、トリアジメノール、トリアジメホン、トリティコナゾール、ビテルタノール、ヒメキサゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアフォル、プロチオコナゾール、プロピコナゾール、ブロムコナゾール、ヘキサコナゾール、ペンコナゾール、メトコナゾールからなるアゾール系殺菌剤、銅、ノニルフェノールスルホン酸銅、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、オキシン銅、DBEDC、無水硫酸銅、水酸化第二銅からなる銅殺菌剤、フェリムゾン、フェナリモル、ピリフェノックス、ヌアリモル、ブピリメートからなるピリミジン系殺菌剤、チオファネートメチル、ベノミル、チアベンダゾール、チオファネート、カルベンダジム、フベリダゾールからなるベンズイミダゾール系殺菌剤、EDDP、IBP、ホルペット、トルクロホスメチル、ホセチル、ジノキャップ、ピラゾホスからなる有機リン系殺菌剤、オキソリニック酸、シュードモナスCAB−02、トリコデルマ・アトロビリデ、フルジオキソニルからなる殺菌剤、DPC、4−[3−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−フルオロフェニル)アクリロイル]モルホリン、アニラジン、イプロバリカルブ、イマザリル・S、イミノクタジンアルベシル酸塩、キノキシフェン、キノメチオネート、金属銀、キントゼン、グアザチン、クロロタロニル、クロロネブ、シアゾファミド、ジエトフェンカルブ、ジクロフルアニド、ジクロラン、ジチアノン、ジフルメトリム、ジメチリモル、シモキサニル、シルチオファム、スピロキサミン、ゾキサミド、チアジアジン、ドジン、トリホリン、トリルフルアニド、ニトロタルイソプロピル、ファモキサドン、フェナミドン、フェニトロパン、フェンピクロニル、フェンヘキサミド、フォルペット、フルアジナム、フルオピコリド、フルオルイミド、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロヘキサジオンカルシウム塩、ベンチアゾール、ベンチアバリカルブイソプロピル、(RS)−N−[2−(1,3−ジメチルブチル)チオフェン−3−イル]−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(一般名申請中:ペンチオピラド)、ミクロブタニル、有機ニッケル、レスベラトロールからなる殺菌剤、メタラキシル、オキサジキシル、ベナラキシルからなるアシルアラニン系殺菌剤、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン、クロゾリネートからなるジカルボキシイミド系殺菌剤、チウラム、マンゼブ、プロピネブ、ジネブ、メチラム、マンネブ、ジラム、アンバムからなるジチオカーバメート系殺菌剤、ヒドロキシイソキサゾール、メタスルホカルブ、クロルピクリン、フルスルファミド、ダゾメット、メチルイソチオシアネート、ヒドロキシイソキサゾールカリウム、エクロメゾール、1,3−ジクロロプロペン、カーバムからなる土壌殺菌剤、TPN、キャプタンからなる有機塩素系殺菌剤、メパニピリム、シプロジニル、ピリメタニルからなるアニリノピリミジン系殺菌剤、ナタネ油、マシン油からなる天然物殺菌剤、硫黄、石灰硫黄合剤、硫酸亜鉛、フェンチン、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、次亜塩素酸塩からなる無機殺菌剤及びジメトモルフ、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、トリデモルフ、ドデモルフ、フルモルフからなるモルホリン系殺菌剤から選ばれる、請求項10に記載の病害虫防除組成物。
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