JP4526116B2 - ランフラットタイヤ - Google Patents

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本発明は、サイドウォール部に配された補強ゴム層と、ビード部のタイヤ幅方向外側に膨出した環状膨出部と、その環状膨出部に配されたビードとを備え、ランフラット走行時のリム外れを防止し得るランフラットタイヤに関する。
図6は、従来のランフラットタイヤの一例を示す半断面図である。係るランフラットタイヤは、サイドウォール部2に補強ゴム層9を備えた、いわゆるサイド補強タイプのランフラットタイヤであり、パンク等の障害によりタイヤ内部の空気圧が低下した際には、補強ゴム層9がタイヤを支持して完全に偏平化することを防止する。これにより、ランフラット走行が可能となり、ある程度の距離を安全に走行することができる。また、係るランフラットタイヤは、ビード部1のタイヤ幅方向外側に膨出した環状膨出部10と、環状膨出部10に配されたビード1bとを備えた、いわゆるダブルビードタイプのランフラットタイヤであり、環状膨出部10がリムフランジ8aを抱持することによって、ランフラット走行時のリム外れを抑制することができる。このようなランフラットタイヤは、例えば下記特許文献1、2に開示されている。
しかしながら、従来のダブルビードタイプのランフラットタイヤでは、耐リム外れ性が十分でないことが分かった。即ち、図7(a)に示すように、ランフラット状態からR方向に比較的高速で旋回走行を行うと、図7(b)に示すように、車両は遠心力による横力Fを受けるため、その車両の外側に位置するビード部1oが、リム8のハンプを越えて内側に外れ易くなるという問題があった。
上記問題点について本発明者らが鋭意研究したところ、以下の事柄が分かった。図8は、従来のダブルビードタイプのランフラットタイヤのビード部を模式的に示した要部断面図である。ビード部1の上方には、ランフラット走行での接地時におけるリム8のビードシート部に作用する嵌合圧のグラフを示している。図8に示すように、従来のランフラットタイヤでは、ランフラット走行時にビードトゥの嵌合圧が比較的低いことが分かった。そして、本発明者らは、このビードトゥの嵌合圧低下が、ビード1aをリムフランジ8aに押し付ける方向に作用する捻りモーメントM1(抗力モーメント)を低下させ、耐リム外れ性を悪化させることを見出した。
なお、リム外れ対策として、補強ゴム層9のボリュームやトレッド部3の剛性を高めることが考えられるが、かかる対策は乗心地性を悪化させるという問題があった。また、下記特許文献3〜7には、環状膨出部10のほぼ内周面に沿って補強層を配設したダブルビードタイプのタイヤが開示されているが、いずれも上記のビードトゥの嵌合圧低下を抑制し得るものではなかった。
特開昭51−116507号公報 特開昭53−138106号公報 特開昭50−82701号公報 特開昭51−76707号公報 実開昭52−19803号公報 特表平5−508366号公報 特表2002−500121号公報
そこで、本発明の目的は、サイドウォール部に補強ゴム層が配されたサイド補強タイプのランフラットタイヤにおいて、乗心地性を悪化させることなく優れた耐リム外れ性を発揮するランフラットタイヤを提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく、ダブルビードタイプのランフラットタイヤにおけるリム外れについて鋭意研究したところ、更に以下の事柄を見出した。即ち、ランフラット走行でのタイヤ転動に伴う環状膨出部10の変位を調べたところ、図9aのグラフに示す結果が得られた。このグラフの横軸は、図9bに対応するタイヤの回転角度であり、周方向接地中心点を挟んで踏込み側および蹴出し側にそれぞれ45°の範囲を設定している。縦軸は、環状膨出部10のタイヤ径方向内側への変位である。図9aに示すように、タイヤ転動時に踏込み側において環状膨出部10がタイヤ径方向内側に変位していることが分かった。これにより、本発明者らは、ダブルビードタイプのランフラットタイヤにおいて、ランフラット走行時に図8に示すような捻りモーメントM2が発生していることを見出した。本発明は、この捻りモーメントM2に着目してなされたものであり、下記の如き構成により上述の目的を達成できるものである。
即ち、本発明の空気入りラジアルタイヤは、環状の第1ビードを有する一対のビード部と、前記ビード部から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部と、前記サイドウォール部に断面略三日月状をなして配された補強ゴム層と、少なくとも一方の前記ビード部よりタイヤ幅方向外側に膨出し、リムフランジの外周側湾曲面に沿った内周面を有する環状膨出部と、前記環状膨出部に配される第2ビードと、一端が前記第1ビードをタイヤ内周側から巻くように配設され、前記第1ビードと前記第2ビードとの間を通り、他端が前記第2ビードをタイヤ外周側から巻くように配設された巻き付け部材と、を備える。
上記構成によれば、タイヤ転動の際、踏込み時に環状膨出部に作用する捻りモーメントM2により、巻き付け部材をタイヤ幅方向外側に引っ張る方向に張力が発生し、第1ビードがリム側に押し付けられる。その結果、ビードトゥの嵌合圧が高められ、ランフラット走行での接地時において捻りモーメントM1の低下を抑制することができ、リム外れを効果的に防止することができる。しかも、補強ゴム層のボリュームやトレッド部の剛性を高める場合と異なり、乗心地性を悪化させることがない。
本発明の好ましい実施形態として、前記巻き付け部材が、前記第1ビードのタイヤ幅方向内側から、その第1ビードのタイヤ内周側を経て、前記第1ビードと前記第2ビードとの間を通り、その第2ビードのタイヤ外周側からタイヤ幅方向外側を経て、その第2ビードのタイヤ内周側に至る経路に沿って配設されたものが挙げられる。
上記構成によれば、巻き付け部材が各ビードの周りを略取り囲むように配設されていることにより、捻りモーメントM2に伴う張力が巻き付け部材に作用し易くなる。即ち、ランフラット走行では、接地時に第1ビードがリム側に強固に押し付けられ、ビードトゥの嵌合圧が効果的に高められる。これにより、リム外れをより好適に防止し得る。
本発明の好ましい実施形態として、前記巻き付け部材であるカーカスプライが前記ビード部間に架け渡され、前記第1ビードにてタイヤ幅方向外側に巻き上げられ、前記第2ビードをタイヤ外周側から巻くように配設された、または、カーカスプライとは別部材である前記巻き付け部材を配設しつつ、前記カーカスプライが、前記ビード部間に架け渡され、前記第1ビードにてタイヤ幅方向外側に巻き上げられ、前記第2ビードをタイヤ外周側から巻くように配設されたものが挙げられる。
上記構成によれば、巻き付け部材に代えて、カーカスプライが第2ビードをタイヤ外周側から巻くように配設されていることにより、タイヤの軽量化および成形工程の簡略化を図りつつ、上記の作用効果を奏することができる。また、巻き付け部材を配設しつつ、カーカスプライが第2ビードをタイヤ外周側から巻くように配設されていることにより、上述の作用効果に加えてビード部の補強効果が好適に得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るランフラットタイヤの一例を示す半断面図である。図2は、図1におけるビード部を模式的に示した要部断面図である。
図1に示すランフラットタイヤは、一対のビード部1と、ビード部1から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2間に設けられたトレッド部3とを備える。一対のビード部1は、それぞれスチールワイヤの収束体がタイヤ周方向に環状をなすビード1a(前記第1ビードに相当する。)と、ビード1aのタイヤ外周に配されるビードフィラー12とを有し、リム8のビードシート部8bのタイヤ外周側に配されることで、タイヤがリム8に固定可能に構成されている。カーカス層4は、ポリエステルコードをタイヤ赤道線Cに対して略90°の角度で配列したカーカスプライ14からなり、一対のビード部1の間に架け渡されるように配されている。カーカスプライ14は、ビード1aにてタイヤ幅方向外側に巻き上げられ、ビードフィラー12を挟み込むように配されている。
カーカス層4の内周側には、空気圧保持のためのインナーライナー層5が配されるとともに、カーカス層4の外周側には、たが効果による補強を行うためのベルト層6およびベルト補強層7が配されている。ベルト層6は、スチールコードをタイヤ赤道線Cに対して25°前後の角度で配列した2枚のベルトプライからなり、ベルトプライ間でスチールコードが互いに逆向きに交差するように積層されている。カーカスプライまたはベルトプライを構成するコードとしては、上記以外にレーヨン、ナイロン、アラミド等の有機繊維等が使用される。通常、これらコードにはゴムとの接着性を高めるべく、表面処理や接着処理等がなされている。
サイドウォール部2のカーカス層4の内側には、タイヤ子午線断面視において略三日月状をなす補強ゴム層9が配されている。これにより、タイヤ内部の空気圧が低下した際、タイヤの撓み変形が抑制され、ランフラット走行が可能となる。補強ゴム層9は、例えば、JISK6253のデュロメータ硬さ試験(Aタイプ)による硬さが65〜90°のゴム層により構成される。なお、本発明のランフラットタイヤが備える補強ゴム層9は、従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤに用いられる補強ゴム層であれば、硬さや厚みなど特に制限されることなく何れも適用することができる。また、補強ゴム層9は、単一のゴム層からなるものに限られず、硬さ等の物性の異なる複数のゴム層から構成されるものでもよい。
ビード部1のタイヤ幅方向外側には、環状膨出部10が形成されている。環状膨出部10は、リムフランジ8aよりもタイヤ幅方向外側に膨出するとともに、リムフランジ8aの外周側湾曲面に沿った内周面を有している。その内周面の先端側に位置する尖頭部11は、リムフランジ8aの外径に比して小径に設定されており、環状膨出部10はリムフランジ8aを抱持可能に形成されている。環状膨出部10は、両側のビード部1にそれぞれ形成されていることが好ましいが、少なくとも一方のビード部1に形成されていればよく、例えば装着時に車両外側となる側にのみ形成するものでも構わない。
環状膨出部10には、ビードワイヤがタイヤ周方向に環状をなすビード1b(前記第2ビードに相当する。)が配されている。本実施形態のビード1bは、リム装着時に、その中心位置1cがリムフランジ8aの最外径点8cよりタイヤ外周側かつタイヤ幅方向外側に位置するように配されている。ビード1bを構成するビードワイヤは、ビード1aと同じスチールワイヤの収束体からなるものに限られず、例えば、有機繊維の収束体からなるものや、繊維強化ゴムを素材としたゴムビード等であってもよい。ビード1bは、両側の環状膨出部10にそれぞれ配されていることが好ましいが、少なくとも一方の環状膨出部10に形成されていればよく、例えば装着時に車両外側となる側にのみ形成するものでも構わない。
チェーハー15(前記巻き付け部材に相当する。)は、一端がビード1aをタイヤ内周側から巻くように、他端がビード1bをタイヤ外周側から巻くように配設されており、タイヤ子午線断面視において略S字状をなしている。これにより、タイヤ転動の際、踏込み時に発生する捻りモーメントM2により、チェーハー15をタイヤ幅方向外側に引っ張る方向に張力が発生し、ビード1aがリム側に押し付けられる。その結果、図2のグラフにて点線13で示されるようにビードトゥの嵌合圧が高められ、ランフラット走行での接地時において捻りモーメントM1の低下を抑制することができる。
チェーハー15は、上述の張力が作用した際にビード1aをリム側に押し付けるのに十分な強度および耐久性を有するものであれば、特に限定されるものではなく、構成材料やエンド数は適宜選択することができる。なお、構成材料として、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アラミド等の有機繊維やスチールコードが例示される。ここで、チェーハー15を構成する繊維材料は、ラジアル方向に配列されたものが好ましい。これにより、上述の張力がラジアル方向に作用するため、ビード1aをより効果的にリム側に押し付けることができる。
チェーハー15は、本実施形態のように、ビード1aのタイヤ幅方向内側から、ビード1aのタイヤ内周側を経て、ビード1aとビード1bとの間を通り、ビード1bのタイヤ幅方向外側から、ビード1bのタイヤ内周側に至る経路に沿って配設されたものが好ましい。これにより、捻りモーメントM2に伴う張力がチェーハー15に作用し易くなり、ビード1aがリム側に強固に押し付けられる。また、チェーハー15は、その一端がビード1bに直接巻き付けられるものでもよく、ゴム層等を介して間接的に巻き付けられるものでも構わない。
図3は、別実施形態に係るビード部を模式的に示した要部断面図である。係る実施形態では、チェーハーに代えて、カーカスプライ14の巻き上げ部14aが、ビード1bをタイヤ外周側から巻くように配設されている。これにより、タイヤ転動の際、踏込み時に発生する捻りモーメントM2により、カーカスプライ14の巻き上げ部14aをタイヤ幅方向外側に引っ張る方向に張力が発生し、ビード1aがリム側に押し付けられる。その結果、ビードトゥの嵌合圧を高められ、ランフラット走行での接地時において捻りモーメントM1の低下を抑制して、リム外れを効果的に防止することができる。また、本実施形態では、チェーハーを省略することによって、タイヤの軽量化および成形工程の簡略化が可能となる。
図4は、別実施形態に係るビード部を模式的に示した要部断面図である。係る実施形態では、チェーハー15を配設しつつ、カーカスプライ14の巻き上げ部14aが、ビード1bをタイヤ外周側から巻くように配設されている。これにより、タイヤ転動の際、踏込み時に発生する捻りモーメントM2により、チェーハー15およびカーカスプライ14の巻き上げ部14aをタイヤ幅方向外側に引っ張る方向に張力が発生し、ビード1aがリム側に押し付けられる。その結果、ビードトゥの嵌合圧が高められてリム外れが効果的に防止され得る。本実施形態では、チェーハー15およびカーカスプライ14に張力が作用することにより、ビード1aがリム側により強固に押し付けられ、ビードトゥの嵌合圧を効果的に高めることができる。
[別実施形態]
(1)前述の実施形態では、カーカス層4が1枚のカーカスプライ14により構成される例を示したが、本発明では、カーカス層4が複数枚のカーカスプライにより構成されるものでもよい。かかる場合、カーカス層4を構成する全てまたは一部のカーカスプライの巻き上げ部が、ビード1bをタイヤ外周側から巻くように配設されるものでもよい。
(2)本発明のランフラットタイヤは、環状膨出部10のほぼ内周面に沿って配設された補強層を備えるものでもよい。
(3)前述の実施形態では、チェーハー15が、ビード1aのタイヤ幅方向内側から、ビード1aのタイヤ内周側を経て、ビード1aとビード1bとの間を通り、ビード1bのタイヤ幅方向外側から、ビード1bのタイヤ内周側に至る経路に沿って配設された例を示したが、本発明では、チェーハー15またはカーカスプライ14の巻き上げ部14aが、各ビード1a、1bを所定の方向から巻くように配設されたものであれば、これに限られない。例えば、図5に示すように、チェーハー15の一端が、ビード1aよりタイヤ幅方向内側に達していないものでもよく、他端がビード1bよりタイヤ内周側に達していないものでもよい。
本発明の構成と効果を具体的に示すため、タイヤサイズ245/40ZR18のテストタイヤを用いて試験を行った。試験では、ホイールサイズ18×8JJのリムに装着した各テストタイヤを、実車(国産3000ccクラスFR車)の左側前方に装着し、直進から半径20mの円形コースを右回りに旋回する、いわゆるJターン走行を行った。各テストタイヤは、内圧0kPaのランフラット状態とし、リム外れが発生したときの走行速度(横Gに比例)により耐リム外れ性を評価した。走行速度は、25km/hからスタートし、5km/h増分する方式でリム外れが発生するまで走行を行った。従来例を100として指数評価し、数値が大きいほどリム外れが発生したときの走行速度が大きい、即ち耐リム外れ性に優れていることを示す。
テストタイヤとしては、それぞれ構成が異なる従来例、比較例および実施例を用意した。従来例は、環状膨出部、ビード1bおよびチェーハーを備えない点以外は、図1に示したランフラットタイヤと同様の構造とした。比較例は、チェーハーを備えない点以外は、図1に示したランフラットタイヤと同様の構造とした。実施例1は、図1、2に示すように、各ビード1a、1bにチェーハーを巻くように配設した構造のランフラットタイヤとした。チェーハーには、ラジアル方向に対して45°の角度で傾斜して配列したスチールコードからなるエンド数20/インチのスチールチェーハーを採用した。実施例2は、図3に示すように、チェーハーに代えて、カーカスプライ14の巻き上げ部14aがビード1bをタイヤ外周側から巻くように配設した点以外は、図1に示したランフラットタイヤと同様の構造とした。なお、比較例および実施例において、環状膨出部10およびビード1bは、それぞれ一対のビード部1の両側に形成した。
Figure 0004526116
表1によれば、実施例1、2は、従来例および比較例に比して速い走行速度にて、リム外れが発生していることが分かる。これにより、実施例1、2において、上述のチェーハーまたはカーカスプライの巻き上げ部の配設が、リム外れを抑制する効果を奏していることが分かる。そして、その効果は、チェーハーまたはカーカスプライの巻き上げ部に作用する張力により、ビード1aがリム側に押し付けられ、その結果、ランフラット走行での接地時においてビードトゥの嵌合圧が高められたことに起因すると認められる。
本発明に係るランフラットタイヤの一例を示す半断面図 図1におけるビード部を模式的に示した要部断面図 別実施形態に係るビード部を模式的に示した要部断面図 別実施形態に係るビード部を模式的に示した要部断面図 別実施形態に係るビード部を模式的に示した要部断面図 従来のランフラットタイヤの一例を示す半断面図 ランフラット走行時のタイヤとリムの断面図 従来のランフラットタイヤにおけるビード部を模式的に示した要部断面図 環状膨出部のタイヤ径方向内側への変位を示すグラフ タイヤの回転角度を説明する模式側面図
符号の説明
1 ビード部
1a ビード
1b ビード
1i 旋回時車両内側に位置するビード部
1o 旋回時車両外側に位置するビード部
2 サイドウォール部
4 カーカス層
8 リム
8a リムフランジ
8b ビードシート部
9 補強ゴム層
10 環状膨出部
12 ビードフィラー
14 カーカスプライ
14a 巻き上げ部
15 チェーハー
C タイヤ赤道線

Claims (3)

  1. 環状の第1ビードを有する一対のビード部と、前記ビード部から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部と、前記サイドウォール部に断面略三日月状をなして配された補強ゴム層と、少なくとも一方の前記ビード部よりタイヤ幅方向外側に膨出し、リムフランジの外周側湾曲面に沿った内周面を有する環状膨出部と、前記環状膨出部に配される第2ビードと、一端が前記第1ビードをタイヤ内周側から巻くように配設され、前記第1ビードと前記第2ビードとの間を通り、他端が前記第2ビードをタイヤ外周側から巻くように配設された巻き付け部材と、を備えるランフラットタイヤ。
  2. 前記巻き付け部材は、前記第1ビードのタイヤ幅方向内側から、その第1ビードのタイヤ内周側を経て、前記第1ビードと前記第2ビードとの間を通り、その第2ビードのタイヤ外周側からタイヤ幅方向外側を経て、その第2ビードのタイヤ内周側に至る経路に沿って配設された請求項1記載のランフラットタイヤ。
  3. 前記巻き付け部材であるカーカスプライが前記ビード部間に架け渡され、前記第1ビードにてタイヤ幅方向外側に巻き上げられ、前記第2ビードをタイヤ外周側から巻くように配設された、または、カーカスプライとは別部材である前記巻き付け部材を配設しつつ、前記カーカスプライが、前記ビード部間に架け渡され、前記第1ビードにてタイヤ幅方向外側に巻き上げられ、前記第2ビードをタイヤ外周側から巻くように配設された請求項1または2記載のランフラットタイヤ。
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