JP4531473B2 - 情報担持体 - Google Patents

情報担持体 Download PDF

Info

Publication number
JP4531473B2
JP4531473B2 JP2004223708A JP2004223708A JP4531473B2 JP 4531473 B2 JP4531473 B2 JP 4531473B2 JP 2004223708 A JP2004223708 A JP 2004223708A JP 2004223708 A JP2004223708 A JP 2004223708A JP 4531473 B2 JP4531473 B2 JP 4531473B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rfid device
housing
flat plate
conductor
insertion portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004223708A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006048093A (ja
Inventor
博樹 大野
和之 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Forms Co Ltd
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2004223708A priority Critical patent/JP4531473B2/ja
Publication of JP2006048093A publication Critical patent/JP2006048093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4531473B2 publication Critical patent/JP4531473B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Description

本発明は、RFID機能を有する半導体装置を備えた情報担持体に関するものである。
近年、情報化社会の進展に伴って、大量の情報をICカードなどの情報記録媒体に記録し、このICカードを用いて情報管理や決済などが行われている。
このような情報管理や決済などに用いられるICカードは、ICチップが内蔵されており、このICチップに大量の情報を書き込むことや、読み出すことが可能となっている。このようなICカードは、専用の装置に接触させることにより情報の書き込みおよび読み出しを行う接触型ICカードと、専用の装置に近接させるだけで情報の書き込みおよび読み出しを行うことができる非接触型ICカードに大別される。
従来、ICカードの中でも非接触型ICカードとしては、例えば、ICモジュールをカード基材に搭載してなるICカードと、通信用アンテナコイルを内蔵し、ICカードを挿入するための挿入部が設けられてなるアンテナコイルケースとから構成されるものが挙げられる。ICカードにはICモジュールに接続された接続端子Aが設けられており、アンテナコイルケースの挿入部の内面には通信用アンテナコイルに接続された接続端子Bが設けられている。ICカードをアンテナコイルケースの挿入部に挿入することにより、接続端子Aと接続端子Bが電気的に接続して、非接触型ICカードを構成する(例えば、特許文献1参照。)。この非接触型ICカードは、使用する時には、ICカードをアンテナコイルケースの挿入部に挿入して両者を一体化し、使用しない時には、ICカードとアンテナコイルを分離しておくことにより、ICモジュールの誤作動を防止することができる(ICモジュールにおける情報通信を不可能とすることができる。)。
しかしながら、従来、異なる機能(例えば、ICチップに記録される情報などが異なる)を有する複数のICモジュールを備え、それぞれのICモジュールを必要に応じて、選択的に使用することが可能な非接触型ICカードは考案されていない。複数のICモジュールのうち、所望のICモジュールについてのみ情報の書き込みや読み出しを行うには、通信用アンテナコイルを介して、選択的に所望のICモジュールとの情報通信を行わなければならない。しかしながら、従来、このように、異なる機能を有する複数のICモジュールを備え、選択的に所望のICモジュールとの情報通信が可能な非接触型ICカードは考案されていなかった。
特開平11−219418号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、情報の読み取りおよび書き換えを選択的に可能とするRFID機能を有する半導体装置を備えた情報担持体を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、磁性体からなる領域αと導電体からなる領域βとが一面に区分して配してなる平板状の部材、および、前記部材を内包するための挿入部を備えてなる筐体とを有する情報担持体であって、前記筐体の前記挿入部に前記部材を挿入したときに前記部材の一方の面または他方の面と対向する部分の一方および他方にそれぞれ、前記領域αおよび前記領域βとそれぞれ重なるように、RFID機能を有する半導体装置を個別に設けてなる情報担持体を提供する。
かかる構成によれば、磁性体からなる領域αが筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の一方に設けられたRFID装置と重なるように、かつ、導電体からなる領域βが筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の他方に設けられたRFID装置と重なるように、筐体に設けられた挿入部に平板を挿入することにより、磁性体と対向しているRFID装置では、磁束が磁性体を通ってアンテナに捕捉されるようになるため、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、アンテナにICチップを作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができる。一方、導電体と対向しているRFID装置では、磁束は導電体を通らない、もしくは導電体の渦電流により磁束の低下が起こり、磁束がアンテナに捕捉されない、または磁束が低下するようになり、アンテナにICチップを作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができなくなる。
また、導電体からなる領域βが筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の一方に設けられたRFID装置と重なるように、かつ、磁性体からなる領域αが筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の他方に設けられたRFID装置と重なるように、筐体に設けられた挿入部に平板を挿入することにより、磁性体と対向しているRFID装置では、磁束が磁性体を通ってアンテナに捕捉されるようになるため、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、アンテナにICチップを作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができる。一方、導電体と対向しているRFID装置では、磁束は導電体を通らない、もしくは導電体の渦電流により磁束の低下が起こり、磁束がアンテナに捕捉されない、または磁束が低下するようになり、アンテナにICチップを作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができなくなる
本発明は、磁性体からなる領域αと導電体からなる領域βとに区分されてなる一面と、導電体からなる領域α´と磁性体からなる領域β´とに区分されてなる他面とを有し、前記領域αと前記領域α´が対向し、かつ、前記領域βと前記領域β´が対向するように配置されてなる平板状の部材、および、前記部材を内包するための挿入部を備えてなる筐体とを有する情報担持体であって、前記筐体の前記挿入部に前記部材を挿入したときに前記部材の一方の面または他方の面と対向する部分の一方および他方にそれぞれ、前記領域αおよび前記領域β、または、前記領域α´および前記領域β´とそれぞれ重なるように、RFID機能を有する半導体装置を個別に設けてなる情報担持体を提供する。
かかる構成によれば、磁性体からなる領域αが筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の一方に設けられたRFID装置と重なるように、かつ、磁性体からなる領域β´が筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の他方に設けられたRFID装置と重なるように、筐体に設けられた挿入部に平板を挿入することにより、それぞれの磁性体と対向しているそれぞれのRFID装置では、磁束が磁性体を通ってアンテナに捕捉されるようになるため、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、アンテナにICチップを作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができる。
また、導電体からなる領域βが筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の一方に設けられたRFID装置と重なるように、かつ、導電体からなる領域α´が筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の他方に設けられたRFID装置と重なるように、筐体に設けられた挿入部に平板を挿入することにより、それぞれの導電体と対向しているそれぞれのRFID装置では、磁束は導電体を通らない、もしくは導電体の渦電流により磁束の低下が起こり、磁束がアンテナに捕捉されない、または磁束が低下するようになり、アンテナにICチップを作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができなくなる
本発明の情報担持体によれば、磁性体および導電体を備えてなる平板状の部材を筐体の挿入部に挿入して、磁性体と、筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の一方、あるいは、筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の他方に設けられたRFID機能を有する半導体装置とを重ねるように配することにより、RFID機能を有する半導体装置を選択的に使用可能とすることができる。また、磁性体および導電体を備えてなる平板状の部材を筐体の挿入部に挿入して、導電体と、筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の一方、あるいは、筐体の平板状の部材を挿入部に挿入したときに平板状の部材の一方の面または他方の面と対向する部分の他方に設けられたRFID機能を有する半導体装置とを重ねるように配することにより、RFID機能を有する半導体装置を選択的に使用不可能とすることができる。
以下、本発明を実施した情報担持体について、図面を参照して説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明に係る情報担持体の第一の実施形態として、非接触型ICカードを示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
図1中、符号10は非接触型ICカード、11は平板状の部材(以下、「平板」と略す。)、12は磁性体、13は導電体、14は筐体、20はRFID機能を有する半導体装置(以下、「RFID装置」と略す。)、21はアンテナ、22はICチップをそれぞれ示している。
この非接触型ICカード10は、磁性体12からなる一方の面と導電体13からなる他方の面とを備えてなる平板11と、この平板11を内包するための挿入部14aを備えてなる筐体14と、平板11を挿入部14aに挿入したときに、筐体14の一方の外面14bに設けられたRFID装置20とから概略構成されている。
平板11は磁性体12と導電体13が積層されてなる複合体である。
平板11の一方の面をなす磁性体12は、筐体14の一方の外面14bに設けられたRFID装置20と対向するように、筐体14に設けられた挿入部14aに挿入された状態で、RFID装置20の全部と重なる大きさをなしている。一方、平板11の他方の面をなす導電体13は、筐体14の一方の外面14bに設けられたRFID装置20と対向するように、筐体14に設けられた挿入部14aに挿入された状態で、RFID装置20の全部と重なる大きさをなしている。
筐体14に設けられた挿入部14aは、ここに挿入される平板11の外形形状とほぼ同一の形状をなしている。挿入部14aの形状を平板11の外形形状とほぼ同一とすることにより、挿入部14aに挿入した平板11が容易に脱落して、非接触型ICカード10の機能が損なわれることを防止することができる。
RFID装置20は、筐体14の一方の外面14bにコイル状に形成されアンテナ21と、その両端と接点(図示略)を介して電気的に接続されたICチップ22とから構成されている。
磁性体12は、結合剤と、磁性材料からなる粉末(以下、「磁性体粉末」とも言う。)または磁性材料からなるフレーク(以下、「磁性体フレーク」とも言う。)とからなる複合体である。
この複合体においては、磁性体粉末または磁性体フレークが結合剤にほぼ均一に分散しており、磁性体12は、その全域に渡って均一に磁性体として機能する。また、磁性体12は、以下に示すような弾性を有する結合剤を含むから、弾性体としても機能する。
磁性体粉末としては、カーボニル鉄粉末、パーマロイなどのアトマイズ粉末、還元鉄粉末などが挙げられる。
磁性体フレークとしては、カーボニル鉄粉末、パーマロイなどのアトマイズ粉末、還元鉄粉末などをボールミルなどで微細化して微粉末とした後、この微粉末を機械的に扁平化して得られたフレークや、鉄系またはコバルト系アモルファス合金の溶湯を水冷銅板に衝突させて得られたフレークなどが挙げられる。
結合剤としては、弾性を有する材料が用いられ、このような材料としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂などが挙げられる。
上記の熱可塑性樹脂としては、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニル共重合体、メタクリル酸エステル−エチレン共重合体、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロース)、スチレンブタジエン共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、あるいは、スチレン系ゴム、フッ素系ゴム、シリコン系ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴムなどのポリマー系の合成ゴム材料などが挙げられる。
上記の熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂などが挙げられる。
導電体13としては、導電性の金属箔、金属板、金属網、導電性ペーストからなる導電性の膜などの電磁波を遮断できる材質または磁束を内部で吸収できるものが挙げられる。このような導電体をなす材料としては、例えば、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)などの電磁遮蔽効果を有する金属からなる金属箔と、その他の金属箔とを貼り合わせてなるもの、鉄、ニッケル、亜鉛、マンガン、コバルト、アルミニウムなどの金属からなる金属粉と、その他の金属粉とを混入したアクリル樹脂、銅(Cu)−ニッケル(Ni)多層複合材、アルミニウム蒸着膜、各種金属などからなる導電性粉末を混和した塗装材、導電性繊維を含むプラスチック複合材、上記の電磁遮蔽効果を有する金属を接着剤に配合してなる導電性ペーストなどが挙げられる。
筐体14としては、少なくともアンテナ21およびICチップ22が設けられる面(一方の外面14a)が電気絶縁性の材料からなるものが用いられる。このような筐体14をなす材料としては、例えば、ガラス繊維、アルミナ繊維などの無機繊維またはポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙あるいはこれらを組み合わせたもの、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形した複合材、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリイミド系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエンスチレン共重合体系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂などの合成樹脂、あるいはこれらにマット処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理およびオゾン処理、あるいは各種易接着処理などの表面処理を施したものなどの公知のものから選択して用いることができる。
アンテナ21は、導電性ペーストからなる導電性の膜、導電性の箔などからなる導電体である。
アンテナ21を形成する導電体をなす導電性ペーストとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム、ロジウムなどの粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子を樹脂組成物に配合したものが挙げられる。この導電性ペーストをなす樹脂組成物としては、熱硬化型樹脂組成物、光硬化型樹脂組成物、浸透乾燥型樹脂組成物、溶剤揮発型樹脂組成物が挙げられる。
上記のような導電性微粒子を樹脂組成物に配合した導電性ペーストとしては、具体的には、導電微粒子を60質量%以上含有し、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物とし、ポリエステル系樹脂を10質量%以上含有するもの、すなわち溶剤揮発型あるいは架橋/熱可塑併用型(但し熱可塑性樹脂を50質量%以上含有するもの)のものや、導電性微粒子を50質量%以上含有し、架橋性樹脂(エポキシ樹脂のフェノール硬化系、あるいはエポキシ樹脂のスルホニウム塩硬化系など)のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂とのブレンド樹脂組成物としたもの、すなわち架橋型かあるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
また、非接触型ICカード10において耐折り曲げ性がさらに要求される場合には、導電性ペーストに可撓性付与剤を配合することができる。可撓性付与剤としては、例えば、ポリエステル系可撓性付与剤、アクリル系可撓性付与剤、ウレタン系可撓性付与剤、ポリ酢酸ビニル系可撓性付与剤、熱可塑性エラストマー系可撓性付与剤、天然ゴム系可撓性付与剤、合成ゴム系可撓性付与剤などが挙げられる。本発明の半導体装置においては、これらの可撓性付与剤が単独で、あるいは2種以上が組み合わせられて用いられる。
アンテナ21を形成する導電体をなす導電性の箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔などが挙げられる。
ICチップ22としては、特に限定されず、アンテナ21を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能なものであれば、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICカードなどのRDIFメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
なお、この実施形態では、RFID装置20が筐体14の一方の外面14bに設けられた非接触型ICカード10を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、筐体において、平板を挿入部に挿入したときに平板の一方の面または他方の面と対向する部分の一方の内部にRFID装置が設けられていてもよい。
また、この実施形態では、平板11が磁性体12および導電体13からなる非接触型ICカード10を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、平板が、紙や合成樹脂からなる基材の表裏面のそれぞれに磁性体または導電体のいずれか一方が積層されてなるものであってもよい。また、平板は、磁性体および導電体の表面が合成樹脂フィルムなどでラミネートされているものであってもよい。
また、この実施形態では、平板11の一方の面をなす磁性体12が、平板11が筐体14に設けられた挿入部14aに挿入された状態で、RFID装置20の全部と重なる大きさをなしている非接触型ICカード10を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、RFID装置が作動する程度の磁束を捕捉して、誘導起電力を発生させることができれば、磁性体は、平板が挿入部に挿入された状態でRFID装置の全部ではなく、一部に重なるような大きさをなしていればよく、磁性体の大きさは各々の情報担持体の設計事項である。
次に、図2を参照して、非接触型ICカード10の使用方法について説明する。
図2(a)に示すように、磁性体12が筐体14の一方の外面14bに設けられたRFID装置20と対向し、RFID装置20の全部と重なるように、筐体14に設けられた挿入部14aに平板11を挿入する。
すると、磁束が磁性体12を通ってアンテナ21に捕捉されるようになるため、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、アンテナ21にICチップ22を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができる。したがって、RFID装置20を使用可能とし、RFID装置20を構成するICチップ22に記録された情報を読み取ったり、ICチップ22に記録された情報を書き換えることができる。
一方、図2(b)に示すように、平板11を裏返して、導電体13が筐体14の一方の外面14bに設けられたRFID装置20と対向し、RFID装置20の全部と重なるように、筐体14に設けられた挿入部14aに平板11を挿入する。
すると、磁束は導電体13を通らない、もしくは導電体13の渦電流により磁束の低下が起こり、磁束がアンテナ21に捕捉されない、または磁束が低下するようになり、アンテナ21にICチップ22を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができなくなる。したがって、RFID装置20を使用不可能とし、RFID装置20を構成するICチップ22に記録された情報を読み取ったり、ICチップ22に記録された情報を書き換えたりすることができなくなる。
(第二の実施形態)
図3は、本発明に係る情報担持体の第二の実施形態として、非接触型ICカードを示す概略断面図である。
図3において、図1に示した第一の実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態における非接触型ICカード30は、上記第一の実施形態における非接触型ICカード10とは、筐体14の他方の外面14cにもRFID装置25が設けられている点が異なっている。
この実施形態では、平板11の一方の面をなす磁性体12は、平板11を挿入部14aに挿入したときに、筐体14の一方の外面14bに設けられたRFID装置20と対向するように、筐体14に設けられた挿入部14aに挿入された状態で、RFID装置20の全部と重なる大きさをなしている。また、平板11の一方の面をなす磁性体12は、平板11を挿入部14aに挿入したときに、筐体14の他方の外面14cに設けられたRFID装置25と対向するように、筐体14に設けられた挿入部14aに挿入された状態で、RFID装置25の全部と重なる大きさをなしている。
一方、平板11の他方の面をなす導電体13は、筐体14の一方の外面14bに設けられたRFID装置20と対向するように、筐体14に設けられた挿入部14aに挿入された状態で、RFID装置20の全部と重なる大きさをなしている。また、平板11の他方の面をなす導電体13は、筐体14の他方の外面14cに設けられたRFID装置25と対向するように、筐体14に設けられた挿入部14aに挿入された状態で、RFID装置25の全部と重なる大きさをなしている。
RFID装置25としては、上記のRFID装置20と同様のものが挙げられる。
なお、この実施形態では、RFID装置20が筐体14の一方の外面14bに設けられ、RFID装置25が筐体14の他方の面14cに設けられた非接触型ICカード30を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、筐体において、平板を挿入部に挿入したときに平板の一方の面または他方の面と対向する部分の両方のそれぞれの内部にRFID装置が設けられていてもよい。
また、本発明の情報担持体にあっては、筐体において、平板を挿入部に挿入したときに平板の一方の面または他方の面と対向する部分の一方および他方のそれぞれに設けられたRFID装置を、互いに異なる機能を有するものとしてもよい。
また、この実施形態では、平板11が磁性体12および導電体13からなる非接触型ICカード30を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、平板が、紙や合成樹脂からなる基材の表裏面のそれぞれに磁性体または導電体のいずれか一方が積層されてなるものであってもよい。また、平板は、磁性体および導電体の表面が合成樹脂フィルムなどでラミネートされているものであってもよい。
また、この実施形態では、平板11の一方の面をなす磁性体12が、平板11が筐体14に設けられた挿入部14aに挿入された状態で、RFID装置20またはRFID装置25の全部と重なる大きさをなしている非接触型ICカード30を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、RFID装置が作動する程度の磁束を捕捉して、誘導起電力を発生させることができれば、磁性体は、平板が挿入部に挿入された状態でRFID装置の全部ではなく、一部に重なるような大きさをなしていればよく、磁性体の大きさは各々の情報担持体の設計事項である。
次に、非接触型ICカード30の使用方法について説明する。
磁性体12が筐体14の一方の外面14bに設けられたRFID装置20と対向し、RFID装置20の全部と重なるように、かつ、導電体13が筐体14の他方の外面14cに設けられたRFID装置25と対向し、RFID装置25の全部と重なるように、筐体14に設けられた挿入部14aに平板11を挿入する。
すると、磁束が磁性体12を通ってRFID装置20を構成するアンテナ21に捕捉されるようになるため、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、RFID装置20を構成するアンテナ21にICチップ22を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができる。一方、磁束は導電体13を通らない、もしくは導電体13の渦電流により磁束の低下が起こり、磁束がRFID装置25を構成するアンテナに捕捉されない、または磁束が低下するようになり、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、このアンテナにRFID装置25を構成するICチップを作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができなくなる。したがって、RFID装置20を使用可能とし、かつ、RFID装置25を使用不可能として、RFID装置20を構成するICチップ22に記録された情報を読み取ったり、ICチップ22に記録された情報を書き換えたりすることができる。
一方、平板11を裏返して、磁性体12が筐体14の他方の外面14cに設けられたRFID装置25と対向し、RFID装置25の全部と重なるように、かつ、導電体13が筐体14の一方の外面14bに設けられたRFID装置20と対向し、RFID装置20の全部と重なるように、筐体14に設けられた挿入部14aに平板11を挿入する。
すると、磁束が磁性体12を通ってRFID装置25を構成するアンテナに捕捉されるようになるため、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、このアンテナにRFID装置25を構成するICチップを作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができる。一方、磁束は導電体13を通らない、もしくは導電体13の渦電流により磁束の低下が起こり、磁束がRFID装置20を構成するアンテナ21に捕捉されない、または磁束が低下するようになり、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、アンテナ21にICチップ22を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができなくなる。したがって、RFID装置25を使用可能とし、かつ、RFID装置20を使用不可能として、RFID装置25を構成するICチップに記録された情報を読み取ったり、このICチップに記録された情報を書き換えたりすることができる。
また、非接触型ICカード30において、RFID装置20とRFID装置25を、互いに異なる機能を有するものとすれば、上述のように一枚の平板11を、磁性体12がRFID装置20またはRFID装置25のいずれか一方と重なるように、筐体14の挿入部14aに挿入することにより、RFID装置20またはRFID装置25のいずれか一方を選択的に使用可能とし、それぞれのRFID装置に異なる情報を書き込んだり、一方のRFID装置に書き込まれた情報のみを読み取ることが可能となる。なお、一方のRFID装置を使用可能とした場合、他方のRFID装置は使用不可能となっているから、誤って、他方のRFID装置を構成するICチップに記録された情報を読み取ったり、このICチップに記録された情報を書き換えたりするなどの誤作動をすることがない。
(第三の実施形態)
図4は、本発明に係る情報担持体の第三の実施形態として、非接触型ICカードを示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)および(c)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
図4中、符号40は非接触型ICカード、41は平板状の部材(以下、「平板」と略す。)、42は磁性体、43は導電体、44は筐体、50は第一のRFID装置、51はアンテナ、52はICチップ、53はアンテナ、54はICチップ、55は第二のRFID装置をそれぞれ示している。
この非接触型ICカード40は、磁性体42からなる領域αと、導電体43からなる領域βとが一面に区分して配されてなる平板41と、この平板41を内包するための挿入部44aを備えてなる筐体44と、平板41を挿入部44aに挿入したときに、筐体44の一方の面44bに領域αまたは領域βのそれぞれと重なるように設けられた第一のRFID装置50と、平板41を挿入部44aに挿入したときに、筐体44の他方の面44cに領域αまたは領域βのそれぞれと重なるように設けられた第二のRFID装置55とから概略構成されている。
平板41は磁性体42と導電体43が連接されて一面をなす複合体である。
平板41の領域αをなす磁性体42は、筐体44に設けられた挿入部44aの内方(筐体44の長手方向の中央部を通り、筐体44の長手方向と垂直な直線を境として、挿入部44aの内側の領域)に挿入された状態で、筐体44の一方の外面44bに設けられた第一のRFID装置50と対向し、第一のRFID装置50の全部と重なる大きさをなしている。一方、平板41の領域βをなす導電体43は、筐体44に設けられた挿入部44aの内方(筐体44の長手方向の中央部を通り、筐体44の長手方向と垂直な直線を境として、挿入部44aの内側の領域)に挿入された状態で、筐体44の一方の外面44bに設けられた第一のRFID装置50と対向し、第一のRFID装置50の全部と重なる大きさをなしている。
また、平板41の領域αをなす磁性体42は、筐体44に設けられた挿入部44aの外方(筐体44の長手方向の中央部を通り、筐体44の長手方向と垂直な直線を境として、挿入部44aの外側の領域)に挿入された状態で、筐体44の他方の外面44cに設けられた第二のRFID装置55と対向し、第二のRFID装置55の全部と重なる大きさをなしている。一方、平板41の領域βをなす導電体43は、筐体44に設けられた挿入部44aの外方(筐体44の長手方向の中央部を通り、筐体44の長手方向と垂直な直線を境として、挿入部44aの外側の領域)に挿入された状態で、筐体44の他方の外面44cに設けられた第二のRFID装置55と対向し、第二のRFID装置55の全部と重なる大きさをなしている。
筐体44に設けられた挿入部44aは、ここに挿入される平板41の外形形状とほぼ同一の形状をなしている。挿入部44aの形状を平板41の外形形状とほぼ同一とすることにより、挿入部44aに挿入した平板41が容易に脱落して、非接触型ICカード40の機能が損なわれることを防止することができる。
磁性体42としては、上記の磁性体12と同様のものが挙げられる。
導電体43としては、上記の導電体13と同様のものが挙げられる。
筐体44としては、上記の筐体14と同様のものが挙げられる。
第一のRFID装置50および第二のRFID装置55としては、上記のRFID装置20と同様のものが挙げられる。
なお、この実施形態では、第一のRFID装置50が筐体44の一方の外面44bに設けられ、第二のRFID装置55が筐体44の他方の面44cに設けられた非接触型ICカード40を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、筐体において、平板を挿入部に挿入したときに平板の一方の面または他方の面と対向する部分の両方のそれぞれの内部にRFID装置が設けられていてもよい。
また、本発明の情報担持体にあっては、筐体において、平板を挿入部に挿入したときに平板の一方の面または他方の面と対向する部分の一方および他方のそれぞれに設けられたRFID装置を、互いに異なる機能を有するものとしてもよい。
また、この実施形態では、平板41が磁性体42および導電体43からなる非接触型ICカード40を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、平板が、紙や合成樹脂からなる基材の表裏面のいずれか一方に磁性体および導電体が積層されてなるものであってもよい。また、平板は、磁性体および導電体の表面が合成樹脂フィルムなどでラミネートされているものであってもよい。
また、この実施形態では、平板41をなす磁性体42が、平板41が筐体44に設けられた挿入部44aに挿入された状態で、第一のRFID装置50または第二のRFID装置55の全部と重なる大きさをなしている非接触型ICカード40を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、RFID装置が作動する程度の磁束を捕捉して、誘導起電力を発生させることができれば、磁性体は、平板が挿入部に挿入された状態でRFID装置の全部ではなく、一部に重なるような大きさをなしていればよく、磁性体の大きさは各々の情報担持体の設計事項である。
次に、図5を参照して、非接触型ICカード40の使用方法について説明する。
図5(a)に示すように、磁性体42が筐体44の一方の外面44bに設けられた第一のRFID装置50と対向し、第一のRFID装置50の全部と重なるように、かつ、導電体43が筐体44の他方の外面44cに設けられた第二のRFID装置55と対向し、第二のRFID装置55の全部と重なるように、筐体44に設けられた挿入部44aに平板41を挿入する。
すると、磁束が磁性体42を通って第一のRFID装置50を構成するアンテナ51に捕捉されるようになるため、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、このアンテナ51に第一のRFID装置50を構成するICチップ52を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができる。一方、磁束は導電体43を通らない、もしくは導電体43の渦電流により磁束の低下が起こり、磁束が第二のRFID装置55を構成するアンテナ53に捕捉されない、または磁束が低下するようになり、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、このアンテナ53に第二のRFID装置55を構成するICチップ54を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができなくなる。したがって、第一のRFID装置50を使用可能とし、かつ、第二のRFID装置55を使用不可能として、第一のRFID装置50を構成するICチップ52に記録された情報を読み取ったり、ICチップ52に記録された情報を書き換えたりすることができる。
一方、図5(b)に示すように、磁性体42が筐体44の他方の外面44cに設けられた第二のRFID装置55と対向し、第二のRFID装置55の全部と重なるように、かつ、導電体43が筐体44の一方の外面44bに設けられた第一のRFID装置50と対向し、第一のRFID装置50の全部と重なるように、筐体44に設けられた挿入部44aに平板41を挿入する。
すると、磁束が磁性体42を通って第二のRFID装置55を構成するアンテナ53に捕捉されるようになるため、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、このアンテナ53に第二のRFID装置55を構成するICチップ54を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができる。一方、磁束は導電体43を通らない、もしくは導電体43の渦電流により磁束の低下が起こり、磁束が第一のRFID装置50を構成するアンテナ51に捕捉されない、または磁束が低下するようになり、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、このアンテナ51に第一のRFID装置50を構成するICチップ52を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができなくなる。したがって、第二のRFID装置55を使用可能とし、かつ、第一のRFID装置50を使用不可能として、第二のRFID装置55を構成するICチップ54に記録された情報を読み取ったり、ICチップ54に記録された情報を書き換えたりすることができる。
また、非接触型ICカード40において、第一のRFID装置50と第二のRFID装置55を、互いに異なる機能を有するものとすれば、上述のように一枚の平板41を、磁性体42が第一のFID装置50または第二のRFID装置55のいずれか一方と重なるように、筐体44の挿入部44aに挿入することにより、第一のFID装置50または第二のRFID装置55のいずれか一方を選択的に使用可能とし、それぞれのRFID装置に異なる情報を書き込んだり、一方のRFID装置に書き込まれた情報のみを読み取ることが可能となる。なお、一方のRFID装置を使用可能とした場合、他方のRFID装置は使用不可能となっているから、誤って、他方のRFID装置を構成するICチップに記録された情報を読み取ったり、このICチップに記録された情報を書き換えたりするなどの誤作動をすることがない。
(第四の実施形態)
図6は、本発明に係る情報担持体の第四の実施形態として、非接触型ICカードを示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)および(c)は(a)のC−C線に沿う断面図である。
図6中、符号60は非接触型ICカード、61は平板状の部材(以下、「平板」と略す。)、62は第一の磁性体、63は第一の導電体、64は第二の導電体、65は第二の磁性体、66は筐体、70は第一のRFID装置、71はアンテナ、72はICチップ、73はアンテナ、74はICチップ、75は第二のRFID装置をそれぞれ示している。
この非接触型ICカード60は、第一の磁性体62からなる領域αと第一の導電体63からなる領域βとに区分されてなる一面と、第一の磁性体62と対向し第二の導電体64からなる領域α´と第一の導電体63と対向し第二の磁性体65からなる領域β´とに区分されてなる他面とを有する平板61と、この平板61を内包するための挿入部66aを備えてなる筐体66と、平板61を挿入部66aに挿入したときに、第一の磁性体62、第一の導電体63、第二の導電体64または第二の磁性体65のそれぞれと重なるように、筐体66の一方の面66bに設けられた第一のRFID装置70と、平板61を挿入部66aに挿入したときに、第一の磁性体62、第一の導電体63、第二の導電体64または第二の磁性体65のそれぞれと重なるように、筐体66の他方の面66cに設けられた第二のRFID装置75とから概略構成されている。
平板61の領域αをなす第一の磁性体62は、筐体66に設けられた挿入部66aの内方(筐体66の長手方向の中央部を通り、筐体66の長手方向と垂直な直線を境として、挿入部66aの内側の領域)に挿入された状態で、筐体66の一方の外面66bに設けられた第一のRFID装置70と対向し、第一のRFID装置70の全部と重なる大きさをなしている。また、この状態で、平板61の領域β´をなす第二の磁性体65は、筐体66の他方の外面66cに設けられた第二のRFID装置75と対向し、第二のRFID装置75の全部と重なる大きさをなしている。
一方、平板61の領域βをなす第一の導電体63は、筐体66に設けられた挿入部66aの内方(筐体66の長手方向の中央部を通り、筐体66の長手方向と垂直な直線を境として、挿入部66aの内側の領域)に挿入された状態で、筐体66の一方の外面66bに設けられた第一のRFID装置70と対向し、第一のRFID装置70の全部と重なる大きさをなしている。また、この状態で、平板61の領域α´をなす第二の導電体64は、筐体66の他方の外面66cに設けられた第二のRFID装置75と対向し、第二のRFID装置75の全部と重なる大きさをなしている。
また、平板61の領域αをなす第一の磁性体62は、筐体66に設けられた挿入部66aの外方(筐体66の長手方向の中央部を通り、筐体66の長手方向と垂直な直線を境として、挿入部66aの外側の領域)に挿入された状態で、筐体66の他方の外面66cに設けられた第二のRFID装置75と対向し、第二のRFID装置75の全部と重なる大きさをなしている。また、この状態で、平板61の領域β´をなす第二の磁性体65は、筐体66の一方の外面66bに設けられた第一のRFID装置70と対向し、第一のRFID装置70の全部と重なる大きさをなしている。
一方、平板61の領域βをなす第一の導電体63は、筐体66に設けられた挿入部66aの外方(筐体66の長手方向の中央部を通り、筐体66の長手方向と垂直な直線を境として、挿入部66aの外側の領域)に挿入された状態で、筐体66の他方の外面66cに設けられた第二のRFID装置75と対向し、第二のRFID装置75の全部と重なる大きさをなしている。また、この状態で、平板61の領域α´をなす第二の導電体64は、筐体66の一方の外面66bに設けられた第一のRFID装置70と対向し、第一のRFID装置70の全部と重なる大きさをなしている。
筐体66に設けられた挿入部66aは、ここに挿入される平板61の外形形状とほぼ同一の形状をなしている。挿入部66aの形状を平板61の外形形状とほぼ同一とすることにより、挿入部66aに挿入した平板61が容易に脱落して、非接触型ICカード60の機能が損なわれることを防止することができる。
第一の磁性体62および第二の磁性体65としては、上記の磁性体12と同様のものが挙げられる。
第一の導電体63および第二の導電体64としては、上記の導電体13と同様のものが挙げられる。
筐体66としては、上記の筐体14と同様のものが挙げられる。
第一のRFID装置70および第二のRFID装置75としては、上記のRFID装置20と同様のものが挙げられる。
なお、この実施形態では、第一のRFID装置70が筐体66の一方の外面66bに設けられ、第二のRFID装置75が筐体66の他方の面66cに設けられた非接触型ICカード60を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、筐体において、平板を挿入部に挿入したときに平板の一方の面または他方の面と対向する部分の両方のそれぞれの内部にRFID装置が設けられていてもよい。
また、本発明の情報担持体にあっては、筐体において、平板を挿入部に挿入したときに平板の一方の面または他方の面と対向する部分の一方および他方のそれぞれに設けられたRFID装置を、互いに異なる機能を有するものとしてもよい。
また、この実施形態では、平板61が第一の磁性体62、第一の導電体63、第二の導電体64および第二の磁性体65からなる非接触型ICカード60を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、平板が、第一の磁性体および第一の導電体からなる一方の面と、第二の磁性体および第二の導電体からなる他方の面とが、紙や合成樹脂からなる基材を介して積層されてなるものであってもよい。また、平板は、磁性体および導電体の表面が合成樹脂フィルムなどでラミネートされているものであってもよい。
また、この実施形態では、平板61の一方の面をなす第一の磁性体62が、平板61が筐体66に設けられた挿入部66aに挿入された状態で、第一のRFID装置70または第二のRFID装置75の全部と重なる大きさをなし、かつ、平板61の他方の面をなす第二の磁性体65が、平板61が筐体66に設けられた挿入部66aに挿入された状態で、第一のRFID装置70または第二のRFID装置75の全部と重なる大きさをなしている非接触型ICカード60を例示したが、本発明の情報担持体はこれに限定されない。本発明の情報担持体にあっては、RFID装置が作動する程度の磁束を捕捉して、誘導起電力を発生させることができれば、磁性体は、平板が挿入部に挿入された状態でRFID装置の全部ではなく、一部に重なるような大きさをなしていればよく、磁性体の大きさは各々の情報担持体の設計事項である。
次に、図7を参照して、非接触型ICカード60の使用方法について説明する。
図7(a)に示すように、第一の磁性体62が筐体66の一方の外面66bに設けられた第一のRFID装置70と対向し、第一のRFID装置70の全部と重なるように、かつ、第二の磁性体65が筐体66の他方の外面66cに設けられた第二のRFID装置75と対向し、第二のRFID装置75の全部と重なるように、筐体66に設けられた挿入部66aに平板61を挿入する。
すると、磁束が第一の磁性体62を通って第一のRFID装置70を構成するアンテナ71に捕捉されるようになるため、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、このアンテナ71に第一のRFID装置70を構成するICチップ72を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができる。一方、磁束が第二の磁性体65を通って第二のRFID装置75を構成するアンテナ73に捕捉されるようになるため、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、このアンテナ73に第二のRFID装置75を構成するICチップ74を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができる。したがって、第一のRFID装置70および第二のRFID装置75を使用可能とし、第一のRFID装置70を構成するICチップ72および第二のRFID装置75を構成するICチップ74に記録された情報を読み取ったり、ICチップ72およびICチップ74に記録された情報を書き換えたりすることができる。
また、第一の磁性体62が筐体66の他方の外面66cに設けられた第二のRFID装置75と対向し、第二のRFID装置75の全部と重なるように、かつ、第二の磁性体65が筐体66の一方の外面66bに設けられた第一のRFID装置70と対向し、第一のRFID装置70の全部と重なるように、筐体66に設けられた挿入部66aに平板61を挿入した場合も、同様に非接触型ICカード60を使用することができる。
一方、図7(b)に示すように、第一の導電体63が筐体66の一方の外面66bに設けられた第一のRFID装置70と対向し、第一のRFID装置70の全部と重なるように、かつ、第二の導電体64が筐体66の他方の外面66cに設けられた第二のRFID装置75と対向し、第二のRFID装置75の全部と重なるように、筐体66に設けられた挿入部66aに平板61を挿入する。
すると、磁束は第一の導電体63を通らない、もしくは第一の導電体63の渦電流により磁束の低下が起こり、磁束が第一のRFID装置70を構成するアンテナ71に捕捉されない、または磁束が低下するようになり、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、このアンテナ71に第一のRFID装置70を構成するICチップ72を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができなくなる。一方、磁束は第二の導電体64を通らない、もしくは第二の導電体64の渦電流により磁束の低下が起こり、磁束が第二のRFID装置75を構成するアンテナ73に捕捉されない、または磁束が低下するようになり、情報書込/読出装置からの電磁誘導により、このアンテナ73に第二のRFID装置75を構成するICチップ74を作動させるのに十分な誘導起電力を発生させることができなくなる。したがって、第一のRFID装置70および第二のRFID装置75を使用不可能として、第一のRFID装置70を構成するICチップ72および第二のRFID装置75を構成するICチップ74に記録された情報を読み取ることも、ICチップ72およびICチップ74に記録された情報を書き換えることもできなくなる。
また、第一の導電体63が筐体66の他方の外面66cに設けられた第二のRFID装置75と対向し、第二のRFID装置75の全部と重なるように、かつ、第二の導電体64が筐体66の一方の外面66bに設けられた第一のRFID装置70と対向し、第一のRFID装置70の全部と重なるように、筐体66に設けられた挿入部66aに平板61を挿入した場合も、同様に非接触型ICカード60を使用できなくすることができる。
本発明の情報担持体は、事前登録が必要なイベント会場への入場券を自宅へ郵送する場合や、投票券などを自宅へ配送する場合などにも適用可能である。
本発明に係る情報担持体の第一の実施形態として、非接触型ICカードを示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 非接触型ICカードの使用方法を示す斜視図である。 本発明に係る情報担持体の第二の実施形態として、非接触型ICカードを示す概略断面図である。 本発明に係る情報担持体の第三の実施形態として、非接触型ICカードを示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)および(c)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 非接触型ICカードの使用方法を示す斜視図である。 本発明に係る情報担持体の第四の実施形態として、非接触型ICカードを示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)および(c)は(a)のC−C線に沿う断面図である。 非接触型ICカードの使用方法を示す斜視図である。
符号の説明
10,30,40,60・・・非接触型ICカード、11,41,61・・・平板、12,42・・・磁性体、13,43・・・導電体、14,44・・・筐体、20,25・・・RFID装置、21,51,53,71,73・・・アンテナ、22,52,54,72,74・・・ICチップ、50,70・・・第一のRFID装置、55,75・・・第二のRFID装置、62・・・第一の磁性体、63・・・第一の導電体、64・・・第二の導電体、65・・・第二の磁性体。

Claims (2)

  1. 磁性体からなる領域αと導電体からなる領域βとが一面に区分して配してなる平板状の部材、および、前記部材を内包するための挿入部を備えてなる筐体とを有する情報担持体であって、
    前記筐体の前記挿入部に前記部材を挿入したときに前記部材の一方の面または他方の面と対向する部分の一方および他方にそれぞれ、前記領域αおよび前記領域βとそれぞれ重なるように、RFID機能を有する半導体装置を個別に設けてなることを特徴とする情報担持体。
  2. 磁性体からなる領域αと導電体からなる領域βとに区分されてなる一面と、電体からなる領域α´と磁性体からなる領域β´とに区分されてなる他面とを有し、前記領域αと前記領域α´が対向し、かつ、前記領域βと前記領域β´が対向するように配置されてなる平板状の部材、および、前記部材を内包するための挿入部を備えてなる筐体とを有する情報担持体であって、
    前記筐体の前記挿入部に前記部材を挿入したときに前記部材の一方の面または他方の面と対向する部分の一方および他方にそれぞれ、前記領域αおよび前記領域β、または、前記領域α´および前記領域β´とそれぞれ重なるように、RFID機能を有する半導体装置を個別に設けてなることを特徴とする情報担持体。
JP2004223708A 2004-07-30 2004-07-30 情報担持体 Expired - Fee Related JP4531473B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004223708A JP4531473B2 (ja) 2004-07-30 2004-07-30 情報担持体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004223708A JP4531473B2 (ja) 2004-07-30 2004-07-30 情報担持体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006048093A JP2006048093A (ja) 2006-02-16
JP4531473B2 true JP4531473B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=36026616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004223708A Expired - Fee Related JP4531473B2 (ja) 2004-07-30 2004-07-30 情報担持体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4531473B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5691332B2 (ja) * 2010-09-15 2015-04-01 オムロン株式会社 Rfidシステム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3548750B2 (ja) * 1996-12-20 2004-07-28 オムロン株式会社 非接触媒体保護ケースおよび導電性シールドカード
JPH10201517A (ja) * 1997-01-22 1998-08-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非接触icカード用カードケース

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006048093A (ja) 2006-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4804198B2 (ja) 非接触icカード
US7931203B2 (en) Non-contact type IC card
JP4531473B2 (ja) 情報担持体
JP4522781B2 (ja) 情報担持体
JP4611766B2 (ja) 非接触型データ受送信体
JP4509687B2 (ja) 情報担持体
JP4531474B2 (ja) 情報担持体
JP4566707B2 (ja) 非接触型データ受送信体
JP4969198B2 (ja) 非接触icカード
CN101310293A (zh) 非接触型ic卡
JP4800024B2 (ja) 非接触icカード
JP5942658B2 (ja) 情報記録冊子
JP2007157087A (ja) 非接触icカード
JP2006031599A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4871789B2 (ja) 磁性シート
JP4566706B2 (ja) 非接触型データ受送信体
JP2007310453A (ja) 非接触型データ受送信体
JP2006018785A (ja) Icカ−ドやicタグ等の使用時に不具合を生じさせない仕組み及びその仕組みを応用した収納ケ−ス
JP2006091964A (ja) 両面非接触icシート
JP2003288567A (ja) Rf−idメディア
JP4611767B2 (ja) 非接触型データ受送信体
JP2007310452A (ja) 非接触型データ受送信体
JP2009032164A (ja) 磁性シート
JP2009032161A (ja) 磁性シートおよびこれを備えた非接触型データ受送信体ホルダー
JP2004202717A (ja) Idカード及びidカードの使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070420

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100507

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4531473

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees