JP4523397B2 - スロットルボデーにおける回転角度検出装置 - Google Patents
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Description
まず、絞り弁軸20について図9から図12により説明する。
図9は絞り弁軸を上方よりみた上部平面図。図10は図9の右側面図。図11は図9のG−G線における縦断面図。図12は図9のH−H線における縦断面図である。
絞り弁軸20は断面円形をなし長手軸心線A−Aに沿って側方に延び、絞り弁取付け部20aと係合部20bとを備える。
絞り弁取付け部20aは後述するバタフライ型の絞り弁を取着する為の取付け部であり、絞り弁軸20の長手軸心線A−Aに沿って穿設される。
本例における絞り弁取付け部20aは、板状の絞り弁の板厚よりわずかに大なる溝巾aを有するとともに絞り弁の直径よりわずかに大なる溝長さbを有し、絞り弁軸20の略中心部に貫通溝として穿設される。
絞り弁取付け部20aは図11によって理解される。
係合部20bは、絞り弁軸20の右端より更に右方に向けて突出して小判型に形成されるもので、絞り弁軸20の長手軸心線A−Aを挟んで互いに対向する平取り面部20c、20dを有し、このとき前記平取り面部は、絞り弁取付け部20aと平行に形成される。
この係合部20bは図10によって理解される。
又、絞り弁軸20には、絞り弁を絞り弁取付け部20aを介して絞り弁軸20に螺着するためのネジ孔20eが貫通して2ヶ所穿設されるもので、このネジ孔20eは絞り弁取付け部20aに直交して穿設される。
このネジ孔20eは図12によって理解される。
すなわち、スロットルボデー21には吸気通路22が側方に貫通して穿設されるもので、絞り弁軸20を回転自在に支持する絞り弁軸支持孔23は吸気通路22の中心を通るとともに吸気通路22を横断してスロットルボデー21に同芯に穿設される。そして、一方の絞り弁軸支持孔23は、ケーシングガイド孔24bを介してスロットルボデー21より突出する絞り弁軸ボス24の端部24aに開口する。このケーシングガイド孔24bは絞り弁軸支持孔23より大径をなす。
ここで、ケーシングガイド孔24bを介して絞り弁軸20が絞り弁軸支持孔23内に挿入配置され、この状態において吸気通路22内に臨んで開口する絞り弁取付け部20a内に向けてバタフライ型の絞り弁25が挿入され、次いでネジ(図示せず)を絞り弁軸20のネジ孔20eに向けて螺着することにより、吸気通路22内に臨んで絞り弁25が絞り弁軸20に取着される。
一方、絞り弁軸20が絞り弁軸支持孔23内に挿入された状態において、係合部20bはケーシングガイド孔24b内に突出して配置される。角度センサ26は、ケーシング27の内方にロータ28、ブラシ、抵抗体が収納配置されるもので、ロータ28は回転軸心J−Jを中心としてケーシング27に回転自在に支持され、ロータ28の上部に配置されたブラシがケーシング27内に配置された抵抗体上を摺動接触して移動する。(ブラシ、抵抗体は図示されない)
又、ケーシング27は、図14において上方に平坦面をなす取付け端面27aが形成されるとともに取付け端面27aから更に上方に向けてガイド筒部27bが形成される。
尚、前記ロータの図14における上方部分は、ガイド筒部27b内にあってガイド筒部27bと同芯に回転自在に配置され、更にロータ28の上方部分には上端28aから下方に向かって係止凹部28bが凹設されるとともに係止凹部28bには中心方向に向かう一対の係止突部28c、28dが形成される。
ケーシング27のガイド筒部27bがスロットルボデー21のケーシングガイド孔24b内に挿入されるとともにケーシング27の取付け端面27aが絞り弁軸ボス24の端面24aに当接配置され、この状態にてケーシングが図示せぬネジによってスロットルボデー21に螺着される。
以上によると、絞り弁軸20の係合部20bは開度センサ26のロータ28の係止凹部28b内に進入して配置され、このとき絞り弁軸20の係合部20bの一側の平取り面部20cがロータ28の一側の係止突部28cに係合配置され、他側の平取り面部20dが他側の係止突部28dに係合配置される。
又、ロータ28の回転軸心J−Jは絞り弁軸20の長手軸心線A−Aと同芯に配置される。尚、図13に示される絞り弁25は、吸気通路22を全閉に保持した状態を示す。
以上によると、運転者によって絞り弁軸20が時計方向に回転されて開弁操作されると、絞り弁25は絞り弁軸20の回転と同期して図13において時計方向に回転し、吸気通路22を開放する。
一方、前記絞り弁軸の時計方向への回転によると、この回転は絞り弁軸20の係合部20bの平取り面部20c、20dを介してロータ28の係止突部28c、28dに伝達されるもので、これによって絞り弁軸20とロータ28とを同期的に回転させることができ、もって角度センサ26より絞り弁25を含む絞り弁軸20の角度変位に比例した電圧信号を出力することができる。
かかる状態において、吸気通路22内には空気流れが生ずることがないので、絞り弁軸20は絞り弁軸支持孔23に対して同芯に配置されるもので、絞り弁軸20と絞り弁軸支持孔23との間には全周に渡って均一な環状間隙Kが形成され、絞り弁軸20の長手軸心線A−Aとロータ28の回転軸心J−Jを同芯配置できる。
以上によると、絞り弁軸20の係合部20bの平取り面部20c、20dとロータ28の係止突部28c、28dとは面接触状態に維持され、ロータ28の回転軸心J−Jを通る基準垂線L−Lとロータ28との回転角はM度に保持される。
いいかえると、絞り弁25の全閉時においてロータ28は基準垂線L−Lに対してM度回転して維持される。
いいかえると絞り弁25を含む絞り弁軸20は環状間隙Kに相当して右方へ移動することになる。
以上によると、絞り弁軸20の長手軸心線A−Aはロータ28の回転軸心J−JよりK離れて右方へ配置されることになり、これによると絞り弁軸20の係合部20bの一側の平取り面部20cがロータ28の一側の係止突部28cを押圧し、一側の係止突部28cが一側の平取り面部20cによって点接触状態にて時計方向に回転される。
すなわち絞り弁25の全閉状態において機関が運転されると、ロータ28は基準線L−Lに対して、前述した機関の停止状態におけるロータ28の回転角M度より大なるN度回転して維持されることになる。
以上によると、機関の停止状態における絞り弁の全閉時において、角度センサ26から出力される電圧信号と、機関の運転時における絞り弁の全閉時において、角度センサ26から出力される電圧信号との間に出力変動が生ずることになり、角度センサ26の出力精度にバラツキが生じ、高いシステムの制御精度を得ることができない。
一方、機関の運転状態における絞り弁の全閉時において、絞り弁軸は、絞り弁軸と絞り弁軸支持孔との間隙相当分、機関側へ微小移動するもので、絞り弁軸の長手軸心線はロータの回転軸心線より機関側へ前記間隙に相当して移動する。
かかる状態において、絞り弁軸の係合部の平取り面部は、ロータの係止突部上を平行に摺動して移動するもので、ロータは絞り弁軸の前記移動によっても何等回転するものでなく、機関の停止時と同一の電圧信号を出力できる。
従って、角度センサから出力される電圧信号を高精度に維持することができ、高い制御性を有するスロットルボデーを提供できる。
絞り弁軸1について図1から図4により説明する。
図1は絞り弁軸1の上部平面図。
図2は図1の右側面図。
図3は図1のP−P線における縦断面図。
図4は図1のQ−Q線における縦断面図。である。
絞り弁軸1は断面円形をなし、長手軸心線A−Aに沿って延び、絞り弁取付け部1aと係合部1bとを備える。
図1において、係合部1bは、絞り弁軸1の右端より更に右方に向かって突出して形成されるとともに小判型に形成されるもので、絞り弁軸1の長手軸心線A−Aを挟んで互いに対向する平取り面部1c、1dを有し、この平取り面部1c、1dは、図2において長手軸心線A−Aを通る垂直線C−Cに沿って平行に形成される。
この平取り面部1c、1dを含む係合部1bは図2に示される。
絞り弁取付け部1aは、板状をなすバタフライ型の絞り弁25を取着するための取着部であり、絞り弁軸1の長手方向に沿って穿設される。
この絞り弁取付け部1aは、絞り弁25の板厚よりわずかに大なる溝巾aを有するとともに絞り弁25の直径よりわずかに大なる溝長さbを有し、絞り弁軸1の略中心部を貫通して穿設される。
又、この絞り弁取付け部1aは、絞り弁軸1の長手軸心線A−Aを通る垂直線C−Cに直交する水平線D−Dに対し、絞り弁25の全閉角度Eに相当して傾斜して形成される。
この全閉角度、すなわち傾斜角度は、一般的に5度から20度の範囲に設定される。
この絞り弁取付け部1aは図3に示される。
又、絞り弁軸1には、絞り弁25を絞り弁取付け部1aを介して絞り弁軸1に螺着するためのネジ孔1eが貫通して2ヶ所穿設されるもので、このネジ孔1eは絞り弁取付け部1aに直交して穿設される。
このネジ孔1eは図4によって理解される。
すなわち、スロットルボデー21には吸気通路22が側方に貫通して穿設されるもので、絞り弁軸1を回転自在に支持する絞り弁軸支持孔23は吸気通路22の中心を通るとともに吸気通路22を横断してスロットルボデー21に同芯に穿設される。そして、一方の絞り弁軸支持孔23は、ケーシングガイド孔24bを介してスロットルボデー21より突出する絞り弁軸ボス24の端部24aに開口する。このケーシングガイド孔24bは絞り弁軸支持孔23より大径をなす。
ここで、ケーシングガイド孔24bを介して絞り弁軸1が絞り弁軸支持孔23内に挿入配置され、この状態において吸気通路22内に臨んで開口する絞り弁取付け部1a内に向けてバタフライ型の絞り弁25が挿入され、次いでネジ(図示せず)を絞り弁軸20のネジ孔20eに向けて螺着することにより、吸気通路22内に臨んで絞り弁25が絞り弁軸1に取着される。
一方、絞り弁軸1が絞り弁軸支持孔23内に挿入された状態において、係合部1bはケーシングガイド孔24b内に突出して配置される。角度センサ26は、ケーシング27の内方にロータ28、ブラシ、抵抗体が収納配置されるもので、ロータ28は回転軸心J−Jを中心としてケーシング27に回転自在に支持され、ロータ28の上部に配置されたブラシがケーシング27内に配置された抵抗体上を摺動接触して移動する。(ブラシ、抵抗体は図示されない)
又、ケーシング27は、図6において上方に平坦面をなす取付け端面27aが形成されるとともに取付け端面27aから更に上方に向けてガイド筒部27bが形成される。
尚、前記ロータの図6における上方部分は、ガイド筒部27b内にあってガイド筒部27bと同芯に回転自在に配置され、更にロータ28の上方部分には上端28aから下方に向かって係止凹部28bが凹設されるとともに係止凹部28bには中心方向に向かう一対の係止突部28c、28dが形成される。
ケーシング27のガイド筒部27bがスロットルボデー21のケーシングガイド孔24b内に挿入されるとともにケーシング27の取付け端面27aが絞り弁軸ボス24の端面24aに当接配置され、この状態にてケーシングが図示せぬネジによってスロットルボデー21に螺着される。
以上によると、絞り弁軸1の係合部1bは開度センサ26のロータ28の係止凹部28b内に進入して配置され、このとき絞り弁軸1の係合部1bの一側の平取り面部1cがロータ28の一側の係止突部28cに係合配置され、他側の平取り面部1dが他側の係止突部28dに係合配置される。又、ロータ28の回転軸心J−Jは絞り弁軸1の長手軸心線A−Aと同芯に配置される。
そして、前記状態において、絞り弁軸1の係合部1bの一側及び他側の平取り面部1c、1dは吸気通路22の長手軸心線F−Fに沿って平行に配置され、ロータ28の一側、他側の係止突部28c、28dもまた吸気通路22の長手軸心線F−Fに沿って平行に配置され、係止突部28c、28dは一側及び他側の平取り面部1c、1d上に平面接触状態に当接配置される。
一方、かかる状態において、絞り弁取付け部1aを介して絞り弁軸1に取着された絞り弁25は吸気通路22を全閉状態に保持する。
これは、絞り弁取付け部1aを、線C−Cに対して直交する線D−Dに対して絞り弁軸1の全閉角度Eに相当して傾斜して形成したことによる。かかる状態は図7に示される。
そして、図7に示される状態は、機関の停止状態における絞り弁25の全閉状態を示すもので、かかる状態において、絞り弁軸1の長手軸心線A−Aとロータ28の回転中心J−Jとは同芯に配置され、絞り弁軸1と絞り弁軸支持孔23との間には環状間隙Kが形成される。
以上によると、絞り弁25は全閉状態にあり、ロータ28の係止突部28c、28dは吸気通路22の長手軸心方向F−Fと平行状態にあり、このロータ28の位置に応じた電圧信号を角度センサ26が出力する。
いいかえると絞り弁25を含む絞り弁軸1は環状間隙Kに相当して右方へ移動することになる。かかる状態は、図8に示される。
以上によれば、かかる機関の運転時において、角度センサ26は、機関の停止状態における電圧信号と同一電圧信号を出力できるもので、角度センサ26の出力精度にバラツキを生ずることがなく、安定して正確な電圧信号を出力できる。
尚、絞り弁取付け部1aは溝に代えて切欠き段部状に形成してもよい。
1a 絞り弁取付け部
1b 係合部
1c、1d 平面取り部
22 吸気通路
25 絞り弁
26 角度センサ
28 ロータ
28c、28d 係止突部
Claims (1)
- スロットルボデー(21)内の吸気通路(22)を開閉するバタフライ型の絞り弁(25)が、スロットルボデー(21)に回転自在に支承される絞り弁軸(1)に取着され、この絞り弁軸(1)の回転角度を、絞り弁軸(1)の回転に連動して回転するロータ(28)に固定されたブラシを抵抗体上で摺動し、絞り弁軸(1)の角度変位に比例した電圧信号を角度センサ(26)より出力することにより検出するようにされたスロットルボデーにおける回転角度検出装置であって、
断面円形をなす絞り弁軸(1)には係合部(1b)と絞り弁取付け部(1a)とが形成され、前記係合部(1b)は、絞り弁軸(1)の端部に突出して形成されるとともに絞り弁軸(1)の長手軸心線(A−A)を挟んで互いに対向する平取り面部(1c、1d)を有し、一方、絞り弁取付け部(1a)は、これに取着される絞り弁(25)を絞り弁軸(1)の長手軸心線(A−A)上に配置するように形成され、前記平取り面部(1c、1d)に角度センサ(26)のロータ(28)に形成される係止突部(28c、28d)を係合したものにおいて、
前記絞り弁(25)の全閉状態では,前記平取り面部(1c、1d)を前記吸気通路(22)の長手軸心線(F−F)に対し平行に配置して、機関の吸引力による前記絞り弁軸(1)の吸気通路(22)下流側への微小移動時、前記平取り面部(1c、1d)が前記係止突部(28c、28d)に対して滑って回転させないようにしたことを特徴とするスロットルボデーにおける回転角度検出装置。
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