JP4525414B2 - 異常判定装置及び異常判定方法 - Google Patents
異常判定装置及び異常判定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4525414B2 JP4525414B2 JP2005092230A JP2005092230A JP4525414B2 JP 4525414 B2 JP4525414 B2 JP 4525414B2 JP 2005092230 A JP2005092230 A JP 2005092230A JP 2005092230 A JP2005092230 A JP 2005092230A JP 4525414 B2 JP4525414 B2 JP 4525414B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- determination
- event
- criterion
- variable
- measurement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
Description
なお、センサにより計測される事象には、例えば、温度、圧力、電力、ガス濃度等がある。
このため、例えば各ビルの各管理者が、個々にビルの従来の異常判定装置へ異常判定条件を設定することは容易ではない。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、備えるセンサの種類や数が異なる複数のシステムのうちの任意のシステムについて異常の判定等の評価を行う場合に、そのシステムの管理者が評価対象のシステムに適合した評価基準を従来よりも容易に定めることができるようにする技術を提供し、また、その技術を利用して各システムの異常を判定する異常判定装置を提供することを目的とする。
また、前記判定基準選定手段は、前記判定基準群情報により定義される複数の判定基準のうち、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象についての計測値を基礎としないで判定を行うための判定基準がある場合には当該判定基準を選定することとしてもよい。
また、前記異常判定装置において、前記各センサは、各々所定の計測点において所定の物理量を計測するものであり、前記計測事象識別情報は、各センサにより計測される各事象を、計測点の名称と物理量の名称とを組み合わせた識別名称で定義した情報であり、前記判定基準群情報は、一事象に対応する変数又は複数事象に包括的に対応する変数を1以上含んでおり判定基準となる基本数式及びその基本数式の変数の置換用に用いられる置換用数式を、一事象に対応する変数については計測点の名称を含む変数名で表し、複数事象に包括的に対応する変数については複数の計測点の包括的名称を含む変数名で表した情報であり、前記判定基準選定手段は、基本数式に含まれる変数のうち、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象に対応する変数がある限り、当該基本数式における当該変数を前記置換用数式に置換することにより、当該基本数式に係る判定基準を選定し、当該選定において、変数が一事象に対応するものである場合には、その変数名に一致する識別名称が定義されていなければ、当該変数は計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象に対応する変数があるとして前記置換を行い、変数が複数事象に包括的に対応するものである場合には、その変数名に対応する複数の計測点の名称それぞれについて一致する識別名称が定義されていなければ、当該変数は計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象に対応する変数があるとして前記置換を行い、前記判定手段は、前記取得した各計測値を前記選定された判定基準に係る基本数式における該当の変数に代入して当該基本数式の演算を行うことにより前記判定を行い、当該代入に際して、選定された判定基準に係る基本数式における変数が複数事象に包括的に対応する変数である場合には、当該複数事象の各々について該当する各計測値を逐次代入することとしてもよい。
また、本発明に係る評価基準選出装置は、事象を計測するセンサを1つ以上備えるシステムを評価対象として当該システムの状態を評価するための評価基準を選出する評価基準選出装置であって、1つ以上の事象についての各計測値を基礎として評価を行うための各々互いに異なる複数の評価基準を、定義する情報を記憶している記憶手段と、評価対象のシステムに備えられた各センサにより計測される各事象を識別する計測事象識別情報を取得する事象識別情報取得手段と、前記複数の評価基準のうち、当該評価基準が評価の基礎とする全ての計測値の中に、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象についての計測値を含まない評価基準を選出する評価基準選出手段とを備えることを特徴とする。
以下、本発明の実施形態1に係る異常判定装置について説明する。
<異常判定装置の構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る異常判定装置100の構成図である。なお、同図には異常判定装置100の判定対象となる判定対象システム50をも付記している。
計測値取得部130は、センサ群51と接続されており、センサ群51から伝送される各種事象の各計測値を取得するためのインタフェース装置である。
入力受付部150は、ユーザに入力された入力値を、操作部110を介して取得して、判定基準選定部170に伝達する機能を有する。
判定基準選定部170は、選出部171及び生成部172を有し、判定対象システム50の状況が異常であるか否かを判断するための判定基準を選定して、選定した判定基準を示す情報を判定部180に伝達するための判定基準選定処理を行う機能を担う。この判定基準選定処理の詳細は後に説明する。
また、判定部180は、判定基準選定部170により選定された判定基準を示す情報を格納するためのメモリ領域である基準格納部181を含み、計測値取得部130を介してセンサ群51から各事象に対する各計測値を取得して、その各計測値と、選定された判定基準とに基づいて、判定対象システム50が異常状態であるか否かを判定して、その判定結果を示す情報を、表示部120を介して表示する機能を有する。
<異常判定装置の扱うデータ>
以下、上述した構成を備える異常判定装置100の取り扱うデータについて説明する。
判定基準群情報記憶部160に記憶されている判定基準群情報200は、基本数式情報210と置換情報220とから構成され、各情報内容は専門家により科学的理論や統計的知識に基づいて設定されている。
ここで、基本数式情報210は、判定対象システム50が異常状態であるか否かを判定するための判定基準となる数式(以下、「基本数式」という。)を定義した情報である。なお、数式における変数はセンサで計測し得る事象に対応しており、センサにより計測された計測値を変数に代入することにより数式を具体的に判定に用いることができるようになる。
各変数は各事象に対応しており、その事象には、ある具体的な判定対象システム50に備えられたセンサ群51によっては計測できない事象も含まれる。
変数の名称としては、事象を所定の命名規則に基づいて表した名称を定めている。
AHU_QWは、空調機の水についての熱量である。
AHU_VAV_GAは、空調機の風量である。
AHU_HAraは、空調機の環気側エンタルピーである。
AHU_HAsaは、空調機の給気側エンタルピーである。
AHU_TWoutは、空調機の出口水温である。
AHU_TWinは、空調機の入口水温である。
HDret_TWは、熱源の還流経路の水温である。
HDsup_TWは、熱源の供給経路の水温である。
AHU_RHraは、空調機の環気相対湿度である。
AHU_DBsaは、空調機の給気乾球温度である。
AHU_RHsaは、空調機の給気相対湿度である。
AHU_ATFは、空調機の空気搬送効率である。
Enthalpyは、乾球温度と相対湿度とからエンタルピーを計算するための関数であり、判定部180にはこのEnthalpy関数やその他の関数を計算する機能が備えられている。
なお、この所定の命名規則によれば、計測ポイントの名称に相当する文字列記号と物理量の名称に相当する文字列記号とを「_」で連結してなる文字列でもって、事象を表しており、計測ポイントの名称としては「AHU」が空調機を表すものであり、「HD」は熱源を表すものであり、物理量の名称としては、例えば「QA」は空気の熱量を表すものであり、「QW」は水の熱量を表すものである。
この計測事象識別情報は、判定対象システム50に備えられたセンサ群51の各センサにより計測される各事象を示す情報であり、各センサからの計測値を識別可能なように表したものである。
各事象は、図2で示したのと同じ所定の命名規則に基づいた名称で表されている。ユーザは、この計測事象識別情報を操作部110に入力しておくことになる。
<異常判定装置の動作>
以下、上述の構成を備え、上述のデータを扱う異常判定装置100の動作について説明する。
図4及び図5は、異常判定装置100における判定基準選定処理を示すフローチャートである。
まず選出部171は、判定基準群情報記憶部160に記憶されている基本数式に着目し(ステップS11)、着目中の数式に非計測事象に対応する変数が含まれているか否かを判別する(ステップS12)。
一方、ステップS12において、非計測事象に対応する変数が含まれていると判別した場合には、選出部171は、着目中の数式における非計測事象に対応する変数であって、まだ直接的に着目していない変数に着目し(ステップS13)、その着目した変数が置換可能であるか否かを判別する(ステップS14)。なお、選出部171は、着目した変数が、判定基準群情報記憶部160に置換情報220の置換対象変数221として定められているか否かにより、置換可能であるか否かの判別を行う。例えば、図2に例示した置換情報中に置換対象変数AHU_QAが含まれているため、ステップS13で基本数式中の変数AHU_QAに着目している場合にはステップS14では肯定的に判別がなされる、即ち置換可能と判別されることになる。
上述の図2の例によれば、ステップS15において変数AHU_QAを置換して保存される数式は、次の数1になる。
[数1] |AHU_VAV_GA * ( AHU_HAra − AHU_HAsa ) − AHU_QW| ≦ 50
また、ステップS16において、着目中の数式に、非計測事象に対応する変数であって未だ着目していない変数が含まれていないと判別した場合には、選出部171は、メモリ領域に保存している置換後の数式のうち、未だ着目していない数式があるか否かを判別して(ステップS17)、肯定的に判別した場合には、選出部171は、未だ着目していないその置換後の数式に着目をした状態で(ステップS18)、ステップS12の判別処理に戻る。なお、ステップS17において否定的に判別した場合には、選出部171は、着目済みの数式のうち、非計測事象に対応する変数の数が最も少なく含まれている数式を選出し(ステップS19)、その数式を示す情報とともにユーザにその数式における非計測事象を表す情報の入力を促すメッセージを、表示部120を介して表示する(ステップS20)。
[数2] |AHU_VAV_GA * (Enthalpy(AHU_DBra, AHU_RHra)
− Enthalpy(AHU_DBsa, AHU_RHsa) )
− AHU_GW * (HDret_TW − HDsup_TW)| ≦ 50
選出部171により、非計測事象に対応する変数を含む数式が選出され、その非計測事象の計測値を表す情報の入力が促された後に、生成部172は、その数式を取得するとともに、入力受付部150を介してユーザにより入力された入力値を取得し(ステップS21)、その数式における非計測事象に入力値を代入してなる新たな数式を生成し(ステップS22)、その新たな数式を示す情報を基準格納部181に格納し(ステップS23)、これで判定基準選定処理を終了する。なお、ステップS21で生成部は、その数式において非計測事象に対応する変数が複数含まれている場合には、ユーザにより入力される各事象に対応する複数の入力値を取得する。
ユーザは、例えば統計的情報等に基づいて、事象の標準的な計測値に相当するであろう値を入力する必要があるが、ステップS19等により、このような専門知識を必要とする情報の入力は必要最小限に抑制されているため、ユーザの負担はある程度軽いものとなる。
判定基準選定処理が終了した後に、異常判定装置100の運用段階においては、適時、センサ群51の各センサから各事象に対応する各計測値が計測値取得部130を介して判定部180に伝達され、判定部180は、各計測値を計測事象識別情報取得部140に保持されている計測事象識別情報に基づいて、どの事象についての計測値かを特定し、各計測値を基準格納部181に格納されている情報に係る数式における相当する変数に代入することにより、数式が成立するか否かにより判定対象システム50が正常であるか否かを判定する。例えば、図3に例示するようにセンサにより計測された1番目の計測値は、判定基準となる数式における、空調機の給気乾球温度に対応する変数AHU_DBsaに代入され、2番目の計測値は、空調機の給気相対湿度に対応する変数AHU_RHsaに代入される。
これにより、ユーザは表示部120を通じて判定対象システム50が正常に動作しているか、異常が発生したかを、確認することができるようになる。
<実施形態2>
以下、本発明の実施形態2に係る異常判定装置について説明する。実施形態2に係る異常判定装置は、上述した実施形態1に係る異常判定装置を若干変形したものであり、基本数式の一部の変数を他の数式に置換する場合に、置換前後の数式の等価度合いに基づく誤差がある程度以下であるときに限って置換を行うようにしたものである。
<判定基準群情報>
図6は、実施形態2に係る判定基準群情報のデータ構成及び内容例を示す図である。
置換情報240は、基本数式情報210により示される基本数式の変数を置換し得る数式とその置換を行った場合に生じる置換誤差を示し、置換対象変数241と置換用数式242と置換誤差243との複数組で構成される情報である。置換対象変数241と置換用数式242とには互いに等価とみなせるような内容が予め定められており、その互いが等価である程度を示す置換誤差も予め定められている。
<判定基準選定処理>
図7は、判定基準選定処理の一部を示すフローチャートであり、実施形態1の判定基準選定処理の一部を示す図4を変形してなるフローチャートである。
即ち、選出部171が、基本数式等に着目して、着目中の数式における非計測事象に対応する変数であってまだ直接的に着目していない変数に着目し(ステップS13)、その着目した変数が置換可能であるか否かを判別し(ステップS14)、置換可能であると判別した場合には、選出部171は、置換情報240中の置換誤差243を参照することにより、その置換の結果となる数式における総合的な誤差が所定の閾値以下であるか否かを判別し(ステップS141)、誤差が所定の閾値以下であれば、その変数を置換した数式を保存し(ステップS15)、誤差が所定の閾値より大きければ、その変数を置換した数式の保存を行わない。
このような実施形態2に係る異常判定装置によれば、判定に実際に用いられる判定基準として選定される数式は、誤差がある程度小さいものとなる。
<実施形態3>
以下、本発明の実施形態3に係る異常判定装置について説明する。実施形態3に係る異常判定装置は、上述した実施形態1に係る異常判定装置を若干変形したものであり、基本数式の変数を置換するのではなく、判定基準を直接的に示す数式を複数記憶しておき、その複数の判定基準を参照することにより実際に判定に用いる判定基準を選定しようとするものである。
<異常判定装置の構成>
図8は、本発明の実施形態3に係る異常判定装置400の構成図である。なお、同図には異常判定装置400の判定対象となる判定対象システム50をも付記している。
判定基準群情報記憶部460は、ハードディスクその他の記録媒体、或いは不揮発性メモリ等の記憶媒体の一部の領域として実現され、判定対象システム50の状況が異常であるか否かを判定するための判定基準を複数定義した判定基準群情報を予め記憶している。この判定基準群情報は実施形態1における判定基準群情報とは具体的内容において相違するので後に詳しく説明する。
この選出部471は、センサ群51から取得可能な計測値のみにより判定可能となる判定基準がある場合にはその判定基準を選出し、その他の場合には、センサ群51から取得可能な計測値の他に何らかの情報が加われば判定可能となる判定基準を、存在する限り選んでその各判定基準を、表示部120を介して表示し、選択受付部455を介してその表示した判定基準のいずれかの選択指示を受け付けて受け付けた判定基準を選出する。
<異常判定装置の扱うデータ>
以下、上述した構成を備える異常判定装置400の取り扱う判定基準群情報について説明する。
判定基準群情報記憶部460に記憶されている判定基準群情報は、判定基準251と誤差252との複数組で構成される情報である。なお、同図の内容例で示した判定基準の数式における変数は、実施形態1において説明したものと同じ命名規則に基づいて命名されている。
<異常判定装置の動作>
異常判定装置400は、実際に判定を行う前に判定対象システム50に適合するようにカスタマイズされるものであり、実際の判定に用いるための判定基準を選定するための判定基準選定処理を、装置運用の初期段階や判定対象システム内のセンサ数に変動があったとき等に行う。
以下、図10のフローチャートに即して、判定基準選定部470により行われる判定基準選定処理について説明する。
まず選出部471は、判定基準群情報記憶部460に記憶されている複数の判定基準を示す複数の数式のうち、非計測事象に対応する変数を含まない数式をサーチする(ステップS31)。
また、ステップS31におけるサーチに失敗した場合には(ステップS32)、選出部471は、表示部120を介して、判定基準群情報記憶部460に記憶されている各判定基準251の数式をその判定基準に対応する誤差252と対応付けて列挙表示する(ステップS33)。この列挙表示においては、表示した判定基準のうちのいずれかのユーザによる選択を要求するメッセージも示される。
続いて生成部172は、選出部471により選出された判定基準の数式における非計測事象についてのユーザによる入力値を、入力受付部150を介して取得し(ステップS35)、選出された数式における非計測事象に対応する変数にユーザ入力値を代入してなる新たな数式を生成し(ステップS36)、生成した数式を基準格納部181に格納し(ステップS37)、これにより判定基準選定処理は終了する。
<実施形態4>
以下、本発明の実施形態4に係る異常判定装置について説明する。実施形態4に係る異常判定装置は、上述した実施形態1に係る異常判定装置における判定基準群情報記憶部160、判定基準選定部170及び判定部180との内容を若干変形したものであり、判定基準となる数式における変数として、単一のセンサで計測し得る事象に対応した変数に加えて、複数の同種のセンサで計測し得る事象に包括的に対応した変数を用いることもできるように、機能拡張したものである。
図11は、実施形態4における計測事象識別情報の内容例を示す図である。
この計測事象識別情報は、判定対象システム50に備えられたセンサ群51の各センサにより計測される各事象を示す情報であり、各事象は、計測ポイントの名称に相当する文字列記号と物理量の名称に相当する文字列記号とを「_」で連結してなる文字列でもって表されている。なお、計測ポイントの名称については、この実施形態4においては特に、ビルの空調管理システムにおけるビルの各階に備えられた同種の機器等におけるセンサに関しては、その計測ポイント名称を、同種の機器等を一括して呼称する名称部分つまり各階を通じて共通に呼称する名称部分と、階を識別する名称部分とを組み合わせた形式で表すものとする。例えば、空調機を示す「AHU」と、1階を示す[1F]や2階を示す[2F]とを組み合わせて計測ポイント名称を形成している。
AHU[1F]_DBsaは、1階の空調機の給気乾球温度であり、1階の一センサにより計測される。
AHU[1F]_RHsaは、1階の空調機の給気相対湿度である。
AHU[1F]_DBraは、1階の空調機の環気乾球温度である。
AHU[1F]_FAN_PPは、1階の空調機のファンの消費電力量である。
AHU[1F]_GWは、1階の空調機の流入水量である。
AHU[2F]_DBsaは、2階の空調機の給気乾球温度であり、2階の一センサにより計測される。
AHU[2F]_DBraは、2階の空調機の環気乾球温度である。
AHU[2F]_RHraは、2階の空調機の環気相対湿度である。
AHU[2F]_FAN_PPは、2階の空調機のファンの消費電力量である。
AHU[2F]_GWは、2階の空調機の流入水量である。
HDsup_PWは、熱源の供給経路の水圧である。
HDret_TWは、熱源の還流経路の水温である。
HDret_PWは、熱源の還流経路の水圧である。
<判定基準群情報>
図12は、実施形態4における判定基準群情報の内容例を示す図である。
AHU[#]_QWは、各階における空調機の水についての熱量である。
AHU[#]_VAV_GAは、各階における空調機の風量である。
AHU[#]_HAraは、各階における空調機の環気側エンタルピーである。
AHU[#]_HAsaは、各階における空調機の給気側エンタルピーである。
AHU[#]_TWoutは、各階における空調機の出口水温である。
AHU[#]_TWinは、各階における空調機の入口水温である。
AHU[#]_DBraは、各階における空調機の環気乾球温度である。
AHU[#]_RHraは、各階における空調機の環気相対湿度である。
AHU[#]_RHsaは、各階における空調機の給気相対湿度である。
AHU[#]_ATFは、各階における空調機の空気搬送効率である。
AHU[#]_FAN_PPは、各階における空調機のファンの消費電力量である。
また、基本数式である不等式|AHU[#]_QA−AHU[#]_QW|≦50の定める条件の意味は、各階において、空気を媒体として室内に供給された熱量と水媒体として熱源から階毎の空調機の供給された熱量との差は小さく、所定値50以下であるという意味である。
<判定基準選定処理>
以下、図11に示した計測事象識別情報及び図12に示した判定基準群情報に基づいて選出部171の行う判定基準選定処理について、実施形態1の説明に用いた図4及び図5のフローチャートに即して、実施形態1との相違部分に重点を置いて説明する。
この判別に際しては基本数式中の変数の名称に「#」が含まれている場合は、「#」部分を任意の文字列に読み替えたとすればその変数の名称と一致する名称が計測事象識別情報中に含まれているかを調べることになる。図11及び図12に示した各情報に関して言えば、図12に例示した基本数式中の変数AHU[#]_QAについて、「#」の部分以外において一致する名称が計測事象識別情報中に含まれているかを調べて、一致する名称がないため、基本数式に着目したときのステップS12では、非計測事象に対応する変数が含まれていると判別されることになる。
ステップS14において、置換可能であると判別した場合には、選出部171は、その着目中の変数つまり置換対象変数221と組をなす置換用数式222に、着目中の数式における着目中の変数を置き換えてなる数式をメモリ領域に保存し(ステップS15)、着目中の数式に、非計測事象に対応する変数であって未だ着目していない変数が含まれているか否かを判別し(ステップS16)、未だ着目していない変数が含まれている場合には再度ステップS13の処理に戻る。ステップS14において、置換可能でないと判別した場合には、選出部171はステップS15の処理を行わずにステップS16の処理に移る。
[数3] |AHU[#]_VAV_GA * ( AHU[#]_HAra − AHU[#]_HAsa ) − AHU[#]_QW| ≦ 50
また、ステップS16において、着目中の数式に、非計測事象に対応する変数であって未だ着目していない変数が含まれていないと判別した場合には、選出部171は、メモリ領域に保存している置換後の数式のうち、未だ着目していない数式があるか否かを判別して(ステップS17)、肯定的に判別した場合には、選出部171は、未だ着目していないその置換後の数式に着目をした状態で(ステップS18)、ステップS12の判別処理に戻る。なお、ステップS17において否定的に判別した場合には、選出部171は、着目済みの数式のうち、非計測事象に対応する変数の数が最も少なく含まれている数式を選出し(ステップS19)、その数式を示す情報とともにユーザにその数式における非計測事象を表す情報の入力を促すメッセージを、表示部120を介して表示する(ステップS20)。
[数4] |AHU[#]_VAV_GA * (Enthalpy(AHU[#]_DBra, AHU[#]_RHra)
− Enthalpy(AHU[#]_DBsa, AHU[#]_RHsa) )
− AHU[#]_GW * (HDret_TW − HDsup_TW)| ≦ 50
選出部171により、非計測事象に対応する変数を含む数式が選出され、その非計測事象の計測値を表す情報の入力が促された後に、生成部172は、その数式を取得するとともに、入力受付部150を介してユーザにより入力された入力値を取得する(ステップS21)。上述の数4に示す数式においてAHU[#]_VAV_GAが、ビルの各階について包括的に示したものとなる非計測事象に対応する変数であり、判定対象システム50が定風量システムであるとすれば、ユーザはその標準的風量となる値、例えば固定値120を入力する。
なお、実施形態4におけるステップS23では、基準格納部181に格納すべき数式が特定された後に、もしその特定された数式が変数名中に「#」を含むものである場合には、その数式中の変数名を構成する計測ポイント名称中の「#」を除く部分に一致する計測ポイント名称を計測事象識別情報中から全て探し出して、その探し出した計測事象識別情報中の各計測ポイント名称中の「#」の部分に相当する文字列、例えば「1F」、「2F」でもって、その数式中の変数名の「#」の部分を置き換えてなる各数式を生成してから、その生成した数式を、基準格納部181に格納する。従って、基準格納部181には、次の数5で示される数式と数6で示される数式が格納されることになる。
− Enthalpy(AHU[1F]_DBsa, AHU[1F]_RHsa) )
− AHU[1F]_GW * (HDret_TW − HDsup_TW)| ≦ 50
[数6] |120 * (Enthalpy(AHU[2F]_DBra, AHU[2F]_RHra)
− Enthalpy(AHU[2F]_DBsa, AHU[2F]_RHsa) )
− AHU[2F]_GW * (HDret_TW − HDsup_TW)| ≦ 50
上述した判定基準選定処理により基準格納部181に格納された情報に係る数式は、非計測事象に対応する変数を含まないものとなっており、判定部180による判定に実際に用いられる判定基準となる。なお、判定部180は、基準格納部181に、例えば数5及び数6で示すような、複数の数式が格納された場合には、全ての数式が成立するか否かにより判定対象システム50が正常であるか否かを判定する。
<補足>
以上、本発明に係る異常判定装置について実施形態1〜3に基づいて説明したが、以下のように変形することもでき、本発明は上述の実施形態で示した異常判定装置に限られないことは勿論である。
(1)各実施形態では、空調システムの異常を判定する異常判定装置を例示して説明したが、異常判定装置の判定対象は、空調システムに限られず、判定対象のシステム種別に応じた判定基準を定義する情報を判定基準群情報記憶部に格納しておくことで、各種システムに対応でき、該当のシステムにより管理されるセンサ群の種類や数に限定されずに、システムが正常であるか異常であるかを判定することができるようになる。
(2)各実施形態では、判定基準として数式を示したが、判定基準は判定の条件を定めるものであれば、必ずしも数式である必要はなく、センサで計測され得る事象毎についての条件の論理的な組み合わせであってもよい。
(3)各実施形態では、計測事象識別情報をユーザから取得することにしたが、計測事象識別情報の取得方法はこれに限定されることはなく、例えばセンサ群51の各センサが自己の計測し得る事象を識別し得る信号を発するものであることを前提にして、異常判定装置がその信号群を受信して、その信号群に基づいて計測事象識別情報を自動的に生成することとしてもよい。また、計測事象識別情報は、ユーザインタフェースとなる画像等を表示部で表示する等により、対話的にユーザ操作に応じて生成するものであってもよい。
(4)実施形態4における判定基準選定処理の非計測事象についてのユーザ入力(ステップS21)は、非計測事象がその名称において「#」を用いて包括的に表現されるものである場合には、ユーザが一つの値を入力すれば足りることとしたが、更に、ユーザは、包括的に表現されるものであっても計測ポイント毎に別個の値を入力することとしてもよく、例えば、AHU「1F]_VAV_GAを指定して117という固定値を入力し、AHU[2F]_VAV_GAを指定して122という固定値を入力することとしてもよい。この場合には、数5における定数120が117となり、数6における定数120が122になる。
− Enthalpy(AHU[#]_DBsa, AHU[#]_RHsa) )
− AHU[#]_GW * (HDret_TW − HDsup_TW)| ≦ 50
(5)実施形態4で示した異常判定装置を更に若干変形し、基本数式中の変数の名称に「#」が含まれている場合には、ユーザに「#」の示す範囲を指定させるようにしてもよく、例えば、「#」がビルの各階を表していることとなるときにおいて、1F〜5Fの旨の指定がユーザによりなされたら、1階から5階までについての異常を判定することができるようになる。この例について言えば、実施形態4におけるS12の判別において、数式中の変数の名称に「#」が含まれている場合は、「#」部分を「1F」、「2F」、「3F」、「4F」、「5F」のいずれと読み替えた場合においてもその変数の名称と一致する名称が計測事象識別情報中に含まれているとき以外は、非計測事象に対応する変数が含まれていると判別する。そして、非計測事象に対応する変数の数が最も少なく含まれている数式を選出するステップS19においては、その非計測事象に対応する変数の数として、その「1F」、「2F」等と各々読み替えた場合をそれぞれカウントした数を用いるようにする。そして、ステップS20においては、1階から5階までのうち特定の階のセンサに係る事象のみが計測事象識別情報中に含まれていなければ、その特定の階に係る事象に対応する変数についての標準値等をユーザに入力させるようにするとよい。
(6)実施形態4では、「#」を名称中に含む計測ポイント名称は、その「#」に相当する部分が任意の文字列である全ての計測ポイント名称を包括的に示しており、判定基準として一旦特定された数式が変数名中に「#」を含むものである場合には、その数式中の変数名を構成する計測ポイント名称中の「#」を除く部分に一致する計測ポイント名称を計測事象識別情報中から全て探し出して、その探し出した計測事象識別情報中の各計測ポイント名称中の「#」の部分に相当する文字列でもって、その数式中の変数名の「#」の部分を置き換えてなる各数式を生成して実際に判定に用いる判定基準とすることとしたが、この「#」の代わりに他の特定の文字列や記号等を用いることとしてもよい。また、数式中の複数の変数それぞれが、各々特定種別の全ての計測ポイント名称を包括的に示すものである場合に対処すべく、判定基準となり得る数式を、例えば、以下の数8や数9のように表現することとしてもよい。
[数9] AHU[#]_aa+AHU[#]_bb<AHU[\1]_cc+AHU[\2]_dd
この数8において、数式左辺の#1と右辺の#1は同じ値であり、数式左辺の#2と右辺の#2は同じ値であり、#1及び#2は任意の文字列を表す。また、数9における「\1」は数式中で左から1番目に現れた「#」と同じ値を意味し、「\2」は数式中で左から2番目に現れた「#」と同じ値を意味する。なお、結果的に、数9と数8とは等価なものを異なる表現形式で表しているにすぎない。
(7)異常判定装置における各処理(図4、図5、図7、図10等参照)をプロセッサに実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM等がある。流通、頒布されたプログラムはプロセッサに読み出され得るメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがそのプログラムを実行することにより各実施形態で示した異常判定装置の各処理が実現されるようになる。
51 センサ群
100、400 異常判定装置
110 操作部
120 表示部
130 計測値取得部
140 計測事象識別情報取得部
150 入力受付部
160、460 判定基準群情報記憶部
170、470 判定基準選定部
171、471 選出部
172 生成部
180 判定部
181 基準格納部
455 選択受付部
Claims (8)
- 事象を計測するセンサを1つ以上備えるシステムを判定対象として、当該システムの状態が異常か否かの判定を行う異常判定装置であって、
1つ以上の事象についての各計測値を基礎として異常か否かの判定を行うための各々互いに異なる複数の判定基準を定義する判定基準群情報を記憶している記憶手段と、
判定対象のシステムに備えられた各センサにより計測される各事象を識別する計測事象識別情報を取得する事象識別情報取得手段と、
前記判定基準群情報を参照して、前記計測事象識別情報により識別される各事象についての各計測値を基礎として判定を行うための判定基準を選定する判定基準選定手段と、
判定対象のシステムに備えられた各センサにより計測された各計測値を取得し、当該各計測値に基づいて、前記判定基準選定手段により選定された判定基準により、判定を行う判定手段と、
前記判定手段による判定の結果を出力する出力手段とを備え、
前記判定基準群情報は、1つ以上の各事象に対応する変数を含み判定基準となる基本数式と、当該基本数式に含まれるいずれか1以上の変数それぞれについての、当該変数と略等価なものである置換用数式であって当該変数とは別の1つ以上の各事象に対応する変数を含む置換用数式とを、各数式に含まれる変数に対応する事象を識別可能に表した情報であり、
前記判定基準選定手段は、前記基本数式に含まれる変数のうち、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象に対応する変数がある限り、当該基本数式における当該変数を略等価な前記置換用数式のいずれかに置換することにより、当該基本数式に係る判定基準を選定し、
前記判定手段は、前記取得した各計測値を前記選定された判定基準に係る基本数式における該当の変数に代入して当該基本数式の演算を行うことにより前記判定を行う
ことを特徴とする異常判定装置。 - 前記記憶手段は更に、各置換用数式に対応付けて、当該置換用数式と、略等価な該当の変数との差の程度を示す置換誤差情報をも記憶しており、
前記判定基準選定手段は、変数に略等価ないずれかの置換用数式へ変数の前記置換を、当該置換を含んで当該置換までに施した全ての置換に係る各置換用数式に対応する置換誤差情報に基づいて当該置換後における基本数式の誤差を算定した場合に当該誤差が所定の閾値より小さくなるような置換用数式のみについて施す
ことを特徴とする請求項1記載の異常判定装置。 - 事象を計測するセンサを1つ以上備えるシステムを判定対象として、当該システムの状態が異常か否かの判定を行う異常判定装置であって、
1つ以上の事象についての各計測値を基礎として異常か否かの判定を行うための各々互いに異なる複数の判定基準を定義する判定基準群情報を記憶している記憶手段と、
判定対象のシステムに備えられた各センサにより計測される各事象を識別する計測事象識別情報を取得する事象識別情報取得手段と、
前記判定基準群情報を参照して、前記計測事象識別情報により識別される各事象についての各計測値を基礎として判定を行うための判定基準を選定する判定基準選定手段と、
判定対象のシステムに備えられた各センサにより計測された各計測値を取得し、当該各計測値に基づいて、前記判定基準選定手段により選定された判定基準により、判定を行う判定手段と、
前記判定手段による判定の結果を出力する出力手段とを備え、
前記判定基準選定手段は、前記判定基準群情報により定義される複数の判定基準のうち、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象についての計測値を基礎としないで判定を行うための判定基準がある場合には当該判定基準を選定する
ことを特徴とする異常判定装置。 - 前記異常判定装置は更に、ユーザによる入力値を受け付ける入力受付手段を備え、
前記出力手段は更に、入力要求に係る入力要求情報を出力し得るものであり、
前記判定基準選定手段は、前記判定基準群情報により定義される複数の判定基準のうち、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象についての計測値を基礎としないで判定を行うための判定基準がない場合には、前記判定基準群情報により定義される複数の判定基準のうち、当該判定基準が基礎とする、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象についての計測値の数が、最も少ないところの判定基準を選出し、選出した判定基準における前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象を示す入力要求情報を前記出力手段に出力させ、前記入力受付手段により受け付けられた入力値を、選出した判定基準における前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象についての計測値の代わりに用いたものである新たな判定基準を生成して当該判定基準を選定する
ことを特徴とする請求項3記載の異常判定装置。 - 事象を計測するセンサを1つ以上備えるシステムを判定対象として、当該システムの状態が異常か否かの判定を行う異常判定装置であって、
1つ以上の事象についての各計測値を基礎として異常か否かの判定を行うための各々互いに異なる複数の判定基準を定義する判定基準群情報を記憶している記憶手段と、
判定対象のシステムに備えられた各センサにより計測される各事象を識別する計測事象識別情報を取得する事象識別情報取得手段と、
前記判定基準群情報を参照して、前記計測事象識別情報により識別される各事象についての各計測値を基礎として判定を行うための判定基準を選定する判定基準選定手段と、
判定対象のシステムに備えられた各センサにより計測された各計測値を取得し、当該各計測値に基づいて、前記判定基準選定手段により選定された判定基準により、判定を行う判定手段と、
前記判定手段による判定の結果を出力する出力手段とを備え、
前記各センサは、各々所定の計測点において所定の物理量を計測するものであり、
前記計測事象識別情報は、各センサにより計測される各事象を、計測点の名称と物理量の名称とを組み合わせた識別名称で定義した情報であり、
前記判定基準群情報は、一事象に対応する変数又は複数事象に包括的に対応する変数を1以上含んでおり判定基準となる基本数式及びその基本数式の変数の置換用に用いられる置換用数式を、一事象に対応する変数については計測点の名称を含む変数名で表し、複数事象に包括的に対応する変数については複数の計測点の包括的名称を含む変数名で表した情報であり、
前記判定基準選定手段は、
基本数式に含まれる変数のうち、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象に対応する変数がある限り、当該基本数式における当該変数を前記置換用数式に置換することにより、当該基本数式に係る判定基準を選定し、
当該選定において、変数が一事象に対応するものである場合には、その変数名に一致する識別名称が定義されていなければ、当該変数は計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象に対応する変数があるとして前記置換を行い、変数が複数事象に包括的に対応するものである場合には、その変数名に対応する複数の計測点の名称それぞれについて一致する識別名称が定義されていなければ、当該変数は計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象に対応する変数があるとして前記置換を行い、
前記判定手段は、
前記取得した各計測値を前記選定された判定基準に係る基本数式における該当の変数に代入して当該基本数式の演算を行うことにより前記判定を行い、
当該代入に際して、選定された判定基準に係る基本数式における変数が複数事象に包括的に対応する変数である場合には、当該複数事象の各々について該当する各計測値を逐次代入する
ことを特徴とする異常判定装置。 - 事象を計測するセンサを1つ以上備えるシステムを判定対象として、当該システムの状態が異常か否かの判定を行う異常判定方法であって、
1つ以上の事象についての各計測値を基礎として異常か否かの判定を行うための各々互いに異なる複数の判定基準を、定義する判定基準群情報を予め記録している記録媒体から判定基準群情報を読み出す読出ステップと、
判定対象のシステムに備えられた各センサにより計測される各事象を識別する計測事象識別情報を取得する事象識別情報取得ステップと、
前記判定基準群情報を参照して、前記計測事象識別情報により識別される各事象についての各計測値を基礎として判定を行うための判定基準を選定する判定基準選定ステップと、
判定対象のシステムに備えられた各センサにより計測された各計測値を取得し、当該各計測値に基づいて、前記判定基準選定ステップにより選定された判定基準により、判定を行う判定ステップと、
前記判定ステップによる判定の結果を出力する出力ステップとを含み、
前記判定基準群情報は、1つ以上の各事象に対応する変数を含み判定基準となる基本数式と、当該基本数式に含まれるいずれか1以上の変数それぞれについての、当該変数と略等価なものである置換用数式であって当該変数とは別の1つ以上の各事象に対応する変数を含む置換用数式とを、各数式に含まれる変数に対応する事象を識別可能に表した情報であり、
前記判定基準選定ステップは、前記基本数式に含まれる変数のうち、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象に対応する変数がある限り、当該基本数式における当該変数を略等価な前記置換用数式のいずれかに置換することにより、当該基本数式に係る判定基準を選定するものであり、
前記判定ステップは、前記取得した各計測値を前記選定された判定基準に係る基本数式における該当の変数に代入して当該基本数式の演算を行うことにより前記判定を行うものである
ことを特徴とする異常判定方法。 - 事象を計測するセンサを1つ以上備えるシステムを評価対象として当該システムの状態を評価するための評価基準を選出する評価基準選出装置であって、
1つ以上の事象についての各計測値を基礎として評価を行うための各々互いに異なる複数の評価基準を、定義する情報を記憶している記憶手段と、
評価対象のシステムに備えられた各センサにより計測される各事象を識別する計測事象識別情報を取得する事象識別情報取得手段と、
前記複数の評価基準のうち、当該評価基準が評価の基礎とする全ての計測値の中に、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象についての計測値を含まない評価基準を選出する評価基準選出手段とを備える
ことを特徴とする評価基準選出装置。 - コンピュータに、事象を計測するセンサを1つ以上備えるシステムを評価対象として当該システムの状態を評価するための評価基準を選出する評価基準選出処理を行わせるためのプログラムであって、
前記評価基準選出処理は、
1つ以上の事象についての各計測値を基礎として評価を行うための各々互いに異なる複数の評価基準を、定義する情報を予め記録している記録媒体から当該情報を読み出す読出ステップと、
評価対象のシステムに備えられた各センサにより計測される各事象を識別する計測事象識別情報を取得する事象識別情報取得ステップと、
前記複数の評価基準のうち、当該評価基準が評価の基礎とする全ての計測値の中に、前記計測事象識別情報により識別される各事象以外の事象についての計測値を含まない評価基準を選出する評価基準選出ステップとを含む
ことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005092230A JP4525414B2 (ja) | 2004-10-27 | 2005-03-28 | 異常判定装置及び異常判定方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004312971 | 2004-10-27 | ||
JP2005092230A JP4525414B2 (ja) | 2004-10-27 | 2005-03-28 | 異常判定装置及び異常判定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006155555A JP2006155555A (ja) | 2006-06-15 |
JP4525414B2 true JP4525414B2 (ja) | 2010-08-18 |
Family
ID=36633729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005092230A Expired - Fee Related JP4525414B2 (ja) | 2004-10-27 | 2005-03-28 | 異常判定装置及び異常判定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4525414B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013004038A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Panasonic Corp | 監視装置、監視システム、プログラム |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI569021B (zh) | 2011-08-03 | 2017-02-01 | 富克有限公司 | 獲得及維持維護記錄之系統、方法、電腦可讀取儲存媒體與熱成像系統 |
JP6058408B2 (ja) * | 2013-01-30 | 2017-01-11 | 株式会社四国総合研究所 | 監視システム |
US9541472B2 (en) * | 2013-03-15 | 2017-01-10 | Fluke Corporation | Unified data collection and reporting interface for equipment |
JP6950204B2 (ja) * | 2017-03-06 | 2021-10-13 | 株式会社大林組 | 異常判定システム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07160327A (ja) * | 1993-12-06 | 1995-06-23 | Komatsu Ltd | 計測値判定方法 |
JPH0954615A (ja) * | 1995-08-18 | 1997-02-25 | Toshiba Corp | プラント異常箇所検出装置 |
JP2000330622A (ja) * | 1999-05-19 | 2000-11-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 遠隔操作可能な演算式システム |
JP2004086504A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-18 | Toshiba Corp | 制御装置 |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005092230A patent/JP4525414B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07160327A (ja) * | 1993-12-06 | 1995-06-23 | Komatsu Ltd | 計測値判定方法 |
JPH0954615A (ja) * | 1995-08-18 | 1997-02-25 | Toshiba Corp | プラント異常箇所検出装置 |
JP2000330622A (ja) * | 1999-05-19 | 2000-11-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 遠隔操作可能な演算式システム |
JP2004086504A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-18 | Toshiba Corp | 制御装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013004038A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Panasonic Corp | 監視装置、監視システム、プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006155555A (ja) | 2006-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5901140B2 (ja) | システムの高い可用性のためにセンサデータを補間する方法、コンピュータプログラム、システム。 | |
JP4525414B2 (ja) | 異常判定装置及び異常判定方法 | |
KR102279351B1 (ko) | 표준 공조기와 운용 공조기의 적합화를 통한 인공지능 기반 고장 진단 방법 | |
JP2006216028A (ja) | 分散システムのためのベースラインアーキテクチャ・モニタアプリケーション | |
JP2019121162A (ja) | 監視装置、監視方法および監視プログラム | |
WO2016157950A1 (ja) | 統計モデル作成装置、統計モデル作成方法及び統計モデル作成プログラム | |
WO2019012653A1 (ja) | 学習システム、分析システム、学習方法及び記憶媒体 | |
JP2021089116A (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び学習済みモデルの生成方法 | |
JP2021076309A (ja) | 推定方法、推定装置、プログラム及び学習済みモデルの生成方法 | |
US8669985B2 (en) | Assessment results viewer | |
CN116097628A (zh) | 使用数据质量指标来评估和修复数据的系统和方法 | |
JP6458157B2 (ja) | データ分析装置および分析方法 | |
JP2009099111A (ja) | 規則検査プログラム、規則検査方法および規則検査装置 | |
JP5940018B2 (ja) | データ名称抽出装置及びプログラム | |
JP4308113B2 (ja) | データ分析装置及びその方法、プログラム | |
WO2016163008A1 (ja) | 異常診断装置および異常診断方法 | |
JP5957299B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム | |
JP6714160B2 (ja) | データリニエージ検出装置、データリニエージ検出方法、及びデータリニエージ検出プログラム | |
JP6547341B2 (ja) | 情報処理装置、方法及びプログラム | |
JP7452563B2 (ja) | 装置、方法およびプログラム | |
JP7371802B1 (ja) | 異常診断システム、異常診断装置、異常診断方法、及びプログラム | |
US20220196737A1 (en) | Test assistance device, test assistance method and storage medium storing program | |
JP7227772B2 (ja) | データアセット分析支援システムおよびデータ分析方法 | |
JP7321406B2 (ja) | バリデーション方法決定装置およびバリデーション方法決定方法 | |
WO2016147654A1 (ja) | ルール生成装置、ルール生成方法及びルール生成プログラムを記憶する記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071211 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091208 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100511 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100524 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4525414 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |