JP4522512B2 - Low concentration hydrocarbon oxidation catalyst in exhaust gas and method for producing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SOxを含み、またはSOxを含まない、酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素酸化用のアルミナ担体に白金とパラジウムを担持させてなる触媒及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車、航空機、火力発電、各種工場等から排出される排ガスにはNOx(NO等の窒素酸化物)やSOx(SO2等の硫黄酸化物)、或いは臭気物質、ばいじん等のほか、未燃焼の炭化水素(未燃炭化水素)が含有されている。これらを含む排ガスに対しては種々の対策が採られ、さらに研究、開発が進められている。この点はガスエンジン、ガスタービン等を使用するコージェネレーションシステムや空調機器(GHPなど)から排出される排ガスについても同様である。
【0003】
従来、ガスエンジン、ガスタービン、ボイラー、或いは加熱炉などでは、燃料ガスとして都市ガスその他、メタン、エタン、プロパン、ブタン等を含む燃料ガスが使用されているが、その燃焼効率や熱効率を高めるために空気比すなわち燃料ガスに対する空気の比率を燃料ガスリーン(lean)側、すなわち燃料ガスに対して空気量を燃料ガスの完全燃焼に必要な理論空気量を超えて5.0倍、特に1.1〜3.0倍とするいわゆる希薄燃焼方式が適用されてきている。
【0004】
これらの点は、単一の駆動源(エネルギー源)から電力、機械エネルギー及び熱エネルギーを生産し、エネルギーを高効率に利用可能とするいわゆるコージェネレーションシステムにおける希薄燃焼ガスエンジンについても同様である。ところが、そのような希薄燃焼方式の場合には、その排ガス中に少量の低級炭化水素(HC、特にメタン)、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)等とともに、多量の酸素及び水蒸気が共存することになる。
【0005】
これまで特に低級炭化水素を微量すなわち低濃度で含む(例えば5000ppm程度以下)燃焼排ガス中の炭化水素を酸化して除去する手法としては、排ガス中の3成分(HC、NOx、CO)を同一触媒で浄化するいわゆる三元触媒による処理法が開発されている。しかし、三元触媒による処理法では、酸素が殆んど存在しない排ガスに対してしか有効に適用することはできず、酸素過剰で且つ排ガス中の炭化水素がとりわけメタンである条件下では有効に作用しない。また、酸化触媒としてPtやPdを単独で使用するPt/アルミナ(アルミナにPtを担持した触媒)やPd/アルミナ(アルミナにPdを担持した触媒)等がある。しかし、これらは有機溶剤やCOの酸化触媒としては有効であるが、そのようなPtやPdの単独の触媒ではメタンの低温酸化除去には有効に作用しない。
【0006】
例えば、前述希薄燃焼ガスエンジンの排ガス温度は、燃焼方式や出力により異なるが、300〜550℃(600℃程度、或いはそれ以上となる場合もある)の範囲、特に350〜500℃程度という低温であり、上記のようなPtやPdの単独の触媒では特にメタンの低温酸化除去には有効でない。このため、350〜500℃程度という低温で排出される排ガス中のHC、特にメタンを有効に酸化し、除去するためには、酸素が過剰に含まれていてもなお有効に適用し得る酸化触媒或いは有効な処理法の開発が必要である。
【0007】
本発明者等は、上記のような問題を解決するため、ハニカム基材に対しアルミナ担体に白金とパラジウムとが混在するように担持させてなる酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素酸化触媒、およびこの触媒を用いた酸素過剰で低濃度炭化水素を含む排ガス中の炭化水素の酸化除去方法を先に開発している(特開平8ー332392号)。この酸化触媒は耐久性にも優れた触媒であり、長期間にわたり触媒作用を有効に発揮させることができる。
【0008】
ところが、上記酸化触媒を用いて希薄燃焼ガスエンジン等から排出される排ガスを処理すると、排ガスの種類如何により耐久性、すなわち耐久性能が低下することが観察された。その原因についてさらに追求したところ、排ガス中の成分として特にSOxが含まれている場合に耐久性が低下することが分かった。そこで、SOxによる耐久性低下の問題点を解決する方法として、排ガスを生成する燃料を燃焼させる前に燃料から硫黄成分を予め除去しておくか、または排ガス中の成分からSOx成分を予め除去しておくことにより、当該酸化触媒が優れた耐久性を保持し、その触媒活性を長期間にわたり安定して維持することができる(特願平10ー315476号)。
【0009】
しかし、上記のように予め硫黄成分やSOx成分を除去するには別途そのための装置が必要であり、その分スペースを要し操作も複雑になる。このことから、そのような装置やこれに伴うスペースを必要とせず、また複雑な操作を必要とせずに炭化水素を有効に酸化ができれば、実用上も非常に有利であり、このような技術の開発が強く望まれる。
【0010】
そこで、本発明においては、アルミナ担体に白金とパラジウムを担持させた触媒自体の改善の有無についてさらに追求したところ、その製造過程自体に改善の余地があり、(1)白金をアルミナに担持させるに際して白金化合物溶液を特定のpH値に調整すること、(2)パラジウムをアルミナに担持させるに際してパラジウム化合物溶液を特定のpH値に調整すること、さらには(3)、上記(1)白金化合物溶液のpH調整及び上記(2)パラジウム化合物溶液のpH調整を併用することにより、SOxによる性能低下を防止し、耐久性を向上させ得ること、また、こうして得られる触媒はSOxを含まない排ガスに対しても高性能を有し高い耐久性を有することを見い出した。また、この触媒は、500℃程度以上という高温で排出される排ガス中についてはもちろん、350〜500℃程度という低温で排出される排ガス中の低濃度炭化水素を有効に酸化して除去することができることが分かった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、本発明は、アルミナ担体に対して白金とパラジウムを担持した触媒において、白金、パラジウムをアルミナに担持させるに際して、白金化合物溶液のpHを所定範囲に調整すること、あるいはパラジウム化合物溶液のpHを所定範囲に調整すること、さらにまた、その両者のpHを所定範囲に調整することにより、その触媒の炭化水素酸化性能の低下を防ぎ、耐久性を向上させてなる酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素酸化用触媒及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は(1)酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素酸化用のアルミナ担体に白金とパラジウムを担持させてなる触媒であって、該触媒がアルミナ担体に対してpHを1〜7に調整した白金化合物溶液を用いて白金化合物を担持させた後、パラジウム化合物を担持させ、乾燥、焼成してなる触媒であることを特徴とする排ガス中の低濃度炭化水素酸化用触媒を提供する。
【0013】
本発明は(2)酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素酸化用のアルミナ担体に白金とパラジウムを担持させてなる触媒の製造方法であって、アルミナ担体に対してpHを1〜7に調整した白金化合物溶液を用いて白金化合物を担持させた後、パラジウム化合物を担持させ、次いで乾燥、焼成することを特徴とする排ガス中の低濃度炭化水素酸化用触媒の製造方法を提供する。本発明(2)は上記発明(1)の触媒の製造方法に相当する。
【0014】
本発明は(3)酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素酸化用のアルミナ担体に白金とパラジウムを担持させてなる触媒であって、該触媒がアルミナ担体に対して白金化合物を担持させた後、pHを0未満に調整したパラジウム化合物溶液を用いてパラジウム化合物を担持させ、乾燥、焼成してなる触媒であることを特徴とする排ガス中の低濃度炭化水素酸化用触媒を提供する。
【0015】
本発明は(4)酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素酸化用のアルミナ担体に白金とパラジウムを担持させてなる触媒の製造方法であって、アルミナ担体に対して白金化合物を担持させた後、pHを0未満に調整したパラジウム化合物溶液を用いてパラジウム化合物を担持させ、次いで乾燥、焼成することを特徴とする排ガス中の低濃度炭化水素酸化用触媒の製造方法を提供する。本発明(4)は上記発明(3)の触媒の製造方法に相当する。
【0016】
本発明は(5)酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素酸化用のアルミナ担体に白金とパラジウムを担持させてなる触媒であって、該触媒がアルミナ担体に対してpHを1〜7に調整した白金化合物溶液を用いて白金化合物を担持させた後、pHを0未満に調整したパラジウム化合物溶液を用いてパラジウム化合物を担持させ、乾燥、焼成してなる触媒であることを特徴とする排ガス中の低濃度炭化水素酸化用触媒を提供する。
【0017】
本発明は(6)酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素酸化用のアルミナ担体に白金とパラジウムを担持させてなる触媒の製造方法であって、アルミナ担体に対してpHを1〜7に調整した白金化合物溶液を用いて白金化合物を担持させた後、pHを0未満に調整したパラジウム化合物溶液を用いてパラジウム化合物を担持させ、次いで乾燥、焼成することを特徴とする排ガス中の低濃度炭化水素酸化用触媒の製造方法を提供する。本発明(6)は上記発明(5)の触媒の製造方法に相当する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素酸化触媒は、アルミナ担体に白金とパラジウムを担持させてなる触媒であり、酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素を酸化するための触媒である。この触媒は、SOxを含まない酸素過剰な排ガスに対してはもちろん、SOxを含む酸素過剰な排ガスに対しても性能低下が少なく、高い耐久性を有する。
【0019】
また、本発明の触媒は、350〜500℃程度という低温で排出される排ガス中のHC、特にメタンを有効に酸化して除去することができる。もちろん、それ以上の高温で排出される排ガス中のHC、特にメタンを有効に酸化して除去することができる。本発明の触媒は、アルミナ担体に対して白金化合物溶液を用いて白金化合物を担持させ、次いでパラジウム化合物溶液を用いてパラジウム化合物を担持させた後、乾燥、焼成することにより製造される。
【0020】
本発明(1)〜(2)においては、アルミナ担体に対してpH値を調整した白金化合物溶液を用いて白金化合物を担持させた後、パラジウム化合物を担持させる。白金化合物溶液のpH値は1〜7、好ましくは1.3〜6の範囲である。pH調整した白金化合物溶液は、例えば白金化合物を水、好ましくは蒸留水等の高純度水、アンモニア水、あるいは硝酸(濃硝酸、希硝酸)等に溶解させた後、硝酸等の酸、あるいはアンモニア水等のアルカリによりpHを調整することにより得られる。本発明(1)〜(2)においては、このpH調整が非常に重要である。これにより排ガス中にSOxが含まれていない場合はもちろん、排ガス中にSOxが含まれていても炭化水素の酸化性能の低下を防止し、その耐久性を向上させることができる。
【0021】
上記のようにpH調整した白金化合物溶液を用いて白金化合物をアルミナ担体に担持させる。この担持は、アルミナに対して白金化合物を均一に担持させ得る手法であれば特に限定はないが、好ましくは含浸法や平衡吸着法が適用される。次いで、以上のように白金化合物を担持させたアルミナ担体に対してパラジウム化合物を担持させるが、その担持は常法に従いパラジウム化合物を水溶液として担持させることができる。その後乾燥し、焼成する。
【0022】
本発明(3)〜(4)においては、アルミナ担体に対して白金化合物を担持させた後、pHを0未満(pH<0)に調整したパラジウム化合物溶液を用いてパラジウム化合物を担持させる。まず、アルミナ担体に対して白金化合物を担持させるが、その担持は常法に従い白金化合物を水溶液として担持させることができる。次いで、該白金化合物を担持させたアルミナに対して、pHを0未満(pH<0)に調整したパラジウム化合物溶液を用いてパラジウム化合物を担持させる。本発明(3)〜(4)においては、このpH調整が非常に重要である。これにより排ガス中にSOxが含まれていない場合はもちろん、排ガス中にSOxが含まれていても炭化水素酸化性能の低下を防止し、その耐久性を向上させることができる。
【0023】
pH調整したパラジウム化合物溶液を得る態様例としては、▲1▼パラジウム化合物を水、希薄酸水溶液に溶かした後、濃硝酸等の高濃度の酸によりpHを0未満に調整する、▲2▼パラジウム化合物を濃硝酸等の高濃度の酸に溶かした後、高濃度酸の添加量を調整してそのpHを0未満に調整する等の方法により行うことができる。白金化合物を担持させたアルミナに対して、パラジウム化合物溶液を用いてパラジウム化合物を担持させる手法としては、パラジウムを均一に担持させ得る手法であれば特に限定はないが、好ましくは含浸法や平衡吸着法が適用される。こうしてアルミナ担体に白金化合物とpH調整したパラジウム化合物溶液を用いてパラジウム化合物を担持させた後、乾燥、焼成する。
【0024】
本発明(5)〜(6)においては、アルミナ担体に対して上記発明(1)〜(2)のとおりpH調整した白金化合物溶液を用いて白金化合物を担持させた後、上記発明(3)〜(4)のとおりpH調整したパラジウム化合物溶液を用いてパラジウム化合物を担持させる。pH調整した白金化合物溶液は、例えば白金化合物を水、好ましくは蒸留水等の高純度水、アンモニア水、あるいは硝酸(濃硝酸、希硝酸)等に溶解させた後、硝酸等の酸、あるいはアンモニア水等のアルカリによりpHを調整することにより得られる。白金化合物溶液のpH値は1〜7、好ましくは1.3〜6の範囲である。本発明(5)〜(6)においては、このpH調整が非常に重要である。これにより排ガス中にSOxが含まれていない場合はもちろん、排ガス中にSOxが含まれている場合にも炭化水素酸化性能の低下を防止し、その耐久性を向上させることができる。このように、pH調整した白金化合物溶液を用いて白金化合物をアルミナ担体に担持させる。この担持はアルミナに対して白金化合物を均一に担持させ得る手法であれば特に限定はないが、好ましくは含浸法や平衡吸着法が適用される。
【0025】
次いで、上記白金化合物を担持したアルミナに対してパラジウム化合物を担持させるが、このパラジウム化合物の担持は、pHを0未満(pH<0)に調整したパラジウム化合物溶液を用いて担持させる。本発明(5)〜(6)においては、このpH調整が非常に重要である。これにより排ガス中にSOxが含まれていない場合はもちろん、排ガス中にSOxが含まれていても炭化水素酸化性能の低下を防止し、その耐久性を向上させることができる。
【0026】
pH調整したパラジウム化合物溶液を得る態様例としては、▲1▼パラジウム化合物を水、希薄酸水溶液に溶かした後、濃硝酸等の高濃度の酸によりpHを0未満に調整する、▲2▼パラジウム化合物を濃硝酸等の高濃度の酸に溶かした後、高濃度酸の添加量を調整してそのpHを0未満に調整する等の方法により行うことができる。パラジウム化合物溶液を用いたパラジウム化合物の担持は、白金化合物を担持させたアルミナ担体に対して、パラジウムを均一に担持させ得る手法であれば特に限定はないが、好ましくは含浸法や平衡吸着法が適用される。こうしてpH調整した白金化合物溶液とpH調整したパラジウム化合物溶液を用いて白金化合物及びパラジウム化合物を担持させた後、乾燥、焼成する。
【0027】
本発明(5)〜(6)においては、上記白金化合物溶液のpH調整とパラジウム化合物溶液のpH調整が、改善された炭化水素酸化能、改善された耐久性を得る上で非常に重要である。本発明(5)〜(6)は、前記発明(1)〜(2)の特徴点及び発明(3)〜(4)の特徴点を合わせ有する発明に相当し、炭化水素酸化能、耐久性について両特徴点による相乗した効果が得られる。
【0028】
本発明においては、白金の原料としては白金化合物を用い、パラジウムの原料としてはパラジウム化合物を用いる。白金化合物としては硝酸塩、塩化物、酢酸塩、錯塩(ジニトロジアンミン白金、トリクロロトリアンミン白金等)等が用いられ、パラジウム化合物としては硝酸塩、塩化物、酢酸塩、錯塩(ジクロロテトラアンミンパラジウム等)等が用いられる。
【0029】
本発明の酸化触媒における、アルミナに対する白金とパラジウムの担持量は、それぞれ、アルミナに対して0.025〜20.0wt%の範囲であり、より好ましくは0.8〜9.0wt%の範囲である。白金及びパラジウムの各担持量が0.025wt%を下回る場合にもなお有効であるが、その分触媒効果は減少する。それらの各担持量が20.0wt%程度を上回る場合にも同様に有効な触媒効果が得られるが、白金とパラジウムをそれぞれ20wt%程度まで担持させていれば所期の触媒効果が得られるのでコスト等の面からしても上限20.0wt%程度で十分である。もちろん、上記範囲0.025〜20.0wt%の前後としても差し支えない。
【0030】
触媒の使用形態としては粉末状、粒状、顆粒状(含:球状)、ペレット(円筒型、環状型)状、タブレット(錠剤)状、或いはハニカム(モノリス体)状等適宜の形状として使用することができる。なお、本発明ではこれらに排ガスを通す必要があるため、粉末状の場合には、これを充填した触媒層から逸散しないように所定粒度範囲に整粒するか又は造粒し、或いは加圧成形や押出し成形して用いるのが望ましい。このうち押出し成形の場合には適宜所定長さに切断してペレット化して使用される。特に希薄燃焼ガスエンジンからの排ガスを処理する場合には好ましくはハニカム状として用いられる。
【0031】
ハニカム状の場合については、例えば、ハニカム状構造の基材にアルミナをウォッシュコートして担持させた後、該アルミナ担持のハニカム基材に対して、前記各手法に従い、白金化合物溶液及びパラジウム化合物溶液を用いて白金化合物及びパラジウム化合物を担持させる。次いで、常法により乾燥させ、焼成する。ハニカム状の基材としてはセラミックス製又はメタル製のものを使用することができる。セラミックスの好ましい例としてはコージェライトが挙げられ、メタルの好ましい例としてはステンレス鋼や鉄ーアルミニウムークロム系合金などが挙げられる。
【0032】
図1は、本発明の酸化触媒を使用する装置態様例を示す図である。図1中、Aは被処理排ガス導入管、Bは酸化触媒層(反応管)、Cは処理済み排ガスの導出管であり、矢印(→)は排ガスの流れ方向である。本炭化水素酸化触媒は、図1のような装置態様とは限らず、排ガス流に対して配置し得る態様であれば各種装置態様で使用される。ハニカム状の本酸化触媒を図1のような触媒層にセットするにはその断面開口が排ガスの流れ方向に向くように配置される。
【0033】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明するが、本発明が実施例に限定されないことはもちろんである。各種触媒を下記のとおりに調製し、各触媒について性能試験を実施した。アルミナ担体としては市販のアルミナ〔住友化学社製、KHS46〕を用いた。
【0034】
《参考例》
〈触媒調製1〉
白金担持量がアルミナ担体に対し5wt%となるようにジニトロジアンミン白金(白金化合物)を計りとり、蒸留水4に対しアンモニア水を1の割合で薄めたアンモニア水溶液で90℃の湯浴中にてジニトロジアンミン白金を溶かした。この溶液に硝酸を加えてpHを2.8に調整し、pH調整したジニトロジアンミン白金溶液を得た。この溶液に担体のアルミナを入れ、該溶液中で50℃で2時間(2h)撹拌した後、ロータリーエバポレーターを用いて真空下で含浸担持させた。含浸した試料は、空気雰囲気下、120℃で一晩乾燥させた後、285℃で12時間焼成した。
【0035】
次に、アルミナ担体に対し、パラジウム担持量が5wt%となるように硝酸パラジウムを計りとり、濃硝酸に硝酸パラジウムを溶かし、アンモニア水でpH=0に調整した。この硝酸パラジウム溶液中に上記で得た白金化合物を担持させた試料を入れて硝酸パラジウムを含浸担持させた。含浸方法は上記白金化合物を担持させた方法と同様に行い、焼成は試料を空気雰囲気下、120℃で一晩乾燥させた後、同雰囲気下において昇温速度1℃/minで500℃まで昇温し、3時間焼成した。こうしてアルミナ担体に白金とパラジウムを担持した触媒(PtーPd/アルミナ触媒と略記する)を得た。
【0036】
上記における、ジニトロジアンミン白金を溶かした溶液に硝酸を加え、pH=0〜13の範囲の各種pH値に調整した以外は、上記と同様にして、各種PtーPd/アルミナ触媒を得た。このうち、白金化合物溶液のpHが1未満で得られたもの、pHが7を超えた値で得られたものが比較例に相当する。また別の比較例として、白金を担持する工程を省き、上記と同様の方法でアルミナ担体にパラジウムを担持させた触媒(Pd/アルミナ触媒と略記する)を得た。こうして得られた各種触媒のうち代表例を表1に示している。
【0037】
【表1】
【0038】
《性能試験1:触媒調製1による触媒の酸化活性試験(耐久性試験前)》
触媒調製1で得た各触媒について以下の方法で触媒活性を評価した。各触媒を350μm〜710μmに整粒した後、1.25ccを計りとり、常圧流通式反応装置における反応管径20mmの反応管中に充填し、以下の条件でメタンの酸化活性を評価した。
試験条件:SV=160,000h-1、300℃から550℃までの範囲、被処理ガスの組成:CH4=2000ppm、CO=820ppm、NO=80ppm、H2O=10%、O2=10.5%、CO2=4.9%、N2=バランス。
【0039】
図2は性能試験1の結果を示す図である。図2には、代表して、表1中参考例(3)と比較例1(1)〔白金化合物溶液のpHを0として得た触媒〕の場合を示している。メタン除去率(%)〔=酸化活性〕は以下の式により求めた。この点、以下の性能試験についても同じである。図2のとおり、参考例(3)によるメタン除去率は、350℃で7%程度であるが、それ以降急激に上昇し、500℃ではほぼ100%に達し、それ以降メタンをほぼ完全に酸化している。比較例1(1)の場合は、参考例(3)に比べて350℃、400℃、450℃、500℃、550℃の何れの温度においても下回っている。
【0040】
【数 1】
【0041】
《性能試験2:触媒調製1による触媒の酸化活性試験(耐久性試験)》
触媒調製1で得た各触媒について、被処理ガスとしてSO2 を含むガスを用いて耐久試験を実施した。本性能試験2では試験条件を下記のようにした以外は性能試験1と同様にして試験した。
試験条件:SV=160,000h-1、500℃、被処理ガスの組成:CH4=2000ppm、CO=820ppm、NO=80ppm、H2O=10%、O2=10.5%、CO2=4.9%、SO2=1ppm、N2=バランス。
【0042】
表1、図3〜4は性能試験2の結果である。このうち図3は試験開始後100h経過時における白金化合物溶液のpH値に対するメタン除去率を示した図である。表1、図3のとおり、参考例と比較例との間でメタン酸化性能に明確な差異があることが分かる。例えば、比較例1(3)〔白金化合物溶液のpHを0.76として得た触媒〕においては、SO2含有被処理ガス導入1時間後のメタン除去率は97.8%であるが、100時間後では44.2%まで低下している。これに対して、参考例(1)〔白金化合物溶液のpHを1.31として得た触媒〕においては、SO2含有被処理ガス導入1時間後のメタン除去率98.2%、100h後でも50.3%のメタン除去率を保持している。
【0043】
また比較例1(4)〔白金化合物溶液のpHを8.00として得た触媒〕においては、SO2含有被処理ガス導入100時間後では46.4%まで低下するのに対して、参考例(5)〔白金化合物溶液のpHを5.43として得た触媒〕においては、SO2含有被処理ガス導入100時間後でも51.0%のメタン除去率を保持している。このように本発明によればその耐久性が明確に改善されていることが分かる。
【0044】
図3は、性能試験2において、試験開始後100時間経過時における触媒製造時における白金化合物溶液のpH値に対するメタン除去率を示した図である。図3のとおり、メタン除去率は触媒製造時における白金化合物溶液のpH値と一定の相関関係があることが分かる。メタン除去率は、白金化合物溶液のpH=0からその値を大きくするに従い改善され、pH=1で49%、pH=2.7〜2.9では54%前後のメタン除去率を示している。さらにpH値を上げて行くとメタン除去率は徐々に低下するが、pH=6で50%、pH=7で49%のメタン除去率を示している。
【0045】
このように、触媒製造時における白金化合物溶液のpHを1〜7に調整することにより、SO2を含む被処理排ガスに対して、試験開始後100時間経過時でもメタン除去率49%もの性能を保持することができる。さらに図3から明らかなとおり、そのpHを1.3〜6に調整した場合には試験開始後100時間経過時でもメタン除去率50%以上を保持することができる。
【0046】
図4は表1中参考例(3)〔白金化合物溶液のpHを2.81として得た触媒〕について、試験開始時から150時間経過時までのメタン除去率を示した図である。図4のとおり、メタン酸化除去性能は試験開始時から徐々に低下はするが、100時間経過時ても54%のメタン除去率を保持し、以降性能低下は殆んどなく、150時間経過時でもほぼ同様のメタン除去率を保持している。
【0047】
《性能試験3:触媒調製1による触媒の酸化活性試験(耐久性試験後)》
性能試験2の終了後の各触媒について、性能試験1と同様にして触媒活性を評価した。すなわち性能試験2を終了した後、触媒層の温度を自然冷却により300℃まで冷却し、供給被処理ガスとして性能試験1で用いた組成の被処理ガス(SO2 を含まない)に切り替えて、300℃から500℃まで昇温させ、メタンの酸化活性を評価した。他の条件は性能試験1と同じである。
【0048】
図5は、表1中参考例(3)の触媒〔白金化合物溶液のpHを2.81として得た触媒〕についての性能試験3の結果を示す図である。メタン除去率は500℃で58%程度まで回復している。これに対して表1中比較例1(1)の触媒〔白金化合物溶液のpHを0として得た触媒〕のメタン除去率の回復力は低く、500℃で45%程度であるに過ぎない。すなわち、比較例1(1)のメタン除去率は、参考例(3)に比べて350℃、400℃、450℃、500℃の何れの温度においても下回っている。
【0049】
《実施例2》
〈触媒調製2〉
白金担持量がアルミナ担体に対し5wt%となるようにジニトロジアンミン白金を計りとり、蒸留水4に対しアンモニア水を1の割合で薄めたアンモニア水溶液で90℃の湯浴中にてジニトロジアンミン白金を溶かした。この溶液にアンモニア水を加えてpHを11に調整した。担体のアルミナを該pH調整された溶液に入れ、該溶液中で50℃で2時間撹拌した後、ロータリーエバポレーターを用いて真空下で含浸担持させた。含浸した試料は、空気雰囲気下、120℃で一晩乾燥させた後、285℃で12時間焼成した。次に、アルミナ担体に対し、パラジウム担持量が5wt%となるように硝酸パラジウムを計りとり、濃硝酸に硝酸パラジウムを溶かし、pH=−1に調整した。この硝酸パラジウム溶液中に上記白金担持の試料を入れて硝酸パラジウムを含浸担持させた。含浸方法は白金を担持させた方法と同様に行い、焼成は試料を空気雰囲気下、120℃で一晩乾燥させた後、同雰囲気下において昇温速度1℃/minで550℃まで昇温させ、この温度で3時間焼成した。こうしてアルミナ担体に白金とパラジウムを担持した触媒(PtーPd/アルミナ触媒と略記する)を得た。
【0050】
《性能試験4:触媒調製2による触媒の酸化活性試験(耐久性試験)》
触媒調製2で得た各触媒について、被処理ガスとしてSO2を含むガスを用いて耐久試験を実施した。試験条件は性能試験2の試験条件と同様にした。
【0051】
《実施例3》
〈触媒調製3〉
白金担持量がアルミナ担体に対し5wt%となるようにジニトロジアンミン白金を計りとり、蒸留水4に対しアンモニア水を1の割合で薄めたアンモニア水溶液で90℃の湯浴中にてジニトロジアンミン白金を溶かした。このジニトロジアンミン白金溶液に硝酸を加えてpHを2に調整した。この溶液に担体のアルミナを入れ、該溶液中で50℃で2時間撹拌した後、ロータリーエバポレーターを用いて真空下で含浸担持させた。含浸した試料は、空気雰囲気下、120℃で一晩乾燥させた後、285℃で12時間焼成した。次に、アルミナ担体に対し、パラジウム担持量が5wt%となるように硝酸パラジウムを計りとり、濃硝酸に硝酸パラジウムを溶かし、pH=−1に調整した。この硝酸パラジウム溶液中に上記白金担持の試料を入れて硝酸パラジウムを含浸担持させた。含浸方法は白金を担持させた方法と同様に行い、焼成は試料を空気雰囲気下、120℃で一晩乾燥させた後、同雰囲気下において昇温速度1℃/minで550℃まで昇温させ、この温度で3時間焼成した。こうしてアルミナ担体に白金とパラジウムを担持した触媒(PtーPd/アルミナ触媒と略記する)を得た。
【0052】
上記において、ジニトロジアンミン白金溶液に硝酸を加えてpHを3に調整した以外は上記と同様にしてPtーPd/アルミナ触媒を得た。
【0053】
《性能試験5:触媒調製3による触媒の酸化活性試験(耐久性試験)》
触媒調製3で得た各触媒について、被処理ガスとしてSO2を含むガスを用いて耐久試験を実施した。試験条件は性能試験2の試験条件と同様にした。
【0054】
以上実施例2〜3の触媒及び性能試験4〜5の結果を表2及び図6に示している。なお、表2及び図6中参考例(3)の場合を併記している。
【0055】
【表2】
【0056】
表2のとおり、実施例2はpHを−1に調整したPd化合物溶液をアルミナ担体に担持して得た触媒であるが、SO2含有被処理ガス導入1時間後のメタン除去率99.9%、100時間後でも75.9%のメタン除去率を保持している。実施例3(1)、(2)は、アルミナ担体に対して、pHを2及び3に調整した白金化合物溶液を各々担持した後、pHを−1に調整したパラジウム化合物溶液を担持して得た触媒であるが、実施例3(1)では100時間後でも78.9%のメタン除去率を保持している。実施例3(2)では100時間後でも82.2%のメタン除去率を保持しており、実施例2に比べてさらに改善されていることが分かる。
【0057】
図6は、実施例2〜3の触媒について、被処理ガスとしてSO2を含むガスを用い、性能試験2の試験条件と同様にして耐久試験を実施した結果である。対比を容易にするため参考例の場合、すなわち図4に示す結果についても併記している。参考例は発明(1)〜(2)の例、実施例2は発明(3)〜(4)の実施例、実施例3は発明(5)〜(6)の実施例に相当している。図6のとおり、実施例2は参考例より更に改善されたメタン酸化能、耐久性を示し、実施例3は実施例2より更に改善されたメタン酸化能、耐久性を示している。
【0058】
実施例3のうち、実施例3(1)は白金化合物溶液のpHを2にした場合、実施例3(2)は白金化合物溶液のpHを3にした場合であるが、図6のとおり、実施例3(2)は実施例3(1)より更に改善されている。これは触媒調製時における白金化合物溶液のpH値の影響によるものと認められる。すなわち、図3のとおり、白金化合物溶液のpH=2.7前後で触媒としての改善効果がピークとなるが、実施例3(2)の触媒は、実施例3(1)の触媒に比べて、このpH値=2.7により近い値で得られたものであるため、この点が上記のように実施例3(1)より更に改善された効果を示しているものと認められる。
【0059】
【発明の効果】
本発明に係るアルミナ担体に白金とパラジウムを担持させてなる酸化触媒は、SOxを含み、またSOxを含まない、酸素過剰な排ガス中の低濃度炭化水素に対して有効な酸化性能を長期にわたり維持することができる。またこの触媒は、500℃程度以上という高温で排出される排ガス中についてはもちろん、350〜500℃程度という低温で排出される排ガス中の低濃度炭化水素を有効に酸化して除去することができる。このため、本発明の酸化触媒は、特に都市ガス等を燃料とする希薄燃焼ガスエンジンからの排ガスに対しても有効に適用できる。また本発明の酸化触媒は、改善された高い耐久性を有することから、交換頻度を少なくでき、排ガス処理システムの低コスト化を図ることができる。更にその酸化により発熱を伴うことから、熱回収が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化触媒を使用する装置態様例を示す図。
【図2】参考例の性能試験(耐久性試験前)の結果を示す図。
【図3】参考例の性能試験(耐久性試験)開始後100h経過時における白金化合物溶液のpH値に対するメタン除去率を示した図。
【図4】参考例の性能試験(耐久性試験)の結果を示す図。
【図5】参考例の性能試験(耐久性試験後)の結果を示す図。
【図6】実施例2〜3の性能試験(耐久性試験)の結果を示す図。
【符号の説明】
A 被処理排ガス導入管
B 酸化触媒層(反応管)
C 処理済み排ガスの導出管[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a catalyst in which platinum and palladium are supported on an alumina support for oxidizing low-concentration hydrocarbons in an exhaust gas containing oxygen, which contains SOx or does not contain SOx, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
NOx (nitrogen oxides such as NO) and SOx (SOx) are used for exhaust gas emitted from automobiles, aircraft, thermal power generation, various factories, etc. 2 In addition to odorous substances, dust, etc., unburned hydrocarbons (unburned hydrocarbons) are contained. Various countermeasures have been taken against exhaust gas containing these, and further research and development are underway. The same applies to exhaust gas discharged from a cogeneration system using a gas engine, a gas turbine, or the like, or from an air conditioner (such as GHP).
[0003]
Conventionally, in gas engines, gas turbines, boilers, heating furnaces, etc., city gas and other fuel gas containing methane, ethane, propane, butane, etc. are used as fuel gas. To increase the combustion efficiency and thermal efficiency. The air ratio, that is, the ratio of the air to the fuel gas is set to the fuel gas lean side, that is, the air amount to the fuel gas is 5.0 times the theoretical air amount necessary for complete combustion of the fuel gas, particularly 1.1. A so-called lean combustion method of up to 3.0 times has been applied.
[0004]
The same applies to a lean combustion gas engine in a so-called cogeneration system that produces electric power, mechanical energy, and thermal energy from a single drive source (energy source) and makes it possible to use the energy with high efficiency. However, in the case of such a lean combustion system, a large amount of oxygen and water vapor are contained in the exhaust gas along with a small amount of lower hydrocarbons (HC, particularly methane), nitrogen oxides (NOx), carbon monoxide (CO) and the like. Will coexist.
[0005]
In the past, as a method for oxidizing and removing hydrocarbons in combustion exhaust gas that contains a small amount of low hydrocarbons, ie, in a low concentration (for example, about 5000 ppm or less), three components (HC, NOx, CO) in the exhaust gas are the same catalyst. A so-called three-way catalyst treatment method has been developed. However, the treatment method using a three-way catalyst can be effectively applied only to exhaust gas in which almost no oxygen is present, and it is effective under conditions where oxygen is excessive and the hydrocarbon in the exhaust gas is methane. Does not work. Further, there are Pt / alumina (a catalyst in which Pt is supported on alumina) and Pd / alumina (a catalyst in which Pd is supported on alumina) using Pt or Pd alone as an oxidation catalyst. However, these are effective as an oxidation catalyst for organic solvents and CO, but such a single catalyst of Pt or Pd does not act effectively for low temperature oxidation removal of methane.
[0006]
For example, although the exhaust gas temperature of the above-mentioned lean combustion gas engine varies depending on the combustion method and output, it is in the range of 300 to 550 ° C. (may be about 600 ° C. or higher), particularly at a low temperature of about 350 to 500 ° C. In addition, the single catalyst of Pt or Pd as described above is not particularly effective for the low temperature oxidation removal of methane. For this reason, in order to effectively oxidize and remove HC, particularly methane, in exhaust gas discharged at a low temperature of about 350 to 500 ° C., an oxidation catalyst that can be effectively applied even if oxygen is excessively contained. Or the development of an effective treatment method is necessary.
[0007]
In order to solve the above problems, the present inventors have developed a low-concentration hydrocarbon oxidation catalyst in an oxygen-excess exhaust gas that is supported on a honeycomb substrate so that platinum and palladium are mixed in an alumina carrier. In addition, a method for oxidizing and removing hydrocarbons in exhaust gas containing excess oxygen and containing low-concentration hydrocarbons using this catalyst has been developed (Japanese Patent Laid-Open No. 8-332392). This oxidation catalyst is a catalyst excellent in durability, and can effectively exert its catalytic action over a long period of time.
[0008]
However, it has been observed that when exhaust gas discharged from a lean combustion gas engine or the like is processed using the above oxidation catalyst, durability, that is, durability performance is lowered depending on the type of exhaust gas. As a result of further pursuing the cause, it was found that the durability is lowered particularly when SOx is contained as a component in the exhaust gas. Therefore, as a method for solving the problem of the durability deterioration due to SOx, the sulfur component is removed from the fuel in advance before burning the fuel that generates the exhaust gas, or the SOx component is removed from the component in the exhaust gas in advance. Thus, the oxidation catalyst retains excellent durability and can maintain its catalytic activity stably over a long period of time (Japanese Patent Application No. 10-315476).
[0009]
However, in order to remove the sulfur component and the SOx component in advance as described above, a separate apparatus is required, and a corresponding space is required and the operation is complicated. Therefore, it would be very advantageous in practice to effectively oxidize hydrocarbons without the need for such equipment and the space associated therewith, and without requiring complicated operations. Development is highly desired.
[0010]
Accordingly, in the present invention, when the catalyst itself in which platinum and palladium are supported on an alumina support is further pursued, there is room for improvement in the manufacturing process itself. (1) When platinum is supported on alumina Adjusting the platinum compound solution to a specific pH value, (2) adjusting the palladium compound solution to a specific pH value when palladium is supported on alumina, and (3) the above (1) the platinum compound solution The combined use of pH adjustment and pH adjustment of the above (2) palladium compound solution can prevent performance degradation due to SOx and improve durability, and the catalyst thus obtained can be used for exhaust gas containing no SOx. Also found high performance and high durability. Moreover, this catalyst can effectively oxidize and remove low-concentration hydrocarbons in exhaust gas discharged at a low temperature of about 350 to 500 ° C. as well as in exhaust gas discharged at a high temperature of about 500 ° C. or higher. I understood that I could do it.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
That is, according to the present invention, in the catalyst in which platinum and palladium are supported on an alumina carrier, when platinum and palladium are supported on alumina, the pH of the platinum compound solution is adjusted to a predetermined range, or the pH of the palladium compound solution is adjusted. By adjusting the pH within a predetermined range, and further adjusting the pH of both of them within a predetermined range, the hydrocarbon oxidation performance of the catalyst is prevented from being lowered and durability is improved. It aims at providing the catalyst for hydrocarbon oxidation, and its manufacturing method.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is (1) a catalyst in which platinum and palladium are supported on an alumina support for oxidizing low-concentration hydrocarbons in oxygen-excess exhaust gas, and the catalyst adjusts the pH to 1 to 7 with respect to the alumina support. Provided is a catalyst for oxidizing low-concentration hydrocarbons in exhaust gas, which is a catalyst obtained by supporting a platinum compound using the platinum compound solution, and then supporting the palladium compound, drying, and firing.
[0013]
The present invention is (2) a method for producing a catalyst in which platinum and palladium are supported on an alumina carrier for oxidizing low concentration hydrocarbons in oxygen-excess exhaust gas, and the pH is adjusted to 1 to 7 with respect to the alumina carrier. The present invention provides a method for producing a catalyst for oxidizing low-concentration hydrocarbons in exhaust gas, characterized in that a platinum compound is supported using the platinum compound solution, and then a palladium compound is supported, followed by drying and firing. The present invention (2) corresponds to the catalyst production method of the above-mentioned invention (1).
[0014]
The present invention is (3) a catalyst in which platinum and palladium are supported on an alumina support for low-concentration hydrocarbon oxidation in exhaust gas containing excess oxygen, after the catalyst supports a platinum compound on the alumina support. The present invention provides a catalyst for oxidizing low-concentration hydrocarbons in exhaust gas, which is a catalyst obtained by supporting a palladium compound using a palladium compound solution whose pH is adjusted to less than 0, drying and calcining.
[0015]
The present invention is (4) a method for producing a catalyst comprising platinum and palladium supported on an alumina support for oxidizing low-concentration hydrocarbons in an oxygen-excess exhaust gas, wherein the platinum support is supported on the alumina support. The present invention provides a method for producing a catalyst for oxidizing low-concentration hydrocarbons in exhaust gas, characterized in that a palladium compound solution having a pH adjusted to less than 0 is supported, then dried and calcined. This invention (4) is corresponded to the manufacturing method of the catalyst of the said invention (3).
[0016]
The present invention is (5) a catalyst in which platinum and palladium are supported on an alumina support for low concentration hydrocarbon oxidation in exhaust gas containing excess oxygen, and the catalyst adjusts the pH to 1 to 7 with respect to the alumina support. In an exhaust gas characterized by being a catalyst obtained by supporting a platinum compound using the prepared platinum compound solution, then supporting the palladium compound using a palladium compound solution whose pH is adjusted to less than 0, drying and firing. A low-concentration hydrocarbon oxidation catalyst is provided.
[0017]
The present invention is (6) a method for producing a catalyst in which platinum and palladium are supported on an alumina carrier for oxidizing low-concentration hydrocarbons in oxygen-excess exhaust gas, and the pH is adjusted to 1 to 7 with respect to the alumina carrier. A low concentration carbonization in exhaust gas, characterized in that a platinum compound is supported using the prepared platinum compound solution, and then the palladium compound is supported using a palladium compound solution whose pH is adjusted to less than 0, and then dried and fired. A method for producing a hydrogen oxidation catalyst is provided. This invention (6) is equivalent to the manufacturing method of the catalyst of the said invention (5).
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The low-concentration hydrocarbon oxidation catalyst in the oxygen-excess exhaust gas of the present invention is a catalyst in which platinum and palladium are supported on an alumina carrier, and is a catalyst for oxidizing the low-concentration hydrocarbon in the oxygen-excess exhaust gas. . This catalyst has high durability with little deterioration in performance against oxygen-exhaust exhaust gas containing SOx as well as oxygen-exhaust exhaust gas containing SOx.
[0019]
The catalyst of the present invention can effectively oxidize and remove HC, particularly methane, in exhaust gas discharged at a low temperature of about 350 to 500 ° C. Of course, it is possible to effectively oxidize and remove HC, particularly methane, in the exhaust gas discharged at a higher temperature. The catalyst of the present invention is produced by supporting a platinum compound on an alumina carrier using a platinum compound solution, and then supporting the palladium compound using a palladium compound solution, followed by drying and firing.
[0020]
In the present invention (1) to (2), after a platinum compound is supported using a platinum compound solution whose pH value is adjusted with respect to an alumina carrier, a palladium compound is supported. The pH value of the platinum compound solution is in the range of 1 to 7, preferably 1.3 to 6. The pH-adjusted platinum compound solution is prepared by, for example, dissolving a platinum compound in water, preferably high-purity water such as distilled water, ammonia water, nitric acid (concentrated nitric acid, dilute nitric acid), etc., and then acid such as nitric acid or ammonia. It can be obtained by adjusting the pH with an alkali such as water. In the present invention (1) to (2), this pH adjustment is very important. As a result, when SOx is not contained in the exhaust gas, it is possible to prevent the deterioration of the oxidation performance of the hydrocarbon and improve the durability even if SOx is contained in the exhaust gas.
[0021]
The platinum compound is supported on an alumina carrier using the platinum compound solution adjusted in pH as described above. The loading is not particularly limited as long as the platinum compound can be uniformly loaded on alumina, but an impregnation method or an equilibrium adsorption method is preferably applied. Next, as described above, the palladium compound is supported on the alumina support on which the platinum compound is supported. The palladium compound can be supported as an aqueous solution according to a conventional method. Then, it is dried and fired.
[0022]
In the present invention (3) to (4), after the platinum compound is supported on the alumina carrier, the palladium compound is supported using a palladium compound solution whose pH is adjusted to less than 0 (pH <0). First, a platinum compound is supported on an alumina carrier, and the platinum compound can be supported as an aqueous solution according to a conventional method. Next, the palladium compound is supported on the alumina supporting the platinum compound by using a palladium compound solution whose pH is adjusted to less than 0 (pH <0). In the present inventions (3) to (4), this pH adjustment is very important. As a result, when SOx is not contained in the exhaust gas, it is possible to prevent deterioration of the hydrocarbon oxidation performance and improve the durability even if SOx is contained in the exhaust gas.
[0023]
Examples of an embodiment for obtaining a pH-adjusted palladium compound solution are as follows: (1) After dissolving the palladium compound in water or dilute acid aqueous solution, the pH is adjusted to less than 0 with a high concentration acid such as concentrated nitric acid. (2) Palladium After dissolving the compound in a high concentration acid such as concentrated nitric acid, the pH can be adjusted to less than 0 by adjusting the addition amount of the high concentration acid. There is no particular limitation on the method of supporting a palladium compound using a palladium compound solution on alumina supporting a platinum compound, as long as it is a method capable of uniformly supporting palladium, but preferably an impregnation method or equilibrium adsorption. The law applies. In this manner, the palladium compound is supported on the alumina carrier using the platinum compound and the pH adjusted palladium compound solution, and then dried and fired.
[0024]
In this invention (5)-(6), after carrying | supporting a platinum compound using the platinum compound solution which adjusted pH as said invention (1)-(2) with respect to an alumina support | carrier, the said invention (3) A palladium compound is supported using a palladium compound solution adjusted to pH as in (4). The pH-adjusted platinum compound solution is prepared by, for example, dissolving a platinum compound in water, preferably high-purity water such as distilled water, ammonia water, nitric acid (concentrated nitric acid, dilute nitric acid), etc., and then acid such as nitric acid or ammonia. It can be obtained by adjusting the pH with an alkali such as water. The pH value of the platinum compound solution is in the range of 1 to 7, preferably 1.3 to 6. In the present invention (5) to (6), this pH adjustment is very important. Thereby, not only when the exhaust gas does not contain SOx, but also when the exhaust gas contains SOx, the deterioration of the hydrocarbon oxidation performance can be prevented and its durability can be improved. In this way, the platinum compound is supported on the alumina support using the pH-adjusted platinum compound solution. The loading is not particularly limited as long as the platinum compound can be uniformly loaded on alumina, but an impregnation method or an equilibrium adsorption method is preferably applied.
[0025]
Next, a palladium compound is supported on the alumina supporting the platinum compound. The palladium compound is supported using a palladium compound solution whose pH is adjusted to less than 0 (pH <0). In the present invention (5) to (6), this pH adjustment is very important. As a result, when SOx is not contained in the exhaust gas, it is possible to prevent deterioration of the hydrocarbon oxidation performance and improve the durability even if SOx is contained in the exhaust gas.
[0026]
Examples of an embodiment for obtaining a pH-adjusted palladium compound solution are as follows: (1) After dissolving the palladium compound in water or dilute acid aqueous solution, the pH is adjusted to less than 0 with a high concentration acid such as concentrated nitric acid. (2) Palladium After dissolving the compound in a high concentration acid such as concentrated nitric acid, the pH can be adjusted to less than 0 by adjusting the addition amount of the high concentration acid. The support of the palladium compound using the palladium compound solution is not particularly limited as long as it is a technique capable of uniformly supporting palladium on the alumina support supporting the platinum compound, but preferably an impregnation method or an equilibrium adsorption method is used. Applied. A platinum compound and a palladium compound are supported using the platinum compound solution adjusted in pH and the pH adjusted palladium compound solution, and then dried and fired.
[0027]
In the present invention (5) to (6), the pH adjustment of the platinum compound solution and the pH adjustment of the palladium compound solution are very important for obtaining improved hydrocarbon oxidation ability and improved durability. . The present inventions (5) to (6) correspond to the invention having the characteristics of the inventions (1) to (2) and the characteristics of the inventions (3) to (4), and the hydrocarbon oxidizing ability and durability. A synergistic effect by both feature points is obtained.
[0028]
In the present invention, a platinum compound is used as a raw material for platinum, and a palladium compound is used as a raw material for palladium. As platinum compounds, nitrates, chlorides, acetates, complex salts (dinitrodiammine platinum, trichlorotriammine platinum, etc.) are used. As palladium compounds, nitrates, chlorides, acetates, complex salts (dichlorotetraammine palladium, etc.) are used. Used.
[0029]
In the oxidation catalyst of the present invention, the amount of platinum and palladium supported on alumina is in the range of 0.025 to 20.0 wt%, more preferably in the range of 0.8 to 9.0 wt%, respectively. is there. Even when the supported amounts of platinum and palladium are less than 0.025 wt%, it is still effective, but the catalytic effect is reduced accordingly. An effective catalytic effect can be obtained when the amount of each supported component exceeds about 20.0 wt%. However, if platinum and palladium are supported up to about 20 wt%, the desired catalytic effect can be obtained. The upper limit of about 20.0 wt% is sufficient in terms of cost and the like. Of course, the range may be around 0.025 to 20.0 wt%.
[0030]
The catalyst may be used in an appropriate shape such as powder, granule, granule (including spherical), pellet (cylindrical or annular), tablet (tablet), or honeycomb (monolith). Can do. In the present invention, since it is necessary to pass the exhaust gas through these, in the case of a powder, it is sized or granulated within a predetermined particle size range so as not to escape from the catalyst layer filled with this, or pressurized. It is desirable to use after molding or extrusion. Of these, in the case of extrusion molding, it is cut into a predetermined length and pelletized. In particular, when treating exhaust gas from a lean combustion gas engine, it is preferably used in the form of a honeycomb.
[0031]
In the case of the honeycomb shape, for example, after the alumina substrate is washed and supported on the honeycomb-structured base material, the alumina-supported honeycomb base material is subjected to the platinum compound solution and the palladium compound solution according to each of the above methods. Is used to support a platinum compound and a palladium compound. Next, it is dried and fired by a conventional method. As the honeycomb-shaped substrate, a ceramic or metal substrate can be used. Preferable examples of ceramics include cordierite, and preferable examples of metals include stainless steel and iron-aluminum-chromium alloys.
[0032]
FIG. 1 is a diagram showing an apparatus mode example using the oxidation catalyst of the present invention. In FIG. 1, A is a treated exhaust gas introduction pipe, B is an oxidation catalyst layer (reaction pipe), C is a treated exhaust gas outlet pipe, and an arrow (→) is a flow direction of the exhaust gas. The present hydrocarbon oxidation catalyst is not limited to the device mode as shown in FIG. In order to set the honeycomb-shaped main oxidation catalyst in the catalyst layer as shown in FIG. 1, the cross-sectional opening is arranged so as to face the exhaust gas flow direction.
[0033]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated in more detail based on an Example, it cannot be overemphasized that this invention is not limited to an Example. Various catalysts were prepared as follows, and a performance test was performed on each catalyst. Commercially available alumina (Sumitomo Chemical Co., Ltd., KHS46) was used as the alumina carrier.
[0034]
《 Reference example >>
<
Dinitrodiammineplatinum (platinum compound) was measured so that the amount of platinum supported was 5 wt% with respect to the alumina support, and an aqueous ammonia solution obtained by diluting ammonia water at a ratio of 1 to distilled water 4 in a 90 ° C. hot water bath. Dinitrodiammine platinum was dissolved. Nitric acid was added to this solution to adjust the pH to 2.8, and a pH adjusted dinitrodiammine platinum solution was obtained. Alumina as a carrier was put into this solution, stirred in the solution at 50 ° C. for 2 hours (2 h), and then impregnated and supported under vacuum using a rotary evaporator. The impregnated sample was dried at 120 ° C. overnight in an air atmosphere and then baked at 285 ° C. for 12 hours.
[0035]
Next, with respect to the alumina carrier, palladium nitrate was measured so that the amount of palladium supported was 5 wt%, palladium nitrate was dissolved in concentrated nitric acid, and adjusted to pH = 0 with ammonia water. A sample carrying the platinum compound obtained above was placed in this palladium nitrate solution and impregnated with palladium nitrate. The impregnation method is the same as the method of supporting the platinum compound. The sample is dried overnight at 120 ° C. in an air atmosphere and then heated to 500 ° C. at a heating rate of 1 ° C./min in the same atmosphere. Warmed and baked for 3 hours. In this way, a catalyst having platinum and palladium supported on an alumina carrier (abbreviated as Pt-Pd / alumina catalyst) was obtained.
[0036]
Various Pt—Pd / alumina catalysts were obtained in the same manner as described above except that nitric acid was added to the above solution in which dinitrodiammine platinum was dissolved and the pH was adjusted to various pH values in the range of 0 to 13. Among these, those obtained when the pH of the platinum compound solution was less than 1 and those obtained when the pH exceeded 7 corresponded to comparative examples. As another comparative example, a step of supporting platinum was omitted, and a catalyst (abbreviated as Pd / alumina catalyst) in which palladium was supported on an alumina support by the same method as described above was obtained. Representative examples of the various catalysts thus obtained are shown in Table 1.
[0037]
[Table 1]
[0038]
<< Performance Test 1: Catalyst Oxidation Activity Test by Catalyst Preparation 1 (Before Durability Test) >>
The catalytic activity of each catalyst obtained in
Test conditions: SV = 160,000
[0039]
FIG. 2 is a diagram showing the results of
[0040]
[Equation 1]
[0041]
<< Performance Test 2: Catalyst Oxidation Activity Test by Catalyst Preparation 1 (Durability Test) >>
For each catalyst obtained in
Test conditions: SV = 160,000h -1 , 500 ° C., composition of gas to be treated: CH Four = 2000 ppm, CO = 820 ppm, NO = 80 ppm, H 2 O = 10%, O 2 = 10.5%, CO 2 = 4.9%, SO 2 = 1 ppm, N 2 = Balance.
[0042]
Table 1 and FIGS. 3 to 4 show the results of the
[0043]
In Comparative Example 1 (4) [catalyst obtained by setting the pH of the platinum compound solution to 8.00], SO 2 In contrast to the reduction to 46.4% after 100 hours of introduction of the gas to be treated, Reference example (5) In [catalyst obtained by setting the pH of the platinum compound solution to 5.43], SO 2 Even after 100 hours from introduction of the gas to be treated, the methane removal rate of 51.0% is maintained. Thus, according to the present invention, it can be seen that the durability is clearly improved.
[0044]
FIG. 3 is a diagram showing the methane removal rate with respect to the pH value of the platinum compound solution during the production of the catalyst when 100 hours have elapsed after the start of the test in the
[0045]
Thus, by adjusting the pH of the platinum compound solution during catalyst production to 1-7, SO 2 Even when 100 hours have elapsed after the start of the test, it is possible to maintain a performance with a methane removal rate of 49%. Further, as apparent from FIG. 3, when the pH is adjusted to 1.3 to 6, a methane removal rate of 50% or more can be maintained even after 100 hours have elapsed since the start of the test.
[0046]
4 is in Table 1. Reference example (3) It is the figure which showed the methane removal rate from the time of a test start to the time of 150-hour progress about [the catalyst obtained by setting pH of a platinum compound solution to 2.81]. As shown in FIG. 4, the methane oxidation removal performance gradually decreases from the start of the test, but the methane removal rate of 54% is maintained even after 100 hours have elapsed, and there is almost no performance deterioration thereafter, after 150 hours have elapsed. However, almost the same methane removal rate is maintained.
[0047]
<< Performance Test 3: Catalyst Oxidation Activity Test by Catalyst Preparation 1 (After Durability Test) >>
About each catalyst after completion | finish of the
[0048]
FIG. 5 is in Table 1. Reference example It is a figure which shows the result of the
[0049]
Example 2
<
Dinitrodiammine platinum was weighed so that the amount of platinum supported was 5 wt% with respect to the alumina carrier, and dinitrodiammine platinum was dissolved in a 90 ° C hot water bath with an aqueous ammonia solution diluted with 1 in proportion to the amount of distilled water 4. Melted. Aqueous ammonia was added to this solution to adjust the pH to 11. Alumina as a carrier was put into the pH-adjusted solution, stirred in the solution at 50 ° C. for 2 hours, and then impregnated and supported under vacuum using a rotary evaporator. The impregnated sample was dried at 120 ° C. overnight in an air atmosphere and then baked at 285 ° C. for 12 hours. Next, with respect to the alumina carrier, palladium nitrate was measured so that the amount of palladium supported was 5 wt%, and palladium nitrate was dissolved in concentrated nitric acid to adjust to pH = -1. The platinum-supported sample was placed in the palladium nitrate solution and impregnated with palladium nitrate. The impregnation method is the same as the method of supporting platinum, and the sample is dried overnight at 120 ° C. in an air atmosphere, and then heated to 550 ° C. at a temperature increase rate of 1 ° C./min in the same atmosphere. Baked at this temperature for 3 hours. In this way, a catalyst having platinum and palladium supported on an alumina carrier (abbreviated as Pt-Pd / alumina catalyst) was obtained.
[0050]
<< Performance Test 4: Catalyst Oxidation Activity Test by Catalyst Preparation 2 (Durability Test) >>
For each catalyst obtained in
[0051]
Example 3
<
Dinitrodiammine platinum was weighed so that the amount of platinum supported was 5 wt% with respect to the alumina carrier, and dinitrodiammine platinum was dissolved in a 90 ° C hot water bath with an aqueous ammonia solution diluted with 1 in proportion to the amount of distilled water 4. Melted. The pH was adjusted to 2 by adding nitric acid to the dinitrodiammine platinum solution. Alumina as a support was put into this solution, and the mixture was stirred in the solution at 50 ° C. for 2 hours, and then impregnated and supported under a vacuum using a rotary evaporator. The impregnated sample was dried at 120 ° C. overnight in an air atmosphere and then baked at 285 ° C. for 12 hours. Next, with respect to the alumina carrier, palladium nitrate was measured so that the amount of palladium supported was 5 wt%, and palladium nitrate was dissolved in concentrated nitric acid to adjust to pH = -1. The platinum-supported sample was placed in the palladium nitrate solution and impregnated with palladium nitrate. The impregnation method is the same as the method of supporting platinum, and the sample is dried overnight at 120 ° C. in an air atmosphere, and then heated to 550 ° C. at a temperature increase rate of 1 ° C./min in the same atmosphere. Baked at this temperature for 3 hours. In this way, a catalyst having platinum and palladium supported on an alumina carrier (abbreviated as Pt-Pd / alumina catalyst) was obtained.
[0052]
A Pt—Pd / alumina catalyst was obtained in the same manner as described above except that nitric acid was added to the dinitrodiammine platinum solution to adjust the pH to 3.
[0053]
<< Performance Test 5: Oxidation Activity Test of Catalyst by Catalyst Preparation 3 (Durability Test) >>
For each catalyst obtained in
[0054]
The results of the catalysts of Examples 2 to 3 and the performance tests 4 to 5 are shown in Table 2 and FIG. In Table 2 and FIG. Reference example The case of (3) is also shown.
[0055]
[Table 2]
[0056]
As shown in Table 2, Example 2 is a catalyst obtained by supporting a Pd compound solution having a pH adjusted to −1 on an alumina carrier. 2 The methane removal rate is 99.9% 1 hour after the introduction of the gas to be treated, and the methane removal rate is 75.9% even after 100 hours. Examples 3 (1) and (2) are obtained by supporting a platinum compound solution adjusted to
[0057]
FIG. 6 shows SO 2 as the gas to be treated for the catalysts of Examples 2 to 3. 2 It is the result of having carried out the durability test similarly to the test conditions of the
[0058]
Among Example 3, Example 3 (1) is a case where the pH of the platinum compound solution is 2, and Example 3 (2) is a case where the pH of the platinum compound solution is 3, but as shown in FIG. Example 3 (2) is further improved over Example 3 (1). This is recognized to be due to the influence of the pH value of the platinum compound solution during catalyst preparation. That is, as shown in FIG. 3, the improvement effect as a catalyst reaches a peak when the pH of the platinum compound solution is around 2.7, but the catalyst of Example 3 (2) is compared with the catalyst of Example 3 (1). Since this pH value was obtained at a value closer to 2.7, it is recognized that this point shows the effect further improved as compared with Example 3 (1) as described above.
[0059]
【The invention's effect】
An oxidation catalyst comprising platinum and palladium supported on an alumina support according to the present invention maintains effective oxidation performance for a long period of time against low-concentration hydrocarbons in exhaust gas containing oxygen, which contains SOx and does not contain SOx. can do. This catalyst can effectively oxidize and remove low-concentration hydrocarbons in exhaust gas discharged at a low temperature of about 350 to 500 ° C. as well as in exhaust gas discharged at a high temperature of about 500 ° C. or higher. . Therefore, the oxidation catalyst of the present invention can be effectively applied particularly to exhaust gas from a lean combustion gas engine using city gas or the like as fuel. Moreover, since the oxidation catalyst of the present invention has improved high durability, the replacement frequency can be reduced, and the cost of the exhaust gas treatment system can be reduced. Further, heat generation is possible due to the oxidation, so heat recovery is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an example of an apparatus using an oxidation catalyst of the present invention.
[Figure 2] Reference example The figure which shows the result of a performance test (before a durability test).
[Fig. 3] Reference example The figure which showed the methane removal rate with respect to the pH value of the platinum compound solution at the time of 100-h progress after a performance test (durability test) start.
[Fig. 4] Reference example The figure which shows the result of a performance test (durability test).
[Figure 5] Reference example The figure which shows the result of a performance test (after a durability test).
FIG. 6 is a diagram showing the results of performance tests (endurance tests) in Examples 2 to 3;
[Explanation of symbols]
A treated exhaust gas introduction pipe
B Oxidation catalyst layer (reaction tube)
C Outlet pipe for treated exhaust gas
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