JP4526023B2 - 農業用殺菌剤組成物 - Google Patents

農業用殺菌剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4526023B2
JP4526023B2 JP2004374010A JP2004374010A JP4526023B2 JP 4526023 B2 JP4526023 B2 JP 4526023B2 JP 2004374010 A JP2004374010 A JP 2004374010A JP 2004374010 A JP2004374010 A JP 2004374010A JP 4526023 B2 JP4526023 B2 JP 4526023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
integer
represented
electrolyzed water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004374010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006176475A (ja
Inventor
鉄雄 中西
昭 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2004374010A priority Critical patent/JP4526023B2/ja
Priority to DE602005011240T priority patent/DE602005011240D1/de
Priority to EP05077983A priority patent/EP1673974B1/en
Priority to US11/315,271 priority patent/US20060140998A1/en
Publication of JP2006176475A publication Critical patent/JP2006176475A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4526023B2 publication Critical patent/JP4526023B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N59/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

本発明は、農業用殺菌剤組成物に関し、詳細には次亜塩素酸及びポリエーテル変性シリコーンとアセチレングリコールのエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物を展着剤として含有する微酸性の農業用殺菌剤組成物に関する。
塩化ナトリウムあるいは塩化カリウムなどのアルカリ金属の塩化物水溶液を電気分解して得られる、次亜塩素酸を有効成分とする酸性電解水を農業用の殺菌剤として使用することが知られている(例えば特許文献1)。該酸性電解水は、大腸菌や黄色ブドウ球菌など広範な細菌に対して殺菌作用を示し、環境上好ましい殺菌剤として注目されており、医療分野や食品分野への応用が進められている(特許文献2〜4)。
食品分野で使用されている酸性電解水には、強酸性電解水と微酸性電解水の二つのタイプがある。強酸性電解水とは、陽極側と陰極側を膜で仕切った電解槽において、0.2%以下の食塩水を電気分解することによって陽極側に生成するものを言う。強酸性電解水のpHは2.7以下であり、有効塩素濃度が20〜60mg/kgであり、酸化還元電位は1000mV以上であり、殺菌力の主体である遊離次亜塩素酸を多く含んでいて、有効塩素濃度が低めであっても短時間で殺菌効果を示すことが知られている。
一方、微酸性電解水は、隔膜のない電解槽において、2〜6%の希塩酸を電気分解することによってつくられる。微酸性電解水はpHが4.0〜6.8の微酸性であり、有効塩素濃度が10〜60mg/kgで、殺菌力の主体である遊離次亜塩素酸を多く含んでおり、優れた殺菌効果を示すことが知られている。さらに、上記強酸性電解水に比べて経時安定性に優れ、塩素イオンを含まないので環境上及び安全上優れる。
これらの電解水を農作物の殺菌に応用することが検討されている。例えば、pH2.7程度の強酸性電解水を数回撒布することでウドンコ病やベト病に効果のあることが報告されている(特許文献5)。しかしながら、このような強酸性水の撒布は作物の生理障害を引き起こす場合があり、散布時期、天候などへの注意が必要である。また、効能成分である次亜塩素酸は、持続的に効果を発揮する慣用の殺菌剤と異なり大気中に放出されると光や空気などで分解するため、効果が短く、ばらつきがあるという欠点があり、改良が求められている。一方、微酸性水の場合には、作物の生理障害の問題は無い。
そこで、これらの酸性電解水の表面張力を下げて植物体表面への濡れ性を改良するためにポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどの従来からの界面活性剤を加えることが検討されたが殺菌効果の改良はあまりなされなかった。これは動的表面張力が高いために対象とする菌に均一かつ確実に次亜塩素酸が到達できないか、あるいは到達するのに時間がかかり次亜塩素酸が分解したためと考えられる。
一方、従来のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルよりも水溶液の表面張力を低くして大幅に展着性を改良した、主鎖にトリシロキサン骨格を有するポリエーテル変性シリコーンが農業用展着剤として実用化されている(特許文献6〜8)。また主鎖にトリシロキサン骨格を有するポリエーテル変性シリコーンと非イオン性界面活性剤とを混合して相乗効果が得られることが知られている(非特許文献1)。しかし、これらの展着剤は、専ら中性で使用されることが前提となっている。特許文献7記載のポリエーテル変性シリコーンはpH4でも安定であるとされているが、本発明者らの検討したところ、該シリコーンは農作物に薬害を及ぼす場合がある。
特開平01−180293号公報 特開平07−118158号公報 特開平08−252310号公報 特開2000−233161号公報 特開平07−187931号公報 特開平02−73002号公報 特開2000−327787号公報 USP5,104,647 Brighton Crop Protection Conference, 1993, 1325-1330
そこで、本発明は、酸性殺菌水中であっても安定で、効果的に表面張力を低下し、且つ農作物に害を与えることの無い展着剤を含む農業用殺菌剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は上記従来技術の課題を達成するために鋭意検討を行った結果、本発明を完成した。即ち、本発明は、下記のものである。
pHが4.0〜6.8であり、有効塩素濃度が10〜60mg/kgである微酸性電解水を含む殺菌剤組成物において、下記成分(A)及び(B)を重量比(A)/(B)=1/99〜50/50で含む混合物を、該組成物の25℃における表面張力が30 mN/m以下となるような量で含むことを特徴とする組成物、
(A)平均構造式(1)および(2)から選択される少なくとも1種のポリエーテル変性シリコーン
Figure 0004526023


Figure 0004526023


(式中、Rは互いに異なっていてよい炭素数1〜30の、アルキル基、アリール基、アラルキル基、又はフッ素置換アルキル基であり、
は下記一般式(3)で示されるポリオキシアルキレン基であり、
−C2d−O−(CO)(CO)−R (3)
は水素原子若しくは炭素数1〜30の炭化水素基又はR−(CO)−で示される有機基であり、Rは炭素数1〜10の炭化水素基であり、
aは0〜3、bは1〜2、cは0〜6の整数であり、dは2〜5の整数であり、及びpは5〜15の整数であり、qは0〜10の整数である)
(B)一般式(4)で示されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加物およびその水素添加物から選択される少なくとも1種

Figure 0004526023

(式中、R、Rは互いに異なっていてよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R7は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基であり、x、yは夫々0〜25の整数、但しx+yは0.5〜50、である)。
また、本発明は微酸性電解水の25℃における表面張力を、上記成分(A)及び(B)を重量比(A)/(B)=1/99〜50/50で含む混合物を添加することによって30 mN/m以下として、農作物に撒布することを特徴とする農作物の殺菌方法にも関する。
上記本発明の殺菌剤組成物は、植物表面への濡れ性が高く、植物の気孔からも吸収されるので、殺菌効果にすぐれる。また、有効成分の次亜塩素酸の分解も遅く、保存安定性が良く、且つ、環境及び作物に害を与えない殺菌剤である。
本発明で使用される次亜塩素酸水溶液は、25℃におけるpHが4.0〜6.8のものである。該水溶液は、食品添加物指定酸性電解水として知られているものであってよい。該電解水は2〜6%の希塩酸を無隔膜電解槽内で電気分解するという方法によって得ることが出来る。あるいは食塩水を使用して強酸性電解水と強アルカリ電解水をつくり、強酸:強アルカリ=6:4〜5.5:4.5で混合して調製することもできる。また、電解次亜塩素酸水(pH7.5以上)生成装置(ビーコロン)に希塩酸を入れて生成することもできる。pHは4.0〜6.8、好ましくは5.0〜6.5のものを使用する。該pH範囲における有効塩素濃度は10〜60mg/kgであり殺菌効果も高い。また、強酸性電解水が容易に分解して活性がなくなるのに対して保存安定性もきわめて高い。pHが前記下限値未満であると、本発明で使用するポリエーテル変性シリコーンが分解し易くなり、一方、pHが前記上限値を越えると有効塩素濃度が10mg/kg以下となり殺菌効果が弱くなる。
本発明に使用されるポリエーテル変性シリコーン(A)は以下の平均構造式(1)及び(2)から選択される少なくとも1種である。
Figure 0004526023
Figure 0004526023
1は互いに異なっていてよい炭素数1〜30の、アルキル基、アリール基、アラルキル基、又はフッ素置換アルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、トリフロロプロピル基、ヘプタデカフロロデシル基等のフッ素置換アルキル基などを挙げることができる。好ましくは炭素数1〜6の基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、及びフェニル基であり、さらに好ましくは全R1の80%以上がメチル基である。
2は下記式(3)で表されるポリオキシアルキレン基である。
−Cd2d−O−(C24O)p(C36O)q−R3 (3)
上式中、R3は水素原子若しくは炭素数1〜30の炭化水素基又はR4−(CO)−で示される有機基である。R4は炭素数1〜10の炭化水素基である。R3の例としては水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アセチル基が挙げられ、好ましくは水素原子あるいはメチル基である。R4は好ましくはメチル基である。dは2〜5の整数、好ましくは3である。pは5〜15、好ましくは7〜12の整数である。プロピレンオキサイド残基は低温時のポリエーテル変性シリコーン展着剤の取り扱い性を高めるのに有効であって、qは0〜10、好ましくは0〜8の整数である。なお、上記式(3)のポリオキシアルキレン部分がエチレンオキサイド単位とプロピレンオキサイド単位の両方から得られる場合には、これら両単位のブロック重合体、ランダム重合体の何れでもよい。
一式(1)におけるaは0〜3、bは1又は2である。式(2)におけるcは0〜6の整数であって好ましくは0〜3である。
最も好ましくは、下記式(5)で示されるポリエーテル変性シリコーンが使用される。該シリコーンはKF−643の商品名で信越化学工業社より市販されており、静的表面張力が低く、好ましい。
Figure 0004526023
式(1)及び(2)のシリコーンは、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと、不飽和基を有するポリオキシアルキレン化合物との付加反応物によって調製することができる。(1)の原料として使用されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンを例示すると(下記化合物の記述においては(H3C)3SiO1/2基をM、(H3C)2SiO基をDと表記し、MおよびD中のメチル基の1つが水素である単位をMHおよびDHと表記する。またメチル基の1つを置換基Rで置換した単位をそれぞれMRおよびDRと表記する)、平衡化混合物あるいは純品であるM2H、M2DDH、M22H、M23H、M2DDH 2、M22H 2、M23H 2があげられるが、好ましいのはq=0あるいは1であるM2H、M2DDH、M22H、M23Hである。さらに好ましくはトリシロキサンであるM2Hである。(2)のシリコーンの原料に使用されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンを例示するとMMH、MDMH、MD3H、Mn-Bu4.5Hなどがあげられ、MDMHは平衡化混合物でも良く、Mn-Bu4.5HのようにMn-Bu3H とMn-Bu6Hの混合物であっても良い。好ましくはMMHあるいはMD3Hであって、さらに好ましくはMD3Hである。
不飽和基を有するポリオキシアルキレン化合物としては、下記一般式(6)で示されるものを使用することができる。ただし下記一般式中のd、p、qおよびはR3は一般式(3)と同じであり、dは3がもっとも好ましい。Cd2d-1基における不飽和基の位置は、任意であってよいが、好ましくは末端である。
d2d-1−O−(C24O)p(C36O)q−R3 (6)
上記オルガノハイドロジェンポリシロキサンとポリオキシアルキレン化合物との反応比率は、SiH基と末端不飽和基のモル比(Vi/SiH)でSiH基に対して0.8〜1.5、好ましくは0.9〜1.2である。
上記付加反応は、白金触媒又はロジウム触媒の存在下で行うことが望ましく、例えば塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビニルシロキサン錯体等の触媒が好適に使用される。また、助触媒として酢酸ナトリウムやクエン酸ナトリウムを添加しても良い。
なお、触媒の使用量は触媒として有効な量とすることができるが、白金又はロジウム量で50ppm以下であることが好ましく、特に20ppm以下であることが好ましい。上記付加反応は、必要に応じて有機溶剤中で行ってもよい。有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。付加反応条件は特に限定されるものではないが、還流下で1〜10時間反応させることが好ましい。
本発明で使用される、アセチレングリコールのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加物乃至その水素添加物(B)は、平均構造式(4)で示され、
Figure 0004526023
ここでR5、R6は互いに異なっていてよい炭素数1〜5のアルキル基、即ちメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基から選ばれるアルキル基である。R7は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基であり、好ましくは水素原子である。x、yは0〜25の整数であってx+yは0.5〜50であるが、数平均分子量中のポリエチレンオキサイド鎖が占める割合が10〜80重量%、より好ましくは20〜70重量%である。このような化合物は日信化学(株)よりサーフィノール420、440、465および485として販売されている。好ましくはエチレンオキサイド付加量が20%〜40%であり、例えばサーフィノール420、440として販売されている。エチレンオキサイド付加量が20%〜40%であればポリエーテル変性シリコーン(A)と混合されたときに、適度な起泡性が得られ、殺菌剤組成物の使用性が向上する。なお、アセチレン基を公知の方法により部分水素添加あるいは完全に水素添加してエチレン基あるいはアルキル基としたものも、同様の水溶性及び表面張力低下能を有する。さらに、不飽和3重結合が飽和単結合に還元されることで、経時の安定性や生態系に対する安全性が向上して好ましい。
ポリエーテル変性シリコーン(A)とアセチレングリコールのエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物乃至この水素添加物(B)の配合重量比は(A)/(B)=1/99〜50/50の範囲が好ましく、さらに好ましくは10/90〜50/50である。(A)/(B)比が1/99以下であると、静的な表面張力の値が高くなり、散布後の葉表面での拡展性が低下する傾向がある。一方、該比が50/50以上であると動的表面張力が増大する場合がある。
上記の界面活性剤混合物の微酸性電解水への添加量は、25℃における表面張力が30 mN/m以下となる量、好ましくは25mN/mとなる量である。上記(A)及び(B)の混合物は、予め微酸性電解水に添加しておいても、撒布直前に現場で添加してもよい。現場で添加する際には、上記量に相当する重量で添加すればよく、典型的には、殺菌剤組成物総重量の0.01〜1重量%、より典型的には0.02〜0.2重量%、最も典型的には0.05〜0.1重量%である。この界面活性剤混合物は微酸性電解水の動的表面張力を大きく下げて、該電解水が対象作物に散布されると同時に、該電解水が作物を濡らして速やかに葉面に拡散するようにする。又、電解水の静的表面張力を下げて、植物体の気孔からの浸透性を高め、それによって殺菌効果をあげることができる。さらに、ポリエーテル変性シリコーン単独の使用時に見られる薬害も抑制される。表面張力の測定方法は、後述する。
本発明の農業用殺菌剤組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分を加えてもよい。例えば、殺菌作用以外の目的の他の農薬、あるいは気泡性をさらに低下するための消泡剤、例えばシリコーンオイルとシリカ等からなるシリコーン系消泡剤を添加してもよい。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。また、実施例中の表面張力、酸化還元電位およびpHは25℃における値である。
[実施例1〜3及び参考例1及び2]
ポリエーテル変性シリコーンは以下の平均構造式のものを、微酸性電解水として、無隔膜電解によるpH=6のものを、酸性電解水として食塩を隔膜を有する反応層にて電気分解したpH=2.7のものを使用した。
ポリエーテル変性シリコーン1(以下「PSi1」という):
Figure 0004526023
ポリエーテル変性シリコーン2(以下「PSi2」という):
Figure 0004526023
アセチレングリコールのエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物は下記の平均構造式のものを使用した。
アセチレングリコールのエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物1(以下Ag付加物1という);
Figure 0004526023
ただし、x+yは平均で3.5である。
アセチレングリコールのエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物1水素添加物(以下Ag付加物1Hという);
Figure 0004526023
ただし、x+yは平均で3.5である。
上記ポリエーテル変性シリコーン1又は2と、アセチレングリコールのエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物を下記表に示す重量比で混合し、得られた混合物を微酸性電解水(実施例1〜3)又は酸性電解水(参考例1及び2)に、夫々、0.1重量%添加して振盪後、pH、酸化還元電位および表面張力を測定した。pH、酸化還元電位は25℃において、堀場製作所製、pH/イオンメーター F−23 を用いて、電極#6377-10D及び電極#6861-10Cを夫々用いて測定した。表面張力は、25℃において、協和界面化学株式会社製、自動表面張力計CBVP−Zを用いて、白金プレート法により測定した。
Figure 0004526023

結果を表1および2に示した。表1に示される様にpH=6の微酸性電解水を使用した殺菌剤組成物は、表2のpH=2.7の強酸性電解水を使用した場合と比較して、酸化還元電位の低下もなく、また表面張力の上昇もなく、安定性に優れているものであることが示された。
実施例1及び2を比較例1と比べると表面張力の低下が顕著である。ポリエーテル変性シリコーン1(実施例1)と2(実施例2)は共に表面張力の経時安定性に優れるが、表面張力をより低下させる点でポリエーテル変性シリコーン2の方が若干優れることが分かった。
Figure 0004526023
Figure 0004526023
さらに、本組成物の薬効性を確認するためにキュウリウドンコ病の防除試験を行った。試験は2004年9月にガラスハウス内で行い、被検野菜はポットに定植した7−8葉期のキュウリ(シャープ301)を用いた。ウドンコ病の自然発生を確認したのち噴霧器にて、3日間隔で計3回各組成物を撒布して防除試験を行った。評価は撒布開始から10日後に全葉の発病を調査することにより発病葉率を求め評価した。また、同時に葉焼け、白化などの薬害の有無を目視観察した。
Figure 0004526023
表3から、本発明の組成物(実施例3)は、他の試料に比べてキュウリウドンコ病に対して顕著な防除効果を示した。該組成物は調製時に泡立つこともなく使用性に優れた。また、比較例3に見られたような薬害も無く安全性にも優れることも分かった。
本発明の微酸性電解水を用いた組成物は、防除効果および実用性に優れた農業用殺菌剤でとして好適である。

Claims (5)

  1. pHが4.0〜6.8であり、有効塩素濃度が10〜60mg/kgである微酸性電解水を含む殺菌剤組成物において、下記成分(A)及び(B)を重量比(A)/(B)=1/99〜50/50で含む混合物を、該組成物の25℃における表面張力が30 mN/m以下となるような量で含むことを特徴とする組成物、
    (A)平均構造式(1)および(2)から選択される少なくとも1種のポリエーテル変性シリコーン
    Figure 0004526023

    Figure 0004526023

    (式中、Rは互いに異なっていてよい炭素数1〜30の、アルキル基、アリール基、アラルキル基、又はフッ素置換アルキル基であり、
    は下記一般式(3)で示されるポリオキシアルキレン基であり、
    −C2d−O−(CO)(CO)−R(3)
    は水素原子若しくは炭素数1〜30の炭化水素基又はR−(CO)−で示される有機基であり、Rは炭素数1〜10の炭化水素基であり、
    aは0〜3、bは1〜2、cは0〜6の整数であり、dは2〜5の整数であり、及びpは5〜15の整数であり、qは0〜10の整数である)
    (B)一般式(4)で示されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加物およびその水素添加物から選択される少なくとも1種

    Figure 0004526023

    (式中、R、Rは互いに異なっていてよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R7は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基であり、x、yは夫々0〜25の整数、但しx+yは0.5〜50、である)。
  2. 25℃におけるpHが5.0〜6.8であることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. ポリエーテル変性シリコーン(A)が式(5)で示されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の殺菌剤組成物、

    Figure 0004526023

    (ただし、Rおよびpは上記と同じである)。
  4. 式(5)におけるRが水素原子あるいはメチル基である請求項記載の殺菌剤組成物。
  5. pHが4.0〜6.8であり、有効塩素濃度が10〜60mg/kgである微酸性電解水を農作物に撒布する農作物の殺菌方法において、微酸性電解水の25℃における表面張力を、下記成分(A)及び(B)を重量比(A)/(B)=1/99〜50/50で含む混合物を添加することによって30 mN/m以下として、農作物に撒布することを特徴とする農作物の殺菌方法、
    (A)平均構造式(1)および(2)から選択される少なくとも1種のポリエーテル変性シリコーン
    Figure 0004526023


    Figure 0004526023


    (式中、Rは互いに異なっていてよい炭素数1〜30の、アルキル基、アリール基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基であり、Rは下記一般式(3)で示されるポリオキシアルキレン基であり、
    −C2d−O−(CO)(CO)−R(3)
    は水素原子若しくは炭素数1〜30の炭化水素基又はR−(CO)−で示される有機基であり、Rは炭素数1〜10の炭化水素基であり、aは0〜3、bは1〜2、cは0〜6の整数であり、dは2〜5の整数であり、p、qはそれぞれ5〜15、0〜10の整数である)
    (B)一般式(4)で示されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加物およびその水素添加物から選択される少なくとも1種
    Figure 0004526023

    (式中、R、Rは互いに異なっていてよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R7は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基であり、x、yは夫々0〜25の整数、但しx+yは0.5〜50、である)。
JP2004374010A 2004-12-24 2004-12-24 農業用殺菌剤組成物 Active JP4526023B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004374010A JP4526023B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 農業用殺菌剤組成物
DE602005011240T DE602005011240D1 (de) 2004-12-24 2005-12-22 Landwirtschaftliche desinfizierende Zusammensetzung enthaltend Hypochlorsäure und Streumittel
EP05077983A EP1673974B1 (en) 2004-12-24 2005-12-22 Agricultural disinfectant composition comprising hypochlorous acid and spreading agents
US11/315,271 US20060140998A1 (en) 2004-12-24 2005-12-23 Agricultural disinfectant composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004374010A JP4526023B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 農業用殺菌剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006176475A JP2006176475A (ja) 2006-07-06
JP4526023B2 true JP4526023B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=36061435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004374010A Active JP4526023B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 農業用殺菌剤組成物

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20060140998A1 (ja)
EP (1) EP1673974B1 (ja)
JP (1) JP4526023B2 (ja)
DE (1) DE602005011240D1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8216673B2 (en) * 2005-08-03 2012-07-10 Nissin Chemical Industry Co., Ltd. Glass fiber-treating agent and glass fiber-treating composition
MY163799A (en) * 2008-02-07 2017-10-24 Dsg Tech Holdings Limited Method of making an absorbent composite and absorbent articles employing the same
US9006140B2 (en) * 2009-07-28 2015-04-14 Puricore, Inc. Floral preservative
US9451762B2 (en) 2009-07-28 2016-09-27 Puricore, Inc. Floral preservative
US8557178B2 (en) 2010-12-21 2013-10-15 Ecolab Usa Inc. Corrosion inhibition of hypochlorite solutions in saturated wipes
US8114344B1 (en) 2010-12-21 2012-02-14 Ecolab Usa Inc. Corrosion inhibition of hypochlorite solutions using sugar acids and Ca
US8603392B2 (en) 2010-12-21 2013-12-10 Ecolab Usa Inc. Electrolyzed water system
US8562810B2 (en) 2011-07-26 2013-10-22 Ecolab Usa Inc. On site generation of alkalinity boost for ware washing applications
WO2013098934A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 株式会社エス・ディー・エス バイオテック たばこわき芽抑制剤及びたばこわき芽抑制方法
US9533897B2 (en) 2013-03-12 2017-01-03 Radical Waters International Ltd. Method for electro-chemical activation of water
US20160066567A1 (en) * 2014-09-09 2016-03-10 Wacker Chemical Corporation Stable defoamers for high electrolyte agricultural formulations
EP3213634A1 (de) * 2016-03-04 2017-09-06 Evonik Degussa GmbH Verwendung von polyether modifizierten kurzkettigen siloxanen in der landwirtschaft zur erhöhung des ernteertrages
CN111032060A (zh) 2017-06-28 2020-04-17 科利迪恩公司 用于清洁、消毒和/或灭菌的组合物、方法和用途
US20190099336A1 (en) * 2017-10-03 2019-04-04 Collidion, Inc. Compositions, Methods and Uses for Improving a Skin or Hair Region
CN111801122B (zh) 2018-01-14 2023-06-02 科利迪恩公司 用于清洁、消毒、灭菌和/或治疗的组合物、试剂盒、方法和用途
JP7158361B2 (ja) * 2019-10-29 2022-10-21 信越化学工業株式会社 塗料添加剤、塗料組成物、及びコーティング層

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05905A (ja) * 1990-11-14 1993-01-08 Sankyo Co Ltd 有害生物防除組成物
JP2002510605A (ja) * 1998-04-03 2002-04-09 モンサント カンパニー グリホサートとトリアゾリノン除草剤の組合せ
JP2002104908A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Asahi Pretec Corp 殺菌性を有する農業用電解水及び製造装置
JP2003040715A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Tadashi Inoue 次亜塩素酸水溶液散布による農作物病害の防除方法
JP2003040716A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Tadashi Inoue 展着剤と次亜塩素酸を含有した殺菌液

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2626778B2 (ja) 1988-01-13 1997-07-02 三浦電子株式会社 電解生成殺菌水
CA1337459C (en) 1988-08-15 1995-10-31 Lenin J. Petroff Postemergent herbicide compositions containing silicone glycol adjuvants
US5104467A (en) * 1990-05-18 1992-04-14 Johnson Alfred E Method of constructing artificial plants having a natural appearance
US5104647A (en) 1990-06-22 1992-04-14 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Surfactant blend of organosilicone and polyalkylene oxide polymers useful as an agricultural adjuvant
JP3504344B2 (ja) 1993-08-31 2004-03-08 三浦電子株式会社 家畜皮膚疾患治療水
JP3429347B2 (ja) 1993-12-27 2003-07-22 三浦電子株式会社 食用果実、食用野菜に対するうどん粉病予防剤
JPH08252310A (ja) 1995-01-17 1996-10-01 Miura Denshi Kk 電解生成酸性水を用いた人工透析装置の洗浄殺菌方法およびその装置
DE19803054A1 (de) * 1998-01-28 1999-07-29 Henkel Kgaa Bleich- und Desinfektionsmittel
JP3416555B2 (ja) 1998-12-16 2003-06-16 敏倫 森実 ガラス基板の高精度洗浄方法
JP3705954B2 (ja) * 1999-05-19 2005-10-12 信越化学工業株式会社 農薬用展着剤
KR100737934B1 (ko) * 1999-12-10 2007-07-13 가오가부시끼가이샤 살균방법
JP4596535B2 (ja) * 2004-04-21 2010-12-08 信越化学工業株式会社 殺菌剤組成物

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05905A (ja) * 1990-11-14 1993-01-08 Sankyo Co Ltd 有害生物防除組成物
JP2002510605A (ja) * 1998-04-03 2002-04-09 モンサント カンパニー グリホサートとトリアゾリノン除草剤の組合せ
JP2002104908A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Asahi Pretec Corp 殺菌性を有する農業用電解水及び製造装置
JP2003040715A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Tadashi Inoue 次亜塩素酸水溶液散布による農作物病害の防除方法
JP2003040716A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Tadashi Inoue 展着剤と次亜塩素酸を含有した殺菌液

Also Published As

Publication number Publication date
EP1673974B1 (en) 2008-11-26
JP2006176475A (ja) 2006-07-06
US20060140998A1 (en) 2006-06-29
DE602005011240D1 (de) 2009-01-08
EP1673974A1 (en) 2006-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1673974B1 (en) Agricultural disinfectant composition comprising hypochlorous acid and spreading agents
EP1191849A1 (en) N-chlorosulfamate compositions having enhanced antimicrobial efficacy
EP0938542A1 (en) Aqueous disinfecting cleaning composition
JP4596535B2 (ja) 殺菌剤組成物
CN108617650A (zh) 一种复合杀菌剂及其制备方法
CN101810171A (zh) 一种新型环保和抗腐蚀的过氧乙酸消毒剂
JP2007106763A (ja) 表面の殺菌または消毒方法
EP2840893B1 (en) Active halogen antimicrobial composition and method of use
US9538760B2 (en) Disinfectant compositions with hydrogen peroxide
JP2006282629A (ja) スプレー用組成物
WO2020096813A1 (en) Bleach compositions
WO2020167933A1 (en) Alcohol-free hydrogen peroxide disinfectant compositions and methods of use thereof
US20040242702A1 (en) Glutaraldehyde composition
EP1922302B1 (en) Biocidal use of active aromatic sulfonamide compositions
GB2211414A (en) Method and composition for disinfecting poultry houses and other premises
WO2018025453A1 (ja) 農作物用展着剤組成物
JP5663183B2 (ja) トイレ洗浄用組成物
CN111264566A (zh) 一种家庭用消毒液及其制备方法
US20040253139A1 (en) Environmental surface disinfectant
JP2592101B2 (ja) 非医療用殺菌組成物
JP4432336B2 (ja) 殺ダニ組成物
JP5663182B2 (ja) トイレ洗浄用組成物
JP5441536B2 (ja) 水系防カビ剤
CN115299437A (zh) 抗微生物组合物及其制备方法
JP5663181B2 (ja) トイレ洗浄用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100527

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4526023

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150