JP3429347B2 - 食用果実、食用野菜に対するうどん粉病予防剤 - Google Patents

食用果実、食用野菜に対するうどん粉病予防剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いちご、トマト、胡瓜
あるいは葉物野菜等の食用果実、食用野菜等に対するう
どん粉病の発生を予防する予防剤に関する。
【0002】
【従来の技術】いちご等の果実や、トマト、胡瓜等の果
実野菜あるいはその葉の部分を食用する葉物野菜等につ
いては、うどん粉病と称される病気がある。うどん粉病
は、ピシュウム系の細菌感染によるものであることが知
られているが、このうどん粉病に感染すると、植物の生
長が損われるばかりか、僅かな感染でも、果実表面や、
葉の表面に感染の残痕が生じて、果実等の商品価値を著
しく粗悪なものにしてしまう。
【0003】本願出願人は、ピシュウム菌、リゾクトニ
ア菌等の殺菌に対して有効な殺菌方法を提案している
(特願平3ー330854号「芝草等の植物の殺菌方
法」)。
【0004】
【発明が解決すべき問題点】しかしながら、上記特願平
3ー330854号に提案した殺菌方法は、水を電解槽
内で電気分解し、この酸性水又はアルカリ水からなる処
理水に界面活性剤や農薬等を混ぜて芝草などの植物に散
布することを特徴とする芝草等の植物の殺菌方法という
ものであるが、この殺菌方法は、農薬の使用を少なくす
ることを目的とするが、農薬の使用を完全に除去するも
のではない。
【0005】いちご等の果実や、トマト、胡瓜等の果実
野菜あるいはその葉の部分を食用する葉物野菜等の、い
わゆる食用植物については、その表面に残留する農薬の
危険が指摘され、残留農薬の危険を心配しないで、採取
された食用果実、食用野菜等が、そのまま食用に帰され
れば、それにこしたことはない。すなわち、採取された
果実、野菜等の表面に農薬等が残留するということは、
果実等の採取後に、残留農薬を洗い流すことは、別途の
作業を必要とし、煩わしいことではあるし、また、有毒
な農薬や、界面活性剤を全く使用しないで、上記うどん
粉病等の発生が阻止できれば、それに勝るものはない。
【0006】
【問題点を解決すべき手段】そこで、本願発明者は、さ
らに研究を続けて、基本的には、流水電解生成によって
得られるPH2.5ないし2.7の酸性水を用いて、あ
るいはこの酸性水を希釈して、所定期間散布することに
より、食用果実、食用野菜等に対するうどん粉病の発生
の予防に極めて優れた予防剤を案出するに至った。
【0007】また、木酢液や少量の安全な界面活性剤を
前記酸性水に混入させることによって、前記流水電解生
成酸性水が、本来的に有する殺菌効果を持続させた食用
植物に対するうどん粉病の発生の予防剤を提供すること
ができたものである。すなわち、流水電解生成によって
得られるPH2.5ないし2.7の酸性水10リットル
に対して展着剤5ccを混合した予防剤を成長期に食用
果実、野菜に散布することにより、うどん粉病の発生を
予防する殺菌剤とすることができたものである。
【0008】
【作用】この食用果実、食用野菜に対するうどん粉病の
発生の予防の作用については、これらの菌類の細胞膜表
面を破壊することになるのか、あるいは、その増殖の胞
子発芽を疎外する物質を誘引することになるのかは、詳
しい知見は、必ずしも明らかではないが、いずれにせ
よ、低いPH値の酸性水を単独で散布することによっ
て、うどん粉病の発生が阻止され、結局は、農薬等を必
要としないうどん粉病の予防剤とすることができたもの
である。
【0009】
【実施例】本発明に使用される流水生成酸性水の得るた
めの生成装置の一実施例について説明する。
【0010】図1は、流水生成電解酸性水の生成の概略
を示す概略図である。図1において、1は、横幅19c
m、高さ15cm、容量1.25m3の電解筒であり、
陽極側電極2および陰極側電極3が、電解膜4を介在し
て配置され、電解膜4の周囲に、それぞれ陽極側電解筒
領域21および陰極側電解筒領域31を有する。15は、
水道水に所定の加塩を行う加塩装置であり、水道栓5
と、前記陽極側電解筒領域21および陰極側電解筒領域
1を結ぶ配管16に、ベンチュリー管の原理で所定の
率の食塩水を混ぜ合わせる加塩装置である。従って、該
加塩装置15は、ベンチュリー部17と食塩水保管部1
8および食塩水流量調整弁またはポンプ19から構成さ
れる。該加塩装置15からでる配管16は、分岐部20
により分岐され、それぞれ流量バルブ13、14を介し
て、配管21、22により、前記電解筒1の陽極側電解
筒領域21、および陰極側電解筒領域31に接続されてい
る。また、これらの陽極側電解筒領域21および陰極側
電解筒領域31は、それぞれ配管23、24により、処
理された電解水が流出するように構成される。
【0011】一方、前記電解筒1の電極2、3には、商
用100ボルトを電源として、それぞれリレー手段12
を介して、48V、40Aの直流電圧電流が、前記両電
極間に印加されるよう構成されるDC電源装置11が配
置される。また、前記配管23および24には、それぞ
れ流出する電解水の流出を変更する電磁切り換え弁61
および62が設けられる。これらの電磁切り換え弁61
2は、前記リレー手段12に同期して、常に一定の陽
極水または陰極水が、一方のみから流出するように構成
されている。これは、電解の継続により、電極2、3の
劣化等を防止する必要があり、これを除去するために、
逆電圧を電極に印加するように構成したが、そのために
電解処理の能率が低下するのを防止するために、逆電圧
を印加した場合にも、それぞれ陽極水である酸性水を収
集するためのものである。
【0012】この装置を操作して、上記流水生成電解酸
性水を得る方法について説明する。まず最初に、電極の
一方を陽電極、他方を陰電極として、これらの両電極間
に48V、40Aの直流電流が印加されるようにする。
そして、次に、前記水道栓5を操作して、毎分1リット
ルから2.5リットル程度の流量が、前記電解筒1に流
入するように調節する。
【0013】このまま、約20分間処理を行うと、約5
0リットルの酸性水が、処理され、それぞれバルブ7か
ら使用でき、又は、使用可能な状態におかれる。一方、
電解処理を長時間継続して行うと、電極の能率が低減す
るので、本実施例では、所定の時間の経過することによ
り、前記リレー手段12を操作して、前記電流の流れを
切り換える。すなわち、これまで、陽電極として使用し
ていた電極をマイナスに、これまで陰電極として使用し
ていた電極をプラスに印加するように切り換える。そし
て、これに伴って、前記電磁弁61、62を切り換えて、
これまで陽極側電解筒領域21として使用していた領域
を陰極側電解筒領域に、陰極側電解筒領域31として使
用していた領域を陽極側電解筒領域として使用し、それ
ぞれ、酸性水、アルカリ水を精製させ、酸性水が、それ
ぞれ前記バルブ7またはタンク8に貯水できるようにす
る。
【0014】このようにして構成された電解装置は、常
時毎分1リットルから2.5リットルの酸性水を精製処
理する能力を有し、この処理によって得られた酸性水を
食用果実、食用野菜等に対するうどん粉病予防剤の基本
原液とした。この結果、得られる基本原液は、次の特性
を有する。 1.PH範囲 PH2.5〜2.7 流水にて生成され
るもの 2.酸化還元電位(ORP) 900mV〜1200m
V 3.溶存酸素(DO) 15ppm〜40ppm 4.活性塩素濃度による殺菌効率100%の場合 0.
5ppm〜50ppm 5.重金属含有 無し 6.酸化力 強酸化性 7.保存性 密閉容器中で1ヵ月、開放容器中で3日間 8.紫外線反応 活性塩素濃度低下 9.殺菌速度 生成直後は速効性、経時保存後は遅効性
を有する。ラボテストは速効性であるが、有機物保存下
もしくは中和後は遅効性を呈する。
【0015】(実施例1)上記のようにして得られた基
本原液を次のような条件の下で散布した。 1.散布場所 九州地方の栽培農家の一温室(耕地
面積300坪) 2.散布対象 イチゴ、トマト 3.散布方法 散水ノズル 口径0.8φ〜1.0φ 散水圧力 25Kg〜30Kg 散布方法 連復散布 散布量 200〜300リットル(0.7〜1
リットル/坪) 散布時期 うどん粉病発生時、その後2〜3日後
に定期的に散布 4.散布後の状況 被散布植物の成長期に散布することにより、うどん粉病
の発生を予防することができた。
【0016】(実施例2)次に、上記の基本原液をメロ
ンおよびトマトのうどん粉病に対する防除を試みた。 1.試験場所 地区所在の研究所の病中科パ
イプハウス 2.耕種概要 作目 品種 定植日 裁植様式 播心 トマト サターン 5月11日 30cm3条植え 6段 メロン メロデー2号 4月27日 30cm2条植え 22葉 3.比較のため試験区として次の3区に区分け 無処理区 対照区(I)(水道水散布区画) 対照区(II)(基本原液(PH2.7)散布区
画) 4.処理区の大きさ トマト 各3株 メロン 各2株 5.処理時期 6月 28日、7月 1日、3日、6
日、8日、10日、12日 6.処理方法 トマト 1株当たり1回に250ccを散布 メロン 1株当たり1回に300ccを散布 7.結果調査日 6月29日および7月13日の両調査日 8.調査方法 メロン株の第15葉および第22葉、トマト株の第14
葉および第17葉の各葉について、うどん粉病の病班の
占める割合を目視調査した。
【0017】9.調査結果 a) 6月29日の調査結果 無処理区、対照区(I)、対照区(II)の各試
験区においてうどん粉病の発生が認められ、特に、対照
区(II)における、うどん粉病の発生程度は、メロン
では全葉(26葉)においてうどん粉病の発生が認めら
れ、そのうち、第15葉で70%の病班が認められ、第
22葉では60%の病班が認められ、大勢としてうどん
粉病に感染している状態であった。また、トマト株で
は、全葉26葉の内、20葉程度にうどん粉病の発生が
認められ、そのうち、第14葉では50%程度、第17
葉では20%程度の病班が認められた。
【0018】b) 7月13日の調査結果 無処理区のメロンには全葉ともほとんど全面に発病病
班が認められた。すなわち、この試験区では、トマトの
全葉に白粉状物の発生が多くなり、一部黄化する葉が観
察された。また、病班については、この試験区では、菌
そう上の白粉状物の発生が多く、かつ、一面に広がって
いた。 対照区(I)では、処理前とほとんど同じ状態で病気
が減衰しているとは認められなかった。すなわち、この
試験区では、黄化する葉は認められなかったが、白粉状
物はかなり認められた。また、病班については、ある程
度の白粉状物の発生の減少が認められた。 対照区(II)は、処理によってうどん粉病の減衰が
認められた。すなわち、この試験区では、白粉状物が減
少していた。また、病班については、この試験区では、
菌そうが薄くなり、一部黄褐色に変色する部分が認めら
れた。
【0019】10.結論 上記の調査からは、上記基本原液を散布したことによる
葉への発育阻害等の弊害は認められなかった。また、メ
ロン、トマトのうどん粉病の多発している状態で、上記
基本原液を散布した結果、うどん粉病の防除にかなりの
効果が認められた。
【0020】その具体的成果を表1および表2に数値で
示す。表1は、メロンのうどん粉病調査結果を示すもの
で、目視により、その葉に付着する病班の占める割合を
示すものである。また、表2は、同じく、トマトのうど
ん粉病調査結果を示すもので、目視により、その葉に付
着する病班の占める割合を示すものである。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】これらの表の結果からも明らかなように、
メロンおよびトマトに対しては、上記基本原液を散布す
ることにより、うどん粉病に対し、発病阻止効果が認め
られた。
【0024】なお、本実施例においては、上記基本原液
をそのまま使用したが、これは、所定の割合で水道水等
と希釈して用いてもよいものである。
【0025】(実施例3)実施例1および実施例2は、
流水電解により得られる酸性水からなる上記基本原液を
そのまま、あるいは、これを所定割合で希釈して使用し
たが、この基本原液をそのまま、あるいは、これを単に
水道水等で希釈しただけでは、残効性に弱いことが判明
した。すなわち、基本原液をそのまま、あるいは、それ
を希釈しただけでは、たとえ、食用果実、食用野菜等に
散布したとしても、そのままでは、これら栽培植物の葉
に付着する時間が短く、これらの植物に対するうどん粉
病予防剤として効果的なものとするためには、日に数回
も散布の数を多くして、実効性を高めたほうが、より効
果的なことが判明したからである。
【0026】そこで本願発明者は、1回の散布でも葉に
良く基本原液が付着し、効果を持続させるため、展着剤
の混入について試行を繰り返した。この展着剤も、被散
布植物が、直接に、人の口に入るものであるため、食用
上安全、無害なものでなければならないので、これを念
頭において種々試行した。
【0027】上記のような条件を有する展着液として、
木酢液および上記の条件に沿う界面活性剤を検討した。 (a)木酢液の展着 上記基本原液に市販の木酢液(商品名:スパット(埼玉
農工幾科販売株式会社製))を用いて散布を試みた。こ
の木酢液の成分は以下のとおりである。 1.品質 比重 1.019 溶解タール含有率 0.23% PH 3.49 有機酸含有率 6.12% 2.原材料 コナラ、ミズナラ 3.使用条件 この製品は、300倍〜500倍に薄めて葉面に散布す
るよう指示されているが、上記基本原液で500倍〜8
00倍に薄めて使用する時が、食用果実、食用野菜等に
対するうどん粉病予防剤としての効果が認められた。な
お、この木酢液を混入展着剤として使用した場合には、
イチゴなどの果実に対し、極めて優れた光沢を得るとい
う特徴があった。これは、うどん粉病の予防に加えて、
光沢のある苺を市場に出すことができるので、商品価値
を高める上でも優れた効果といえる。一般に界面活性剤
を用いても果実表面に光沢を出すことは可能であるが、
この木酢液を展着することにより一般の界面活性剤を散
布することより優れた光沢の効果があった。
【0028】(b)界面活性剤の展着 1.使用界面活性剤 アプローチBI(農林水産省認可
登録第15763号) 2.成分 ポリオキシエチレンヘキシタン脂肪酸
エステル 50% 水等(イソプロピルアルコール20〜30%含有)
50% 3.製造元 花王株式会社 4.販売元 丸和バイオケミカル株式会社 5.使用条件等 この界面活性剤は、リンゴに対しては、10リットル当
たりの水に対して、30〜50ミリリットルの使用が、
稲、麦、キャベツ、かんきつ類、なし、白菜、トマト、
キュウリ等に対しては、10リットル当たりの水に対し
て、10ミリリットルの使用が、また、果樹園には、1
0リットル当たりの水に対して、10〜20ミリリット
ルの使用が指示されており、いずれも1000倍から5
000倍に希釈して使用することが指示されている。
【0029】上記の2種類の展着剤を用いて食用の果
実、葉物植物に対して以下の所定割合で希釈して散布し
た。 1.散布場所 九州地方の栽培農家の一温室 2.対象植物 イチゴ 3.散布条件 散水ノズル 口径0.8φ〜1.2φ 散水圧力 20Kg〜40Kg 散布方法 連復散布 散布量 200〜300リットル(0.7〜1
0リットル/坪) 散布時期 うどん粉病発生時、その後2〜3日後
に定期的に散布 4.希釈条件 (1) 木酢液希釈の場合 基本原液(酸性水)10リットル当たり25ミリリット
ル (2) 展着剤希釈の場合 基本原液(酸性水)10リットル当たり5〜10ミリリ
ットル 5.散布回数 7日から10日間に1回(病状の条
件により多少変動あり) 6.比較結果 上記の展着剤を混入して散布した状況については、写真
にとってその成果を比較したので、図2および図3にそ
の写真を添付する。
【0030】図2(a)は、うどん粉病(符号101で
示す)に感染したイチゴの実(同100)を示す写真か
ら描き起こした図であり、同図2(b)は、展着剤とし
て市販の木酢液(商品名:スパット)を使用し、これを
基本原液に希釈してイチゴに散布することによって、イ
チゴの実にはうどん粉病が発生しなくなったことを示す
写真から描き起こした図である。また、図3(a)は、
展着剤および基本原液等の使用をしない場合のイチゴの
葉(102)の状態を示す写真から描き起こした図であ
り、葉の一部分(符号103で示す)が丸まってうどん
粉病に感染して葉が弱っていることを示すものであり、
同図3(b)は展着剤として界面活性剤アプローチBI
(花王株式会社製)を使用し、これを基本原液に混入、
希釈して散布した後、3日程経ったイチゴの葉の状態を
示す写真から描き起こした図である。この図から明らか
なように、葉の一部分の丸まった部分がなくなり、うど
ん粉病の感染が除去されたことを示している。これらの
図は、いずれも、平成5年4月下旬から5月上旬にかけ
て、出願人会社従業員足立 洋(福岡市博多区住吉2−
19−29−406)が、撮影した写真をもとに描き起
こしたものである。これらの図から明らかなように、木
酢液や展着剤を混入させて散布したイチゴは、うどん粉
病発生にもかかわらず、その後、回復が極めてよくなっ
ていることを示している。
【0031】
【発明の効果】上記説明したように、本発明に係る食用
果実、食用野菜等に対するうどん粉病予防剤によれば、
安全に、かつ、効果的に植物のうどん粉病の発生を予防
し、また、うどん粉病発生後も速やかに、かつ、効果的
にこれを回復させる効果がある。
【0032】また、この予防剤を散布して処理すること
により、散布される果実や野菜の表面の光沢がよくな
り、これらの商品の価値を高めるという極めて優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、流水生成電解酸性水の生成の概略を示
す概略図
【図2】図2(a)は、うどん粉病に感染したイチゴの
実を示す写真から描き起こした図であり、同図2(b)
は、木酢液を基本原液に希釈した本発明に係る予防剤を
散布してうどん粉病が発生しなくなったイチゴの実を示
す写真から起こした図である。
【図3】図3(a)は、展着剤および基本原液等の使用
をしない場合のイチゴの葉の状態を示す写真から描き起
こした図であり、同図3(b)は、展着剤として界面活
性剤 アプローチBI(花王株式会社製)を使用し、こ
れを基本原液に混入し、希釈して散布した後のイチゴの
葉の状態を示す写真から描き起こした図である。
【符号の説明】
1・・・電解筒、 2・・・陽極側電極、 21・・・陽極側電解筒領域、 3・・・陰極側電極、 31・・・陰極側電解筒領域、 4・・・電解膜、 5・・・水道栓、 61、62・・・電磁切り換え弁、 7・・・バルブ、 8・・・タンク、 10・・・栓、 11・・・DC電源装置、 12・・・リレー手段、 13・・・流量バルブ、 16・・・配管、 17・・・ベンチュリー部、 18・・・食塩水保管部、 19・・・食塩水流量調整弁、 20・・・分岐部、 21・・・配管、 23・・・配管、 25・・・分岐部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−163101(JP,A) 特開 平1−180293(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 59/08 A01N 25/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流水電解生成酸性水あるいはこの酸性水を
    希釈した液からなる食用果実、食用野菜に対するうどん
    粉病予防剤。
  2. 【請求項2】前記流水電解生成酸性水は、PH2.5な
    いし2.7の範囲内の流水電解生成酸性水であることを
    特徴とする食用果実、食用野菜に対するうどん粉病予防
    剤。
  3. 【請求項3】前記流水電解生成酸性水あるいはこの酸性
    水を希釈した液に所定の展着剤を展着してなる食用果
    実、食用野菜に対するうどん粉病予防剤。
  4. 【請求項4】前記展着剤は、木酢液であることを特徴と
    する食用果実、食用野菜に対するうどん粉病予防剤。
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