JP4530841B2 - 熱風環状管の設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高炉の炉体の周囲に、周方向に複数に分割された各セグメントを取り込んでリング状の熱風環状管を形成する熱風環状管の設置方法に関する。
従来、高炉の炉体を高さ方向に分割されたリング状のブロックに解体して改修を行なう際、ブロックの搬出ルートを確保するために、高炉の作業床を小さく分解することなく、作業床を補強して一体輸送可能なブロックとし、その搬出側と反対の位置に重心移動を行なうスライド手段を設けて、大型搬送台車により水平移動し、大型搬送台車を往復移動させて積載物の重心を大型搬送台車の上まで移動させ、高炉位置から搬出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、図8(A)、(B)に示すように、高炉の炉体70の周囲に、周方向に複数(図8では8個)に分割された各分割体(セグメントとも呼ぶ)をリング状に組み込むための熱風環状管の設置方法が、以下に示す要領で行なわれている。
下部櫓梁下の4個所に、吊り装置である電動チェーンブロックa′〜d′を設置し、鋳床(図示せず)に搬入されている分割体のうち、まず第1の分割体を鋳床天井クレーン71により作業床下の鋳床デッキ72上に一旦、仮置きし、仮置きされた第1の分割体を、鋳床天井クレーン71と電動チェーンブロックa′との相吊り作業により、作業デッキ73上に移動する(状態1から状態2)。
電動チェーンブロックa′と電動チェーンブロックb′との相吊り作業により、第1の分割体を炉体搬出入方向と反対側の作業デッキ73上に移動する(状態2から状態3を経由して状態4)。
第1の分割体の下にチルローラー(図示せず)を挿入し、別途、牽引手段により移動し(状態4から状態5)、芯出しした後、第1の分割体を仮固定する。
反対側(図では右側)の鋳床から、鋳床天井クレーン74及び電動チェーンブロックc′により、前記と同様な手順で、第2の分割体を鋳床デッキ75(状態6)を経由して、作業デッキ73上に移動し、第2の分割体の下にチルローラーを挿入し、電動チェーンブロックc′と電動チェーンブロックb′との相吊り作業により、第2の分割体を第1の分割体の側に移動する(状態7から状態8)。
第2の分割体と第1の分割体との肌合わせを行ない、第2の分割体と同様な手順で第3の分割体を取り込み、第3の分割体と第1の分割体との肌合わせを行なう。更に、第4の分割体と第2の分割体との肌合わせ、第5の分割体と第3の分割体との肌合わせを行ない、炉心からの各分割体の寸法を確認して、2/3円弧状(図8(B)参照)に組み立てる。
その後、炉体70を据付けた後、炉体搬入(改修時には、炉体搬出入)用に取り外している後付け作業デッキ76上に残りの第6〜第8の分割体を搭載し、後付け作業デッキ76の据付位置に搬入し、後付け作業デッキ76の据付完了後、第6〜第8の分割体の下にチルローラーを挿入し、別途、牽引手段により引き寄せ方向をコントロールしながら、第5の分割体と第6の分割体とを、第4の分割体と第7の分割体とを合わせる。
第6の分割体と第7の分割体との間の寸法を計測し、取り込み可能寸法になるように別途、牽引手段により第6の分割体と第7の分割体を移動し、第8の分割体を取り込み、第5の分割体と第6の分割体、第6の分割体と第8の分割体、第8の分割体と第7の分割体、第7の分割体と第4の分割体との肌合わせを行ない、リング状の熱風環状管に組み立てる。
特開平10−96006号公報(図1〜図6)
しかしながら、前記従来の熱風環状管の設置方法においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
後付け作業デッキ76上や作業デッキ73上に取り込まれた各分割体は、電動チェーンブロックa′〜d′、牽引手段及びチルローラーを用いて、搬送、芯出し及び肌合わせを行なうので、作業性が悪く、工期が長くかかるという問題があった。また、前記作業の際、分割体に衝撃が発生する恐れがあるので、分割体に耐火物を事前に取付けることができず、リング状に形成した後に耐火物の施工を行なうため、工期がさらに長くかかるという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、セグメントの搬送及び配置等の作業性が良好で短い工期ででき、作業時の衝撃を小さくできる熱風環状管の設置方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る熱風環状管の設置方法は、高炉の炉体の周囲に、周方向に複数に分割されたセグメントを搬送並びに配置し、該セグメントの芯出し、そしてその接合を行って熱風環状管を設置する方法であって、
前記複数に分割されたセグメントはそれぞれ、複数の支持脚を備え同一高さの受け台に搭載され、前記セグメントの搬送は、前記受け台を昇降手段によって昇降可能で、全方向への走行及び旋回が可能な2組の小型搬送台車により行うように構成されている。
本発明の熱風環状管の設置方法においては、複数に分割されたセグメントはそれぞれ、複数の支持脚を備え同一高さの受け台に搭載され、セグメントの搬送は受け台を昇降手段によって昇降可能で、全方向への走行及び旋回が可能な2組の小型搬送台車により行うように構成されているので、従来のように電動チェーンブロック等を使用する場合に比べて、短時間で作業が行え、且つ、セグメントに搬送による衝撃が発生する恐れがないため、セグメントに耐火物を事前に取付けることができ、この結果、工期を短縮することができる。
小型搬送台車が、受け台を支持する支持台と、支持台を昇降する昇降手段と、昇降手段が設けられ、連結フレームにより一体化された4台の台車ユニットとを備え、各台車ユニットが、台車フレームと、台車フレームの下部に台車フレーム中心に対して対向して設けられ、しかも、個別駆動される2個の駆動ローラと、台車フレームの転倒防止用で隅部にそれぞれ支点軸を介して設けられた複数個のフリーローラとを備え、フリーローラの回転軸は台車フレームに垂直に設けられた支点軸から外れて配置されている場合には、小型搬送台車の車高を低く抑えることができ、この結果安定した搬送及び配置が行える。
セグメントを搬送するときに、セグメントが搭載された受け台をジャッキアップし、支持脚を取り外した後、受け台下に小型搬送台車を挿入し、小型搬送台車の昇降手段により受け台を介してセグメントを持ち上げ、セグメントを配置するときに、受け台をジャッキアップし、支持脚を受け台に取付け、小型搬送台車を受け台下から引抜く場合には、セグメントの搬送及び配置の作業性が向上し、作業が容易に、かつ短時間で行なえる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る熱風環状管の設置方法において取込架台を第1の運搬車輛上に載置する前の状態を説明する全体配置図、図2は同熱風環状管の設置方法により組み立てられた熱風環状管の平面図、図3は同熱風環状管の設置方法において先付けセグメントを第1の運搬車輛により炉体の炉底に搬送する状態を説明する全体配置図、図4は同熱風環状管の設置方法において後付けセグメントを第2の運搬車輛上に設けられた後付け作業デッキ上に搭載して、後付け作業デッキの据付位置に搬送する状態を説明する全体配置図、図5(A)〜(D)は同熱風環状管の設置方法のセグメントの搬送、配置及び芯出し要領を示す説明図、図6は同熱風環状管の設置方法に用いる小型搬送台車の斜視図、図7は同熱風環状管の設置方法に用いる小型搬送台車の模式的な平面配置図である。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施の形態に係る熱風環状管の設置方法を適用する熱風環状管の設置装置10は、高炉の炉体11の周囲に、周方向に複数(本実施の形態では7個)に分割したセグメントa〜gを搬送、配置、芯出し及び接合して熱風環状管15を設置する装置である。熱風環状管15は、固定作業デッキ12及び後付け作業デッキ13から構成される作業デッキ14と共に設けられ、炉体11の搬入前に、炉体11の搬入が可能な範囲に所定数(本実施の形態では4個)の先付けセグメントa、e〜gを取り込み、炉体11の搬入後に、残りの後付けセグメントb〜dを取り込む。
なお、先付けセグメントa、e〜g及び後付けセグメントb〜dのアルファベットは、組み立てられた熱風環状管15の円周方向の時計回りの順番を表している。また、後付け作業デッキ13とは、オフラインで組立完了した作業デッキ上に、後付けセグメントb〜dを取り込むために組み立てた作業デッキを組み込んだデッキを表している。以下、詳細に説明する。
図1及び図3に概略示すように、熱風環状管の設置装置10は、複数の脚部(図示せず)を備えた台車架構16と、台車架構16上に載置され台車架構16上をスライド可能なスライド台車17と、スライド台車17上に載置され、それぞれ受け台25に搭載された先付けセグメントa、e〜g(図5参照)を載置可能な取込架台18と、取込架台18上に先付けセグメントa、e〜gを搭載した状態で、台車架構16を持ち上げて炉体11の近傍に搬送可能な昇降手段(図示せず)を備えた第1の運搬車輛20とを有している。
熱風環状管の設置装置10は、さらに、炉体11の近傍にて台車架構16の上面と炉底(図示せず)の上面の高さレベルを一致させて接続した状態で、スライド台車17をスライドさせて先付けセグメントa、e〜gを、炉体11の据付位置23に搬入する牽引手段(図示せず)を有している。
図5に示すように、熱風環状管の設置装置10は、先付けセグメントa、e〜g及び後付けセグメントb〜dがそれぞれ搭載され、複数の支持脚24を備え同一高さの受け台25と、受け台25を昇降可能で、全方向への走行及び旋回が可能な2組の小型搬送台車26とを有しており、2組の小型搬送台車26によって作業デッキ14上での先付けセグメントa、e〜g及び後付けセグメントb〜dの搬送及び配置を行なうことができるように構成されている。なお、受け台25はセグメントa〜gを搭載した状態で、セグメントa〜gの中心位置と支持脚24の下端との垂直方向の距離が同一になるように構成されている。
ここで、図6及び図7を参照して、小型搬送台車26について詳細に説明する。
小型搬送台車26は、台車ユニット19を4台で一組として備えており、隣り合う台車ユニット19は、側部連結フレーム49〜52により連結されると共に、4台の台車ユニット19は、矩形板状の中央部連結フレーム53により一体的に連結されている。各台車ユニット19は、平面視して矩形状の台車フレーム21と、台車フレーム21の下部に設けられた2個の駆動ローラ46a、46b及び4個のフリーローラ47a〜47dとを備えている。台車フレーム21の上側中央部には、昇降手段の一例であるスクリュージャッキ22が設けられている。
駆動ローラ46a、46bはスクリュージャッキ22を中心にして対向して配置されており、それぞれの駆動ローラ46a、46bが別個の減速機付きモータ(図示せず)で駆動され、台車ユニット19を運行させることができる。台車フレーム21の転倒防止用であって、台車フレーム21の4隅部にそれぞれ支点軸48a〜48dを介して設けられたフリーローラ47a〜47dのうちフリーローラ47a、47bは駆動ローラ46a挟んで両側に対向して配置され、一方、フリーローラ47c、47dは駆動ローラ46b挟んで両側に対向して配置されている。フリーローラ47a〜47dそれぞれの回転軸55は、台車フレーム21に垂直に設けられた支点軸48a〜48dから外れて配置されている。なお、図6中の符号54は制御盤を表している。
かかる構成の台車ユニット19は、駆動ローラ46a、46bが減速機付きモータで別個に駆動、制御されることから、この駆動ローラ46a、46bの回転数の差により、直進、操舵、旋回の各動作を行う。即ち、直進動作の時は両駆動ローラ46a、46bを同回転数で駆動する。また、操舵動作の時は駆動ローラ46a、46bの一方を停止、又は減速し他方を駆動することで操舵する。更に、旋回動作の時は両駆動ローラ46a、46bを逆方向に回転駆動する。
図6には図示していないが、4本のスクリュージャッキ22のロッドの上端部には、平面視して矩形状の支持台が取付けられており、該支持台上にセグメントを搭載した受け台25の片側が載置されるようになっている。従って、2組の小型搬送台車26の支持台を個別に昇降でき、しかも、2組の小型搬送台車26を一体で全方向への走行及び旋回ができるので、各セグメントの搬送及び配置を順次行うことができる。
図1及び図4に示すように、熱風環状管の設置装置10は、さらに、受け台25に搭載された後付けセグメントb〜dを炉体11の近傍に搬送可能な第2の運搬車輛27と、第2の運搬車輛27上に載置され、炉体11の搬入のために、固定作業デッキ12に対して取り外し可能な後付け作業デッキ13とを有している。従って、炉体11を据付位置23に搬入後に、受け台25に搭載された残りの後付けセグメントb〜dが後付け作業デッキ13を介して第2の運搬車輛27上に搭載され、第2の運搬車輛27により後付け作業デッキ13の据付位置28に搬送されるようになっている。
後付け作業デッキ13は高炉樋29を備えており、さらに、後付けセグメントb〜dを第2の運搬車輛27上に搭載した際、第2の運搬車輛27の転倒を防止するために、図示しないカウンターウエイトが第2の運搬車輛27に取付けられている。
図3に示すように、第1の運搬車輛20は、全方向への走行及び旋回が可能で、昇降手段(図示せず)を備えた4台の第1の大型搬送台車30〜33を備えている。
図4に示すように、第2の運搬車輛27は、全方向への走行及び旋回が可能な4台の第2の大型搬送台車34〜37を備えている。
第1の運搬車輛20の第1の大型搬送台車30、第2の運搬車輛27の第2の大型搬送台車34にはそれぞれ、運転室38、39が設けられている。
また、熱風環状管の設置装置10には、図1に示すリフトアップ架構40及び大型クローラクレーン41が含まれている。
図1に示すように、リフトアップ架構40には、2台の第3の大型搬送台車42a、42bを備えた第3の運搬車輛42に搭載されて、リフトアップ架構40内に搬入された取込架台18を吊り上げ可能な吊上手段(図示せず)が設けられており、リフトアップ架構40内に搬入された第1の運搬車輛20に台車架構16を介して搭載されたスライド台車17上に前記吊上手段により取込架台18を載置できるようになっている。
図3に示すように、大型クローラクレーン41により、第1の運搬車輛20上に台車架構16及びスライド台車17を介して載置された取込架台18上に、先付けセグメントa、e〜gを搭載するようにしている。
次いで、熱風環状管の設置装置10を用いた本発明の一実施の形態に係る熱風環状管の設置方法を実施する作業について、炉体11の改修の場合で、図を参照しながら説明する。
(1)事前の準備
図1に示すように、位置xにて後付け作業デッキ13の組立を、位置yにてリフトアップ架構40の組立を、また、位置zにて取込架台18の組立を行なう。
(2)取込架台の台車架構上への搭載
図1に示すように、位置zにて取込架台18下に第3の運搬車輛42を挿入し、第3の運搬車輛42の昇降手段を用いて取込架台18を持ち上げ、取込架台18をリフトアップ架構40まで移動し、吊上手段により取込架台18を吊り上げた状態で、第3の運搬車輛42を搬出する。
一方、スライド台車17を搭載した台車架構16を第1の運搬車輛20により持ち上げて、リフトアップ架構40まで移動し、吊上手段により吊り上げていた取込架台18をスライド台車17上にあずける。ロック機構(図示せず)によりスライド台車17と取込架台18とを固定する。
(3)先付けセグメントの取込架台上への搭載
図3に示すように、取込架台18を、台車架構16及びスライド台車17を介して搭載した第1の運搬車輛20をリフトアップ架構40下より搬出し、第1の運搬車輛20をジャッキダウン(下降)し、取込架台18及びスライド台車17の荷重を台車架構16の複数の脚部により受ける。
第1の運搬車輛20の側に大型クローラクレーン41を設置し、別途運搬車輛上に搭載され、それぞれ受け台25(図5参照)に搭載された先付けセグメントa、e〜gを、大型クローラクレーン41により取込架台18上に上架する。
(4)先付けセグメントの搬入口(櫓前)への搬送
図3に示すように、固定作業デッキ12の一部を構成する櫓内側仮設ステージを櫓外側固定ステージの内側に設置しておき、第1の運搬車輛20をジャッキアップ(上昇)し、先付けセグメントa、e〜gを搭載した第1の運搬車輛20を、周囲の障害物を避けながら炉体11の据付位置23の近傍、即ち、櫓前sに移動する。
(5)先付けセグメントの炉体の据付位置への搬入
図1及び図3に示すように、台車架構16の上面と炉底の上面との高さレベルを一致させて接続し、スライド台車17を横引きすることによりスライドさせて、取込架台18を炉体11の据付位置23に搬入する。
(6)取込架台の上面と固定作業デッキの上面との隙間の閉塞
櫓内側仮設ステージと取込架台18との接合部に根太を取付け、櫓内側仮設ステージと取込架台18との隙間に板を挿入して隙間を塞ぐ。
(7)基準となる先付けセグメントgの搬送及び配置(図5参照)
(7−1)受け台25に、先付けセグメントgを左右方向に移動可能な芯出し用ジャッキ43と、受け台25を上下方向に移動可能なレベル調整用ジャッキ44をセットする。
(7−2)先付けセグメントgを固定しているズレ止め金物を撤去する。
(7−3)レベル調整用ジャッキ44(又はその他のジャッキ)により受け台25を含む全体をジャッキアップし、支持脚24を取り外した後、2組の小型搬送台車26を受け台25下に挿入する。
(7−4)2組の小型搬送台車26を受け台25下の所定の位置まで移動し、スクリュージャッキ22により受け台25を介して先付けセグメントgを持ち上げる。
(7−5)2組の小型搬送台車26の移動により先付けセグメントgを、事前に敷板に罫書いておいた所定位置まで移動する。この際、先付けセグメントgに取付けられた下げ振りを罫書きしたポイントに合わせる(以上、セグメント搬送工程)(図5(A)参照)。
(7−6)レベル調整用ジャッキ44(又はその他のジャッキ)により受け台25をジャッキアップし、支持脚24を受け台25に取付けた後、各小型搬送台車26を受け台25下から引抜き、各小型搬送台車26と支持脚24とを入れ替える(以上、セグメント配置工程)(図5(B)参照)。
(8)先付けセグメントgの長手方向両サイドのレベル調整をレベル調整用ジャッキ44で行い、支持脚24下にシム板45を挿入し、固定する(図5(C)参照)。また、芯出し用ジャッキ43で先付けセグメントgの熱風環状管半径方向の位置調整を行なう(以上、セグメント位置調整工程)(図5(D)参照)。
(9)残りの先付けセグメントf、e、aの搬送及び配置
前記(7)の先付けセグメントgと同様の要領で、各先付けセグメントf、e、aを順次搬送及び配置する。
(10)先付けセグメントの芯出し
各先付けセグメントf、e、aを先付けセグメントgに引き寄せ治具で引き寄せ、芯出し(肌合わせ)を行なう。
(11)隣接する先付けセグメントg、f、e、a同士を接合する(セグメント接合工程)。
(12)取込架台の搬出
取込架台18を搬出するため、仮設の接合部を取り外し、スライド台車17をスライドして取込架台18を搬入口まで横移動させ、第1の運搬車輛20により取込架台18を搬出する(図3参照)。
(13)炉体の搬入
取込架台18を搬出した後、上部マンテル、次いで、下部マンテルを取り込み、炉体11の据え付けを行なう。
(14)後付けセグメントの搬入口への搬送
図4に示すように、第2の運搬車輛27上に載置された後付け作業デッキ13上に、後付けセグメントb〜dを搭載し、第2の運搬車輛27により後付けセグメントb〜dを後付け作業デッキ13の据付位置28に搬送する。なお、図4では、固定作業デッキ12の記載を省略している。
(15)後付けセグメントb〜dの小型搬送台車による搬送から接合までの工程
後付け作業デッキ13の上面と固定作業デッキ12の上面との隙間を塞いだ後、前記(7)〜(11)で説明した先付けセグメントg、f、e、aの場合と同じ要領により行う。即ち、後付けセグメントb、d、cをそれぞれ順次、2組の小型搬送台車26のスクリュージャッキ22により持ち上げ、後付け作業デッキ13及び/又は固定作業デッキ12上で搬送し、先付けセグメントe、a又は後付けセグメントb、dに隣接して配置した後、レベル調整用ジャッキ44及び芯出し用ジャッキ43を用いて芯出しを行い、後付けセグメントb、d、cをそれぞれ、隣接する先付けセグメントe、a又は後付けセグメントb、dと接合する。
(16)先付けセグメントe〜g、a及び後付けセグメントb、d、cが接合されて形成された熱風環状管15は、炉体11の周囲に固定された複数のジャッキアップ手段により所定の高さ位置に吊り上げられる。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の熱風環状管の設置方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、セグメントa〜gを第1の運搬車両20又は第2の運搬車両27により搬送して炉体11の周囲まで搬送したが、これに限定されず、必要に応じて、例えば、従来の方法で炉体の周囲まで搬送することもできる。
熱風環状管の設置方法を実施する作業について、炉体11の改修の場合で説明したが、これに限定されず、炉体の新設の場合にも適用することができる。
取込架台の上面と固定作業デッキの上面との隙間を塞ぎ、また、後付け作業デッキの上面と固定作業デッキの上面との隙間を塞いだが、これに限定されず、必要に応じて(例えば、取込架台又は後付け作業デッキ上から固定作業デッキ上までの移送を2組の小型搬送台車26によって行なわず、別の移送手段によって行ない、固定作業デッキ上での搬送のみ2組の小型搬送台車26によって行なう場合には)、各隙間を塞がなくてもよい。
小型搬送台車26は、4台の台車ユニット19で編成したが、これに限定されず、必要に応じて、3台又は5台以上の台車ユニットで編成することもできる。また、昇降手段としてスクリュージャッキ22を用いたが、これに限定されず、状況に応じて、その他の昇降手段、例えば、エアジャッキ等を用いることもできる。
各台車ユニット19にスクリュージャッキ22を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、各台車ユニットにスクリュージャッキを設ける代わりに、4台の台車ユニットが一体化された小型搬送台車に1又は複数のジャッキを設けることもできる。
本発明の一実施の形態に係る熱風環状管の設置方法において取込架台を第1の運搬車輛上に載置する前の状態を説明する全体配置図である。 同熱風環状管の設置方法により組み立てられた熱風環状管の平面図である。 同熱風環状管の設置方法において先付けセグメントを第1の運搬車輛により炉体の炉底に搬送する状態を説明する全体配置図である。 同熱風環状管の設置方法において後付けセグメントを第2の運搬車輛上に設けられた後付け作業デッキ上に搭載して、後付け作業デッキの据付位置に搬送する状態を説明する全体配置図である。 (A)〜(D)は同熱風環状管の設置方法のセグメントの搬送、配置及び芯出し要領を示す説明図である。 同熱風環状管の設置方法に用いる小型搬送台車の斜視図である。 同熱風環状管の設置方法に用いる小型搬送台車の模式的な平面配置図である。 (A)、(B)はそれぞれ、従来例に係る熱風環状管の設置方法を示す説明図である。
符号の説明
10:熱風環状管の設置装置、11:炉体、12:固定作業デッキ、13:後付け作業デッキ、14:作業デッキ、15:熱風環状管、16:台車架構、17:スライド台車、18:取込架台、19:台車ユニット、20:第1の運搬車輛、21:台車フレーム、22:スクリュージャッキ(昇降手段)、23:据付位置、24:支持脚、25:受け台、26:小型搬送台車、27:第2の運搬車輛、28:据付位置、29:高炉樋、30〜33:第1の大型搬送台車、34〜37:第2の大型搬送台車、38、39:運転室、40:リフトアップ架構、41:大型クローラクレーン、42:第3の運搬車輛、42a、42b:第3の大型搬送台車、43:芯出し用ジャッキ、44:レベル調整用ジャッキ、45:シム板、46a、46b:駆動ローラ、47a〜47d:フリーローラ、48a〜48d:支点軸、49〜52:側部連結フレーム、53:中央部連結フレーム、54:制御盤55:回転軸

Claims (3)

  1. 高炉の炉体の周囲に、周方向に複数に分割されたセグメントを搬送並びに配置し、該セグメントの芯出し、そしてその接合を行って熱風環状管を設置する方法であって、
    前記複数に分割されたセグメントはそれぞれ、複数の支持脚を備え同一高さの受け台に搭載され、前記セグメントの搬送は、前記受け台を昇降手段によって昇降可能で、全方向への走行及び旋回が可能な2組の小型搬送台車により行うことを特徴とする熱風環状管の設置方法。
  2. 請求項1記載の熱風環状管の設置方法において、前記小型搬送台車は、前記受け台を支持する支持台と、該支持台を昇降する前記昇降手段と、該昇降手段が設けられ、連結フレームにより一体化された4台の台車ユニットとを備え、
    前記各台車ユニットは、台車フレームと、該台車フレームの下部に該台車フレーム中心に対して対向して設けられ、しかも、個別駆動される2個の駆動ローラと、前記台車フレームの転倒防止用で隅部にそれぞれ支点軸を介して設けられた複数個のフリーローラとを備え、該フリーローラの回転軸は前記台車フレームに垂直に設けられた前記支点軸から外れて配置されていることを特徴とする熱風環状管の設置方法。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の熱風環状管の設置方法において、前記セグメントを搬送するときに、前記セグメントが搭載された前記受け台をジャッキアップし、前記支持脚を取り外した後、前記受け台下に前記小型搬送台車を挿入し、前記小型搬送台車の前記昇降手段により前記受け台を介して前記セグメントを持ち上げ、
    前記セグメントを配置するときに、前記受け台をジャッキアップし、前記支持脚を前記受け台に取付け、前記小型搬送台車を前記受け台下から引抜くことを特徴とする熱風環状管の設置方法。
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