JP4533037B2 - オフサイドライン検出装置及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、スポーツ映像用のCG(Computer Graphics)合成技術に関し、より詳細には、サッカー競技映像から、CG合成に使用するためのオフサイドラインの位置を検出するオフサイドライン検出装置及びそのプログラムに関する。
従来、スポーツ映像用のCG合成技術としては、アメリカンフットボールにおける攻撃の単位となる10ヤードラインを、映像上に仮想的に重畳して可視化する装置が実用化されている。また、ゴルフにおけるティーショットの飛距離を見やすくするために、特定の距離に直線等の図形をスケールとして映像上に仮想的に重畳する装置が存在する。また、競泳やスピードスケートにおいて、過去の泳者又は走者の実映像を、現在の競技映像に重畳して視覚化する技術が存在する。
さらに、スポーツ競技者に電磁読み取り用のタグを取り付けることで、スポーツ競技者(選手)の位置を検出し、その位置によって、サーカー競技のオフサイドライン等を可視化する技術が開示されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特開平7−56990号公報(段落0016〜0028、図1〜3) 特開2001−104533号公報(段落0017〜0027、図1)
しかし、従来のスポーツ映像用CG合成技術では、例えば、アメリカンフットボールにおける10ヤードラインを映像に重畳する場合、その10ヤードラインは一方のチームの攻撃期間中、静的な物理量であって、その期間中、10ヤードラインを示すCGを映像上に固定的に重畳するだけでよい。また、ゴルフの飛距離をスケールとして映像に重畳する場合、そのスケールは完全に静的な物理量であって、例えば、10ヤード間隔、50ヤード間隔等の固定的なスケールをCGとして映像上に重畳すればよい。
一方、競泳やスピードスケートの例のように、過去の泳者又は走者の実映像を、現在の競技映像に重畳する場合、扱うCGのデータ(過去の泳者又は走者の実映像)は、動的なものであるが、予め蓄積された過去の物理量である。
すなわち、従来のスポーツ映像用CG合成技術では、例えば、サッカー競技のオフサイドラインのように、実時間で変化する物理量を映像に重畳することができないという問題がある。
また、スポーツ競技者に電磁読み取り用のタグを取り付けることで、サッカー競技のオフサイドライン等を可視化する技術では、スポーツ競技者(選手)にタグを取り付けなければならず、取り扱いが面倒であるとともに、ユニフォームの材質感に対して異物感を与えることとなり、選手に負担をかけてしまうという問題がある。さらに、選手の転倒等による衝撃によっては、タグが損傷して誤作動を起こしてしまうという問題がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、スポーツ競技を撮影した映像から、電磁読み取り用のタグを取り付けることなく、チーム別に選手の位置を検出することで、サッカー競技のオフサイドラインの位置を動的に検出することが可能なオフサイドライン検出装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載のオフサイドライン検出装置は、サッカー競技をカメラで撮影した入力映像から、オフサイドラインを検出するオフサイドライン検出装置であって、シルエット映像生成手段と、3次元選手座標推定手段と、2次元選手領域設定手段と、色統計量測定手段と、色統計量記憶手段と、分類手段と、オフサイドライン位置出力手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、オフサイドライン検出装置は、シルエット映像生成手段によって、入力映像から、時系列に選手領域と背景領域とに分割したシルエット映像を生成する。例えば、入力映像の色情報(色ベクトル等)によって、入力映像を2値化する。あるいは、フレーム毎に動きのある領域を選手領域として検出することで、入力映像を2値化することとしてもよい。これによって、入力映像から、選手領域の候補となる領域が抽出される。
そして、オフサイドライン検出装置は、3次元選手座標推定手段によって、シルエット映像における選手領域の位置(例えば、重心位置)と、カメラが設置された位置及び撮影時の焦点距離とに基づいて、選手領域の位置を3次元座標上で追跡することで、前記選手の位置を推定する。すなわち、3次元選手座標推定手段は、カメラで撮影した2次元画像を、カメラの位置及び焦点距離に基づいて、実空間(3次元座標)上に逆投影し、その3次元座標上で選手領域の位置を追跡することで、選手の位置を3次元推定選手座標として推定する。これによって、入力映像上に映っている選手の実空間上の位置が特定される。また、選手が重なって同一のシルエットとなった選手領域であっても、その重なり(隠蔽)を検出することができる。なお、この段階では、選手のチーム等の区別は行われていない。
さらに、オフサイドライン検出装置は、2次元選手領域設定手段によって、3次元選手座標推定手段で推定された選手領域毎の3次元推定選手座標を、カメラの位置及び焦点距離に基づいて投影変換することで、2次元座標に変換し、予め定めた選手の大きさにより、入力映像内における、選手が存在する2次元選手領域、例えば、矩形領域を設定する。これによって、個々の3次元推定選手座標で特定された選手領域と、2次元の選手領域とを対応付ける。
そして、オフサイドライン検出装置は、色統計量測定手段によって、2次元選手領域設定手段で設定された2次元選手領域と、シルエット映像内の選手領域との共通する領域内で、入力映像の色の統計量を測定する。このように、色の統計量を、2次元選手領域と、シルエット映像内の選手領域との共通する領域内で測定することで、シルエットとして重なっている選手であっても、別々の選手として色の統計量を測定することが可能になる。
また、オフサイドライン検出装置は、少なくともチーム毎のゴールキーパの服色に基づく色の統計量と非ゴールキーパの服色に基づく色の統計量とを記憶した色統計量記憶手段を備えている。このため、オフサイドライン検出装置は、分類手段によって、色統計量記憶手段に記憶されている色の統計量と、色統計量測定手段で測定された色の統計量とに基づいて、選手をその選手が属するチーム別にゴールキーパと非ゴールキーパとに分類することが可能になる。
そして、オフサイドライン検出装置は、オフサイドライン位置出力手段によって、分類手段で分類された選手毎のチームと、3次元選手座標推定手段で推定された3次元推定選手座標とに基づいて、オフサイドラインの位置を特定して出力する。
このとき、オフサイドライン位置出力手段は、現在注目しているチーム側のゴールキーパが分類手段で分類されていない場合、分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに最も近い位置をオフサイドラインの位置として特定し、現在注目しているチーム側のゴールキーパが分類手段で分類されている場合、分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置及び当該ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに2番目に近い位置をオフサイドラインの位置として特定する。
さらに、請求項2に記載のオフサイドライン検出装置は、請求項1に記載のオフサイドライン検出装置において、前記3次元選手座標推定手段が、面積判定手段を備え、この面積判定手段によって有効と判定された選手領域について、前記3次元推定選手座標を推定することを特徴とする。
かかる構成によれば、オフサイドライン検出装置は、3次元選手座標推定手段において、面積判定手段によって、予め定めた選手の大きさに基づいて、シルエット映像における選手領域が、選手の領域として有効かどうかを判定する。すなわち、面積判定手段は、シルエット映像生成手段による2値化の際に、選手の色に類似した領域を選手領域として抽出してしまっても、その領域の大きさ(面積)が予め定めた選手の大きさの範囲に含まれない場合は、当該領域を選手領域ではないと判定する。
また、請求項3に記載のオフサイドライン検出装置は、請求項1に記載の選手位置検出装置において、前記3次元選手座標推定手段が、3次元座標変換手段と、第二の2次元選手領域設定手段と、面積閾値生成手段と、可変面積判定手段とを備え、この可変面積判定手段によって有効と判定された選手領域について、前記3次元推定選手座標を推定することを特徴とする。
かかる構成によれば、オフサイドライン検出装置は、3次元座標変換手段によって、カメラの位置及び焦点距離に基づいて、シルエット映像における選手領域毎の2次元座標を3次元座標に変換する。そして、オフサイドライン検出装置は、第二の2次元選手領域設定手段によって、3次元座標変換手段で変換された3次元座標と、カメラの位置及び焦点距離と、予め定めた選手の大きさとに基づいて、入力映像内に選手が存在する2次元選手領域を設定する。さらに、面積閾値生成手段によって、2次元選手領域の大きさを基準として、選手領域が、選手の領域として有効かどうかを判定する閾値を生成する。すなわち、2次元選手領域の大きさに対して、予め定めた幅を持たせることで、閾値の上限値及び下限値とする。
これによって、選手領域が選手の領域として有効か否かを判定する際の閾値が、映像上で選手の大きさが変化した場合であっても、その大きさに適応して変化するため、最適な閾値を設定することができる。
そして、オフサイドライン検出装置は、可変面積判定手段によって、面積閾値生成手段で生成された閾値に基づいて、シルエット映像における選手領域が、選手の領域として有効かどうかを判定する。これによって、選手領域の中で有効な領域を精度よく抽出することができる。
さらに、請求項4に記載のオフサイドライン検出装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のオフサイドライン検出装置において、前記3次元選手座標推定手段が、検出・追跡手段と、予測・推定手段と、遅延手段とを備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、オフサイドライン検出装置は、検出・追跡手段によって、1単位時間過去に予測された選手領域の3次元座標である3次元予測選手座標と、現在の選手領域の3次元座標である3次元選手座標との距離に基づいて、選手領域を選手毎に検出し、追跡する。例えば、検出・追跡手段は、3次元予測選手座標と3次元選手座標との距離が最も短いものが、同一の選手領域であると判定することで、選手を追跡することができる。また、当該距離が長い場合は、その映像内に新規に選手が映ったと判定することで、新たな選手領域を検出することができる。
そして、オフサイドライン検出装置は、予測・推定手段によって、選手追跡手段で検出し、追跡された選手毎の3次元選手座標を、時間方向に平滑化して、3次元推定選手座標とするとともに、1単位時間後の選手領域の3次元座標を3次元予測選手座標として予測する。ここで時間方向の平滑化とは、時間毎に入力される3次元選手座標を、雑音等を考慮した滑らかな移動軌跡に変換することである。例えば、予測・推定手段をカルマンフィルタとして機能させることで、雑音等を考慮した滑らかな移動軌跡に変換することである。
そして、オフサイドライン検出装置は、遅延手段によって、予測・推定手段で予測された3次元予測選手座標を1単位時間遅延させる。ここで、遅延された3次元予測選手座標は、予測・推定手段で用いられる。これによって、オフサイドライン検出装置は、選手を追跡することが可能になり、選手領域が重なった場合であっても、精度よく選手位置を特定することができる。
また、請求項5に記載のオフサイドライン検出装置は、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のオフサイドライン検出装置において、前記色統計量記憶手段に、審判の服色の統計量を記憶しておくことで、前記分類手段は、前記選手に加え、前記審判を分類の対象とすることを特徴とする。
かかる構成によれば、オフサイドライン検出装置は、統計量記憶手段に、審判の服色の統計量を記憶しておくことで、審判を選手と区別して認識することが可能になる。これによって、映像内において、選手だけでなく、審判の位置を検出することが可能になる。
そして、オフサイドライン検出装置は、オフサイドライン位置出力手段によって、分類手段で審判が分類されている場合、審判の中でゴールラインに最も近い位置が、ゴールキーパの分類の有無によって特定したオフサイドラインの位置よりも、予め定めた閾値を超えてゴールラインに近いときは、審判の位置の中でゴールラインに最も近い位置をオフサイドラインの位置として特定する。
また、請求項に記載のオフサイドライン検出装置は、サッカー競技をカメラで撮影した入力映像から、オフサイドラインを検出するオフサイドライン検出装置であって、シルエット映像生成手段と、3次元オブジェクト座標推定手段と、2次元人物領域設定手段と、色統計量測定手段と、色統計量記憶手段と、分類手段と、オフサイドライン位置出力手段とを備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、オフサイドライン検出装置は、シルエット映像生成手段によって、入力映像から、時系列にオブジェクト領域と背景領域とに分割したシルエット映像を生成する。
そして、オフサイドライン検出装置は、3次元オブジェクト座標推定手段によって、シルエット映像におけるオブジェクト領域の大きさに基づいて当該オブジェクトを人物又はボールと判定しつつ、オブジェクト領域の位置(例えば、重心位置)と、カメラが設置された位置及び撮影時の焦点距離とに基づいて、オブジェクト領域の位置を3次元座標上で追跡することで、前記人物又はボールの位置を推定する。
さらに、オフサイドライン検出装置は、2次元人物領域設定手段によって、3次元オブジェクト座標推定手段で推定された人物の3次元推定選手座標を、カメラの位置及び焦点距離に基づいて投影変換することで、2次元座標に変換し、予め定めた人物の大きさにより、入力映像内における、人物が存在する2次元人物領域、例えば、矩形領域を設定する。そして、オフサイドライン検出装置は、色統計量測定手段によって、2次元人物領域設定手段で設定された2次元人物領域と、シルエット映像内のオブジェクト領域との共通する領域内で、入力映像の色の統計量を測定する。
また、オフサイドライン検出装置は、少なくとも審判の服色に基づく色の統計量と、チーム毎のゴールキーパの服色に基づく色の統計量と非ゴールキーパの服色に基づく色の統計量とを記憶した色統計量記憶手段を備えている。このため、オフサイドライン検出装置は、分類手段によって、色統計量記憶手段に記憶されている色の統計量と、色統計量測定手段で測定された色の統計量とに基づいて、人物を審判、並びに、チーム別のゴールキーパと非ゴールキーパとに分類することが可能になる。
そして、オフサイドライン検出装置は、オフサイドライン位置出力手段によって、入力映像における個々の人物(選手、審判)の3次元推定人物座標及びその選手が属するチームと、ボールの位置座標とに基づいて、オフサイドラインの位置を特定することができる
このとき、オフサイドライン位置出力手段は、現在注目しているチーム側のゴールキーパが分類手段で分類されていない場合、分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに最も近い位置を前記オフサイドラインの位置として特定し、現在注目しているチーム側のゴールキーパが分類手段で分類されている場合、分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置及び当該ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに2番目に近い位置をオフサイドラインの位置として特定する。
さらに、オフサイドライン位置出力手段は、分類手段で審判が分類されている場合、審判の中でゴールラインに最も近い位置が、ゴールキーパの分類の有無によって特定したオフサイドラインの位置よりも、予め定めた閾値を超えてゴールラインに近いときは、審判の位置の中でゴールラインに最も近い位置をオフサイドラインの位置として特定する。
また、さらに、オフサイドライン位置出力手段は、3次元オブジェクト座標推定手段によって3次元推定ボール座標としてボールが検出されている場合、ボールの位置が、さきに特定したオフサイドラインの位置よりも、ゴールラインに近いときは、ボールの位置をオフサイドラインの位置として特定する。
さらに、請求項に記載のオフサイドライン検出プログラムは、サッカー競技をカメラで撮影した入力映像から、オフサイドラインを検出するために、コンピュータを、シルエット映像生成手段、3次元選手座標推定手段、2次元選手領域設定手段、色統計量測定手段、分類手段、オフサイドライン位置出力手段として機能させることを特徴とする。
このようにコンピュータを機能させることで、オフサイドライン検出プログラムは、シルエット映像生成手段によって、入力映像から、時系列に選手領域と背景領域とに分割したシルエット映像を生成する。
そして、オフサイドライン検出プログラムは、3次元選手座標推定手段によって、シルエット映像における選手領域の位置(例えば、重心位置)と、カメラの位置及び焦点距離とに基づいて、選手領域の位置を3次元座標上で追跡することで、前記選手の位置を推定する。
さらに、オフサイドライン検出プログラムは、2次元選手領域設定手段によって、3次元選手座標推定手段で算出された選手領域毎の3次元推定選手座標と、カメラの位置及び焦点距離と、予め定めた選手の大きさとに基づいて、入力映像内に選手が存在する2次元選手領域を設定する。
そして、オフサイドライン検出プログラムは、色統計量測定手段によって、2次元選手領域設定手段で設定された2次元選手領域と、シルエット映像内の選手領域との共通する領域内で、入力映像の色の統計量を測定する。
そして、オフサイドライン検出プログラムは、分類手段によって、少なくともチーム毎のゴールキーパの服色に基づく色の統計量と非ゴールキーパの服色に基づく色の統計量とを記憶した色統計量記憶手段に記憶されている色の統計量と、色統計量測定ステップにおいて測定された色の統計量とに基づいて、選手をチーム毎のゴールキーパと非ゴールキーパとに分類する。
また、オフサイドライン検出プログラムは、オフサイドライン位置出力手段によって、分類手段で分類された選手毎のチームと、3次元選手座標推定手段で推定された3次元推定選手座標とに基づいて、オフサイドラインの位置を特定する。
このとき、オフサイドライン検出プログラムは、現在注目しているチーム側のゴールキーパが分類手段で分類されていない場合、分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに最も近い位置をオフサイドラインの位置として特定し、現在注目しているチーム側のゴールキーパが分類手段で分類されている場合、分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置及び当該ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに2番目に近い位置をオフサイドラインの位置として特定する。
請求項1又は請求項7に記載の発明によれば、サッカー競技をカメラで撮影した入力映像から、サッカー競技のフィールド内におけるチーム別の選手の3次元空間上の位置により、時々刻々と変化するオフサイドラインの位置(座標)を推定することができる。これによって、このオフサイドラインの位置(座標)を、入力映像に対してコンピュータグラフィックスにより合成することで、オフサイドラインを視覚化して提示することが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、シルエット映像として抽出した領域の大きさ(面積)が、予め定めた選手の大きさの範囲に含まれない場合は、当該領域を選手領域ではないと判定するため、ノイズや誤検出による領域を排除することができ、精度よく選手を検出することができる。
請求項3に記載の発明によれば、シルエット映像として抽出した領域の大きさ(面積)が、選手の動きによって大きく変化する場合であっても、その選手の大きさによって、シルエット映像として抽出した領域が、選手の領域として有効かどうかを判定する閾値を変化させることができるので、選手領域の有効性を正確に判定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、選手領域を3次元座標上で検出、追跡することができるので、選手がシルエット映像において重なっている場合であっても、個々の選手を追跡することが可能になる。このように、映像上の選手を区別することができるため、オフサイドラインの位置を精度よく検出することが可能になる
請求項5に記載の発明によれば、選手と同様に、審判の位置を3次元座標上で検出、追跡することができ、時系列の映像(フレーム等)毎に、その映像内に映っている選手や審判を分類して記憶しておくため、選手のみでオフサイドラインの位置を推定する場合に比べ、精度よくオフサイドラインの位置を推定することができる。
求項に記載の発明によれば、選手、審判及びボールの位置に基づいて、オフサイドラインの位置を推定するため、精度よくオフサイドラインの位置を推定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[オフサイドライン検出装置の概要]
まず、図1を参照して、本発明に係るオフサイドライン検出装置の概要について説明する。図1は、サッカー競技のルールに規定されたオフサイドラインを検出するオフサイドライン検出装置の概要を説明するための説明図である。
図1に示すように、オフサイドライン検出装置1は、サッカー競技場Fを撮影するカメラCから出力される映像と、そのカメラCが設置された位置及び撮影時の焦点距離とに基づいて、オフサイドラインの位置を検出するものである。ここで、オフサイドラインとは、ハーフウェイラインHLとゴールラインGLとの間において、ゴールキーパを含む守備側の後方から2人目の選手を通る、ゴールラインGLに平行なラインである。
ここでは、オフサイドライン検出装置1は、サッカー競技場FにおけるタッチラインTL方向をx(xW)軸、ハーフウェイラインHL方向をy(yW)軸、天頂方向をz(zW)軸とするワールド座標系(xW,yW,zW)としたときのオフサイドラインの位置、すなわち、x座標を出力する。
なお、カメラCは、ワールド座標系(xW,yW,zW)において、カメラの位置T(tx,ty,tz)に配置されているものとし、カメラCの座標系は、ワールド座標系(xW,yW,zW)とは異なるカメラ座標系(xC,yC,zC)となっているものとする。ここで、カメラ座標系とは、ワールド座標に対し、入力映像を見たときの視点となる位置を原点とした座標系である。また、カメラCは固定カメラである必要はなく、移動カメラでサッカー競技場Fを撮影してもよい。
<第一の実施の形態]>
[オフサイドライン検出装置の構成]
次に、図2を参照して、本発明の第一の実施の形態に係るオフサイドライン検出装置の構成について説明する。図2は、本発明の第一の実施の形態に係るオフサイドライン検出装置の構成を示したブロック図である。
図2に示すように、オフサイドライン検出装置1は、サッカー競技を撮影した映像(入力映像)から、チーム毎の選手の位置を検出することで、オフサイドラインの位置(座標)を検出するものである。ここでは、オフサイドライン検出装置1は、選手位置検出手段10と、オフサイドライン位置出力手段20とを備えて構成している。
選手位置検出手段(選手位置検出装置)10は、入力されたスポーツ映像(ここではサッカー競技を撮影した入力映像)から、その入力映像内におけるチーム毎の選手の位置を検出するものである。ここでは、選手位置検出手段10は、シルエット映像生成手段11と、3次元選手座標推定手段12と、2次元選手領域設定手段13と、色統計量測定手段14と、色統計量記憶手段15と、分類手段16とを備えて構成している。
シルエット映像生成手段11は、入力映像として時系列に入力されるフレーム毎に、そのフレームを複数の選手領域と背景領域とに分割することでシルエット映像を生成するものである。ここでは、シルエット映像生成手段11は、選手領域を画素値「1」、背景領域を画素値「0」としてフレームを2値化する。例えば、図3に示した入力映像(ある時刻におけるフレーム)を2値化することで、図4に示したシルエット映像を生成する。この図4では、選手領域を「黒色」、背景領域を「白色」で示している。また、この図4では、選手領域の中に、選手とは関係のない領域Hが、誤検出された例を示している。なお、ここで生成されたシルエット映像は、図示していない記憶手段に一時的に記憶され、3次元選手座標推定手段12及び色統計量測定手段14によって参照される。
このシルエット映像生成手段11は、例えば、一般的なハードクロマキーによって実現することができる。ここで入力映像をカラー映像としたとき、入力映像の(x,y)座標位置の画素値I(x,y)は、色空間内におけるベクトル値(色ベクトル)をとる。そこで、ここでは、ハードクロマキーとして、入力された色ベクトルを{0,1}の2値に変換するものとする。すなわち、ハードクロマキーは、以下の(1)式に示すように、入力映像I(x,y)をシルエット映像(2値画像)S(x,y)に変換する関数cとすることができる。
Figure 0004533037
例えば、背景となる芝生や、土の領域における色ベクトルの平均値、共分散等の統計量を予め求めておき、入力映像の画素の色ベクトルが、その統計量に近い場合には「0」、それ以外の場合に「1」を出力する関数cを、ハードクロマキーとする。ここで、色ベクトルと統計量との距離は、マハラノビス距離を用いることができる。このマハラノビス距離が予め定めた閾値以下の場合には、前記(1)式の関数cは「0」を出力し、閾値を超える場合には、関数cは「1」を出力するものとする。
また、シルエット映像生成手段11は、背景差分法によって実現することも可能である。例えば、選手が映っていない、若しくは選手を除去した背景画像B(x,y)を予め準備しておき、以下に示す(2)式に示すように、入力映像I(x,y)と、予め準備した背景画像B(x,y)との色ベクトルの大きさの差分が、予め定めた閾値θ以下の場合は「0」、それ以外の場合は「1」とすることで、シルエット映像(2値画像)S(x,y)としてもよい。
Figure 0004533037
なお、シルエット映像生成手段11は、フレーム毎に動きのある領域を検出し、その動きのある領域を選手領域としてもよい。
3次元選手座標推定手段12は、シルエット映像生成手段11で生成されたシルエット映像における選手領域の位置と、入力映像を撮影したカメラが設置された位置及び撮影時の焦点距離とに基づいて、それぞれの選手領域の3次元座標を推定した3次元推定選手座標を算出するものである。この3次元選手座標推定手段12では、個々の選手領域内における特定の一点である重心位置を基準に3次元推定選手座標を求めることとする。なお、重心座標以外で、選手領域内の特定の一点、例えば、最上位点等を用いることもできるが、選手領域全体の位置を特徴付ける重心座標を用いることが好ましい。この3次元選手座標推定手段12で推定された3次元推定選手座標は、選手領域毎に識別番号が付与されて2次元選手領域設定手段13に出力される。なお、ここでは、3次元選手座標推定手段12は、ラベリング手段12aと、面積判定手段12bと、逆投影変換手段12cと、検出・追跡手段12dと、予測・推定手段12eと、遅延手段12fとを備えて構成している。
ラベリング手段12aは、シルエット映像生成手段11で生成されたシルエット映像における選手領域に対して、番号付け(ラベル付け)を行うものである。例えば、図4に示したシルエット映像に対してラベル付けを行うことで、図5に示すように、単連結領域である選手領域毎に、ラベル番号(ここでは、L1〜L9)が付与される。このラベル付けは、一般的な2値画像のラベリングアルゴリズムにより行うことができる。なお、ここでは、ラベリング手段12aは、ラベル付けされたラベル番号毎に、単連結領域(選手領域)の面積及び重心座標も算出するものとする。以下、このラベル番号、面積及び重心座標を領域情報と呼ぶ。このラベリング手段12aで生成された情報である領域情報は、面積判定手段12bに出力される。
面積判定手段12bは、ラベリング手段12aで生成された領域情報内の面積が、特定の範囲内であるかどうかを判定し、面積が特定の範囲にある領域情報のみを出力する面積フィルタとして機能するものである。例えば、予め選手の大きさに相当する面積の下限値Amin及び上限値Amaxを、閾値として定めておく。そして、面積判定手段12bは、ラベル番号m(1≦m≦M)(Mは単連結領域の数)に対応する領域情報の面積Amが、閉区間[Amin,Amax]に含まれるかどうかを判定し、Am∈[Amin,Amax]を満たす場合にのみ、領域情報を出力する。ここで条件を満たした領域情報は、逆投影変換手段12cに出力される。
これによって、図4に示した、選手とは関係のない領域Hの領域情報は、出力されないことになる。
逆投影変換手段12cは、面積判定手段12bから出力される領域情報に含まれる選手領域毎の2次元座標である重心座標を、図1で説明したワールド座標系における3次元座標(3次元選手座標)に変換するものである。ここで、重心座標を(gx,gy)、ワールド座標系におけるカメラの位置を(tx,ty,tz)、カメラ座標系からワールド座標系への回転行列をR、カメラの焦点距離をf、ワールド座標系における選手の仮想身長をhとすると、ワールド座標系における、重心座標に対応する3次元選手座標(wx,wy,wz)は、以下の(3)式により求めることができる。
Figure 0004533037
この(3)式によって、算出された3次元選手座標(wx,wy,wz)は、選手領域、すなわち、ラベル番号に対応付けられて検出・追跡手段12dに出力される。
検出・追跡手段12dは、逆投影変換手段12cでワールド座標系の座標位置に変換された選手領域毎の3次元選手座標と、後記する遅延手段12fで遅延されて出力される選手領域毎の3次元予測選手座標との距離(例えば、ユークリッド距離)に基づいて、選手領域を選手毎に対応付けて追跡するものである。
この検出・追跡手段12dでは、選手領域毎の3次元選手座標と3次元予測選手座標との距離を、全ての組み合わせで算出し、3次元予測選手座標との距離が最も近い3次元選手座標の選手領域を、3次元予測選手座標と同じ選手の領域であると判定し、同一の識別番号を付与する。
すなわち、検出・追跡手段12dは、まず、遅延手段12fで遅延された識別番号iの選手領域の3次元予測選手座標piに最も近い3次元選手座標wm(wx,wy,wz)のラベル番号k(i)を、以下の(4)式により求める。なお、Mfは、面積判定手段12bで条件を満たした(フィルタリングされた)領域情報のラベル番号mの集合である。
Figure 0004533037
ここで、以下の(5)式に示す、ラベル番号k(i)の3次元選手座標wk(i)と、識別番号iの選手領域の3次元予測選手座標piとの距離d(i)が、予め定めた閾値以下であった場合、検出・追跡手段12dは、追跡が成功したものと判断し、識別番号iと3次元選手座標wk(i)とを対として予測・推定手段12eに出力する。これによって、映像上の同一の選手の領域(選手領域)は、同一の識別番号を付与されて、追跡されることになる。
Figure 0004533037
一方、検出・追跡手段12dは、距離d(i)が予め定めた閾値以下となる識別番号iの集合をJとし、遅延手段12fから出力される全ての識別番号iに関して、前記(4)式により最近傍のラベル番号k(i)を求めた後、いずれの識別番号i(∈J)の最近傍とはならなかったラベル番号の集合Nを以下の(6)式により求める。
Figure 0004533037
ここで(6)式の集合Nが空集合でない場合、検出・追跡手段12dは、集合Nを構成する全てのラベル番号n(∈N)に対し、集合Jに含まれない新規の識別番号を割り当て、その新規の識別番号とラベル番号nの3次元選手座標wnとを対として予測・推定手段12eに出力する。これによって、新しく映像上に出現した選手が検出され、その選手の領域(選手領域)に新規の識別番号が付与されることになる。
予測・推定手段12eは、検出・追跡手段12dで新規に検出された、あるいは、追跡された選手(選手領域)毎の3次元選手座標を、時間方向に平滑化して、3次元推定選手座標とするとともに、1単位時間後の選手領域の3次元座標を3次元予測選手座標として予測するものである。ここで時間方向の平滑化とは、時間毎に入力される3次元選手座標を、フィルタリングにより、雑音等を考慮した滑らかな移動軌跡に変換することである。この予測・推定手段12eで予測された3次元予測選手座標は、選手領域を特定する識別番号とともに遅延手段12fに出力される。また、ここで推定された3次元推定選手座標は、選手領域を特定する識別番号とともに2次元選手領域設定手段13及びオフサイドライン位置出力手段20に出力される。
この予測・推定手段12eは、例えば、カルマンフィルタとして構成することができる。ここで、数式を参照して、予測・推定手段12eが行う、カルマンフィルタによる予測及び推定の手法について説明する。なお、ここでは、予測・推定手段12eに入力される3次元選手座標の中で、1つの識別番号iの選手に注目して説明を行うこととする。また、以下の説明では、3次元座標系は、図1に示したように、サッカー競技場FにおけるタッチラインTL方向をx軸、ハーフウェイラインHL方向をy軸、天頂方向をz軸とする右手系を構成しているものとする。さらに、カルマンフィルタでは、3次元座標の内、x、yの両成分、及びx、yの単位時間差分を内部状態にとり、等速運動モデルによるモデル化を行うこととする。
ここで、内部状態とシステム雑音の共分散である状態共分散をP、観測時に混入する観測雑音の共分散である観測雑音共分散行列をR、プロセス雑音の共分散であるプロセス雑音共分散行列をQ、内部状態と観測状態との関係を表す観測行列をH、状態遷移行列をFとすると、時刻jにおけるカルマンゲインKjは、以下の(7)式により算出される。なお、Tは転置を示す。
Figure 0004533037
そして、予測・推定手段12eは、以下の(8)式及び(9)式により、内部状態の更新及び伝搬の演算を順次実行する。なお、wjは時刻jにおける3次元選手座標を示す。
Figure 0004533037
Figure 0004533037
そして、予測・推定手段12eは、以下の(10)式により、時刻jにおける3次元推定選手座標sj、及び、3次元予測選手座標pjを算出する。なお、Iは単位行列、Oは零行列を示す。
Figure 0004533037
なお、前記(7)式乃至(10)式に示したxj|j及びPj|j等は、予測・推定手段12e(カルマンフィルタ)の内部状態を示し、以下の手順で初期化を行うものとする。
まず、予測・推定手段12eに、時刻j0において、初めて3次元選手座標wj0が入力されたとする。このとき、予測・推定手段12eは、以下の(11)式によって、xj0|j0-1を設定する。
Figure 0004533037
一方、状態共分散Pは、例えば、以下の(12)式に示すような対角行列を用いることができる。なお、σx、σy、σu、σvは、正の整数とする。
Figure 0004533037
そして、予測・推定手段12eは、時刻(j0+1)以降は、前記(7)式乃至(10)式の演算を逐次実行し、3次元推定選手座標sj、及び、3次元予測選手座標pjを算出する。
なお、前記(7)式乃至(9)式において、観測行列H、状態遷移行列F、プロセス雑音共分散行列Q及び観測雑音共分散行列Rは、以下の(13)式乃至(16)式とする。
Figure 0004533037
Figure 0004533037
Figure 0004533037
Figure 0004533037
なお、(16)式のλを、正の値をとる変数とし、選手の位置に応じて値を変化させることとしてもよい。例えば、前記(4)式のラベル番号k(i)に注目し、k(i)=k(j)を満たすjがj=iの他にも存在する場合、予測・推定手段12eは、選手同士の隠蔽が発生していると判断し、λの値を大きくする。また、jがj=iのみの場合、予測・推定手段12eは、選手同士の隠蔽が発生していないと判断し、λの値を小さくする。これによって、予測・推定手段12eは、選手同士の隠蔽を考慮して、精度よく選手を追跡することが可能になる。
このように、予測・推定手段12eをカルマンフィルタで構成することで、選手を滑らかに追跡することが可能になる。
図2のオフサイドライン検出装置1の構成について、説明を続ける。
遅延手段12fは、予測・推定手段12eで予測された1単位時間後の選手領域毎の3次元予測選手座標を、1単位時間、すなわち、1フレーム分遅延させるものである。ここで遅延された3次元予測選手座標は、選手領域を特定する識別番号とともに検出・追跡手段12dに出力される。
2次元選手領域設定手段(投影変換手段、2次元人物領域設定手段)13は、3次元選手座標推定手段12で算出された3次元推定選手座標と、入力映像を撮影したカメラの位置及び焦点距離と、予め定めた選手の大きさとに基づいて、入力映像内に選手が存在する2次元領域である2次元選手領域を設定するものである。
この2次元選手領域設定手段13は、ワールド座標系における3次元座標(3次元選手座標)を基準とした選手の領域を、入力映像内の2次元座標の領域(2次元選手領域)に変換するものである。なお、2次元選手領域設定手段13は、3次元選手座標を基準とした一人一人の選手の領域を円柱近似し、その円柱を2次元座標に投影し、その投影された領域を含む矩形領域(以下、バウンディングボックスという)を選手の2次元選手領域として設定する。ここで設定された2次元選手領域(バウンディングボックス)は、識別番号とともに色統計量測定手段14に出力される。
以下、数式を参照して、2次元選手領域設定手段13におけるバウンディングボックスの設定手法について説明する。ここでは、ワールド座標系における3次元選手座標をw=(wx,wy,wz)、ワールド座標系におけるカメラの位置をt=(tx,ty,tz)、ワールド座標系からカメラ座標系への回転行列をRT、カメラの焦点距離をf、ワールド座標系における予め定めた選手の大きさとして、円柱近似した選手の仮想身長をh、その円柱の半径をrとする。
このとき、ワールド座標系における3次元選手座標wを2次元座標に変換する透視投影式T(w)は、以下の(17)式で表すことができる。
Figure 0004533037
そこで、2次元選手領域設定手段13は、3次元選手座標wに対して、x軸方向に半径rずらした座標w1,w2、y軸方向に半径rずらした座標w3,w4、及びz軸方向に仮想身長hの1/2ずらした座標w5,w6を、以下の(18)式乃至(23)式により算出する。
Figure 0004533037
Figure 0004533037
Figure 0004533037
Figure 0004533037
Figure 0004533037
Figure 0004533037
また、2次元選手領域設定手段13は、(24)式に示すように、前記(18)式乃至(23)式で算出した各座標w1〜w6を、前記(17)式のwへ代入することで、各座標w1〜w6を2次元座標に投影変換する。
Figure 0004533037
そして、2次元選手領域設定手段13は、(25)式に示すように、前記(24)式で算出された2次元座標の中で、x軸方向の最小値から最大値までの範囲と、y軸方向の最小値から最大値までの範囲とに含まれる領域をバウンディングボックスDとする。
Figure 0004533037
図2のオフサイドライン検出装置1の構成について、説明を続ける。
色統計量測定手段14は、2次元選手領域設定手段13で設定されたバウンディングボックス(2次元選手領域)と、シルエット映像生成手段11で生成されたシルエット映像の選手領域(例えば、画素値「1」の領域)との共通する領域内で、入力映像の色の統計量を測定するものである。ここで、測定された色の統計量は、識別番号とともに分類手段16に出力される。
なお、色の統計量としては、例えば、色ベクトルを領域内で平均化した平均色ベクトルを用いることができる。すなわち、バウンディングボックスとシルエット映像の選手領域(画素値「1」)との共通する領域をEとし、(x,y)座標における色ベクトルをI(x,y)とすると、平均色ベクトルμは、(26)式で求めることができる。
Figure 0004533037
これによって、各バウンディングボックスは、色の統計量によって特徴付けされることになる。
色統計量記憶手段15は、少なくとも選手が属するチームの服色に基づく色の統計量を予め記憶したデータベースである。ここでは、色統計量記憶手段15に、オブジェクト種別(種別情報)と、色の統計量とを対にして記憶しておく。ここで、オブジェクト種別とは、人物がどのチームに所属するか、ゴールキーパであるか、審判であるか等を表す識別子とする。この色統計量記憶手段15に記憶されているオブジェクト種別及び色の統計量は、分類手段16によって参照される。
ここで、図6を参照して、色統計量記憶手段15に記憶されているデータベースについて説明する。図6は、色統計量記憶手段15に記憶されているデータベースの内容の一例を示す図である。このデータベースDBには、人物を6つのオブジェクト種別100(ゴールキーパ以外のホームチーム選手、ホームチーム側ゴールキーパ、ゴールキーパ以外のアウェイチーム選手、アウェイチーム側ゴールキーパ、審判、その他)に分類し、識別子1〜6を付している。また、このデータベースDBには、色の統計量として、選手の平均色ベクトル101と、色共分散行列102とを、オブジェクト種別100に対応付けて記憶している。なお、平均色ベクトル101及び色共分散行列102は、選手のユニフォームの色(服色)、あるいは、選手全身の色を予め測定することで求めておく。
図2に戻って説明を続ける。
分類手段16は、色統計量測定手段14で測定された識別番号毎の色の統計量と、色統計量記憶手段15に記憶されている色の統計量とに基づいて、選手をチーム毎に分類するものである。ここでは、分類手段16は、色統計量記憶手段15において、色統計量測定手段14で測定された色の統計量と最も近いオブジェクト種別を検索し、該当するオブジェクト種別を、識別番号とともにオフサイドライン位置出力手段20に出力する。
例えば、色統計量測定手段14で測定された色の統計量をμ、色統計量記憶手段15に記憶されている色の統計量である平均色ベクトル及び色共分散行列を(μn,Σn)(n
=1,2,…)とすると、統計量の距離Cは、(27)式に示すように、マハラノビス距離を用いて算出することができる。
Figure 0004533037
なお、ここでは、分類手段16が、映像の一単位(例えば、フレーム)毎の分類作業が終了した段階で、オフサイドライン位置出力手段20に対して、オフサイドラインを検出するタイミングを示すオフサイドライン出力指示を通知するものとする。
以上説明したように、選手位置検出手段10は、入力映像から、個々の選手の3次元座標(3次元推定選手座標)と、その選手のオブジェクト種別とを認識し、出力することができる。
ここでは、この選手位置検出手段10に、オフサイドライン位置出力手段20を付加することで、選手の位置に基づいて、オフサイドラインの位置を検出するオフサイドライン検出装置1を構成している。
オフサイドライン位置出力手段20は、分類手段16で分類された選手毎のオブジェクト種別(所属チーム等の種別情報)と、3次元選手座標推定手段12で推定された3次元推定選手座標とに基づいて、オフサイドラインの位置を特定(推定)して出力するものである。
例えば、オフサイドライン位置出力手段20は、3次元推定選手座標の中で、サッカー競技におけるホームチーム又はアウェイチームの注目するチームの、守備側の後方から数えて2番目の選手の位置を探索する。
そして、ホームチームに注目する場合、オフサイドライン位置出力手段20は、オブジェクト種別(オブジェクトの識別子)がゴールキーパ以外のホームチームの選手を示す“1(ホーム側非ゴールキーパ選手)”、又は、ホームチームのゴールキーパを示す“2(ホーム側ゴールキーパ)”(図6参照)に分類されている識別番号の選手のみに注目し、守備側の後方から数えて2番目の選手の位置を探索する。
また、アウェイチームに注目する場合、オフサイドライン位置出力手段20は、オブジェクト種別(オブジェクトの識別子)がゴールキーパ以外のアウェイチームの選手を示す“3(アウェイ側非ゴールキーパ選手)”、又は、アウェイチームのゴールキーパを示す“4(アウェイ側ゴールキーパ)”(図6参照)に分類されている識別番号の選手のみに注目し、守備側の後方から数えて2番目の選手の位置を探索する。
なお、選手の3次元座標(3次元推定選手座標)で、守備側の後方からの人数を求めるには、3次元座標のタッチライン方向成分(x座標)の大小を判定することで行う。すなわち、ゴールがx軸正方向にある場合、x座標が2番目に大きい位置を探索する。逆に、ゴールがx軸負方向にある場合、x座標が2番目に小さい位置を探索する。オフサイドラインの基準となるタッチラインに対する位置(座標)が特定されることになる。
ここで、図7を参照(適宜図2参照)して、オフサイドライン位置出力手段20の詳細な構成について説明する。図7は、オフサイドライン位置出力手段の構成を示したブロック図である。ここでは、オフサイドライン位置出力手段20は、座標記憶手段21と、オフサイドライン座標推定手段22とを備えて構成している。
座標記憶手段21は、選手位置検出手段10で検出された3次元推定選手座標と、オブジェクト種別とを、識別番号に対応付けて記憶するものである。例えば、図9に示すように、識別番号に対応付けて、オブジェクト種別ci、3次元推定選手座標(x座標xi、y座標yi、z座標zi)を記憶する。
オフサイドライン座標推定手段22は、座標記憶手段21に記憶されている3次元推定選手座標と、オブジェクト種別とに基づいて、オフサイドラインの座標を推定するものである。ここでは、オフサイドライン座標推定手段22は、座標探索手段22aと、座標特定手段22bとを備えて構成している。
座標探索手段22aは、後記する座標特定手段22bから、オブジェクト種別を通知されることで、座標記憶手段21から、該当する座標を検索するものである。なお、座標探索手段22aは、オブジェクト種別に加え、特定の座標成分(例えば、x座標)の大きさの順番を通知された場合は、座標記憶手段21から、該当する座標のみを検索する。この座標探索手段22aで検索された座標は、座標特定手段22bに出力される。
なお、座標探索手段22aは、座標特定手段22bから要求のあった段階で、該当する座標を全検索するのではなく、座標記憶手段21に、例えば、1フレーム分のデータ(3次元推定選手座標及びオブジェクト種別)が記憶された段階で、データをオブジェクト種別毎に、特定座標成分(例えば、x座標)の大きさの昇順又は降順に配列し直す座標ソート手段として機能させることとしてもよい。これによって、例えば、図9に示した座標記憶手段21の内容は、図10の(a)〜(e)に示すように、オブジェクトの種別毎に、x座標の大きさの順番(ここでは、降順)で配列したデータ構造となる。
座標特定手段22bは、選手、あるいは、選手と審判との位置関係に基づいて、オフサイドラインを特定(推定)するものである。なお、ここでは、座標特定手段22bは、分類手段16からオフサイドライン出力指示が通知された段階で起動するものとする。起動後、座標特定手段22bは、座標探索手段22aに対して、オブジェクト種別により選手あるいは審判の位置座標を要求し、その位置座標を取得することで、オフサイドラインを特定する。この選手、あるいは、選手と審判との位置関係に基づいて、オフサイドラインを特定する手法の説明は、オフサイドライン検出装置1の動作の説明で行うこととする。
なお、オフサイドライン位置出力手段20は、図8に示すように、フィルタ手段23を付加して、オフサイドライン位置出力手段202として構成してもよい。
フィルタ手段23は、選手位置検出手段10で検出された3次元推定選手座標の中で、オブジェクト種別の人物(選手、審判)が、その存在位置として妥当であるかどうかを判定するものである。そして、フィルタ手段23は、妥当であると判断した場合に限って、座標記憶手段21に3次元推定選手座標とオブジェクト種別とを、識別番号に対応付けて記憶する。
例えば、フィルタ手段23は、以下に示す種々の判定条件を設けて、入力されたデータが妥当であるかどうかを判定する。
(判定条件 例1)
一般に、サッカー競技において、線審は、オフサイドラインの近傍に位置している。すなわち、審判のうちでオフサイドラインの推定に有効な審判は、線審であるといえる。そこで、フィルタ手段23は、入力されたオブジェクト種別cが、審判を示す“5”(図6参照)である場合に限り、その審判が所定の範囲以外に存在する場合(例えば、以下の(28)式で示したように、y座標が33メートル未満又は35メートルを超える場合)は、当該審判を線審ではないと判定し、入力されたデータを破棄する(座標記憶手段21に記憶しない)。
Figure 0004533037
(判定条件 例2)
また、一般に、ゴールキーパは、ゴールライン付近に存在することが多い。そこで、フィルタ手段24は、入力されたオブジェクト種別cが、ゴールキーパを示す“2”又は“4”(図6参照)である場合に限り、そのゴールキーパがゴールラインから所定距離より離れた位置に存在する場合(例えば、以下の(29)式で示したように、各ゴールキーパのx座標が自ゴールから30mを超える場合)は、当該ゴールキーパの座標は誤りであると判定し、入力されたデータを破棄する(座標記憶手段21に記憶しない)。
Figure 0004533037
このように、オフサイドライン位置出力手段202内に、フィルタ手段23を備えることで、オフサイドラインの推定精度を高めることができる。
以上説明したように、オフサイドライン検出装置1は、サッカー競技を撮影した映像(入力映像)から、チーム毎の選手や、審判の位置を検出することで、オフサイドラインの座標を検出することができる。このように検出されたオフサイドラインの座標は、ワールド座標系における座標であるため、従来のCG合成技術によって、サーカー競技のオフサイドラインを画面上に可視化することが可能になる。
以上、オフサイドライン検出装置1の構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、オフサイドライン検出装置1は、一般的なコンピュータにプログラムを実行させ、コンピュータ内の演算装置や記憶装置を動作させることにより実現することができる。このプログラム(オフサイドライン検出プログラム)は、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
また、ここでは、面積判定手段12bは、予め定めた2次元座標上の選手の大きさに相当する領域情報のみを出力するものとして構成したが、面積判定手段12bの代わりに、映像上に出現する3次元座標上の選手の大きさに適応させて、判定するための面積を変化させる適応面積判定手段を組み込むこととしてもよい。
ここで、図11を参照(他の構成については適宜図2参照)して、適応面積判定手段について説明する。図11は、適応面積判定手段の詳細な構成を示したブロック図である。ここでは、適応面積判定手段17は、3次元座標変換手段17aと、2次元選手領域設定手段17bと、面積閾値生成手段17cと、可変面積判定手段17dとを備えて構成している。
3次元座標変換手段(逆投影変換手段)17aは、カメラの位置及び焦点距離に基づいて、ラベリング手段12aで生成された領域情報に含まれる選手領域毎の2次元座標である重心座標を、ワールド座標系における3次元座標に変換するものである。なお、3次元座標変換手段17aは、図2で説明した逆投影変換手段12cと同一のものとして実現することができる。すなわち、前記(3)式により、重心座標を3次元座標に変換する。ここで変換し、算出された3次元座標は、2次元選手領域設定手段17bに出力される。また、前記(3)式で「無効」となった場合は、その旨2次元選手領域設定手段17bに通知される。
2次元選手領域設定手段(投影変換手段)17bは、3次元座標変換手段17aで変換された3次元座標と、カメラの位置及び焦点距離と、予め定めた選手の大きさとに基づいて、入力映像内に選手が存在する2次元選手領域を設定するものである。この2次元選手領域設定手段17bは、図2で説明した2次元選手領域設定手段13と同一のものとして実現することができる。すなわち、2次元選手領域設定手段17bは、3次元座標を基準とした選手の領域を円柱近似し、その円柱を2次元座標に投影し、その投影された領域を含むバウンディングボックス(前記(25)式参照)を選手の2次元選手領域として設定する。ここで設定された2次元選手領域(バウンディングボックス)は、面積閾値生成手段17cに出力される。なお、2次元選手領域設定手段17bは、3次元座標変換手段17aから、「無効」が通知された場合には、当該ラベル番号に対応付けて、面積閾値生成手段17cに「無効」を通知する。
面積閾値生成手段17cは、2次元選手領域設定手段17bで設定されたバウンディングボックスの大きさに基づいて、選手領域が、選手の領域として有効かどうかを判定する閾値を生成するものである。この面積閾値生成手段17cは、可変面積判定手段17dで用いる選手領域の有効な範囲を示す閾値を、下限値Amin及び上限値Amaxとして算出する。例えば、バウンディングボックスDの面積をDSとし、予め定めた定数ρmin及びρmaxを面積DSにすることで、(30)式に示すように、下限値Amin及び上限値Amaxを算出する。
Figure 0004533037
なお、面積閾値生成手段17cは、2次元選手領域設定手段17bから「無効」を通知された場合、ラベル番号に対応付けて、可変面積判定手段17dに「無効」を通知する。
可変面積判定手段17dは、面積閾値生成手段17cで生成された閾値に基づいて、シルエット映像における選手領域が、選手の領域として有効かどうかを判定するものである。この可変面積判定手段17dは、面積閾値生成手段17cで生成された選手領域の有効な範囲を示す下限値Amin及び上限値Amaxを閾値として、ラベル番号m(1≦m≦M)に対応する領域情報の面積Amが、閉区間[Amin,Amax]に含まれるかどうかを判定し、Am∈[Amin,Amax]を満たす場合にのみ、領域情報を出力する。ここで条件を満たした領域情報は、逆投影変換手段12cに出力される。なお、可変面積判定手段17dは、面積閾値生成手段17cから「無効」を通知された場合、そのラベル番号に対応する領域情報を出力しない。
以上説明したように、面積判定手段12bを適応面積判定手段17とすることで、3次元座標における選手の大きさに基づいて、シルエット映像における選手領域が有効であるかどうかを判定することができる。これによって、選手の動きによって、映像上に映っている選手の大きさが変わっても、選手の領域であるかどうかを判断でき、より正確に選手の領域を特定することができる。
なお、面積判定手段12bの代わりに適応面積判定手段17を用いる場合、逆投影変換手段12cを省略して、3次元座標変換手段17aの出力を再利用することとしてもよい。すなわち、可変面積判定手段17dは、3次元座標変換手段17aで出力される3次元座標の中で、Am∈[Amin,Amax]を満たす領域情報に対応する3次元座標を、ラベル番号とともに、3次元選手座標として、検出・追跡手段12dに出力する。
[オフサイドライン検出装置の動作]
次に、図12を参照(適宜図2参照)して、オフサイドライン検出装置の動作について説明する。図12は、本発明の第一の実施の形態に係るオフサイドライン検出装置の動作を示すフローチャートである。なお、図12のフローチャートは、入力映像における1フレーム分の動作を示したものであって、逐次入力されるフレーム毎に、本動作が繰り返して実行される。
(シルエット映像生成ステップ)
まず、オフサイドライン検出装置1は、シルエット映像生成手段11によって、入力されるフレーム毎に、そのフレームを選手領域と背景領域とに分割してシルエット映像を生成する(ステップS1)。ここでは、シルエット映像生成手段11は、選手領域を画素値「1」、背景領域を画素値「0」としてフレームを2値化する。
(3次元選手座標推定ステップ)
そして、オフサイドライン検出装置1は、ラベリング手段12aによって、シルエット映像の選手領域(画素値「1」の領域)に対して、ラベル番号を付与する(ステップS2)。なお、ラベリング手段12aでは、ラベリング処理実行時に、選手領域(単連結領域)の面積及び重心座標を算出しておく。
そして、オフサイドライン検出装置1は、面積判定手段12bによって、ラベル番号が付与された選手領域の中から、その選手領域の面積が、予め定めた選手の大きさに相当する面積の範囲内となる領域のみをフィルタリングする(ステップS3)。これによって、選手の大きさに相当しない領域を削除することができる。
さらに、オフサイドライン検出装置1は、逆投影変換手段12cによって、ステップS3でフィルタリングされた選手領域毎の重心座標を逆投影変換することで、3次元選手座標を算出する(ステップS4)。ここで、重心座標は2次元座標であり、算出される3次元選手座標は、ワールド座標系における3次元座標である。
そして、オフサイドライン検出装置1は、検出・追跡手段12dによって、ステップS4で算出された3次元選手座標と、後記するステップS9で1単位時間(1フレーム)前に遅延された3次元予測選手座標との距離を、全ての組み合わせで算出し(ステップS5)、その距離に基づいて、3次元選手座標に識別番号を付与する(ステップS6)。
すなわち、検出・追跡手段12dは、ステップS5で算出された距離が、予め定めた閾値以下で、かつ、最も短い3次元予測選手座標に対応付けられている識別番号を、3次元選手座標に対して設定する。また、検出・追跡手段12dは、識別番号が設定されなかった3次元選手座標に対して、新規の識別番号を付与する。
これによって、検出・追跡手段12dは、同一の選手の領域(選手領域)を、追跡することができる。
そして、オフサイドライン検出装置1は、予測・推定手段12eによって、3次元選手座標を、時間方向に平滑化して、3次元推定選手座標を推定するとともに、1単位時間(1フレーム)後の選手領域の3次元座標を3次元予測選手座標として予測する(ステップS8)。ここでは、予測・推定手段12eをカルマンフィルタとして機能させることで、オフサイドライン検出装置1は、選手を滑らかに追跡することが可能になる。
そして、オフサイドライン検出装置1は、遅延手段12fによって、ステップS8で予測された3次元予測選手座標を、1単位時間遅延させる(ステップS9)。なお、ここで遅延された3次元予測選手座標は、1フレーム後の動作におけるステップS5において使用される。
(2次元選手領域設定ステップ)
また、オフサイドライン検出装置1は、2次元選手領域設定手段13によって、ステップS8で推定された3次元推定選手座標を、カメラの位置及び焦点距離と、予め定めた選手の大きさとに基づいて、入力映像内に選手が存在する2次元領域である2次元選手領域を設定する(ステップS10)。
(色統計量測定ステップ)
そして、オフサイドライン検出装置1は、色統計量測定手段14によって、ステップS10で設定された2次元選手領域と、シルエット映像生成手段11で生成されたシルエット映像の選手領域との共通する領域内で、入力映像の色の統計量を測定する(ステップS11)。ここでは、例えば、色の統計量としては、色ベクトルを領域内で平均化した平均色ベクトルを用いる
(分類ステップ)
さらに、オフサイドライン検出装置1は、分類手段16によって、ステップS11で測定された識別番号毎の色の統計量と、色統計量記憶手段15に記憶されている色の統計量とに基づいて、選手をチーム毎に分類する(ステップS12)。
これによって、分類手段16は、入力映像に映っている選手がどのオブジェクト種別に属しているかを分類することができ、サッカー競技のホームチーム側の選手、アウェイチーム側の選手の区別をつけることができる。
(オフサイドライン位置出力ステップ)
そして、オフサイドライン検出装置1は、オフサイドライン位置出力手段20によって、分類手段16で分類された選手毎のオブジェクト種別(所属チーム等)と、3次元選手座標推定手段12で推定された3次元推定選手座標とに基づいて、オフサイドラインの位置を推定して出力する(ステップS13)。
《オフサイドライン位置出力手段の動作》
ここで、図13及び図14を参照(適宜図7参照)して、図12におけるステップS13の動作(オフサイドライン位置出力手段20の動作)について、具体的に説明する。図13は、ホームチームの選手(ゴールキーパ及び非ゴールキーパ選手)の位置に基づいて、オフサイドラインを推定する動作を示すフローチャートである。図14は、ホームチームの選手並びに審判の位置に基づいて、オフサイドラインを推定する動作を示すフローチャートである。なお、図13及び図14中、「max{…}」は、集合{…}の中で最大値を求める関数、「max2{…}」は、集合{…}の中で2番目に大きな値を求める関数とする。また、集合{…}の中に最大値を持つ要素が複数存在する場合は、max{…}=max2{…}=「集合{…}の中の最大値」とする。
また、ここでは、ステップS8において推定された3次元推定選手座標、及び、ステップS12において分類されたオブジェクト種別は、それぞれ、識別番号に対応付けられて、オフサイドライン位置出力手段20の座標記憶手段21に記憶されているものとする。
(オフサイドライン位置出力手段の動作〔ホーム側選手による推定〕)
最初に、図13を参照(適宜図7参照)して、オフサイドライン位置出力手段20におけるホームチームの選手の位置に基づいて、オフサイドラインの位置を推定する動作について説明する。
まず、オフサイドライン位置出力手段20は、座標記憶手段21にホームチームのゴールキーパ(ホーム側ゴールキーパ)の座標が記憶されているかどうかを検索することで、ホーム側ゴールキーパの人数が“0”であるかどうかを判定する(ステップS20)。ここでは、オフサイドライン座標推定手段22の座標特定手段22bが、座標探索手段22aに対して、オブジェクト種別(ここでは、値“2” 〔ホーム側ゴールキーパ〕)を通知し、ホーム側ゴールキーパの座標の検索を指示する。そして、座標探索手段22aが、座標記憶手段21から、ホーム側ゴールキーパの座標を検索し、その結果を座標特定手段22bに通知する。すなわち、座標特定手段22bは、座標探索手段22aからの検索結果に基づいて、ホーム側ゴールキーパの人数が“0”であるかどうかを判定する。
ここで、ホーム側ゴールキーパの人数が“0”である場合(ステップS20でYes)、座標特定手段22bは、ホームチームのゴールキーパ以外の選手であるホーム側非ゴールキーパ選手の位置で最も大きいx座標の値を変数Xdに代入する(ステップS21)。すなわち、座標特定手段22bが、座標探索手段22aに対して、オブジェクト種別(ここでは、値“1”〔ホーム側非ゴールキーパ選手〕)と、座標の大きさの順番(ここでは、1番目〔最大値〕)を通知し、検索を指示する。そして、座標探索手段22aが、座標記憶手段21から、ホーム側非ゴールキーパ選手の位置で最も大きいx座標の値を検索し、その結果を座標特定手段22bに通知する。これによって、座標特定手段22bは、ホーム側非ゴールキーパ選手の位置で最も大きいx座標の値を得ることができる。そして、ステップS24に進む。
一方、ホーム側ゴールキーパの人数が“0”でない場合(ステップS20でNo)、座標特定手段22bは、座標探索手段22aに対して、ホーム側非ゴールキーパ選手(オブジェクト種別“1”)の位置で最も大きいx座標及び2番目に大きいx座標と、ホーム側ゴールキーパ(オブジェクト種別“2”)の位置で最も大きいx座標との探索を要求し、それぞれの値を、変数Xd1,Xd2及びXgに代入する(ステップS22)。なお、最も大きいx座標が複数存在する場合は、「最も大きいx座標」と「2番目に大きいx座標」とは、ともに同じ値(最大値)を指すこととする。
そして、座標特定手段22bは、変数Xd1,Xd2及びXgの中で2番目に大きい値を変数Xdに代入する(ステップS23)。なお、ホーム側非ゴールキーパ選手の2番目に大きいx座標、すなわち、変数Xd2の値が存在しない場合は、変数Xd1及びXgの小さい方の値を変数Xdに代入するものとする。この段階で、座標特定手段22bは、変数Xdをオフサイドライン位置と推定する。
そして、座標特定手段22bは、変数Xdの値をオフサイドライン位置(x座標)として出力する(ステップS24)。
(オフサイドライン位置出力手段の動作〔ホーム側選手+審判による推定〕)
次に、図14を参照(適宜図7参照)して、オフサイドライン位置出力手段20におけるホームチームの選手並びに審判の位置に基づいて、オフサイドラインの位置を推定する動作について説明する。
まず、オフサイドライン位置出力手段20は、ホーム側選手の位置に基づいて、オフサイドラインの位置を推定する(ステップSA1)。なお、このステップSA1は、図13で説明した、ステップS20〜ステップS23の動作と同じ動作であるため、説明を省略する。
そして、オフサイドライン位置出力手段20は、座標記憶手段21に審判の座標が記憶されているかどうかを検索することで、審判の人数が“0”であるかどうかを判定する(ステップS30)。ここでは、オフサイドライン座標推定手段22の座標特定手段22bが、座標探索手段22aに対して、オブジェクト種別(ここでは、値“5”〔審判〕)を通知し、審判の座標の検索を指示する。そして、座標探索手段22aが、座標記憶手段21から、審判の座標を検索し、その結果を座標特定手段22bに通知する。すなわち、座標特定手段22bは、座標探索手段22aからの検索結果に基づいて、審判の人数が“0”であるかどうかを判定する。
ここで、審判の人数が“0”である場合(ステップS30でYes)、座標特定手段22bは、ステップSA1で推定したオフサイドライン位置のx座標(変数Xdの値)を変数Xpに代入する(ステップS31)。この段階では、審判が映像上に存在しないため、座標特定手段22bは、ステップSA1で推定した、ホーム側選手の位置から推定したオフサイドラインの位置をそのまま使用する。そして、ステップS35に進む。
一方、審判の人数が“0”でない場合(ステップS30でNo)、座標特定手段22bは、審判の位置で最も大きいx座標の値を持つ審判をホーム側オフサイドライン上の線審とみなし、そのx座標を変数Xrに代入する(ステップS32)。すなわち、座標特定手段22bが、座標探索手段22aに対して、オブジェクト種別(ここでは、値“5”〔審判〕)と、座標の大きさの順番(ここでは、1番目〔最大値〕)を通知し、検索を指示する。そして、座標探索手段22aが、座標記憶手段21から、審判の位置で最も大きいx座標の値を検索し、その結果を座標特定手段22bに通知する。これによって、座標特定手段22bは、審判の位置で最も大きいx座標の値を得ることができる。
続けて、座標特定手段22bは、ステップS32で得た審判の位置で最も大きいx座標(変数Xr)と、ステップSA1でホーム側選手から推定したオフサイドラインのx座標(変数Xd)とを比較する。なお、審判の位置が、ホーム側の選手の位置に対して、ホーム側のゴールライン(ゴールポスト)に、より大きく近づいている場合は、審判の位置の方がオフサイドラインの位置に近いといえる。そこで、ここでは、座標特定手段22bは、ホーム側選手から推定したオフサイドラインの位置のx座標(変数Xd)に予め定めた閾値θ(例えば、1m)を加算し、審判の位置のx座標(変数Xr)と比較する(ステップS33)。
ここで、審判の位置のx座標(変数Xr)が、ステップSA1で推定したオフサイドライン位置のx座標よりも十分大きい場合(ステップS33でYes)、座標特定手段22bは、審判の位置をオフサイドラインの位置と推定し、変数Xpに変数Xrの値を代入する(ステップS34)。なお、座標特定手段22bは、ステップS34において、Xp=(Xd+Xr)/2の演算を行うことで、選手の位置から得られたオフサイドライン位置(Xd)と、審判の位置から得られたオフサイドライン位置(Xr)との相加平均値を、オフサイドライン位置(Xp)と推定することとしてもよい。
一方、審判の位置のx座標(変数Xr)が、ステップSA1で推定したオフサイドライン位置のx座標よりも十分大きくない場合(ステップS33でNo)、ステップS31の動作を実行する。
そして、座標特定手段22bは、変数Xpの値をオフサイドライン位置(x座標)として出力する(ステップS35)。
このように、オフサイドライン位置出力手段20は、選手の位置だけでなく、審判の位置を加味することで、精度よくオフサイドラインの位置を推定することができる。
なお、ここでは、ホーム側のオフサイドラインの位置を推定しているが、x座標が小さいほど、アウェイ側のゴールラインに近づくため、座標の大小関係を逆にすることで、アウェイ側のオフサイドラインの位置を推定することも可能である。
以上の動作によって、オフサイドライン検出装置1は、サッカー競技を撮影した入力映像から、選手の動きに応じて変化するオフサイドラインの位置(座標)を、逐次出力することができる。これによって、このオフサイドライン検出装置1から出力されるオフサイドラインの位置(座標)を、従来のCG合成技術で使用することで、リアルタイムでサーカー競技のオフサイドラインを画面上に可視化することが可能になる。
<第二の実施の形態]>
[オフサイドライン検出装置の構成]
次に、図15を参照して、本発明の第二の実施の形態に係るオフサイドライン検出装置の構成について説明する。図15は、本発明の第二の実施の形態に係るオフサイドライン検出装置の構成を示したブロック図である。図15に示すように、オフサイドライン検出装置1Bは、オブジェクト位置検出手段10Bと、オフサイドライン位置出力手段20Bとを備えて構成している。
オブジェクト位置検出手段10Bは、入力されたスポーツ映像(ここではサッカー競技を撮影した入力映像)から、その入力映像内におけるチーム毎の選手、審判、あるいはボールの位置を検出するものである。ここでは、オブジェクト位置検出手段10Bは、シルエット映像生成手段11と、3次元オブジェクト座標推定手段12Bと、2次元選手領域設定手段13と、色統計量測定手段14と、色統計量記憶手段15と、分類手段16とを備えて構成している。なお、3次元オブジェクト座標推定手段12B以外の構成は、図2で説明した選手位置検出手段10の構成と同じものであるため、同一の符号を付し、説明を省略する。
3次元オブジェクト座標推定手段12Bは、シルエット映像生成手段11で生成されたシルエット映像から、人物である選手(審判を含む)及びボールの各オブジェクトの3次元座標を推定するものである。なお、3次元オブジェクト座標推定手段12Bは、図2で説明した3次元選手座標推定手段12に、ボールの3次元座標を推定する機能を付加したものであって、選手(審判を含む)の3次元座標の推定は、3次元選手座標推定手段12と同一の構成で実現できる。ここでは、3次元選手座標推定手段12に、ボールの3次元座標を推定する機能を付加することで異なった構成となる面積判定手段12Bb及び予測・推定手段12Beのみについて説明を行う。
面積判定手段12Bbは、ラベリング手段12aで生成された領域情報内の面積が、特定の範囲内であるかどうかを判定し、面積が特定の範囲にある領域情報のみを出力する面積フィルタとして機能するものである。ここでは、予め選手(審判を含む)の大きさに相当する面積の下限値Amin及び上限値Amaxと、ボールの大きさに相当する面積の下限値Bmin及び上限値Bmaxとを、閾値として定めておく。
そして、面積判定手段12Bbは、ラベル番号m(1≦m≦M)(Mは単連結領域の数)に対応する領域情報の面積Amが、閉区間[Amin,Amax]又は閉区間[Bmin,Bmax]に含まれるかどうかを判定し、Am∈[Amin,Amax]又はAm∈[Bmin,Bmax]を満たす場合にのみ、領域情報を出力する。ここで条件を満たした領域情報は、逆投影変換手段12cに出力される。また、面積判定手段12Bbは、領域が選手(審判を含む)として判定されたものか、ボールとして判定されたものかを示す人物・ボール判定情報を、逆投影変換手段12cに出力し、その情報は、さらに、検出・追跡手段12d、予測・推定手段12Beに順次通知されるものとする。
なお、面積判定手段12Bbは、ボールの領域の面積をS、周囲長をlとしたとき、以下の(31)式に示すような円形度eを算出し、より円形に近いもののみをボールの領域として選択することとしてもよい。
Figure 0004533037
これによって、図4に示した、ボールの大きさに近似するような領域Hを、ボールとして判定することがなくなる。
予測・推定手段12Beは、検出・追跡手段12dで新規に検出された、あるいは、追跡された選手、ボールといったオブジェクトの3次元座標(3次元オブジェクト座標)を、時間方向に平滑化して、3次元推定オブジェクト座標とするとともに、1単位時間後のオブジェクトの3次元座標を3次元予測オブジェクト座標として予測するものである。
この予測・推定手段12Beで予測された3次元予測オブジェクト座標は、オブジェクトを特定する識別番号とともに遅延手段12fに出力される。また、予測・推定手段12Beは、人物・ボール判定情報に基づいて、3次元推定オブジェクト座標が選手の座標であるのかボールの座標であるのかを判定し、選手の座標である場合は、3次元推定オブジェクト座標を3次元推定選手座標として2次元選手領域設定手段13及びオフサイドライン位置出力手段20Bに出力し、ボールの座標である場合は、3次元推定オブジェクト座標を3次元推定ボール座標として、オフサイドライン位置出力手段20Bに出力する。
なお、予測・推定手段12Beは、3次元推定ボール座標をオフサイドライン位置出力手段20Bに出力する場合には、識別番号と、オブジェクトがボールであることを示すオブジェクト種別とを合わせて出力することとする。
これによって、オブジェクト位置検出手段10Bは、入力映像から、選手(審判を含む)、ボールといったオブジェクトの3次元座標(3次元推定選手座標)を検出することができる。
オフサイドライン位置出力手段20Bは、3次元オブジェクト座標推定手段12Bで推定された3次元推定選手座標及び3次元推定ボール座標とに基づいて、オフサイドラインの位置を推定して出力するものである。また、選手のオブジェクト種別は、分類手段16から通知され、ボールのオブジェクト種別は、3次元オブジェクト座標推定手段12Bの予測・推定手段12Beから通知されるものとする。
なお、オフサイドライン位置出力手段20Bの詳細な構成については、図7及び図8で説明したオフサイドライン位置出力手段20と同様の構成とすることができる。ただし、オフサイドライン位置出力手段20Bの座標記憶手段21には、選手、審判の位置情報に加え、ボールの位置情報(3次元推定ボール座標)が記憶される。
例えば、座標記憶手段21には、図16(a)に示すように、3次元推定ボール座標(ここでは、オブジェクト種別=“7”の座標)を含んだ、識別番号に対応付けられた、オブジェクト種別ci、座標(x座標xi、y座標yi、z座標zi)が記憶される。
さらに、オブジェクト座標推定手段22の座標探索手段22aが、座標記憶手段21に記憶されているデータをオブジェクト種別毎に、特定座標成分(例えば、x座標)の大きさの昇順又は降順に配列し直す座標ソート手段として機能させることも可能である。この場合、座標探索手段22aは、図14に示した各オブジェクト種別以外に、図16(b)に示すように、ボールのオブジェクト種別(ここでは“7”)の座標を、特定座標成分(例えば、x座標)の大きさの昇順又は降順に配列して、座標記憶手段21に記憶することとしてもよい。
[オフサイドライン検出装置の動作]
次に、オフサイドライン検出装置1Bの動作について説明する。なお、オブジェクト位置検出手段10Bの動作については、図12で説明した選手位置検出動作に、ボールの検出を付加したことのみが異なっているため、全体の動作については説明を省略し、オフサイドライン位置出力手段20Bの動作について、具体的に説明する。
(オフサイドライン位置出力手段の動作〔ホーム側選手+審判+ボールによる推定〕)
ここでは、図17を参照(適宜図7参照)して、オフサイドライン位置出力手段20Bの動作について説明する。図17は、オフサイドライン位置出力手段におけるホームチームの選手、審判及びボールの位置に基づいて、オフサイドラインの位置を推定する動作を示すフローチャートである。
まず、オフサイドライン位置出力手段20Bは、ホーム側選手及び審判の位置に基づいて、オフサイドラインの位置を推定する(ステップSA2)。なお、このステップSA2は、図14で説明した、ステップSA1及びステップS30〜ステップS34の動作と同じ動作であるため、説明を省略する。
そして、オフサイドライン位置出力手段20Bは、座標記憶手段21にボールの座標が記憶されているかどうかを検索することで、ボールの個数が“0”であるかどうかを判定する(ステップS40)。ここでは、オフサイドライン座標推定手段22の座標特定手段22bが、座標探索手段22aに対して、オブジェクト種別(ここでは、値“7”〔ボール〕)を通知し、ボールの座標の検索を指示する。そして、座標探索手段22aが、座標記憶手段21から、ボールの座標を検索し、その結果を座標特定手段22bに通知する。すなわち、座標特定手段22bは、座標探索手段22aからの検索結果に基づいて、ボールの個数が“0”であるかどうかを判定する。
ここで、ボールの個数が“0”である場合(ステップS40でYes)、座標特定手段22bは、ステップSA2で推定したオフサイドライン位置のx座標(変数Xpの値)を変数Xに代入する(ステップS41)。この段階では、ボールが映像上に存在しないため、座標特定手段22bは、ステップSA2で推定した、ホーム側選手及び審判の位置から推定したオフサイドラインの位置をそのまま使用する。そして、ステップS45に進む。
一方、ボールの個数が“0”でない場合(ステップS40でNo)、座標特定手段22bは、ボールの位置で最も大きいx座標の値を変数Xbに代入する(ステップS42)。すなわち、座標特定手段22bが、座標探索手段22aに対して、オブジェクト種別(ここでは、値“7”〔ボール〕)と、座標の大きさの順番(ここでは、1番目〔最大値〕)を通知し、検索を指示する。そして、座標探索手段22aが、座標記憶手段21から、ボールの位置で最も大きいx座標の値を検索し、その結果を座標特定手段22bに通知する。これによって、座標特定手段22bは、ボールの位置で最も大きいx座標の値を得ることができる。
続けて、座標特定手段22bは、ステップS42で得たボールの位置で最も大きいx座標(変数Xb)と、ステップSA2でホーム側選手及び審判から推定したオフサイドラインのx座標(変数Xp)とを比較する(ステップS43)。
ここで、ボールの位置のx座標(変数Xb)が、ステップSA2で推定したオフサイドライン位置のx座標よりも大きい場合(ステップS43でYes)、座標特定手段22bは、ボールの位置をオフサイドラインの位置と推定し、変数Xに変数Xbの値を代入する(ステップS44)。
一方、ボールの位置のx座標(変数Xb)が、ステップSA2で推定したオフサイドライン位置のx座標以下の場合(ステップS43でNo)、ステップS41の動作を実行する。
そして、座標特定手段22bは、変数Xの値をオフサイドライン位置(x座標)として出力する(ステップS45)。
このように、オフサイドライン位置出力手段20Bは、選手及び審判の位置だけでなく、ボールの位置を加味することで、さらに精度よくオフサイドラインの位置を推定することができる。
なお、ここでは、ホーム側のオフサイドラインの位置を推定しているが、x座標が小さいほど、アウェイ側のゴールラインに近づくため、座標の大小関係を逆にすることで、アウェイ側のオフサイドラインの位置を推定することも可能である。
本発明に係るオフサイドライン検出装置の概要を説明するための説明図である。 本発明の第一の実施の形態に係るオフサイドライン検出装置の構成を示したブロック図である。 本発明に係るオフサイドライン検出装置に入力される入力映像の一例を示す図である。 図3の入力映像を2値化したシルエット映像を示す図である。 図4のシルエット映像の選手領域にラベル番号を付与した概念を示す図である。 色統計量記憶手段に記憶されているデータベースのデータの一例を示す図である。 オフサイドライン位置出力手段の構成を示したブロック図である。 オフサイドライン位置出力手段の他の構成を示したブロック図である。 座標記憶手段の記憶内容の一例を示すデータ構造図である。 特定座標成分でオブジェクト種別毎にソートした座標記憶手段の記憶内容の一例を示すデータ構造図である。 適応面積判定手段の構成を示すブロック図である。 本発明の第一の実施の形態に係るオフサイドライン検出装置の動作を示すフローチャートである。 オフサイドライン位置出力手段がホームチームの選手の位置に基づいて、オフサイドラインを推定する動作を示すフローチャートである。 オフサイドライン位置出力手段がホームチームの選手並びに審判の位置に基づいて、オフサイドラインを推定する動作を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施の形態に係るオフサイドライン検出装置の構成を示したブロック図である。 本発明の第二の実施の形態に係るオフサイドライン検出装置の座標記憶手段の記憶内容を示し、(a)はその記憶内容の一例を示すデータ構造図、(b)はボールの座標のみを抽出した例を示すデータ構造図である。 オフサイドライン位置出力手段におけるホームチームの選手、審判及びボールの位置に基づいて、オフサイドラインの位置を推定する動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1B オフサイドライン検出装置
10 選手位置検出手段(選手位置検出装置)
10B オブジェクト位置検出手段
11 シルエット映像生成手段
12 3次元選手座標推定手段
12B 3次元オブジェクト座標推定手段
12a ラベリング手段
12b 面積判定手段
12c 逆投影変換手段
12d 検出・追跡手段
12e 予測・推定手段
12f 遅延手段
13 2次元選手領域設定手段
14 色統計量測定手段
15 色統計量記憶手段
16 分類手段
17 適応面積判定手段
17a 3次元座標変換手段
17b 2次元選手領域設定手段(第二の2次元選手領域設定手段)
17c 面積閾値生成手段
17d 可変面積判定手段
20、20B オフサイドライン位置出力手段
21 座標記憶手段
22 オフサイド座標推定手段
22a 座標探索手段
22b 座標特定手段
23 フィルタ手段

Claims (7)

  1. サッカー競技をカメラで撮影した入力映像から、オフサイドラインを検出するオフサイドライン検出装置であって、
    前記入力映像から、時系列に選手領域と背景領域とに分割したシルエット映像を生成するシルエット映像生成手段と、
    このシルエット映像生成手段で生成されたシルエット映像における前記選手領域の位置と、前記カメラが設置された位置及び撮影時の焦点距離とに基づいて、前記選手領域の位置を3次元座標上で追跡することで、前記選手の位置を3次元推定選手座標として推定する3次元選手座標推定手段と、
    この3次元選手座標推定手段で推定された3次元推定選手座標と、前記カメラの位置及び焦点距離と、予め定めた選手の大きさとに基づいて、前記入力映像内における、前記選手が存在する2次元選手領域を設定する2次元選手領域設定手段と、
    この2次元選手領域設定手段で設定された2次元選手領域と、前記シルエット映像内の前記選手領域との共通する領域内における、前記入力映像の色の統計量を測定する色統計量測定手段と、
    チーム毎のゴールキーパの服色に基づく色の統計量と非ゴールキーパの服色に基づく色の統計量とを少なくとも記憶した色統計量記憶手段と、
    この色統計量記憶手段に記憶されている色の統計量と、前記色統計量測定手段で測定された色の統計量とに基づいて、前記選手をチーム別に前記ゴールキーパと前記非ゴールキーパとに分類する分類手段と、
    この分類手段で分類された選手毎のチームと、前記3次元選手座標推定手段で推定された3次元推定選手座標とに基づいて、前記オフサイドラインの位置を特定して出力するオフサイドライン位置出力手段と、を備え、
    前記オフサイドライン位置出力手段は、
    現在注目しているチーム側のゴールキーパが前記分類手段で分類されていない場合、前記分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに最も近い位置を前記オフサイドラインの位置として特定し、
    現在注目しているチーム側のゴールキーパが前記分類手段で分類されている場合、前記分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置及び当該ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに2番目に近い位置を前記オフサイドラインの位置として特定することを特徴とするオフサイドライン検出装置
  2. 前記3次元選手座標推定手段は、
    予め定めた前記選手の大きさに基づいて、前記シルエット映像における前記選手領域が、前記選手の領域として有効かどうかを判定する面積判定手段を備え、
    この面積判定手段によって有効と判定された選手領域について、前記3次元推定選手座標を推定することを特徴とする請求項1に記載のオフサイドライン検出装置
  3. 前記3次元選手座標推定手段は、
    前記カメラの位置及び焦点距離に基づいて、前記シルエット映像における前記選手領域毎の2次元座標を3次元座標に変換する3次元座標変換手段と、
    この3次元座標変換手段で変換された3次元座標と、前記カメラの位置及び焦点距離と、予め定めた選手の大きさとに基づいて、前記入力映像内における、前記選手が存在する2次元選手領域を設定する第二の2次元選手領域設定手段と、
    この第二の2次元選手領域設定手段で設定された2次元選手領域の大きさに基づいて、前記選手領域が、前記選手の領域として有効かどうかを判定する閾値を生成する面積閾値生成手段と、
    この面積閾値生成手段で生成された閾値に基づいて、前記シルエット映像における前記選手領域が、前記選手の領域として有効かどうかを判定する可変面積判定手段とを備え、
    この可変面積判定手段によって有効と判定された選手領域について、前記3次元推定選手座標を推定することを特徴とする請求項1に記載のオフサイドライン検出装置
  4. 前記3次元選手座標推定手段は、
    1単位時間過去に予測された前記選手領域の3次元座標である3次元予測選手座標と、現在の前記選手領域の3次元座標である3次元選手座標との距離に基づいて、前記選手領域を前記選手毎に検出し、追跡する検出・追跡手段と、
    この検出・追跡手段で検出し、追跡された前記選手毎の3次元選手座標を、時間方向に平滑化して、3次元推定選手座標とするとともに、1単位時間後の前記選手領域の3次元座標を前記3次元予測選手座標として予測する予測・推定手段と、
    この予測・推定手段で予測された3次元予測選手座標を1単位時間遅延させる遅延手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のオフサイドライン検出装置
  5. 前記色統計量記憶手段に、審判の服色の統計量を記憶しておくことで、前記分類手段は、前記選手に加え、前記審判を分類の対象とし、
    前記オフサイドライン位置出力手段は、
    前記分類手段で審判が分類されている場合、前記審判の中で前記ゴールラインに最も近い位置が、前記特定したオフサイドラインの位置よりも、予め定めた閾値を超えて前記ゴールラインに近いときは、前記審判の位置の中でゴールラインに最も近い位置を前記オフサイドラインの位置として特定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のオフサイドライン検出装置。
  6. サッカー競技をカメラで撮影した入力映像から、オフサイドラインを検出するオフサイドライン検出装置であって、
    前記入力映像から、時系列にオブジェクト領域と背景領域とに分割したシルエット映像を生成するシルエット映像生成手段と、
    このシルエット映像生成手段で生成されたシルエット映像における前記オブジェクト領域の大きさに基づいて当該オブジェクトを人物又はボールと判定しつつ、前記オブジェクト領域の位置及び大きさと、前記カメラが設置された位置及び撮影時の焦点距離とに基づいて、前記オブジェクト領域の位置を3次元座標上で追跡することで、前記人物及び前記ボールの位置を3次元推定人物座標及び3次元推定ボール座標として推定する3次元オブジェクト座標推定手段と、
    この3次元オブジェクト座標推定手段で推定された3次元推定人物座標と、前記カメラの位置及び焦点距離と、予め定めた人物の大きさとに基づいて、前記入力映像内における、前記人物が存在する2次元選手領域を設定する2次元人物領域設定手段と、
    この2次元人物領域設定手段で設定された2次元人物領域と、前記シルエット映像内の前記オブジェクト領域との共通する領域内における、前記入力映像の色の統計量を測定する色統計量測定手段と、
    審判の服色に基づく色の統計量と、チーム毎のゴールキーパの服色に基づく色の統計量と非ゴールキーパの服色に基づく色の統計量とを少なくとも記憶した色統計量記憶手段と、
    この色統計量記憶手段に記憶されている色の統計量と、前記色統計量測定手段で測定された色の統計量とに基づいて、前記人物審判、並びに、チーム別の前記ゴールキーパと前記非ゴールキーパとに分類する分類手段と、
    この分類手段で分類された選手毎のチームと、前記3次元推定人物座標及び3次元推定ボール座標とに基づいて、前記オフサイドラインの位置を特定して出力するオフサイドライン位置出力手段と、を備え
    前記オフサイドライン位置出力手段は、
    現在注目しているチーム側のゴールキーパが前記分類手段で分類されていない場合、前記分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに最も近い位置を前記オフサイドラインの位置として特定し、
    現在注目しているチーム側のゴールキーパが前記分類手段で分類されている場合、前記分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置及び当該ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに2番目に近い位置を前記オフサイドラインの位置として特定し、
    さらに、前記分類手段で審判が分類されている場合、前記審判の中で前記ゴールラインに最も近い位置が、前記特定したオフサイドラインの位置よりも、予め定めた閾値を超えて前記ゴールラインに近いときは、前記審判の位置の中でゴールラインに最も近い位置を前記オフサイドラインの位置として特定し、
    また、さらに、前記3次元オブジェクト座標推定手段によって前記3次元推定ボール座標としてボールが検出されている場合、前記ボールの位置が、前記特定したオフサイドラインの位置よりも、前記ゴールラインに近いときは、前記ボールの位置を前記オフサイドラインの位置として特定することを特徴とするオフサイドライン検出装置。
  7. サッカー競技をカメラで撮影した入力映像から、オフサイドラインを検出するために、コンピュータを、
    前記入力映像から、時系列に選手領域と背景領域とに分割したシルエット映像を生成するシルエット映像生成手段、
    このシルエット映像生成手段で生成されたシルエット映像における前記選手領域の位置と、前記カメラが設置された位置及び撮影時の焦点距離とに基づいて、前記選手領域の位置を3次元座標上で追跡することで、前記選手の位置を3次元推定選手座標として推定する3次元選手座標推定手段、
    この3次元選手座標推定手段で推定された3次元推定選手座標と、前記カメラの位置及び焦点距離と、予め定めた選手の大きさとに基づいて、前記入力映像内における、前記選手が存在する2次元選手領域を設定する2次元選手領域設定手段、
    この2次元選手領域設定手段で設定された2次元選手領域と、前記シルエット映像内の前記選手領域との共通する領域内における、前記入力映像の色の統計量を測定する色統計量測定手段、
    色統計量記憶手段に記憶されているチーム毎のゴールキーパの服色に基づく色の統計量と非ゴールキーパの服色に基づく色の統計量と、前記色統計量測定手段で測定された色の統計量とに基づいて、前記選手をチーム別の前記ゴールキーパと前記非ゴールキーパとに分類する分類手段、
    この分類手段で分類された選手毎のチームと、前記3次元選手座標推定手段で推定された3次元推定選手座標とに基づいて、前記オフサイドラインの位置を特定して出力するオフサイドライン位置出力手段、として機能させ
    前記オフサイドライン位置出力手段は、
    現在注目しているチーム側のゴールキーパが前記分類手段で分類されていない場合、前記分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに最も近い位置を前記オフサイドラインの位置として特定し、
    現在注目しているチーム側のゴールキーパが前記分類手段で分類されている場合、前記分類手段で分類されている当該チームの非ゴールキーパの位置及び当該ゴールキーパの位置の中で、当該チームのゴールラインに2番目に近い位置を前記オフサイドラインの位置として特定することを特徴とするオフサイドライン検出プログラム。
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