JP4529136B2 - 研磨装置、および、研磨方法 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ディスク装置に装着される磁気媒体(ハードディスク)の円盤母材であるガラス基板等の板状基板の研磨を行う、研磨装置、および、研磨方法に関する。
磁気ディスクの高記録密度化に伴い、磁気情報を読書きするヘッドの浮上高さも小さくなり、その記録媒体としての磁気ディスクの表面の平滑化や欠陥の微細化が求められる。
当初、磁気ディスク媒体の円盤母材はアルミ基板であったが、ノートパソコンや近年のカーナビや携帯機器への磁気ディスクの搭載では、表面の平滑性に加え、小型・薄型化に達し、耐衝撃性に優れたガラス基板が磁気媒体の円盤母材の主流となっている。このガラス基板は、フロート法などにより作成したガラス板を研削、研磨して作られる。
研磨工程では、酸化セリウムなどの砥粒を主成分とした研磨材を用いてガラス基板の一定の平滑性を確保しているが、研磨後の水洗浄ではガラス基板に残存した研磨材、特に酸化セリウムなどの砥粒は完全に除去することは困難である。研磨砥粒が残存したガラス基板を磁気媒体にして磁気ディスク装置に装着すると、砥粒起因の磁気媒体表面突起とリード・ライトヘッドとの接触によりヘッドクラッシュを起こしてしまうため、磁気媒体メーカーは表面突起検査であるグライドハイト試験(GHT)を行って不良媒体として廃棄してしまう。このため、ガラスのエッチング効果があるフッ化水素酸などの薬液をガラス基板洗浄に用いて酸化セリウムを除去することが、特許文献1に開示されている。
ところが、上記研磨材除去のための薬液洗浄はガラスのエッチング作用によりガラス基板に滞在した研磨傷を拡大させたり、エッチング斑や突起残存の課題があることを指摘し、この対策案として研磨後のガラス基板をコロイダルシリカの縣濁液を用いてスクラブ洗浄し、その後pH11のNaOH水溶液でさらに第2のスクラブ洗浄を施すことが、特許文献2に開示されている。
上記のような課題を勘案して、1次研磨として酸化セリウムの砥粒を用いてガラス基板を研磨し、2次の仕上げ研磨としてコロイダルシリカの砥粒を用いてガラス基板を研磨する研磨方式がある。このコロイダルシリカを用いた仕上げ研磨では、(1)1次研磨の残存砥粒が除去される、(2)ガラス基板の平滑性を一層向上させる(鏡面化)、(3)1次研磨で発生した研磨傷を除去する効果がある。
特開昭50−45465号公報 特開2000−343390号公報 特開平10−202515号公報
しかしながら、コロイダルシリカを用いた仕上げ研磨では、研磨後のコロイダルシリカを含有した廃液の滴下が起因して、洗浄後もガラス基板にコロイダルシリカが残存する課題があった。以下、研磨後の工程における問題点について説明する。
図28は、研磨機1の基板研磨後における研磨廃液の飛散の様子を示す。
研磨機1は、上定盤2と、下定盤3とから構成される。上定盤2には、研磨液を供給するための多数の通管4が配設されていると共に下定盤3に対向する側の面には研磨パット5が配設されている。下定盤3には、ガラス基板等の研磨基板6を収納したキャリア7が配設されている。また、この研磨機1に隣接した位置には、研磨基板6に代わって研磨される次研磨基板8を搭載した次基板ホルダー9が待機している。
そして、研磨して洗浄後、研磨基板6を搭載した下定盤3に対して、上定盤2を上方に移動させていくことによって、上定盤2の開錠が行われる。この移動時に、上定盤2の研磨パット5の表面から研磨廃液10の滴下があり、この滴下が隣接する次研磨基板8の表面に飛散する。このような飛散は、上定盤2の開錠と同時に始まり、キャリア7への次研磨基板8のセット(基板のロード)を経て次の研磨が開始されるまでの間は発生する。
一方、洗浄による研磨材の完全除去は洗浄工程時間の制約から不可能であり、研磨廃液10には、研磨砥粒が残存する。従って、上定盤2の表面からの研磨廃液10の飛散により、次研磨基板8の表面には、研磨砥粒が付着し、研磨開始までの間に乾燥・固着が発生することになる。
このような問題は一般の研磨処理に当てはまるが、ガラス基板の研磨において、研磨砥粒がコロイダルシリカの場合は、乾燥後のガラス基板とコロイダルシリカ砥粒の固着が強固で、極めて深刻な問題となる。その理由は、ガラスとコロイダルシリカの主低分はともにSiOであるため、研磨廃液10の乾燥でガラスとコロイダルシリカの化学的な一体化が発生するためで、こうして残存したガラス基板の表面のコロイダルシリカはその後の研磨で除去すると研磨時間が多大になり、また研磨後に残存すると洗浄では極めて除去困難になる。従って、コロイダルシリカによる仕上げ研磨の利点を生かしきれず、ガラス基板では酸化セリウムによる研磨が主流になっている。
また、研磨終了後、上定盤2の開錠から研磨基板6のアンロード完了までの間、上定盤2の表面からの研磨廃液10は研磨が終了した研磨基板6にも滴下するが、研磨終了後の研磨基板6はリンスによりウェット状態で、基板ロードに先立って研磨基板6はアンロードされるため、コロイダルシリカ砥粒の乾燥・固着の発生は軽微で、NaOH水溶液等のスクラブ洗浄で除去可能のレベルにある。
しかしながら、研磨後の洗浄がスクラブを伴わない純水での超音波洗浄だけの場合は残存コロイダルシリカ砥粒の除去が困難で、アンロード基板上の研磨廃液10の滴の除去は、研磨後の洗浄性能に左右されることになる。
図29は、光学式(一般にはレーザ光)外観検査装置を用いて、洗浄後の研磨基板6の表面を評価した欠陥マップの例を示す。
この評価では、研磨基板6を研磨して洗浄した後に、コロイダルシリカ砥粒が基板表面に欠陥11の突起として残ったときの例を示す。
図29は、研磨基板6の表面を外観検査装置によって欠陥走査し、その結果をマップ表示したものであるが、この外観検査装置は、研磨基板6の表面にレーザ光を照射してその散乱光の強度の閾値判定により基板表面の凹凸欠陥を検出し、その欠陥11がマップの斑点に対応している。
図30は、図29の欠陥マップにおいて円形状になっている欠陥(この欠陥を研磨円形欠陥と称す)12の電子顕微鏡写真を示す。
この研磨円形欠陥12のSEM(Secondary Electron Microscope)像から、球形のコロイダルシリカが密集していることがわかる。
図31は、研磨円形欠陥12が生成される工程を示す。
ガラス基板からなる研磨基板6上のコロイダルシリカ13の砥粒を含む研磨廃液10の滴は半球形をなしており、乾燥により周囲円形部のコロイダルシリカ13が研磨基板6に乾燥・固着して、欠陥マップ上で研磨円形欠陥12となっている。
また、研磨基板6を磁気媒体として構成したとき、コロイダルシリカ13の砥粒の粒径は数十nmであるため、砥粒の残留部分は磁気媒体で高さ数十nmの表面突起となる。一方、磁気媒体のGHT(Glide Hight Test)での試験ヘッド(GHヘッド)の浮上高さは10nm以下であるため、上記表面突起とGHヘッドとの接触は避けられない。実際、研磨円形欠陥12の存在するガラス基板の磁気媒体化後のGHTでは、ガラス基板の円形欠陥部でGHT不良となることも確認された。
そこで、本発明の目的は、研磨機の開閉動作と連動して遮蔽板の駆動制御を行うことにより、上定盤の表面から隣接する次研磨基板への研磨廃液の飛散、および、上定盤の表面からその下定盤に保持された研磨基板への研磨廃液の飛散を防止して、次研磨基板での研磨円形欠陥および研磨基板での研磨円形欠陥の発生を無くすことが可能な、研磨装置、および、研磨方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、研磨基板および次研磨基板での研磨円形欠陥の発生を排除するために用いられる各遮蔽板の遮蔽動作と、各研磨機の上下定盤間の開閉動作と、各研磨機での研磨処理と、各研磨機間の基板の移し変え動作との複雑な作業を効率良く連動させて、簡素化した駆動制御を行い、ひいては最終研磨仕上げされた基板の歩留りを改善して生産効率を一段と高め、生産コストの低減化を図ることが可能な、研磨装置、および、基板の研磨方法を提供することにある。
本発明は、単一工程の研磨処理と、研磨前後の搬送処理とを連動させて制御する研磨装置であって、少なくとも1枚の平板状の研磨媒体を保持する基板ローダユニットと、前記平板状の研磨媒体に対して所定の研磨処理を行う上定盤と、該上定盤に対向して配設され、前記基板ローダユニットから搬送された前記平板状の研磨媒体を保持する下定盤とを有する1台の研磨機と、前記基板ローダユニットと前記1台の研磨機との間の対向する面内で移動可能な第1の遮蔽板と、研磨終了後の前記上定盤を前記下定盤から開錠する前に、前記第1の遮蔽板を、待機位置から前記基板ローダユニットと前記1台の研磨機との間の第1の遮蔽位置へ移動させる移動制御手段と、前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内で移動可能な第2の遮蔽板と、研磨終了後に前記第1の遮蔽板を前記第1の遮蔽位置へ移動させた後、前記上定盤を前記下定盤に密着した位置から開錠を開始した初期の時点で、前記第2の遮蔽板を待機位置から前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内の第2の遮蔽位置へ移動させ、その後、該面内で第2の遮蔽板を前記上定盤と連動させて最上方位置まで引き上げて開錠動作を停止する移動制御手段と、前記第1の遮蔽位置への前記第1の遮蔽板の移動および停止と、前記第2の遮蔽位置への前記第2の遮蔽板の移動および停止とを連動させて制御する連動制御手段とを具えたことを特徴とする。
本発明は、複数工程の研磨処理と、研磨前後の搬送処理とを連動させて制御する研磨装置であって、少なくとも1枚の平板状の研磨媒体を保持する基板ローダユニットと、前記平板状の研磨媒体に対して所定の研磨処理を行う上定盤と、該上定盤に対向して配設され、前記基板ローダユニットから搬送された前記平板状の研磨媒体を保持する下定盤とを有し、互いに研磨処理が異なる複数台の研磨機と、前記基板ローダユニットと、該基板ローダユニットに隣接した前記研磨初期段階の研磨処理を行う1台目の研磨機との間の対向する面内で移動可能な第1の遮蔽板と、研磨終了後の前記上定盤を前記下定盤から開錠する前に、前記第1の遮蔽板を、待機位置から前記基板ローダユニットと前記1台目の研磨機との間の第1の遮蔽位置へ移動させる移動制御手段と、前記2台目以降の各研磨機に設けられ、前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内で移動可能な複数の第2の遮蔽板と、研磨終了後に前記第1の遮蔽板を前記第1の遮蔽位置へ移動させた後、前記上定盤を前記下定盤に密着した位置から開錠を開始した初期の時点で、前記各第2の遮蔽板を待機位置から前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内の第2の遮蔽位置へ移動させ、その後、該面内で第2の遮蔽板を前記上定盤と連動させて最上方位置まで引き上げて開錠動作を停止する移動制御手段と、前記第1の遮蔽位置への前記第1の遮蔽板の移動および停止と、前記第2の遮蔽位置への前記各第2の遮蔽板の移動および停止とを連動させて制御する連動制御手段とを具えたことを特徴とする。
前記平板状の研磨媒体は、磁気ディスク媒体の基板を用いてもよい。
本発明は、単一工程の研磨処理と、研磨前後の搬送処理とを連動させて制御する研磨方法であって、基板ローダユニットに保持された少なくとも1枚の平板状の研磨媒体を、搬送手段を介して、1台の研磨機の下定盤に移し変える工程と、前記1台の研磨機の前記下定盤に保持された前記平板状の研磨媒体に対して、該下定盤に対向配置された上定盤を下降して密着させて所定の研磨処理を行う工程と、研磨終了後の前記上定盤を前記下定盤から開錠する前に、第1の遮蔽板を、待機位置から前記基板ローダユニットと前記1台の研磨機との間の対向する面内の第1の遮蔽位置へ移動させる工程と、研磨終了後に前記第1の遮蔽板を前記第1の遮蔽位置へ移動させた後、前記上定盤を前記下定盤に密着した位置から上方へ開錠を開始した初期の時点で、前記1台の研磨機に設けられた第2の遮蔽板を待機位置から前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内の第2の遮蔽位置へ移動させ、その後、該面内で第2の遮蔽板を前記上定盤と連動させて最上方位置まで引き上げて開錠動作を停止する工程とを具えたことを特徴とする。
本発明は、複数工程の研磨処理と、研磨前後の搬送処理とを連動させて制御する研磨方法であって、基板ローダユニットに保持された少なくとも1枚の平板状の研磨媒体を、搬送手段を介して、該基板ローダユニットに隣接する1台目の研磨機の下定盤に移し変える工程と、前記1台目の研磨機の前記下定盤に保持された前記平板状の研磨媒体に対して、該下定盤に対向配置された上定盤を下降して密着させて所定の研磨処理を行う工程と、研磨終了後の前記上定盤を前記下定盤から開錠する前に、第1の遮蔽板を、待機位置から前記基板ローダユニットと前記1台目の研磨機との間の対向する面内の第1の遮蔽位置へ移動させる工程と、研磨終了後に前記第1の遮蔽板を前記第1の遮蔽位置へ移動させた後、前記上定盤を前記下定盤に密着した位置から上方へ開錠を開始した初期の時点で、前記2台目以降の各研磨機に設けられた第2の遮蔽板を待機位置から前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内の各第2の遮蔽位置へ移動させ、その後、該面内で第2の遮蔽板を前記上定盤と連動させて最上方位置まで引き上げて開錠動作を停止する工程とを具えたことを特徴とする。
本発明によれば、基板ローダユニットと、上定盤と下定盤とを有する1台の研磨機とを備えたシステムにおいて、第1の遮蔽板を、基板ローダユニットと1台の研磨機との間の第1の遮蔽位置へ移動制御するようにしたので、上定盤の表面から隣接する次研磨基板への研磨廃液の飛散を防止して、新たにロードされる次研磨基板での研磨円形欠陥の発生を無くすことができる。
また、本発明によれば、第1の遮蔽板の遮蔽位置への移動制御に連動して、第2の遮蔽板を、1台の研磨機の上定盤と下定盤との間の第2の遮蔽位置へ移動制御するようにしたので、上定盤の表面からその下定盤に保持された研磨基板への研磨廃液の飛散を防止して、研磨基板での研磨円形欠陥の発生を無くすことができる。
さらに、本発明によれば、基板ローダユニットと、上定盤と下定盤とを有する複数台の研磨機とを備えたシステムにおいて、第1の遮蔽板を、基板ローダユニットと該ユニットに隣接する研磨機との間の第1の遮蔽位置へ移動する制御と、第2の遮蔽板を、各研磨機の上定盤と下定盤との間の第2の遮蔽位置へ移動する制御とを連動させて行うようにしたので、上記同様に研磨基板および次研磨基板での研磨円形欠陥を完全に排除できると同時に、該システムにおける研磨機毎に配置された各遮蔽板の遮蔽動作と、各研磨機の上下定盤間の開閉動作と、各研磨機での研磨処理と、各研磨機間の基板の移し変え動作との一連の連動した並列的な複雑な作業を効率良く連動させて、簡素化した駆動制御を行い、これにより、各工程で研磨処理されて最終研磨仕上げされた磁気ディスク媒体の基板の歩留りを改善し、生産効率を一段と高めることができ、ひいては生産コストを格段に低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の例]
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図16に基づいて説明する。
(構成)
図1は、本発明に係る研磨装置100の全体構成を示す。
研磨装置100は、基板ローダユニット101と、1台の研磨機102と、基板アンローダユニット103と、第1の遮蔽板104と、第2の遮蔽板105と、これら各部101,102,103,104,105の駆動制御を行う駆動制御部106とから構成される。
図2は、基板ローダユニット101の構成例を示す。
基板ローダユニット101は、基板ローダ110と、基板ローダ110に取付けられた複数の基板チャッカー111と、複数の基板配置溝112(ここでは、5×5=25枚分の溝)が形成された基板配置盤113とから構成される。
図3は、研磨機102の構成例を示す。
研磨機102は、上定盤120と、下定盤121とからなる。上定盤120には、研磨液を供給するための多数の通管122と、下定盤121に対向する側の面に取付けられた研磨材としての研磨パット123とが配設されている。下定盤121には、磁気ディスク媒体の基板としてガラス基板等からなる研磨基板124を収納する複数のキャリア125(ここでは、キャリア1枚当り5枚の研磨基板124を搭載、計25枚搭載)とが配設されている。キャリア125は、内外周ギヤ126により回転される。
図4は、基板アンローダユニット103の構成を示す。ここでは、基板ローダユニット101と同一の構成からなるものとする。
駆動制御部106は、研磨装置100内の基板ローダユニット101、研磨機102、基板アンローダユニット103の動作制御を行うが、特に、該システムにおける研磨機102に配置された遮蔽板104,105の遮蔽動作と、研磨機102の上定盤120と下定盤121との間の開閉動作と、研磨機102での研磨処理と、研磨機102前後間の研磨基板124の移し変え動作とを連動させて駆動制御する点に特徴をもち、その制御方法については後述する。
(動作)
本装置の動作について説明する。
<研磨処理の概要>
まず、研磨処理の概要について説明する。
図3において、下定盤121のキャリア125に研磨基板124がセットされた研磨前の状態で上定盤120を降下して密着させ、これら上下定盤120,121でキャリア125を挟み込む。
次に、通管122から研磨液を上下定盤120,121間に供給しながら、上下定盤120,121を逆方向(例えば、上定盤120を時計周り、下定盤121を反時計周り)に回転させる。このとき、下定盤121の内外周ギヤ126に挟まれたキャリア125が自公転して、研磨基板124の基板表面の研磨を行う。
そして、研磨パット123による所定時間の研磨後、通管122への供給を研磨液から純水若しくは弱アルカリ水溶液(リンス液)に切り替えて研磨液の除去を行う(リンス工程)。リンス後は、上定盤120を上昇させて、研磨基板124を回収(基板のアンロード)して研磨処理を終了する。
図5は、遮蔽板の移動制御を含む研磨処理を説明するフローチャートである。
ステップS1では、基板ローダユニット101に保持された次研磨基板130(図6参照)を、搬送して、研磨機102の下定盤121に移し変え、研磨基板124として保持する。
ステップS2では、研磨機102の下定盤121に保持された研磨基板124に対して、下定盤121に対向配置された上定盤120を下降して密着させて所定の研磨処理を行う。
ステップS3では、研磨終了後の上定盤120を下定盤121から開錠する前に、第1の遮蔽板104を、待機位置から基板ローダユニット101と研磨機102との間の対向する面内であって該対向する面内の遮蔽する方向(Y方向)に沿った位置(すなわち、第1の遮蔽位置)へ移動させる。
ステップS4では、研磨終了後に第1の遮蔽板104を第1の遮蔽位置へ移動させた後、上定盤120を下定盤121に密着した位置から上方へ開錠を開始した初期の時点で、研磨機102に設けられた第2の遮蔽板105を待機位置から上定盤120と下定盤121との間の対向する面内(X方向およびZ方向)の第2の遮蔽位置へ移動させ、その後、該面内で第2の遮蔽板105を上定盤120と連動させて最上方位置まで引き上げて開錠動作を停止する。
ステップS5では、洗浄後の研磨基板124を基板アンローダユニット103へ移し変え、次研磨基板130を基板ローダユニット101から研磨機102へ移し変えて、同様な研磨処理を実行する。
図6〜図9は、第1および第2の遮蔽板104,105が、第1および第2の遮蔽位置へそれぞれ移動する例を示す。
図6は、研磨基板124のリンスが終了した時点での密閉状態を示す。
リンス終了後、研磨基板124をアンロードするために、上定盤120は上方に引き上げられる。このとき、上定盤120の表面から研磨廃液の滴下があり、この滴下液が次研磨基板130の表面に飛散する。
そこで、本例では、このリンス終了後において飛散を防止するために、駆動制御部106の制御により、第1の遮蔽板104を、基板ローダユニット101と研磨機102との間の第1の遮蔽位置(Z方向の位置P1)に挿入する。
図7は、次研磨基板130をロードするときの開錠状態を示す。
次研磨基板130をロードするために、上定盤120を開錠する。この開錠後、上定盤120の表面から研磨廃液の滴下を受け止めるために、駆動制御部106の制御により、第2の遮蔽板105を、上定盤120と下定盤121との間の第2の遮蔽位置(X方向の位置P2)に挿入する。
この第2の遮蔽板105により、下定盤121への研磨廃液の滴下を防止できる。この状態で、研磨基板124は、アンロードされて洗浄工程に送られる。
その後、次研磨基板130のロードを行うために支障になる第1の遮蔽板104を駆動制御部106の制御により取り除き、次研磨基板130を基板ローダにより吸引して引き上げ、水平方向(X方向)に移動して下定盤121の上方の位置まで移動した後、降下して、次研磨基板130を下定盤121に設置されたキャリア125内に格納する(図7中、移動方向を(A)→(B)→(C)として示す)。このロード過程においては、第2の遮蔽板105により、次研磨基板130への研磨廃液の飛散は防止されている。
従って、上定盤120の表面から、隣接する次研磨基板130への研磨廃液の飛散を防止することができるので、次研磨基板130での研磨円形欠陥の発生を無くすことが可能となる。
図8〜図9は、第2の遮蔽板105の挿入手順を示す。
図8に示すように、リンス後の上定盤120の開錠は、上定盤120をゆっくり上方に引き上げていき、第2の遮蔽板105を挿入可能な程度の幅にて停止させ、この時点で水平方向(X方向)に第2の遮蔽板105を挿入する。
その挿入後、図9に示すように、上定盤120と第2の遮蔽板105とを共に同時に上方に引き上げていき、上定盤120の開錠を終了する。この第2の遮蔽板105の挿入により、上定盤120の表面からの研磨基板124への研磨廃液の滴下は最小限に抑えることができる。
以上より、上定盤120の表面からの研磨廃液は研磨が終了した研磨基板124にも滴下することがなくなるので、この滴下による研磨後の洗浄負荷の増大を回避させることが可能となる。
<研磨処理の動作制御>
次に、研磨処理の動作制御について説明する。
図10〜図16は、駆動制御部106による研磨処理時における基板ロードの動作制御の手順を示す。
まず、図10は、基板ロード前の初期状態を示す。第1の遮蔽板104(シールド1)と、第2の遮蔽板105(シールド2−1)とは、移動前の待機位置の状態にある。
次に、図11に示すように、基板供給ユニット140を用いて基板配置盤113上に次研磨基板113をセットし、その後、第1の遮蔽板104を、待機位置からZ方向に移動させていくことにより、第1の遮蔽位置へ挿入する。
次に、図12に示すように、上定盤120を開錠し、その後、第2の遮蔽板105を、待機位置から上定盤120の下面側の位置まで移動させていくことにより、第2の遮蔽位置へ挿入する。
次に、図13に示すように、基板ローダ110を下降させて次研磨基板130をホールドし、その後、第1の遮蔽板104を第1の遮蔽位置から待機位置まで戻す。
次に、図14に示すように、基板ローダ110を研磨機102の下定盤121上の位置まで移動させ、そのホールドされた次研磨基板130を下定盤121に配置する。
次に、図15に示すように、基板アンチャク後、基板ローダ110を初期状態に戻す。
最後に、図16に示すように、第2の遮蔽板105を第2の遮蔽位置から初期状態である待機位置へ戻し、その後、上定盤120を降下して下定盤121に密着して研磨処理を開始する。
上述したように、研磨機102の開閉動作と連動させて遮蔽板104,105の駆動制御を行うことにより、上定盤120の表面から下定盤121に保持された研磨基板124への研磨廃液の飛散を防止することができ、研磨基板124での研磨円形欠陥の発生を無くすことが可能となる。
また、研磨機102の開閉動作と連動させて遮蔽板104,105の駆動制御を行うことにより、上定盤120の表面から隣接する次研磨基板130への研磨廃液の飛散をそれぞれ防止することができ、次研磨基板130での研磨円形欠陥の発生を無くすことが可能となる。
以上より、研磨基板124および次研磨基板130での研磨円形欠陥の発生を完全に排除すると共に、遮蔽板104,105の動作を、研磨機102の開閉動作と連動して効率良く駆動制御を行うことができ、ひいては研磨基板124の歩留りを改善して、生産効率を飛躍的に高めることができる。
[第2の例]
本発明の第2の実施の形態を、図17〜図27に基づいて説明する。なお、前述した第1の例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
研磨装置200は、基板ローダユニット101と、複数台(ここでは、N台)の研磨機102と、基板アンローダユニット103と、第1の遮蔽板104と、複数(ここでは、N枚)の第2の遮蔽板105と、これら各部101,102,103,104,105の駆動制御を行う駆動制御部106とから構成される。
駆動制御部106は、基板ローダユニット101、研磨機102、基板アンローダユニット103の各動作制御を行うが、特に、該システムにおける研磨機102に配置された遮蔽板104および複数の遮蔽板105の遮蔽動作と、各研磨機102の上定盤120と下定盤121との間の開閉動作と、各研磨機102での研磨処理と、各研磨機102前後間の研磨基板124の移し変え動作とを連動させて駆動制御する点に特徴をもつものであり、その制御方法については後述する。
なお、基板ローダユニット101、研磨機102、基板アンローダユニット103の各部の構成は、前述した第1の例の図2〜図4と同様であり、ここでの説明は省略する。
図18は、遮蔽板の移動制御を含む研磨処理を説明するフローチャートである。
ステップS11では、基板ローダユニット101に保持された次研磨基板130を、搬送して、第1番目の研磨機102の下定盤121に移し変え、研磨基板124として保持する。
ステップS12では、第1番目の研磨機102の下定盤121に保持された研磨基板124に対して、下定盤121に対向配置された上定盤120を下降して密着させて所定の研磨処理を行う。
ステップS13では、研磨終了後の上定盤120を下定盤121から開錠する前に、第1の遮蔽板104を、待機位置から基板ローダユニット101と第1番目の研磨機102との間の対向する面内であって該対向する面内の遮蔽する方向(Y方向)に沿った位置(すなわち、第1の遮蔽位置)へ移動させる。
ステップS14では、研磨終了後に第1の遮蔽板104を第1の遮蔽位置へ移動させた後、上定盤120を下定盤121に密着した位置から上方へ開錠を開始した初期の時点で、第1番目の研磨機102に設けられた第2の遮蔽板105を待機位置から上定盤120と下定盤121との間の対向する面内(X方向およびZ方向)の第2の遮蔽位置へ移動させ、その後、該面内で第2の遮蔽板105を上定盤120と連動させて最上方位置まで引き上げて開錠動作を停止する。
ステップS15では、第1番目の研磨機102で洗浄された研磨基板124を第2番目の研磨機102へ移し変え、その一方で、次研磨基板130を基板ローダユニット101から第1番目の研磨機102へ移し変えて、同様な研磨処理を実行する。
ステップS16では、以後の研磨終了毎に、研磨基板124の移し変えを第N番目の研磨機102まで順次繰り返して行い、最終的に、研磨基板124を第N番目の研磨機102から基板アンローダユニット103へ移し変える。
<研磨処理の動作制御>
次に、研磨処理の動作制御について説明する。
図19〜図27は、駆動制御部106による研磨処理時における基板ロードの動作制御の手順を示す。
まず、図19は、基板ロード前の初期状態を示す。第1の遮蔽板104(シールド1)と、N台の研磨機102のそれぞれに設けられた第2の遮蔽板105(シールド2−1、シールド2−2、…、シールド2−N)とは、移動前の待機位置の状態にある。各研磨機102の間には、基板移し変えユニット150(ユニット1−2)がそれぞれ配置されている。
次に、図20に示すように、第2番目の研磨機102の上定盤120を開錠し、その定盤120の下面側に位置して、第2の遮蔽板105(シールド2−2)を挿入する。
次に、図21に示すように、第1の遮蔽板104(シールド1)を挿入し、その後、第1番目の研磨機102の上定盤120を開錠し、その定盤120の下面側に位置して、第2の遮蔽板105(シールド2−1)を挿入する。
次に、図22に示すように、基板移し変えユニット150(ユニット1−2)を第1番目の研磨機102の下定盤121上に移動させ、研磨終了後の研磨基板124をチャックする。その後、基板移し変えユニット150(ユニット1−2)を第2番目の研磨機102の下定盤121上に移動させ、チャックした研磨基板124をアンチャックして、その第2番目の研磨機102の下定盤121上にセットする。
次に、図23に示すように、基板移し変えユニット150(ユニット1−2)を初期状態に戻し、その後、第2番目の研磨機102の第2の遮蔽板105(シールド2−2)を初期状態に戻す。そして、第2番目の研磨機102の上定盤120を下ろして、研磨を開始する。ここで、第1番目の研磨機102への基板ロードを実施する。
次に、図24に示すように、第3番目の研磨機102の上定盤120を開錠後、第2の遮蔽板105(シールド2−3)を挿入する。続いて、第2番目の研磨機102の上定盤120を開錠後、第2の遮蔽板105(シールド2−2)を挿入する。さらに、基板移し変えユニット150(ユニット2−3)を使用して、第2番目の研磨機102の研磨終了後の研磨基板124を第3番目の研磨機102へ移す。このときの移し変え作業は、上記基板移し変えユニット150(ユニット1−2)を使用して、第1番目の研磨機102を第2番目の研磨機102へ移したときと同様な手順で行う。
次に、図25に示すように、基板移し変えユニット150(ユニット2−3)を初期状態に戻し、第3番目の研磨機102の第2の遮蔽板105(シールド2−3)を初期状態に戻す。そして、第3番目の研磨機102の上定盤120を下ろして、研磨を開始する。ここで、第1番目の研磨機102の研磨終了を待って、第1番目の研磨機102の研磨終了後の研磨基板124を第2番目の研磨機102へ移す。
次に、図26に示すように、第N番目の研磨機102の上定盤120を開錠後、第2の遮蔽板105(シールド2−N)を挿入する。
最後に、図27に示すように、基板アンローダ110を第N番目の研磨機102の下定盤121上に移動して、研磨終了後の研磨基板124をチャックする。その後、その基板アンローダ110を基板アンローダユニット103の基板配置盤113上に戻して、そのチャックした研磨基板124をアンチャックする。ここで、第N−1番目の研磨機102の研磨終了を待って、第N−1番目の研磨機102の研磨終了後の研磨基板124を第N番目の研磨機102へ移し変える。
上述したように、研磨機102の開閉動作と連動させて遮蔽板104,105の駆動制御を行うことにより、上定盤120の表面から下定盤121に保持された研磨基板124への研磨廃液の飛散を防止することができ、研磨基板124での研磨円形欠陥の発生を無くすことが可能となる。
また、研磨機102の開閉動作と連動させて遮蔽板104,105の駆動制御を行うことにより、上定盤120の表面から隣接する次研磨基板130への研磨廃液の飛散をそれぞれ防止することができ、次研磨基板130での研磨円形欠陥の発生を無くすことが可能となる。
以上より、研磨基板124および次研磨基板130での研磨円形欠陥の発生を完全に排除すると共に、遮蔽板104,105の遮蔽動作と、各研磨機102の上下定盤間の開閉動作と、各研磨機102での研磨処理と、各研磨機102間の基板の移し変え動作との一連の連動した並列的な複雑な作業を効率良く連動させて、簡素化した駆動制御を行い、これにより、各工程で研磨処理されて最終研磨仕上げされた基板の歩留りを改善し、生産効率を一段と高めることができ、生産コストを格段に低減することができる。
本発明の第1の実施の形態である、研磨装置の全体構成を示すブロック図である。 基板ローダユニットの構成を示す斜視図である。 研磨機の構成を示す斜視図である。 基板アンローダユニットの構成を示す斜視図である。 遮蔽板の移動制御を含む研磨処理の制御を示すフローチャートである。 研磨基板のリンスが終了した時点での密閉状態を示す説明図である。 次研磨基板をロードするときの開錠状態を示す説明図である。 リンス後の上定盤の開錠直後に遮蔽板を挿入する動作を示す説明図である。 遮蔽板を挿入後に上方へ移動させる動作を示す説明図である。 研磨基板をロードする前の初期状態を示す説明図である。 研磨基板のセット後に、遮蔽板を挿入する動作を示す説明図である。 上定盤の開錠後に遮蔽板を挿入する動作を示す説明図である。 研磨基板をホールドし、遮蔽板を初期状態に戻す動作を示す説明図である。 基板ローダを下定盤上に移動後、研磨基板を下定盤上に配置する動作を示す説明図である。 研磨基板のアンチャック後、基板ローダを初期状態に戻す動作を示す説明図である。 遮蔽板を初期状態に戻し、上定盤を降下後、研磨を開始する動作を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態である、研磨装置の全体構成を示すブロック図である。 遮蔽板の移動制御を含む研磨処理の制御を示すフローチャートである。 研磨基板をロードする前の初期状態を示す説明図である。 第2番目の研磨機の上定盤を開錠し、遮蔽板を挿入する動作を示す説明図である。 第1番目の研磨機の上定盤を開錠し、遮蔽板を挿入する動作を示す説明図である。 第1番目の研磨機で研磨終了した研磨基板を、第2番目の研磨機へ移し変える動作を示す説明図である。 第2番目の研磨機での研磨開始と、第1番目の研磨機への基板ロードの動作を示す説明図である。 第2番目の研磨機で研磨終了した研磨基板を、第3番目の研磨機へ移し変える動作を示す説明図である。 第3番目の研磨機での研磨開始と、第1番目の研磨機で研磨終了した研磨基板を、第2番目の研磨機へ移し変える動作を示す説明図である。 第N番目の研磨機の上定盤を開錠後、遮蔽板を挿入する動作を示す説明図である。 第N番目の研磨機から基板配置盤への移し変え動作と、第N−1番目の研磨機から第N番目の研磨機への移し変え動作とを示す説明図である。 研磨機の基板研磨後における研磨廃液の飛散の様子を示す説明図である。 光学式外観検査装置を用い、洗浄後の研磨基板の表面を評価した欠陥マップの例を示す説明図である。 図29の欠陥マップにおいて円形状になっている研磨円形欠陥の電子顕微鏡写真を示す説明図である。 研磨円形欠陥が生成される工程を示す説明図である。
符号の説明
100 研磨装置
101 基板ローダユニット
102 研磨機
103 基板アンローダユニット
104 第1の遮蔽板
105 第2の遮蔽板
106 駆動制御部
110 基板ローダ
111 基板チャッカー
112 基板配置溝
113 基板配置盤
120 上定盤
121 下定盤
122 通管
123 研磨パット
124 研磨基板
125 キャリア
126 内外周ギヤ
130 次研磨基板
140 基板供給ユニット
150 基板移し変えユニット
200 研磨装置

Claims (5)

  1. 単一工程の研磨処理と、研磨前後の搬送処理とを連動させて制御する研磨装置であって、
    少なくとも1枚の平板状の研磨媒体を保持する基板ローダユニットと、
    前記平板状の研磨媒体に対して所定の研磨処理を行う上定盤と、該上定盤に対向して配設され、前記基板ローダユニットから搬送された前記平板状の研磨媒体を保持する下定盤とを有する1台の研磨機と、
    前記基板ローダユニットと前記1台の研磨機との間の対向する面内で移動可能な第1の遮蔽板と、
    研磨終了後の前記上定盤を前記下定盤から開錠する前に、前記第1の遮蔽板を、待機位置から前記基板ローダユニットと前記1台の研磨機との間の第1の遮蔽位置へ移動させる移動制御手段と
    前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内で移動可能な第2の遮蔽板と、
    研磨終了後に前記第1の遮蔽板を前記第1の遮蔽位置へ移動させた後、前記上定盤を前記下定盤に密着した位置から開錠を開始した初期の時点で、前記第2の遮蔽板を待機位置から前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内の第2の遮蔽位置へ移動させ、その後、該面内で第2の遮蔽板を前記上定盤と連動させて最上方位置まで引き上げて開錠動作を停止する移動制御手段と、
    前記第1の遮蔽位置への前記第1の遮蔽板の移動および停止と、前記第2の遮蔽位置への前記第2の遮蔽板の移動および停止とを連動させて制御する連動制御手段と
    を具えたことを特徴とする研磨装置。
  2. 複数工程の研磨処理と、研磨前後の搬送処理とを連動させて制御する研磨装置であって、
    少なくとも1枚の平板状の研磨媒体を保持する基板ローダユニットと、
    前記平板状の研磨媒体に対して所定の研磨処理を行う上定盤と、該上定盤に対向して配設され、前記基板ローダユニットから搬送された前記平板状の研磨媒体を保持する下定盤とを有し、互いに研磨処理が異なる複数台の研磨機と、
    前記基板ローダユニットと、該基板ローダユニットに隣接した前記研磨初期段階の研磨処理を行う1台目の研磨機との間の対向する面内で移動可能な第1の遮蔽板と、
    研磨終了後の前記上定盤を前記下定盤から開錠する前に、前記第1の遮蔽板を、待機位置から前記基板ローダユニットと前記1台目の研磨機との間の第1の遮蔽位置へ移動させる移動制御手段と
    前記2台目以降の各研磨機に設けられ、前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内で移動可能な複数の第2の遮蔽板と、
    研磨終了後に前記第1の遮蔽板を前記第1の遮蔽位置へ移動させた後、前記上定盤を前記下定盤に密着した位置から開錠を開始した初期の時点で、前記各第2の遮蔽板を待機位置から前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内の第2の遮蔽位置へ移動させ、その後、該面内で第2の遮蔽板を前記上定盤と連動させて最上方位置まで引き上げて開錠動作を停止する移動制御手段と、
    前記第1の遮蔽位置への前記第1の遮蔽板の移動および停止と、前記第2の遮蔽位置への前記各第2の遮蔽板の移動および停止とを連動させて制御する連動制御手段と
    を具えたことを特徴とする研磨装置。
  3. 前記平板状の研磨媒体は、磁気ディスク媒体の基板であることを特徴とする請求項1又は2記載の研磨装置。
  4. 単一工程の研磨処理と、研磨前後の搬送処理とを連動させて制御する研磨方法であって、
    基板ローダユニットに保持された少なくとも1枚の平板状の研磨媒体を、搬送手段を介して、1台の研磨機の下定盤に移し変える工程と、
    前記1台の研磨機の前記下定盤に保持された前記平板状の研磨媒体に対して、該下定盤に対向配置された上定盤を下降して密着させて所定の研磨処理を行う工程と、
    研磨終了後の前記上定盤を前記下定盤から開錠する前に、第1の遮蔽板を、待機位置から前記基板ローダユニットと前記1台の研磨機との間の対向する面内の第1の遮蔽位置へ移動させる工程と
    研磨終了後に前記第1の遮蔽板を前記第1の遮蔽位置へ移動させた後、前記上定盤を前記下定盤に密着した位置から上方へ開錠を開始した初期の時点で、前記1台の研磨機に設けられた第2の遮蔽板を待機位置から前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内の第2の遮蔽位置へ移動させ、その後、該面内で第2の遮蔽板を前記上定盤と連動させて最上方位置まで引き上げて開錠動作を停止する工程と
    を具えたことを特徴とする基板の研磨方法。
  5. 複数工程の研磨処理と、研磨前後の搬送処理とを連動させて制御する研磨方法であって、
    基板ローダユニットに保持された少なくとも1枚の平板状の研磨媒体を、搬送手段を介して、該基板ローダユニットに隣接する1台目の研磨機の下定盤に移し変える工程と、
    前記1台目の研磨機の前記下定盤に保持された前記平板状の研磨媒体に対して、該下定盤に対向配置された上定盤を下降して密着させて所定の研磨処理を行う工程と、
    研磨終了後の前記上定盤を前記下定盤から開錠する前に、第1の遮蔽板を、待機位置から前記基板ローダユニットと前記1台目の研磨機との間の対向する面内の第1の遮蔽位置へ移動させる工程と
    研磨終了後に前記第1の遮蔽板を前記第1の遮蔽位置へ移動させた後、前記上定盤を前記下定盤に密着した位置から上方へ開錠を開始した初期の時点で、前記2台目以降の各研磨機に設けられた第2の遮蔽板を待機位置から前記上定盤と前記下定盤との間の対向する面内の各第2の遮蔽位置へ移動させ、その後、該面内で第2の遮蔽板を前記上定盤と連動させて最上方位置まで引き上げて開錠動作を停止する工程と
    を具えたことを特徴とする基板の研磨方法。
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